☆ヒカリ☆BLです
最新 最初 🆕
#1 [YOU]
皆さんのおかげでパートA作る事ができました


ありがとうございます
感想はこちらにお願いしますm(_ _)m



bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3600/

⏰:08/05/07 23:42 📱:F905i 🆔:9EiO.I8Y


#2 [YOU]
ロク…?



元気にしてる?


あれから…6年たつんだ



僕は、ずっと…ずっと…ロクを愛してるよ。

⏰:08/05/07 23:44 📱:F905i 🆔:9EiO.I8Y


#3 [YOU]
『いってらっしゃい、坊ちゃん』



『いってくる』


門の所で兄貴が送り出してくれる。

25歳になってもこんな事されて、正直恥ずかしい。



やめてとも言えないし…

⏰:08/05/07 23:47 📱:F905i 🆔:9EiO.I8Y


#4 [YOU]
大きなため息をつきながら空を見る。



『いい天気だなぁ』


僕は今、仕事場に向かっている。

仕事は、普通のサラリーマン…と言いたい所だが、父の持っている会社に強制的に入社させられたわけ。


我ながら…情けない。

⏰:08/05/07 23:52 📱:F905i 🆔:9EiO.I8Y


#5 [YOU]
スーツ着て、時間通りに帰って…



正直、つまんない。


こんな事…ロクが聞いたら、絶対に怒るよな。



ロクは…何の仕事してるんだろ。


僕の事…覚えてるかな?

⏰:08/05/07 23:56 📱:F905i 🆔:9EiO.I8Y


#6 [YOU]
結婚とか…してないかな。


カバンの中からパスケースを出して開く…

そこには…最愛の人が微笑んでいる。



『ロク』


ヤバい!泣きそうになってきた。

ダメだ!!強くなるんだ!!

⏰:08/05/07 23:59 📱:F905i 🆔:9EiO.I8Y


#7 [YOU]
泣かない!って約束した。



僕は、沖縄から帰ってきて少しは成長したはず。

ロクに逢っても恥ずかしくないように、洗濯、掃除、料理をきちんとしている。



一人暮らししたかったけど、なぜかみんなに止められた。


そんなに僕って頼りないのかな?と考え込んだほどだ…

⏰:08/05/08 00:03 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#8 [YOU]
『おはようございます』

会社に着いてみんなと挨拶を交わして席へ着く。


『大須賀さん、おはようございます』



僕に声を掛けてきたのは同期で入社した


小椋 涼-オグラ リョウ-


みんなは僕がヤクザの息子と知って敬遠するのに涼は親しくしてくれている。

⏰:08/05/08 00:10 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#9 [YOU]
涼は、少しだけロクに似ている…


でも!!ロクの方が100倍かっこいいけど!!



『大須賀さん?大丈夫?顔赤いけど』


『うるさいよ、朝から…触るな』



涼はスキンシップがやたら多い…

嫌いじゃないけど、たまにウザくなったりする。

⏰:08/05/08 00:14 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#10 [YOU]
僕の額に手を置いてきた。


『やだっ!!ヤメろ!』



『だって、顔赤いじゃん、気になりますよ』


『大丈夫だって!』



心配性な所、背丈もロクに似ている。

こいつのおかげで大分救われたりもした。

⏰:08/05/08 00:18 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#11 [YOU]
『はぁーい』


背中を丸めて叱られた子供のようにイスを移動して、自分のデスクに戻って行った。



なんか…疲れた。


仕事はきちんと こなさないと、僕は仕事を次々こなしていった。






『今日も終わったぁ』

⏰:08/05/08 00:22 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#12 [YOU]
デスクの椅子で思い切り背伸びをした…



ロク?今日も僕頑張れたよ。


早く…逢いたいよ…ロク



『りーん』


後ろから抱き締められた


『ギャァ!!!!』

⏰:08/05/08 00:27 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#13 [YOU]
驚きの余りに腰を抜かしそうだった…




振り返ると涼が爆笑していた。


むちゃくちゃ腹立つ…
僕は無視して帰りだした。


『凛!待ってくださいよ!!』



『気安く呼ぶな!』

⏰:08/05/08 00:31 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#14 [YOU]
皆さんお久しぶりです今日はここまでで…スミマセン
感想よろしくです

⏰:08/05/08 00:33 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#15 []
パート2発見

頑張てください

⏰:08/05/08 00:50 📱:F905i 🆔:MxVaXLEM


#16 [YOU]
さん

こんにちはパートA発見してくれてありがとうございます

パートAって書くの忘れてました
こんな主ですが、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

⏰:08/05/08 12:48 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#17 [YOU]
だいたい、なんでこいつに呼び捨てされないといけないんだ!?


本気で馴れ馴れしい…



『ちょっと、凛、待って下さいよ』



腕を掴まれて引っ張られた。



『んだよ!』


僕が睨んでもニコニコして余計にイラつく。

⏰:08/05/08 22:53 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#18 [YOU]
『食事行きません?』



『いかない』


僕は腕を振り払い即答した。

早足で歩いているのに、涼は後ろから着いてくる



今日は本気でしつこい…

誰かに迎え頼もうかな。
『一人で寂しく食事なんて可哀想でしょ?』



『別に…』

⏰:08/05/08 22:57 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#19 [YOU]
『凛?』



僕はついつい立ち止まってしまった…


まるで…ロクに呼ばれているような感じだった。


後ろに涼が立っていた。僕は振り向かずにたたずんでいた。




『明日…デートしませんか?』



前言撤回…こいつの事、本気で嫌いになりそう

⏰:08/05/08 23:01 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#20 [YOU]
僕は平静を保のに必死だった…



突き放せばいい…

こんな奴、僕にはロクしかいないんだ。



『お前…僕をおちょくってんのか?』



一度、目を見開いたが、すぐ元の顔に戻った。


『どうしてそう思うんですか?』

⏰:08/05/08 23:32 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#21 [YOU]
『大嫌い!!』



言ったぞ!!言ってやった!

僕はそのまま涼を無視して帰った。





涼との出会いは…1年前位だ。

たまたま、入社の時、隣にいたってだけ…
僕は独りに慣れていた。

ロクが居なくなってそれからずっと…独りだ。

⏰:08/05/08 23:38 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#22 [YOU]
誰かが…隣にいたら、僕はきっと…甘えてしまう。


きっと…その人が居ないとダメになりそうで、独りでいたのに。



あいつは僕の心の隙間にズカズカ入ってくる。




『嫌いだ…あんな奴』



ベッドでゴロゴロしながらため息をついた。

⏰:08/05/08 23:41 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#23 [YOU]
ちょっと…ひどく言い過ぎたかな?



謝りのメールした方がいいかな…



なに考えてんだ!なんであいつに謝らないといけないんだ!




『…ロクぅ、早く…逢いたいよ』


そうしないと…僕、誰かに寄りかかりそうだよ。

⏰:08/05/08 23:46 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#24 [YOU]
徠に聞いてみようかな…


絶対に居場所しってるよね?


ベッドから起き上がり徠に会いに行った。



ロクの特等席でやっぱりタバコを吸っていた。


『徠…』



『どうした?凛』

⏰:08/05/08 23:50 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#25 [YOU]
『お願いがある』



徠は無言で僕の顔を見ている。





『ロクの居場所教えて』

『………』


やっぱり…ダメだよね、でも、会いたい。




『徠?』

⏰:08/05/08 23:53 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#26 [YOU]
『ロクは…お前の近くにいる』



『えっ?』


それだけ言って、徠は部屋に戻って行った。


意外だった…
今までは一切教えてもくれなかったのに。



近くに住んでるって事?

僕は、上着だけ持って見つかるはずもないロクを探しに出た。

⏰:08/05/08 23:56 📱:F905i 🆔:C1Pj5U2M


#27 [YOU]
『坊ちゃん!!』



『すぐ帰る』


それだけ言って、僕は街へ出た。



もしかしたら!会えるかもしれない。
こんな時間に外に一人でいるのは心細い。


ロク…。ロク…。



僕はここにいるよ?見つけてよ!!

⏰:08/05/09 00:04 📱:F905i 🆔:uQDMyiz6


#28 [YOU]
『見つかるわけないかぁ…』



街にはカップルが楽しそうに見つめ合って話をしている…


今でも沖縄での出来事は昨日の事のように感じる。



『ロク…』


逢いたい…逢いたいよ…


やっぱり、僕は弱い人間だ…ロクみたいに強くは生きられない。

⏰:08/05/09 00:08 📱:F905i 🆔:uQDMyiz6


#29 [YOU]
泣かないって約束したのに…


自然と涙が溢れてきた。


ネオンがぼやけて…




『凛?』



―――ロク!?

振り返ると…涼がいた。


『どうしたんだよ!?なんで泣いてんの?』

⏰:08/05/09 00:12 📱:F905i 🆔:uQDMyiz6


#30 [YOU]
僕の前で一人焦っている、変な奴…
敬語だったり、敬語じゃなかったり、矛盾しまくってる。



会いたいのはこいつじゃないのに。



『大丈夫ですか?』



『目にゴミ入っただけだよ、いちいち触るな』




『凛?何かあったんですか』

⏰:08/05/09 00:16 📱:F905i 🆔:uQDMyiz6


#31 [YOU]
『ない、じゃあな』


それだけ言って帰りはじめた。



『送ります、乗って?』


『やだ』


こいつといるとペースが狂う!!



『こんな夜中に一人にはできません、襲われます』

⏰:08/05/09 00:18 📱:F905i 🆔:uQDMyiz6


#32 [YOU]
『だっ!誰がだよ!僕は男だぞ!気持ち悪い事言うな』



僕は涼を見上げる形で思い切り怒鳴った。


涼しげな顔して、なんでもお見通しみたいに笑って。



そんな目で俺を見るな!!


『この…強がり』



―――…えっ?

⏰:08/05/09 00:22 📱:F905i 🆔:uQDMyiz6


#33 [YOU]
『意地っ張り…』



『…なんだっ!?』




『泣きたい時は、泣きなさい!!』


やっぱ…こいつ嫌いだ。僕が弱くなっていくのが分かる。



『帰る』

⏰:08/05/09 00:24 📱:F905i 🆔:uQDMyiz6


#34 [YOU]
皆さんこんばんは

今日もお付き合い頂きありがとうございます
感想お待ちしています

⏰:08/05/09 00:25 📱:F905i 🆔:uQDMyiz6


#35 [YOU]
『待てって!!』



『離せよ』


それでなくても独りで居たくないのに…

これ以上優しくされると…



ロク!!助けてよ!!




『何してる…凛』


どうして…ここに徠がいるんだ?

でも、助かった。

⏰:08/05/10 03:19 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#36 [YOU]
『うちの坊ちゃんに何か用ですか?小椋さん』



涼が腕をやっと離してくれた、僕はすぐ徠の方へ走って行った。




『…いえ、失礼します』

徠に連れられて屋敷に戻った。

⏰:08/05/10 03:21 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#37 [YOU]
部屋に戻ろうとしたら、呼ばれて部屋に通された。


そこは…


ロクが使っていた部屋…


今は、跡形もないけど、懐かしい。


掘りごたつに座り込み、徠が来るのを待った。

⏰:08/05/10 03:24 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#38 [YOU]
『お前は…どうしてあんな無茶をするんだ?』




『だって…』



『まさか、まだロクを想っているのか?』


徠…何言ってるの?ロクを想ってるのか?ってなに。

⏰:08/05/10 03:27 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#39 [YOU]
『当たり前だよ!僕は一生ロクが好きだよ!!』


思い切り怒鳴ってしまった。

だって、そうだろ?何が分かるんだよ…



何で一緒にいちゃいけないんだ、みんなして秘密にして…


そんなに僕らは逢ったらいけないの?

⏰:08/05/10 03:30 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#40 [YOU]
『小椋 涼は、お前の何だ?』



――――…えっ?


徠の冷たい視線が突き刺さる…

そんな質問されるなんて思ってなかったから、まともに顔がみれない。



涼は…ただの同僚だ。

⏰:08/05/10 03:32 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#41 [YOU]
それ以外、何も考えた事なんかない。




でも…本当に?


『ただの同僚だよ』



『あいつ、ロクに似てるよな』



『………』

⏰:08/05/10 03:34 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#42 [YOU]
何も言い返せない自分に腹が立った。



どうして何も言えない…





『誰でもいんじゃないのか?お前は』

⏰:08/05/10 03:35 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#43 [YOU]
みなさん
こんばんは?少ししか更新できず、申し訳ないです

感想お待ちしてます

⏰:08/05/10 03:36 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#44 [YOU]
皆様にお知らせです

小椋 涼←漢字が似すぎてちょっとなんで

小倉 涼に改めてさせてください申し訳ありませんm(_ _)m


これからも☆ヒカリ☆よろしくお願いします

⏰:08/05/10 11:56 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#45 [YOU]
一気に血が上って僕は徠を思い切り殴ってしまった。



『お前に何がわかる!!何も…知らないくせに!!』

僕は部屋を飛び出した。



どうしてこんなに腹が立つ?図星だから?


部屋に戻り、そこらにある物を全て投げた。

⏰:08/05/10 15:24 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#46 [YOU]
『くそっ!!泣き虫!』



自分に腹が立って、壁を何度も殴った。


『…痛い…ウッ…ロク』



ベッドに倒れ込み声を出さずに泣く事しか僕にはできない…




『ロクぅ…』

⏰:08/05/10 15:28 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#47 [YOU]
どうして…こんな時にもあいつの顔が浮かぶんだよ…









『坊ちゃん、坊ちゃん』


『ん〜…何?』

⏰:08/05/10 15:32 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#48 [YOU]
『お友達がいらしてますよ』



友達?僕に友達なんかいたっけ?

目を擦りながら体を起こし、しばらく考えてみる…

昨日、あのまま眠ったんだ。




『んで、誰?』

⏰:08/05/10 15:34 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#49 [YOU]
『小倉さんとかおっしゃる方で』




『はっ!?』


何で!?涼が来てるの?


完璧にパニックな僕は着替えて玄関へ向かった。



『おはようございます、凛』

⏰:08/05/10 15:36 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#50 [YOU]
『何で居るんだ?』




『だって、昨日誘ったでしょ?デート』


デートって言葉を耳元で囁いてきた。


『なっ!帰れよ』



こんな所、徠に見つかったら、また誤解されちゃうよ!!

⏰:08/05/10 15:39 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#51 [YOU]
『どうしてですか?ドライブ行きましょうよ』




『いかない、帰れ』


休みの日ぐらい、何も考えずにいさせてくれよ。




『行ってこいよ』

⏰:08/05/10 15:41 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#52 [YOU]
振り向かなくても誰だか分かった…



最悪だ、また徠に見つかった。


タイミングがいいやら悪いやらだ。





『じゃ、お借りします。』




『徠!お前!!』

⏰:08/05/10 15:43 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#53 [YOU]
タバコをくわえたまま冷たい視線で僕を見続けていた…



僕は、車に乗せられ、屋敷を離れた…







『兄貴、いんですか?坊ちゃん』


煙を吐きながら、部下をみた。

⏰:08/05/10 15:45 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#54 [YOU]
『いんだ、あれであいつになびけば…凛もしょせんそんな男って事だ』




『………』










一体…どれぐらいの時間、車に乗ってんだろう。

⏰:08/05/10 15:47 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#55 [YOU]
あ〜…財布も携帯も何も持ってきてない。


面倒くさいなぁ…




涼とは車に乗って一言も話してない。

まぁ、話しかけてこないし、どうでもいい…



色々考えるの面倒になってきたし。




なんで、僕ばかりこんな思いしないといけないんだろう…

⏰:08/05/10 15:50 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#56 [YOU]
『お腹、空きません?』


『全然…』


最初に交わした言葉がこれ?笑える。



車はまだ走り続けてるし、どこまで行くんだろ。

なんか…眠くなってきた





『……ん?』

⏰:08/05/10 15:52 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#57 [YOU]
…誰かが呼んでる。




『凛?』



―――ロク!?


目を開けると、涼だった。

眉間にシワが入るのが自分でも分かるぐらいだ。



それでも涼は…微笑み続ける。

⏰:08/05/10 15:54 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#58 [YOU]
ロクと違う所と言えば…


涼はよく笑う…みんなに優しい。




ロクは…僕だけに優しかった。



何考えてんだ?


今、2人を比べてなかった!?



最低だ…

⏰:08/05/10 15:57 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#59 [YOU]
『どうしました?具合悪いですか?』




『…大丈夫』


徠の言った通りなのかもしれない、僕は誰でもいいの?




違う…僕にはロクしかいないんだ。



ロクじゃないとダメなんだ。




気分悪い…

⏰:08/05/10 16:01 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#60 [YOU]
『凛、大丈夫じゃないでしょ?とりあえず停めますね』



僕は頷く事しか出来なかった。


ベンチに座らされ、甲斐甲斐しく世話をしてくれた。




『……ゴメン』


『何がですか?気にしないで下さい』

⏰:08/05/10 16:03 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#61 [YOU]
大きなため息をついて、ベンチに横になった。



風が冷たくて気持ちいい、25歳にもなって、なんでこんなに病弱なんだろう…




フワッと頭が軽くなったて、タオルを頭から外すと、真上に涼の顔があった…



『何!?』

⏰:08/05/10 16:06 📱:F905i 🆔:NZW5aKVM


#62 [YOU]
『ひざ枕』



嬉しそうに笑ってる。


今は反論する力がない、気持ちよく甘えておこうかな…


しばらく横になっていたら疑問が浮上した。

頭で考える前に、口にでてしまった。

⏰:08/05/11 00:23 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#63 [YOU]
『お前って…男が好きなの?』



タオルを置いたままだから、涼の表情が分からない…


多分、動揺なんてしてないと思うけど…



『俺は、男が好きなんじゃなくて…』



『ん〜何?』

⏰:08/05/11 00:25 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#64 [YOU]
珍しく歯切れが悪い…


どうしたのかと思い、タオルを取って顔を見てみると、顔が真っ赤だ…



あっ…目が合った。




『凛が好きです』






『………はい?』

⏰:08/05/11 00:27 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#65 [YOU]
何言ってんの?この人…


頭おかしくなったんじゃない?



『好きです』


僕はゆっくり起き上がり涼の顔を見た。



いつも余裕な顔してるくせに…




なんて情けない顔して。

⏰:08/05/11 00:29 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#66 [YOU]
『ありがとう…でも』



『好きな人がいる…でしょ?』


『何で、知ってるの?』

誰にも話した事ないのに、知らない間に僕が話したのかな?



『好きな人の事なら、なんでも分かります』



『……』

⏰:08/05/11 00:32 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#67 [YOU]
気持ちは嬉しい…


でも、応えてあげる事はできない。

僕には、心から愛する人がいるもん…




『ごめん』


涼は空を見ながら、笑っていた。

その横顔が…今にも泣き出しそうで苦しかった。


『んじゃ、食事行きましょう、見せたい物あるから急ぎますよ』

⏰:08/05/11 00:36 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#68 [YOU]
『見せたい物?』



『秘密です』


軽くウィンクして、ベンチから立ち上がり大きく背伸びをしていた。




食事をしたり、話をしているとあっという間に夕方だった。



涼に告白されてから、なんか…気分が楽になって話が弾んだ。

⏰:08/05/11 00:39 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#69 [YOU]
お腹も満たされ、車に乗り込み目的地へ急いだ。



『どこ行くの?』



『だから、秘密です!飛ばしますよ』


山道へどんどん入って行く…



もしかして…僕、捨てて帰る気かな!?

⏰:08/05/11 00:42 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#70 [YOU]
こんな所に取り残されたら、帰れない…



涼はスピードを緩める気配はなく、高台に登っていった。


どうやら、到着したみたいだ。




『凛!早く行きましょう』


涼に腕を引っ張られ、駐車場から少し離れた場所へ着いた。

⏰:08/05/11 00:44 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#71 [YOU]
そこには、都心とはかけ離れた空間だった。



『すごい…』


空がオレンジ色に染まって、海に夕日が沈んでいってる…




まるで…沖縄で見た景色みたいだ。



僕は、心の中で何度も同じ言葉を繰り返した。

⏰:08/05/11 00:48 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#72 [YOU]
どうか…ロクに早く出逢えますようにと。



あまりにも景色が似すぎていて、感極まり涙がにじんできた。


『ロク』


囁くように僕は、呟いた。



『凛の想い人ですか?』

⏰:08/05/11 00:51 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#73 [YOU]
皆様こんばんはm(_ _)m
今日もお付き合いありがとうです

感想、よろしくお願いします

⏰:08/05/11 00:52 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#74 [YOU]
『…うん』


なんだか複雑な心境になった…

告白されたばかりだし、涼に悪い気がした。



涼は優しい眼差しをしていた。



『でも、諦めませんからね』


『はぁ?』

⏰:08/05/11 22:15 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#75 [YOU]
『一歩も引きませんからね』

と、言った次の瞬間、思い切り抱きしめられていた。



あまりにもいきなりすぎて、何も抵抗出来なかった…



涼の胸は…温かくて…




って!!何、浸ってんだ?僕は!

⏰:08/05/11 22:22 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#76 [YOU]
『離せ!!』


あっさりと離してくれた。涼はお腹を抱えて笑ってる…



『大人しいから、俺に乗りかえてくれたのかと思った』




『誰が…乗りかえるか!!』


胸を肘で小突いた。

あなどれない…少しでも気を許したら、またつけ込まれる…

⏰:08/05/11 22:26 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#77 [YOU]
お互い無言のまま、夕日が沈むまで見ていた。


『冷えてきたし、帰りましょうか』



『うん』


気がつけば丸一日、涼といた…



『凛の好きな人は…優しいですか?』


僕は驚いて運転席を見た。

⏰:08/05/11 22:57 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#78 [YOU]
何を言い出すかと思ったら…

車の中じゃなかったら、すぐに逃げ出したい質問だよ。



『なんで、そんな事聞くの?』


真っ直ぐ前を向いて、話だした。



『俺の好きな人が、傷ついてほしくないだけですよ』



僕の頬が熱くなる感覚を覚えた。

⏰:08/05/11 23:04 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#79 [YOU]
やっぱり…ロクに似てるのかな?



涼の優しさが、今の僕の心に染み渡るのがわかる。


誰かに、こんなに構ってもらうのは、ロクと離れて初めてだし…



寂しくないって言ったら、嘘になる。




ロクに抱きしめて欲しい、でも…隣にいるのはロクではない。

⏰:08/05/11 23:10 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#80 [YOU]
―――…涼だ。



『大丈夫、ありがとう』


『どう致しまして』


ブレーキ音が聞こえたので外を見てみると、屋敷に着いていた。


ボーっとしてたから、全く気づかなかった…



今日は、いろんな意味、疲れたけど楽しかったな…

⏰:08/05/11 23:14 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#81 [YOU]
『ありがとう、楽しかった』


車から降りて、運転席に回り挨拶をした。



手招きをされたので、顔を近付けてみると…



『また、デートしましょうね』


と同時に頬にキスをされた。



『絶対行かない!!』

それだけ言って振り返る事なく、屋敷に入っていった。

⏰:08/05/11 23:21 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#82 [YOU]
皆様こんばんはm(_ _)m
少ししか更新できずすみません
感想お願いします

⏰:08/05/11 23:22 📱:F905i 🆔:FZ1z7w96


#83 [YOU]
部屋に入り一息ついた…


静かすぎて、嫌だ。


やっぱり、涼といたら自分が弱くなる…

誰かに、抱き締めて欲しい…



温もりを求めたら、駄目かな…
ロク以外の人は好きになれない。


けど…


コンコンとノック音が聞こえた。

⏰:08/05/12 12:05 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#84 [YOU]
『坊ちゃん?兄貴がお呼びです』



『わかった』


僕は…今、何を考えていたんだろう。

ダメだダメ!!ロクに逢うまで頑張るって決めただろ!?



自分に気合いを入れて、徠の元へ向かった。



『入るよ』

⏰:08/05/12 12:08 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#85 [YOU]
部屋に入ると、知らない女性2人がいた…


一人は沖縄で会った事ある人、もう一人は…どこかで見た?



誰だっけ??


『座れよ』



警戒心丸出しの僕はドアの近くに座った。




『紹介する、香澄と雪だ』

⏰:08/05/12 12:22 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#86 [YOU]
『どうも…大須賀 凛です』



なんで徠はこの2人を僕に紹介したのか全く分からなかった。



『二度目ね、会うのは』

香澄さんがにこやかに話掛けてくる。


愛想笑いもできない僕は、ただ、うなずく事しかできなかった。



徠はまだ話続ける…部屋に戻りたいんだけど。

⏰:08/05/12 12:25 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#87 [YOU]
『こいつは…ロクの妹の雪だ』



――――!?


今、なんて言った!?
ロクの妹??


『凛ちゃん、2回目だね私達も』



『どこで?』


『プリクラ撮った時!』


記憶を戻して必死に考えた…
そういえば、そんな事もあったよーな。

⏰:08/05/12 12:28 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#88 [YOU]
笑った顔がロクに…似てる。


ロクの妹…じゃあ、ロクと一緒に住んでたりするのかな!?


聞きたい…でも、徠も香澄さんもいるし、聞けない。



『雪に聞きたい事あるんじゃないか?』


徠にはすべてお見通しだった。
ムカつく!!けど、当たりだ。

⏰:08/05/12 12:33 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#89 [YOU]
『聞きたい事?』



雪ちゃんは知らないのかな?ロクに何も聞いてないんだろうか…


雪ちゃんを僕の部屋に連れて行き、座らせた。



僕が座った瞬間…

『お兄ちゃんの事?』



カァーっと顔が熱くなった。



『知ってんの!?』

⏰:08/05/12 17:07 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#90 [YOU]
雪ちゃんはニコッと笑い、テーブルにひじを置き、手に顔を乗せてまっすぐこっちを見た。



『…別に、知りたくないよ』



『嘘だ、何が知りたいの?』


居場所がしりたい、彼女はいるの?僕の事…まだ覚えてくれてる?




言えないよ…

⏰:08/05/12 17:23 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#91 [YOU]
僕の前から居なくなったのは…


理由があるんだもんな…


嫌いになったからかもしれないし。

『本当に聞きたくないの?』




『一緒に住んでるの?』

『そうだよ』



聞きたい…全てを教えてほしい。

⏰:08/05/12 17:27 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#92 [我輩は匿名である]
頑張れ

⏰:08/05/12 17:33 📱:P905i 🆔:UC3lTNww


#93 [YOU]
雪ちゃんに聞きたいけど、ロク本人からじゃないと…


今、いきなり会いにいったって、迷惑かもしれないし…



『お兄ちゃんの言う通りだね』

そう言って、クスクス笑ってる。



言う通りって、何?


『…ロクは、元気?』

⏰:08/05/12 17:36 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#94 [YOU]
これが僕の精一杯の質問だった…



『お兄ちゃんには、凛ちゃんの事、秘密にしておくから…』



『うん、ありがとう』


僕から見つける…

そう、自分に約束したんだ。




『仲良くしようね、何かあったら相談のるから』

⏰:08/05/12 17:42 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#95 [YOU]
『ありがとう』



『さっきから、ありがとうばっかりじゃん』



バシッと肩を叩かれた。

ロクとは違う…雪ちゃんはよく笑って、可愛い。


なんだか、仲良くなれそうな気がしてきた。

⏰:08/05/12 17:48 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#96 [YOU]
我輩は匿名さん

ありがとうございます頑張りますので、最後までお付き合いくださいね

⏰:08/05/12 18:03 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#97 [YOU]
2人で話が盛り上がり、お互いに番号の交換をした…


『雪、そろそろ帰ろ?』


香澄さんに呼ばれて、雪は帰って行った。

しばらくしてメールがきていた。


【応援するから頑張って】


と…なんか味方ができたみたいで、すごく嬉しかった。

⏰:08/05/12 18:46 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#98 [YOU]
徠に感謝だな…



明日から、また頑張ろ、

『ロク、おやすみ』



パスケースの写真に挨拶をして、僕は眠りについた。







毎日は慌ただしく過ぎていく…

ロクを仕事帰りに探し出してもう3ヶ月もたとうとしていた。

⏰:08/05/12 18:53 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#99 [YOU]
収穫は全くない。


我ながら笑いが出てしまう程だ…

でも、必ず見つけて見せる!!



雪ちゃんとも相変わらず仲良くしている。

でも、気を使ってかロクの話はしてこない。



『凛?』


振り返ると涼がいた。



『お疲れ様、どうしたの?』

⏰:08/05/12 18:56 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#100 [YOU]
『最近、毎日ここに来てるでしょ?』



僕は毎日、同じカフェに来て、大通りが見える席に座っていた。



『ばれてた?』




『何か探してるんですか?』


『別に、ここのカフェがお気に入りなだけ』


涼は何も言ってこない、多分…何も言えないんだろう。

⏰:08/05/12 19:00 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#101 [YOU]
涼は相変わらず何かにつけて告白してくる…



何度も断っている、でも、負けずに僕に絡んでくる。


友人としては最高だけど…


正直、最近の悩みの種でもあったりする。

友達として、涼には幸せになってほしい。




どうしたものだろう…

⏰:08/05/12 20:01 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#102 [YOU]
送ってもらうために駐車場へ2人で歩いていた。


ふと、道路の方を見ると、子供に目がいった…



危ないなぁ、親はどこにいるんだ?


周りを見渡しても親らしき人物がいない…




『どうしました?』


涼の声も聞こえていたけど、それより子供に神経がいって…

⏰:08/05/12 20:58 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#103 [YOU]
危ない…



言葉にするより、体が先に動いていた。




『凛!?』


車が行き交う道路に子供が飛び出した。



『そっちは駄目だ!!』

無我夢中でその子の元まで走った。



『危ない!!凛━━!!』

⏰:08/05/12 21:02 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#104 [YOU]
━━━ドン!!



最後に聞いた声は…

子供の…泣き声と、涼の声…




あぁ…ロクに逢えないまま、僕は死んじゃうのかなぁ…



体が…痛い…



ごめんね…ロク…

⏰:08/05/12 21:08 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#105 [YOU]
―――ロクside――――

凛と離れて6年…



同じ街に住んでいても一度も逢った事がない。



これが俺達の運命なのかもな…

そう考えていたらフッと笑いが出てきた。




『お兄ちゃん、何笑ってるの?』

⏰:08/05/12 23:55 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#106 [YOU]
隣にいるのは妹の雪、今日は2人で両親の墓参りに行った。



『思いだし笑い』




『うっそ!!キモイ』


『キモイとは何だ』




俺たちは、この6年間で家族の絆を深めた。

⏰:08/05/12 23:58 📱:F905i 🆔:kOvTjvVM


#107 [YOU]
あれから、俺達は一緒に暮らしている。



雪は、看護学校を卒業して、ナースとして一生懸命頑張っている。


成長を見守るのが今の唯一の楽しみだ。

立派な人間になってほしい。




俺は…今、徠が紹介してくれたクラブのオーナーだ。

⏰:08/05/13 00:50 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#108 [YOU]
大須賀とは縁を切るとか言いながら、クラブの資金は六代目が出してくれた。



今は都心に3店舗ほど拡大できた。


ある程度収入も安定したし…

余裕もできた。




あとは…


『りんちゃーん』

⏰:08/05/13 00:54 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#109 [YOU]
振り返り周りを見渡した。



なんだ、子供か…。

名前を聞いただけでもまだ、こんなに反応してしまう俺は変か?


なんか、虚しいな…




買い物を済ませた俺達はマンションに戻った。

⏰:08/05/13 00:57 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#110 [YOU]
今日は店全体がオフだ。

年中無休なんて、従業員が無駄に疲れてしまう、それならばと、全店休みにした。




ソファに座り、愛犬コロンを膝で撫でながらテレビを観ていた。


『じゃあ、お兄ちゃん、行ってくる〜』



コロンを抱っこして、雪を玄関まで送りにいった。

⏰:08/05/13 01:01 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#111 [YOU]
今日は夜勤らしい…


『あっ、仕事終わったら彼の家に行くから、コロンよろしく!!』



頭を撫でながらコロンにキスをした。


『了解、気をつけていけよ』




『お兄ちゃんも、早く良い人見つけてよ!』



それだけ言って、雪は職場へ向かった。

⏰:08/05/13 01:05 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#112 [YOU]
良い人か…



『コロン、散歩行くぞ』

ワン!!

玄関へ向かっている時に…



プチン…パラパラ…と何かが切れて広がっていく。



凛から貰ったブレスレットが切れた…




『…なんで』

⏰:08/05/13 01:13 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#113 [YOU]
石を全部拾い、ケースの中に直した。




―――凛


まさか、何かあったか?


そう考えていると、コロンがリードを加えて待っていた。



『ごめん、行こうか…』

⏰:08/05/13 01:17 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#114 [YOU]
いつもの散歩コースを歩いていたら、


遠くの方で、パトカーや救急車の音が鳴り響いていた…



事故か…?





『今日は、騒がしいな』

自宅へ戻り、凛から貰ったブレスレットを見ていた。

⏰:08/05/13 01:20 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#115 [YOU]
何か胸騒ぎがする…



イヤな予感がする…


凛は大丈夫だろうか、何かあったのかもしれない。




俺は携帯を持って、徠に電話しようとした。


でも…

⏰:08/05/13 01:23 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#116 [YOU]
俺は…凛を捨てた人間だ。



今更、様子を聞いてどうする気だ?




『…未練がましい』


6年経った今でも…忘れられないなんて、


大の大人が…雪が聞いたら笑うぞ。

⏰:08/05/13 01:26 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#117 [YOU]
――――雪side――――

いつものように、勤務をこなしていた。



ナースステーションに座り、カルテを見ていた。


あくびしかでない…


夜勤はやっぱ、キツい…


『急患が入るよ!!』

⏰:08/05/13 01:29 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#118 [YOU]
その言葉で一気に目が覚めた。


『はい!!』



先輩ナースと一緒に救急の搬入口に走った。


この瞬間は、まだ馴れない、苦しんでる人を見るのは辛い…



一人でも助けたい気持ちは変わらない。



考え事をしていたら、救急車が到着した。

⏰:08/05/13 01:32 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#119 [YOU]
患者が下ろされてきて、隊員から現状を聞く。



『大須賀 凛、26歳、血液型はO型』



――…凛?

まさかと思い、足元から頭の方に走って行った。




『凛ちゃん!!』



ストレッチャーを移動しながら話かけた。

⏰:08/05/13 01:47 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#120 [YOU]
返答がない…


私は最悪の場合を考えてしまい、背筋がゾッとした。





『海堂さん、知り合い?』




『はい、大切な友人です』



凛ちゃんは、子供を助けるためにひかれたらしい…

⏰:08/05/13 01:50 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#121 [YOU]
勤務が終わり、着替え凛ちゃんの病室へ行った。


『良かった…』


ベッド脇の椅子に座り、安堵のため息をついた。


幸いなことに怪我は左腕の骨折…

あとは打撲…




でも…一番ひどい怪我がある。

⏰:08/05/13 01:53 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#122 [YOU]
━━━━記憶喪失━━━
さっきまで病室では、家族の人がひっきりなしに出入りしていた…



母らしき人は、泣き崩れて立てなかったらしい。



私の事はもちろん、家族の事、お兄ちゃんの事すら覚えていない…



どうしよう…

⏰:08/05/13 01:57 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#123 [YOU]
お兄ちゃんに連絡しようかな…




せっかく、凛ちゃんがここにいるのに。



もう、逢わせてあげようと思った。




2人が可哀想すぎる…


どうしてこんな目にばかり2人は合うの?


悲しくて泣けてきた。

⏰:08/05/13 02:00 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#124 [YOU]
皆様
ここまで読んでくれてありがとうございます

感想お願いしまし

⏰:08/05/13 02:01 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#125 [YOU]
担当は私がなった、婦長さんに友人と言ったら、

案外すんなりだった。




『凛ちゃん、検温だよ』


記憶を無くす前、私達は仲良かった。



記憶をなくした今でも、あっという間に仲良くなれた。


凛ちゃんは徠おじさんから新しい携帯を貰っていて、また番号を交換しあった。

⏰:08/05/13 23:10 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#126 [YOU]
あれから月日は経ったけど…



お兄ちゃんにはまだ知らせていない。


だって…記憶をなくしたなんて聞いたら、きっとショックを受けるよ…



でも、お兄ちゃんに逢ったら記憶が戻るかもしれない!!


