・・悪魔なキミ・・
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#32 [みい]
この時まではまだ幸せだった。
朝のSHRの時間、私の希望は粉々に打ち砕かれることになる…。
「今日は、このクラスに転校生が来ます」
ん?転校生…?
担任の言葉に、ある不安が生まれる。
:08/05/06 23:16
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#33 [みい]
は…はは、そんなまさか…ね…。
「入ってきていいわよ〜♪」
担任の声とともに教室のドアが開いて…
「初めまして、染谷蓮です」
ひっ、ひええええ〜!!!!(涙)
まさか同じクラスとは…。神様、私なんか悪いことしましたか!?;
まじで最悪………。
:08/05/06 23:17
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#34 [みい]
私が悲しみに暮れていると、
「やばっ!!超タイプ〜♪」
「めちゃイケメン君じゃんっ!!」
と女子の方々から奴への賛辞の言葉が小声で飛び交う。
私は前に立っている染谷蓮に目を向けた。
少し長めの薄茶色の髪に、綺麗な二重の目、筋の通った鼻、少し口角の上がった口…。
:08/05/06 23:19
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#35 [みい]
まあ、確かにかっこいいと言えなくもない。
朝少しだけドキっとしてしまったのも事実。
「皆と仲良くできたら嬉しいです。よろしくお願いします♪」
へっ!!愛想よく笑顔なんか振り撒きやがって!!
心の中で毒づいていたら、ばちっと奴と目が合ってしまった;
するとなんと、満面の笑みで私に手を振ってくるじゃないですか!!
:08/05/06 23:20
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#36 [みい]
おかげでクラス皆の視線が私に集中;;
「あ、あはは…?」
とりあえず意味不明な笑顔を作って、軽く手を振り返した。
「何、早瀬あいつと友達なの?」
「えっ!?//いやいや違くて!!ただちょっと知り合いなだけだよ!//」
今話し掛けてきた隣の席の人は、佐々木悠(ササキ ユウ)君。
私の…片思いの相手//
:08/05/06 23:20
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#37 [みい]
「へえ〜、そうなんだ♪」
「う、うん!!//」
うひゃあ〜やばいっ!!私絶対顔真っ赤だよ……っ;;//
ちょっと言葉交わしただけでこんなになっちゃうなんて…すごい好きなんだなあ…//
…佐々木君は絶対私のことなんか眼中にないだろうけどね(涙)
………………………………
「ちょっと柚!!転校生と知り合いなの!?」
:08/05/06 23:21
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#38 [みい]
SHRが終わるやいなや、さえちゃんが私の席へ駆け寄ってきた。
「や、知り合いってゆうか…;」
横目で染谷蓮を見ると、女子に囲まれながら爽やかな笑顔で応対しているのがわかった。
…腹立つー!!私に向ける時と全然違う笑顔!!この二重人格男っ!!
「ゆ、柚?なんか恐いよ?;」
さえちゃんの声で現実に引き戻された。
:08/05/06 23:22
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#39 [みい]
「へ?ごめん、何が恐いって?」
「顔…;物凄い表情で睨んでたよ、染谷君のこと。」
あ、ほんとに?;無意識だった;
「で!?どうゆう関係なわけ!?」
さえちゃんが私に向けた瞳に、何となしに期待が込められているのを感じた私は、ため息をついた。
「あのね、さえちゃん。私とあいつはさえちゃんが期待してるような仲じゃないから。」
:08/05/06 23:23
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#40 [みい]
私はさえちゃんに思い出せる限りの奴とのエピソードを語った。
幼稚園の遠足で、蛙を投げ付けられたこと。
小1で隣の席になったとき、授業中ずーっと足を踏ん付けられていたこと。
大切にしていたお人形の髪の毛をちょん切られたこと。
「まだまだあるよ、あとはね…」
話し始めればきりがない。これだけで一日中口を動かしていられるくらいだよ。
:08/05/06 23:25
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#41 [みい]
「ちょ、もういいから!!」
さえちゃんの制止が入ったので、私は渋々口を閉じた。
「つまり、柚と染谷君は仲良しではないってこと?」
「仲良しじゃないなんてもんじゃないよ!!」
今んとこ、世界一嫌いって言っても過言じゃない。
向こうだってきっとそうなんだろうなあ。
「でも、まあ……」
:08/05/06 23:26
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