・・悪魔なキミ・・
最新 最初 🆕
#1 [みい]

・・恋愛模様・・を書いて
いたみいです!(^ω^)
皆様に楽しんでもらえた
ら、感無量です、、
ぜひお立ち寄り下さい

みい感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3395/

⏰:08/05/06 09:39 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#2 [みい]







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Story1〜悪魔のお出まし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/06 10:02 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#3 [みい]

雨の降る夜、私の家のインターホンが鳴った。

思えばこの時からだ。私の悪夢が派手に幕を上げたのは…。



「柚ー!!誰か来たみたい!!お母さん今、手が離せないから出てくれない!?」

「はーい!!」


私、早瀬柚稀(ハヤセ ユズキ)は地元の学校に通う高校2年生。そこらへんによくいるような至って普通の女子高生です。

⏰:08/05/06 10:04 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#4 [みい]

「はーい…どちら様で?」

細めにドアを開けると、見覚えのない人が立っている。


「あのー…?」


こちらの質問に答えないで無言でじろじろ私を見回すそいつに不信感だけが募る。


「どちら様とか、正気か?お前…」


やっと口を開いたかと思ったらそんなことを言いながらくすくす笑ってる。

⏰:08/05/06 10:05 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#5 [みい]

え?な、何この人…;;


きっとかわいそうな人なんだ…とそいつに哀れみの目を向けたあと、ドアを閉めようとした。


が、そいつの手によってそれは阻まれる。


「ちょっと!!何勝手に閉めようとしてんの!?」
「はあ!?ここ私んち!!ドア閉めんのも私の勝手!!」


まじで何なのよこいつー…っ!!

⏰:08/05/06 10:06 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#6 [みい]

「覚えてねーの?俺んこと…」


そいつは前髪をさらっとかきあげながら私を見る。


「覚えてるも何も、初対面だと思うんですけど!!」


馬鹿にされてる気がして、私はきっとそいつを睨みながら答えてやった。


「柚?何よーそんな大声出して…あら?あなた…」

⏰:08/05/06 10:07 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#7 [みい]

私の声に驚いた顔をしながら奥から出てきたお母さんは、そいつを見るなり更に驚いたように目を丸くする。


え、何?お母さんの知り合い?;どーすんの、私かなり態度悪かったよ?;


一人で内心焦っていると、ぽんっと手を叩きながらお母さんが口を開いた。


「もしかして…蓮くん?」


……蓮?

⏰:08/05/06 10:08 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#8 [みい]

「あったりー♪よくわかったね!!さすがおばちゃん!!」


蓮という青年は指を鳴らしてお母さんに向かってウインクをした。


「そりゃわかるわよー!!やだあ、随分男前になったわねえ!!」
「あー、それは昔からっす♪」


…蓮……レン……
遠い昔に聞き覚えがあるような名前…。うーん……。


お母さんと親しげに話す青年の顔…言われればどっかで……。

⏰:08/05/06 10:10 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#9 [みい]

私が考え込んでいると、お母さんがやれやれ、と言うように私を見る。


「ごめんねー、この子馬鹿だから」


馬鹿とは何さっ!!


「あー、知ってます♪」


お前も調子乗んなよっ!!!!


むっとしている私に、お母さんは衝撃的な真実を告げた。

⏰:08/05/06 10:10 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#10 [みい]

「小3まで隣に住んでた、染谷蓮(ソメヤ レン)君よ、ほら、途中で引越しちゃった…」


染谷蓮………


そっ、そめやれんっっ!!!!???


「うわあっ!!」


奴の正体を理解した瞬間、思い切り後ずさってしまった私をお母さんは軽く小突いた。


「失礼でしょ!!もう、ごめんねー、本当に」

⏰:08/05/06 10:12 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#11 [みい]

「や、平気っすよ♪」


笑顔で返す染谷蓮…。


「親父の転勤で大阪行ってたんすけど、そっちでの仕事も無事終わったらしくて」
「あらー、そうだったの?じゃ、高校もこっちの方に転校するのよね?」


私のことなんかそっちのけで話に花を咲かせる二人;


「そっすねー、あした初登校っす♪何だったっけなー…吉原高校?だっけ?」

⏰:08/05/06 10:14 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#12 [みい]

「うげええーっ!?」


私は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。


だってだって吉原高校って!!私も…そこ通ってんだけど……(涙)


「あら、柚と一緒じゃない!?」
「え?そーなんすか?」


ああーもう、余計なこと言わないでよお母さんっ!!;


「じゃあ明日連れてってくんない!?こっからどう行くのかよくわかんないし…」

⏰:08/05/06 10:15 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#13 [みい]

「はあ!?絶対……っ!!」


いや!!って言いたかったんだけど…お母さんのものすごい形相にひるんで、その2文字を飲み込んだ;


あーもう最悪……(涙)


……ん?ところでさっきこいつ、「こっから」って言った…?