淡い期待を胸に、連絡してみようと考えた。

⏰:08/05/13 23:12 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#127 [YOU]
本当に大丈夫かな…



お兄ちゃん、取り乱したりしないかな…


大丈夫だよ、今度こそは。



今日は月曜日だ、タイミングよく休みだし、電話してみよう。


検温を済ませた私は、人気のない場所に移動してお兄ちゃんに電話した。



【どうした?】

⏰:08/05/13 23:15 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#128 [YOU]
『お兄ちゃん?ナースキャップ忘れた』



【またか…相変わらずだな】



『お願いしてもいい?』

【わかった、すぐ行く】


ナースキャップなんて、替えはいくらでもある…

嘘ついた事は後悔だけど、今からお兄ちゃんの喜ぶ顔が見られるのが嬉しい。

⏰:08/05/13 23:18 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#129 [YOU]
だって、凛ちゃんと別れてすぐ、私達は一緒に暮らしだした…



お兄ちゃんは…無我夢中で働いてくれた。


私の学費、生活費まで全て出してくれた。


もう、幸せになってもいいよね?



凛ちゃんは記憶がないけど、きっと…お兄ちゃんを好きになる…


変な自信にしか過ぎないけど、そう思った。

⏰:08/05/13 23:21 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#130 [YOU]
お互い、あんなに強く愛し合っていたんだし、絶対…大丈夫!!



一時間位たったかな…

私は夜勤明けで、そのまま病室へ遊びに来ていた。


おっそいなぁ…何やってるんだろ。




ブツブツ言ってたら携帯が鳴った。


先輩からだった…

すごい男前が私を訪ねて来てるって…

⏰:08/05/13 23:26 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#131 [YOU]
お兄ちゃんだ…

ついつい吹き出してしまった。

先輩に兄を病室まで案内して貰うようにお願いした。



―――ロクside――――


雪の奴、病室まで持ってこさせるなんて…


最近、たるんでるんじゃないのか?



病室の前に立ち、2回ノックした。

⏰:08/05/13 23:30 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#132 [YOU]
『はい、どーぞ』



『失礼しま…す』


扉を開けて目に映ったものは…




――――…凛!!


俺は、夢を見ているのかと思った。


目の前には…



6年ぶりに見る、俺の宝物…

⏰:08/05/13 23:32 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#133 [YOU]
雪が、隣で何かを話している…


『お兄ちゃん、こっちおいでよ』



なぜ、凛は何も言ってこないんだ?

戸惑いを感じながらゆっくり近づいていく。




『はじめまして、大須賀 凛です』

⏰:08/05/13 23:36 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#134 [YOU]
凛が…



この世で一番、愛しい奴が…


『………』


『お兄ちゃん!!ちゃんと挨拶してよ』



俺は雪を見た。


お前…挨拶って?俺の事忘れてるとでも言うのか?

⏰:08/05/13 23:38 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#135 [YOU]
雪から出た言葉に、俺は愕然とした。




『彼…記憶がないの』




――嘘だろ…?


『はじめまして、海堂 ロクです』



『雪ちゃんのお兄さん?』

⏰:08/05/13 23:41 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#136 [YOU]
雪と凛は楽しそうに話している。



俺はいきなりの事で…


頭が真っ白になった。



無邪気に雪に向けられた笑顔…

⏰:08/05/13 23:43 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#137 [YOU]
皆様こんばんは

今日も読んでくれてありがとうございます


感想お待ちしています

⏰:08/05/13 23:44 📱:F905i 🆔:qzxWyvQY


#138 [みぃ]
ガンバです

⏰:08/05/14 22:59 📱:P905i 🆔:4xUhIp7w


#139 [YOU]
みぃさん

こんばんはアゲアゲありがとうございます

今から更新しますので、お付き合いくださいね

⏰:08/05/14 23:09 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#140 [YOU]
なんで記憶がなくなったんだ?



呆然と立ち尽くしている俺に話かけてきた。



『僕は、なんて呼んだらいい?』




『ロクでいいよ…』




『よろしくロクさん、雪ちゃんのお兄さんて格好いいね』

⏰:08/05/14 23:16 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#141 [YOU]
凛…


いつものように呼んでくれ、俺を…



病室を飛び出したかった。


まるで知らない奴を見るような目で俺を見ていた。



取り乱すな!落ち着け!自分に何度も言い聞かせた。


雪が居てくれなかったら、俺はどうなっていただろう…

⏰:08/05/14 23:19 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#142 [YOU]
凛は無邪気に話をしていた。



『兄妹っていいね』



『凛ちゃんはいたの?』

『雪!』


まずい!って顔をしたけど、遅かった。



さっきまで笑っていたのに、急に俯き、表情が暗くなった。


『僕は…いたの?』

⏰:08/05/14 23:22 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#143 [YOU]
頭をおさえだして、考えている。



思い出してほしい反面…

苦痛な姿を見ているのは辛い。



『凛、無理に思い出すな、ゆっくりでいい』




『…ロクさん』


ドキッとした…

⏰:08/05/14 23:25 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#144 [YOU]
そう簡単には記憶は戻らないだろう…



ゆっくりでいい…時間がいくらかかっても。




せっかく、また出会えたんだ。



『ロクさんは優しいね』

凛の顔を見ていたら、どんどん赤くなっていく。

⏰:08/05/14 23:28 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#145 [YOU]
こんな所は、全く変わってない…



自然と笑みがこぼれる。

何かが変わったらとしたら、6年経って…



凛は本当に綺麗になっていた。


くせ毛の髪は肩まで伸びていて、気のせいか少し痩せたかな?

⏰:08/05/14 23:30 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#146 [YOU]
でも、良かった…



あの笑顔は変わっていない。



―――凛?


お前に聞きたい事、話したい事が山ほどある。




どうして、お前の前から消えたか。

⏰:08/05/14 23:33 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#147 [YOU]
好きな奴は出来たか?



沢山…沢山話をしたいよ。


でも、記憶を失ってしまった今…



俺の事なんて、一握り程も覚えていないだろう…



凛…?俺達は、結ばれてはいけない運命なのか?

⏰:08/05/14 23:36 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#148 [YOU]
『お兄ちゃん!?』



雪に呼ばれて、我に返った。



『さっきから、どうしたの?』




『すまん』



『そろそろ帰ろ?』


凛に別れを告げ、帰ろうとした。

⏰:08/05/14 23:38 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#149 [YOU]
何かに引っ張られる感じがして、振り返ると、



スーツの裾を思い切り引っ張られていた。




『どうした?』


顔を真っ赤にした凛は、どもりながらも…



『あっ…明日も、会いに来てくれますか?』


と言われた。

⏰:08/05/14 23:40 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#150 [YOU]
なんか…俺まで照れてしまい、頬が熱かった。



凛の頭を撫でながら、明日も来る事を約束した。


帰り道で雪は嬉しそうに話し始めた。




『お兄ちゃん!良かったね、逢えて』


今回は本当に雪に感謝だ。

⏰:08/05/14 23:43 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#151 [YOU]
皆様こんばんは

今日もお付き合いありがとうございます

感想お待ちしてます

⏰:08/05/14 23:44 📱:F905i 🆔:6Fi3PAX.


#152 [YOU]
やっと、逢えた…



『ありがとう、雪』


『記憶は、絶対に戻るよ!大丈夫だって!!』



でも…一つ気がかりな事がある。




大須賀の人間はなぜ、誰一人と見舞いにこない。

⏰:08/05/15 23:26 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#153 [YOU]
母も…六代目も…。



俺が居なくなった6年間で何かあったのか?


今晩、徠に電話してみようか…




だが…俺が出る幕じゃないような気がする。



自室に戻って、ちぎれたブレスレットを見ていた。

⏰:08/05/15 23:30 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#154 [YOU]
『修理…出さないとな』


ベッドに横になり、天井を見ていた。



凛に逢ってしまった事で、今まで我慢していた気持ちが爆発しそうだった。






次の日の昼に…俺は凛に会いに行った。

⏰:08/05/15 23:32 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#155 [YOU]
『ロクさん』



俺の顔を見て、明るい表情になった気がした。


ここまでは、何も変わらない…



ただ…記憶がなくなっただけだ。


『元気そうだな』



『うん!元気ハツラツだよ!』

⏰:08/05/15 23:34 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#156 [YOU]
本当か?無理してないか?



顔に疲れの色が見えるのは気のせいだろうか…



『凛?家族の事、何か覚えてるか?』




『家族…?』


急に険しい顔になってしまった。

⏰:08/05/15 23:36 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#157 [YOU]
『…分からない、けど』


続きを話し出そうとした時、ノック音が聞こえた。


病室に入って来たのは、徠だった。





『ロク…』



『徠!?』

⏰:08/05/15 23:39 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#158 [YOU]
凛がつかさず話しかけてきた。



『えっ?2人共、知り合いなの?』




お互いの顔を見合わせて、嘘をつくのに必死だった。


考えた結果、雪の知り合いという事で片付いた。


屋上へ2人で上がり、久しぶりに話した。

⏰:08/05/15 23:43 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#159 [YOU]
徠に、凛との再会の理由を話していた。




『驚いたな、そんな事があったのか…』




『俺もだよ、まさかこんな形で出逢えるなんて』


屋上の手すりにすがり、タバコを吸っていた。

⏰:08/05/15 23:46 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#160 [YOU]
懐かしい…




こんな風にまた、徠と逢って、話ができるなんて…



『ロク…?』


徠の様子がおかしい、顔を見ると…

何かを言い出そうとしている。


『何?言ってみて』

⏰:08/05/15 23:50 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#161 [YOU]
『凛に逢えて良かったんだよな?』



遠慮がちに聞いてきた。

俺は…徠に迷惑ばかりかけてきたんだ。



申し訳ない気持ちでいっぱいになった。




でも…もう迷わない。

⏰:08/05/15 23:52 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#162 [YOU]
凛を守る…それだけは誓える。




『うん、良かったんだよ』


あと、気になる事と言えば…大須賀家の事だ。



徠に聞いてみると、



六代目も兄貴達もみんな元気でやっているらしい。

⏰:08/05/15 23:54 📱:F905i 🆔:EFtaUy7o


#163 [みぃ]
あげ
頑張って下さあい

⏰:08/05/17 09:43 📱:P905i 🆔:5zGoarOE


#164 [YOU]
みぃさん

こんばんはいつもアゲありがとうございます

日付が変わるぐらいに更新になりますが、待っていてくださいまし

⏰:08/05/17 23:37 📱:F905i 🆔:S8VJUvjA


#165 [YOU]
見舞いに来ない理由は、記憶をなくした凛を、


普通の生活に戻してやりたいと言う六代目の希望らしい…



六代目で、大須賀家が途絶えるのか?


それは余りにも…




『ほかに誰か跡目いるだろ?』

⏰:08/05/18 00:26 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#166 [YOU]
『一応…候補は何人かでてる』



『誰?』


徠がもう一本火をつけた
まさか…



『徠なのか?』

こっちを向いて照れ臭そうに頷いた。

⏰:08/05/18 00:29 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#167 [YOU]
『本当に…勘がするどいな』


それは俺も嬉しい…でも


『香澄さんは?』



『分かってくれてる』




この2人は、強い絆があるんだろうな…

凛や俺よりもっと辛いことを2人で乗り越えてきたんだろう…

⏰:08/05/18 00:31 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#168 [YOU]
凛とも…この2人のように強く、結ばれたい。




『そろそろ戻るか』



『そうだね』


そういえば、凛を病室に置き去りにしたままだ。


『ただいま』

病室に雪がいた。

⏰:08/05/18 00:33 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#169 [YOU]
『お兄ちゃん、どこ行ってたの?今2人で噂してたの』




『噂…?』


『雪ちゃん!?言うなよ?』


凛はなんか必死に雪の腕を引っ張ってる。



雪はニヤニヤして、凛にちょっかいを出してる。

⏰:08/05/18 00:36 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#170 [YOU]
『いーじゃん、言っても、あのねぇ』




『ダッ…ダメー!!』


今までこんな大きい声聞いた事ないから、俺がびっくりした。



『こら、雪』


今にも泣き出しそうな顔してる。

⏰:08/05/18 00:39 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#171 [YOU]
雪もSか?


やっぱり兄妹って、こんな所も似るのかな?



『凛ちゃん!!』


気づくと、病室に一人残されていた。



どこ行った?

脱走かよ?俺も必死に後を追いかけた。

⏰:08/05/18 00:42 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#172 [YOU]
中庭にも居ない…


どこだ?凛の隠れそうな場所…




あいつ、意外と狭い所とか好きだったよな?



『お兄ちゃん!』


気づくと雪が息を切らせて隣にいた。

⏰:08/05/18 00:44 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#173 [YOU]
『お兄ちゃん、どうしよう!帰って来なかったら』



『大丈夫、俺が見つけてみせる』


全く…大人になってかくれんぼかよ。



病院の中はとてつもなく広い、時計を見ると、もう夕方近い。



仕事にも行かないといけないし…

⏰:08/05/18 00:47 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#174 [YOU]
階段を降りながら、景色を見ていた。




―――カタン…


ん?音がする方へ行ってみると、




『見つけた』


階段の裏側の荷物が置いてある狭い所。

⏰:08/05/18 00:49 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#175 [YOU]
膝を抱えて、隅に座っていた。



『…ロク、ロクぅー!!』

俺に思い切り飛びついてきて、尻餅をついてしまった。




『もう大丈夫、もう泣くなよ』


こんな所に一人で怖かっただろう…

⏰:08/05/18 00:52 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#176 [YOU]
こんなに震えて…



顔を両手で包み込み、涙を口で吸った。



額に…頬に…




『…ッ…ロクさん?』


ヤバい…暴走してしまった。

⏰:08/05/18 00:55 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#177 [YOU]
涙で濡れた凛の目は驚きを隠せない表情だった。


『戻ろう、みんな心配してる』


『…うん』



病室に凛を連れて行き、俺は仕事に向かった。




なんか、今日はハードだ。

⏰:08/05/18 00:57 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#178 [YOU]
でも、今日は表に出る事ないから、楽だな。



鏡の前に立ち、身なりを整えていたらノック音がした。




『オーナーお客様です』

『誰?』



『さぁ?年配の方です』

⏰:08/05/18 00:59 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#179 [YOU]
皆さんこんばんは

今日は少ししか更新できずにすみません


感想、お待ちしています

⏰:08/05/18 01:01 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#180 [まゆゆ]
やっぱり楽しい

⏰:08/05/18 09:54 📱:F905i 🆔:BXUkT4Eg


#181 [YOU]
まゆゆさん

ありがとうございます今日も夜に更新しますので、待っていて下さいね

応援、本当に嬉しいです

⏰:08/05/18 20:27 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#182 [YOU]
『わかった』



一体誰なんだ?


名刺ケースを持ち、表に向かった。








そこには6年前に別れた六代目の姿があった。

⏰:08/05/18 23:35 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#183 [YOU]
『お久しぶりです、親父』



『元気そうだな、ロク』



六代目が俺を訪ねて来るなんて、どうゆう風の吹き回しだ?


すぐにVIPルームへ案内した。



『わざわざすみません、自分から出向けなくて』

⏰:08/05/18 23:38 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#184 [YOU]
『気にするな、座れ』



やはり、親父はいつまでたっても偉大だった。


背筋が伸びる感覚を覚えた俺は、向かい合わせに座った。



何か用がない限り、親父が来るはずがない…


酒を作り、差し出した。


無言でグラスを持ち、一口飲んだ所で話はじめた。

⏰:08/05/18 23:42 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#185 [YOU]
『凛と会ってるみたいだなぁ』




『…はい』


親父はタバコをはきなぎら、俺を静かに見てきた。



会うな…とでも言われるんだろうか。


しばらくの沈黙があった。

⏰:08/05/18 23:44 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#186 [YOU]
親父の行動を静かに見守り、また静かに話し出す。




『凛を、お前の所で世話してくれないか?』



『えっ?』


親父の口からそんな言葉を聞くとは…

⏰:08/05/18 23:46 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#187 [YOU]
俺は驚いて、すぐに返答できなかった。



『母は?』



親父の眉間にシワが刻まれた。


『あいつはいい、記憶をなくしてから、会いにも行っちゃいねぇ…』



吐き捨てるように、言った…

⏰:08/05/18 23:49 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#188 [YOU]
母は…きっと、俺以上にショックを受けているはずだ。



凛を溺愛していたし…



『凛は…お前の側にいるのを望んでる』





『親父』


目の前にいる親父が急に力弱く見えた。

⏰:08/05/18 23:51 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#189 [YOU]
こんなに親父は小さかったか?



6年の間で、急に老いたように見える。


親父もきっと、凛の記憶がなくなったのがショックなんだ…



そうだよ、実の息子に忘れられるなんて…



辛いことだ。

⏰:08/05/18 23:53 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#190 [YOU]
俺の目の前に、白い封筒を出してきた。



『これで、頼む』


中を見ると、何冊かの銀行通帳と印鑑が入っていた。




『貰えません』



『ロク、受け取れ』

⏰:08/05/18 23:55 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#191 [YOU]
皆さんこんばんは

今日も少ししか更新できず、スミマセン

感想お待ちしてます

⏰:08/05/18 23:56 📱:F905i 🆔:omOghgPo


#192 [YOU]
俺は親父に愛情を貰った…


もう、いいんだ。



今度は俺が、恩返しする番だ…


『俺は大丈夫です、凛を養う余裕はあります』



『お前…』


『今の俺があるのは、親父のおかげです、ありがとうございました』

⏰:08/05/19 22:58 📱:F905i 🆔:195w98c6


#193 [YOU]
深々と頭を下げた。



なんて、礼を言って良いか…


凛を、託してくれるなんて…




久々の再会で緊張していたが、親父と色々な話ができて良かった。



親父を送り出した時には夜が明けていた。

⏰:08/05/19 23:01 📱:F905i 🆔:195w98c6


#194 [YOU]
なんか…朝日の用に、俺の心も晴れ晴れとした気分になった。




今から…凛に逢いに行こう。



マンションに戻ると、コロンが待っていた。


今日はこいつも連れて行くか…

⏰:08/05/19 23:03 📱:F905i 🆔:195w98c6


#195 [YOU]
外の空気を吸わせてやろう。



そう言えば俺…24時間眠ってない。


でも、眠くない…元気だ


着替えを済ませて、コロンと病室に向かった。



雪に電話すると、面会時間が早過ぎると叱られた。

⏰:08/05/19 23:05 📱:F905i 🆔:195w98c6


#196 [YOU]
ブツブツ言いながらも入れてくれた。



病室のドアを静かに開けると、スヤスヤ眠っている…



―――…??


涙のあと、寝てる時まで泣いてるのか?




そんな凛が愛しくなって、少し開いた唇に軽くキスをした。

⏰:08/05/19 23:08 📱:F905i 🆔:195w98c6


#197 [YOU]
早く記憶が戻って欲しい…



一から俺との思い出を作ろうか?と考えた事もある…



もし…凛がほかの奴を好きになったら。


俺はまた立ち直る事ができるか?



俺の考えと裏腹に、愛犬はベッドの中に潜り込んで行った。

⏰:08/05/19 23:11 📱:F905i 🆔:195w98c6


#198 [YOU]
あーぁ…起きる。



『ンッ…んー』


ヤバい!と思ったが、もうしばらく寝顔を見たくて静かに見守った。




病院内に犬を連れ込んだとバレたら本気で叱られるぞ…



俺は雪の立場を考えた結果…凛を起こすことにした。

⏰:08/05/19 23:14 📱:F905i 🆔:195w98c6


#199 [YOU]
『凛…こら、起きろ』



『ん〜、誰?』


目を擦りながらも、起きてくれた。



『おはよ…』



『ロクさん!!』


驚くのは当たり前だよな…まだ早いし。

⏰:08/05/19 23:17 📱:F905i 🆔:195w98c6


#200 [YOU]
『ちょっと、ごめん』



頭をベッドの中に突っ込み、潜り込んだ。


『やっ!ロクさん!?』



コロンを出さないと、凛を起こした意味がない。


こいつは…凛の足の間を陣取り、気持ちよさそうに眠ってる。



神経図太い奴だな。

⏰:08/05/19 23:19 📱:F905i 🆔:195w98c6


#201 [YOU]
コロンを抱き上げ、凛の顔の前に見せた。


目を輝かせ、コロンを撫でる。



『ロクさんの犬!?』



『あぁ…凛は動物飼っていたか?』


しまった、地雷踏んだ。


『…………』

⏰:08/05/19 23:28 📱:F905i 🆔:195w98c6


#202 [YOU]
また、考え込ませるような質問してしまった。



『凛、外の空気吸いに行くか?』


表情が元に戻った。



『うん、行く!!』


雪に許可をもらい、早朝の庭を散歩した。



コロンは凛にえらくなついている。

⏰:08/05/19 23:31 📱:F905i 🆔:195w98c6


#203 [YOU]
――可愛い…。



働き出して、めっきり太陽に弱くなってしまった。


ベンチに座りタバコを吸い出した。




目の前には芝生の上で追いかけっこをしている、凛とコロンがいた。



そう言えば…

⏰:08/05/19 23:33 📱:F905i 🆔:195w98c6


#204 [YOU]
笑い声、久々に聞いたな。



俺、最近…笑った?


凛と離れて、腹の底から笑った記憶がない…



凛には笑顔でいてほしいと願ながら、自分が笑う事を忘れてる…



俺って…暗い奴だな。

⏰:08/05/19 23:36 📱:F905i 🆔:195w98c6


#205 [YOU]
ベンチの背もたれに思い切りすがり、空へ向けて煙をはく…

目を閉じて、笑い声を聞く。


そこに凛がいるという安心感が、嬉しい。




『ロークさん』


目を開けると、ドアップの凛がいた。

⏰:08/05/19 23:39 📱:F905i 🆔:195w98c6


#206 [YOU]
しばらく、俺達は何も言わずに見とれていた。




あぁ…この距離、キスできるな。




満面の笑みで俺を見つめてくる。


俺の邪な考えなんか全く知らないだろう。



『凛…キスしてい?』

⏰:08/05/19 23:42 📱:F905i 🆔:195w98c6


#207 [YOU]
皆さんこんばんは

今日も読んでくれて、ありがとうございます
感想お待ちしています

⏰:08/05/19 23:43 📱:F905i 🆔:195w98c6


#208 [我輩は匿名である]
気になる

⏰:08/05/20 04:49 📱:D705i 🆔:FCd2BkN2


#209 [YOU]
我輩は匿名さん
おはようございます応援嬉しいです

今日も更新しますので、お付き合いくださいね

⏰:08/05/20 10:35 📱:F905i 🆔:nsUbh05E


#210 [YOU]
『……!!』



記憶、戻ってたら今頃…キスしてただろうな。


顔、真っ赤だよ。



『嘘、ジョーダンだよ…そろそろ戻るか』




『…うん』

⏰:08/05/21 01:04 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#211 [YOU]
病室に戻ると、徠が来ていた。



香澄さんのお手製弁当を差し入れしてくれて、3人で食べていたら、夜勤明けの雪が来た。




凛は、雪によくなついている。


俺に、もっとなついてくれたらいいのに…

⏰:08/05/21 01:38 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#212 [YOU]
雪に嫉妬している俺も情けない。



徠に呼ばれて屋上へ上がった。凛は雪にまかせて…



重い扉を開けると、心地いい風が吹いていた。


大体の予想はついている、間違いなく凛の事だろう。



『凛の事?』

⏰:08/05/21 01:41 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#213 [YOU]
徠が頷いた。

やっぱり合っていた、



『いつ…退院させようかと思ってな』





『…うん』


俺が凛の運命を背負っている…

雪にはまだ、話していない、今日でも話してみるか…

⏰:08/05/21 01:43 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#214 [YOU]
――――雪side――――

病室に2人残された私は、凛ちゃんと恋の話になった。



『雪ちゃんは、今の彼と長いの?』



『うん』


凛ちゃんと恋の話をするのは好き。



なんか…とっても落ち着く。

⏰:08/05/21 01:46 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#215 [YOU]
『幸せになってね』



本当に喜んでくれているのが分かるから…


上辺だけの言葉じゃないから…




凛ちゃんといるのは心地いい。



『凛ちゃんは、付き合ってる人いた?』

⏰:08/05/21 01:47 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#216 [YOU]
また…余計な事聞いちゃったかも…


後悔しながら返答を待った。



ベッドの脇に座り、お互い目が合った。



『…わかんないや』


ニコニコ笑っていたけど、強がってる気がした。

⏰:08/05/21 01:50 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#217 [YOU]
『凛ちゃん…』



やっぱり…


今にも泣き出しそうな顔をして。


記憶がなくなる…どれだけ辛いか、家族、友人…


愛していたお兄ちゃんの事まで忘れちゃうなんて。


『ロクさんは、付き合ってる人いるの?』

⏰:08/05/21 01:52 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#218 [YOU]
皆様

こんばんは更新遅くなりスミマセン

感想お待ちしています

⏰:08/05/21 01:53 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#219 [さき]
もー最高

⏰:08/05/21 05:39 📱:SH902iS 🆔:WRmAAoZw


#220 [YOU]
さきさん

感想板にもコメントありがとうございます

また、遊びに来てくださいね

⏰:08/05/21 20:18 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#221 [YOU]
『知りたい〜?』



あっ…顔が紅い。


私、いつからこんなSになっちゃったんだろう…

『雪ちゃん、意地悪だ』


思い切り怒ってるみたいだけど、可愛い…



お兄ちゃんが好きな理由が分かる気がする。

⏰:08/05/21 22:32 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#222 [YOU]
いじめるのが楽しくなるような反応ばかり…



『本当に知りたくないの〜?』



『………』


思い切り睨んできてる。


また、脱走されても困るし…




『付き合ってる人は居ないけど…』

⏰:08/05/21 22:38 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#223 [YOU]
『けど?』



『心の底から大切な人はいるよ』




『…大切な…人』



『自分の命と引き換えにしてもいい位、大切な人』



『……そっか』

⏰:08/05/21 22:44 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#224 [YOU]
『凛ちゃん、お兄ちゃんが好き?』



動きを止めて私を見続ける…




瞬きすらしない、ショックを隠しきれないって表情がわかる。


大きな瞳からは涙が溢れていた。
私まで泣きたい気持ちになった。

⏰:08/05/21 22:51 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#225 [YOU]
凛ちゃんは私の肩に寄りかかり、静かに泣いていた。



『分からない…』


『…………』



『好き…なのかな』



顔を上げて、涙を拭いて笑っていた。

その、表情が切なくて…涙が溢れそうだった。

⏰:08/05/21 22:54 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#226 [YOU]
『嫌い?』



『どっちにしろ、駄目だ!!』


まだ、無理して笑う…




『どうして?』


笑っていた顔が、急に真顔になり、どんどん歪んでいく…



『だって!!そうだろ!?命より大切な人に、僕が勝てるわけないよ!!』

⏰:08/05/21 22:58 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#227 [YOU]
立ち上がり、大きな声で訴えてきた。



それは貴方だって、言いたかった。


でも、言ってはいけないような気がした…



絶対、この2人は運命のヒカリの道が導いてくれるはずだから…




『大丈夫だよ』

⏰:08/05/21 23:25 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#228 [YOU]
凛ちゃんをいつの間にか抱きしめていた。




だって…辛すぎるよ。


こんな時まで、独りで泣かせるなんて。





落ち着きをお互い取り戻し、さっきの話は2人だけの秘密と言う事にした。



――――ロクside―――

⏰:08/05/21 23:28 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#229 [YOU]
自宅に帰り、雪にすべてを話した。



反対されるかと思いきや…




『ウソ!嬉しいー!私、凛ちゃん大好き、弟ができたみたい』



『おい、凛は年上だぞ』


なんだ?この喜びようは…

⏰:08/05/21 23:31 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#230 [YOU]
『分かってるよ、お兄ちゃんだって嬉しいでしょ?』




そりゃ、嬉しいけど…

雪はさっそく空いている部屋を掃除し始めた。



ありがたいが、少し気が早いんじゃないのか?


まぁいい、俺は仕事に出掛けた。

⏰:08/05/21 23:33 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#231 [YOU]
六代目が店に来てくれた日以来…


大須賀の兄貴達もよく利用してくれるようになった。



最近になってよく思う…


もっと、親孝行しておけば良かった。


それに、兄貴達にまた会えて本当に嬉しかった。

⏰:08/05/21 23:37 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#232 [YOU]
昔に戻れたような気がした。



凛に逢いたいな…


無性に逢いに行きたくなった俺は、兄貴達を送り出し、店を店長にまかせて病院へ向かった。




今までの俺なら絶対にこんな事したりしない…


仕事を放り出して、好きな奴に逢いに行くなんて。

⏰:08/05/21 23:40 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#233 [YOU]
皆様こんばんは

今日もお付き合いいただき、ありがとうです
感想お待ちしています

⏰:08/05/21 23:41 📱:F905i 🆔:LaKLrt0U


#234 [YOU]
こんな深夜に会いに行って大丈夫か?



中に入る事できるんだろうか…とか悩んだが、どうにかなるだろう。




ナースステーションの前を静かに横切ろうとした。




『海堂さんのお兄さん?』



見つかった…

⏰:08/05/22 23:47 📱:F905i 🆔:EiXA/uL6


#235 [YOU]
『こんばんは』



この年になって、愛想笑いってやつを手に入れた。


接客業だから、嫌でも笑わないといけない時もある…



『どうしたんですか?こんな時間に』




理由がないと、やっぱまずいよな…

⏰:08/05/22 23:49 📱:F905i 🆔:EiXA/uL6


#236 [YOU]
『忘れ物を…』



『どこにですか?』



『大須賀の病室です』


いつの間にか何人もの看護婦が集まっていた。




一刻も早く、凛に逢いたいのに。

⏰:08/05/22 23:53 📱:F905i 🆔:EiXA/uL6


#237 [YOU]
『面会時間、過ぎてますからねぇ』



このままでは、逢えずに終わりそうな予感がした俺は、営業スマイル前回にした。



『そこを、どうか…ね?』





笑うのは今でも苦手だ。でも、そんなガキみたいな事言ってはられない。

⏰:08/05/22 23:56 📱:F905i 🆔:EiXA/uL6


#238 [YOU]
凛を守る為なら、なんでもできる…



看護婦を説得して、ナースステーションはクリアできた。




夜の病院に、俺の足音だけが響く。



ようやく病室の前に立った。



長かった、なんか疲れたな…

⏰:08/05/22 23:58 📱:F905i 🆔:EiXA/uL6


#239 [YOU]
訂正です
#237
前回×
全開○です

⏰:08/05/23 00:03 📱:F905i 🆔:.hbptBBY


#240 [YOU]
ん?



中から声が聞こえる…


時計を見ると、深夜一時だ。



あいつ、まだ起きてるのか?


静かに扉をスライドさせると、部屋は真っ暗だ。

⏰:08/05/23 00:06 📱:F905i 🆔:.hbptBBY


#241 [YOU]
気のせいか…



『誰!?』


急に怒鳴られて、さすがの俺もびっくりした。




『俺だ』



返答がない。電気のスイッチを探して、明かりをつけた。

⏰:08/05/23 00:08 📱:F905i 🆔:.hbptBBY


#242 [我輩は匿名である]
ガンバです

⏰:08/05/23 00:11 📱:P905i 🆔:Cprl8VNE


#243 [YOU]
ベッドの上に姿がない。


どこにいるかと思ったら、窓側のベッドとの間の所に膝を抱えて座っている。




目をみると、真っ赤だ…何かあったのか?




俺は、すぐさま凛の元へ歩み寄り、膝をついた。

⏰:08/05/23 00:11 📱:F905i 🆔:.hbptBBY


#244 [YOU]
我輩は匿名さん
ありがとうございます頑張ります

⏰:08/05/23 00:15 📱:F905i 🆔:.hbptBBY


#245 [YOU]
皆様
今日もお付き合いありがとうございます

感想お待ちしております。

⏰:08/05/23 00:24 📱:F905i 🆔:.hbptBBY


#246 [さき]
私。。。惚れました(笑)

⏰:08/05/23 16:32 📱:SH902iS 🆔:fr2yP4Kk


#247 [(´・ω・`)]
あげww

⏰:08/05/23 23:50 📱:P905i 🆔:YK9zJ5LY


#248 [YOU]
さき様
ここにもコメントありがとうございます

夜、更新しますね

⏰:08/05/24 21:22 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#249 [YOU]
(´・ω・`)さん

アゲアゲありがとうございます
夜に更新しますね

⏰:08/05/24 21:23 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#250 [YOU]
『凛、どうした?なにかあったか』



膝を抱え、下を向いたままこっちをみない…



『何もない、考え事』



『そんな所でか?』



ようやく顔をあげて、俺を見た。



『隅が落ち着くんだ…』

⏰:08/05/24 23:29 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#251 [YOU]
そう満面の笑みで答える。


いつからこんなに強がりになった?


俺の知らない間に、凛も変わってしまったのか…


そう考えると胸が痛んだ。



昔なら、泣いて飛びついてきただろう…

⏰:08/05/24 23:31 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#252 [YOU]
『何を考えてた?こんな目赤くして、泣いてたんだろう』




『ちがう!!泣いてない』


とにかく、風邪をひかれると困るので、ベッドに寝かせ、話を聞くことにした。



『んで?何を悩んでるんだ?』

⏰:08/05/24 23:35 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#253 [YOU]
『別に!!悩みなんてないよ』


『そうか?』


あからさま眉間にシワが寄っている。


本当に…なんて強がり?いや、意地っ張りになったんだ。




『ロクさんこそ、こんな時間にどうしたの?』

⏰:08/05/24 23:38 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#254 [YOU]
『凛に逢いたくなったから来た』



優しく髪を撫でてやろうと手を伸ばした瞬間…


急に口をとがらせ、そっぽを向かれた。



『嘘ばっかり!!』




『えっ?』

⏰:08/05/24 23:41 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#255 [YOU]
俺がいつ嘘をついた??


凛の怒る理由が全くわからない。



『凛、こっち向けよ』




珍しく素直に聞いてくれて、こっちを向いてくれるのはいいが…



なんだ…その睨みは…

⏰:08/05/24 23:43 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#256 [YOU]
皆様こんばんは
今日もお付き合いありがとうございます

感想お待ちしております

⏰:08/05/24 23:44 📱:F905i 🆔:CN31/R.M


#257 [YOU]
何かしたかな…?



『不細工になるぞ、笑えよ』


思い切り頬をつねった。



『痛い!!…イタイよ…』


怒らないと思ったら、急に泣き出した。

⏰:08/05/25 23:23 📱:F905i 🆔:Ze02H3po


#258 [YOU]
『すまん、そんなに痛かったか?』



頬を押さえながら首を振る。


どうやら俺じゃなかったみたいだ…



頭を撫でてやると、さらに泣き出した。



『どうした、話してみろ、ちゃんと聞くから』

⏰:08/05/25 23:25 📱:F905i 🆔:Ze02H3po


#259 [YOU]
涙を拭きながら、凛が話し出すのをゆっくり待った。



『独りぼっちなんだ…僕は』



『……』


『家族も、兄弟も、恋人もいるかさえわからない…』



いつもの凛だ…ようやく俺に心を開きだしてくれたかな。

⏰:08/05/25 23:28 📱:F905i 🆔:Ze02H3po


#260 [YOU]
『僕は、必要なかった子だったのかな…』



『そんな事はない』



必死に俺の目を見てくる。
何かにしがみつきたい一心なんだろう…



『なんで、僕の両親は会いに来ない!?友達だって…』


『………』

⏰:08/05/25 23:32 📱:F905i 🆔:Ze02H3po


#261 [YOU]
僕の腕を掴んできた…不安で震えている。



『ロクさんは何かしってる!?僕の事…』



『知ってるよ』


『何でもいいから、教えて!!』



真実を話してしまえば楽になるだろう。

⏰:08/05/25 23:34 📱:F905i 🆔:Ze02H3po


#262 [YOU]
でも、混乱してしまわないかが心配だった。


六代目の意志もある…


『お前の周りには、俺も雪もいる…いらない子なんかじゃない』



とめどなく流れ続ける涙は…本当に綺麗だと思った反面、胸を締め付けた。


『俺達はお前が必要だ』

⏰:08/05/25 23:38 📱:F905i 🆔:Ze02H3po


#263 [YOU]
皆様こんばんは
いつもお付き合いありがとうです

明日からは、なるべく本編にコメント書き込まないようにしますね

読みずらいですかねスミマセン
明日からは感想板に書き込みます

⏰:08/05/25 23:41 📱:F905i 🆔:Ze02H3po


#264 [YOU]
『本当…?』



『本当だ』


それから少しずつ色んな話をしてくれた。


夜、考え込んだら眠れなくなると…



ここ最近、ずっと眠れないらしい。


俺は気づいたら、凛の手をしっかり握っていた。

⏰:08/05/27 01:17 📱:F905i 🆔:DnE7DL6k


#265 [YOU]
『眠れそうか?』



くせのある髪を優しく撫でながら聞いてみた。



『帰る?』



『いるよ…側にいる』


今度は俺の両手を凛が包み込んできた。


俺の宝物は静かに寝息を立てだした…。

⏰:08/05/27 01:20 📱:F905i 🆔:DnE7DL6k


#266 [みぃ]
あげ
ガンバです

⏰:08/05/30 07:58 📱:P905i 🆔:us4fVnKE


#267 [YOU]
みぃさん
感想板にコメントしてますありがとうございます


━━━━━━━━━━━

寝顔を見つめながら早くうちに連れて行った方がいいと思った。



徠に相談してみよう…。



『……ちゃん!!』

⏰:08/05/30 23:23 📱:F905i 🆔:ACw7U9I6


#268 [YOU]
『お兄ちゃん!!』


意識の中で雪の声がした。


目を開けてみると雪が険しい顔をしていた。



俺…いつの間に眠ったんだ?凛は?

