・・悪魔なキミ・・
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#187 [みい]

ま、ヘタレの弘樹、明日の健闘でも祈ってやるか。どーせあいつには無理だろうけど。


俺が心ん中で弘樹を散々けなし終わったとき、家の電話が鳴った。


誰だよこんな時間に…はいシカト決定。


部屋のベッドに横になったまま携帯をいじる俺。


が、そんな俺に挑戦するかのように鳴りつづける呼び出し音。

⏰:08/05/24 23:19 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#188 [みい]

負けたのは俺だった。舌打ちをしてから受話器をとる。


「はい?」
『あ、蓮君!?』


…柚んとこのおばちゃんか。


「そうですけど…母親ならまだ帰ってないっすよ?」


俺の母さんと柚んとこのおばちゃんは仲が良い。


『違うのよ、ねえ柚知らない!?』

⏰:08/05/24 23:20 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#189 [みい]

柚…?

「さあ…確か今日は……」


記憶を辿ると、

『私、さえちゃんと帰るから!!』

柚の生意気な言葉を思い出した。


「室田と帰るって言ってた気が…」
『さえちゃんはもう家に戻ってるらしいのよ…でも……』


そこでおばちゃんの声が途切れる。

⏰:08/05/24 23:22 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#190 [みい]

「もしもし?」


俺が先を促すと、


『柚…まだ帰ってこなくて…。こんなに遅くなること初めてで、携帯も繋がらないし……』


俺は腕時計を見る。長針は10の数字のすぐ手前を指していた。


…あんの馬鹿…っ!


「俺、捜してきます」

⏰:08/05/24 23:24 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#191 [みい]

俺はそれだけ言うと、おばちゃんの返事も聞かずに受話器を置いた。

そのまま飛び出すように玄関を出る。


…………………………………

ゲーセン、本屋、薬局…あいつが行きそうな場所をあたってみたが、どこにもいない。


くそっ…どこにいんだよ…!


時は10時半を過ぎて、俺はかなり焦っていた。

⏰:08/05/24 23:25 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#192 [みい]

胸がやけにざわつく。

嫌な考えが頭に浮かぶ。


「……っ!!冗談じゃねえぞ、まじで……」


縁起でもない思いつきを振り切るように、また走り出そうとした時だった。


「あ、あの…」


後ろから声がして、振り返ると…柚がキョトンと立っていた。

⏰:08/05/24 23:27 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#193 [みい]

――*柚稀Side*――

角を曲がると、息を切らした悪魔の後ろ姿。


こんな時間にこんな場所で会うなんて思いもしなかったから、私はびっくりして迂闊(ウカツ)にも声を掛けてしまった。


私の声に反応して、染谷蓮は勢いよく振り返り、目を丸くする。


「あ…えっと…、な、何してるの?」

⏰:08/05/24 23:28 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#194 [みい]

何となく気まずい空気だったから、とりあえず作り笑いをする。


「……お前こそ何してた。こんな時間まで…」


そんな私に悪魔は眉間にシワを寄せて尋ねてきた。


お、お兄さん…顔が恐いよ…;;


「え、あの…さえちゃんと別れてから、中学の時の友達に会って…晩御飯を一緒に…」

⏰:08/05/24 23:29 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#195 [みい]

たじたじになりながらも答えている間に、じりじりと詰め寄ってくる悪魔。私は逃げ場を失った。



相変わらず顔はかなり恐い。泣く子も一発で黙りますね…これは;


「え?えへ…へ…?」


怒ってる?なんで?私のせい?


様々な疑問が渦巻いて、変な笑みが漏れる。

⏰:08/05/24 23:30 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#196 [みい]

その瞬間、悪魔の右手が勢いよく上げられる。


ひぃいっ!!殴られる…っ!?!?



恐怖を感じとって、強く目をつぶった。


けど、次に奴がとった行動は、私の想像とは掛け離れてたものだった。


「無事で、よかった…」

⏰:08/05/24 23:32 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


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