「ねえ、『こっから』って……」


私が言いかけた言葉に、染谷蓮はああ、と呟いてからこう答えた。

⏰:08/05/06 10:16 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#14 [みい]

「俺らまたお隣り同士だから!!よろしく♪」


……死にたい。


「じゃ、お邪魔しました!!柚、明日の朝、下で待ち合わせな♪」


…………………………


部屋に戻ってから、ベッドにダイブする。


頭をよぎるのは昔の思い出。
いや、思い出なんてゆー綺麗なものじゃない。

⏰:08/05/06 10:17 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#15 [みい]

「ばかゆずーっ!!」
「ふえっ…く…」


蘇るあいつの声。その後の泣き声は小さい頃の私…。


「忘れてたのに…」


布団に顔を埋めながら思わず呟く。


また…あいつに意地悪されんのかな……。


想像しただけで長く深いため息が出る。

⏰:08/05/06 10:18 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#16 [みい]

でも、と気分を変えるように思い直す。


あいつも私ももう高校生。高校2年にもなってあんなイジメとか…



いや、あいつなら有り得る;


でもでも、と今度はさっきの染谷蓮を思い出した。


別れ際に見せた笑顔は意地悪さを微塵も感じさせず、むしろあどけなさが残ってるようにさえ見えた。

⏰:08/05/06 10:19 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#17 [みい]

「…うーん……」


あーもう!!考えたって無駄!!


極力避ければいいのよ、うん、そうしよう!!


明日学校連れてったらもうさよなら。永遠に口を聞くこともない。お隣りさんとか関係ねえ!!


「頑張れ私っ!!」


うしっ!!とガッツポーズを決めてから、お母さんが呼ぶリビングへ晩御飯を食べに向かった。

⏰:08/05/06 10:20 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#18 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新stopします

まだ始まったばかり
ですが、もし感想等
ありましたら、ぜひ
>>1感想板にお願
いします、、(^ω^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/06 10:27 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#19 [架恋☆s.by冠那]
続き気になる~

頑張ってくださいシ

⏰:08/05/06 10:43 📱:W42K 🆔:dywPdg2k


#20 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こちらに下さったコメ
ント等のお返事は、全て
>>1の感想板にてさせ
ていただいてます
ご理解お願いします
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/06 11:49 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#21 [みい]

………………………………

「はあーあ……」


今まで生きてきた中で、最高に憂鬱な朝がやってきた。前にも後にもこれほどまで気分が落ちる一日の始まりはないだろってくらい。


「行ってきまーす……」
「ちゃんと蓮くん連れてってあげるのよー?」


はいはいわかってますよー…。

心の中でお母さんに返事をして、私の心と同じくらい重たい鞄を持って家を出た。

⏰:08/05/06 14:43 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#22 [みい]

マンションの階段を下りていくごとに私の心臓が鈍く痛む。


一歩一歩進む度にあいつに近づいていると思うだけで身震いがする。



最後の階段を下りて角を曲がると…


やっぱりいた。私が1番大嫌いで1番恐れている男、染谷蓮。


「よお!!」

⏰:08/05/06 14:44 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#23 [みい]

軽く手を上げて優しそうな笑みを浮かべ、彼は私に挨拶をした。


「よ、よっ!!」


ひきつりそうな笑みを顔面に貼付けて私も手を上げる。


「んじゃ、ナビ頼むぜ?」


そう言って奴は私の後ろにまわる。


私は常に背後の気配を気にしながら学校までの道を急いだ。

⏰:08/05/06 14:45 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#24 [みい]

「お前さあ」


不意に後ろから話し掛けられて、肩がびくんと跳ねてしまった。
思わず止まる足。


「…かわいくなったな」


私の頭を撫でながら前にまわって、至近距離で顔を覗き込む染谷蓮に、私は不覚にも顔を熱くした。


かっ…かわいくって……!!//


予想だにしなかったまさかの褒め言葉に、パニックを起こす思考回路。まさにショート寸前;

⏰:08/05/06 14:48 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#25 [みい]

何、こいつ…もしかして心入れ換えた?もう昔の意地悪な染谷蓮じゃないの?


必死に頭をフル稼動させる。


「おい?」
「あ、え!??」


考え込みすぎて、目の前の男をほったらかしにしてしまってた;声のするほうに顔を上げると、飛び込んでくる染谷蓮の度アップな笑顔。


「……っ!!//」

⏰:08/05/06 22:18 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#26 [みい]

思わず俯いてしまったのは、悔しいけどかっこいいと思ってしまったから。


こんな優しそうな笑顔…。やっぱり性格変わったの……?


と思ってると、


「ぷっ……あははははっ!!」


………え?