『雪ちゃん!!起こさなくていいって!!』



こいつら、2人揃うと本気でうるさい。

⏰:08/05/30 23:27 📱:F905i 🆔:ACw7U9I6


#269 [YOU]
『…おはよう』


『おはようじゃないでしょ!?今、もう昼だよ!?』


『雪ちゃん!!』



『凛ちゃんは、お兄ちゃんにあまいのよ!!』




『そんな事ない!ロクさんは疲れてるんだ!!』

⏰:08/05/30 23:34 📱:F905i 🆔:ACw7U9I6


#270 [YOU]
もう…いいから。



俺をはさんで喧嘩しないでほしい。


この場からとりあえず立ち去る事にした。




『ちょっと!どこ行くの!?』

喋るのも面倒な俺はジェスチャーでタバコのポーズを取り、病室を出て行った。

⏰:08/05/30 23:36 📱:F905i 🆔:ACw7U9I6


#271 [YOU]
『僕も行く!!』


後ろからパタパタついてくる。
相変わらず犬みたいな奴だ…



屋上へ上がり、だいぶ目も覚めてきた。
ベンチに腰掛け、大きく背伸びをした。


『体中痛い…』



『ごめんね』

⏰:08/05/30 23:39 📱:F905i 🆔:ACw7U9I6


#272 [YOU]
コーヒーを差し出してきた。
俺の隣に座り、謝ってくる。


『なんで、お前が謝るんだ?』



『だって…』



丁度いい…話しとこうか、早めに言っておいた方がいいだろう。


『凛、うちにこないか?』

⏰:08/05/30 23:41 📱:F905i 🆔:ACw7U9I6


#273 [YOU]
『えっ?』


また固まってる。本当にこんな所だけは一つも変わってない。



『ずっと病院で暮らしたいか?』


左右に首を振った。



『だったら、うちに来いよ、雪もコロンも喜ぶよ』

⏰:08/05/30 23:44 📱:F905i 🆔:ACw7U9I6


#274 [YOU]
――――凛side――――
ロクさんは?って言おうと思ったけど言えなかった。



徠は何て言うだろう…でも、毎日ロクさんに会えるのは嬉しい。




ねぇ、ロクさん?



命より大切な人って誰?

⏰:08/05/30 23:47 📱:F905i 🆔:ACw7U9I6


#275 [YOU]
聞けない…


どうしていいか分からない僕は屋上からの景色を眺める事しかできなかった。



病室に戻ってみると、徠と香澄さんが来ていた。
相談してみようと声をかくようとしたら…



『明日退院だ、ロクによく挨拶しとけよ』

⏰:08/05/31 23:49 📱:F905i 🆔:vzG2RNe.


#276 [YOU]
『いいの!?ロクさんの家に行っても!?』


無言で徠が頷いてくれた。


思わず喜びの余りロクさんに飛びつきそうになったが、我慢した。



ロクさんは優しい目で僕を見て笑ってくれた。


やっぱり…かっこいいなぁ。



退院を無事に迎えた僕はロクさんのマンションへ向かった。

⏰:08/05/31 23:52 📱:F905i 🆔:vzG2RNe.


#277 [YOU]
雪ちゃんは仕事で居ないらしい。


変に緊張してしまう、僕だけだと思うけど…。

『入って、今日から凛の家でもあるんだぞ』



『お邪魔します』


広い!!一体何の仕事してるんだよ?


『ここ使って』



『ありがとうございます』

⏰:08/05/31 23:56 📱:F905i 🆔:vzG2RNe.


#278 [YOU]
こんな広いマンションに2人で住んでたんだ…

でも、部屋は綺麗だ、誰が掃除してるんだろう…それより、僕の部屋も広すぎるよ!!



ベッドもでかいし、家具も全部統一してある。
部屋の真ん中に座り込みしばらく動けずにいた。


今日から新しい生活かぁ…。


2人には本当に感謝だな

⏰:08/06/01 00:03 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#279 [YOU]
わけの分からない僕を引き取ってくれるなんて…

雪ちゃんにはもっと感謝だよ、ロクさんに逢わせてくれた。



ノック音が聞こえて、やっと我にかえった。



『凛…お前、なにしてるんだ?』




――――ロクside―――

⏰:08/06/01 00:06 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#280 [YOU]
『ごめん!!ボォーっとしてた』


頭からブランケットをすっぽりかぶり、部屋の真ん中に座っていた。

荷物は…一つも片付いていない。


しかも、ブランケットは、俺がプレゼントした物だ。


『かわいいな、ブランケット』


『これ、なんかしらないけど凄く落ちつくんだ…幼稚って笑う?』

⏰:08/06/01 00:09 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#281 [YOU]
『誰でもあるよ、落ち着いたらリビング来いよ』

ドアを開けた瞬間正直驚いた、俺の事を思い出してくれたのかと…



今から俺は大丈夫なのか?自分自身に言い聞かせる。

理性をちゃんと保てるだろうか…
大きくため息をついたらコロンがお腹の上に乗ってきた。


『こら、口を舐めるな』

⏰:08/06/01 23:41 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#282 [YOU]
ソファに横になるといつもこうだ…


でも、今度からは凛がいる、あいつにコロンの面倒見てもらおう。


『ロクさん?』


『はい、パス』

凛にコロンを渡し、キッチンで飲み物を準備しだした。


凛の大好きなお茶…


久々だなぁ、こうやっていれるのは。

⏰:08/06/01 23:45 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#283 [YOU]
背中越しに笑い声が聞こえる…
それが妙に嬉しくて、自然と胸が温かい気持ちになった。


お茶を飲んでいたら、凛が幸せそうな顔で笑いかけてきた。



『なんか落ち着くよ、このお茶』


『そうか、良かった』


内心ドキッとした、何か思い出してくれたのかと…

⏰:08/06/01 23:48 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#284 [YOU]
ソファでのんびりしていたら、凛が声を掛けてきた。



『あの…ロクさん?』


『どうした?』



『いや、恥ずかしいんですけど…』


何かと思いきや、これ…と指をさしてきた。


余りにも自然すぎて、俺は全く気にしてなかった。

⏰:08/06/01 23:50 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#285 [YOU]
いつの間にか、隣にいる凛の肩に手を回していただけ。


『すまん、一つ…聞いてもいいか?』

無言で頷いてくれた。


『付き合った奴とかいるの?』



『………どうだろう、思い出したいけど、分かんないや!!』


『そうか』


『でも、好きな人は絶対いたと思う』

⏰:08/06/01 23:54 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#286 [YOU]
『なんで?何か覚えてるか?』


『ううん…勘だよ』

なんだよ、期待させやがって、でも…少しずつでも明るく話せる用になってくれたらそれでいい。

いつか記憶は戻るだろう。

でも、凛に触れたい…キスして…抱きしめて…沢山泣かせたい。



『凛…キスしていいか?』

⏰:08/06/01 23:57 📱:F905i 🆔:iJ5idlkk


#287 [YOU]
『……!!』

また固まった、抱きしめたくてたまらなかった。どうしてこんな事を思ったんだろう…。


少しずつ…距離を縮めて行く。
唇に触れるか触れない所で凛の顔を見ると、目をつぶって息を止めている。



緊張しすぎだよ…仕方ない、俺は凛をソファに押し倒した。



『うわぁ!!』

⏰:08/06/03 02:01 📱:F905i 🆔:YaGXsoRM


#288 [YOU]
急に押し倒してあからさまに驚いている。


熱を帯びた凛の表情は、艶っぽくなっていた。



誰かに、こんな風にされたのかな…と思ったら、急にムカついてきた。



『目、閉じて』

素直に目を力いっぱい閉じていた。


『ふっ…んン!』

⏰:08/06/03 02:05 📱:F905i 🆔:YaGXsoRM


#289 [YOU]
静かなリビングに水っぽい音が響く…

俺はこの6年間を取り戻すように凛の唇を夢中でむさぼった。


『…あっ…ロク』



頬に温かい手が伸びて包み込んできた。
俺を見つめてくる瞳は…


本当に…泣きたくなるほど綺麗で澄み切っていた。

⏰:08/06/03 02:08 📱:F905i 🆔:YaGXsoRM


#290 [YOU]
お互いに、自然と顔が近づいていく。
ゆっくりと凛が瞳を閉じていった。









『もしもーし!?』



――――雪!?

『お取り込み中申し訳ないですが、私の存在忘れてますよー?』

⏰:08/06/03 02:11 📱:F905i 🆔:YaGXsoRM


#291 [YOU]
その後に便乗して、コロンもワン!と吠えてきた。



『ごめんなさい!!』



『凛!!』


ダッシュで部屋に戻って行った。


『お兄ちゃん、どうしちゃったのよ、私に気づかないなんて…』

⏰:08/06/03 02:13 📱:F905i 🆔:YaGXsoRM


#292 [YOU]
『スマン』


本当に、俺どうしたんだろう。
普通なら考えられない…気配に気づかないなんて。


『凛ちゃんのところに行ってあげなよ』


『いや…お前行ってくれ、晩飯の食材買いに行ってくる』



『お兄ちゃん!!』


車を運転しながら、自分の軽率な行動を反省した。

⏰:08/06/04 23:18 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#293 [YOU]
記憶も戻ってない凛にあんな事するなんて…



俺は最低だ…。


マンションに戻ると、雪と凛がソファにいた。
買い物をキッチンに置いて自室に戻った。


着替えをすませてリビングに行くと2人は何かを離していた。


『仕事行ってくる』

雪がつかさず聞いてきた。

⏰:08/06/04 23:21 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#294 [YOU]
『えっ!?早いじゃん、食事は?』


『いいよ、あと凛』


肩をビクッとさせて、俺を弱々しく見てきた。


『ハッ…はい!!』



『俺の部屋には絶対に入るなよ』



『……はい』

それだけ告げて、職場に向かった。

⏰:08/06/04 23:24 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#295 [YOU]
――――凛side――――
ロクさん…怒ってるのかな。


雪ちゃんは全く気にしなくていいって言ってくれるけど、僕は気になって頭がおかしくなりそうだよ。


どうして…キスしたの?



僕は、期待してもいいの?


『大丈夫?』

⏰:08/06/04 23:27 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#296 [YOU]
雪ちゃんが心配そうに覗き込んできた。

ソファから立ち上がり、今度は怒ってるみたいだ…

『ごめんね、お兄ちゃんが変な事して』


変な事って何?僕等がしていた事はいけない事?僕は頷く事しか出来なくなっていた。


『お兄ちゃんに気をつけてね?今おかしいから』

おかしいから?雪ちゃん、さっきから言ってる意味が分からないよ。

⏰:08/06/04 23:32 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#297 [YOU]
僕にキスしてきたのはおかしいから?
どうしたらいいか判らないよ。


『凛ちゃん?』


名前を呼ばれて我に返った。今は独りになりたい。



『大丈夫、部屋に戻るね』


ベッドの上で横になり、お気に入りのブランケットをかぶって色々考えていた。

⏰:08/06/04 23:36 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#298 [YOU]
『……んっ…』


いつの間にか眠ってしまっていた、携帯の時計を見ると、深夜一時だった。


リビングへ行くと部屋は真っ暗で、誰も居ないのがわかる。

電気をつけ、テーブルに目をやると置き手紙があった。


【仕事に行きます。元気だしてね、 雪】



コロンが足下に近寄ってきた。

⏰:08/06/04 23:42 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#299 [YOU]
抱っこしてソファに座ってテレビを見ていた。


ロクさん…まだ仕事か、大変だなぁ。



ぼぉーっとしていたら、膝に乗っていたコロンが下りて、リビングから玄関へつながるドアをカリカリ引っかいていた。


扉を開けてあげると、ダッシュで玄関に向かった。



『コロン!!』

⏰:08/06/04 23:45 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#300 [YOU]
玄関マットに座り込み、玄関を見ている。


コロンは多分…ロクさんの帰りを待ってるんだ。


『偉いね、いつも1人で待ってたんだ』


頭を撫でると、気持ちよさそうに目を細めてこっちを見ている。


ガチャガチャ

玄関のノブが動いたと同時にコロンが吠えた。

⏰:08/06/04 23:49 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#301 [YOU]
『凛!?こんな時間に何してる』



『………帰りを…待ってた』


スーツ姿のロクさんは格好良かった。
でも、すごく疲れた顔をしている。

僕のせいだよな…


『あの…』



『何だ?』

⏰:08/06/04 23:51 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#302 [YOU]
『僕、働きたいです』


『なんで?』


ため息混じりに聞かれた。
リビングに向かうロクさんの背中を見つめながら話した。


ネクタイを緩めながらタバコをくわえ、思い切り眉間に皺を寄せている。


『住ませてもらってるし、これ以上甘えられないよ』

⏰:08/06/04 23:54 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#303 [YOU]
顔が…コワイ…。
なんでそんなに怒るんだろう。
顔色を伺っていたら、ハァーっとため息をつかれた。


『ダメ、働かなくていい』


『何で!?それじゃ、僕が困るよ』


『何でもだ、早く眠れよ』

僕の頭をポンポンと2回叩いてロクさんはバスルームへ向かった。


やっぱり…嫌われてる。

⏰:08/06/04 23:57 📱:F905i 🆔:CplLCr/s


#304 [YOU]
――――ロクside―――
一体、何を言い出すかと思ったら…
働きたい?頼むから俺の悩みを増やさないで欲しい。


シャワーを浴びてまた重いため息がこぼれた。

リビングへ行くと、凛の姿はなかった。
扉から覗いて見ると、コロンと眠っていた。



テレビを観ながらソファで酒を飲んでいると、電話がかかってきた。

『もしもし』


【お兄ちゃん?凛ちゃん大丈夫?】

⏰:08/06/05 23:17 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#305 [YOU]
『何で?何かあったのか?』


【ううん…なんか凄くナイーブになってるから、気をつけてあげて】


『分かった』


電話を切ったあと、しばらく考えていた。
なんでナイーブになるんだ?

退院して、普通の生活に戻れて…落ち着くだろ?


なんで??俺の頭の中は?がいっぱいだった。

⏰:08/06/05 23:20 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#306 [YOU]
――ん…ん?重い、コロン?


体にかかる重さが苦しくて目を開けてみると、俺はいつの間にかソファで眠っていたらしい。


いや、それは別にいい…俺の上に…凛がいる。
しかも、重い。


ゆっくり体を移動させようと試みたが、動けない。

なんで!?いつの間に!?俺にブランケットをかけるぐらいなら、自分にかけろよ。

⏰:08/06/05 23:25 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#307 [YOU]
『んん〜ロクゥ…』


ドキッとした…

お前の夢の中で記憶は戻ってるのか?
夢の中で俺を覚えてくれているなら…それでいい。



『こら、起きろ』


いつまでも寝顔を見ていたいが、そうはいかない。


『んー…ヤダ』

そう言って俺に巻きつく。

⏰:08/06/05 23:28 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#308 [YOU]
こいつ…完璧に寝ぼけてるし、しかも、誘ってるよ!!


『凛!!』


『………』

大きな声で呼んだらようやく起きてくれた。
ようやく状況を把握した凛は飛び起きてパニックをおこしていた。


『ごめんなさい!!昨日また目が覚めて、リビングに行ったらロクさんがいて、ただ…ブランケット掛けにきて』

⏰:08/06/05 23:33 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#309 [YOU]
『おい…』



『寝顔が見てたらいつの間にか寝ちゃって!本当にごめんなさい!!』


俺の寝顔?



あぁ…もうダメだ。
凛をぐちゃぐちゃにしたい。


『んー!!』



凛に覆いかぶさり、キスをした。
今回は誘ってきたこいつが悪い。

⏰:08/06/05 23:35 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#310 [YOU]
『ハッ…ロク!!』


名前を呼ばれただけで、こんなに感情が高ぶる自分がいる。

パジャマを胸まで一気に押し上げ、白く露わになった、乳首を舐めた。



『いっ…ヤッ…』

両手を片手で押さえつけ、下着の中に手を伸ばした。


『ロク!ヤダッ…ンッ…』

『煽ってきたのは凛だろ?』

⏰:08/06/05 23:40 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#311 [YOU]
耳元でささやくと、体をブルッと震わせ、目に涙を溜めている。


そう…俺は、凛の泣く表情が好きだ。


『待って!!ロクさん』

急に大きな声を出されて、ついつい手を止めてしまった。


『何、どうした?』


荒く肩で呼吸しながら、俺の目を真っ直ぐ見つめてきた。

⏰:08/06/05 23:44 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#312 [YOU]
『僕は…誰かの代わり…ですか?』



――――えっ!?


この台詞…そう忘れもしない、俺達がやっと一つになる時に言われた。



『………』


記憶をなくして、新しく出逢ってまで俺は凛に、不安な気持ちを与えている。


『ロクさん…?』

⏰:08/06/05 23:47 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#313 [YOU]
『ごめん』

体を起こし、立ち上がった。
ソファに座っている凛の真っ直ぐな瞳を見るのが辛い。



『どうして謝るの?』


『………ごめん』


顔を見なくても、どんな表情かわかる。


俺は…2度も傷つけてしまった。

⏰:08/06/05 23:50 📱:F905i 🆔:QnIn1cAA


#314 [YOU]
#293で訂正です

離していた×
話していた○です

すみません

⏰:08/06/06 15:33 📱:F905i 🆔:YojdNe/A


#315 [YOU]
泣いている凛を抱きしめる事も、慰める事もできない俺は、部屋に戻って鍵をしめた。



『ロク…さん、ごめんね、変な事聞いて』


何で凛が謝るんだ?

『お前は悪くない、俺が悪いんだ』


ドアの前に立ち、手を当てた。
きっと、凛も同じ事をしていると思う。



『嫌わないで…』

⏰:08/06/07 01:12 📱:F905i 🆔:f43EEwsk


#316 [YOU]
『どうして?嫌うわけないだろ』



ドアを開けて抱き締めたかった。
1人で泣かせたくなかった。


『命より…大切な人には僕は負けるけど…ロクさんを好きでいてもいい?』



今何て言った?ついついドアを開けてしまった。

『凛!!命より大切な人って誰だ!?』

⏰:08/06/07 01:15 📱:F905i 🆔:f43EEwsk


#317 [YOU]
『…ヒッ…ク…だって…雪ちゃん…が』


『相手が誰か聞いたのか!?』


左右に首を振る。
凛の両肩を掴みため息をついた。

言ってもいいのか?俺の大切な人の名を…。


泣きながら震えてる凛をそって抱き締めた。



『それは、お前だよ…凛』

⏰:08/06/07 01:19 📱:F905i 🆔:f43EEwsk


#318 [我輩は匿名である]
きた〜\(^o^)/

⏰:08/06/07 08:14 📱:D705i 🆔:sBOvBV82


#319 [YOU]
我輩は匿名さん感想板にてコメントしてます
━━━━━━━━━━━
『…………』


一瞬、動きが止まった。顔をゆっくり上にあげ、大きな灰色の瞳と目が合った。



『嘘だ…』


さっきまでの可愛い泣き顔はどこへやら…
一気に睨みをきかせて目をそらす。



『どうして嘘だと思うんだ?』

⏰:08/06/08 00:52 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#320 [YOU]
『だって!!僕とロクさんはまだ出会ったばかりじゃん!』


全てを話してしまいたい。
でも、リスクが多すぎる。

『………』

『すぐそうやって黙る!僕はちゃんと気持ちを伝えてるのに!!』



『そうだよな…信じるわけないよな』


そうだよ、もし俺が逆の立場であっても…

⏰:08/06/08 00:56 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#321 [YOU]
信じられるわけない。
言い聞かせたとしても…虚しくなるだけだ。

自然と諦めの笑いが出てきた。



『……ロクさん?』



『今言った事、全部忘れろ、もう何もしない』


俺は…自分の心を封印する。凛が思い出してくれるまで待つ。

でも…その前に俺にも我慢の限界と言う物が。

⏰:08/06/08 00:59 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#322 [YOU]
徠のマンションに泊まらせてもらおうかな…。



――――凛side――――
どうしよう!!絶対ロクさんに嫌われたよ。
あんな怒鳴って酷い事も言ったし…


僕は…なぜあんなにムキになったんだ?
命より大切な人が僕??それが本当なら嬉しいけど…


雪ちゃん、早く帰って来ないかな。これから気まずくてどうにかなりそうだよ!!

⏰:08/06/08 01:05 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#323 [YOU]
考えていると、急に頭痛がした。
それと同時に何かが頭の中で駆け巡る…




―ロク!!なんで逃げるんだよ!!―


――――えっ…?



―愛してる、凛―



『何?今の…?』

ロクの声がした。一生懸命考えてみた。

⏰:08/06/08 01:13 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#324 [YOU]
思いだそうとすればするほど、どんどん遠ざかっていく…


思い出したい、過去を取り戻したい。

僕はどんな人間だった?友達はいた?



愛してる人は…いた?


いつになったら僕は元の自分に戻れるのだろう…

『ロクさん?もしかして…僕たち、昔から知り合いだった?』

⏰:08/06/08 01:17 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#325 [YOU]
『何か思い出したか?』

『よく…分かんないけど』



もしかして、ロクさんも雪ちゃんも僕に優しいのは、本当は昔から知っているからなのかな?

だから僕を住ませてくれたりしてくれてるのかな?



一刻も早く思い出したい。


『おい!!何してんだ!』

⏰:08/06/08 01:20 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#326 [YOU]
#317訂正です
そっと抱き締めた○
そって抱き締めた×
ですミスばかりですみません

⏰:08/06/08 10:26 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#327 [YOU]
『思い出したいんだよ!!』



――――ロクside―――

何を始めるかと思ったら、頭を思い切り柱にぶつけだした。



『凛!!やめろ!!』



『イヤだ!絶対思い出してやる!!』



『凛!!』

⏰:08/06/08 23:52 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#328 [YOU]
『…早く…元に戻りたいんだ』



『バカ…』


こいつだけは本当に何を考えてるんだ、こんな事したって、思い出せるわけないのに…



『痛い…』



『当たり前だ』


額を真っ赤にしてソファに横になって涙ぐんでいる。

⏰:08/06/08 23:55 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#329 [YOU]
バカすぎて笑いが止まらない。
頭を抱えて痛がる姿はなんだか昔を思い出して、懐かしい…。


『笑えばいーよ!!』


大声で怒り泣きしだした。
昔からこんな調子だ。頭に冷えピタを貼ってやると大人しくなった。



『本当に…お前は子供だな』

⏰:08/06/08 23:58 📱:F905i 🆔:6FKeeqy2


#330 [YOU]
『うるさい!ロクさんが大人すぎるんだよ!』


ヤバい…本気でウケる。
その時インターホンが鳴った。
誰かと思えば、宅配便だった。ブレスレットがやっと戻ってきた。



見事に元の形に戻って嬉しかった。
左手首に通してブレスレットにキスをした。



『おかえり』

⏰:08/06/09 00:01 📱:F905i 🆔:.A6qZdX.


#331 [YOU]
リビングへ戻ると、まだ頭を抱えてうなっている。
あれだけ柱と遊べば腫れるだろう…
思い出すだけで、また笑いが出てくる。



『大丈夫か?』



『……うん』


体が弱いくせにやる事全てにおいて、体育会系なんだよな…。


『部屋に戻るね』


弱々しく自分の部屋に戻っていった。

⏰:08/06/09 00:05 📱:F905i 🆔:.A6qZdX.


#332 [い]
早く更新してーフフフ

⏰:08/06/09 00:07 📱:W52CA 🆔:CPy9rxok


#333 [YOU]
さん感想板にてコメントしてます(・∀・)ありがとうございます☆
━━━━━━━━━━━

夕方になったので、俺は仕事に向かった。

エレベーターをからエントランスを抜ける。
マンションの外にて駐車場へ向かう…


空が紅く染まって肌寒い。


でも今は凛がいる…
心は満たされているので寒さもそこまで感じないくらいだ…

⏰:08/06/09 23:24 📱:F905i 🆔:.A6qZdX.


#334 [YOU]
俺は…今幸せだ。

でも、やはり理性が保ちそうにない。


やっぱり徠に電話してみるか、でも…いい大人が2人きりになりたくないからだなんて、笑われる。


ため息をつきながらも、温かい気持ちを抱いて職場へ急いだ。





仕事をいつものように終わらせ、帰路につこうとしていた。

⏰:08/06/09 23:30 📱:F905i 🆔:.A6qZdX.


#335 [YOU]
凛はちゃんと眠ってるだろうか…

雪は彼の家に泊まりに行ってる。


鍵を静かに回して中へ入ると玄関には有り得ない光景があった。



ブランケットにくるまった凛とコロンが座っていた。


『凛、起きろ、こんな所で寝たら風邪引くぞ?』


『ンン…おかえり』


眠い目を擦り、コロンを抱き立ち上がる。

⏰:08/06/09 23:53 📱:F905i 🆔:.A6qZdX.


#336 [YOU]
『ただいま』


何年ぶりだろう、こうやって出迎えてもらうのなんて…

リビングへ行くと、夜食まで用意してくれていた。

いつの間に料理なんて覚えたんだろう。


『これぐらいしか出来なくてゴメン』



『ありがとう』

⏰:08/06/09 23:56 📱:F905i 🆔:.A6qZdX.


#337 [YOU]
おむすびに肉じゃがと味噌汁…
料理、出来るようになったんだ。


見た目は完璧だ、味はどうかと恐る恐る口に料理を運んだ。



『んっ!!うまい』


『本当!?嘘ついてない?』



テーブルの向かい合わせに座り、肘をついて前のめりに話してくる。

⏰:08/06/10 00:00 📱:F905i 🆔:YCSwabB2


#338 [YOU]
やばい…すごく幸せかも…。


『ねぇ、また作ってほしい?』


こんな所が最高に可愛い。でも、我慢だ…手をだしてしまったら、また泣かせてしまう。



『そうだな、こんな旨いメシ毎日食べられたら幸せだろうな…』


『んふふ…』


満面の笑みで嬉しそうに笑ってる。

⏰:08/06/10 00:49 📱:F905i 🆔:YCSwabB2


#339 [YOU]
料理がこんなに上達したって事は…
他の誰かにも作ってやった事があるのかもしれない。


えらく、料理の腕が成長した気がする。



『ニヤニヤして、どうしたんだ?』


さっきから食事してる俺を、凝視してくる。
食べずらくて仕方がない。


『ロクさんて、本当に格好いいなぁーと思って』

⏰:08/06/10 00:53 📱:F905i 🆔:YCSwabB2


#340 [YOU]
自分の頬が熱くなる感覚を覚えた。

こいつは何を言ってるんだ?

頭を柱にぶつけすぎておかしくなってしまったんじゃないんだろうか…



『かっこよくないよ』


『こんな男前で、優しくて…本当に付き合ってる人いないの?』



『いない』


『…………』

⏰:08/06/10 00:56 📱:F905i 🆔:YCSwabB2


#341 [YOU]
どうしてこんな事を聞いてくるんだ?
何か思い出してくれたんだろうか…。



『もしかして…僕が住み着いて、彼女を呼ぶに呼べないとか!?』


『だから、彼女はいない』



ため息混じりに言った、一体どうしたって言うんだよ。




『本当…?』

⏰:08/06/10 00:59 📱:F905i 🆔:YCSwabB2


#342 [YOU]
『本当だ、早く寝ろよ?明日もメシよろしく』



『わかった、おやすみなさい』


嬉しそうに返事をして、部屋に戻っていった。

変な奴…急に明るくなったり、暗くなったりして。



6年も離れていると、こんなに凛の事がわからなくなる物なのか?



何も変わらないと思っていたのは、俺だけか?

⏰:08/06/10 01:06 📱:F905i 🆔:YCSwabB2


#343 [YOU]
あれだけ愛していたのに。


自室へ入り、デスクの上の写真立てを一つ手に取った。

そう、俺が凛に部屋に入るなと言った理由…。



俺の部屋には凛が溢れている。
6年前の凛が…。


こんなの、あいつが見たら100%驚くに決まっている。


しかも、確実に問い詰められる…

⏰:08/06/10 01:11 📱:F905i 🆔:YCSwabB2


#344 [さき]
頑張って

咲はずっと待ってます

⏰:08/06/13 22:20 📱:SH902iS 🆔:CRGU4Azs


#345 [YOU]
さきさん感想板にてコメントしてます

━━━━━━━━━━━
いつの間にか眠っていた。目を覚ますと、時計の針は昼を指していた。



こんなに眠ったのは久々だ…結構疲れてるのかな。
着替えを済ませリビングへ向かったら人の気配を全く感じなかった。



凛の姿がない、部屋をノックしても返答がない。
周りを見渡すとベランダのカーテンがなびいていた。

⏰:08/06/14 23:22 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#346 [YOU]
まさか!!走ってベランダへ出てみた。



『おそよう』


『凛、驚かせるなよ』



安堵のため息をついた。最悪のパターンを考えてしまっていたから、良かった。

今の凛なら何をしでかすか分かったものじゃない。

『疲れてたんだろうね、一応ノックしたんだけど、返事なくて』

⏰:08/06/14 23:27 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#347 [YOU]
何をしているかと思ったら、洗濯してくれている。


楽しそうな横顔を見ていた。
まるで夢を見ているみたいだった。




一度は失ってしまった宝物が今、俺の側で笑っている。


しばらく、横顔に見とれていた。



『お腹空いたでしょ?お昼にしよっか!?』

⏰:08/06/14 23:32 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#348 [YOU]
『そうだな…』




やばい…やはり、気持ちが抑えられそうにない。

キッチンで手際よく料理をし始めた。
最近は当たり前になってきてるが、エプロン姿…かなり板についてきたな。



こんな姿にまで見とれてしまう俺は、確実にどこかおかしくなってるみたいだ。

⏰:08/06/14 23:38 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#349 [YOU]
『凛…?』



『んー?何?』


名前を呼んで返事をくれるが、料理を続けている。
ソファから立ち上がり、静かに背後に立った。




『どうしたの!?びっくりするじゃん!!』


かなりびっくりしたらしく、顔を真っ赤にして何か言ってる。

そんな凛を無視して、後ろから抱きしめてみた。

⏰:08/06/14 23:44 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#350 [YOU]
それから首筋に顔をうずめた…。



『ロクさん!?』



『ねぇ…俺達付き合わない?』





『………えっ?』



固まってしまった。首筋に軽くキスを落とす。

⏰:08/06/14 23:48 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#351 [YOU]
きっと…凛が今まで俺を好きな気持ちより、何倍も俺の方が惚れてる。


6年前、必死に俺を追いかけてくれた。



今度は俺がお前を追いかける番かもしれないな…



『……で…の?』


『んっ?』





『僕でいいの…?』

⏰:08/06/14 23:50 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#352 [YOU]
何を言ってるんだ?と言おうかと思った。



どう考えても…俺の方が惚れてるのに。


『凛は俺でいいのか?』



こんなに綺麗で、まぁ、本人は全く気付いていないだろうが。
後ろからで顔がみえないけど、耳が真っ赤だ。



『ロク…さんじゃないと…イヤかも』

⏰:08/06/14 23:54 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#353 [YOU]
正直、嬉しかった。
回していた腕を凛が掴んできた。



―――…チュ



『ひっ…ア…』


『メシも食べたいけど、その前に凛を食べたいんだけど』


首筋にいくつかのキスをしていたら、フリーズ状態になっていた凛がやっと言葉を発した。

⏰:08/06/14 23:59 📱:F905i 🆔:G6IWfFRA


#354 [YOU]
それでも俺は耳朶をかんだりを止めなかった。



『アッ…あの…』



『んー?』


俺は凛の腰に自分の腰を密着させもう1人の俺がしっかり熱を帯びていくのを伝えた。



『あた…ってる…』

⏰:08/06/15 00:02 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#355 [YOU]
『聞こえないな…』



凛を正面に向かせた。
顔を見ると…いつも通りに赤い。

最近、肩まで伸びた髪を一つに結んだせいか?
なんか…気のせいかもしれないが、妙に色っぽい。




『キス…してい?』



『…………』

⏰:08/06/15 23:22 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#356 [YOU]
無言で頷く…



俺達は今から…静かに…そっと…




一つになろうとしている。



『…ンッ…フ…』


小さな体をそっと抱きしめ、何度も名前を呼んだ。



『凛…凛…』

⏰:08/06/15 23:24 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#357 [YOU]
――――凛side――――

こうやって…ロクさんに名前を呼ばれると…

切なくて、懐かしい…そんな感じになる。



どう言葉で表したらいいかわからないけど。

とにかく、ロクさんの腕の中は落ち着く。




好き…だよ、ロクさん。

『好き』

⏰:08/06/15 23:28 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#358 [YOU]
『…凛?』



『ロクさんが…大好き』

『俺は、愛してる』



―――愛してる


どうして…まだ知り合って間もない僕にここまで優しくしてくれるんだろう。



声に出して言いたいよ。でも、分からない。

⏰:08/06/15 23:30 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#359 [YOU]
男の僕をロクさんは本当に好きなんだろうか…


女の人の代わりなのかな?

でも…今は僕を見てくれている。
ロクさんの瞳には…僕が写っている。


その時!!体中に甘い痺れが走った。



『ひっ…アァ…』


声が…変な声がでる!!どうしよう!!

⏰:08/06/15 23:33 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#360 [YOU]
『もっと、声聞かせて?』


ロクさんは、僕の至る所にキスを落としていった。
全身がロクさんの毒で支配されていく…



『ロクっ…アッ…ア』


胸に顔を埋め、突起を手と口でせめてくる。
たったそれだけなのに、

下半身は熱を持ち、腰がうずいてくる。

⏰:08/06/15 23:39 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#361 [YOU]
『ハッ…アァ…んっ!!』


右手は胸を触り続け、左手がズボンの中に入って僕の分身に触れてきた。



『ヤダ!!やめて』


『やだ、やめないよ…』


思い切り睨みをきかせてみたが、悪戯そうに笑い、首筋に噛みついてきた。


『いたっ!!』

⏰:08/06/15 23:43 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#362 [YOU]
『こんなにパンパンなのに…自分でするよりされた方がいいだろ?』



こめかみの辺りが一気に熱くなる感覚がした。

いくら睨んでも全く効果がない。



ムカつく!!僕はロクさんの首に腕を回して、顔を無理矢理近づけた。


『んっ…!?』

⏰:08/06/15 23:46 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#363 [YOU]
そう…思い切り唇を噛んでやった。
さっきから散々至る所を噛まれてる。


お返しだ!!



と笑ってやろうと思った矢先…口に目をやると、血がでていた。


『いっ…てぇ…』



『…………』



どうしよう!やりすぎた。

⏰:08/06/15 23:50 📱:F905i 🆔:MD1nUd3Q


#364 [YOU]
一気に血の気が引いていく感じがした。


やばいよ…口の端に血が滲んでる。
こんな時に思うのはいけない事と分かっているけど…


血を舐めているロクさんが、すごくやらしくみえた。



『この…悪ガキ!!』



『んっ!!ンッ…』


いきなりキスをされた。

⏰:08/06/17 23:17 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#365 [YOU]
血の味がする…そっと頬を撫でて、僕は傷口を舐めた。


これって…確実に僕から誘ってる。
クチュクチュと部屋中にいやらしい音が響いている。



『凛…入れてもいい?』



『フッ…ン…無理だよ』



僕の言葉を無視して続ける。

⏰:08/06/17 23:23 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#366 [YOU]
お尻の辺りがさっきから熱い…指が何本か入ってきて、僕をかき回す。


こんな感覚…どう表現したらいいかわからないけど、体が自然と動いている。


意識が薄れそうな中…急に指を抜かれて違和感がなくなった。




『ひゃ…アァ…』


四つん這いの体勢をとらされ、お尻を思い切り突き出した形になった。

⏰:08/06/17 23:28 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#367 [YOU]
猛烈な恥ずかしさが襲ってきた。



『ヤダッ…恥ずかしい』

足をばたつかせて逃げようとしても、腰をしっかり掴まれていて、逃げる事なんて出来ない!!



