・・悪魔なキミ・・
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#618 [みい]

断固拒否、とでも言うように、私は蓮から素早く顔を背ける。


「柚、こっち向けって」


嫌だってば!あんたはそんなに私を笑い者にしたいのか!


無視を決め込む私に、蓮もいい加減苛立ったようだった。


無言で腕を引っ張られる。


「きゃっ…」

⏰:08/08/12 23:01 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#619 [みい]

咄嗟の出来事に、とろい私はもちろんされるがままで。


思い切り蓮の胸に飛び込む形になってしまった。


本能的につぶった目を恐る恐る開くと、目の前に映るは包帯が巻かれた蓮の胸板。


「…いってえ……」


勢いよくぶつかってしまったせいか、蓮が微かに声を漏らした。

⏰:08/08/12 23:02 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#620 [みい]

私はそれに反応し、慌てて顔を上げる。


「ご、ごめん!大丈夫!?」







……やられた。




真正面に蓮の意地悪な笑み。

⏰:08/08/12 23:05 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#621 [みい]

こっ、この男…!騙しやがったな…!


「俺は平気だけど、お前は大丈夫か?」
「は!?」


蓮の言っている意味がわからなくて、少々強気に聞き返すと、


「…顔、真っ赤」


という声と同時に、私の頬が両手で包み込まれた。


…完敗、です…。

⏰:08/08/12 23:08 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#622 [みい]

「何かあった?なんでそんな赤いわけ?」


明らかに面白がっている蓮の質問。


くそー…。答えるまい!てゆーか答えられません!


両頬を蓮の手に支配され、顔を動かすことができないので、かろうじて視線だけでも下に落とす。



「…さっきの、さ」

⏰:08/08/12 23:09 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#623 [みい]

蓮はそこまで言うと、右手を私の頬から離す。


不思議に思ったが、視線を動かさないでいると、不意に唇に何かが触れて、思わずビクッとしてしまった。


「こっちの方がよかった?」


低く囁くような声と共に、蓮の指先が私の唇をなぞる。


「…っ!」

⏰:08/08/12 23:12 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#624 [みい]

驚きに思わず顔を上げると、お馴染みの、あの嫌ーな微笑みを浮かべる悪魔。


「そ、んなこと、ない…」


強気に振り払いたかったが、正直言うと少々図星だった私は、再び俯き弱々しい否定をする。


「あ、そ。俺はこっちのがよかったんだけどな」


そんなことを言いながら私の唇をなぞり続ける蓮。

⏰:08/08/12 23:14 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#625 [みい]

私の顔は沸点に達したやかんのように、湯気までたってしまいそうな勢いだ。


「……っ!」


俯いた私の両頬が蓮の手の平によって再び包まれ、反射的に少しだけ顔を上げた瞬間だった。


間近に蓮の顔が見えた直後、軽く触れ合う自分達の唇。


間もなく入ってくる蓮の舌。

⏰:08/08/12 23:15 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#626 [みい]

まるで命を持っているように、自在に私の咥内を侵していく。


「ふ……あっ……」


思わず声が漏れる。何かに頼らなければ瞬時に倒れ込んでしまいそうな私は、蓮のパジャマの襟元を掴むのに精一杯だ。


…それなのに。私はこんなにもいっぱいいっぱいなのに、も関わらず。


「……っ!?」

⏰:08/08/12 23:17 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


#627 [みい]

敵はまだまだ余裕なのか、私の後頭部に手を回し、更に深く舌を侵入させてきたのだ。



…死ぬかも。



苦しみにもがきながらもぼんやりと冷静にそう思った時、


「蓮っ!…ぅわぁあああっ!!」


ガラッと音を立て、勢いよく病室に飛び込んで来た不運な人は…、矢野君です…。

⏰:08/08/12 23:19 📱:SH905i 🆔:F8dJwfHI


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