・・悪魔なキミ・・
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#107 [みい]

告白もできない上に、トイレ我慢してたと勘違いされて大笑いされる私って……;;


トイレの個室に入って、大きいため息をつく。


…こんなんじゃいけない。佐々木君と恋人同士になりたいんでしょ、柚!?だったら頑張りなさい!!!!


「…うしっ!!」


心の中で自分で自分を励まし勇気づけて、気合いを入れる。

⏰:08/05/10 13:36 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#108 [みい]

次こそは言う!!言うぞ…っ!!//


そう決心しながら席までの道を歩く。


「あ…れ…?」


1m手前くらいでようやく気づいた。さっきまで私が座っていた席に、見知らぬ女の子の姿がある。


「急に呼び出すからさあ〜急いで来ちゃったじゃん!!」
「わりいな!!」

⏰:08/05/10 13:38 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#109 [みい]

佐々木君と親しげに話しているみたい…。


私は一歩ずつ近付いていく。


「ま、ちょうど近くにいたからいいけどお♪で、どしたの?」


女の子は長くて明るい茶色の髪の毛先を自分の人差し指に巻き付けながら佐々木君に問う。


「暇だから今からどっか行かね?」

……え…?

⏰:08/05/10 13:39 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#110 [みい]

私がちょうど女の子の真後ろに来た時、佐々木君の口から信じ難い言葉が飛び出した。


佐々木君のものとは思えない軽い口調。

そして何より、彼の目が私を捕えていることに戸惑いを隠せなかった。まるで嘲るような目つき…。


「てゆーかこの子誰〜?悠の知り合い?」


女の子が私の存在に気づいて佐々木君に尋ねる。

⏰:08/05/10 13:40 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#111 [みい]

佐々木君は薄く笑って口を開いた。


「知らねーよそんなガキ」





頭を金づちかなんかで思い切り打たれたみたいな心地がした。

「目障りなんだよ」


無心で突っ立っている私に向けて、さらに付け加えられた暴言。

⏰:08/05/10 13:47 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#112 [みい]

………………………………

あれからどうやってここまで帰って来たか覚えてない。


頭にこびりついた佐々木君の心ない言葉。



……馬鹿みたい、私。騙されて、遊ばれて。


地面を見つめながらひたすら歩く。

「おい」

⏰:08/05/10 13:49 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#113 [みい]

マンションの下まで来たとき、聞き慣れた声に顔を上げた。


「思ったより早かったな」


そこには…壁にもたれて腕時計を覗き込みながら呟く悪魔の姿。


ただでさえ会いたくないのに、こんな気分の時に会うのは本当に嫌だ。


私は無視して階段を上ろうとした。

⏰:08/05/10 13:51 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#114 [みい]

が、残念なことに奴に腕を掴まれてしまった。


「楽しかったか?」


誰もいない小さなロビーの中、無感情な低い声が響く。


なんだよその質問。やっぱ悪魔だ。今1番嫌なところをピンポイントでえぐってくる。


「楽しかったかって聞いてんだよ」

私が答えないでいると、一層低い声で聞いてくる。

⏰:08/05/10 13:53 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#115 [みい]

なんでそんなに追究してくる?まるで私が今日どんな目にあったか知ってて、わざと楽しんでるみたいだ。


…ああそっか。悪魔だもん。全部お見通しなのかも。雲の上から見てるんだ…ってそれは天使か…。



くだらない空想が頭をいっぱいにしたそのとき、

「答えろ!!!!」


奴の大声が耳をつんざく。

⏰:08/05/10 13:55 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#116 [みい]

「楽しかったよっ!!!!」


こうなりゃ意地だ。負けじと声を張る。


染谷蓮を睨みつける私の目から一筋の涙が頬を伝って床に落ちた。


そんな私を、奴は驚きもしないでじっと見つめてきたかと思うと、


「…あ、そ」

そう言って私の腕から手を離し、階段を上っていった。

⏰:08/05/10 13:57 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


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