上から覆い被さってきて、耳朶を舐めてきた。



『何も考えられないぐらいにしてやるよ…』

⏰:08/06/17 23:32 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#368 [YOU]
『えっ??』



息をつく間もなく、下半身に熱と激痛が襲った。

『イッ!!痛い…ロク…』



顔が見えないのと、お尻の痛みで涙が滲んできた。


『大丈夫、大丈夫だ』


すっかり萎えてしまった分身を掴んで上下に動かしたり、背中にキスを落としてくるけど、痛みが和らがない!!

⏰:08/06/17 23:35 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#369 [YOU]
『全部入ったよ?』


そう言ってくるけど…違和感がありすぎて、気持ちいいとは言えない!



少しずつロクさんが腰を動かし出した。

ゆっくり…ゆっくりと。


動きが早くなると同時に乳首と分身を器用に手で転がされ、少しずつ熱を持ち出した。

⏰:08/06/17 23:40 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#370 [YOU]
『乳首…弱いんだね』



クスッと笑って、首筋を噛んだり吸ったりして…なんて…僕は淫乱なんだろう。


さっきまで萎えていたのに、完璧に熱を持った体が、自分の考えとはよそにどんどん淫らに反応していく…



『アッ…ロク!!…アァン…』

もっと…奥まで突いてほしい。
この体が壊れるほど抱いて欲しい。

⏰:08/06/17 23:49 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#371 [YOU]
急に動きが止まり、お預けを食らった僕は、恥ずかしながらも腰がヒクついて動いていた。



四つん這いから解放され、今度はお互いが向き合う形になった。


頬を形のいい長い指で包み込まれ、優しくキスしてきた。

キスも好きだけど、下半身が…疼いて…キスだけで、分身からは密が出てくるのが分かった。



もっと…ロクさんを欲しがっている。

⏰:08/06/17 23:53 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#372 [YOU]
『顔見せて?』



『…………』


恥ずかしくて見れないよ、絶対に顔赤いし。


『凛、俺を見ろ』


『……恥ずか…しい』



下を向いていたら、顎を掴まれて、無理矢理顔を上げられた。


目が合って、ロクさんの瞳に吸い込まれそうになった。

⏰:08/06/17 23:57 📱:F905i 🆔:Fw9xuMYg


#373 [YOU]
『ずっと…俺と一緒に居てくれ』



『………ふぇ?』


自分の目から涙が自然と溢れ出してきたのは言うまでもない。



気づけば、僕はロクさんの首にしがみついて泣いていた。




フワッと体が浮いたと思ったら、僕はロクさんの上に股がされる形になっていた。

⏰:08/06/18 00:01 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#374 [YOU]
腰を掴まれ、少し浮かせてロクさんが僕の中に入ろうとしていた。


お尻の間にヌルヌルする感覚があった。



『冷たい!!』


『ゆっくり、腰下ろして?』



耳元で囁かれて背中がゾクッとした。
言われた通りにゆっくりと腰を下げていく。

⏰:08/06/18 00:08 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#375 [YOU]
『フッ…んッ…アッ!!』


胸に吸い付いて舌で乳首ばかりを攻めてくる…



『ヤッ!!ロク…ヤダァ』


ロクを全部飲み込んだ時には僕の息が上がっていた。


『よくできました』



片手で髪を撫でて、お互いの瞳には最愛の人が映っている…

優しく下唇を噛んできた。

⏰:08/06/18 23:30 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#376 [YOU]
僕も負けずに噛み直す…
腰を掴まれ、何が始まるかと思ったら。



『失神するなよ?』


『えっ…?』


いきなり一番感じる場所を突きだした。



『待って…ヤッ…』

自分の喘ぎ声がどんどん大きくなっていくのが分かった。

⏰:08/06/18 23:34 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#377 [YOU]
恥ずかしいけど、我慢できない!

奥までロクさんにかき回されて…気持ちいい。



『こっ…壊れる!!』


『まだイクなよ?』



分身をしっかり握って離してくれない…
動きは早くなる一方で、僕はありえない声で鳴いてる。


『もぉ…無理!お願いぃ…ロク!!』

⏰:08/06/18 23:39 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#378 [YOU]
ぐちゃぐちゃの顔だったと思う…


それでもいいから早くイカせて欲しかった。


『ロク!!』



目の前の愛しい人はニヤリと悪戯そうに笑っていた。


『イキたい?』



頷く事しかできない僕は、必死に訴えた。

⏰:08/06/18 23:41 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#379 [YOU]
『じゃあ、キスして』



『アァ…ンッ!!…フゥ…』


夢中でキスをしたのは覚えている。



『おりこーさん』


軽いキスをもらった瞬間、ラストスパートをかけ、僕らは同時にイッた。


『凛!!』


ロクさんの言った通り、気を失ってしまったらしい。

⏰:08/06/18 23:45 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#380 [YOU]
『んンー…イダイ…』



体中に激痛が走る。
どうしてだ?必死に動こうとするが、体が思うように動かない。


諦めて少し起こした体をもう一度ベッドにうずめた。



あぁ…そっか、昨日あんなに激しく抱かれたんだった。


ロクさんは?一体今何時?
体を少しずつ移動させながら時計を見た。

⏰:08/06/18 23:49 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#381 [YOU]
10時かぁ…意外と早く目が覚めたな。


とりあえず、喉渇いたからリビング行こ。
重い体を起こして着替えを済ませリビングへ向かった。



『おはよう』


―――…ドキッ!!



『おはようございます』

やばい!!まともに顔が見れないし。

⏰:08/06/18 23:53 📱:F905i 🆔:e9PIm9P.


#382 [YOU]
昨日と違って見える…なんで!?


1人でパニクっていたら声が掛かった。



『何してる、座れよ』


『…うん』



『どうした?』



言えない…言える訳ない!!ロクさんが違ってみえるなんて。
僕だけ?こんなパニクってるのは??

⏰:08/06/21 22:32 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#383 [YOU]
ロクさんは何とも思ってないのかな?
雪ちゃん、今日は何で帰って来ないんだろ…。



2人きりなんて気まず過ぎる。
とりあえず、自分を落ち着かせるためにキッチンへ行き、コーヒーを持ってテーブルに座った。



『大丈夫か?』


『なっ…何が!?大丈夫!!平気』



昨日の事が思い出されて、顔が熱くなるし、目を見れないし、やばい。

⏰:08/06/21 22:37 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#384 [YOU]
『どうした、おかしいぞお前?』



我慢できない僕はこの場から逃げる決断をした。



『暑い!!この部屋暑くない?コロン散歩行こ!?』

ワン!と嬉しそうにリードを持ってきた。
コロンを抱え、ダッシュで玄関を飛び出した。



エレベーターの扉がしまり、大きな溜め息をついた。

⏰:08/06/21 22:42 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#385 [YOU]
『心臓破裂しそう…』




――――ロクside―――

『どうしたんだよ…』



1人問いかけるように呟いて、新聞を開きコーヒーを一口飲んだ。




さっきの凛の光景を思い出したら、おかしくて笑いが出てきた。

⏰:08/06/21 22:47 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#386 [YOU]
『何笑ってんの?』




『……ッ!雪』



『ただいま、お兄ちゃん大丈夫?』


『…すまん』



雪が戻って来た事に俺はまたしても気づかなかった。
凛の事を考えると…周りが見えなくなる。

⏰:08/06/21 22:53 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#387 [YOU]
凛と再会して…俺は確実に変わっていってる。


雪と話をしていたら、凛が帰ってきた。



『雪ちゃん!!』


雪を見るやいなや、一目散に抱きついた。
俺が少し苛ついたのは言うまでもない。


そんな俺の考えをよそに、2人はカップルの用にいちゃついている。


『私居なくて寂しかったでしょ?』

⏰:08/06/21 22:59 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#388 [YOU]
凛と雪は向かい合い、手を繋いでいる…



『うん…本当に寂しかったよ』



『お兄ちゃんに何もされてないよね?』



『………!!』


あからさまに2人共動揺してしまった。
凛は黙ってるし、俺は新聞で顔を隠して読むふりをしていた。

⏰:08/06/21 23:04 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#389 [YOU]
『あるわけないだろ?変な事聞くな雪』



『はぁーい』


ニヤニヤしながら俺の妹は凛を引っ張って部屋に連れて行った。


危ない、もう少しでバレる所だった。
でも、結局はバレる事になる…今頃雪に話しているだろう。



夕方になり、俺は着替えて仕事場へ向かった。

⏰:08/06/21 23:10 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#390 [YOU]
あれからあの2人は部屋から出てくる事なく、話し込んでるらしい…


本当に、あいつらの方が兄弟みたいだ。







社長室へ入り、椅子に座りタバコに火をつけたと同時にノック音がした。



『おはようございます』

⏰:08/06/21 23:14 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#391 [YOU]
『おはよう…』



俺の右腕…と言うか、俺よりこの店を知ってるかもしれない。


野崎 真━ノザキ マコト━

今日の予約表を持ってきた。予約はお陰様でびっしりだ。



今日は兄貴達も久々に来る。予約表に目を通していたら、頭上から声がした。



『首…蚊にでもかまれましたか?』

⏰:08/06/21 23:20 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#392 [YOU]
『えっ?どこ??』


鏡を渡されたので、首筋を見てみると…
キスマークがくっきりついている!!



俺は、余りの驚きで声が出なかった。
凛がつけたのか!?…凛しかいない…
動揺をさとられないように、静かに答えた。




『蚊だな…』



『大きな蚊なんでしょうね…失礼します』

⏰:08/06/21 23:26 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#393 [YOU]
『野崎!!』


ニコニコ涼しい顔して部屋を出て行った。



本当に野崎だけは未だにペースが全く掴めない。いつも冷静沈着…俺より年上だからか?



社長室の入り口近くにある姿見の鏡で、身だしなみを整え、もう一度キスマーク見てみた。


従業員にバレたら示しがつかない。
襟を整え、ネクタイをキツく締め直し、大きく深呼吸してフロアに向かった。

⏰:08/06/21 23:32 📱:F905i 🆔:N6kLwXhg


#394 [我輩は匿名である]
あげ
頑張って(_´Д`)ノ~~

⏰:08/06/22 22:54 📱:P905i 🆔:PnmVXNUk


#395 [YOU]
我輩は匿名さん感想板にてコメントしてます

―――――――――――
従業員は大切にしている。
下が一生懸命働いてくれているお陰で今の俺がある。


フロアに集まり、挨拶をすませて今日も始まろうとしている。



兄貴達も開店と同時に来てくれた。
VIPルームに通し、少ししてから顔をだした。

⏰:08/06/22 23:35 📱:F905i 🆔:QEZst9ak


#396 [YOU]
『ロク、久しぶりだなぁ…坊ちゃんは元気か?』


『うん、お陰様で…』



『記憶、戻りそうか?』

『……大丈夫だよ』



俺の表情を見て察してくれたのかもしれない。
みんなが一斉に話題を変えだした。

⏰:08/06/22 23:38 📱:F905i 🆔:QEZst9ak


#397 [YOU]
『そう言えば、ロクが居なくなって、坊ちゃんやたら料理習ってたなぁ』


――――…えっ?


『そうそう!!厨房に入って頑張ってたし』


兄貴達がみんな笑い出した。


なんで?料理?

俺が不思議な顔をしていたのを察してくれたらしく、説明してくれた。

⏰:08/06/22 23:41 📱:F905i 🆔:QEZst9ak


#398 [YOU]
沖縄から帰って…一時凛は入院していた。


屋敷に戻っても、誰とも口を聞かず、1人でふさぎ込んでいたらしい。



戻ってきてから、みんなの知る所…全く泣いていないみたいだった。


大学もちゃんと卒業して、バイトにもチャレンジしたらしい。



俺の知らない凛が次々と出てくる。
何よりも一番驚いた事は、

⏰:08/06/22 23:44 📱:F905i 🆔:QEZst9ak


#399 [YOU]
あれだけべったりだった母とほとんど口をきかなかったらしい。


それから…俺を探し続けていてくれた。
何よりもそれが嬉しかった。



『まずい料理出てきた事もあったな』



またみんな大爆発だ…
あいつは、本当にみんなに可愛がられていたんだと感じた。


兄貴達も言葉には出さないが、凛に会えなくて寂しそうだ。

⏰:08/06/22 23:48 📱:F905i 🆔:QEZst9ak


#400 [YOU]
早く、みんなの為にも記憶が戻って欲しいと強く思う…。



結局、兄貴達は閉店まで居てくれた。
みんなを送り出して、マンションへ帰った。


玄関を開けると、いつもの日課のように、凛とコロンが待っていてくれる。



『ただいま』



『おかえり…』

⏰:08/06/22 23:51 📱:F905i 🆔:QEZst9ak


#401 [YOU]
午前中のぎこちなさが嘘のように普通に戻っていたので、かなり安心した。



『お腹空いたでしょ?』

帰ってきて、温かい食事をとるなんて…これほどの幸せはない。
ここ最近は毎日のように夜食を作って待っていてくれる。


ここへ越してきて、外出してないな…
明日は休みだし、どこか連れて行ってやるか。



ずっとマンションに閉じ込めるのも可哀想だ。

⏰:08/06/24 01:16 📱:F905i 🆔:sZk9zmso


#402 [YOU]
キッチンで料理を温めてくれてる後ろ姿をみつめながら問いかけた。



『凛?どこか行きたい所ないか?』


一瞬動きが止まり、首を傾けて考え込んでいる様子だ。
結局何も話さずに、料理をトレーに乗せてこちらに向かってくる。



心なしか、顔が赤いような気がするが大丈夫か?

一体、何を考えてるんだろう…

⏰:08/06/24 01:21 📱:F905i 🆔:sZk9zmso


#403 [YOU]
テーブルに料理を置いてくれて、トレーを持って立ち尽くしている。



『凛…?』



『ロクさんと一緒ならどこでもいいよ…』


こいつ…何て事を言ってくれるんだ?
自然と俺の顔も熱くなってきた。




『買い物でも行ってみるか?』

⏰:08/06/24 01:26 📱:F905i 🆔:sZk9zmso


#404 [YOU]
必死に平静を保つために言ったのに…
凛は嬉しそうに満面ね笑みでフワッと笑う。


『うん』



『早く寝ろよ、置いていくぞ』


焦ってエプロンを外して寝る準備を始めた。
単純で一生懸命な所も微笑ましくなる…




『わかった!!おやすみロクさん』

⏰:08/06/24 01:30 📱:F905i 🆔:sZk9zmso


#405 [YOU]
部屋に入るのを見送り、夜食を食べて俺もすぐ眠りについた。









いつも、朝は静かだ。だけど今日だけは違う…
やたらと騒がしい。


俺は朝が弱い…
体を起こして、リビングの方に意識を集中させてみた。



また凛と雪だ…

⏰:08/06/24 01:35 📱:F905i 🆔:sZk9zmso


#406 [YOU]
どうしてこいつらは朝からこんなにテンションが高いんだろうか…


ある意味羨ましい。
カーテンをあけて着替えをしながらも2人の話を聞いてみる。



どうやら、今日の予定を雪と話しているらしい。


『良かったね〜!!ラブラブ?』



『やめてよ!!起きちゃうじゃん』

⏰:08/06/24 01:38 📱:F905i 🆔:sZk9zmso


#407 [YOU]
『お兄ちゃんの事…本当に好きなのねぇ』



『雪ちゃん!!』



うるさい…こいつら。
部屋からリビングへ出ると一気に静かになった。

凛の顔を見てみると、また泣きそうになって…
雪の奴、最近特に思うけどS度増してないか?



でも、この2人本当に良いコンビだ。
見てるだけで面白い。

⏰:08/06/25 23:25 📱:F905i 🆔:puZUNZ3w


#408 [YOU]
顔を洗いコーヒーを持ってテーブルに座った。
2人はまだコソコソ話している。


一体何を話してるんだ?まぁ…いいが腹が減った。



『凛、何かある?』


『あっ!ごめんね、すぐ作る』



キッチンへ行き、手際よく作り出した。
俺は新聞を読み、雪はコロンを抱っこして静かに何かを見ている。

⏰:08/06/25 23:30 📱:F905i 🆔:puZUNZ3w


#409 [YOU]
『先にこれ食べてて』



小皿に盛りつけられたサラダを出してくれた。
当たり前の用に食べ出した途端に、予想もしない言葉が聞こえた。



『新婚さんみたい…』




―――…ガシャン!!


『何を言ってる、早く仕事の準備したらどうだ』

⏰:08/06/25 23:33 📱:F905i 🆔:puZUNZ3w


#410 [YOU]
『今日は私休みなの、留守番しますよ、新婚さん』



『雪ちゃん!!』


それだけ言って、雪はコロンの散歩へ行った。
凛は料理を作る手を止めて、立ち尽くしている。


『気にするな、凛』



『………うん』

⏰:08/06/25 23:36 📱:F905i 🆔:puZUNZ3w


#411 [我輩は匿名である]
ガンバ
応援してマス

⏰:08/06/26 00:36 📱:P905i 🆔:4XKLvGbY


#412 [我が輩は匿名である]
失礼します

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:08/06/27 20:27 📱:D704i 🆔:qNIq7JvA


#413 [YOU]
我輩は匿名さん感想板にてコメントしてます☆

―――――――――――
朝食を3人でとった後、雪に見送られ俺たちは出かけた。
車を発車させてしばらく凛は無言のまま座っていた。




『何か欲しい物あるか?』



『ううん…大丈夫』


基本的に催促する奴じゃないしな…

⏰:08/06/28 23:37 📱:F905i 🆔:oX5UEW3Y


#414 [YOU]
また会話が途切れた。
でも、俺だけかもしれないが、無言のままでも嫌な感じではない…



凛は窓から外を眺めていた。
いろんな風景を見て、少しでも何か思い出してくれたらいいが…


しばらく車を走らせていたら、目的地に着いた。車を停めて歩いて買い物へ向かった。



俺の隣で瞳をキラキラさせながら色んな店を見ている。

⏰:08/06/28 23:42 📱:F905i 🆔:oX5UEW3Y


#415 [YOU]
店に入って手に取るが、何も買おうとしない…外で待っていた俺は店の中に入り、凛の手に取った物を買っていった。



『ロクさん!やめてよ、僕いらないから…』


遠慮する凛をよそに、俺は支払いを済ませて店を出た。



洋服をある程度買ったのはいいが…
洋服より多く買っただろう物がある。

⏰:08/06/28 23:47 📱:F905i 🆔:oX5UEW3Y


#416 [YOU]
小物だ…ガラスで出来た繊細な細工されてある置物。


昔からこんなの好きだったか?
6年の間で好きな物もかわったんだな…凛らしい。



次に入った店で雪とコロンのお土産を買ったりしている。選んでいる横顔が楽しんでるみたいで良かった。


『荷物…持つよ』



『いーよ、行きたい所に入れよ』

⏰:08/06/28 23:51 📱:F905i 🆔:oX5UEW3Y


#417 [YOU]
急に凛の表情が曇ってきた。どうしたんだ?



『……やっぱり働くよ、買って貰ってばかりだし』


また言い出した。こんな所は全く変わってないのはいいが、もう少し俺に甘えて欲しい。



『ちゃんと働いてるだろ家で、掃除、洗濯、食事まで…』


それでも表情は全く晴れる様子はない。

⏰:08/06/28 23:55 📱:F905i 🆔:oX5UEW3Y


#418 [YOU]
『だって…それは仕事じゃないよ』



『お前は、俺の側にいるだけでいいよ』




『ロク……さ…ん』


歩くのをやめて俺の事を見る。
公衆の面前で凛は顔を赤く染めていて…
キスしたい衝動になったが、必死に我慢した。



『行こ、まだまだ買うぞ』

⏰:08/06/28 23:59 📱:F905i 🆔:oX5UEW3Y


#419 [YOU]
本当は…凛を誰にも見せたくない。
でも、見せつけたい気持ちもあるのは確かだ。


もし…凛が働き出して、他の誰かを好きになってしまったら?



情けない話だが、最近はそんな不安が日々増していく。


凛…頼むから俺から離れて行かないでくれ。

もし、お前とまた離れてしまったら、間違いなく一生立ち直れないだろう…

⏰:08/06/29 00:03 📱:F905i 🆔:gloMJSRQ


#420 [YOU]
こんな俺の心模様を全くしらない凛が明るい表情で手を振ってくる。



『ロクさん!!来て、似合いそうなアクセサリーがあるよ』


優しく微笑む凛に少し心が和んだ…。
呼ばれて中へ入ってみると店内はお洒落な装飾がされている所だった。


嫌いじゃないな…


俺の店もインテリアや壁紙、至る物にに気を使っている。
最近はショップもこんな感じなのかと関心していた。

⏰:08/07/02 22:27 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#421 [YOU]
『これ…似合うよ』



凛が手に取って見せてくれたのはネックレスだった。
トップはクロスで中心にはオニキスの石が入っていて中々いいセンスだ。


いや、俺の事はどうでもいんだ。


『お前も何か選べよ』



『いーよ…だってさ』

⏰:08/07/02 22:30 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#422 [YOU]
顔を近付けて耳元で囁いてきた。


『ここ、高いよ…』



何を小声で話してくるかと思ったら、そんな事で…
おかしくてつい笑ってしまった。



『何が!!また…そうやって笑う!』



『俺が選ぶよ、ちょっと待ってろ』

⏰:08/07/02 22:34 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#423 [YOU]
口を膨らませながら店のソファに座った。
その横に荷物を置いて、店内を物色しだした。



ショーケースを見ていると、凛には全てゴツいアクセサリーばかりだった。

店の全体を見渡し、諦めかけた矢先に一番奥の小さなガラスケースに、ピンクゴールドで華奢なリングが目に入った。



凛の白い肌につけたら絶対に似合うだろうな…
そんな妄想をしながらもある疑問が浮上した。

⏰:08/07/02 22:39 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#424 [YOU]
指のサイズ…何号だ?



振り返り凛を見ていると、疲れたのだろう、ソファにもたれて、意識が遠のいてる様子だった。




サイズが合えばこれにしよう。


店員に指のサイズを計りに行ってもらった。
本人は何をされているか全くわからず唖然と俺を見るばかりだった。


吹き出しそうだった俺は、口に手を当て見守っていた。

⏰:08/07/02 22:43 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#425 [YOU]
リングと指のサイズはピッタリだった。
すぐにラッピングしてもらい店を出た。



『あのネックレス買ったの?』


『違う…ほら、大切にしろよ』



手の平に小さな箱を渡すと眉間に皺を寄せて箱を振り出した。



『買わなくて良かったのに、どうして買うんだよー』

⏰:08/07/02 22:48 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#426 [YOU]
言ってる事とは裏腹に、歩きながらもラッピングを開けていく。


小さなボックスを開けた瞬間ピタッと立ち止まり動かなくなった。




『………これっ…』



『お気に召しませんか?』


下を向いたまま何も言わない。
もしかしたら、本当に気に入ってなかったのかも?と心配になった俺は覗き込んでみた。

⏰:08/07/02 22:53 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#427 [YOU]
顔を見てみると、瞳には涙が溜まっていた。



やばい…と思った俺は路地裏に連れ込んだ。


『どうした、何で泣くんだよ…笑ってくれ凛』




『だ…って……嬉しくて…』


胸に握りしめていたボックスを取り、リングを手に取って左手の薬指にはめた。

⏰:08/07/02 22:56 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#428 [YOU]
『よく似合ってるよ…』


額にキスを一つ落とした。
こんな路地裏で渡すなんて酷い男と言われるかもしれない…



一秒でも早く、俺の証をつけて欲しかった。



『ロク…キス……していい?』


突然の申し出に驚いたが、嬉しい。

⏰:08/07/02 23:07 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#429 [YOU]
『いい加減…さん付けやめろよ』



『ロク…ありがとう』


俺の両腕をしっかり持って背伸びをしてきた。



凛からのキスは…俺の心を一気に温かくしてくれた。

でも…こんな触れるだけのキスじゃ足りない。
腰を抱き寄せ、顎を上に向かせ…




深くて…熱いキスをした

⏰:08/07/02 23:17 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#430 [YOU]
『んン…ァ…ロク』



お互いに目が合って笑う。もう一度唇に軽くキスをした…


『食事どうする?』



『帰って作るよ、だって今日は記念日だよ!』


左手をゆっくり挙げて指輪を見せてくる。


その凛の幸せそうな表情…俺は一生忘れない。

⏰:08/07/02 23:21 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#431 [YOU]
『こんな路地裏で結婚式か?』


申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
もっと、雰囲気のある場所で指輪を渡したかった。



『ロクとなら…ドブの中でもいいよ』


俺の胸は締め付けられた。愛しくて…愛しくて…切ない。




荷物を持って路地裏から表通りに出て歩き始めた。

⏰:08/07/02 23:36 📱:F905i 🆔:xuTwWo0s


#432 [さび]






⏰:08/07/02 23:48 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#433 [YOU]
『凛!!』



2人して振り返ると、全く知らない男が息を切らせて立っていた。


しかも…馴れ馴れしく呼び捨てなんかしやがって誰だこいつ。



『えっと…すみませんが、どちら様ですか?』



『何言ってるんですか!?涼ですよ!!小倉 涼!!』

⏰:08/07/03 22:42 📱:F905i 🆔:0fSmPjXE


#434 [YOU]
――小倉 涼?


考え込んでいると、隣で小倉とか言う男が凛に必死の形相で訴えかけていた。



『おい、こいつ記憶なくして本当に分からないんだ』




立ち話もなんだから3人で近くのカフェに入った。

⏰:08/07/03 22:55 📱:F905i 🆔:0fSmPjXE


#435 [YOU]
凛の表情は曇っていた…テーブルのしたから弱々しく手を握ってきたので、強く握り返した。



お互いに目が合って、俺は頷き微笑んだ。




前に座っている男は、俺の知らない凛を知っている。



呼び捨てにするぐらいだ、親しかったのは間違いないだろう…

⏰:08/07/03 22:58 📱:F905i 🆔:0fSmPjXE


#436 [YOU]
話を聞くとこの男は凛の会社の同期で親しかったらしい。
こいつがヤクザの息子と知っていても普通に接していたと…



そこまでは良かった…


『小倉君だっけ?凛とはどういった関係だったんだ?』



大人気なく俺はこの事が聞きたくて仕方なかった。もし、凛がこの男を愛していたら…



俺より…この男を…

⏰:08/07/04 23:52 📱:F905i 🆔:oksEoiBs


#437 [YOU]
『付き合ってました』



真っ直ぐな瞳で俺の目を見てきた。


嘘だろ…?この男と凛が付き合ってたとでも言うのか!?



確かに、姿をくらませた俺が100%悪いのは分かる、正面切って言われてみるとショックは大きい。




『嘘だ!!』

⏰:08/07/04 23:55 📱:F905i 🆔:oksEoiBs


#438 [YOU]
『凛?』



『凛!!本当です!!信じてください、嘘なんかじゃない!』


男も必死に訴えてる。こいつも…凛に相当惚れ込んでいたんだと…



『この人、絶対嘘ついてるよ!ロクもう帰ろう』

突然立ち上がり荷物をまとめて逃げ出すように歩き出した。
何か思い出したのか?その質問をする間もないぐらいの急ぎようだ。

⏰:08/07/05 00:00 📱:F905i 🆔:Ci7xlcfE


#439 [YOU]
俺も立ち上がり、急いで後を追いかけようとしたが、目の前には絶望感を漂わせた男がいる。



こいつには改めて話を聞かなくては…
名刺を一枚取りだし、テーブルの上に置いた。




『小倉君、これ俺の連絡先だ、また連絡してくれ話を聞きたい』


それだけ言って、凛を追いかけた。

⏰:08/07/05 00:04 📱:F905i 🆔:Ci7xlcfE


#440 [YOU]
『海堂 ロク…って、凛の好きな人だ…』










『凛、待てよ』



腕を引っ張りやっと止めた。
急にどうしたんだ?何かを思い出した?表情を見るとすごく怒ってるみたいだ。

⏰:08/07/07 23:22 📱:F905i 🆔:k2MQwEp2


#441 [YOU]
『どうした、そんな怖い顔して』



ゆっくり歩きながらしばらく凛は黙っていた。



『なんだか…わかんないけど…あの人の嫌いだ』

何かを思い出したわけではないらしい…
記憶はなくても拒否するって事は、よっぽどの事をされたのかもしれないな…

⏰:08/07/07 23:25 📱:F905i 🆔:k2MQwEp2


#442 [YOU]
もしかして…あいつに何かされたのか!?

そう考えるともの凄くイライラしてきた。
車中でお互い無言だった。




多分…お互い同じ事を考えているんだろう。
マンションのエレベーターの中でも言葉を交わす事はなかった。


今日の外出は失敗したかな…
申し訳ない気分になったが、俺にとっては収穫だ。

⏰:08/07/07 23:29 📱:F905i 🆔:k2MQwEp2


#443 [YOU]
凛の過去を知っている…ただそれだけだが、凛との関係が一番気になる。


いつかまたあの男とは出会うと確信した俺は、意識を凛に戻した。


家に帰り着き、部屋で着替えを済ませてリビングへ出てみると凛はキッチンに立っていた。



『お腹空いた?今日は食べきれない位作るから、ちょっと待っててね』

⏰:08/07/07 23:34 📱:F905i 🆔:k2MQwEp2


#444 [YOU]
凛に笑顔が戻っていた。良かった…
ソファに座ってテレビを観ていた。



凛が眠ったら徠に会いに行こう。
何かを知っているはずだ。


しばらくして声が掛かってテーブルを見ると山のようなご馳走が並んでいた。



『ロク、全部食べてね』

⏰:08/07/07 23:37 📱:F905i 🆔:k2MQwEp2


#445 [YOU]
そんな可愛い顔で言うな、と言いたい所だったが一生懸命作ってくれた思いが嬉しくて…ついつい抱きしめてしまった。



『ロク!!』



『ありがとう…』


耳元で囁いただけで真っ赤になっていた。
幸せを感じた、本当に…


ワインで乾杯をして、2人だけのささやかなお祝いが始まった。

⏰:08/07/07 23:42 📱:F905i 🆔:k2MQwEp2


#446 [YOU]
食事は本当に豪勢で美味しかった。



『旨かったよ、また腕あげたな』



『本当に?良かった』


片づけを一緒にやり、ワインとグラスを持ってソファに2人座り、飲みだした。



乾杯をしてテレビを観てたわいない話をしていた。

⏰:08/07/14 23:12 📱:F905i 🆔:iZ.q6EGQ


#447 [YOU]
ただ…昨日と少し違うのは、凛との距離。
べったりとお互いに体を寄り添っていた事…。



何かの不安から逃れるように。



『ロク?』



『んー?』


俺はテレビを観ながら返事をした。
しばらくの沈黙があったがあまり気にせず酒を飲んで話し始めるのを待っていた。

⏰:08/07/14 23:15 📱:F905i 🆔:iZ.q6EGQ


#448 [YOU]
『もし…僕の記憶が戻ったとしても…そばにいてくれる?』



テレビから目線を凛に向けた。
また何を言い出すかと思えば…



『もし…今日の男の人と…僕が…付き合っていたとしても…嫌いにならないって約束…してくれる?』


お互い視線を合わせたまま、今度は凛が俺の返事を待っている。

⏰:08/07/14 23:18 📱:F905i 🆔:iZ.q6EGQ


#449 [YOU]
『もし…お前の記憶が戻って、今日の男の方が俺より愛しているなら…あいつの元に戻ればいい』

『……………』



凛の顔が次第に歪んでいく…
酷い事を言っているのはわかっている。
でも、きちんと伝えなければ…




凛には…幸せになってほしい。


『その時は…心から祝福するよ』

⏰:08/07/15 23:38 📱:F905i 🆔:QIRVOqFM


#450 [YOU]
『…ロクッ……やだ…』


一体俺は何を言っているんだ?
一番離れたくないのは俺なのに…。


『今は…今だけは、俺だけの凛で居てくれ』



ソファでお互い向き合い話していた。
両手で涙で濡れた頬を包み込んだ。


こんなに愛しくて…誰にも渡したくないのに…

⏰:08/07/15 23:43 📱:F905i 🆔:QIRVOqFM


#451 [YOU]
『僕は…もし記憶が戻っても…ヒッ…ロクがいい!!ロクじゃないと…やだ!やだよぉ!!』



その言葉を聞いた瞬間、力の限りに強く…強く抱きしめた。



どうして…俺達はこんな不器用な道しか歩む事が出来ないんだろう…


せっかく出逢えたのに、幸せになりたいのに…




『僕…ロクから離れないから』

⏰:08/07/15 23:47 📱:F905i 🆔:QIRVOqFM


#452 [YOU]
俺に抱きついたまま話し出した。



『えっ?』



『ロクが僕を…嫌いに…なっても…まとわりついてやる…ストーカーになる!』


泣きながらも途切れ途切れに話していた。
しかも!鼻をズルズルさせながら言う姿が本当におかしい。



『ストーカー?それは困るな』

⏰:08/07/15 23:54 📱:F905i 🆔:QIRVOqFM


#453 [YOU]
『絶対に離れない!!』



腰に回していた手に力が入ってきた。

髪をかき上げて額にキスをして目を合わせた。



『俺も、凛を離さないよ…』



頬にキスをして、今度は優しく抱きしめた。




絶対…何があっても守るよ。

⏰:08/07/15 23:57 📱:F905i 🆔:QIRVOqFM


#454 [YOU]
凛が眠りに入って、徠のマンションへ向かった。インターホンを押して中から香澄さんが出迎えてくれた。




『久しぶりだな、どうした急に』


軽く挨拶を交わして用件を伝えた。



『凛の古い携帯持ってる?あれば貰えない?あと…聞きたい事があるんだけど』

⏰:08/07/16 23:13 📱:F905i 🆔:7NC1dRWE


#455 [YOU]
ベランダに出て、テーブルとウッドチェアがあったので、酒を飲みながら話をしていた。



古い携帯は徠が預かっていた、今でも使えるらしい…手にとってみると、あの頃と全く変わっていない。


しかも…俺が沖縄でプレゼントしたストラップ、ちゃんと付けてくれていたんだ。




やばい…嬉しいかも。

⏰:08/07/16 23:17 📱:F905i 🆔:7NC1dRWE


#456 [YOU]
頬が自然と緩む感覚を覚えた。
そんな事で今日は徠に会いに来たわけじゃない。

本題に入らなくては…
とりあえず携帯を開き、着信履歴を見てみた。



履歴には小倉 涼の名前が全てを埋め尽くしていた。


やっぱり…2人は付き合っていたんだと思った。


『小倉 涼が気になるか?』

⏰:08/07/16 23:22 📱:F905i 🆔:7NC1dRWE


#457 [YOU]
『うん、知ってる事があれば教えて欲しいんだけど』



徠はグラスの酒を一気に飲み干してゆっくり話し出してくれた。



小倉 涼は会社の同期で、凛がヤクザな家系と知っていながらもめげずに屋敷に通っていたらしい。



凛にとって、唯一の友人だそうだ。

⏰:08/07/16 23:25 📱:F905i 🆔:7NC1dRWE


#458 [YOU]
『付き合ってたんじゃないの?』




『やってはないな…』



『徠!!』

思わず大きな声が出てしまった。
徠はニヤリと笑ってグラスを傾け話を続けた。


涼は相当凛に惚れ込んでいたし、何度も告白したが、ことごとく断られたらしい…

⏰:08/07/16 23:29 📱:F905i 🆔:7NC1dRWE


#459 [YOU]
『好きな奴がいるっていったんだぞ?あの凛が…よく流されなかったよなぁ』




『確かに…』


話を聞いているだけでもハラハラする。
徠が立ち上がり部屋に入って何かを持ってきた。

椅子に腰掛けこっちに何かを投げてきた。
なんだ?パスケース?恐る恐る開けてみると…



『…嘘だろ』

⏰:08/07/17 23:28 📱:F905i 🆔:vNYTxXQg


#460 [YOU]
笑ってる…普通に気持ち悪い、俺が笑ってる。



『それを涼って奴に見せつけてやったらしい』


なぜだかわからないが、徠は楽しそうに話していた。

凛を何度か試して2人で遊びに行かせたりもした事、思わず俺がそんな事をした徠を殴りそうになったのは、言うまでもない…



『一発喰らったよ…あの泣き虫坊ちゃんに、ふざけるな!お前に何がわかるんだ!!ってな』

⏰:08/07/17 23:34 📱:F905i 🆔:vNYTxXQg


#461 [YOU]
『凛が徠を殴ったのか??』



うなずいて嬉しそうにまた笑う。
目を細めて当時を思い出してるかのように…。


良かった、凛が殴ってくれて。




『お前等は本物だって分かって良かったよ』


こっちを見てニヤリと笑う、でも…徠が居てくれたから今の俺たちはあるんだ。

⏰:08/07/17 23:37 📱:F905i 🆔:vNYTxXQg


#462 [YOU]
自分の幸せを後回しにして俺たちを再び逢わせてくれた。



『ありがとう、徠』


良かった…小倉 涼と何もなくて、でも…あいつは今から厄介な存在になるだろう。

なんとなくそんな予感がした。




徠と香澄さんに別れを告げてマンションを後にした。

⏰:08/07/17 23:41 📱:F905i 🆔:vNYTxXQg


#463 [YOU]
自分のマンションに戻ったのは深夜だった。
なんか今日は疲れた…日頃浴びない太陽にしっかり当たったし…



少しドアが開いている凛の部屋に入った。
よほど今日疲れたんだろう、ぐっすり眠っている。




左手の薬指を見ると、今日プレゼントしたリングが光っていた。

⏰:08/07/17 23:45 📱:F905i 🆔:vNYTxXQg


#464 [YOU]
『……ンッ…』


今何時だ?どこだここ…回りの悪い頭をフル回転して考えていたら、胸の辺りに暖かい感触があった。



くせっ毛のこの髪は、凛だ。
そっか…寝顔をしばらく見ていていつの間にか布団に潜り込んだんだ。


しかも、着替えもせずそのままだし…

⏰:08/07/19 23:35 📱:F905i 🆔:US5RbneI


#465 [YOU]
頭にキスをしてベッドからでしょう出ようと試みたが、しっかりと腕と足が回されていて、動けない…



また眠りに入るなんてできないし…
脱出を決意した俺は、静かに腕を解いていったが、足が絡められてやはり身動きがとれない。


こいつ…こんなに寝相わるかった?と感じる程しっかり絡みついている。


大きなため息をついて目を閉じたのは言うまでもない…

⏰:08/07/19 23:39 📱:F905i 🆔:US5RbneI


#466 [YOU]
『ロク…ロクッ!!起きてよ』




『んー…』


目を開けると今度は俺が凛の胸に顔を埋めていた。
どうやら朝らしい…困った顔をして俺を見ている。



『おはよ!』



『………はよ』

⏰:08/07/19 23:41 📱:F905i 🆔:US5RbneI


#467 [YOU]
低血圧な俺はとにかく朝が弱い。
そんな事を知ってか、着替えを手伝ってくれている。



『誘ってんの?』


思わず口からこぼれてしまった。




『なっ!!何言ってんだよ朝から』



着替えを思い切り顔にぶつけられてしまった。

⏰:08/07/19 23:44 📱:F905i 🆔:US5RbneI


#468 [YOU]
シャワーを浴びてリビングへ戻ると、朝食が出来ていた。



『いただきます』




そうだ…古い携帯渡さないと、俺は部屋に戻り携帯を手にした。
渡す前に電話帳を確認してみると、父や母の番号は無くなっていた。



多分、徠がやってくれたんだろう。

⏰:08/07/19 23:47 📱:F905i 🆔:US5RbneI


#469 [YOU]
『根回しがいいね…』



独り言を言いながら、部屋を後にした。




『ほら、携帯…昨日徠にもらっておいた』



『僕の?』


不安そうに携帯を手にして、開けていた。

⏰:08/07/19 23:49 📱:F905i 🆔:US5RbneI


#470 [我輩は匿名である]
『ロク…』



自然と凛の手を取り、「大丈夫」と伝えた。



『今度から、ちゃんと持っていろよ?後…俺を登録してくれ』


よく考えてみたら、凛に番号を教えてない事に今更ながら気付いた。



目の前の凛が首を傾げている。

⏰:08/07/19 23:53 📱:F905i 🆔:US5RbneI


#471 [我輩は匿名である]
『ロクが2件入ってる、番号も違うし…』



ヤバい!!と思った瞬間、携帯を奪い取り、確認すると、昔の番号が入っていた。


同じ名前なんていいわけもおかしいし…



『気にするな、そのうちわかる』


苦しい言い逃れをして、反応を待つが、意外に気にしていなかったのは幸いだ。

⏰:08/07/22 12:28 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#472 [YOU]
『でも…携帯二つもいらないよね』



