・・悪魔なキミ・・
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#758 [みい]
すべてが欲しいと囁く、蓮の声が耳元に蘇る。
うわわわ!どっ、どうしよう!?
更に熱を持つ顔を両手で抑えながら、とりあえず保健室まで急いだ。
「蓮…起きてる…?」
「文句なら聞かない」
遠慮がちに声を掛けると返事があったので、私はベッド周りのカーテンを少し開いた。
:08/09/20 00:02
:SH905i
:xTsxErYM
#759 [みい]
ベッドの上の蓮は、腕で目元を隠すようにしているから、表情がよくわからない。
「そんなんじゃないよ。…謝りにきたの」
この言葉に、蓮は少し腕をずらして私を横目で見る。
「ごめんね。私のせいで、佐々木君に…」
「何の話?」
不機嫌な蓮の声が、私の言葉を途切らせる。
:08/09/20 00:03
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#760 [みい]
「私が佐々木君にひどいことされたの知ってて、蓮は…」
私が言葉を詰まらせると、蓮が小さく息をもらす。
「いつの話だよ。んな昔のことなんか、忘れた」
そう言いながら、上体を起こす蓮。
本当は、覚えてるくせに…。
「…嘘ばっかり」
:08/09/20 00:04
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#761 [みい]
「あ?何か言ったか?」
思わず口をついた私の声に、蓮がすかさず反応する。
「んーん!何でもない!」
これ以上言ったら、どうなるかわかったもんじゃないからやめとこう…。
「んなことより、俺等のクラスは何位だったわけ?」
「えっ!?」
:08/09/20 00:05
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#762 [みい]
いきなりそのことを聞かれ、心臓がドクンと鳴る。
「何間抜けな声出してんだよ。おい、結果は?」
「えっと、あの…1位です…」
呆れたように片目をつむる蓮に、怖ず怖ずと順位を告げる。
すると蓮が右の口角だけを上げて、立っている私を見上げた。
「…お前、もちろん覚えてるよな?」
:08/09/20 00:07
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#763 [みい]
「あ、あの、一体何のことでございましょうか…?」
「とぼけんじゃねえ」
だ、だってー!あれはあんたが半ば無理矢理押し付けたんじゃないか!
「えっと、あの…」
なかったことにはならないかと粘る私に、
「今夜11時。下のロビー集合」
:08/09/20 00:08
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#764 [みい]
と言い付ける蓮。
「へっ!?」
「絶対遅れんなよ」
そっ、そんなあーー!!
………………………………
現在、夜の10時半…。
あー!もう、どうしよう!!
私は部屋でひたすらぐるぐると歩き回っていた。
:08/09/20 00:09
:SH905i
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#765 [みい]
大体ロビーで待ち合わせってどうゆうこと!?どっか行くの?
…ハッ!ま、まさか…ホテル、とか…!?
そこまで考えて、私は頭から湯気を出す。
いやいや、考えすぎなのよ柚は!そんなの気楽に行っちゃえばいいんだって!
自分の中の悪魔が人差し指を突き立てる。
:08/09/20 00:10
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#766 [みい]
でも、「欲しい」とか言っといて、夜に待ち合わせだなんて絶対怪しいよ!止めておこ!?
今度は天使が手足をばたつかせて反抗する。
そーう?てゆうか別にいいじゃん、付き合ってんだし。何がそんなに嫌かなあ?好きなんじゃないの?蓮のこと。
呆れたように溜息をつく悪魔。
「違うよ、悪魔さん」
:08/09/20 00:11
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#767 [みい]
嫌なんじゃないし、蓮のことだってもちろん、好き…だ。
嫌なわけじゃ、ないんだけど…。
「んー…って、え!?もうこんな時間!?早く出なきゃ!」
私はバタバタと家を出た。
階段を降りて、降りて降りて…最後の角を曲がると…
「おせえ」
:08/09/20 00:11
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