・・悪魔なキミ・・
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#599 [みい]

蓮が、生きてる。生きて、こうして私を抱き留めてくれている。


それを実感するだけで次から次へと涙は溢れ、私の頬を濡らした。



「ところで、そいつ誰?」


蓮にそう聞かれるまで、失礼なことに私はすっかり銀次さんの存在を忘れていた。


銀次さんの前で蓮に抱き着いたことがとても恥ずかしく感じられ、私は咄嗟に蓮から離れる。

⏰:08/08/10 01:04 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#600 [みい]

「銀次さん。私をここまで連れてきてくれて、ずっと一緒にいてくれたの」


銀次さんには感謝の一言に尽きる。彼がいなかったら、きっと私は取り乱して、収拾がつかない状態になっていただろう。


私に紹介されぺこりと頭を下げた銀次さんを、蓮は興味なさそうにふーん、と見遣り、


「こいつが世話になったな。…悪いけど出てけ」

⏰:08/08/10 01:06 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#601 [みい]

と感謝の言葉と同時にまさかの邪魔物扱い。


「蓮!なんてこと…」
「いやいやいいんすよ、柚さん」


蓮への非難の言葉を、苦笑した銀次さんが遮る。


じゃ、お大事にと笑顔で再び頭を下げ、銀次さんは病室を後にした。


「なんでそんなひどいこと言うの!?」

⏰:08/08/10 01:07 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#602 [みい]

銀次さんがいなくなった病室で、私は蓮に抗議する。


「すごくお世話になったのに…!失礼じゃない!」


が、当の本人は知らん顔して髪の毛を邪魔くさそうにかきあげるだけ。


これにはいくら病人といえど、さすがに私の堪忍袋の緒も切れる。


「蓮っ!聞いてるの!?」

⏰:08/08/10 01:08 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#603 [みい]

私が椅子から身を乗り出した瞬間だった。


ぐ、と腕を強く捕まれる。


「…邪魔なんだよ」
「……へ?」


何が?何の話よ?


頭の上に?のマークを浮かべる私を見て、蓮は長いため息を一つついた。


「あいつがいたらキス出来ねえだろ」

⏰:08/08/10 01:09 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#604 [みい]

……きす、ですか?


ああ!キスね!なるほどなるほど、それは確かに…って、


「ぇえ!?なっ!きっ、キス!?//」
「だから…傷口に響く…」


顔を歪める蓮を見て、私は咄嗟に口を覆った。


「…それとも何?あいつに見せ付けたほうが燃えた?」


意地悪く笑う蓮に、茹でだこみたいに顔が赤くなる。

⏰:08/08/10 01:11 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#605 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします
想等もらえるととても嬉
しいので、感想板のほう
へ是非お願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/08/10 01:14 📱:SH905i 🆔:stLV/.GY


#606 [みい]

「そっ、そんなわけっ…!」
「ねえだろ?だから出てってもらった、それだけ」


っしょ、とゆっくり上半身を起こす蓮。パジャマの胸元から、胸からお腹にかけて包帯が巻かれているのが見えた。


「蓮…怪我、だいじょ…わっ!?」


いきなり、掴まれていた腕がぐっ、と引き寄せられ、私達の顔の距離は30センチくらい。

⏰:08/08/12 22:42 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#607 [みい]

「大丈夫じゃねえ。お前のせいで」


真正面で無表情のままそう言われ、私は俯くしかない。



――『お前のせいで』



蓮の一言が心に重くのしかかる。

ね、銀次さん。やっぱり私のせいなんだよ…。蓮だって、私を責めてる。


「ごめっ、なさい…」

⏰:08/08/12 22:44 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#608 [みい]

蓮の顔が見れない。私をどんな目で見ているのか、知るのが恐くて。


「ご、ごめっ……」


せめてちゃんと謝らなければ、と頑張ってみても、溢れる涙のせいで思うように言葉が出てこない。


「柚、泣くな」


この頃よく蓮に「泣くな」って怒られる気がする。

⏰:08/08/12 22:46 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


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