確かに俺の心情からしたら古い携帯を解約して欲しいんだけど、強制するのは好きじゃない。



『こっち、いらないよ!!』




『はっ?』


立ち上がり、凛はバルコニーに出て行った。

⏰:08/07/22 12:30 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#473 [YOU]
少し間があいてバルコニーに出ようとしたら、ガシャンとガラスの割れたような音がした。



まさか!!と思いバルコニーに出ると、レンガを手に持って古い携帯を壊している。


『凛!やめろ!!』




『もう壊れた…』


隣にしゃがみ込み、大きなため息をついて携帯を手に取った。

⏰:08/07/22 12:34 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#474 [YOU]
真っ二つになって使える状態じゃなくなっている。
当の本人は、悪気なんて全くない顔をしていた。


『全く…お前は極端なんだよする事が』


それに…今番号教えたばかりなのに。




『ロク?』



『なんだ?』

⏰:08/07/22 21:07 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#475 [YOU]
申し訳なさそうに何かを言おうとしているのが分かった。
言わなくても先がわかる…。



『もう一回番号教えて』


上目使いで見るなよ…
しばらく見つめ合い、顔をゆっくりと近づけていった。


―――チュ…



『来い、次やったら2度と教えないからな』

⏰:08/07/22 21:09 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#476 [YOU]
『……はい』



いきなりのキスで相当驚いたのかは知らないが、中々戻ってこない。


俺はタバコを吸いながら待っていた。
しばらくして戻ってきて番号を教え、一段落した。




『ただいまぁー!疲れたぁ…お腹空いた』

⏰:08/07/22 21:13 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#477 [YOU]
タイミングよく雪が帰ってきた。
凛は雪が戻ると本当に嬉しそうだ。



そんなに俺と一緒は嫌なのか?
軽くショックを覚えながら2人を見守った。


なんか…俺女々しくなったな…歳とったからか?


雪がキッチンへ行き、昼ご飯の準備をしている凛に体を密着させて2人で楽しそうに話をしている。


俺にしてくれたらいいのに…

⏰:08/07/22 23:05 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#478 [YOU]
イライラしながら新聞を見ていた。
でも2人が気になってすぐに視線を戻す。


俺の視線に雪が気づいて目が合った。
最初は怪訝な顔をしていたが、次にはニヤリとと笑い凛の腰に手を回しだした。



肩に頭を置いて、わざとイチャつきだした。



駄目だ…我慢の限界だ。

⏰:08/07/22 23:08 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#479 [YOU]
『怖い顔した人がいるけど、凛ちゃんどうするぅ〜?』



雪…お前が妹じゃなかったら、確実に殺してるぞ!?


声を掛けられて手を止め、凛がこっちを向いた。確実におびえている…お前は悪くないのに。




『コロン!!散歩行くぞ』

ワン!!と嬉しそうにリードを持ってきたので、そのまま外へ出て行った。

⏰:08/07/22 23:14 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#480 [YOU]
『ロク…何で機嫌悪いの?』



『さぁ…』


雪はニコッと笑って、つまみ食いをしていた。









タバコを吸って少しだけイライラが収まった。
雪にまで嫉妬心むき出しだなんて…重症だ。

⏰:08/07/22 23:16 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#481 [YOU]
マンションに戻るとリビングから騒がしい声が聞こえる。


本当…雪の前じゃリラックスしてるな。




『ただいま…』


2人揃って「おかえり」と言った。
なぜかその光景が妙におかしくて。



『お前達の方が兄妹みたいだな…』

⏰:08/07/22 23:20 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#482 [YOU]
ただ、一言いっただけなのに…2人揃うと10以上も返ってくる。


手を洗いに行っている間にも2人は何かしら楽しそうだ。



3人で食事をするのは楽しい。
雪が一人で話し続けるだけだが、落ち着く…。





俺は夕方から仕事へ向かった。

⏰:08/07/22 23:36 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#483 [YOU]
いつものように野崎と2人で今日の予約状況や打ち合わせをしていた。



ノック音がして、従業員が入ってきた。



『何?』


『小倉さん?て人がオーナーに会いたいって』


…小倉?あぁ、あいつか、中へ通してもらい、待ってもらった。


『大丈夫ですか?』

⏰:08/07/22 23:40 📱:F905i 🆔:NW8AORsY


#484 [YOU]
何かを察知してくれたのだろう…
野崎が声を掛けてきた。


『大丈夫、後よろしく』

それだけ伝えて俺は2階の仕切られたBOX席へ向かった。

店は開店していて、ありがたいことに繁盛している。



『失礼します』


中に入ると緊張した面持ちで小倉 涼は座っていた。

⏰:08/07/23 22:23 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#485 [YOU]
俺の姿を見て立ち上がり自己紹介をしてきた。



『どうも先日は、小倉です』



『そんなに固くならなくていいよ』


年は大して代わらないだろう、背は俺と同じぐらい。
自分で思うのは変かもしれないけど…似ている。

⏰:08/07/23 22:26 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#486 [YOU]
凛も…多分こいつに少なからず惹かれていたんだと思う。



『何か飲む?』


『いえ、手短に済みますから』


とりあえずウーロン茶を差し出した。
喉が渇いていたんだろう、一気に飲み干した。



『何か聞きたい事あるから来たんだろ?』

⏰:08/07/23 22:32 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#487 [YOU]
タバコに火をつけて一息はいた。
彼は拳を握り、背筋を伸ばして聞いてきた。




『海堂さんは…ヤクザなんですか?』


なにを聞いてくるかと思ったら…
あまりのベタな質問で笑いそうだった。



『だったらなに…?』


こいつ…いい眼してるな、思い切り睨みつけてきやがる。

⏰:08/07/23 22:37 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#488 [YOU]
相当…惚れ込んでるんだろうと感じた。



『凛と付き合ってるんですか?』


こいつ…まだ諦めてないんだ。
真っ直ぐと凝視してくる。



『うん』



『遊びだったら別れて下さい』

⏰:08/07/23 22:43 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#489 [YOU]
『何でそう思う?』



俺は表情を変えない…。凛以外の者にはいくらでも冷酷になれる。

ましてや凛に近づこうとする者なら尚更だ…。



さっきのしたたかさはどこえやらだ。
急に立ち上がり怒鳴りだした。



『凛を一人ぼっちにして、何年も音沙汰なして!!今更よりを戻すなんて…都合よすぎるだろ!!しかも…事故に遭ったのもあんたのせいだ!!』

⏰:08/07/23 22:55 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#490 [YOU]
『何でそうなるんだ?』



『あの日…ツッ…カフェにあんたを捜しになんか…行かなければ!!』


吐き出すように訴えかけてくる。
分かってる…そんな事、俺が凛を傷つけたと…



『言いたい事はそれだけか?』


もう一度、小倉 涼は拳を握り返して言った。

⏰:08/07/23 23:13 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#491 [YOU]
『絶対諦めませんから!!』


それだけ言い放って、出て行った。


宣戦布告だ…面倒の芽は早めに摘み取らないと後から大変な事になりそうだ。



大きなため息をついて、座席にうなだれた…
ノック音と同時に野崎が入ってきた。




『お疲れさまです』

⏰:08/07/23 23:15 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#492 [YOU]
『何かあった?』



『いえ…何も…』


そうか…と言う事しか出来ない位疲れた。



『帰られた方がいんじゃないですか?』


目頭を押さえながら立ち上がった瞬間立ちくらみがしたけど、軽いもんだ。



『大丈夫だ、みんな頑張ってるし』

⏰:08/07/23 23:18 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#493 [YOU]
各自仕事に戻り、今日を終わろうとしていた。



最近…恥ずかしい話、一人での眠りがやたら浅い。
凛と一緒に眠ると、一度も起きることなく眠れる俺がいる。




『まるで…ガキだな…』


自分に笑えてくる。時計を見ると早朝5時だ。

⏰:08/07/23 23:20 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#494 [YOU]
今日は週末と言うのもあって、客が中々ひかなかった。


店のスタッフに挨拶をして解散した。




マンションの駐車場に車を停めエントランスに向かう。
ネクタイが息苦しかったので外しながらエレベーターに乗った。




今日は…色んな意味で疲れた…。

⏰:08/07/23 23:23 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#495 [YOU]
カードキーを取り出し、差し込んだ瞬間!!ドアが勢いよく開いた。



『うわっ…!!』



『ロク!!』



なんだ!?何があったんだ?



『凛どうした!?何かあったのか?』

⏰:08/07/23 23:26 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#496 [YOU]
今にも泣き出しそうな顔でコロンを抱っこしていた。
まさか…小倉 涼がここまで来たか??



『何かあったじゃないよ!!』


えっ?なんで怒っているんだ…大きな声で怒鳴りつけられながら、玄関を閉めた。



『どうしたんだ…言ってくれ』

⏰:08/07/23 23:28 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#497 [YOU]
凛はと言えば…まだ俺を睨みつけている、
まぁ…俺からすれば怒ったうちには入らないが…



『………バカ』



『なんでだよ…』




『どれだけ心配したと思ってんだよ!!』


『心配してくれたのか?』

⏰:08/07/23 23:31 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#498 [YOU]
瞳からは涙が溢れている。考えてみたらこんなに遅く帰った事…今までなかったかな…?



『良かった…』



俺の胸に顔を埋めて泣いている。




『ごめん…』


頭を撫でて、小さな肩を抱きしめた。
気がつけば凛は…声を出して泣いていなかった。

⏰:08/07/23 23:33 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#499 [YOU]
俺と離れている間に…声を殺して泣くようになったのかと思うと…とてつもなく苦しくなった。



リビングへ行き、ソファに座らせた。




『タバコ臭い…』


『風呂入ってくるよ、待ってろ…』



凛を残し急いで入った。なんだか…体が妙にしんどい…。

⏰:08/07/23 23:36 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#500 [YOU]
風邪でも引いたかな…?風呂から上がると、凛はキッチンに立っていた。


『スープ作ったから飲む?』


リビングにはいい香りが充満していた。
食欲なかったが、スープなら飲める。


一気に飲み干し、お腹が満たされた俺は、一気に睡魔に襲われた。
ソファに座ってきた凛に、今日ぐらいは…甘えてもいいかな。


『ロク!!』

⏰:08/07/23 23:39 📱:F905i 🆔:5nLgEEhE


#501 [YOU]
凛の胸に顔をうずめた…ものすごく…気持ちいい…



『眠い…』



『ベッド行こ?風邪ひくよ!?』



『凛の部屋で眠っても構わない?』




『……うん』

⏰:08/07/24 09:49 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#502 [YOU]
頬を赤らめ嬉しそうに笑ってくれる。

ベッドへ入り、凛を抱き枕にすぐ眠りに就いてしまった。




―――凛side―――――

僕の部屋で眠るのは…今日で2回目だ…

ロクの甘いボディコロンかな?なんだか知らないけど…懐かしくて落ち着く…。

⏰:08/07/24 09:52 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#503 [YOU]
こんなに遅く帰ってきて、事故にでも遭ったのかと思った…


本人は全く悪気なんてない様子だったけど、どれだけ心配したことか…



いつもは遅くても3時位には帰って来てたし…
今日だけは色んな事を考えた…


声には出さないけど、ロクの寝顔を見ながら思っていた。



女の人の所にでも行ってるんじゃないかとか…

⏰:08/07/24 10:18 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#504 [YOU]
ロクは…格好いいから…色んな女性に声掛けられそうだし…


僕は…男で…僕には…ロクを縛ることなんて出来ない。


男同士だから…?



ロクの一言で…僕は、浮いたり沈んだりするんだもん…



それに…あの日以来…抱かれてない。

⏰:08/07/24 10:22 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#505 [YOU]
自分で思っておきながらカァーっと頬が熱くなった。



別に抱かれたいって思ってるわけじゃなくて!!
ヤバい…変な汗かいてきた!!


ロクだって色々忙しいんだし、今日だって顔色悪かった…疲れてるんだよ…




でも…やっぱり…体に触れて欲しい。
こんな事考える僕はおかしいのかな!?

⏰:08/07/24 10:26 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#506 [YOU]
もしかして!!!!!
一回抱いてくれた時…つまんなかったとか!?



『ンッ…んー』



ビクッと体が強張った。隣ではぐっすり眠ってるロクがいた。



ドキドキしながらもまた徐々に堕ちていく僕…
気持ちよくなかったのかな…

⏰:08/07/24 10:29 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#507 [YOU]
だから…ここ最近早く帰って来ないのかな…
部屋にも一度も入れてくれないし…


やっぱり…女の人と遊んでたりするのかも。
ヤバい…泣きそう…声だしたら起きるし…



静かにベッドを抜け出してリビングのソファに腰掛けた。



『ウッ……ヤダヨ…ツッ…』


涙が止まらない…絶対にそうだ。
いい人がいるに決まってる。

⏰:08/07/24 10:33 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#508 [如月隼人]
あげときます

⏰:08/07/28 18:26 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#509 [YOU]
真っ暗なリビングに独り…更に感情が溢れ出してくる。



僕は…他の世界を知らない。
記憶が戻らない限り…








『ンッ…痛っ…』


目を覚ますと僕はリビングで寝ていた。

⏰:08/07/29 23:55 📱:F905i 🆔:1bKDnemo


#510 [YOU]
如月 隼人さん感想板にてコメントしてます

―――――――――――

泣き疲れて…眠ったんだ。

時計を見ると午前6時を指していた。
変な寝方をしていたから体中が痛い。

着替えをしに部屋に戻った。



ベッドには…大好きなロクがいる。
しばらく見ていたら、また泣きそうになってきた。

⏰:08/07/29 23:59 📱:F905i 🆔:1bKDnemo


#511 [YOU]
静かに着替えを済ませて、朝食の準備を始めた。



なんか…気分が重い。今更だけど、一緒に住まない方が良かったのかな?


悪い方向にしか今は考えが働かない。
どうしよう…やっぱり…働きに出た方がいいよね。お金も貯めないと…



ロクに相談しても、また反対されるよな…

⏰:08/07/30 00:01 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#512 [YOU]
もう一度、相談してみよう。




『おはよー』


振り返ると雪ちゃんが大きく背伸びをしながら、こっちに向かってきた。


『おはよ、後少しで準備できるよ』




『……凛ちゃん?』

⏰:08/07/30 00:04 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#513 [YOU]
顔を目の前まで近づけてきて、マジマジと顔を見てくる。
何かついてるのかな??


『泣いた?』



『泣いてないよ!!さっき起きたから、むくんでるだけだよ!!』


雪ちゃんにバレたらロクにバレる。
必死に言い訳をするのは大変だった。



『そっ?ならいんだけどね』

⏰:08/07/30 00:06 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#514 [YOU]
ホッと胸を撫で下ろして料理作りに戻った。




『おはよう』


ロクが来た。神様…どうか普通に話せますようにと願ながら、挨拶を交わした。



みんながテーブルに揃い、雪ちゃんはコロンを膝に乗せて話していた。
ロクはいつものように新聞を読みながらコーヒーを飲む。

⏰:08/07/30 00:09 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#515 [YOU]
いたって変わりないいつもの光景…



いつ…仕事の事を切り出そう。
雪ちゃんが居てくれた方がいいよな…


『あっ…あの…』




2人して一斉に僕の方を見た。
見比べてみると、やっぱりこの2人は似ている。

いやっ!違う!!そんな事どうでもいんだよ。

⏰:08/07/30 00:12 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#516 [YOU]
『どうした?』



『…働きたいんですが』

あっ…ロクの眉間にシワが入った。



『どうしてそんなに働きたいんだ?』



『25にもなって、養って貰うのはどうかな?って思った…から』


『いんじゃない?別に働かなくったって』


雪ちゃん…今日はロクの味方かよ!!

⏰:08/07/30 00:15 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#517 [YOU]
『……でも』



『駄目だ…この話は終わる』


『ロク!!』


なんで駄目なんだよ!!僕にはそんな力も無いみたいに思われてるみたいでイヤだ!!



新聞をまた読み出した。雪ちゃんは目で合図を送ってくるし。



でも…やっぱり!!

⏰:08/07/30 22:24 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#518 [YOU]
『働きたい!!!!』



僕の訴えなんか完璧に無視し続ける。
新聞なんてよんでないくせに!!



―――…あったまきた!!



『なんでダメなんだよ!!』

⏰:08/07/30 22:26 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#519 [YOU]
新聞を手で思い切り払ってしまった。
やった後に後悔しても遅かった。



目が合った瞬間、思い切り睨まれたのは言うまでもなく…


『駄目なもんはダメだ!!』



ロクの怒鳴り声で話は終わった。
たまらず雪ちゃんが駆け寄って僕に声を掛けてきた。


『凛ちゃん…後で話し合おうよ?』

⏰:08/07/30 22:33 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#520 [YOU]
『やだ!!今がいんだ!!』


雪ちゃんが必死に僕をなだめてくれてるけど、引くに引けない!


ロクは席を立って、部屋に戻ろうとしていた。




『ロク!!』


名前を呼ばれて立ち止まり、こっちを向いて一言だけ…

⏰:08/07/30 22:37 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#521 [YOU]
『働きたいなら、ここから出ていけ!!』


『お兄ちゃん!』



こんな事言われるなんて…全く想像しなかった。

『わかったよ!!出て行ってやる!』



部屋に戻り、スーツケースをクローゼットから引き出した。



なんでこんなに腹がたつんだろう。

⏰:08/07/30 22:39 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#522 [YOU]
胸も苦しい…



『凛ちゃん!!何してんの!?』


『荷造りだよ』



雪ちゃんがおもむろにスーツケースの荷物を出しだした。



『何するんだよ!?』


必死の形相で訴えかけてくる。

⏰:08/07/30 22:42 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#523 [YOU]
『出て行くなんてダメ』


今度は雪ちゃんが怒っている。


どうして…この兄妹は…僕を縛るんだろう…



『ロクが出て行けって聞いただろ!?』




『あんなの…本心なわけないでしょ!?』

⏰:08/07/30 22:45 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#524 [YOU]
そんなに怒鳴らなくても…と言おうとしたけど、やめておいた。



『…………』



『凛ちゃん?…私達と居るの…嫌だった?』





違う…一度もそんな事考えたりした事ないよ…



『お兄ちゃんと私の事…迷惑だった?』

⏰:08/07/30 22:52 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#525 [YOU]
『違う…そんなんじゃなくて…』



これだけは雪ちゃんにも言えないよ…
下を向いて黙っていたら…雪ちゃんは立ち上がり…静かに部屋を出て行った。









―――ロクside――――

⏰:08/07/30 22:54 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#526 [YOU]
あいつ…いつからあんなに頑固になったんだ?


頭は痛いし…胃も重い…調子が悪いからって八つ当たりした俺も大人気ないが…




しかし…どうしてあんなに働きたがるんだ?

俺と一緒じゃ不満なんだろうか…


考え出したら頭痛がひどくなってきた。

⏰:08/07/30 23:27 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#527 [YOU]
『お兄ちゃん?』



ドアの向こうから雪の声がする。



『どうした?』


ドアを開けると雪が今にも泣きそうな表情で立っていた。



『凛ちゃん…しばらく徠おじさんの所に預けたら?』

⏰:08/07/30 23:29 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#528 [YOU]
家を出たいのは本当なんだな…
雪の表情で大体分かる。


『後で電話しておくよ』



それだけ伝えて背中を向けた。
内心は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


俺たちの事で…雪まで巻き込んでしまって…




しばらくして徠に連絡すると、あっさりOKだった。

⏰:08/07/30 23:32 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#529 [YOU]
凛の事は全て雪に任せて、俺は仕事に向かった。


『おはようございます』

野崎がいつものように予約表を見せてくれた。
なぜか…座っているだけなのに目が回る感覚を覚えた。



時々…頭を左右に振り、意識をはっきりさせながら話を続けた。




風邪か?今日は表に出ないといけない…

⏰:08/07/30 23:35 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#530 [YOU]
『大丈夫ですか?』




『……うん』


今日は早く店が閉まる事を願ながら、表に出た。



俺の願いが届いたのか、今日は早く帰れそうだ。


従業員に挨拶を済ませて、椅子に掛けて事務作業をしていると野崎が入ってきた。

⏰:08/07/30 23:38 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#531 [YOU]
『お疲れさまです、オーナー、ホールも全てOKです』



『お疲れ様…帰るか…』

立ち上がった瞬間に激しい目眩に襲われ、机に両手をついて踏ん張ったが、あえなく両膝をついて下に座り込んでしまった。



『オーナー!!』



『…大丈夫だ』

⏰:08/08/02 03:09 📱:F905i 🆔:brhgvl4k


#532 [YOU]
立ち上がろうとしたが、体が鉛のように重い…


野崎が俺の額に手を当ててきた。



『すごい熱ですよ…送ります』


『大丈夫、帰れるよ』




立ち上がってみたものの、今度は目が回りだした。

⏰:08/08/02 03:11 📱:F905i 🆔:brhgvl4k


#533 [YOU]
そこから先の記憶は全くない…




目を覚ますと…ベッドの上だった。


『目が覚めましたか?今点滴してるので、大人しくして下さい』




『……野崎?』


色々と話し掛けてくれるが、頭が痛いのと体中が暑くて聞ける状態ではなかった。

⏰:08/08/02 03:14 📱:F905i 🆔:brhgvl4k


#534 [YOU]
『お兄ちゃん!!』




この声は…雪だ…もう一人うるさい奴…


そうか…徠の所に行ってるんだった…




『大丈夫ですよ、ただの風邪です』




野崎が気を利かせてくれて雪をリビングに連れて行ってくれた。

⏰:08/08/02 03:16 📱:F905i 🆔:brhgvl4k


#535 [ピー]
一気に全部,読みました!!!!!すっごい面白いです!!!頑張れって下さいね('◇')ゞ

⏰:08/08/04 08:14 📱:D905i 🆔:wGBdxyBE


#536 [YOU]
ピーさん感想板にてコメントしております


―――――――――――
日頃の疲れが出たのだろう…
また深い眠りについて次に目を覚ましたのはリビングから聞こえる異常な騒がしさだった。




喉も渇いた俺は…起きるのもままならない程体力が落ちていた。


壁に寄りかかりながら水を取りに向かった。

⏰:08/08/05 02:47 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#537 [YOU]
『ロク!!』



凛…どうしてここに居るんだ…と聞こうとしたが、喉の激しい痛みでうまく話せない。


心配してこっちに近づいて俺の腕を取ってきたが、風邪がうつると大変だと思い、手を払いのけ追い払った。




『……ロク…』


キッチンまで行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを取った。

⏰:08/08/05 02:52 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#538 [YOU]
部屋に戻ろうとしたが、こんなに遠いのか!?って位体が思うように動かない…



意識朦朧の中…ソファに目をやると…




凛が静かに泣いている。





どうして泣いてるんだ!?駆け寄って行きたいが自由が効かない。

⏰:08/08/05 02:55 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#539 [YOU]
『どうしたんですか?』


野崎、助かった…。
凛を心配そうに見ていたまでは良かった。

隣に腰掛け、涙をすくい髪を撫でだした。



今の俺に出来ることは、壁を強く殴って止めさせるぐらいだった。



―――ドンッ!!!!




『オーナー?』

⏰:08/08/05 02:59 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#540 [YOU]
あからさまな俺の不機嫌モードに気づいたのだろう。


両手を挙げてソファから離れた。
その姿を見てようやく部屋に戻った。




それから…また何時間眠ったんだろう。
喉の渇きでまた目が覚めた。


ベッドサイドの時計は夕方を指していた。



仕事…行かないと…

⏰:08/08/05 03:01 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#541 [YOU]
起き上がってみると、さっきよりは多少…楽だった…


これなら行ける。
スーツを着てリビングへ行くとまだ野崎がいた。



『お兄ちゃん!!何してんのよ!!』



『仕…事…』


『オーナー、今日は休んで下さい。私が全てやっておきますので』

⏰:08/08/05 03:06 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#542 [YOU]
『大丈夫だっ…て…』




『声でてないじゃん!休みなって』


心配してくれるのはありがたいが…
仕事は休みたくない。



野崎が近寄ってきて小声で話しかけてきた。


『子犬ちゃんにこれ以上の心配かけないで下さい…また泣いちゃいますよ?』

⏰:08/08/05 23:55 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#543 [YOU]
『お前…ッ』


完璧…馬鹿にしてる。



キッチンに立っている凛を見ると、心配そうに俺を見つめていた。


『私が奪ってもいんですか?』




『殺す』


野崎はまだ話続ける。

⏰:08/08/05 23:58 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#544 [YOU]
『蚊の正体は彼ですか…』


目を合わせてニヤリと笑ってきた。
風邪なんて引いてなかったら、思い切り殴ってやるのに…



今は力が入らない。
頭に血が昇って一気に具合が悪くなった。


野崎は俺の肩を2回叩き、マンションを後にした。




『お兄ちゃん!!早くベッド行く!!』

⏰:08/08/06 00:01 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#545 [YOU]
静かに雪の言う事を聞いて、ベッドに戻った。



それから何時間眠ったんだろう…
目を覚ましたら辺りは真っ暗だった。


今まで病気なんかほとんどした事ない。
しかも、こんなに眠ったのも初めてだろう…



しかし…腹が減ったな…ベッドサイドのランプに手を伸ばし電気を付けてみると…そこには驚きの光景があった。

⏰:08/08/06 00:05 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#546 [YOU]
凛が部屋にいる…



椅子に座ったまま眠っていた。

焦った俺はデスクの上を見た!!写真立ての山がキレイになくなっている。



雪が隠してくれたのか…良かった…。
大きく安堵のため息をついた。






『ンッ…ロク…?』

⏰:08/08/06 00:08 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#547 [YOU]
名前を呼ばれただけで…こんなに…胸が苦しい程…愛してる。


目を擦りながら…ベッドに来た。


『馬鹿…うつったらどうする!部屋に戻れ』


さっきよりは喉の痛みが和らいでいた…
凛は無言のままシーツを掴んで黙っている。

『凛?』


『ねえ…僕…ロクを諦めるよ』

⏰:08/08/06 00:14 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#548 [YOU]
―――えっ…



『………』


せっかく…出逢えたのに…



確かに俺達は最近喧嘩ばかりしている。
昔なら有り得ない程…


だが、決して凛を傷つけたくてしている事ではない…



それに…まだ俺達は始まったばかりじゃないか。と伝えたい…

⏰:08/08/06 23:19 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#549 [YOU]
昔の俺なら…簡単に伝える事ができただろう。


今は…プライドが邪魔をして上手く伝えられない。



『ロクは…僕じゃなくてもいんだよ…』


苦しそうに一言一言話す姿を見ているのは切なかった。



結局俺は…凛を幸せにしてやる事が出来ない。
今の凛が出した答えを受け止める事しか…。

⏰:08/08/06 23:23 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#550 [YOU]
『何とか言えよ!!』



胸ぐらを掴まれ、必死に訴えてくる。


『すまない…』



手の力が弱まっていった。


『どうして…謝るの…?なんで謝るんだよ!!』



『………』

⏰:08/08/06 23:25 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#551 [YOU]
目の前で泣いている凛を抱き締める事も出来なかった。



一体、いつから俺はこんな最低の人間になってしまったんだろう。

俺は…また自らこの手で宝物を手放してしまった。



静まり返ったこの部屋は、今までに感じた事ない程広く感じた…。






凛の部屋はそのままにしてある…

⏰:08/08/06 23:28 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#552 [YOU]
携帯とブランケットだけ持って行ったらしい。
ベッドに横たわり、枕に頭を置くと…残り香がまだあった。



俺は…この先、思い出だけで生きて行けるだろうか…

凛は…小倉 涼の元へ行くだろう。
短い間だったが…凛との生活は、本当に楽しかった。


あいつが毎日待っていてくれる。
この上ない幸せな時だったのは確かだ。

⏰:08/08/06 23:32 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#553 [YOU]
幸せすぎて夢じゃないかと思ったぐらいだ。


玄関を開けてあいつが居るか心配になったことが何度もある。
こんな事…情けなくて言えなかったが…




今…この家には雪もコロンも居ない。
凛が出て行った日、初めての兄妹喧嘩をしてしまった。


雪は結婚前提の男の家で同棲をしている。

⏰:08/08/06 23:36 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#554 [YOU]
全て…俺が悪い…2人を傷つけてしまった。



凛も雪も失った今、俺は独りで居る…
一人で居る事は特に苦痛ではない。




でも…この時は気づかなかった。
もう、一人では生きられなくなっていたなんて…




――――凛side――――

⏰:08/08/06 23:39 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#555 [YOU]
ロクと別れて…かなりの日数がたったけど…


一度も連絡がない。



僕は…今初めての孤独感を感じている。




あれから…小倉 涼って人と会ってる。





―――独りは嫌だ…

⏰:08/08/09 03:26 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#556 [YOU]
小倉 涼と会ったのは…ロクのマンションを飛び出して行った時だ。



徠おじさんの所しか僕には行く宛がなくて…
電話したけど出なかったから歩きながら行っていた。




どれぐらい歩いただろうか…
街は人で溢れていた。ロクと買い物に来た所だ…


独り思い出しながら左手の指輪を見ていた時

⏰:08/08/09 03:31 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#557 [YOU]
『凛?』



振り返ると見覚えのある顔があった。


この人…嫌いな奴だ…



無視してまた歩き出したら、腕を掴まれ止められた。




なんだ?こいつ…
イライラしているのが相手にも伝わったのだろう。

⏰:08/08/09 03:36 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#558 [YOU]
『そんなに怖い顔しないで下さいよ…何もしませんから』



じゃあ、手を離せよ!と言いたかった。


なんで、こんな嬉しそうな顔して笑ってるんだ?やっぱり…付き合ってたのは本当なのか?



『もし…暇だったら、そこのカフェ入りません?立ち話もあれなんで…』


『お金ないよ』

⏰:08/08/09 03:39 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#559 [YOU]
口を手で押さえて必死に笑いを堪えてる。


『ナッ!!何がおかしいんだよ!』



やっぱりこいつ嫌いだ!!なんで笑われないといけないんだ!?


『そんなの、奢りますよ』



返事も聞かずにグイグイと腕を引っ張られてカフェのテーブルに座らされた。


『………』

⏰:08/08/09 03:43 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#560 [YOU]
どうして付いてきたんだろう…


ボォーっとしていたら目の前に飲み物が置かれた。

『………』


目の前でニコニコしながら僕を見ている。
不思議と不快感はなかった…




この人…良い人なのかも

『今日は一人で買い物ですか?』

⏰:08/08/09 13:26 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#561 [YOU]
『いや…違うよ…ただの散歩』



ロクと喧嘩別れしたなんて言えなかった…と言うか言いたくなかった。


『散歩!?相変わらず嘘が下手ですね』



こいつは…僕の事どれ位知ってるんだろう。
てか、嘘って普通にばれてるし!!


携帯とブランケットしか持ってないので気付いたのかも…

⏰:08/08/09 13:31 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#562 [YOU]
『喧嘩でもしたんですか?そんな顔して…』



『してないよ…』


どんな顔してんだろう…泣いたから目とか腫れてるかもだし。


今出来る事は崩れ出しそうな自分に「頑張れ!!泣くな!!」と言い聞かせる事しかできない…



『お前…仕事は?』


話題を変えるために自分から話しかけてみた。

⏰:08/08/09 13:39 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#563 [YOU]
『今日は直帰です、だから大丈夫ですよ?心配してくれてるんですか?優しいなぁ』



『してないし…』


こいつ…凄いポジティブな奴。
嬉しそうにずっと微笑んでいる。



そう言えば…ロクの笑顔…見たことない?…かも。

やっぱり僕と居るのは楽しくなかったのかな。

⏰:08/08/09 14:46 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#564 [YOU]
『ねぇ…お前は俺の事どれぐらい知ってるの?僕が、どんな奴だったか』


『知ってますよ?とりあえずは出ますか!!ドライブしながら行きましょう』


なんか…すっごく嬉しそうにテーブルの上を片付けだした。


ドライブか…悪くないな、気分転換に丁度いいかもしれない。



俺達はカフェを後にして車に乗り込み走り出した。

⏰:08/08/09 14:51 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#565 [YOU]
一つ一つを運転しながら話てくれた。


自己紹介から…働いて行る場所も車から見せてくれた。



僕もここで働いていたらしい…けど、全く何も思い出せなかった。


なんか…ホッとした。
自分がちゃんと働いていたから、それすら今までは知らなかった。



こいつに感謝だな…

⏰:08/08/09 17:02 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#566 [YOU]
車が泊まり、外へ出てみた。



『思い出せますか?ここに前2人で来たんですよ?』



『ここへ…きた?』


はい。と笑い背中を押して景色の綺麗な場所に連れて行ってくれた。




『もう少し早かったら前みたいな綺麗な夕日見れたんですけどね…残念』

⏰:08/08/09 17:06 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#567 [YOU]
『ここで…どんな話をした?僕は楽しそうな顔してた?』



『勿論!!楽しく話してましたよ、夕日に向かって好きな人の名前を囁いていました』



―――好きな人の名前


『誰!?なんて名前!?教えろ!!』


涼は切なそうな顔で僕をしばらく見つめていた。一体誰なんだ!?僕が好きな人って…

⏰:08/08/10 00:58 📱:F905i 🆔:IQlSbvFQ


#568 [YOU]
『小倉 涼って…言ってましたよ』



『………』


涼から目を話す事が出来なかった。
本当に僕は…涼と付き合っていたのか?