頭上で響く豪快な笑い声。

⏰:08/05/06 22:19 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#27 [みい]

驚いて顔を上げた私の目に映ったのは……


「お前やっぱり馬鹿だな♪」


意地悪そうにニヤつく…悪魔。


「簡単に騙されてやんの!!かわいいとか冗談に決まってんじゃん」
「………っ!!!//」


ああ…やっぱしこいつは何にも変わっちゃなかった…。
昔の性悪な糞野郎のまんまだ…。

⏰:08/05/06 22:20 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#28 [みい]

「何?んな顔赤くして、もしかして俺に惚れた?」


相変わらずにやにやしたまんま私に問う染谷蓮。


「なっ……!!//んなわけっ…」
「ねーよなー?俺は高嶺の花すぎるよ、お前には♪」


くっ…そぉぉおおおーー!!!!


私は奴を無視して、すたすたと歩き始めた。

⏰:08/05/06 22:21 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#29 [みい]

「おいそこの馬鹿!!もっとゆっくり行こうぜー?」


あいにく私、馬鹿じゃないんで!!急がせていただきますっ!!!!(怒)


……………………………

「あっち職員室だから。じゃ、さよなら!!」


校門に着くなり逃げるように染谷蓮を残して一目散に駆け出した。


「どーもね〜♪」

⏰:08/05/06 22:22 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#30 [みい]

どーいたしましてっ!!!!


心の中で嫌味ったらしく返事をしながら教室へと向かった。




ああ、神様…なんであいつをまたこっちへ戻って来させたの?
あいつのせいでこれからの高校生活お先真っ暗だよ…(涙)


はっ!!でも、もうあいつを学校に連れてくっていう任務は果たしたし!!もうあいつとあたしは無関係…!!

⏰:08/05/06 23:13 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#31 [みい]

そうだよ!!もう喋ることもないさ!!馬鹿にされることもない!!


はあ〜…よかった……♪


「柚!!おはよう♪」


この子は同じクラスの室田さえ(ムロタ サエ)ちゃん♪1番仲良しなんだあ♪♪


「おはよう!!ねえ、昨日のあいのりさあ〜…」


たわいもない会話を交わしたあと、自分の席に着いた。

⏰:08/05/06 23:14 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#32 [みい]

この時まではまだ幸せだった。


朝のSHRの時間、私の希望は粉々に打ち砕かれることになる…。




「今日は、このクラスに転校生が来ます」


ん?転校生…?


担任の言葉に、ある不安が生まれる。

⏰:08/05/06 23:16 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#33 [みい]

は…はは、そんなまさか…ね…。


「入ってきていいわよ〜♪」


担任の声とともに教室のドアが開いて…


「初めまして、染谷蓮です」


ひっ、ひええええ〜!!!!(涙)
まさか同じクラスとは…。神様、私なんか悪いことしましたか!?;

まじで最悪………。

⏰:08/05/06 23:17 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#34 [みい]

私が悲しみに暮れていると、


「やばっ!!超タイプ〜♪」
「めちゃイケメン君じゃんっ!!」


と女子の方々から奴への賛辞の言葉が小声で飛び交う。


私は前に立っている染谷蓮に目を向けた。


少し長めの薄茶色の髪に、綺麗な二重の目、筋の通った鼻、少し口角の上がった口…。

⏰:08/05/06 23:19 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#35 [みい]

まあ、確かにかっこいいと言えなくもない。
朝少しだけドキっとしてしまったのも事実。


「皆と仲良くできたら嬉しいです。よろしくお願いします♪」


へっ!!愛想よく笑顔なんか振り撒きやがって!!


心の中で毒づいていたら、ばちっと奴と目が合ってしまった;


するとなんと、満面の笑みで私に手を振ってくるじゃないですか!!

⏰:08/05/06 23:20 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#36 [みい]

おかげでクラス皆の視線が私に集中;;


「あ、あはは…?」


とりあえず意味不明な笑顔を作って、軽く手を振り返した。


「何、早瀬あいつと友達なの?」
「えっ!?//いやいや違くて!!ただちょっと知り合いなだけだよ!//」


今話し掛けてきた隣の席の人は、佐々木悠(ササキ ユウ)君。
私の…片思いの相手//

⏰:08/05/06 23:20 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#37 [みい]

「へえ〜、そうなんだ♪」
「う、うん!!//」


うひゃあ〜やばいっ!!私絶対顔真っ赤だよ……っ;;//


ちょっと言葉交わしただけでこんなになっちゃうなんて…すごい好きなんだなあ…//
…佐々木君は絶対私のことなんか眼中にないだろうけどね(涙)


………………………………

「ちょっと柚!!転校生と知り合いなの!?」

⏰:08/05/06 23:21 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#38 [みい]

SHRが終わるやいなや、さえちゃんが私の席へ駆け寄ってきた。


「や、知り合いってゆうか…;」


横目で染谷蓮を見ると、女子に囲まれながら爽やかな笑顔で応対しているのがわかった。


…腹立つー!!私に向ける時と全然違う笑顔!!この二重人格男っ!!


