・・悪魔なキミ・・
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#191 [みい]
俺はそれだけ言うと、おばちゃんの返事も聞かずに受話器を置いた。
そのまま飛び出すように玄関を出る。
…………………………………
ゲーセン、本屋、薬局…あいつが行きそうな場所をあたってみたが、どこにもいない。
くそっ…どこにいんだよ…!
時は10時半を過ぎて、俺はかなり焦っていた。
:08/05/24 23:25
:SH905i
:iuHZ6YLo
#192 [みい]
胸がやけにざわつく。
嫌な考えが頭に浮かぶ。
「……っ!!冗談じゃねえぞ、まじで……」
縁起でもない思いつきを振り切るように、また走り出そうとした時だった。
「あ、あの…」
後ろから声がして、振り返ると…柚がキョトンと立っていた。
:08/05/24 23:27
:SH905i
:iuHZ6YLo
#193 [みい]
――*柚稀Side*――
角を曲がると、息を切らした悪魔の後ろ姿。
こんな時間にこんな場所で会うなんて思いもしなかったから、私はびっくりして迂闊(ウカツ)にも声を掛けてしまった。
私の声に反応して、染谷蓮は勢いよく振り返り、目を丸くする。
「あ…えっと…、な、何してるの?」
:08/05/24 23:28
:SH905i
:iuHZ6YLo
#194 [みい]
何となく気まずい空気だったから、とりあえず作り笑いをする。
「……お前こそ何してた。こんな時間まで…」
そんな私に悪魔は眉間にシワを寄せて尋ねてきた。
お、お兄さん…顔が恐いよ…;;
「え、あの…さえちゃんと別れてから、中学の時の友達に会って…晩御飯を一緒に…」
:08/05/24 23:29
:SH905i
:iuHZ6YLo
#195 [みい]
たじたじになりながらも答えている間に、じりじりと詰め寄ってくる悪魔。私は逃げ場を失った。
相変わらず顔はかなり恐い。泣く子も一発で黙りますね…これは;
「え?えへ…へ…?」
怒ってる?なんで?私のせい?
様々な疑問が渦巻いて、変な笑みが漏れる。
:08/05/24 23:30
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#196 [みい]
その瞬間、悪魔の右手が勢いよく上げられる。
ひぃいっ!!殴られる…っ!?!?
恐怖を感じとって、強く目をつぶった。
けど、次に奴がとった行動は、私の想像とは掛け離れてたものだった。
「無事で、よかった…」
:08/05/24 23:32
:SH905i
:iuHZ6YLo
#197 [みい]
……え?
一瞬何が起きたのかわかんなかった。
でも、抱き寄せられた腕と、少し熱くなってる体は、紛れも無くさっきまで目の前にいた染谷蓮のものだった。
あの日、私を庇ってくれた時と同じように耳元で溜息が聞こえる。
私、悪魔に抱きしめられてる…?!
「え?あ、あの…?」
:08/05/24 23:33
:SH905i
:iuHZ6YLo
#198 [みい]
私が声を出すと、染谷蓮はぱっと私から離れて、
「早く帰れ。おばちゃん心配してんぞ」
と吐き捨てるように言って、家とは反対方向にすたすたと歩いていってしまった。
な、何今の!!//優しく抱きしめて「無事でよかった」っ!?
キャラ間違えてるよ!?!?//
でも…すぐにいつもの感じに戻ってたし…まじ意味わかんない!!
:08/05/24 23:34
:SH905i
:iuHZ6YLo
#199 [みい]
家に帰ると、早速お母さんに叱られた。
「なんで電話に出ないの!!」
「充電切れちゃってて…」
ごめんなさい、と謝ると、お母さんが深く息をついてから、
「あ!蓮君に会った!?」
なんて聞いてくるもんだから何となくドキッとしてしまった。
「あ、会ったけど…?」
:08/05/24 23:35
:SH905i
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#200 [みい]
私の答えを聞くと、お母さんは安心したようだ。
「よかったわ〜。お母さん、蓮君ちに電話しちゃったのよ、柚知らないかって。そしたら捜しに行くって言ってくれて…」
…まさかとは思ったけど、やっぱり捜してくれてたんだ…。
何となくわかってはいたものの、驚いてしまった。
「ちゃんと蓮君にお礼言っとかなきゃ」
:08/05/24 23:36
:SH905i
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