―――凛、愛してる。



突然何かが聞こえた!!誰?聞き覚えのある声…でも誰だか分からない。
違う、涼じゃない…僕が好きだった人…そんな気がした…

⏰:08/08/10 01:03 📱:F905i 🆔:IQlSbvFQ


#569 [YOU]
『嘘だ…お前は嘘ついてる!』



あからさまに涼の顔が焦っていた。
やっぱりこいつ好きになれない!!


『本当ですよー!信じてくださいよ!!』


僕に泣きついてきた!



『嘘つきは本気で嫌いだ!!』


早く帰りたい衝動に駆られて車に早足で向かっていたら、背後から情けない声で僕を呼んでいる涼がいた。

⏰:08/08/10 01:08 📱:F905i 🆔:IQlSbvFQ


#570 [YOU]
立ち止まって振り返り、その姿を見てみると…余りにも格好悪くて笑えた。


身長も高い、顔も悪くない…甘いマスクでモテそうなのに。僕と付き合ってるとか言って…馬鹿な奴。



『帰るぞ!!早くこっちこいよ』



『ふぁーい…』


友達としては仲良く出来そうな気がこの時はした。

⏰:08/08/10 01:13 📱:F905i 🆔:IQlSbvFQ


#571 [YOU]
帰りの車中、他愛ない話をした。
初めて…こんな自然にはなした気がする…


ロクと話す時…いつも顔色や言動を気にしながら話していた気がする。



涼とは…こんなに自然と話ができるのに…
楽しそうに話す横顔を見つめながら色んな事を考えた。


『何か付いてますか!?』


『いや…お前って本当に楽しそうに話すよね』

⏰:08/08/11 00:20 📱:F905i 🆔:EsKQhSKo


#572 [YOU]
運転しながらも目を見開いて驚いた表情をしている。
何かおかしな事言ったかな?



『当たり前じゃないですか…』



『なにが?』



『俺の好きな人と今、一緒にいるんですよ?楽しくないわけないでしょ?』



あまりの突然の告白に返す言葉がなくて、顔が一気に熱くなった。

⏰:08/08/11 00:23 📱:F905i 🆔:EsKQhSKo


#573 [YOU]
こいつ!!何を言ってるか分かってるのか!?
顔が赤くなっているのを見られたくなくて外を眺めるふりをしていた。



『照れてるんですか?』


『なんで照れるんだよ!!気持ち悪い!!』


『…………』



ヤバい…言い過ぎたかもしれない。
ゆっくりと運転席に目を向けてみたら…

⏰:08/08/11 00:26 📱:F905i 🆔:EsKQhSKo


#574 [YOU]
こっちを見てる!!
赤信号で停まってる事をいいことに…



『なっ…!!』


『好きですよ…凛』



何言ってるんだ!!なんでこんな直球なんだよ!!
やばい…絶対に顔が赤くなってバレてるよ。



車が発車して涼を見ていると何も言わずに微笑んでいる。

⏰:08/08/12 12:17 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#575 [YOU]
自分を落ち着かせる為に窓を開けて、大きく深呼吸した。


気づけば…もう空は暗くなっていた。
どれくらいの時間…涼と一緒にいただろう。



流れるネオンを見つめながら、しばらくボォーっとしていた。



『そろそろ送りましょうか?疲れたでしょう』



『そうだね…ありがとう』

⏰:08/08/12 12:23 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#576 [YOU]
徠おじさんのマンションへ送ってもらい、サヨナラをした。


別れ際に名刺を貰った。

いつでも連絡してくれって言われたけど…
もうする事ないよな…と思いながらも名刺をテーブルの上に置いた。



横になり色んな事を考えた。
涼と居る時でもロクが気になって仕方ないのは本当だ。


でも……

⏰:08/08/12 12:29 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#577 [YOU]
僕はずるい人間なんだろうか…


涼と居ると…楽だ…あの優しい雰囲気が嫌いじゃない。


ロクは…荒々しくて…いつも緊張している様なきがする。でも…ロクが…いい。


どうして…連絡してくれないんだろう…
ここに居るって分かってるのに。



独りは嫌だ…ダメ…涼に温もりを求めようとしている自分がいる…


抱きしめて欲しい時にロクは側にいてくれない…

⏰:08/08/12 12:54 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#578 [YOU]
起き上がりテーブルの上の名刺を手に取った…


携帯のフリップを開き、番号を押す。


―――プルルルル、プルルルル



急いでボタンを押して携帯を閉じた…
今…何したんだ??涼に電話してた…


『何やってんだ僕は』



その時だった!僕の携帯に着信があった。

⏰:08/08/12 22:46 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#579 [YOU]
番号を見ると…涼だ…


自分から掛けておいて、無視するのは…でも、僕って分からないよな…



鳴り続ける電話…こんな夜中に掛けたからもしかしたら起こしたかな?


恐る恐る…通話ボタンを押した。



「もしもし…?」


僕は何も言えずにひたすら黙っていた。
今は涼の声が僕の胸に染み渡る…

⏰:08/08/12 22:55 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#580 [YOU]
『………』


このまま切ろうとした時に…



「………凛ですか?」



『…ッ…ごめんなさい!!』


切った…一方的に切ってしまった。
どうしよう!!今ので絶対バレたよ!?明日謝ろうか!?


ダメだ…考えすぎて頭痛くなってきた。

⏰:08/08/12 23:32 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#581 [YOU]
ベッドに転がり込み、ブランケットにくるまった。
ため息しか出てこない…目を閉じてもいい考えが浮かんでこない。



涼に悪い事しちゃったなぁ…
またいつか会う事があれば謝ろう。




やっと、眠りに入ろうとした時に意識のなかでコール音が聞こえてきた。

誰だよ?やっと眠れそうなのに!!

⏰:08/08/12 23:39 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#582 [YOU]
独り言をブツブツ言いながら、眠っていた体を起こした。



『……はい…』



「凛!?何かあったんですか!?」



『…誰?』


寝ぼけ半分で誰か分からない。



「涼ですよ!!今マンションの下まで来てます」

⏰:08/08/12 23:42 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#583 [YOU]
『えっ!!』



この言葉で体が飛び起きてしまった。
こうなったらパニックだ!!とりあえず着の身着のまま外へ出た。


エントランスを出ると涼が立っていた。



『凛!!大丈夫ですか!?何かあったんですか?』



涼も見事にパニックだ…僕の腕をしっかり掴んで本気で心配してくれている。

⏰:08/08/12 23:47 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#584 [YOU]
深夜に会いに来てくれるなんて…
髪もボサボサ…何やってんだ。


こんな些細な事でも嬉しい。
胸が…熱くなって…我慢していたものがこみ上げてしまった…



泣かないって決めてたのに…
でも…今だけならいいよね?僕は…弱い人間なんだよ。



『凛…泣かないで』

⏰:08/08/12 23:51 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#585 [YOU]
『……ごめっ…ん…』



腫れ物に触るかの様に涼は僕の肩を撫でてきた。

『やっと…泣けましたか…』


気づいたら優しく抱き締められていた。
涙が止まる気配は全くなかった。



『意地っ張りは相変わらずですね…』


頭上でクスッと笑いながら話しかけてくる。

⏰:08/08/13 00:00 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#586 [YOU]
『…グズッ…うるせぇーな』



『やっぱり凛はそうでなくちゃ!!車の中で話しましょ?』


やっぱりこいつ嫌いだ…全てをお見通しみたいな目で見やがって!!



でも…今回は感謝だ…


『ありがとう』



『いーえ…俺は凛に会えて嬉しいですから、気にしないで下さい』

⏰:08/08/13 00:08 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#587 [YOU]
涼の素直な言葉は僕の心を惑わす…


涼なら…と変な考えまで浮かんできてしまう。



ロク?僕はここにいるよ…ロク……ロク…


『着きましたよ?降りましょう』


ここは何処だ?場所もわからず涼の後についていった。



『僕のアパートです』

⏰:08/08/13 10:46 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#588 [YOU]
#587にて訂正です

『僕のアパートです』×『俺のアパートです』○スミマセンm(_ _)m

⏰:08/08/13 21:59 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#589 [YOU]
玄関に入りしばらく立ち尽くしていた…入っちゃっていんだろうか…


涼は…何を考えてるんだろう。



僕は…何を期待してるんだろう…



『狭いですけど、上がって下さい』



『お邪魔…してみます』

部屋は一人暮らしには十分な大きさだ。
綺麗に片付いてる…男なのに偉いな。

⏰:08/08/13 22:11 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#590 [YOU]
飲み物を口にしながら部屋を眺めていた。



『お前、明日仕事じゃないの?』


『仕事ですよ?あっ、また…心配してくれてるんですか?嬉しい』



『…バカだな』


『凛は眠たくないですか?電話した時眠ってたでしょ?』



テーブルに肘を付いて涼特有の柔らかい笑顔を向けてくる。

⏰:08/08/13 22:21 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#591 [YOU]
なんか…この笑顔を向けられた瞬間…


一気に眠気が襲ってきた。



『眠い…かな?』



『んじゃ、隣が寝室なんで寝ちゃってください』


『涼は??』



『俺はどこでも眠れますから大丈夫ですよ』

⏰:08/08/13 22:31 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#592 [YOU]
それは気まずい…明日の仕事に支障がでたりしたら僕のせいになるし。



『涼はベッドで寝てよ、僕はここで寝るから!!大丈夫!!』


『いや、お客様ですから寝て下さい』



『いーや…大丈夫だから、寝てよ!!』



2人で押し問答していてもらちがあかない…
こんなのしてたら朝になっちゃうよ。

⏰:08/08/13 22:50 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#593 [YOU]
『わかった!!僕…帰ります!だから涼は普通に寝てよ、分かった?』



『じゃあ、送りますよ…』



『それじゃ…意味ないよ!!帰れるから大丈夫!』

一体…いつになったらこのくだらない会話は終わるんだろう。
少し頭も痛いし…早く眠りたいのは本当だ。



『分かりました、一緒に寝ましょう、幸いベッドだけはデカいですから』

⏰:08/08/13 22:55 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#594 [YOU]
ベッドは本当にデカかった…
男2人が余裕で寝返りをうてる、忘年会のビンゴ大会で当たったらしい。


2人で横になりしばらく話をしていた…
お互い少し距離をとって話している。





あれ…?この感覚…なんだろう…懐かしい感じがする。



広いベッド…向かい合って僕は…楽しそうに誰かと話していた…

⏰:08/08/13 23:03 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#595 [YOU]
『凛?』



誰だ?向かいで話してくれてる人は…


目を閉じて思い出そうとするけど、靄がかかって誰が居るか分からない…

涼が居るのも忘れて、僕はそのまま眠りについてしまった。






頭の中で…誰かの声がする。


『……ン?凛!?』

⏰:08/08/13 23:07 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#596 [YOU]
なんだよ…まだ眠っていたい…温かくて…心臓の音が聞こえて…


落ち着くんだ…お願いだからもう少し寝かせて…


『起きて下さい!!遅刻しちゃいます!』


―――遅刻…?



目を開けてみると、僕は涼の胸に顔を埋めて巻き付いていた。


『おはようございます…このままでいたいのは山々なんですが…』

⏰:08/08/13 23:11 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#597 [YOU]
カァーっと顔が熱くなってきた。



『ごめん!!』


すぐに起き上がると、見事に立ち眩みを起こしてしまった。


またベッドにへたり込み、時計に目をやった。
まだ…朝の6時じゃん、少ししか眠ってないし…


『仕事…何時から?』



『今日は10時からですね』

⏰:08/08/13 23:15 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#598 [YOU]
『なんで?こんなに早くいつも起きるの?』



『いえ…凛が俺の胸に入ってきてびっくりしてしまって…寝顔見つめていたかったんですが、我慢の限界になったんで、すみません』



朝からこんな恥ずかしいセリフよく言えるよ!!
顔は熱いし…頭はボォーっとするしで、パニックだ。


『全く…寝てないの?』


『はい』

⏰:08/08/13 23:21 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#599 [YOU]
眠いだろうに…こんな時でも笑顔を崩さない。


目の下…気のせいかもしれないけど、クマできてるし…



『凛の寝顔…次はいつ見れるか分からないから、勿体なくて眠れませんでした』


どうして…こんなに素直に涼の前ではなれるんだろう。

ロクの前では素直に泣く事も出来ないのに…



俯いていると頬に温かい手が触れてきた。

⏰:08/08/13 23:37 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#600 [YOU]
親指で涙を拭ってくれた…

自然と目が合い涼の顔が近づいてきた…



『凛…大好きです…』


でも…初めてみる涼の辛そうな顔を見たら逃げる事が出来ない…



そっと…唇が触れてきて…僕は、目を閉じた。



さっきより強く抱きしめられて何度も名前を呼ばれた…顔は見えなかったけど、泣いているように聞こえた…

⏰:08/08/15 16:10 📱:F905i 🆔:s0oaAnas


#601 [夜華]
>>500-550
>>551-600


いつも見てます

⏰:08/08/15 16:21 📱:D704i 🆔:NashYOAk


#602 [YOU]
夜華さん感想板にてコメントしております

―――――――――――
涼からキスを受けながら僕は……ロクを想う。
最低な事をしているのは分かっている。



この手を振り解く事ができない。


でも…何も感じない…ロクには抱き締められただけで心臓が爆発しそうになるのに…



ベッドに寝かされ…僕の上に涼がいる…

⏰:08/08/16 01:33 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#603 [YOU]
さっきとは違う表情で見下ろしてくる…
ゆっくりと顔が近付いてきた時…



―――愛してるよ…凛…


―――――愛してる…



『ヤッ!!…ツッ!!やめて!』

思い切り涼を突き飛ばしてしまった。




一体…この声は誰なんだ??胸を締め付けるほど感情を高ぶらせるのは…

⏰:08/08/16 01:39 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#604 [YOU]
『ごめんなさい…』



『やっぱり…俺ではダメなんでしょうね…』


泣いているように笑う涼の事を僕はただ…見つめる事しかできない。


『………』


『俺も好きな人…探します…凛みたいな素敵な人を…だから、あなたも早く出逢って下さい』



『…り…涼ぉ…』

⏰:08/08/16 01:47 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#605 [YOU]
僕が悪いのに…振り回してばかりで…本気で僕を好きでいてくれたのに…


『本当に…ごめん!!』


頭を下げていたら、思い切り髪をクシャクシャにされた。



『約束してください…』


『約束??』


両手で顔を包まれ目を合わせてきた。

⏰:08/08/16 01:50 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#606 [YOU]
『絶対に幸せになるって!!』


どうして涼を好きにならなかったんだろう…こんな良い奴絶対にいない。
でも…どうしても僕はロクがいんだ。
それも、涼が気づかせてくれた…


『約束するよ…涼、ありがとう』



悪戯そうにニコッと笑い、また頭を強く撫でられた。



『やめろよ!!子供じゃないんだぞ』

⏰:08/08/16 01:56 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#607 [YOU]
『凛はやっぱりそうでなくちゃ、泣いてるよりそっちの方がいいですよ』

こんな時でも気を使って…お人好しにも程があるよ。


『でも…今度泣きついて来た時は離しませんよ?』



『何言ってんだよ!!』


いつもの涼の笑顔に戻っていたけど、どこか寂しそうだった…



本当にありがとう…涼

⏰:08/08/16 23:37 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#608 [YOU]
マンションに送ってもらった頃にはみんなが通勤、通学時間だった。


徠おじさんも多分居ないから良かった…と安心して玄関を抜けてリビングへ行くと…



『凛くん!!どこに行ってたの』


血相を変えて心配してくれてたのは香澄さんだ。すっかり存在を忘れていた…



『ごめん…友達の所に行ってたんだ』

⏰:08/08/16 23:41 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#609 [YOU]
香澄さんは…母親みたいな人で…徠からいつも助けてくれる。


でも、さすがに今回の朝帰りはヤバいよな…徠も居ないの気づいてるはずだし…



『大丈夫?何かあったんじゃないの?』


――――鋭い…



『なんでもないよ、心配かけて本当にごめん』


そこから逃げるように部屋に戻った。

⏰:08/08/16 23:48 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#610 [YOU]
部屋に戻り大きなため息と罪悪感が出た…



ロクとはきちんと別れていないのに涼とキスしてしまった。


どうしよう…バレて嫌われたら…
自分が最低な事をしてしまった。



『何やってんだよ…』



ロクと離れてかなりの日数が経ったけど…いまだに連絡がない。

⏰:08/08/18 23:10 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#611 [YOU]
もし…遊ばれていたとしても、ロクを好きな気持ちは揺るがなかった。



どうしても嫌いになれないよ…


今は徠おじさんのマンションにお世話になっている、いつまでもここに居るわけにはいかない。



2人には迷惑かけっぱなしだから、徠おじさんにも働きたいと言ったけど、あっさり却下された。



月日はあっという間に流れた…

⏰:08/08/18 23:14 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#612 [YOU]
気がつけば…吐く息が白くなってた。


今では家事や洗濯が楽しくて仕方ない。
僕自身も働きたいなんて気持ちがなくなっていた。



どうしてあの時…喧嘩なんてしたんだろう…




間違いなく僕の我が儘でロクを困らせてしまったんだ。
未だに後悔の日々を送っている。



出きる事なら…

⏰:08/08/18 23:19 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#613 [YOU]
あの頃に戻りたい…




ロクに逢いたいよ。


僕のせいで雪ちゃんとも喧嘩しちゃったみたいだし。


謝りたい…勝手に先走って八つ当たりして…



『フッ……ツゥ…ウ…』



自分の馬鹿さ加減に泣けてきた。
薬指のリングを触れても…ロクを感じられない。

⏰:08/08/18 23:42 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#614 [YOU]
独りぼっちだった僕をあの2人は家族のように接してくれていたのに。



ロク…ごめん…





『泣くほど辛いならぶつかってこいよ』




振り返るとニヤニヤしながら徠おじさんが立っていた。
笑いながら言われてムカついたのは言うまでもない。

⏰:08/08/18 23:44 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#615 [YOU]
『お前達は…本当、不器用すぎるんだよ、お互いにぶつかり合わなくてなにが分かるんだ?なぁ…凛』



徠おじさんの言う通りだ…知り合って間もないけど、ロクは僕にとって大切な人だ。



『嫌われるのが恐いのか?』



『違う!!そんなんじゃ…』

⏰:08/08/18 23:48 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#616 [YOU]
違わない…正直な気持ちは、絶対嫌われたくない。
でも…もしかしたら…もう嫌われてるかもしれない…



『あいつはそんな小さい器じゃない、男ならビシッと決めてこいよ』



最後にまた少し笑って姿を消した。







―――ロクside――――

⏰:08/08/18 23:51 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#617 [YOU]
普段から従業員に公私混同は絶対にするなと言い聞かせてきた。


でも、どうだ?俺は思い切りダメージを受けて、日に日に凛への想いが募っていってるではないか…



野崎に気づかれるようでは俺もまだまだだな…




凛と雪が居なくなって、毎日浴びるように酒を飲むように…いや、飲まずにはいられなかった。

⏰:08/08/18 23:55 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#618 [YOU]
『オーナー痩せましたね、ちゃんと食べてますか?』



最近は小言のように野崎に質問される。
ほとんど毎日顔を合わせているのに小さな事に気づいて逐一質問してくるようになった。



『…うん』




『子犬ちゃんは元気ですか?』

⏰:08/08/19 00:00 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#619 [YOU]
『うん…』



それ以上は話しかけられたくなかった。
野崎もすぐに気づいてくれたらしい…


自分に気合いを入れて仕事を黙々とこなしていった。




いつものように仕事を終えて、車に乗り込もうとしたら野崎が声を掛けてきた。



『ご一緒します』

⏰:08/08/19 00:03 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#620 [YOU]
『えっ?』




『飲みに行かれるんでしょ?私も行きます』



野崎は俺より7歳上だ。いつも静かにアシストしてくれている…本当に感謝だ。



何も言わなくても気づいてくれる。


仕事での野崎はよく知っているが、プライベートでこうして2人で飲みに行くのは初めてかもしれない…

⏰:08/08/19 22:43 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#621 [YOU]
BARに入り飲みだした。 特に何を話し掛けて来るわけでもなく…


今更変に気を使う仲でもないので楽はらくだ…




『喧嘩でもしたんですか?ここ最近の元気の無さは…』



早速的をつかれた。
思わずむせてしまったのは言うまでもない。


野崎はクスッと笑いながらゆっくり話し出した。

⏰:08/08/19 22:49 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#622 [YOU]
『そうですか…理由は聞いても宜しいですか?』





『俺の…変なプライドで傷付けた』


野崎は一口ブランデーを流し込みグラスを置いた。



『そんなプライド捨ててしまいなさい』


こんな台詞を言われるなんて全く予想していなかった。

⏰:08/08/19 22:52 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#623 [YOU]
またもや俺は見事にむせてしまった。



『プライドの為に最愛の人を失うのは辛いですよ?最近のあなたときたら…仕事中も心、此処にあらずですしね…彼の存在が余程大きかったのでしょう』



痛い所を突かれまくって、思わずカウンターにうつぶせでしまった。



『…野崎の言う通りだ、申し訳ない』

⏰:08/08/19 22:56 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#624 [YOU]
『どうして謝るんですか、私は嬉しいですよ?あなたの人間臭い所が見れて』



『………』


『てっきり感情なんて無いのかと思っていましたからね』



優しく微笑まれ何故かホッとした。
渇いていた心に水が染み込んで行くような感覚だった…



『お相手が男性だったのは予想していませんでしたが…』

⏰:08/08/19 23:01 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#625 [YOU]
マンションへ戻り凛の部屋へ足を運んだ。


ベッドに横になり凛を探す…何処にも居ない…



一気に空虚感に襲われ現実に引き戻される…
キッチンへ行き、煽るように酒を飲みだした。


いくら飲んでも想いばかりが募って虚しくなるだけ…



自分の部屋へ行き、デスクや棚にある写真立てを持ち写真の中で笑う凛を見つめる…


『愛してる…』

⏰:08/08/19 23:06 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#626 [YOU]
不眠症は深まる一方だ。最近は睡眠薬も効かないぐらい眠れない…



俺はこんなに弱い人間だったのか?
真っ暗になったリビングに独り情けなく座り込んでいた。






凛に逢いたい…



次の日…徠に会う約束だったので一睡もしないままマンションへ向かった。

⏰:08/08/19 23:09 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#627 [YOU]
チャイムを鳴らして中へ入る。


もしかしたら凛がいるかと期待したがいとも簡単に裏切られた。



『今は香澄と買い物に行ってる』



『そうなんだ…あいつ迷惑かけてない?』


徠はニヤリと笑い、少しずつ話し出した。

⏰:08/08/19 23:12 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#628 [YOU]
どうやら凛は…夜中なかなか眠りにつけない、食事もほとんど食べていないし、話しかけても上の空らしい…



俺はそれを聞いて安心している。
あいつも…同じ気持ちだったんだと…


『もうそろそろ全て話してもいんじゃないのか?』



『なんで?』



『遠回りし過ぎだよ…もっと素直に生きろよロク』

⏰:08/08/21 00:12 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#629 [YOU]
返す言葉がなかった。
全て話してしまえば楽になる事ぐらい分かっている…
でも、できない。



『小倉 涼にとられてもいいのか?』



それだけは嫌だ。
もう、ほかの誰にも渡したくないのに…


しばらく話をして俺はマンションを後にした。




『今から何しよう…』

⏰:08/08/21 00:16 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#630 [YOU]
今日は休みだ。
マンションに独りで居るのは気がおかしくなりそうな気分だ。


車から降りてそこら辺を散歩してみた。
都心にもこんな所があったのか…



緑がしげっていて、こんなにも心安らぐ場所が…芝生の上に腰をおろし、色んな景色を目に焼き付けた。


風邪が優しく頬を撫でてくれる。
気持ちいい…心が表れそうだった。

⏰:08/08/21 00:20 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#631 [YOU]
いつの間に俺は変わってしまったんだろう…


ここに座って景色を眺めていると、自分の悩みがちっぽけに思えるぐらいな気分だった。





『お兄ちゃん…』



振り返ると雪が立っていた。
今にも泣き出しそうな顔をして。



『……雪』

⏰:08/08/21 00:22 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#632 [YOU]
『ごめんなさい!!』



それだけ言って一気に泣き出した。
夕方の公園にはランニングをしてる人やサラリーマン、カップルがい、てみんなこっちを見てる。

みんなからの冷ややかな視線を感じた。
いたたまれなくなったのではマンションへ連れて行く決断をした。


『雪、マンション行こう』



中へ入り、しばらくしてようやく落ち着いたらしく、話し出した。

⏰:08/08/21 00:25 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#633 [YOU]
『分からず屋でごめんなさい…お兄ちゃんの気持ちも全く考えないで…』


『いいよ…元気そうでよかった』


頭を撫でるとまた泣き出した。
また雪に会えて本当に良かった。



『…馬鹿!!少しは…怒ってよぉ!優しすぎるよ!!』



『可愛い妹が帰って来てくれただけで充分だ』

⏰:08/08/21 00:28 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#634 [YOU]
#632で訂正です

いたたまれなくなったのでは×

いたたまれなくなったので○

ですスミマセン

⏰:08/08/21 10:28 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#635 [YOU]
さっきまで泣いていたのに…
たちまち冷蔵庫が空だの部屋が汚いだの怒り出した。


連行されるようにスーパーへ買い物に行き、大量の食料を持って帰った。


ここ最近酒とつまみぐらいしか口にしていなかったもんな…
ブツブツ隣で文句を言っているが可愛いものだ。



久々に誰かとまともな食事を取った。

⏰:08/08/21 23:19 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#636 [YOU]
『凛ちゃんから連絡ある?』



少し気まずそうに聞いてきた。


『ないよ、大丈夫だ気にするな』



雪が戻ってきてくれたお陰で少し気分が楽になった。
少ししてコロンと雪の婚約者も来た。




久々に家で笑い声を聞けた気がする…

⏰:08/08/21 23:23 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#637 [YOU]
でも…夜になると眠れない…それだけは変わらなかった。


眠ったとしてもすぐに目を覚ます。
この繰り返しだ…



大きなため息をついてベッドに体を沈めた。










――――凛side――――

⏰:08/08/21 23:25 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#638 [YOU]
なんで家に居なかったんだろう…
せっかくロクが来てたって言うのに。



玄関に入った瞬間、ロクのボディコロンの香りがして、一目散にリビングへ入った。




『おじさん!!ロク来てたの!?』



ソファに座ってタバコを吸っている徠おじさんに詰め寄った。

⏰:08/08/21 23:28 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#639 [YOU]
僕の気持ちを見透かしたようにニヤリと笑って一言だ。



『今出て行ったぞ?』



今度はバルコニーに走り下を見たけど姿はない。




そんな感じで、今日もまだ怒りが収まらない。


自分自身へだけど…

⏰:08/08/21 23:30 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#640 [YOU]
どうしてこんなにタイミングが悪いんだ…



もういい加減限界に達している。
ロクに逢いたくて仕方ない…




『出かけてくる!!』




『あいつ…やっと行ったか』


『そうね』

⏰:08/08/21 23:32 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#641 [YOU]
徠と香澄は顔を見合わせて笑っていた。






マンションの前に立ち部屋の番号を押してみる。




あれ??



全く反応がない…携帯を開き時間を見てみると今日は…

⏰:08/08/21 23:34 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#642 [YOU]
『あー!!タイミング悪すぎ!!』



ロクは仕事だよ…
でも…どうしても今日逢いたい。


ロクと喧嘩した日から、雪ちゃんとも疎遠になっていた。
でも、ロクの知り合いって言えば雪ちゃんしか知らない。



勇気を出して、電話してみた。
声を聞いた瞬間…涙が溢れて止まらなかった。

⏰:08/08/23 00:21 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#643 [YOU]
電話越しにお互い泣きながら謝っていた。



今マンションの前に居ると伝えたら、すぐに行くと言ってくれた。


しばらくボォーっとしていたら、マンションの住民達に不審者のように見られたけど、ひたすら無視して雪ちゃんを待った。





『凛ちゃん!!』

⏰:08/08/23 00:24 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#644 [YOU]
雪ちゃんが僕の胸に飛び込んできた。



女の子って…本当小さくて可愛い。
そんな事を思いながらまた2人で泣いて笑いあった。


『今日は、再会を記念して飲みに行こ!!』



ロクに逢いたくてマンションに来たのに、この瞬間だけ忘れていた。

⏰:08/08/23 00:27 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#645 [YOU]
だって…大好きな雪ちゃんと仲直りできたんだ。それが凄く嬉しくて…



訳が分からないまま電車に揺られて何処へ向かうのかも分からず着いていった。


久々に人混みの中を歩いて酔いそうだった。
雪ちゃんは僕の手をしっかり掴み引っ張って行ってくれた。



どうやら目的地に着いたらしい。
しかし…この店は人が沢山出入りしている。

⏰:08/08/23 00:31 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#646 [YOU]
スーツを着た男の人に雪ちゃんが話しかけている。
店の中から誰かが出てきた。



『雪ちゃん、いらっしゃい。おやっ?こんばんは』


この人…どこかで会った事があるような…ないような…んー…考えても全く思いつかない。



『どうも…こんばんは』

⏰:08/08/23 00:34 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#647 [YOU]
まぁいいや…今日はとことん雪ちゃんと飲むぞ!!

ロクには明日ちゃんと会いに行こう…



中に案内されたのはいいけど、すごい人混みでびっくりした。
気がつけば雪ちゃんとどんどん距離が離れていく。



『ゆっ…雪ちゃん!!待ってよ!』



『大丈夫ですか?』

⏰:08/08/23 12:44 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#648 [YOU]
腰を持たれて誘導してくれた。
見上げるとさっきのスーツの男の人だった。



この人…本当にどこで会ったんだっけ??
背はロクより少し高くて…優しそうな横顔は印象的だった。



『何か付いてますか?』


『いえっ…スミマセン』

柔らかい微笑みを貰ってついつい頬が熱くなる感覚がした。

⏰:08/08/23 12:48 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#649 [YOU]
優しい人なんだろうな…


『仲直り出来たらいいですね』


『えっ?』



『凛ちゃーん!!早く!早く!!』


なんでそんな事を言われたのか分からなくて、聞き返そうとしたら、雪ちゃんに呼ばれて遮られてしまった。



僕達は個室に入れられた。

⏰:08/08/23 12:51 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#650 [YOU]
室内は黒で統一してあって、天井の真ん中には大きなシャンデリア。


ソファの後ろには石のカーテンがあって…
何の石かはわからないけど、綺麗でついつい見とれてしまった。



『それはスワロフスキーで出来ているんですよ』


『スワロフスキー?』



さっきの男の人は野崎さんて人だった。
以前、ロクのマンションで会った事があるらしい…

⏰:08/08/23 12:55 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#651 [YOU]
確かに…会った事があるかも…



野崎さんは飲み物を作りながらわかりやすくスワロフスキーについて説明してくれた。


高級クリスタルガラスで透明度の高い素材と高度なカット技術でできているらしい。



3pぐらいの石がいくつも繋がって出来たカーテンは本当に綺麗で…と僕が浸っていたら、ゆきちゃんからお呼びがかかった。

⏰:08/08/23 13:03 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#652 [YOU]
『ほら、凛ちゃん乾杯しよ!!』



渡されたグラスにはピンク色の液体が入っていた。
2人で乾杯をして仲直り会が始まった。



やっぱり雪ちゃんといると落ち着く…
可愛い妹が出来たみたいで嬉しい。


女性は良い香りがして、体も柔らかくて…笑顔も素敵で…落ち着くのかな?

⏰:08/08/23 23:49 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#653 [YOU]
僕は…細くて…柔らかさなんてない。



ましてやいい香りなんてしない。
安らぎなんて与えられない…


やばい…またへこんできた。ロクはどうして僕を選んだんだろう…







よりによって男の僕を…

⏰:08/08/23 23:52 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#654 [YOU]
『お口に合いませんか?』



隣から落ち着いた声が聞こえてきた。
声の方を見ると野崎さんだった。




『いえ…美味しいです』

それだけ言って僕はまた一人の世界に入ってしまった。




正直…味なんて分からなかった。

⏰:08/08/23 23:55 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#655 [YOU]
雪ちゃんは楽しそうにカラオケを歌っている。



たまに…自分の事が本当に嫌いになる時がある。一度沈みだしたら、中々上がることができない…


周りの音も聞こえなくなり




景色も全てモノクロになってくる…


泣くことすら忘れてしまう自分が本当に嫌いだ。

⏰:08/08/23 23:58 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#656 [YOU]
                                          まるで…自分が誰にも必要とされていない気がして…



最近は…記憶が戻ったとしても僕の周りには誰もいないんじゃ…なんて思っている。


徠おじさんは何か知ってるのかな?




今度聞いてみよう…

⏰:08/08/24 00:00 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#657 [YOU]
『こらー!!そこ!!暗い顔して飲んでるの!?』



耳に大音量で雪ちゃんの声が聞こえてきた。



『はい!!飲んでます!!』


グラスを思い切り上にあげてアピールしてみた。暗くなるのはよそう…せっかく誘ってくれたのに。




何時間飲んで歌っただろう…

⏰:08/08/24 00:05 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#658 [YOU]
体が重い…途中からお店の人?らしき人達が来て雪ちゃんと盛り上がっている。



僕もよっぽど楽しかったのか、いつもより飲む量が増えてるのは確かだ…

ふぅーっと熱っぽくため息をついてグラスを傾けた。




『もうやめた方がいんではないですか?』



野崎さんが話しかけてきた。

⏰:08/08/24 00:09 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#659 [YOU]
まるで小さい子供に話を聞かせるように…


みんな何処へ行っても僕を子供扱いして…




なんか…ムカつく。


『まだ大丈夫です』


グッと一気に飲み干した。




『凛ちゃーん、楽しいね、やっぱ…あたし達って最高の友達だよねぇ』

⏰:08/08/24 00:11 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#660 [YOU]
また2人で乾杯して勢いよく飲みだした。
今日は気を失うまで飲んでやる!!



と…言ったまでは良かった。
猛烈に気分が悪い…普段ほとんど飲まないし…飲めない…


調子に乗りすぎた…。




気がつけば部屋には沢山の人がいるし…
酒と人に完璧酔ってしまった僕は、オアシスを求め部屋を出た。

⏰:08/08/24 00:16 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#661 [YOU]
『ウゥ…ーやばい…吐きそう…』



何処へ行ってもこの店は人が多い…
とりあえずトイレへ駆け込み、そこにあったソファに座り込んだ。


頭がぐるぐる回って…呼吸も荒い…
心拍数も異常に高い気がする。



外へ出たいけど、そこまで歩ける自信がない…





『大丈夫?』

⏰:08/08/24 00:20 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#662 [YOU]
重い頭を上げると全く知らない人が立っていた。

『………』


無言で頷いてまた頭を下げ、ソファにうなだれていた。
とにかく…一人にしてほしい…親切にしてくれるのは嬉しいけど。



頭を抱えていたら首筋に冷たい感触があった。
びっくりして顔を再度上げると…

⏰:08/08/24 23:20 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#663 [YOU]
『気持ちい?』



気づいたらさっきの知らない男はいつの間にか隣に座っていた。




なんか…怖い…




『ありがとう…大丈夫だから』



そう伝えても去っていく気配がない。

⏰:08/08/24 23:22 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#664 [YOU]
本当はまだ具合が悪くて座っていたいけど…


逃げないとヤバイような感じがして…



僕は立ち上がり、トイレを出ようとした。次の瞬間!!手首を掴まれソファに転けるような形で倒れた。




『冷たくされるのも嫌いじゃないよ…』



『…ヤッ!!やめろ!!離せ!!ツッ』

⏰:08/08/24 23:25 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#665 [YOU]
両手首を取られて、男が上に乗ってきた。


僕はソファに寝かされる形になっている…
次第に顔がどんどん近づいてきて…



『…ッ!!……!!』


あまりの恐ろしさに声が出ない!!男が男をなんで襲ってくるんだよ!!