「ゆ、柚?なんか恐いよ?;」


さえちゃんの声で現実に引き戻された。

⏰:08/05/06 23:22 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#39 [みい]

「へ?ごめん、何が恐いって?」
「顔…;物凄い表情で睨んでたよ、染谷君のこと。」


あ、ほんとに?;無意識だった;


「で!?どうゆう関係なわけ!?」


さえちゃんが私に向けた瞳に、何となしに期待が込められているのを感じた私は、ため息をついた。


「あのね、さえちゃん。私とあいつはさえちゃんが期待してるような仲じゃないから。」

⏰:08/05/06 23:23 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#40 [みい]

私はさえちゃんに思い出せる限りの奴とのエピソードを語った。


幼稚園の遠足で、蛙を投げ付けられたこと。

小1で隣の席になったとき、授業中ずーっと足を踏ん付けられていたこと。

大切にしていたお人形の髪の毛をちょん切られたこと。


「まだまだあるよ、あとはね…」


話し始めればきりがない。これだけで一日中口を動かしていられるくらいだよ。

⏰:08/05/06 23:25 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#41 [みい]

「ちょ、もういいから!!」

さえちゃんの制止が入ったので、私は渋々口を閉じた。


「つまり、柚と染谷君は仲良しではないってこと?」
「仲良しじゃないなんてもんじゃないよ!!」


今んとこ、世界一嫌いって言っても過言じゃない。
向こうだってきっとそうなんだろうなあ。


「でも、まあ……」

⏰:08/05/06 23:26 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#42 [みい]

と言いかけたあと、さえちゃんはくすっと笑って、

「好きな子には意地悪したくなるって言うじゃん?」


と、想像しただけで鳥肌が総立ちしそうな暴言を笑顔で吐きやがった…;;


「さえちゃん…あいつに限ってそれは絶っっ対ありえない!!」


えー、そっかなあ…とまたまたかわいらしい笑顔のさえちゃんには悪いけど、まじでそれだけはないっ!!!!!!

⏰:08/05/06 23:27 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#43 [みい]

あいつの場合、そんなかわいらしいもんじゃないんだって!!

私を泣かしたあと、満足そうにニヤつくあいつの姿が思い出されて、思わず身震いする。


「とにかく!!絶対違うから!!」


まだ納得いかなそうなさえちゃんにすごい勢いで否定しておいた。


………………………………

やーっと授業終わった♪今日は朝から大変だったからやけに長く感じた一日だったよ…。

⏰:08/05/06 23:27 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#44 [みい]

「早瀬?これ落としたよ?」

背後から大好きなあの人の声。


「え!?あ、ありがとう!!//」
「いやいや、どういたしまして♪じゃ、また明日な〜!!」


うきゃー!!どーしよー!!//佐々木君にシャーペン拾ってもらっちゃったあ!!//

…これ一生使お…//


なんて幸せな気分に浸っていると、

⏰:08/05/06 23:28 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#45 [みい]

「ゆーずっ♪」

今度は、背後から…心底大嫌いな奴の声。


真っ赤な顔が一瞬で真っ青になる。私は信号かっつーの。


「な、何?」
「一緒帰ろ♪」


…めちゃめちゃ嫌だけど、断れない。目が言ってるもん。

「拒否ったらどーなるかわかってんだろうな…?」って…(涙)

⏰:08/05/06 23:29 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#46 [みい]

…………………………

もちろん断る勇気があるはずもなく、染谷蓮と一緒に帰ることになってしまった…。


「俺今日一日でクラスのほとんどの女子のアド教えてもらったぜ〜?」
「へー、すごいね」
「反応薄っ!!」


これ以上どう反応しろと?反応しにくい会話をふったあんたのせいだよ!!

心の中で奴をけちょんけちょんに罵倒した。

⏰:08/05/06 23:30 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#47 [みい]

「あ、もしかして妬いてる?」
「はああああっ!?!?」


まじで脳みそ腐ってんじゃないの!?それか間違えて西京みそ詰まってるとか!?


かなりの大声を出してしまった私に、染谷蓮は不快そうな顔をした。と思えば、


「そういやさあ」

と話を変えてくる。つくづく自己中な奴…。

⏰:08/05/06 23:31 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#48 [みい]

なんて呆れていると、


「柚の隣に座ってる奴!!あいつ、なんて名前?」


私は思わず派手にむせてしまった。

なっ、なんであんたが佐々木君のこと聞いてくんのよー!?


「佐々木君だけど?」


私は、それが何か?と言わんばかりの涼しい顔を作って答えた。

⏰:08/05/06 23:32 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#49 [みい]

「佐々木かあー…で?お前あいつが好きなんだ?」
「うん//…ってぇえ!?//」


何をまんまと暴露させられてるのよ私は!!!//


「ち、違う!!今のはつい勢いで…」
「勢いで本音が出たんだろ?別にいーじゃん、隠さなくても」


あんたにばれるくらいならクラス中の皆に教えて回る方がまだマシ!!

