☆ヒカリ☆BLです
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#881 [YOU]
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余り気にせず俺達は親父の部屋へ向かった。
扉を開けると、着物を綺麗に着こなし書類に目を通していた姿を見て懐かしさを覚えた。


『親父、ご無沙汰してます』


こっちにゆっくり目を向け、凛を見て心なしか少し微笑んだ気がした。

⏰:08/10/06 09:12 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#882 [YOU]
目元の刻まれた深い皺を見て、時の流れを感じた瞬間だった。



『座れ、楽にしてくれていい…そう堅くなるな』



一緒に暮らして居た時こんな労いの言葉なんかかけてくれた事がない。



記憶のない凛を少しでも気遣っての事だろう…。凛の表情は堅くなっていく一方だ。



無理もない…この家柄だ。

⏰:08/10/06 09:13 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#883 [YOU]
『凛、よく来たな…具合はどうだ?何か苦労してる事はないか?』



名前を呼ばれて背筋を真っ直ぐしてゆっくり話始める。



『……はい…お陰様で徠おじさんや…ロクに助けてもらってるので…大丈夫です。ありがとうございます』




緊張しながらも親父に微笑む姿は…なぜか…俺の胸を打った。

⏰:08/10/06 09:14 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#884 [YOU]
親父や兄貴達の為にも記憶が戻ってほしい…。



もちろん母の為にも…。


『親父、母の姿がありませんが…どこか外出ですか?』




『居ないか?どこにも行っていないはずだが…まぁ、そのうち出てくる、気にするな』



相変わらず親父と母の中は冷め切っているのを感じた。

⏰:08/10/06 09:14 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#885 [YOU]
親父と話が済み、屋敷の中を案内してくれる事になり、徠と3人で歩いていた。



昔話のように凛にも聞かせてやると表情も少しずつ和らいできた。


俺達に質問攻めしてくる。
何人が屋敷で暮らしているのやら、父の話しも仕切りに聞いてきた。



そんな姿が微笑ましくて仕方なかった。

⏰:08/10/06 09:15 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#886 [YOU]
なぜ…記憶をとられてしまったのか…




屋敷に来てやたら感傷に浸ってしまう…。
俺も年をとったって事だな…。



自然に口元が緩んでしまう…



『どうしたロク?』


気づけば徠にしっかり見られていた。

⏰:08/10/06 09:16 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#887 [YOU]
『なんでもない…』



そうか…とそれだけ言ってまた屋敷案内に戻った。



夜には盛大に宴会を用意してくれていた。
凛は相変わらず俺の横から離れない。



当たり前の事だよな、凛にしてみたら初対面の相手ばかりだ。

⏰:08/10/06 09:17 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#888 [YOU]
それとは裏腹にみんなは凛と絡みたがる…



『ロク!?…助けてよ!!どうしたらいい!?』


必死に耳打ちしてくる姿が可笑しくて爆笑してしまった。




しばらく見守る事にして酒を飲んでいたら徠が傍らに寄ってきて2人で乾杯した。


『親父…嬉しそうだったな』



『良かった、合わせてやれて』

⏰:08/10/06 23:21 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#889 [YOU]
親父も来ればいいのに…せっかくだ、凛とゆっくり話せばいいと思った。


それ以上に気になるのは母の姿がどこにもない事だ。
皆に会えた喜びでしばらく忘れていた。



大広間を見渡す限り姿はないし…と思いながら徳利を傾けていたら、ゾクッと背筋に寒気を感じた。


急いで振り返ると、襖がきちんと閉まっている…


―気のせいか…

⏰:08/10/06 23:21 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#890 [YOU]
『どうした?』



『いや……別に…徠、母の姿見た?』




『そう言や見かけねぇ、安心しろ…警戒しとく、まぁ飲めよ』




変な胸騒ぎを覚えながら酒を一気に飲み干した。


『なんで助けてくれないんだよー!!』



少し赤い顔をして俺達の所にやってきた。

⏰:08/10/06 23:22 📱:F905i 🆔:☆☆☆


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