『ロッ…ロク…ロクー!!』

⏰:08/08/24 23:28 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#666 [YOU]
『大きな声出したら駄目だよ?今から気持ちよくなろうよ…』



こいつ、おかしい!!お酒が回って力が全くでない…
それでも必死に腕を振りほどこうと抵抗していた。




『大人しくしてよ…じゃないと…酷い事するよ?』


冷たく笑う目を見て、金縛りにあったような感覚になって動けなくなった。

⏰:08/08/24 23:32 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#667 [YOU]
ゆっくりと耳朶を攻めてきた…



気持ち悪くてザラついた舌の感触で吐きそうになった。


喉がカラカラに渇いて、声を出したいのに出せない!!




こんな男に犯されるなんて…本当…最低…


誰も…助けてくれない。


ロクも来てくれない。

⏰:08/08/24 23:37 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#668 [YOU]
もう…いーや…どうにでも…なればいい…




『聞き分けの良い子は好きだよ…優しくしてあげるからね』



なにも聞こえない…大丈夫…いつかは…終わるから。


どこかで諦めている自分の嫌いな自分がいる。




いつも…嫌な事があれば殻に入れるから…大丈夫

⏰:08/08/24 23:40 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#669 [YOU]
『うわあぁぁぁー!!!』


遠ざかる意識の中で悲鳴な男の声で我に返った。



『凛ちゃん!!しっかりして!!』


僕の視線の先には、雪ちゃ…ん?



何があったのか…必死に僕の名前を呼んでいる。雪ちゃんの隣には野崎さんもいた。

⏰:08/08/24 23:43 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#670 [YOU]
『………』



僕…無事なの?


体の力が抜けていて、起き上がる事もできない。


『凛ちゃん!!ねぇ、返事してよ!!』




『うん…平気』


さっきの気分の悪さは何処へやら…

⏰:08/08/24 23:45 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#671 [YOU]
やっと返事が出来たのは良かったが、体が言う事を聞いてくれない。



『運びますよ、捕まって下さい』


野崎さんにお姫様抱っこをされて、恥ずかしさの余り顔が一気に熱くなった。



でも、一人で歩けない僕は力なくすがることしかできなかった。

⏰:08/08/25 18:47 📱:F905i 🆔:F2QrEvuE


#672 [YOU]
さっき飲んでいた部屋とは全く違う雰囲気の所へ案内された。


さっきは黒…今度は白…僕は備え付けてあったソファベッドの上に寝かされた。



雪ちゃんは心配してくれて、ずっと僕の手を握っていてくれた。




『ごめんね…せっかく楽しく過ごしてたのに』

⏰:08/08/25 18:49 📱:F905i 🆔:F2QrEvuE


#673 [YOU]
『馬鹿…出て行くなら一言伝えてよ…でも…何もされなくて本当に良かった』



『…ごめん』



2人で笑い合っていたら、ノックもなしにいきなりドアが勢いよく開いた。

⏰:08/08/25 18:53 📱:F905i 🆔:F2QrEvuE


#674 [YOU]
『…ロ…ク』



目の前に逢いたくて仕方ない人の姿があった。
体をゆっくり起こし、立ち上がろうとした。


正面に立ち、言葉を交わそうとした瞬間…



パチ―――ン!!!!!




『…………』


えっ…?痛いんだけど…

⏰:08/08/26 22:53 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#675 [YOU]
ゆっくりと右の頬に手をやり、自分が平手を喰らった事を実感した。



『お兄ちゃん!違うの!私が無理矢理誘って連れ出したの!!』



『雪、お前は部屋に戻っていろ』


雪ちゃんはまだ何か言いたそうだったけど、部屋を出て行った。

⏰:08/08/26 22:56 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#676 [YOU]
『雪ちゃんは悪くないんだ…勝手に僕が動いたから』



頬が痛い…でも、ロクが今は目の前にいる。


今日は、再会に感動してる場合じゃないみたいだし…ロクは猛烈に怒っている。



『バカヤロー!!お前は何を考えてんだ!?体弱いくせに調子乗って酒なんか飲んで…ふざけるな!』

⏰:08/08/26 22:59 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#677 [YOU]
せっかく逢えたのに…



せっかく仲直りしようと思っていたのに…


悲しくて…言葉がうまく出てこない。
こんな姿見て幻滅されて…また嫌われちゃったよ。



それより…もう終わりだ。



――完璧に嫌われた…。

⏰:08/08/26 23:02 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#678 [YOU]
でも…最後に、怒ってる顔だけど…見れて良かった。



ヤバイ…泣きたくなってきた。もう歩けるし…


『ごめん、帰る』



立ち上がろうとしたら、思った以上に回復してなくて、座り込んでしまった。



情けない…ボロボロと我慢していた涙が溢れてきた。

⏰:08/08/26 23:04 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#679 [YOU]
『送ってやる』



『いいよ…一人で帰れる』


チッと舌打ちが聞こえてきた。


『待ってろ!キー持ってくるから』



『ヤダ!!一人で帰る!!もう僕なんかほっとけよ!最後まで喧嘩なんて最悪だったけど…いい……もう…』

⏰:08/08/26 23:08 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#680 [YOU]
自分が何を言っているかはっきりいって訳わからなかった。


無我夢中で泣きながら訴えていた事は覚えてる。


『黙れ!!もう話すな!!』



怒鳴られた時…気づいたら僕は…ロクの胸の中にいた。


久々のロクの香りに包まれ、安心した僕は軽い目眩すら覚えた…

⏰:08/08/27 23:29 📱:F905i 🆔:.4wsgZuA


#681 [YOU]
『ロク…?』


抱き締められた意味が分からなくて混乱していた。


『すまない…守ってやれなくて』



苦しそうに頭上で声がする…どうしてロクは謝るんだろう…

悪いのは僕なのに…なんで…抱き締めるの?




辛いよ…

⏰:08/08/27 23:32 📱:F905i 🆔:.4wsgZuA


#682 [YOU]
でも…今から予想もしないセリフを貰うなんて…検討もつかなかった。

















『凛…側にいてくれ』

⏰:08/08/27 23:35 📱:F905i 🆔:.4wsgZuA


#683 [YOU]
『………』


夢なんかじゃないよね…?



側にいてって…今言ってくれた。


言葉がうまく出てこない。泣きすぎて恥ずかしいぐらい話も出来ない。




『ロク…ヒック…僕は……僕もッ…』

⏰:08/08/30 01:25 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#684 [YOU]
『もう…お前無しでは生きて行けない』



死んでもいい…僕は…絶対にロクがいい。
ロクじゃないとダメだ!!

お互いに目をやっと合わせた。
一体自分がどんな顔してるかなんてもう…どうでもいい。




目の前にいるロクを瞳に焼き付けたい…
そんな衝動に駆られた。

⏰:08/08/30 01:28 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#685 [YOU]
少し乾いた唇に優しくキスされ、また…強く抱きしめられた。











――――凛side――――

『へぇーここってロクの店なんだ』

⏰:08/08/30 01:30 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#686 [YOU]
#685

で訂正です凛sideと書いてますが…ロクsideですごめんなさい

⏰:08/08/30 01:32 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#687 [YOU]
『凛ちゃん…お兄ちゃんはこの店のオーナーだよ?さっきから本当に何言ってんの!?』



またこの2人…さっそく始まった…

ため息をつきながらもどこか喜んでいる俺が居る。
凛は顔色も戻り、雪と言い合いをしていた。




でも…さっきは本当に助かった。
雪と野崎が凛を捜してくれなかったら…

⏰:08/08/30 01:37 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#688 [YOU]
今頃…その男を俺は殺していたかもしれない。



襲った男はこの店がある限り永久追放だ。
ほかの店にもこの情報は一斉に流しておいた。




やっと…俺の所に戻って来てくれた宝物。



今から、また喧嘩もするだろう…だが、もう離さない。

⏰:08/08/30 01:40 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#689 [YOU]
『ロク?』



名前を呼ばれて顔を上げると、隣に座っている凛が心配そうに見てきた。


『大丈夫?』


『あぁ…平気だ。もう少し2人でいろ、店内回ってくる』



店を閉め、マンションへ戻った。
雪は男の所へ戻り、また2人の生活が始まろうとしていた。

⏰:08/08/30 01:44 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#690 [YOU]
気のせいかもしれないが、凛の様子がおかしい…さっきからそわそわしている。



『どうしたんだ?』


『いや…雪ちゃんもコロンもいないし…久々に来たから落ち着かなくて』



『そうか…お前、荷物徠の所にあるのどうする?取りに行くか?』

⏰:08/08/30 23:47 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#691 [YOU]
『ブランケットだけはいる!!…あれがないと落ち着かなくて…』



『子供だな…』



自然と笑みがこぼれる自分がいる。
隣で何かブツブツ言っているが、それも今思えば可愛いもんだ。




とりあえず、お互いに風呂に入り眠りについた。

⏰:08/08/30 23:50 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#692 [YOU]
今日は週末とあって帰宅したのが午前様だ。


凛が戻ってきて俺の不眠は嘘のように解消された。









目を覚ますと隣にある姿がなかった。
リビングに向かうと凛の姿がキッチンにあった。

⏰:08/08/30 23:52 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#693 [YOU]
『おはよう』



またこうして言葉を交わせて一緒に食事が出来て幸せを感じている。




この笑顔を見るだけで全てが癒される。




『ロク…?』

⏰:08/08/30 23:54 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#694 [YOU]
腹も満たされた頃…やけに神妙な面持ちで俺を見ていた。



どうしたんだろう…



俺は今から驚く台詞を言われるとは全く予想していなかった…






『浮気してない?』

⏰:08/08/30 23:57 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#695 [YOU]
思わずコーヒーを吹き出しそうになった!!



『なんで?どう考えたらそうなるんだ?』









――――凛side――――


だって…そうだろ?しばらく会わない間に…なんか…また素敵になってるし。

⏰:08/09/02 02:40 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#696 [YOU]
ちょっとしか離れてないけど…


気になって仕方ないんだよ、前は正直好きって気持ちがいっぱいすぎて…何も考える事ができなかったけど…




今は…不安の方が大きくて…




もう離れたくない…

⏰:08/09/02 02:42 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#697 [YOU]
だから…きちんと話をしないと。




『不安で…たまらないんだ……もう、ロクと離れたくないんだ』




『ゆっくりでいい、一つずつ話してくれ』



朝食の途中だったけど、自分からこんな話を出しただけに、食事は喉を通るはずもなく…

⏰:08/09/02 02:45 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#698 [YOU]
椅子に座って大きく深呼吸して、話し出した。




ロクの目を見てしまうと…今にも泣き出しそうだったので、自分の手を見つめて話した。




帰りが遅いのは女の人と会ってるんじゃないか…

どうして男の僕を選んだのか…

⏰:08/09/02 02:48 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#699 [YOU]
だってそうだろ?普通の考えなら男同士なんて…


ロクから声を掛けられたら誰でもなびいちゃうよ。




『…………』



どうして部屋に入ったらいけないかも聞いた。


ロクは静かに黙って聞いていてくれた…

⏰:08/09/02 02:50 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#700 [YOU]
もしかしたらまた喧嘩になるかもと内心恐れていたけど…




『話は終わりか…?それで全部吐き出せたか?』


どれぐらい話したのかは分からないけど…なんか疲れた。


でも…まだ一つだけ聞いていない事がある。





―どうして…触れてくれないの?―

⏰:08/09/02 02:54 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#701 [YOU]
これは…恥ずかしくて、言えそうにない…けど。


『凛?』



ロクの瞳はとっても優しく感じた。


こんな事を考えてるなんて絶対思ってないよね…



でも…僕は毎日でも…


一分一秒でも…

⏰:08/09/02 02:57 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#702 [YOU]
ロクに触れていたいし…触れられたい。




『僕との……えっ……』


『落ち着いて言ってみろ』



『エッ…は……嫌っ…』



言えない!!伝えたいのに!!言えないー!!

⏰:08/09/02 03:01 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#703 [YOU]
やばい…体中が熱くて息がうまくできない…


でも、今言わなくていつ言うんだ!?
しっかりしろよ!!



自分に気合いを入れれば入れるほど…


呼吸が苦しくなっているのがわかる。



僕は見事、ロクに情けない姿をさらしてしまった。

⏰:08/09/02 19:22 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#704 [YOU]
本当に…情けない。



過呼吸を起こしてしまった、駄目な奴と自分を責めた。







――――ロクside―――


正直…ショックだった。

⏰:08/09/02 19:24 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#705 [YOU]
そんな風に思われていたとは…



今、俺の事を心から信用してくれているものだと思っていたから…


他にもまだありそうだったが、過呼吸で倒れてしまった。




そろそろ潮時かもしれないな…
携帯のフリップを開き、ある人に電話を掛けた。

⏰:08/09/02 19:27 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#706 [YOU]
「もしもし…」




『親父、電話ですみません』


凛と俺の父親に電話した。タイミングよく時間に余裕があったみたいで、ゆっくり話ができた。



内容は、全てを話してもいいかと…

⏰:08/09/02 23:48 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#707 [YOU]
この台詞を伝えるとしばらくの沈黙があった。


確かに、全てを話してしまえば凛は両親に会いたいと言い出すだろう。




『お前はいいのか?』


俺?予想してない質問に驚いたが、冷静に考えた結果…伝えた方がいい。



『はい』

⏰:08/09/02 23:51 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#708 [YOU]
親父はお前が選んだ答えならそれでいいと言ってくれた。



屋敷にも凛が望めば連れてきてもいいと…



徠の努力も水の泡だと親父は笑っていた。
今まで散々助けてもらったのに、結局全てを明かしてしまう…



都合がいいにも程があるな…

⏰:08/09/02 23:53 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#709 [YOU]
今回ばかりは徠も許してくれないかもな…



フゥーっと煙を吐きながらタバコを消した。





さて…凛に全てを話す時が来てしまった。



なぜか分からないが…嬉しいようで淋しい、そんな気持ちになってしまった。

⏰:08/09/02 23:55 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#710 [YOU]
部屋へ戻り、俺のベッドで横になっている宝物の側に腰を下ろした。



静かに寝息を立てている。



なぁ…今、誰の夢を見ている?
俺は、お前の夢にまだ出てないか?




6年前…お前が眠ってる間に俺は姿を消した。

⏰:08/09/02 23:58 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#711 [YOU]
でも今度からは、お前が目を覚ます度俺がいる。



もう逃げないよ…。




『んっ…ンー』




『おはよ…』

⏰:08/09/03 00:00 📱:F905i 🆔:SDRxuQPw


#712 [YOU]
――――凛side――――

目を覚ますとどアップのロクの顔があってびっくりした。



『はよ!!』


てか…僕はなんで今ベッドの上にいるんだろう…




しばらく考えると思い出すだけで顔から火が出そうだった。

⏰:08/09/06 00:37 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#713 [YOU]
ロクに全てを言おうとして…ぶっ倒れたんだった…。



『大丈夫か?』


大丈夫じゃない…落ち着け…大きく深呼吸してようやくロクの目を見て笑った。




あれ?ここ…僕の部屋じゃない。

⏰:08/09/06 00:41 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#714 [YOU]
もしかして…ロクの部屋で爆睡してたの!?




『今何時!?ロクのベッド占領してごめん!!』



起き上がりベッドから下りようとした時、デスクの上や本棚の所々に写真立てに自然と目がいった。


ここからでは誰が写っているか見えない。

⏰:08/09/06 00:46 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#715 [YOU]
でも、僕じゃないのは確かだ…。



――――ズキン…




胸の痛みを抑えるように無意識のうちにシャツの上から胸を押さえていた。


『ロク、仕事は?』



『休みだが、それがどうかしたか?』

⏰:08/09/06 01:15 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#716 [YOU]
『……別に…』



この部屋から一刻も早く出て行きたい。


立ち上がりドアに向かって歩き出した。




『凛…待て』




『夕食の買い物行かないと』

⏰:08/09/06 01:17 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#717 [YOU]
どうでもいい言い訳をしている事ぐらい分かっている。



ロクもロクだよ!!


部屋に入れてくれたのは嬉しいけど、僕の気持ちも少しは考えてくれてもいいだろ?




写真立てぐらい隠しておいてくれてたらいいのに!!

⏰:08/09/06 01:20 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#718 [YOU]
でも…ロクが風邪を引いて入った時は写真立てなんかなかった。




『こっちこいよ』



ロクが手を強引に引っ張って一番行きたくない所へ連れて行こうとしている。




『ヤッ…!!やだ』

⏰:08/09/06 21:08 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#719 [YOU]
思わず目を強くつぶってしまった。


僕の気持ちとは裏腹にロクはクスクス笑っているが、それどころじゃない!!




『肩の力抜けよ…』



何も可笑しいことしてないような気がするんですけど!?
そう突っ込みたくなる反面、言えない僕がいる。

⏰:08/09/06 21:14 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#720 [YOU]
ロクは後ろに回り、両肩を2回叩いてきた。


なんでこんな嫌がらせをするんだ!?と思ったらだんだんイライラしてきた。



こうなったらロクの好きな人の写真でも何でも見てやるよ!!



ヤケクソになった僕はおなかに力を入れて踏ん張りながら目を開いた。

⏰:08/09/06 21:17 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#721 [YOU]
そこには…







『なに……これッ…』

⏰:08/09/06 21:18 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#722 [YOU]
僕だ……



僕の知らない自分が沢山いる。


隣で笑っているのは…ロク…



写真の中の2人はとても幸せそうに笑っている。年も若い…写真の場所は一体何処だろう。

⏰:08/09/06 22:32 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#723 [YOU]
海がとても綺麗で…思い出したくても何もわからない…。



でも…すごく温かくて…懐かしい気持ちになった。





『6年前の俺達だ…』



6年も前から…僕らは知り合いだったの?

⏰:08/09/06 22:35 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#724 [YOU]
ねぇ…ロク?



思い出したい、昔の事…



過去の事を想い出そうとすればするほど…胸が苦しくなる。

けど…なんだか分からないけど、とても温かい…



『……僕…ちゃんと…笑ってる…ね…』

⏰:08/09/06 22:38 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#725 [YOU]
『そうだな…この時の凛は…心の底から笑えてたかな?』



後ろから優しくロクが抱き締めてくれた。


2人共…今とは別人の顔だ。
若さもあるかもしれないけど…幸せそう。





自然に嬉しくて涙が出てきた。

⏰:08/09/06 22:41 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#726 [YOU]
この写真から…目を離す事ができない。




一生…焼き付けておきたい…でも…涙で写真が歪んで見えない…



『これは、2人で沖縄へ旅行に行った時の写真だ。熱を出して一泊延ばしたんだぞ?』




『…ズッ…相変わらず…弱っこいね…ウッ…僕』

⏰:08/09/06 22:48 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#727 [YOU]
『そーだな…』



ロクが出してくれた写真は数え切れないほどあった。


2人の写真はあまりなかったけど、ロクの写真は山のようにあった。



後ろ姿やタバコを吸ってる所…極めつけは、眠ってる写真まであった。

⏰:08/09/06 22:51 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#728 [YOU]
僕らは…相当仲が良かったんだろう。


でも…僕らが知り合いだったのは分かった。
どうゆう関係だったのか…。



僕の家族は?




兄弟はいた?一つ分かったら全ての事が知りたくなる。

⏰:08/09/06 23:30 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#729 [YOU]
もつれていた糸を少しずつ解いていく感じのように、ロクは話していってくれた。



家族、兄弟、どれも信じられない事ばかりだ。




ロクとは19歳まで家族同然でいたのは驚いた。
その中でも一番気になる事を聞いてみた。




『僕には恋人はいた?』

⏰:08/09/06 23:33 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#730 [YOU]
ロクがいきなり口をつぐんでしまった。
どうしてか分からなかったから、もう一度聞き直してみた。




『いたよ…』




『誰!?どんな人!?僕は幸せそうだった?』



また黙ってしまった。

⏰:08/09/06 23:35 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#731 [YOU]
タバコを吸い出して、一つ煙をはいてゆっくり話し出した。




『相手が知りたいか?』



2回頷いて真っ直ぐロクの瞳を見つめた。
そんなに言うのが勇気居る事なのかなぁ…?




『ロクも知ってる人!?』

⏰:08/09/06 23:37 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#732 [YOU]
聞いた瞬間ゲホゲホとむせたロクは日頃にない姿だったので、とても可愛く感じた。


背中をさすってあげると、少し落ち着いたみたいだ。





話が長くなりそうだったので、僕はキッチンへ行き、飲み物を用意した。


一体…今からどんな話が聞けるんだろう。

⏰:08/09/07 23:55 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#733 [YOU]
部屋に戻るとロクはまたタバコを吸っていた。



煙たいので窓を開けると冷たい風が入ってきた。




もう少しで冬になるなぁ…



物思いにふけていたらさっきの質問の答えをまだ聞いていない事に気づいた。

⏰:08/09/07 23:57 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#734 [YOU]
『ロク…さっきの答えまだ聞いてないんだけど…』




『…そうだな』



タバコを消してしばらく黙っていたロクが、ゆっくり口を開いて話し出してくれた。

⏰:08/09/07 23:59 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#735 [YOU]
『そいつは…いつもお前の近くにいて……お前を心から愛してる。時には喧嘩もあった…でも、凛を…強く思ってる奴だよ…』






『そんな…の…』



あの時…涼と居る時…聞こえたあの声…




―――凛、愛してる。

⏰:08/09/09 12:19 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#736 [YOU]
あの声は…もしかして…ロク…?



ロクを見ると表情は曇っていた。


19年ずっと僕らは一緒に過ごしたんでしょ?
ヤクザな家庭だったし、友達は絶対多くなかったはずだ。




目を閉じて思い出してみる。

⏰:08/09/09 12:21 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#737 [YOU]
頭の中で…ロクの声が聞こえる。



それは…とっても優しい声で…




愛してる…と何度も…。




『ロクだよね?…僕を…ずっと愛してくれていたの』

⏰:08/09/09 12:22 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#738 [YOU]
多くを語らない人だから、自分から言えなかったんだ。



決して全てを思い出せたわけではない、正直何もだ。




でも…ロクが僕を愛してくれていた事は思い出さなくても…心が覚えてたんだ。




『………』

⏰:08/09/09 12:25 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#739 [YOU]
静かに…僕はロクの唇に触れた。



そして、そっと口づけた。




『ありがとう…ロク。僕の側にいてくれて』





『……まだ、伝える事があるんだ』

⏰:08/09/09 12:27 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#740 [YOU]
そう言ってロクは、優しく僕を抱き締めてくれた。



なぜか、辛そうに聞こえるのは気のせいだろうか?




今日は、一日が長く感じられる。



2人はまた座って話し始めた。

⏰:08/09/09 12:29 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#741 [YOU]
ロクの表情がどんどん曇っていく…。



一言一言選ぶように話し出した。




沖縄の旅行の時、僕は喜んでいたが、ロクは辛くて仕方なかったと聞いた。




何故なら…別れを告げないといけなかったからだと言う。

⏰:08/09/09 13:34 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#742 [YOU]
僕の母親に銃で撃たれ、徠からは僕と血縁関係はないと聞かされ…



僕の前から姿を消す決心をしたと言う。





『どうして…僕の前から居なくなったの?僕等は別れないといけなかったの?』

⏰:08/09/09 13:36 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#743 [YOU]
首を振ってくれて安心したのは言うまでもない。


家族として暮らしていた時…
母に言われた事があったらしい、ロクはそれを破ってしまったし、血縁関係もないのに家に居るのが苦しかった。




そして何より…僕を守る為の力もなかったと…

⏰:08/09/09 13:39 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#744 [YOU]
僕を養える力がついたら、迎えに行こうと思ってくれていた。




だからロクは…働く事を反対していたんだ。



そして…やっと出逢えたと思ったら、僕は記憶をなくしていた。




『ごめ…ね?ロク…辛かったよね…』

⏰:08/09/09 13:43 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#745 [YOU]
この話を早く聞いていたら…ロクから離れる事なんかなかったのに…。




僕は…自分ばかり辛いと思っていた。



ロクは、僕の何倍も辛い思いをしてきて…



自分に対しての怒りと悲しみが一気に溢れ出して、声が枯れるほど…僕は叫び…泣いた。

⏰:08/09/09 13:46 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#746 [YOU]
『凛…もういい、泣くな』




『ごめッ…な…さい!!…ウッ…ロク!!』



泣くなと言われても涙は止まるはずはない。
その間も優しく背中を撫でていてくれた。




どこまで優しいんだよ!!僕は…どこまで甘えてるんだ?

⏰:08/09/09 13:49 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#747 [YOU]
ごめんねロク…。




もう二度とこの手を離さないから。



ようやく泣き止んだ頃には、窓の外が薄暗くなっていた。




『落ち着いたか?』

⏰:08/09/09 13:52 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#748 [YOU]
優しく微笑んでくれる顔を見たら、せっかく落ち着いてたのに!!




『落ち着かないよぉー!!』



また泣き出してしまった。




ロクは…どれだけの思いで、僕に接してくれていたんだろう。

⏰:08/09/09 13:54 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#749 [YOU]
全てを聞いてスッキリしたけど、またある疑問が一つ浮上してきた。





僕と離れてる間…付き合った人はいたんだろうか…。





『ねぇ…ッ…僕と離れてる間…付き合った人とかいた?』

⏰:08/09/09 13:59 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#750 [YOU]
『いないよ…』




あまりの返事の早さが逆に怪しいと思うのは僕だけだろうか…。


目をみても合わせてくれないし…絶対おかしい!!



『嘘つかなくていいから…教えて?今日は全て話してくれるんでしょ?』

⏰:08/09/09 23:56 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#751 [YOU]
大きなため息をつきながら答えてくれた。




『寝るだけの女なら、何人かいたよ』



ショックだ…。


自分から聞き出したくせに、普通に言葉を失っている。



顔にも確実に出てるよ…一体、僕はどんな表情してるんだ?

⏰:08/09/09 23:58 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#752 [YOU]
自分に問い掛けながら、パニクっていたら…




『プッ…』



ん?ロクを見ると手で口元を押さえている。


何?何が起こったか把握出来なくて、一人で唖然としていた。




『ロク?』

⏰:08/09/10 00:01 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#753 [YOU]
『腹痛い…何て顔してんだッ…』



笑われてる?そう思ったら頭に血が一気に昇った。




『信じらんない!!なんでそこで笑えるわけ!?』



『……ごめッ…でも…』

⏰:08/09/10 00:05 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#754 [YOU]
ロクがこんなに笑ってる所を初めてみた気がする…。



なんだか…嬉しい。
でも、いい加減にしないと…と言おうと思ったら、こっちを見て優しく微笑んでいた。




『昔に戻ったみたいだな…』



そう言って、シャツの袖を捲り上げブレスレットを見せてくれた。

⏰:08/09/10 00:08 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#755 [YOU]
これ…見た事ある。
僕は自分の首からぶら下がっているネックレスを出してみた。




『お揃い…』



『お前がくれたプレゼントだ』



普段、気にしていなかった。
でも、ロクの左手首には間違いなくアメシストのブレスレットがあった。

⏰:08/09/10 00:12 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#756 [YOU]
『いつ…?』




『19の頃だ』



それから片時も外したことがないらしい。
僕とまた出逢えたのも、このブレスのおかげとまで言ってくれた。




僕等はすごく遠回りをしてきた気がする。

⏰:08/09/10 00:16 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#757 [YOU]
ロクは…ずっと僕を探してくれていた。


一人の人間にこんなに愛されるって…本当に素敵な事だと思った。




こんなにも…僕を想ってくれて…ただひたすらロクは走り続けてきたんだ…そう思うと、なんとも言えない気持ちになった。

⏰:08/09/10 00:20 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#758 [YOU]
目の前にいるロクが愛しくて…愛しくて仕方ない。






『ロク…ロクを僕にちょうだい』




『……凛』




『僕だけを見て…僕の全てをロクにあげるから…』

⏰:08/09/10 00:23 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#759 [我輩は匿名である]
がんばあ

⏰:08/09/12 19:41 📱:P905i 🆔:mdwyjoOs


#760 [YOU]
我輩は匿名さん☆感想板にてコメントさせてもらってます

―――――――――――『…………』



ロクの頬にそっと触れてみた。





早く一つになりたい…。


僕から誘っているかもしれない。

⏰:08/09/13 01:23 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#761 [YOU]
形のいい唇に軽く口づけをした。




次の瞬間!!強く抱きしめられていて…苦しいけど…ロクの体温や…匂いを感じられる。



何度も…何度も…僕の名前を呼んでくれる。




ロクの声を耳元で感じていた。

⏰:08/09/13 01:26 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#762 [YOU]
お互いに目が合い、久しぶりにロクを感じようとしている…




『ンッ…ロク……ッ…』



舌を絡まされ、久々のロクに一気に体が火照りだした。



激しく舌を吸われ、頭が真っ白になって、意識が遠くなりそうなくらいだ。

⏰:08/09/13 01:30 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#763 [YOU]
『待って!!……ハッ…ァ…ロク!!』





強引に服の中に手が入ってきて、思わず拒否してしまった。



だって!!お風呂に入ってないんだよ!


それでもロクは僕の声に耳も貸さず、首筋を舐めたり、噛んだりして顔を埋めてきた。

⏰:08/09/13 01:33 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#764 [YOU]
『ロク!!待ってって!!』



『……何?』



『…お風呂……入りたい…かも』




『一緒にか?』



なんでこんな時だけロクは意地悪になるんだろう…。

⏰:08/09/13 01:35 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#765 [YOU]
誰も…一緒に入りたいなんて言ってないのに。




『一人で…入りたい…よ』



『無理だ』




『アッ!!…フッ…ン……ロク…』

⏰:08/09/13 01:39 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#766 [YOU]
ロクと結ばれる時…思う事がある。



普段は凄く物静かなのに…この時だけは……荒々しくなる。


このロクも嫌いじゃないけど……死ぬほど恥ずかしいんだ。





『……電気…消してッ…』

⏰:08/09/13 01:42 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#767 [YOU]
しばらく見つめ合っていて、電気は消してくれるかと思ったけど…




『それも駄目だ…全て見せろ……お前は……俺の全てだ』




目を見つめられて、こんな台詞言われちゃったら…もう…死んでもいい。


ロクになら…殺されてもいい。

⏰:08/09/13 01:46 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#768 [YOU]
何もされていない…ただ見つめ合っているだけのに…下半身に熱を感じる。




だって…ロクに触れられるのなんて…どれぐらい振りだろう。




髪をかきあげられ、額にキスを落としてきた。

⏰:08/09/13 23:48 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#769 [YOU]
そしてまた目が合う…。


一体どうしたんだろう?





『明日、起きれなくなったらすまない…』




『えっ?…なんッ!?…ンン!!』

⏰:08/09/13 23:50 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#770 [YOU]
どうゆう意味!?




舌を激しく絡められて、言葉を発することが出来ない。



一人、パニクっていると、胸のあたりで電流が流れた。



突起物を舌で転がされて…片方は手でもてあそばれてる。

⏰:08/09/13 23:52 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#771 [YOU]
『ヤッ…ア……ァン…!!』




久々の快感に思わず腰が浮いてきた。


所々チクッと痛むときがあったけど、そんな事考えている余裕なんて…今の僕にはない。





『凛…?』

⏰:08/09/13 23:55 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#772 [YOU]
不意に声がかかり、荒い呼吸のままロクを見上げた。





『なっ…ハァ…何?』




『誘ってんの?…と言うか、どこでこんな事覚えたんだよ』




何が?言われている事が全く分からない。

⏰:08/09/13 23:57 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#773 [YOU]
僕は、返答する事もできず、瞬きしかできなかった。



だけど…ロクは事細かに赤面する僕に説明してくれた。




ロクの腰を掴み、自分の股間を擦り当てていたらしい…。



信じられない!!自分がそんな事をしてたなんて!!

⏰:08/09/13 23:59 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#774 [YOU]
『もうやめてッ…言わないで………恥ずかしくて…死んじゃいそうだよ…』





『もっと、乱れていいよ』




『…ヒヤッ!!』



ロクの左手が分身をとらえて、優しく上下に動かされだした。

⏰:08/09/14 00:02 📱:F905i 🆔:hFBfkuyI


#775 [YOU]
もっと…激しくして欲しいのに…撫で回すだけで、物足りない。




酷くして欲しいなんて、恥ずかしくて言えない。


撫でられてるだけなのに…グチュグュ音を出している。




最悪だよ…淫乱とか思われたらどうしよう。

⏰:08/09/14 00:05 📱:F905i 🆔:hFBfkuyI


#776 [YOU]
必死に我慢していたら、右手を掴まれ、ロクの手に導かれて下に持って行かれる。





『…ンン…ロク?』



『自分でしてみせて…』



『ナッ…!!できなぃ…ッ!!ヤダッ!』

⏰:08/09/14 00:08 📱:F905i 🆔:hFBfkuyI


#777 [YOU]
思い切り意地悪な顔で笑ってる。




僕の手で分身を握らせ、その上からロクの手が…ゆっくり上下に動かされ始めた。



『意地悪ッ…!!ツッ…ン…』



今度はお尻に異物感を感じて、閉じていた目を開けてみる。

⏰:08/09/15 00:18 📱:F905i 🆔:xTnTnD7A


#778 [YOU]
指が…入ってる…




でも…足りないよ…もっと………グチャグチャにして欲しいのに…。



『凛…手が止まってるぞ?』



言葉と同時に指が激しくピストン運動を始めて、恥ずかしいほど喘いでしまう自分がいた。

⏰:08/09/15 00:21 📱:F905i 🆔:xTnTnD7A


#779 [YOU]
『ヤッ…アアァ!!……アン…』



『気持ちいいんだ…やらしいな凛は…』



耳元でため息混じりに囁かれ、背中が弓のようにしなっていた。


それをいい事に、僕は四つん這いの体制に転がされ、気付は思い切りロクにお尻を突き出した形になっていた。

⏰:08/09/15 00:24 📱:F905i 🆔:xTnTnD7A


#780 [我輩は匿名である]
ファイト

⏰:08/09/15 00:33 📱:P905i 🆔:FGi1v7Go


#781 [YOU]
我輩は匿名さん感想板にてコメントしてますありがとうございます


―――――――――――

こんな体勢で恥ずかしくて死にたいぐらいなのに…




僕は自分の分身を掴んで必死に上下にしごいていた。

⏰:08/09/16 02:59 📱:F905i 🆔:ZDUezus.


#782 [YOU]
前後を一気に攻められ、頭では……もう何も…考えられなくなっていた。




腰を自ら振り、喘ぎまくっていた。



『アッ…ァ!!もぅ…イクッ…ロクゥ…イッちゃう!』




『凛、こっち向いてイッて…』

⏰:08/09/16 03:02 📱:F905i 🆔:ZDUezus.


#783 [YOU]
また体勢を変えられた…



今度は…ベッドに体育座りをさせられ、思い切り股を開かれた。




『ロク!!無理だよぉ…ヤダッ…』



ロクと目が合って、頬が熱くなった。

⏰:08/09/16 03:05 📱:F905i 🆔:ZDUezus.


#784 [YOU]
『今まで…一人で勝手に乱れて腰振りまくってたのに?…今更恥ずかしいのか…?』




目の前の人がロクじゃないみたいに感じた。


だって…僕の目の前でアグラを組んで…タバコを吸っている。



でも、切れ長の目に見つめられ…僕は…

⏰:08/09/16 03:08 📱:F905i 🆔:ZDUezus.


#785 [YOU]
僕の分身は…元気がなくなる所か…さっきまで萎えてたのに……




ロクに見つめられるだけで……徐々に熱を帯び……起ち上がってきた。




自分の姿が…余りにも恥ずかしくなって…涙が滲んできた。

⏰:08/09/17 00:28 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#786 [YOU]
『手伝おうか…?』



タバコをくわえたまま…ジリジリと距離を縮めてくる。





人差し指で僕の分身の突起を円を描くようにしてきた。



ただ…それだけしかされていないのに…先から密が溢れ出てきて…

⏰:08/09/17 00:32 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#787 [YOU]
自然と僕の手もまた上下に動き出した。



僕の行為を最初は見ていたロクは…



タバコが吸い終わり、目の前にやってきた。




肩で荒く息をしながら見つめていたら、腰を持たれ、座っていた体勢からズルズルとベッドの中央に寝かされた。

⏰:08/09/17 00:35 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#788 [YOU]
せっかくイケそうだったのに!!


