・・悪魔なキミ・・
最新 最初 🆕
#201 [みい]

そう言って受話器を取ったお母さんに、私は慌てて制止をかける。


「あっ!たぶんまだ帰ってないと思う!!なんかあのあと出掛けたみたいだから…」


あらそうなのー、とお母さんは残念そうに受話器を置いて、


「じゃああんたちゃんとお礼しといてね!!」


と私に頼んできた。

⏰:08/05/24 23:37 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#202 [みい]

「あ、はい…」

私は一応了解すると、部屋に戻って考え込む。


無意識に溜息が出てしまった。


あの時息切らしてたのも、体が熱かったのも…必死に捜してくれてたからかな…。


…だから何だって言うのさ!!あーもう!!まじで意味不明!!悪魔のくせになんで優しくするのよ!!


いろいろ考えてたら、いつの間にか眠りについていた。

⏰:08/05/24 23:39 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#203 [みい]

――*蓮Side*――

戸惑うような柚の声が聞こえた時、はっと我に返った。



今、俺は何て言った?

そして……何をした?



やや乱暴に柚から離れると、俺はコンビニに向かった。


久々にタバコを買うと、一本取り出して口にくわえる。

⏰:08/05/24 23:40 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#204 [みい]

柚がへらへら笑うのを見て、腹が立った。


それと同時に、ついさっきまでの心配が一気に消え失せて…柚が無事だと理解した時、思わずあいつの肩に腕を伸ばした。


俺の体にすっぽり収まる柚の存在を実感してから「無事でよかった」なんて、らしくない台詞。


「……ん?」


そもそも俺は心配してたのか?あのばかゆずなんかを?

⏰:08/05/24 23:41 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#205 [みい]

あいつの帰りがちょっと遅くなったくらいどってことねえじゃねえか。少なくとも俺には無関係だ。


…でも、今冷静に考えるとそう思えるが、あの時はいっぱいいっぱいだった気がする。


《柚を心配していた》。この事実は否めない。


『蓮がそないな女にふり回されとるとは…』


弘樹の言葉を思い出す。

⏰:08/05/24 23:42 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#206 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします

感想等もらえると嬉
しいです、、(>Д<)

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/24 23:44 📱:SH905i 🆔:iuHZ6YLo


#207 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
感想板の方にお詫びを
コメントしました

目を通してもらえると
幸いです、、つД`)

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/25 11:07 📱:SH905i 🆔:lJvXSaOU


#208 [みい]
「あ゙ー…くっそ…」


意味わかんねえ。なんかとりあえずめちゃくちゃイライラする。


俺は吸っていたタバコを地面に落とすと、ぐじゃぐじゃと足で強く踏みつけた。



家に帰る気分じゃなくて、一睡もしないまま近所の公園で一人で夜を明かした。

⏰:08/05/29 22:56 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#209 [みい]







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Story5〜冷戦の末に
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/05/29 23:02 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#210 [みい]

あの一件以来、私達の間にはなんだか気まずい空気が漂っていた。


以前と同じように、一緒に登下校はしているものの、お互いに終始無言…;


悪魔こと染谷蓮は、私に意地悪をしなくなった。でも、毎朝下で私を待ち受けているし、帰りだって有無を言わせず強制連行。


はあ〜…まじでこの男…意味不明だよお……;

⏰:08/05/29 23:03 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#211 [みい]

今も静かに下校中です。ええ、もうそれはそれは不気味なほど「静かに」ね…;;


「あっ…あの!!!」


重苦しい空気を一瞬にして引き裂いてくれるような、大きい声が私達の後ろから響いてきた。


二人してほぼ同時に振り返ると、微かに頬を紅潮させた男の子が立っている。

⏰:08/05/29 23:04 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#212 [みい]

校彰の色からして、1年生かな…?


知り合い?という目を悪魔に向けると、


「あのっ…早瀬先輩っ!!」


とその男の子がいきなり叫んだ。


へっ!?わ、私ですか!?!?


「あ、は、はい…何でしょうか…?」

⏰:08/05/29 23:06 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#213 [みい]

少しビビり気味に返事をすると、男の子はすうーっと長く息を吸い込んでから、


「好きなんです!!俺と付き合って下さいっっ!!!!」


と一気に吐き出した。


…へ?好き?誰を?


ぽかんと口を開けて染谷蓮のほうを見ると、


「いや、お前だろ」

⏰:08/05/29 23:07 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#214 [みい]

と親指で私を指してきた。


ああなるほど!!この男の子が私を好きってことね〜!!!


って……


「ぇえええ〜っ!?!?」


この男の子が好き!?私を!?!?


