・・悪魔なキミ・・
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#210 [みい]

あの一件以来、私達の間にはなんだか気まずい空気が漂っていた。


以前と同じように、一緒に登下校はしているものの、お互いに終始無言…;


悪魔こと染谷蓮は、私に意地悪をしなくなった。でも、毎朝下で私を待ち受けているし、帰りだって有無を言わせず強制連行。


はあ〜…まじでこの男…意味不明だよお……;

⏰:08/05/29 23:03 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#211 [みい]

今も静かに下校中です。ええ、もうそれはそれは不気味なほど「静かに」ね…;;


「あっ…あの!!!」


重苦しい空気を一瞬にして引き裂いてくれるような、大きい声が私達の後ろから響いてきた。


二人してほぼ同時に振り返ると、微かに頬を紅潮させた男の子が立っている。

⏰:08/05/29 23:04 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#212 [みい]

校彰の色からして、1年生かな…?


知り合い?という目を悪魔に向けると、


「あのっ…早瀬先輩っ!!」


とその男の子がいきなり叫んだ。


へっ!?わ、私ですか!?!?


「あ、は、はい…何でしょうか…?」

⏰:08/05/29 23:06 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#213 [みい]

少しビビり気味に返事をすると、男の子はすうーっと長く息を吸い込んでから、


「好きなんです!!俺と付き合って下さいっっ!!!!」


と一気に吐き出した。


…へ?好き?誰を?


ぽかんと口を開けて染谷蓮のほうを見ると、


「いや、お前だろ」

⏰:08/05/29 23:07 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#214 [みい]

と親指で私を指してきた。


ああなるほど!!この男の子が私を好きってことね〜!!!


って……


「ぇえええ〜っ!?!?」


この男の子が好き!?私を!?!?


あまりの驚きで口が聞けなくなってしまった私にはおかまいなしに、男の子は続ける。

⏰:08/05/29 23:09 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#215 [みい]

「あの、俺前から先輩のこと好きで…手紙書いてきたんで、読んで下さい!!」


男の子はそう言って、依然として呆気にとられている私の手に封筒を握らせると、


「失礼しました!!」


と礼儀正しくお辞儀をして元来た道を走っていった。


「おい」

⏰:08/05/29 23:10 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#216 [みい]

染谷蓮に頭をがしっと掴まれて、ようやく現実世界に帰ってきた。


「世の中物好きもいるもんだな」
「ね、本当に…」


…って、物好きとは何だよ!!失礼な!!なかなか好青年だったし!!


無表情で毒づいてきた染谷蓮に心の中で毒づき返す。


それにしても…信じられない。今あったことは夢なんじゃないか。

⏰:08/05/29 23:12 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#217 [みい]

でも、私の手に残った手紙の入った封筒が、それが真実であるということを物語っていた。

………………………………

どうすればいいんだろう…。


部屋で彼からの手紙を読み終えた私は、すっかり途方に暮れていた。

自慢じゃないけど生まれてこのかた、一度も異性から告白されたことがなかったのだ。

⏰:08/05/29 23:14 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#218 [みい]

「よければメール下さい、かあ…」


これって…やっぱり一応はするべきなのかなあ…。


『早瀬柚稀です、よろしくね』


とりあえず、可愛いげも何もないシンプルなメールを送ってみた。


携帯を閉じた瞬間に着信音が鳴る。

⏰:08/05/29 23:15 📱:SH905i 🆔:OpId9lm6


#219 [みい]

《メール1件:会田奏(アイダ ソウ)》


えっ!!返信早っっ!!!

『メールありがとうございます!!さっきはいきなりすいませんでした


絵文字混じりの女の子みたいなメール。


会田君はすらっとした感じの染谷蓮とは対照的に、少しがっしりとした体格だった。そんな見た目とこのメールにギャップがあるもんで、なんだか笑ってしまった。

⏰:08/06/01 22:28 📱:SH905i 🆔:cxlp0rTo


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