・・悪魔なキミ・・
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#302 [みい]
顔が、身体中が熱くなって、火が噴き出しそうなほど。
「…ず!柚っ!!」
隣でさえちゃんが私を呼ぶ声に、私ははっと意識を戻した。
と同時に、染谷蓮がふいっと視線を逸らす。
「あ…はは、ごめん。ぼーっとしちゃった」
もー、と軽く睨んでくるさえちゃんに、へへっと笑い謝った。
:08/06/19 22:16
:SH905i
:h.7epjTs
#303 [みい]
なんか今…見つめ合ってるみたいで、すごいドキドキした…。
…違う違う!!ドキドキなんかしてないもん!!あんなっ…あんな、私のことを騙しておもしろがる、極悪非道な奴なんかっ…!!!!
………………………………
私は帰りのホームルームが終わると、すぐさま教室を飛び出した。染谷蓮に声を掛けられる前に、さっさと帰ってしまいたかったのだ。
「はあ…」
:08/06/19 22:17
:SH905i
:h.7epjTs
#304 [みい]
思わず嘆息をもらす。
なんでこんなことしてるんだろ。たった一日、奴を避け続けただけなのに、なんだかどっと疲れが押し寄せてきた。
「いつまで…続けなきゃいけないのかな」
呟いてみたものの、答えなんか出てこない。だって、私が勝手にやっていることなんだから。
マンションについて、ロビーに入りポストを覗く。
:08/06/19 22:18
:SH905i
:h.7epjTs
#305 [みい]
まだ夕刊来てないや。また6時頃になったら取りに来よう…。
ぼーっとそんな事を考えながらポストを閉めた時、
「……柚」
背後から響く低い声に、私の手が止まる。
「柚、こっち向け」
命令に従うことが出来ない。怖くて、後ろを振り向けない。
:08/06/19 22:19
:SH905i
:h.7epjTs
#306 [みい]
暫く沈黙が続いたあと、肩をぐっと掴まれ、体ごとぐるっと回転させられた。
目の前には、今日ずっと避け続けた悪魔の姿。
「今朝、なんで先行った?」
私の肩を強く掴んだまま、そう聞いてくる染谷蓮に、
「よ、用事があったから…」
と目を逸らしながら答える。
:08/06/19 22:20
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#307 [みい]
私の返事を聞いたあと染谷蓮は暫く黙っていたが、そのあと私の顔を見ると、はあーっと深く溜息をつき、
「昨日…見たっしょ?」
と質問を重ねる。
私はその態度が何ともめんどくさがっているように見えて、頭にかっと血が上ったのがわかった。
「見たっしょ?って…何よその言い方!!見たよ!!見ましたよ!!邪魔してすいませんでしたっ!!!」
:08/06/19 22:21
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#308 [みい]
私は肩にかかっている染谷蓮の腕を思い切り振り払うと、階段まで走り出そうとした。
でも、やはり染谷蓮の方が一枚上手だった。今度は私を壁に押し付ける格好になってしまう。
「んな事言いたいんじゃねーよ。俺さ、」
「ご丁寧に説明してくれなくても分かってるから!私なんかで十分楽しんで頂けたかしら!?」
染谷蓮の言葉を遮るようにまくし立てると、奴は眉間に皺を寄せた。
:08/06/19 22:22
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#309 [みい]
「はあ?何のこと…」
「私のことっ…からかってたんでしょ!?好きって言ったのも、冗談なんでしょ!?」
やばい、なんで?なんで泣きそうなのよ私は。
「日を跨いでまで続けるなんて、随分手の込んだいたずらだね…。でもね、私はそんな遊びに付き合ってる暇なんかないのっ…!!」
下を見ながら一気に全部吐き出した。
:08/06/19 22:23
:SH905i
:h.7epjTs
#310 [みい]
「もう…離して…」
震える声で解放を請い、私の肩の上の壁についた染谷蓮の腕にそっと触れる。
しかし、その瞬間に私は染谷蓮の体に包まれた。
「ちょっ…!止めっ…」
「なんでわかんねーんだよっ!!」
染谷蓮は私を痛いくらい強く抱きしめたまま、耳元で声を荒らげる。
:08/06/19 22:25
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:h.7epjTs
#311 [みい]
「俺がいつ冗談だって言った!?俺がいつ、嘘だよってお前のこと笑ったんだよ!?」
耳元で響く奴の声が、頭の中でこだまする。
「…冗談なんかで言ったんじゃない。いたずらでもねえよ…」
そう呟くと、染谷蓮は私を抱きしめていた腕の力を緩め、私と向き合う形になる。
:08/06/19 22:28
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