あまりの驚きで口が聞けなくなってしまった私にはおかまいなしに、男の子は続ける。

⏰:08/05/29 23:09 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#215 [みい]

「あの、俺前から先輩のこと好きで…手紙書いてきたんで、読んで下さい!!」


男の子はそう言って、依然として呆気にとられている私の手に封筒を握らせると、


「失礼しました!!」


と礼儀正しくお辞儀をして元来た道を走っていった。


「おい」

⏰:08/05/29 23:10 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#216 [みい]

染谷蓮に頭をがしっと掴まれて、ようやく現実世界に帰ってきた。


「世の中物好きもいるもんだな」
「ね、本当に…」


…って、物好きとは何だよ!!失礼な!!なかなか好青年だったし!!


無表情で毒づいてきた染谷蓮に心の中で毒づき返す。


それにしても…信じられない。今あったことは夢なんじゃないか。

⏰:08/05/29 23:12 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#217 [みい]

でも、私の手に残った手紙の入った封筒が、それが真実であるということを物語っていた。

………………………………

どうすればいいんだろう…。


部屋で彼からの手紙を読み終えた私は、すっかり途方に暮れていた。

自慢じゃないけど生まれてこのかた、一度も異性から告白されたことがなかったのだ。

⏰:08/05/29 23:14 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#218 [みい]

「よければメール下さい、かあ…」


これって…やっぱり一応はするべきなのかなあ…。


『早瀬柚稀です、よろしくね』


とりあえず、可愛いげも何もないシンプルなメールを送ってみた。


携帯を閉じた瞬間に着信音が鳴る。

⏰:08/05/29 23:15 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#219 [みい]

《メール1件:会田奏(アイダ ソウ)》


えっ!!返信早っっ!!!

『メールありがとうございます!!さっきはいきなりすいませんでした


絵文字混じりの女の子みたいなメール。


会田君はすらっとした感じの染谷蓮とは対照的に、少しがっしりとした体格だった。そんな見た目とこのメールにギャップがあるもんで、なんだか笑ってしまった。

⏰:08/06/01 22:28 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#220 [みい]

……………………………

なんだかんだでもう3日間メールが続いている。


会田奏君。一年生で、部活はバスケ。好きな食べ物はオムライスで、嫌いな食べ物は特になし。


告白の返事はしていない。なんかお互いにその話題を避けてるっていうか…

そもそもあちらが聞いてこないので、こちらとしてもどのタイミングで切り出せばいいのかわからないのだ。

⏰:08/06/01 22:28 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#221 [みい]

しかも返事、決まってないし…。

悪い人ではないと思うけど、なにせついこないだまで赤の他人だったんだよ?

そんな人をいきなり彼氏にだなんて…アリですか!?アリなんですかね!?!?


一人で悶々と悩んでいると、携帯が鳴った。きっと会田君だろう。


『明日会えますか?』


開いてみると、会田君らしくないシンプルなメール。

⏰:08/06/01 22:29 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#222 [みい]

うー…特に断る理由もないしなあ……。


まあ会うだけだし…いっか!


私は会田君のお誘いを深い意味で受け取らずにOKしてしまった。


………………………………

ってわけで、今日は会田君と帰ることになったんだけど…厄介な奴が約1名…;;


「柚、帰んぞ」

⏰:08/06/01 22:30 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#223 [みい]

やっぱしきたー!!!!悪魔のお出ましですよ…;;

どうすんのよ私!?


「あ、えっと…ちょっと今日は…」


私がしどろもどろになりながら口ごもっていると、


「今日は柚、会田君と帰るんですよー♪」


と後ろからさえちゃんのでっかい声。

⏰:08/06/01 22:31 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#224 [みい]

うぎゃ〜!!余計なこと言わなくていいっつーの〜!!!!;


私は慌ててさえちゃんの口を塞ぐが、もはや後の祭だ。


「会田…?ああ、あいつか…」


悪魔は表情を崩さずそう呟くと、

「じゃあ気をつけて帰れよ。室田も気いつけて♪」


とにこっと笑ってから軽く手を挙げ、教室を出ていった。

⏰:08/06/01 22:32 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#225 [みい]

なっ…なんだあのスマイル(偽)は!!


あっ、さえちゃんがいるからか。いい人バージョンの染谷蓮だったってわけね。


…くっそ〜なんか腹立つ!!猫かぶりやがって!!!!


