・・悪魔なキミ・・
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#180 [みい]
…変わってねえなあ。
俺は思わず口元を緩めた。
『で、なんやねん?』
「へ?」
『なんか言いたいことあったから電話してきたんとちゃうん?』
ん〜…この状況だとまさか暇つぶしなんて言えねえしな。柚のことでも聞いてもらうか。
「…ムカつく女がいるんだよ」
:08/05/19 23:29
:SH905i
:pvtxA1Kg
#181 [みい]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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>>1みい
感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
:08/05/19 23:32
:SH905i
:pvtxA1Kg
#182 [我輩は匿名である]
:08/05/23 20:27
:N905i
:3DAbMTRM
#183 [みい]
昔からの柚との関係、再会、そして最近の態度の変化を弘樹に説明する。
俺が話し終えると、受話器の向こうから笑い声が聞こえた。
「…何がおかしい」
『いやあ〜、珍しなあ思て♪あの蓮がそないな女にふり回されとるとは…」
そう言って、弘樹はまた笑った。
…俺が振り回されてる?冗談じゃねーよ。
:08/05/24 23:15
:SH905i
:iuHZ6YLo
#184 [みい]
『女に不自由しやんかったお前がなあ〜…』
弘樹はまだ笑みを残した声で言う。
確かに俺はあっちにいた頃は女関係は激しかった。今あんま遊んでねーのは、柚をからかうほうがおもしろいから。そんだけ。
「言っとくけど。俺はあいつに振り回された覚えは全くない」
『ほーん…ま、蓮がそない言うんやったらええけど』
:08/05/24 23:16
:SH905i
:iuHZ6YLo
#185 [みい]
こいつの言うこと全部腹立つ…。
「なんかイライラすっから今日は加賀美あきオカズにしよ」
『な…っ!!あかんあかんっ!!!!あほかお前は!!!!』
嘘だよ、仕返しだばーか。あんな何も知らなそーな純粋ちゃんでできっかよ。
………………………………
電話切る直前にも「あきで妄想したらほんまにしばくで!!」とか言ってたし…。
:08/05/24 23:17
:SH905i
:iuHZ6YLo
#186 [みい]
あいつ絶対顔真っ赤にして怒ってたんだろうな〜…まじウケる。
…にしても予想外だった。俺が柚に振り回されてるなんて思ってもなかったし、思いたくもねえ。
事実、俺は振り回してる側の人間だ。柚にとって俺は今までも、これからも「厄介な男」であって、それ以外の何者でもない。
…弘樹のせいでとんだ暇つぶしになっちまった。
:08/05/24 23:18
:SH905i
:iuHZ6YLo
#187 [みい]
ま、ヘタレの弘樹、明日の健闘でも祈ってやるか。どーせあいつには無理だろうけど。
俺が心ん中で弘樹を散々けなし終わったとき、家の電話が鳴った。
誰だよこんな時間に…はいシカト決定。
部屋のベッドに横になったまま携帯をいじる俺。
が、そんな俺に挑戦するかのように鳴りつづける呼び出し音。
:08/05/24 23:19
:SH905i
:iuHZ6YLo
#188 [みい]
負けたのは俺だった。舌打ちをしてから受話器をとる。
「はい?」
『あ、蓮君!?』
…柚んとこのおばちゃんか。
「そうですけど…母親ならまだ帰ってないっすよ?」
俺の母さんと柚んとこのおばちゃんは仲が良い。
『違うのよ、ねえ柚知らない!?』
:08/05/24 23:20
:SH905i
:iuHZ6YLo
#189 [みい]
柚…?
「さあ…確か今日は……」
記憶を辿ると、
『私、さえちゃんと帰るから!!』
柚の生意気な言葉を思い出した。
「室田と帰るって言ってた気が…」
『さえちゃんはもう家に戻ってるらしいのよ…でも……』
そこでおばちゃんの声が途切れる。
:08/05/24 23:22
:SH905i
:iuHZ6YLo
#190 [みい]
「もしもし?」
俺が先を促すと、
『柚…まだ帰ってこなくて…。こんなに遅くなること初めてで、携帯も繋がらないし……』
俺は腕時計を見る。長針は10の数字のすぐ手前を指していた。
…あんの馬鹿…っ!