焦っている私を尻目に口笛なんか吹きはじめる染谷蓮…;;

⏰:08/05/06 23:33 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#50 [みい]

「お、お願いだから…佐々木君に変なこと言わないで……」


ばれてしまった今、もう頼むしかない。

「やっぱ好きなんじゃん」


くそお…っ!!こいつ絶対今楽しんでる…!!!!
死ぬほど悔しい。でも…


「お願い…だから……」


泣きそう。でも泣いてしまったらこいつをもっと喜ばせるだけ。

⏰:08/05/06 23:34 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#51 [みい]

俯き、ぐっと唇を噛み締めて涙を堪えていると、


「まあ…気分次第だな♪」


と悪魔の囁きが聞こえた…。



まじで…なんであんな素直に返事しちゃったんだろ(涙)最悪;;

すっかりこいつのペースにはまってしまった気がする。

「じゃ、また明日の朝、下でな」

⏰:08/05/06 23:35 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#52 [みい]

別れ際…つっても隣同士だから、お互いの家の玄関の前まで来た時、染谷蓮が言った言葉に、私は全力で反抗した。


「はあ!?もう道分かったでしょ!?なんで…」
「さーさーきーくんっ♪」


…まじでこいつ最悪だ。最低最悪男だ…。


私は反抗すら出来なくなって、逃げるように家に入った。

⏰:08/05/06 23:36 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#53 [みい]

これからこんな日々が続くと思うと背筋に悪寒が走る。


はあ……どうなっちゃうんだろ…私の青春……。


――*蓮Side*――


自分の部屋に入ると着替えもしないでベッドに横になった。


あー…やっぱあいつまじ面白い。なんつーの?ほら、イジメがいがあるっつーか…。

⏰:08/05/06 23:45 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#54 [みい]

にしても、柚が恋、ねえ…。


「生意気…」


天井を見つめながら呟く。

いつも俺にびーびー泣かされてたあのばかゆずが、一人前に恋ですか。


『うん//』


佐々木を好きなのかと聞いた時の柚の答えと恥ずかしそうな表情が瞳を閉じた瞼をよぎる。

⏰:08/05/06 23:46 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#55 [みい]

…なんかイライラする。


喉の奥がつっかえて、叫びたいのに叫べない、みたいな?


そうゆうもどかしいイライラ。



「……んだよ、これ…」


あー、意味わかんねっ!!考えるの止めた止めた!!
こんなしょうもないことより、柚をからかうネタ考えよ(笑)

⏰:08/05/06 23:47 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#56 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新stopします
よかったら感想等もら
えると嬉しいです
>>1の感想板にぜひお
願いいたします
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/06 23:50 📱:SH905i 🆔:3qoe3xq2


#57 [みい]








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Story2〜悪魔VS悪魔
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/08 13:23 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#58 [みい]

『ばっかゆず〜!!ばかがうつるからちかよるなっ!!』





……………………………

…はっ!!ゆ、夢かあ…。


最悪な目覚めを迎えた私が、今噂の世にも不幸なJK2、早瀬柚稀です。

はあーあ…朝からテンション低すぎ…。

⏰:08/05/08 13:23 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#59 [みい]

こんなにまで私の心がどんよりなのは、


「おせーんだよ!!」


そう、マンションの下で壁にもたれて腕組みしながら私を睨みつける人間の姿をした悪魔、染谷蓮のせい。全ての諸悪の根源はこいつにある。


キレるくらいなら先行けっつーのっ!!


心ではそう思いつつも口では死んでも言えない。

⏰:08/05/08 13:24 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#60 [みい]

染谷蓮はそのまま歩き始めようとする私の腕を掴んで引き止める。


「その前に。『ごめんなさい』だろ…?」


たかがちょっと家出るのが遅くなったくらいで謝罪を強要するなんて、どれだけ器が小さい男なんだ。いや、そもそも悪魔に器なんて存在しないのかも。


それでも刃向かうことは許されない。

「…ごめんなさい」

⏰:08/05/08 13:25 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#61 [みい]

何てったって最大の弱みを握られてしまっているんだから。


「よろしい♪」


満足気にそう言うと、私の腕をぱっと解放して、口笛を吹きながら歩き始める。


…なんでもう道もわかるのに、私が一緒に行ってやんなきゃならないのよ!!


前を歩く背中を力いっぱい睨みながら通学路を急いだ。

⏰:08/05/08 13:26 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#62 [みい]

……………………………

登校してきた生徒で賑わう昇降口。


あっ!!あの後ろ姿は…佐々木君だあっ♪//


「さっ、佐々木君!!おはよっ//」


私は今世紀最大の勇気を振り絞って彼に声を掛けた。


「はよー早瀬……って…?」

⏰:08/05/08 13:27 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#63 [みい]

振り向いて返事をしてくれた佐々木君の視線が私の後ろに止まる。


ん?何?後ろ…?

ぎょえーーっ!!わ、忘れてた!!こいつの存在!!!

私のすぐ後ろにはにこにこ顔の悪魔が立っている。しかも何のつもりか私の肩に手なんか置いちゃって!!