「柚、早く会田君とこ行かなきゃいけないんじゃないの!?」


さえちゃんの言葉にはっと我に返ると、もう約束の時間10分前だった。

⏰:08/06/01 22:33 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#226 [みい]

「ひぇえっ!!私行かなきゃ!!バイバイさえちゃんっ!!」


私はさえちゃんに手を振りながら、慌ただしく教室を後にする。


………………………………

――*蓮Side*――

帰り道を一人で歩いてたら、後ろから甲高い声。

「染谷君っ♪」


…俺こいつ嫌いなんだけど。

⏰:08/06/01 22:33 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#227 [みい]

俺を呼んだ声の主は、室田さえ。柚と仲がいいらしい。


なんか好かねえんだよな〜、この女…。


そうは思いつつも、一応笑顔を作ってから振り向く。


「どうしたの?」


言葉遣いも柔らかく。さすが二重人格、自分でも感心しちまうほどに。

⏰:08/06/01 22:34 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#228 [みい]

そんな俺を見て、ぷっと吹き出し笑いをする室田。


…何がおかしい?


少し腹が立ったが、プロの猫かぶり師である俺は、それでも余裕があった。

笑みを貼付けたまま、ん?と首を傾げる。すると室田は、


「別に作んなくていいよ、本性知ってるし」


と言いにやりと笑う。

⏰:08/06/01 22:35 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#229 [みい]

ああ、なるほどね。柚に聞いたか…。


「あっそ。で?何の用?」
「切り替え早っっ!!」


いきなり態度を変えた俺に、室田は驚いた様に目を見開く。

知ってる奴にいい人を演じても無駄にエネルギーを消費するだけだ。当たり前のことだろ。


「何なんだよ」


依然としてまじまじと俺を見る室田に、俺は苛立ちの声を上げた。

⏰:08/06/01 22:36 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#230 [みい]

室田はそれに反応して、またにやっと笑うと、


「取られちゃうよ?柚のこと」


と言ってくる。


…何言ってんだこいつ。

室田が言わんとしていることはわかる。会田だろ?でも、俺には関係ない。


「取られるも何も、あんな女いらねえし」

⏰:08/06/01 22:37 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#231 [みい]

つーか『取られる』って…そもそも俺のもんでもないし。

百歩譲って俺のもんだとしても、喜んで会田にくれてやる。


「ふーん…ま、ならいいけど♪」

じゃ、と手を挙げて室田は去っていった。


…やっぱ室田って奴、嫌いだわ。無駄なお節介野郎って一番うぜえ人種。


俺は舌打ちをしてからまた歩き出した。

⏰:08/06/01 22:38 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#232 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします

感想等もらえると励み
になるので、ぜひお願
いします(。・ω・。)

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/06/01 22:40 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


#233 [みい]

――*柚稀Side*――

「へっっ!?」
「いや、だから…そろそろ返事を…//」


昨日の雨はすごかったねー、とか、当たり障りのない会話をしながら帰り道を歩いていると、突然会田君が例の件について切り出した。


「あ、いや、えーっと…//」


やばい…結論なんてまだ出てないよ〜!!

⏰:08/06/04 22:41 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#234 [みい]

まさか今日返事を求められるとは夢にも思っていなかった私は、目を泳がせて口ごもる。


どうしよう…やっぱ断るべきかな……。


そんなことを考えていたら、


「俺、早瀬先輩のこと本気で好きです」


という会田君の声。

⏰:08/06/04 22:42 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#235 [みい]

顔をあげると、いつの間にか私の真正面に立った会田君は、少し赤面しながらも目では私をしっかり捕らえていた。


「まじで幸せにします。だから…俺と付き合って下さい」


会田君はそう言うと、頭を下げながら手を差し出す。


会田君……。


私なんかのことを、こんなにまで想ってくれる人は、この先現れるのだろうか。

⏰:08/06/04 22:43 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#236 [みい]

……決めた。


私は会田君の手をとった。


「早瀬先輩、…ってことは…?」


会田君が上目遣いで不安げに聞いてくる。


「よろしくお願いします//」


私の返事を聞くと、会田君は「よっしゃー!!」と大きな声で叫び、ガッツポーズをした。

⏰:08/06/04 22:44 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#237 [みい]

「恥ずかしいからやめてよ〜//」


私が笑いながらそう言うと、会田君は、


「だって超嬉しいんだもん!!」


と満面の笑みで答える。


なんか…かわいい!!やばい、私の方こそすごい嬉しいかも!!


その後も二人でじゃれあい?ながら、家路を歩いた。

⏰:08/06/04 22:44 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#238 [みい]

………………………………
――*会田Side*――


5日前、憧れだった早瀬先輩と、なんと付き合えることになってしまった♪


もう〜、嬉しすぎ!!!!

だって先輩まじ可愛すぎだし!!二人でいる時間は幸せなんです♪


でも…その幸せな時間はかなり限られている。それは昼休みだけなのだ。

⏰:08/06/04 22:46 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#239 [みい]

原因は、染谷…先輩、って人。


早瀬先輩はどうも染谷先輩には逆らえないらしい。登下校を一緒に「させられている」のだ。


一緒に登下校したがるなんて…そんなの絶対早瀬先輩のこと好きだからじゃん!!