「俺、捜してきます」
:08/05/24 23:24
:SH905i
:iuHZ6YLo
#191 [みい]
俺はそれだけ言うと、おばちゃんの返事も聞かずに受話器を置いた。
そのまま飛び出すように玄関を出る。
…………………………………
ゲーセン、本屋、薬局…あいつが行きそうな場所をあたってみたが、どこにもいない。
くそっ…どこにいんだよ…!
時は10時半を過ぎて、俺はかなり焦っていた。
:08/05/24 23:25
:SH905i
:iuHZ6YLo
#192 [みい]
胸がやけにざわつく。
嫌な考えが頭に浮かぶ。
「……っ!!冗談じゃねえぞ、まじで……」
縁起でもない思いつきを振り切るように、また走り出そうとした時だった。
「あ、あの…」
後ろから声がして、振り返ると…柚がキョトンと立っていた。
:08/05/24 23:27
:SH905i
:iuHZ6YLo
#193 [みい]
――*柚稀Side*――
角を曲がると、息を切らした悪魔の後ろ姿。
こんな時間にこんな場所で会うなんて思いもしなかったから、私はびっくりして迂闊(ウカツ)にも声を掛けてしまった。
私の声に反応して、染谷蓮は勢いよく振り返り、目を丸くする。
「あ…えっと…、な、何してるの?」
:08/05/24 23:28
:SH905i
:iuHZ6YLo
#194 [みい]
何となく気まずい空気だったから、とりあえず作り笑いをする。
「……お前こそ何してた。こんな時間まで…」
そんな私に悪魔は眉間にシワを寄せて尋ねてきた。
お、お兄さん…顔が恐いよ…;;
「え、あの…さえちゃんと別れてから、中学の時の友達に会って…晩御飯を一緒に…」
:08/05/24 23:29
:SH905i
:iuHZ6YLo
#195 [みい]
たじたじになりながらも答えている間に、じりじりと詰め寄ってくる悪魔。私は逃げ場を失った。
相変わらず顔はかなり恐い。泣く子も一発で黙りますね…これは;
「え?えへ…へ…?」
怒ってる?なんで?私のせい?
様々な疑問が渦巻いて、変な笑みが漏れる。
:08/05/24 23:30
:SH905i
:iuHZ6YLo
#196 [みい]
その瞬間、悪魔の右手が勢いよく上げられる。
ひぃいっ!!殴られる…っ!?!?
恐怖を感じとって、強く目をつぶった。
けど、次に奴がとった行動は、私の想像とは掛け離れてたものだった。
「無事で、よかった…」
:08/05/24 23:32
:SH905i
:iuHZ6YLo
#197 [みい]
……え?
一瞬何が起きたのかわかんなかった。
でも、抱き寄せられた腕と、少し熱くなってる体は、紛れも無くさっきまで目の前にいた染谷蓮のものだった。
あの日、私を庇ってくれた時と同じように耳元で溜息が聞こえる。
私、悪魔に抱きしめられてる…?!
「え?あ、あの…?」
:08/05/24 23:33
:SH905i
:iuHZ6YLo
#198 [みい]
私が声を出すと、染谷蓮はぱっと私から離れて、
「早く帰れ。おばちゃん心配してんぞ」
と吐き捨てるように言って、家とは反対方向にすたすたと歩いていってしまった。
な、何今の!!//優しく抱きしめて「無事でよかった」っ!?
キャラ間違えてるよ!?!?//
でも…すぐにいつもの感じに戻ってたし…まじ意味わかんない!!
:08/05/24 23:34
:SH905i
:iuHZ6YLo
#199 [みい]
家に帰ると、早速お母さんに叱られた。
「なんで電話に出ないの!!」
「充電切れちゃってて…」
ごめんなさい、と謝ると、お母さんが深く息をついてから、
「あ!蓮君に会った!?」
なんて聞いてくるもんだから何となくドキッとしてしまった。
「あ、会ったけど…?」
:08/05/24 23:35
:SH905i
:iuHZ6YLo
#200 [みい]
私の答えを聞くと、お母さんは安心したようだ。
「よかったわ〜。お母さん、蓮君ちに電話しちゃったのよ、柚知らないかって。そしたら捜しに行くって言ってくれて…」
…まさかとは思ったけど、やっぱり捜してくれてたんだ…。
何となくわかってはいたものの、驚いてしまった。
「ちゃんと蓮君にお礼言っとかなきゃ」
:08/05/24 23:36
:SH905i
:iuHZ6YLo
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