「ちょっ、やめてよ!!」


私は奴の手を払うのにもう必死だ。

⏰:08/05/08 13:29 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#64 [みい]

「どーも♪俺、転校生の…」
「あ!!染谷だっけ?よろしくね♪俺同じクラスの…」


そんな私を完璧スルーしながら佐々木君に話し掛ける染谷蓮。佐々木君もこの状況見て、どうにかしてやろうとか思わないわけ〜!?;

佐々木君の言葉を遮るように、染谷蓮が信じられないことを口にした。


「知ってる、佐々木でしょ?こちらこそよろしく♪」


唖然とする私と佐々木君。

⏰:08/05/08 17:00 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#65 [みい]

唖然としたのは一緒だが、そのあとの反応は異なる。


「なんでもう俺の名前知ってんの!?」


とどことなく嬉しそうに奴に問う佐々木君。


そんな彼とは対照的に、


「お願いだから余計なこと言わないで!!」


必死に目で訴える私…。

⏰:08/05/08 17:01 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#66 [みい]

そんな私達を面白がるように笑ったあと、


「や、佐々木はいろいろと有名だからさ♪」


と意味深ともとれる発言をする染谷蓮…。


染谷蓮の言葉を聞いたあと、佐々木君は、


「なんだよそれーっ!!(笑)あ、そだそだ…」

⏰:08/05/08 17:02 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#67 [みい]

と鞄の中をごそごそとあさり始めた。

よかったあ…(涙)そんな気にしてないみたいだ。佐々木君ってのほほんとしてるもんなあ(笑)いろいろと鈍いのかも。


そんなことを考えながら安心していた私の目の前に、ぴっと2枚の紙切れが現れる。

「へ?………ぁあっ!!これっ…!!」


佐々木君が私の目の前に差し出したのは、以前から私が見たがっていた映画のチケットだった。

⏰:08/05/08 17:02 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#68 [みい]

「これ、前から早瀬見たがってたじゃん?だから、どうかなって…」


鼻の頭を掻きながら、語尾を小さくする佐々木君。


えっ?えっっ?つまりそれって……


デートのお誘い!?!?!?!?


「いっ、いいの!?」
「てゆーか、早瀬がよければ…」

⏰:08/05/08 21:50 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#69 [みい]

そんなのOKに決まってんじゃないすか!!!!//


「私でいいならぜひ//」


赤くなった顔を隠すように下を向きながら答えると、


「まじで!?よかったあ〜…。今週の土曜だから♪」


忘れないでね、と付け加えると佐々木君は友達と一緒に階段を上がっていった。

⏰:08/05/08 21:51 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#70 [みい]

佐々木君とっ……映画デート…//


「おい、早く教室行くぞ」


さっきからすっかり存在を忘れていた染谷蓮に頭を叩かれても全然腹が立たない。


けっ、つまんね〜…なんていう悪魔のぼやきもオールスルー。


土曜…早く来ないかなあ……♪//

⏰:08/05/08 21:52 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#71 [みい]

……………………………

「佐々木君と映画に!?」


お昼休み、屋上でさえちゃんとお弁当を食べながら今朝の出来事を説明した。


「うん…//」


タコさんウインナーを口に運びながら頷く、恋する乙女モード全開の私。


「そっかそっかー!!長年の片思いがやっと実るんだね!!」

⏰:08/05/08 21:53 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#72 [みい]

「そんなっ!!そうゆうわけじゃないよ!!//」


動揺して思わず箸を落としながらも否定する私を見て、さえちゃんははあーっと深く息を吐き、


「わかってないなあ…。これだから鈍感ちゃんは…」


やれやれ、とでも言いそうに首を横に振る。


「別に鈍感じゃないもん!!」

⏰:08/05/08 21:54 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#73 [みい]

反論した私の目の前に、さえちゃんがずいっと自分の顔を近付ける。


「いーい?私に言わせれば、男が女を映画に誘うだなんて、恋の匂いしかしないわよ」


こっ、恋ですとーっ!?//


「もし、何とも思ってない女を誘う男がいたら私はその面拝んでみたいね」
「そ、そうなの…?//」

⏰:08/05/08 21:55 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#74 [みい]

話に食いつき始めた私を見て、さえちゃんは気をよくしたのか、鼻でふふんと笑って更に続けた。


「そりゃそうよ。滅多にいないもの。天然記念物に認定してやりたいくらいね」


うへえー…ま、まじすか……//


「じゃ、佐々木君がその天然記念物って可能性は…」
「0に等しいわね」


ずばっと言い切るさえちゃん。

⏰:08/05/08 21:56 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#75 [みい]

「佐々木君なんてごくごく普通ーの男子じゃない!!絶対下心あるに決まってるよ!!」


下心ってあんた……;;//

「ま、よかったね♪片思い卒業、おめでとう★」
「だから!!そんなんじゃないってばー!!//」


さえちゃんをぽかぽかと叩きながら、否定したものの…

ほ、ほんとにそうなのかな…//そこまで言われると期待しちゃうじゃん//

⏰:08/05/08 21:57 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#76 [みい]

……………………………

――*蓮Side*――

今日の放課後は部活見学♪あいにく俺も柚にばっか構ってられるほど暇じゃねんだなあ〜。


さーてサッカーサッカー♪…って…


「やべ、教室にシューズ忘れた」


…Uターンで教室戻りまーす;;はあー、めんどくせっ!!