こないだそう言ったら、


「違う違う!!ただ私が困るの見て楽しんでるだけなの!!」

⏰:08/06/04 22:48 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#240 [みい]

って早瀬先輩は笑ってたけど…


納得いかねえし!!!!

こうなったら直談判しかねえ!!


………………………………

放課後、俺は二人をこそこそと尾行した。


特に会話はないみたいだな…。
つーか俺、なんでこんなことやってんだろ…。

⏰:08/06/04 22:49 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#241 [みい]

無性にみじめになったが、これも早瀬先輩の為!と気を取り直す。


そうこうしてる間に、家に到着した。


あー…聞いてはいたけど、まじで隣同士なんだ…。


結構…いや、かなり嫌だわ。


二人が互いに家へ入っていったのを確認してから、俺は階段を上る。

向かうは…染谷先輩の家。

⏰:08/06/04 22:51 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#242 [みい]

多少の緊張を押し殺し、インターホンを鳴らす。


………出ない。


帰ってねーのか?…いやいやさっき家入ってったじゃん。


俺はもう一回ボタンを押す。


『…はい?』


もともと冷たい声が、機械を通してさらに無機質に響く。

⏰:08/06/04 22:51 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#243 [みい]

「あ、あの…ちょっと話があるんですけど…」


うわー!!なんで弱腰になっちゃってんだよ俺!しっかりしろ!!


『…誰?』
「1年の会田です」


答えると、少し間があいたあと、染谷先輩がドアから顔だけ出して、


「柚ん家は隣だけど」

⏰:08/06/04 22:52 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#244 [みい]

と不機嫌そうに言ってくる。


「いや、染谷先輩に話があって来ました」


内心ビビってるけど、毅然とした態度で振る舞った…つもりだ。


染谷先輩は少し目を見開いた後、


「あ、そ。どーぞ」


と言ってドアを大きく開ける。

⏰:08/06/04 22:53 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#245 [みい]

「失礼します」


いざ出陣!!頑張れ俺!!


………………………………

「話って何?柚のこと?」


染谷先輩の部屋に通してもらい、俺は床に正座をし、染谷先輩はベッドに寝転がっている。


つーか…さっきも思ったけど、「柚」って呼んでるんだ…。

⏰:08/06/04 22:55 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#246 [みい]

彼氏の俺でさえ「柚」なんて呼んだことねーのに!!


まあそこはぐっとこらえて、本題に入る。


「早瀬先輩のこと、ってゆうか…あなたのことです」
「…俺?悪いけど、俺にはそっちの趣味はねーぜ?お前とは付き合えねーよ?」


こっちは真剣なのに、染谷先輩は余裕たっぷりで、笑いながら俺を小馬鹿にしてくる。

⏰:08/06/04 22:56 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#247 [みい]

「そうじゃなくて!!」


俺は思わず声を張り上げる。


「染谷先輩は…早瀬先輩のこと、どう思ってるんですか!?」


染谷先輩は、眉間に皺を寄せ、俺を見る。


「どう思ってようがお前には関係ねーだろ」
「関係あります。俺は早瀬先輩の彼氏ですから」

⏰:08/06/04 22:58 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#248 [みい]

俺の最後の一言に、染谷先輩は目を吊り上げる。


「…彼氏?」
「はい、そうですけど?」


俺は彼氏なんだよ〜だ!!と自慢せんとばかりに胸を張る。


が、そんな俺を見て、染谷先輩は鼻で笑うと、携帯をいじりだした。

…なんだよ!!内心焦ってんだろ!!本当は早瀬先輩のこと好きなくせに!!!!

⏰:08/06/04 22:59 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#249 [みい]

「単刀直入に聞きます」


俺は前置きをしてから、胸の中で限界まで膨れ上がった疑惑をぶつける。

「染谷先輩は、早瀬先輩のこと…好きですよね?」


染谷先輩の、携帯をいじる右手が止まる。
目だけが俺を捕らえる。


「さっきも同じようなこと言ったと思うけど、だったら何なの?俺が柚のこと好きだったら、お前に何の関係があるわけ?」

⏰:08/06/04 23:01 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#250 [みい]

「さっきも言いましたけど、俺は彼氏ですから。知っておきたいだけです」


負けじと強気に出てみる。


染谷先輩は携帯を閉じ、顔をこちらに向けて言葉を放った。



「ああ、好きだよ」



…やっぱり好きなんじゃねーかよ。

⏰:08/06/04 23:02 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194