・・悪魔なキミ・・
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#738 [みい]
それでもタコみたいに真っ赤な顔をした佐々木は引き下がらない。
「あのあとミキちゃんに振られたんだ!お前のせいで…!」
あ゙ー、まじ勘弁。逆恨みもいいとこだな。そんでもって唾飛ばすな、汚ねえから。
「あーわりいわりい、あの程度でやられちまうとは思わなかったからさ」
面倒臭くなった俺は、立ち上がりその場から去ろうとした。
:08/09/17 00:29
:SH905i
:K0tbq4dg
#739 [みい]
「俺、バスケ部なんだよね〜」
佐々木から逃れようとしたのに、奴はそんなことを言いながらまだついて来る。
「…だから何?」
「お前より俺のが絶対上手い!」
自慢げに言い切る佐々木に、いい加減うんざりした。
「あっそ。じゃあ頼りにしてるよ。どうせ同じチームだろ」
:08/09/17 00:30
:SH905i
:K0tbq4dg
#740 [みい]
クラス対抗なんだから同じクラスの佐々木とは同じチームだ。
「お前なんかより俺のがかっこいいってことを、全校生徒に知らしめてやる!覚悟しとけ!」
手に負えねー…。勝手にほざいてろ、変態佐々木。
・・*柚Side*・・
蓮は私が佐々木君に騙されてたことなんか知らないだろうし…。
:08/09/17 00:31
:SH905i
:K0tbq4dg
#741 [みい]
二人の接点といえば、私が知る限りでは佐々木君が私を映画に誘った朝くらいなんだけど…。
そんな二人が、なぜ今更あんな長話を?
…作戦会議とか、そんなのだったらいいんだけど…。
何か嫌な予感がしていた。
けたたましく笛が鳴り、試合が始まる。
:08/09/17 00:32
:SH905i
:K0tbq4dg
#742 [みい]
次々に点が入り、蓮達がリードしていながらも相手チームとはどうやら互角のようだ。
「頑張れーっ!」
「行けっ!走れっ!」
体育館には声援が響く。
蓮がシュートを決めれば、黄色い声援がより一層増す。
「きゃーっ!かっこいい!」
「染谷くーんっ!」
:08/09/17 00:33
:SH905i
:K0tbq4dg
#743 [みい]
でも、そんな中私は声すら出せないでいた。
場の雰囲気に飲まれた、とでもいうのだろうか。
あまりにも眩しくて、息を飲んでしまうくらいだ。
私って、あんな人の彼女なのかあ…。
ハーフタイムに入った。選手は各々休んでいる。
:08/09/17 00:34
:SH905i
:K0tbq4dg
#744 [みい]
パイプ椅子に座る蓮は、半袖のTシャツを捲り上げ、首にかけたタオルで汗を拭いている。
でも次の瞬間、私は見てしまった。
肋骨の辺りを抑え、微かに顔を歪める蓮の姿を。
蓮…もしかして、淕の時の傷、まだ痛むの!?
そんなこと一言も言わないから、ちっとも気づかなかった。
:08/09/17 00:35
:SH905i
:K0tbq4dg
#745 [みい]
考えてみたら、いつも咳ばらいとかする時だって一瞬眉間に皺を寄せる気がする。
まだ、痛いんだ…!
どうしよう、どうすればいい?
迷う暇なんかない。これ以上続けたら、蓮が辛いだけだ。止めさせなきゃ…!
しかし、私がコートへ一歩踏み出した瞬間、再び笛が鳴り響く。
:08/09/17 00:37
:SH905i
:K0tbq4dg
#746 [みい]
蓮は何事もなかったようにコートに戻り、試合が再開された。
蓮…!無理しないで、お願い…!
しかし、この時蓮の不調に気付いたのは私だけではなかったのだ。
前半と変わらない活躍を見せる蓮に異変が起きたのは、すぐだった。
「…なんかあいつ、邪魔じゃね?」
矢野君が独り言のように呟く。
あいつとは、佐々木君のことだろう。
:08/09/17 00:41
:SH905i
:K0tbq4dg
#747 [みい]
私も、さっきから蓮の横にぴったりくっつくようにしている佐々木君に気付いていたから、矢野君の言葉がすぐ理解できた。
確かに邪魔だ。まるで敵をマークしてるかのような動き…。
そんなことを考えている私の目に飛び込んできたのは、佐々木君の肘が蓮の肋骨の辺りに当たっているところ。
それも一度や二度ではない。
わざと、だ…。佐々木君はわざとやっているんだ。
:08/09/17 00:41
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