⏰:08/05/08 21:59 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#77 [みい]

てわけで戻ってきたんだけど。

「はあっ、ん……」


…ん!?ドアが閉まった教室から何やらいやらしい声…;;


えー、どうすっかなあ〜?;;お邪魔しちゃいたいとこだけど、さすがに…ねえ?

……待つか;;


………………………………

…つか長げえよっ!!どんだけヤれば気い済むわけ!?!?

⏰:08/05/08 22:01 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#78 [みい]

俺が待ち始めてからかれこれ40分くらい経っている。

あいにく盗み聞きとか趣味じゃねーから、仕方なく大音量で音楽聞いてたんだけど、そろそろアルバム一周しちまうぜ!?


あーもう!!部活終わっちゃったらどうしてくれんだよっ!!


そう思いながら両手で頭をぐしゃぐしゃってやったその時。


「まじよかったー♪またねん♪」

⏰:08/05/08 22:03 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#79 [みい]

という声と共に開くドア。


なーにが「まじよかった♪」だよ!!この尻軽女が!!


俺は女にばれないよう瞬時に身を隠した。覗きとか変な因縁つけられたらたまったもんじゃねーよ。


ふあー!!やーっと部活に行ける!!


っと、その前にシューズシューズ♪

⏰:08/05/08 22:54 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#80 [みい]

なんてうきうきしながら教室に入った俺の目に映ったのは、


「え!?お…まえ……?」


信じらんねえ、あろうことか上半身裸の……


「佐々木……?」


柚の想い人。


「…ああ、染谷か」

⏰:08/05/08 22:55 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#81 [みい]

思わず目を丸くしてたたずむ俺に、朝とは180度違う態度をとる佐々木。


「お前いつからいた?」


朝より数トーン低い声に、まさかのお前呼ばわり。

圧倒されちまって声も出ねえ。

「ま、どうでもいいや。分かったっしょ?俺の本性」


いやいや未だに理解に苦しんでますけど。

⏰:08/05/08 22:56 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#82 [みい]

「何お前、二重人格?」


やっと出たと思ったらくだらねえ質問だな、おい。


「…つーかみんなが俺を勘違いしてるだけ。天然系でおっとりした男子ってね」


くくっと可笑しそうに笑いながらシャツを羽織る佐々木。


「早瀬柚稀もそのうちの一人だろうね。本当の俺はこんなだっつーのに」

⏰:08/05/08 22:57 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#83 [みい]

「お前、柚のこと…」
「柚?随分親しげだな」


佐々木は再び渇いた声で笑う。


「何とも思ってねーよ、あんなガキ。」


奴が続けて放った一言に、俺は思わず絶句した。


「なんか俺のこと好きみたいだけどさ、はっきり言って迷惑なんだよね」

⏰:08/05/08 22:58 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#84 [みい]

朝とは打って変わって、人を馬鹿にするような笑みを浮かべる佐々木は更に続ける。


「ヤるにしてもガキ相手じゃねえ?つまんなそうだし」


ここで俺の頭に1つの疑問が生まれる。


「じゃあなんで朝あいつを…」


誘った?とまで言い切る前に、奴は質問に端的に答えて下さった。

⏰:08/05/08 23:00 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#85 [みい]

「からかうためだよ、暇つぶしの遊び」
「遊び?」

反射的に眉をひそめる。


「そ♪大好きな片思いの男にずたずたにフラれちゃうかわいそうな女の子。見てみたいんだよね〜…」


そんなことを呟き、舌なめずりしながらニヤつく佐々木を見て俺は全身に鳥肌が立ったのを感じた。


…なんだこいつ、ただの変態じゃねーか…気持ちわり…。

⏰:08/05/08 23:03 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#86 [みい]

「染谷も見てみたくない?」
「いや、別に」


佐々木は短く答えた俺の顔をじーっと見たあと、鼻で笑って、


「あ、そ」


と鞄を持って立ち上がった。


「あんた早瀬のこと好きなの?」


…んなわけねーじゃん。無礼も大概にしやがれ。

⏰:08/05/08 23:04 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#87 [みい]

「まさか」

俺が先程の佐々木と同様に鼻で笑うと、佐々木は、


「ふーん……。まあどっちでもいいけど…邪魔しないでね?」


と俺に近付きながら言う。


「つーか俺関係ねーから。勝手にやってろ」


こいつらがどうなろうと俺が知ったこっちゃねえ。

⏰:08/05/08 23:04 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#88 [みい]

「ならいいんだけど。じゃ」


最後にまた嫌な笑い声を上げると、奴は教室から出ていった。


取り残された俺。


なんだあいつ…てっきり柚のこと好きなのかと思ってた。
他校の女連れ込んで放課後学校でヤるなんて、たいしたタラシじゃねえか。


つーか…恐ろしい二重人格っぷり。

⏰:08/05/08 23:06 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#89 [みい]

ま、俺も人のこと言えねーけど。


佐々木は柚の前ではぶってて、放課後はタラシ。

俺は柚の前では性悪で、他の奴等相手には100匹くらい猫をかぶる。


…どっちもどっちだな(笑)


「…って、あー!!部活……!!;」


急いでグラウンドまで走ったけど、結局部活は終わっちまってた。

⏰:08/05/08 23:07 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#90 [みい]

………………………………

――*柚稀Side*――

いつもの帰り道。だけど今日は!!今日ばかりは!!!!なにもかもが…輝いて見える……♪


そう、時は流れて今日は金曜日。明日は…ずっと憧れだった佐々木君との……で、デートですっ//


「何うきうきしてんだよ;」


口角が緩みっぱなしの私の後ろから低い声が呟く。

⏰:08/05/08 23:08 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#91 [みい]

相変わらずなぜか一緒に登下校させられてる悪魔こと染谷蓮に呆れられても気にしない。てゆうか気にもならない。


「ああ、明日か。佐々木の」


思い出したように口を開く悪魔に、ふと我に返った。


「お願いっ!!明日だけは邪魔しないで!!」


奴のシャツの胸元を掴みながら必死に懇願する。

⏰:08/05/08 23:09 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#92 [みい]

「ずっと…ずっと好きだったの。明日は一世一代のチャンスなの!!だから…」

そう。私は明日、彼に告白するつもりでいるんです//こんな機会二度とないかもしれないし…!!!//

それを…それまでもをこんな奴に妨害されてたまるか!!


言葉に詰まって俯いた私の頭上から鼻で笑う音が聞こえたかと思うと、染谷蓮は自分の胸元を捕えている私の腕を少々乱暴に引きはがした。

⏰:08/05/08 23:12 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#93 [みい]

「知るかよ。勝手にやっとけ」


…これは良い意味に解釈するべきだろうか?

ややこしいんだよっ!!


今すぐに殴りかかりたいくらいだが、もちろんそんなの無理無謀。


「つーかさあ」


続けて奴が話し始める。

⏰:08/05/08 23:13 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#94 [みい]

「俺の邪魔がどーのこーのより、自分の心配したほうがいんじゃねえの?」
「は!?」


言ってる意味がさっぱりわかんない。私に悪魔語は通じません。


「お前にデートなんか務まんねえっつってんだよ。ガキはお家でままごとでもしてろ」

悪魔はそう囁き、冷ややかな目で私を見下す。


「…っ!!ガキじゃないもん!!」

⏰:08/05/08 23:14 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#95 [みい]

やっとの思いでそれだけ言い返すと、私は悪魔を残して家まで走った。


ムカつくムカつくムカつく…っ!!あたしがガキならあんたは赤ちゃんだよっ!!(怒)


――*蓮Side*――

あーあ…せっかく人が忠告してやったのに。

遠回しに「行くな」っつったつもりだけど…あの調子だと、明日あの男にまんまと騙されるはめになるな。

⏰:08/05/08 23:15 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#96 [みい]

「馬鹿じゃねーの」


やっぱ馬鹿はいつまで経っても馬鹿のままだな。いい男と悪い男の区別もつかねーなんて。



泣いてる柚が目に浮かぶ。佐々木に裏切られて、傷つく姿が。


「…馬鹿すぎんだよ」


なんか知んねえけど、めちゃくちゃ腹が立って足元の小石を思い切り蹴り上げた。

⏰:08/05/08 23:16 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#97 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新stopします

読者様がもしいら
っしゃいましたら、
>>1の感想板へ感想等
もらえるととても嬉
しいです(>Д<)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/08 23:22 📱:SH905i 🆔:3XMTJPj6


#98 [みい]

……………………………

――*柚稀Side*――

「変じゃないかなあ…;;」

ショーウインドウに映る自分を見て、軽くため息をついた。

さえちゃんに相談して、今日はワンピースにした。薄めの黄色で、春らしいかわいいワンピース。


……似合ってるかな?かわいいって思ってくれるかな?

さっきからそんな不安が頭にこびりついて離れない。

⏰:08/05/10 00:34 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#99 [みい]

佐々木君とデートだなんて、未だに信じられなくて…なんだかかなり緊張。


「ごめん、待った?」

ふう、と息をついた瞬間、後ろから声がして勢いよく振り返る。

さっ、佐々木君だっ!!//

「あっ!!いや、全然!!」


声が上擦るのを必死に抑えて返事をすると、

「………」

⏰:08/05/10 00:35 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#100 [みい]

なぜか無言の佐々木君。


「へ?あ、あの…」


不安になって彼の顔をちらっと見ると、佐々木君は、


「…あっ、ごめん…。私服着てる早瀬、初めて見たから…」


と語尾を濁す。


「あ、変…だった…?ごめんね?」

⏰:08/05/10 00:36 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


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