そんな事を言えるはずもなく、体が痙攣をおこしている。




髪も体も汗でお互いびしょびしょだ…



『お疲れさま…今、イカせてやるから』

⏰:08/09/17 00:37 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#789 [YOU]
そう言いながら、上に覆い被さってきて、額にキスをしてくれた。



もぉ…その笑顔は反則だよ!!と独り言のように頭の中で呟いていた。




『ヒャア!!…アァ!!…ンッ』



自分の声に驚き、ロクを探してみる、いつの間にか…

⏰:08/09/17 00:41 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#790 [YOU]
ロクが股に顔を埋めている!!



『エッ…?ロク!?…ヤアッ…ッ…ハッ…』




凄い早さで上下に動かされたり舌で転がされたりしている。



余りの快感に、うまく呼吸ができない自分がいた。

⏰:08/09/17 00:43 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#791 [YOU]
髪を掴み足をばたつかせて逃げようとするけど…



力が入らない…



口と手で僕はあっと言う間にイカされ……気を失いそうだった。



『ごちそうさまでした』


『……………』

⏰:08/09/17 22:28 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#792 [YOU]
限界だ…体がおかしくなりそう。



でも、僕はしてもらってばかりで……何もしてあげてない。


『ハァ…ねぇ……ロクのが……飲みたい』




力を振り絞って起き上がり、ロクの前に正座した。

⏰:08/09/17 22:31 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#793 [YOU]
『いい…お前は何もしなくて、無理するな』




無理なんかしてないよ!!と言いたいけど、言えない。



ロクのボクサーパンツに手を掛けて、脱がした。



……までは良かったけど

⏰:08/09/17 22:33 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#794 [YOU]
いざ目の前にすると…



余りの大きさに驚いた自分がいる。




でも…喉が自然と鳴る……ロクが欲しい。




両手でロクを持ち、口の中に入れる。

⏰:08/09/17 22:42 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#795 [YOU]
『ンッ…!!……フッ…ンン…』



膝立ちになっているロクを下から見上げると、少し苦しそうに僕の髪を撫でている。





気持ちいんだよね…?



わざと水っぽい音を出すと、ロクがドクン!と脈を打っている。

⏰:08/09/17 22:46 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#796 [YOU]
顎が…痛い…



『凛…もう……やめろ』



苦しそうに頭上から声がする。
また視線を上げて見つめてみると…




――――怖い


次の瞬間、僕の頭は力強く離された。

⏰:08/09/17 22:49 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#797 [YOU]
『ロッ……ク!?…』




『もう無理…我慢してくれ』




両膝を抱えられ、股間の辺りに冷たい感触があった。



『エッ!?…冷たい!!』

⏰:08/09/17 22:52 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#798 [YOU]
『滑り良くしないと、凛が傷物になっちゃうだろ?』




ローション??ヌルヌルして…なんか変な感じ…。



『アッ!!……無理!!…アァッ…ンッ』



ゆっくりとロクを飲み込んでいく…。

⏰:08/09/17 22:55 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#799 [YOU]
『ロク?…ンッ…いいから……痛くても…イイからッ!!ロクが欲しい!!』




こんな言葉言ったら煽る事ぐらい分かってる。


でも、散々焦らされたんだ、早く一つに繋がりたい!!




『煽るなッ!!』


と怒鳴られ、その怒鳴り声にさえ感じる!!

⏰:08/09/17 22:59 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#800 [YOU]
ロクが一気に入ってきて、痛みで気が遠くなる…



『大丈夫か…?』



『もう…こんな時まで…優しいんだから……ンッ…ロクの物だよ?…グチャグチャに……してよッ…』



ロクが大きく目を見開いていた。
驚いたかな?

⏰:08/09/17 23:03 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#801 [YOU]
そっと首に手を回し、首筋にキスをした。




思い切り体を折られ、突き上げられて、声が出ない。



『アァッ……イィ!!…ロク!!…ヒャン!!』



何も考えられない…ただ…今だけは…二人が繋がっていると言うこと…

⏰:08/09/17 23:08 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#802 [みぃ]
頑張って下さい

⏰:08/09/17 23:10 📱:P905i 🆔:K/rdWQUw


#803 [YOU]
ただ…それだけ…



ロクの首にしがみつき…



背中に爪を立てる…



もう…誰にもロクを渡さない。




『愛してるッ!!…ハッ…アァッ!!ロク!!…愛してる』

⏰:08/09/17 23:12 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#804 [YOU]
『………ッ!!』




『イッ……イクッ!!アッ…イッちゃう…ヨ…』




涙でよく見えないけど、ロクは微笑んでいるように感じた。



『フッ…ンッ……ンン…』

⏰:08/09/17 23:16 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#805 [YOU]
お互いに今までの隙間を埋めるようキスをに貪っていた。


唾液が垂れようと関係ない…



『俺も、一緒に…』




それだけ言って、ロクは一気にラストスパートをかけてきた。

⏰:08/09/17 23:20 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#806 [YOU]
『ロク!!…ヒャ…アァッ…死んじゃうッ!!…離さないで!!……アァ…』



僕の体内にロクが脈うち、窄みから白い液が出てきた。


―――チュッ…


『大丈夫か?風呂一緒に行くか?』



うん。と頷きバスルームに抱きかかえられて行った。

⏰:08/09/17 23:24 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#807 [YOU]
みぃさん
応援ありがとうございます感想板にてコメントさせてもらいます

⏰:08/09/17 23:25 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#808 [夜華]
>>600-700
>>701-800

頑張って下さい

⏰:08/09/18 08:23 📱:D704i 🆔:8h.BULkI


#809 [YOU]
夜華さん
コメントありがとうございます


―――――――――――


『……ンッ…んー…!!』



あれ…??ここ…ベッド…。




ロクは……??

⏰:08/09/18 19:48 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#810 [YOU]
寝返りをしようと体を起こすと…



『イッ!!…いだぃ…』




体中が痛くて…本気で動けない…




『………クッ…ロクゥ…』

⏰:08/09/18 19:56 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#811 [YOU]
名前を呼んでも返事がない…



枕に顔を埋めて、大きくため息をついた。


昨日…いや、今日か…あれだけ激しく…ロクに抱かれたんだ。



ベッドで2回……バスルームで1回…。
考えただけでまた顔が熱くなってきた。

⏰:08/09/18 20:23 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#812 [YOU]
ロクって…意地悪だよ、普段はあれだけ優しいのに…



思い出すと、今度は熱いため息が出てきた。




『独り言か?』



『ギャッ!!…痛い…ィ』



『大丈夫か?今、起こしてやる』

⏰:08/09/18 20:31 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#813 [YOU]
『居たの!?…体中が…痛い…ッ』



今日は…ロクに甘えてみようかな。
そんな気持ちが生まれてきた。


散々いじめられたんだし!!




『すまない…ほら、つかまれ』

⏰:08/09/18 22:10 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#814 [YOU]
普通に返された…



『……うん』



優しく抱かれ、起こされた。
なんか…恥ずかしいな。



『辛くないか?腹が減っただろ、メシ作った』



『えっ!?ロクが!?!?』

⏰:08/09/18 22:14 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#815 [YOU]
『なんだよ…俺が作ったらいけないのか?』




『いや…そうじゃ…ないけど…』



嬉しくて抱きつきたい衝動をかなり抑えてるんだぞ!!


ベッドの上で食事とか…外国の映画で見た事あるぐらいだ。

⏰:08/09/18 22:31 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#816 [YOU]
玄米パンをこんがり焼いてあって、僕の大好きな苺ジャムがたっぷり塗ってある…。



あとはスクランブルエッグにカリカリベーコンだ。


全部…僕の好きな物ばかり。



『ありがとう…すっごく嬉しい!!』



優しく微笑みベッドサイドに座ってきた。

⏰:08/09/18 22:36 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#817 [YOU]
『美味しい…ありがとう、ロク…本当に嬉しい』


料理作ったりするのも好きだけど、たまには作ってもらうのもいいかも。

体の痛みも食事で少しは癒された気がした。



なんて単純なん……だ?って…ロク…??




『……エプロン!!』

⏰:08/09/18 22:41 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#818 [YOU]
エプロン!!ロクのエプロン姿!!




ヤバい…格好いいんですけど…出来れば写真に収めたいぐらい。


『大丈夫か?さっきからおかしいぞ?』



『だって…ロクのエプロン姿とか、可愛い』




『…!!!!!!』

⏰:08/09/18 22:44 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#819 [YOU]
また…意外な一面を見れた。



あれだけクールな僕の最愛の人が…顔を真っ赤にしている。




『食べたら声掛けろ…』


それだけ言ってそそくさと部屋から出ていってしまった。




怒らせちゃったかな…

⏰:08/09/18 22:47 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#820 [YOU]
でも、大丈夫だ…もう、こんな事で落ち込んだりしない。



今までロクは僕を探し続けてくれて、見つけてくれた。




今度は僕がロクを守る……って、出来るかわからないけと、ロクを癒やしてあげたい。



きっと…疲れてるし…よく分からないけど…傷ついてきたと思う。

⏰:08/09/18 23:02 📱:F905i 🆔:R4meQORc


#821 [yu~.]
失礼します(´・ω・`)

>>330-500
>>501-800

⏰:08/09/20 15:55 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#822 [YOU]
yu~.さん感想板にてコメントしておりますありがとうございます

―――――――――――


僕も…ロクのために強くなりたい。




そして………一刻も早く記憶を取り戻したい。




そう強く思った

⏰:08/09/21 00:02 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#823 [YOU]
―――ロクside――――


最近、凛の寝顔を見て思う…


表情が柔らかくなったと、幼さも出てきたように思うのは凛に甘い俺だけか?



昔の凛をよく思い出す。


とにかく、べったりだ。俺としては嬉しい事だが…。

⏰:08/09/21 00:05 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#824 [YOU]
雪の前でも俺に甘えてくる。我が妹からの攻撃が酷くなったのは言うまでもない…。




『ちょっと…凛ちゃん?私が居るの分かってる?もう少し気を使いなさいよ!!』




ほら…また始まった。



『うるさいなぁ〜いいじゃん!僕達ラブラブなんだからさ!!』

⏰:08/09/21 00:07 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#825 [YOU]
『…………』



返す言葉がない…凛が最近かなりオープンなのはいいが…



言葉に出すのはやめてほしい。
俺がどんな顔をしていいか全く分からないからだ。


俺達は、前より絆が深くなっただろう…
凛も俺を信頼してくれだしたようだ。

⏰:08/09/21 00:10 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#826 [YOU]
最近は毎日のように色んな事を話してくれる。




前までは、気を使って話していたし…自然だ。


凛が昼食を用意している傍らで俺は手伝いをしていた。


料理を作りながら、凛が口を開いた。

⏰:08/09/21 00:16 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#827 [YOU]
『ロク?………実家に…行ってみたいんだけど……ダメかな…』



やはりこの日が来た。実の親にはどんな事をしてでも会いたいだろう…


『いいぞ、早い方がいいな』



『うん…ありがとう』

⏰:08/09/21 00:18 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#828 [YOU]
フワッと柔らかく微笑みながらまた調理を始めた。


徠に連絡しておこう、俺は行っても……大丈夫だろう。




親父は多分、大丈夫だ。問題は母だな…。


凛を見たらまた離さなくなるような不安に駆られる。

⏰:08/09/21 00:20 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#829 [我輩は匿名である]
>>650ー700
>>701ー800
>>801ー900

⏰:08/09/22 00:59 📱:D705i 🆔:DhhCM9/c


#830 [我輩は匿名である]
>>600-700
>>701-800
>>801-900

⏰:08/09/22 01:01 📱:D705i 🆔:DhhCM9/c


#831 [我輩は匿名である]
失礼します

>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

失礼しました

⏰:08/09/22 15:04 📱:W52SH 🆔:y2yTmH0E


#832 [YOU]
#829-#830
我輩は匿名さん
アゲアゲありがとうございます
今から少しだけ更新しますので

良かったら読んでやって下さい
いつも応援ありがとうございます

⏰:08/09/23 01:36 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#833 [YOU]
やばい
感想板に書いたつもりがスミマセン間違えました

⏰:08/09/23 01:37 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#834 [YOU]
#831匿名さん感想板にてコメントしてますありがとうございます


―――――――――――


『ンッ……』






『…ク!?……ロク!?』



『……ツッ!!』

⏰:08/09/23 01:41 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#835 [YOU]
目を覚ますと…俺は汗びっしょりだった。





なぜなら…何年振りかに母の夢をみた。



『大丈夫?すごい汗かいてるけど…』




『………あぁ…』

⏰:08/09/23 01:42 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#836 [YOU]
どうしてこんな夢をみるんだ…




恐ろしい夢で…



母が、俺を銃で撃つ…屋敷を離れて一時期うなされた事もある。




ここ最近は全く見なかったのに…。

⏰:08/09/23 01:44 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#837 [YOU]
凛が額から落ちる汗をタオルで拭いてくれているが、言葉も掛けられない程…





俺はまだ母に怯えている。



『ロク?どうしたの?何かあったの最近…?』




『いや、大丈夫…何もない』

⏰:08/09/23 01:47 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#838 [YOU]
凛の顔を見て、また母を思い出す。



俺は…実家に行かない方がいいのか?





だが…もし凛が屋敷へ行って、俺の所に戻ってこなかったら…。




一体どうしたって言うんだ…?

⏰:08/09/23 01:51 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#839 [YOU]
『ロクッ…何でも言ってよ…どうして一人で解決しようとするんだよ』




両腕を持って、真っ直ぐ俺の目を見てくる。



ついつい目を逸らしてしまった。





『ロク…ッ』

⏰:08/09/23 01:54 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#840 [YOU]
『すまない…なんでもないんだ、泣かないでくれよ…』





『バカッ!…僕は何のために…ツッ…いるんだよ!!…ロクの支えになりたいのにッ!!…馬鹿ロクッ!!』


涙を零しながら怒っている。




俺は…愛されているんだよな?

⏰:08/09/23 01:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#841 [YOU]
いつからこんなに自信がなくなったんだ?




凛がこの手からすり抜けて行かないかが心配になってならない。



普段の俺なら絶対こんな事思わない…
今は…弱っている自分がいる。



一緒にいるのが当たり前になって…言葉で愛を確かめたくなる時がある。

⏰:08/09/23 02:02 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#842 [YOU]
性格が歪んでるかもしれない…



でも、体を重ねても…今は心の隙間は埋まらないだろう。




凛の口から…




――――愛してる




ただ…それだけでいい。聞きたい…。

⏰:08/09/23 02:05 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#843 [YOU]
『凛…?俺がいなくなったら悲しんでくれるか?…俺と居て…お前は幸せか?』




『ロ…クッ…?何言ってるの?』



凛の顔がどんどん歪んでくる。
素直じゃない自分のせいで…凛を振り回してる。



『すまない…変な事聞いて…忘れてくれ』

⏰:08/09/23 02:09 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#844 [YOU]
深いため息をつきながら、また枕に顔を埋めて眠りにつこうとした。




『僕は……ロクの…何?ただの同居人?』



意外な台詞を言われてまた俺は起き上がった。
凛は静かに涙を流しながら、僕を真っ直ぐ見ていた。



『何に怯えてるの…?何がロクを追いつめてるの?僕が悪いなら直すから』

⏰:08/09/24 01:51 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#845 [YOU]
『お前は悪くない…俺の弱さだ』



全ては俺が悪い…母のトラウマからまだ逃げられない。




『弱い所見せてよ…ロク…僕の前だけはカッコつけなくていいから…本当のロクを見せて』



『…………』

⏰:08/09/24 01:55 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#846 [YOU]
凛に弱い自分を見せるなんて、男の恥だ。
母の事で悩んでいるなんて笑われるに決まっている。




『どんなロクでも受け入れるよ?

…泣きたいなら泣いてもいい…ロクが未だに見えない……好きで好きで仕方ないけど…ロクが分からないよ!!』





そうだよな…分かる訳ない…相談なんてした事ないし。

⏰:08/09/24 02:01 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#847 [YOU]
言ってもいいのか…余計に凛を不安にするんじゃないのかと思うと、喉まできていた言葉をまた呑み込んでしまった。




『言えない?』




『……ッ…すまない、今は…』




凛はもう泣きやんでいた。
俺の手を取り、両手で包み込んでくれた。

⏰:08/09/24 09:33 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#848 [YOU]
『ごめんね、なんか問い詰めたりして…僕待つから、ロクが何でも話してくれるまで』




無言で頷く事しか出来ない自分が情けなかった。

凛が…とても強く見えて、何とも言えない気持ちになった…。




成長してるのは凛だけのような気がして…また自分を責めた。

⏰:08/09/24 09:37 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#849 [YOU]
『タバコ…吸ってくる、寝てろよ』




『……わかった。おやすみなさい』




ベランダに出て、タバコに火をつけた。
外の風景を見ながら、物思いにふける…。





『避けては通れない道だな…』

⏰:08/09/24 22:00 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#850 [YOU]
どっちにしろ、会わないといけない。




凛の為にも…俺自身の為にも。



大丈夫だ…凛は何処にも行かない、俺の側にいてくれる…自分で守ると心に誓いながらも…不安を感じる。




街のネオンや街灯が明るくて、空を見上げても星一つ見えない。

⏰:08/09/24 22:11 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#851 [YOU]
なんてタイミングいいんだ?



一人突っ込みながら、タバコを消して部屋の中へ入った。




今日は…長い夜になりそうだ。キッチンへ行き酒とグラスを持ちソファに腰掛けた。






いくら飲んでも酔えない…どれだけ落ち込んでるんだ?情けない…。

⏰:08/09/24 22:16 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#852 [YOU]
こんな時に雪が居てくれたら、軽くあしらって笑い飛ばしてくれただろう。



意外に妹離れしてないのかもな…
自然と笑いが出てくる。


ソファにうなだれながら静かなリビングでグラスを見つめていた。




――――フワッ…

⏰:08/09/24 22:22 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#853 [YOU]
肩に温かい感触を覚え振り返ってみると肩にブランケットが掛けられていた。



『…凛』




表情を伺うと、猛烈に怒っている様に感じられる。
顔を背けられ、行動を見守っていると…キッチンに向かい、グラスを持ってきた。




『……??』

⏰:08/09/24 22:27 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#854 [YOU]
片手に酒を持ち、持ってきたグラスに満たした。


そして、一気に飲み干してしまった。
あまりの速さと驚きに、止めることすら出来なかった。




『クゥー…!!きっつ!!何?いつもこんなの飲んでるの!?』



『……あぁ…』

⏰:08/09/24 22:32 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#855 [YOU]
また、何を始めるかと思えば…体育会系だよ。



『凛、やめておけ…ぶっ倒れるぞ?』




『いーや、ロクだけなんて許さない…今日はとことん飲んでやる!!』




最悪のパターンだ…まぁ、いいか…明日はゆっくり休ませよう。



つまみを作りに俺はキッチンへ向かった。

⏰:08/09/24 22:37 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#856 [YOU]
気が重い…また心配事が増えた。
明日は雪に介抱お願いしよう。



おつまみを持ってリビングへ戻ると、凛は飲み続けていた。



『それは強いからこっち飲めよ』


と酎ハイを出してみた…がしかし…既に目がすわっている。



手遅れだ…と心の中で嘆いたのは言うまでもない。

⏰:08/09/27 12:44 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#857 [YOU]
隣でぶつぶつ言っている。



僕が悪いなら言ってくれればいいのに…と、だから違うって言ってるのに…


いつも秘密ばっかりして徠にはなんでも言ってるくせに…



普段言えない事を酔いに任せて全て言ってくる。凛には悪いが、こんな姿を見るのは嫌いじゃない。


こいつも色々溜めているものがあるだろう。

⏰:08/09/27 12:49 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#858 [YOU]
どれぐらい飲んだだろうか…



気付いた時には隣が静かになっていた。



安堵のため息をついてもう一杯酒を作り飲んでいたら、左に重みを感じ見ると、凛が真っ赤な顔で寄り添って来た挙げ句に寝ている。



『弱いくせに…バカ』



スースーと寝息を立てている。

⏰:08/09/27 12:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#859 [YOU]
―――次の日、俺は徠と連絡を取り、屋敷に向かう日程を決めた。




2日後…あの屋敷にまた足を踏み入れる。



正直、乗り気ではない。でも…凛が記憶を少しでも取り戻してくれればと思いの事だ。




『最近元気ないですが、また喧嘩でもしましたか?』

⏰:08/09/30 16:51 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#860 [YOU]
頭上からの落ち着いた声は野崎だ。



『いや…凛は関係ないんだ。すまない…』




『またそんな顔をする、人生の先輩になんでも言ってみて下さい。』



呆れ顔で野崎に笑われた。2人で飲みに行って以来…色々相談させてもらうまでの仲になった。

⏰:08/09/30 16:54 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#861 [YOU]
店を閉めた後、またいつものbarに飲みに行った。



野崎も父や母の事を知っている。
だから、わりかし話はスムーズに出来た。



そこまで悩む必要はないと言ってくれたが、わだかまりはそう簡単には取れない。

⏰:08/09/30 17:00 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#862 [YOU]
『ロク…?』




名前を呼ばれて顔を上げると凛が不安そうな面持ちで見つめていた。


『すまない…聞いてなかった』



母の存在が未だこんな俺を追い詰めているだなんて…



『…そんなに屋敷に行くのがイヤ?』

⏰:08/09/30 17:09 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#863 [YOU]
『…いやッ、そんなんじゃない、気を使わせてすまない…』



最近、凛とまともに会話をしていないような気がする。
ナイーブになっていると、ついつい独りの世界に入ってしまう。


かと言って明るく会話出来るタイプでもない…。


『大丈夫…大丈夫だから…』

⏰:08/09/30 17:13 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#864 [YOU]
また独り考え込んでしまっていたら、凛が俺を抱きしめていた。



『今度は僕がロクを守から…絶対に側にいるから…独りで悩まないで…大丈夫だから…』




そっと細い腰に腕を回した。
凛の香りを思い切り吸い込んで落ち着く自分が恥ずかしい。


その夜は凛を抱き締めて眠りについた。

⏰:08/09/30 17:18 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#865 [YOU]
―――――――――――――――――――…



いよいよやってきてしまった。


鏡の前でネクタイを締め直した。
大きく深呼吸して、目の前の自分に喝を入れる。


『お兄ちゃん?決まってるじゃん』



雪が呼びに来てくれた。

⏰:08/09/30 17:29 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#866 [YOU]
リビングに出ると凛と目があった。



『おはよう…』



ん?目をそらされた…どうしてだ?


凛の格好は白いシャツに薄いラベンダー色のニット、黒のパンツで…色白の良さがよくでている。


それは良しとして、どうして目をそらす?
雪に気づかれないように何度か目線を合わせようとするが、全部スルーされてしまう。

⏰:08/09/30 17:47 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#867 [YOU]
まさか!!少し顔も赤いし、ダルそうだ…熱でもあるんじゃないのか?



心配になった俺は凛を部屋に呼び、理由を聞く事にした。




『どうした、調子悪いなら言えよ…熱あるんじゃないのか?』



『うぅん…大丈夫…元気だよ』


俯いたまま返事をする。一体どうしたって言うんだよ、軽くパニックをおこしそうな自分がいる。

⏰:08/09/30 17:52 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#868 [YOU]
その気持ちがとうとう表に出てしまった。
苛ついていた俺は少し強い口調で凛に接した。


『いい加減に目を合わせろよ、あと、ちゃんと言ってくれ…心配するだろ?』



ビクッと凛の肩が揺れた。


『……ツッ…あの……』



俺の両手を握る力が強くなってきた。

⏰:08/09/30 17:58 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#869 [YOU]
『……素敵…だなぁ…ッて…思っただけ…スーツ姿が…』



『…!!!』



そんな事…!?



ゆっくりと視線が上がってやっと目があった。
なんか、久々にマジマジと顔をみたら…



ヤバイッ!!思い切り泣かせたくなってきてしまった。

⏰:08/09/30 18:05 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#870 [YOU]
『…ンッ……フッ…アッ!!』



思い切り抱き寄せて深いキスをした。



『……ゴメン…』



『お前が謝るな…続きは帰ってきてからだ、行くぞ』



『……ハイ』


車に乗り込み俺達は屋敷へ向かった。

⏰:08/09/30 18:18 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#871 [YOU]
車中でお互いの会話はなかった…



途中、凛は父と母に手土産を買っていた。









『着いたぞ』



『えっ…??ここ…?』

とりあえず車から降りて門へ向かおうとした。

⏰:08/09/30 22:28 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#872 [YOU]
足を止め振り返ると凛は車の側で立ち尽くしている。



『どうした?行かないのか?会えるんだぞ?』



『…………ハイ』


ゆっくりと歩きだし、俺達は門の前に立った。
開けると懐かしい風景が広がっていた。



俺の特等席には徠が座っていた。

⏰:08/09/30 22:50 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#873 [YOU]
『よお…よく来たな』



徠がタバコを一本勧めてくれた。
俺の気持ちを察してくれたのか?ありがたかった。



徠の案内で親父の元へ行こうとしていたら、俺達が来たのを知って、兄貴達が寄ってきた。




『ロク!!…坊ちゃん、お久しぶりです』

⏰:08/09/30 23:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#874 [YOU]
みんな凛に会えて嬉しそうだ。
当の本人はこれだけの人相の悪い男達に囲まれて硬直していたのが可笑しかったが…。



あとからみんなと飲みに行く約束をして別れた。



親父の部屋に向かう途中、周りを見渡し、母を捜してみたが、どこにも姿がなかった。



どこか出掛けてるのか?まさかな、凛が来る事は知ってるはずだし…。

⏰:08/10/01 00:03 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#875 [かな]
あげげ

⏰:08/10/01 01:45 📱:D705i 🆔:n4XOR9RA


#876 [我輩は匿名である]
300-400

401-500

501-600

601-700

701-800

801-900

⏰:08/10/04 22:40 📱:F703i 🆔:swaYIYVk


#877 [我輩は匿名である]
300-400

401-500

⏰:08/10/04 22:42 📱:F703i 🆔:swaYIYVk


#878 [藍土]
>>001ー100
>>101ー200
>>201ー300
>>301ー400
>>401ー500
>>501ー600
>>601ー700
>>701ー800
>>801ー900
>>901ー1000

⏰:08/10/05 01:21 📱:L705iX 🆔:SIY.Bu9E


#879 [我輩は匿名である]
出来ないなら
アンカしなぃで。


邪魔なだけ。
更新されたと思って見たのに

⏰:08/10/06 08:22 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#880 [YOU]
我輩は匿名さん藍土さん感想板にてコメントしていますありがとうございます

⏰:08/10/06 09:11 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#881 [YOU]
――――――――――――――――――……


余り気にせず俺達は親父の部屋へ向かった。
扉を開けると、着物を綺麗に着こなし書類に目を通していた姿を見て懐かしさを覚えた。


『親父、ご無沙汰してます』


こっちにゆっくり目を向け、凛を見て心なしか少し微笑んだ気がした。

⏰:08/10/06 09:12 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#882 [YOU]
目元の刻まれた深い皺を見て、時の流れを感じた瞬間だった。



『座れ、楽にしてくれていい…そう堅くなるな』



一緒に暮らして居た時こんな労いの言葉なんかかけてくれた事がない。



記憶のない凛を少しでも気遣っての事だろう…。凛の表情は堅くなっていく一方だ。



無理もない…この家柄だ。

⏰:08/10/06 09:13 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#883 [YOU]
『凛、よく来たな…具合はどうだ?何か苦労してる事はないか?』



名前を呼ばれて背筋を真っ直ぐしてゆっくり話始める。



『……はい…お陰様で徠おじさんや…ロクに助けてもらってるので…大丈夫です。ありがとうございます』




緊張しながらも親父に微笑む姿は…なぜか…俺の胸を打った。

⏰:08/10/06 09:14 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#884 [YOU]
親父や兄貴達の為にも記憶が戻ってほしい…。



もちろん母の為にも…。


『親父、母の姿がありませんが…どこか外出ですか?』




『居ないか?どこにも行っていないはずだが…まぁ、そのうち出てくる、気にするな』



相変わらず親父と母の中は冷め切っているのを感じた。

⏰:08/10/06 09:14 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#885 [YOU]
親父と話が済み、屋敷の中を案内してくれる事になり、徠と3人で歩いていた。



昔話のように凛にも聞かせてやると表情も少しずつ和らいできた。


俺達に質問攻めしてくる。
何人が屋敷で暮らしているのやら、父の話しも仕切りに聞いてきた。



そんな姿が微笑ましくて仕方なかった。

⏰:08/10/06 09:15 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#886 [YOU]
なぜ…記憶をとられてしまったのか…




屋敷に来てやたら感傷に浸ってしまう…。
俺も年をとったって事だな…。



自然に口元が緩んでしまう…



『どうしたロク?』


気づけば徠にしっかり見られていた。

⏰:08/10/06 09:16 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#887 [YOU]
『なんでもない…』



そうか…とそれだけ言ってまた屋敷案内に戻った。



夜には盛大に宴会を用意してくれていた。
凛は相変わらず俺の横から離れない。



当たり前の事だよな、凛にしてみたら初対面の相手ばかりだ。

⏰:08/10/06 09:17 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#888 [YOU]
それとは裏腹にみんなは凛と絡みたがる…



『ロク!?…助けてよ!!どうしたらいい!?』


必死に耳打ちしてくる姿が可笑しくて爆笑してしまった。




しばらく見守る事にして酒を飲んでいたら徠が傍らに寄ってきて2人で乾杯した。


『親父…嬉しそうだったな』



『良かった、合わせてやれて』

⏰:08/10/06 23:21 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#889 [YOU]
親父も来ればいいのに…せっかくだ、凛とゆっくり話せばいいと思った。


それ以上に気になるのは母の姿がどこにもない事だ。
皆に会えた喜びでしばらく忘れていた。



大広間を見渡す限り姿はないし…と思いながら徳利を傾けていたら、ゾクッと背筋に寒気を感じた。


急いで振り返ると、襖がきちんと閉まっている…


―気のせいか…

⏰:08/10/06 23:21 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#890 [YOU]
『どうした?』



『いや……別に…徠、母の姿見た?』




『そう言や見かけねぇ、安心しろ…警戒しとく、まぁ飲めよ』




変な胸騒ぎを覚えながら酒を一気に飲み干した。


『なんで助けてくれないんだよー!!』



少し赤い顔をして俺達の所にやってきた。

⏰:08/10/06 23:22 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#891 [YOU]
こいつの存在を素で忘れていた。



『酔ってるのか?顔が赤いぞ?』



『酔ってない!!また2人で僕を仲間外れにして!!徠!!ロクは僕のだぞ!!離れろよ』



酔ってる…大きなため息をついてうなだれてしまったのは言うまでもない。



―――ピリリリリ ピリリリリ

⏰:08/10/06 23:23 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#892 [YOU]
『おっと…悪い、職場から電話だ』




『…ンガッ!!…』


凛の口に手を当てて黙らせた。徠に任せて大広間から出て行った。



相手は野崎からだった…売上を聞いたり、客の入りを聞いてフリップを閉じた。



大広間はうるさいが外に出ると囲いの外には綺麗な月が出ていた。
昔の俺の特等席…そこに腰を下ろしタバコを吸い出した。

⏰:08/10/06 23:24 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#893 [YOU]
この屋敷の中でも…ここだけはなぜか落ち着ける…


昔の事が、本当に今日はよく思い出される。
凛との思い出が一番だが…



「実家」だから無理もないか…タバコを吸い終わり大広間に戻ろうとした。



『久しいねぇ…ロク…』


声を聞いて身の毛もよだつのは…この世で一人しか居ない…

⏰:08/10/07 09:17 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#894 [YOU]
凍り付いて動く事が出来ない。
何年振りに聞く声はまるで昨日の事のように悪夢まで思い出された。


『あたしの事…忘れたのかい?可愛そうなロク…』



背中で言葉とは裏腹…殺意丸出しの声がする。
忘れたくても忘れられない…今までの悪夢から解放されたい…そう願うのは我が儘なんだろうか。


平静を保つために、タバコを消し…立ち上がりゆっくりと声の方に振り返る。

⏰:08/10/08 00:03 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#895 [YOU]
久しぶりの母の姿に感動を覚える訳もなく、真っ直ぐ目を見据えた。



『お久しぶりです菊姉さん…お変わりないようで』




『おゃ…えらく他人行儀じゃないかい…私の可愛そうなロク…』




全く変わっていない…逆に若返ったんではないかと思わせる程だ。

⏰:08/10/08 22:04 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#896 [YOU]
でも…一つだけ違う所がある。



目だ…あれだけ綺麗だったグレーの瞳が今は曇って、焦点が合っていないように思える。




『凛にはお会いになりましたか?記憶をなくしてもあなたは母親ですからね…』



名前を出すと一瞬…顔が変わった気がしたが、すぐに戻った。



『……お前のせいだ…』

⏰:08/10/08 22:50 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#897 [YOU]
急に母の形相が変わり、後ずさりしてしまった。


『あたしの…可愛い凛……宝のように育ててやったのに………ッ…お前…』



こんなに人を恐ろしいと感じたのは…初めてかもしれない。
何も言えた立場じゃないのはわかってる。



凍り付いている俺を見て、今度は笑い出した。



―――狂ってる…。

⏰:08/10/08 22:51 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#898 [YOU]
その一言しか思いつかない。



『ざまぁないねぇ…ロク…あんたも忘れられちまって……フンッ…苦しみ…野垂れ死にな!!……その時は…笑ってやるよ』






――――凛side――――



遅い…遅すぎる…電話長いんじゃないか??

⏰:08/10/08 22:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#899 [我輩は匿名である]
あげます(*`∀´)↑

⏰:08/10/10 00:38 📱:P905i 🆔:SJxnPafo


#900 [我輩は匿名である]
1-100

101-200

201-300

301-400

401-500

501-600

601-700

701-800

801-900

901-1000

⏰:08/10/10 05:28 📱:F703i 🆔:5b4gti3k


#901 [我輩は匿名である]
↑うまくできなくってごめんなさい

⏰:08/10/10 14:54 📱:F703i 🆔:5b4gti3k


#902 [YOU]
我輩は匿名さん感想板にてコメントしております

⏰:08/10/11 01:16 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#903 [YOU]
僕はみんなを見計らって様子を見に行った。



襖を静かに開けて覗いてみると、さっきタバコをすっていた場所にロクを発見した。



その正面には着物の女性…誰だあいつ!?イラつく気持ちを抑えながら見守っていた。




ロクの表情が変な事に気づいた僕は、胸騒ぎを覚えた。
そう言えば…母が屋敷にいないって。

⏰:08/10/11 01:17 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#904 [YOU]
母にロクは撃たれた………約束を破って屋敷に居ずらくなった事。



色んな事が思い出されて、あれが母だと直感的に確信した瞬間だった。





母との距離がどんどん縮まっていっている。
ロクが危ない…どうしよう!!




周りを見渡してもみんな酔っている。
徠おじさんもみんなと楽しくしているし…

⏰:08/10/11 01:17 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#905 [YOU]
早くしないと!!


ロクは…僕が守るんだ!!そう約束した…



体中がロクを失うんじゃないかと震えだして、うまく立ち上がろうに立ち上がれない。



約束したんだ!!そう自分に喝を入れ、膝を思い切りつねった。


大広間を見渡しても何もない、何か手にして助けに行かなくては!!
そう思いつき目に入ったのは使えるか分からない日本刀だ。

⏰:08/10/11 01:19 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#906 [YOU]
飾ってあるのを急いで持ち、守るべき者の元へ向かった。




この時の僕は、どうしたんだろう…今までなら誰かに助けを求めたに違いない。



今は…何一つ怖くない…



もし…恐れるとしたらそれは………




ロクを失う怖さだろうと…。

⏰:08/10/11 01:20 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#907 [YOU]
刀を抜き、ゆっくりと近づいていく。




母の手には…またもや拳銃が握られ、今にも引き金を引きそうな勢いだ。


幸いな事に、僕には気づいていない。




『ロクを守る…』


おまじないの様に自分に言い聞かせた。




何も…怖くない…。

⏰:08/10/11 12:45 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#908 [YOU]
ロク…そんな顔……もうしなくていいよ?


記憶がなくて良かった…母を殺そうとする悲しみすら浮かんでこない。


大丈夫だよ?僕が悪夢から解放してあげるから。そんな強気な事を思っていても刀を持つ手は震えている。



今度は……僕の番だ…ロクを自由にしてあげないと…。


『母さん!!』



『やめろ――!!』

⏰:08/10/11 12:47 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#909 [YOU]
―――ズガァァ―ン……


夜の屋敷には銃声が響き渡った。



『……ウグッ…凛……あたしの…可愛い……お前に…殺され…ッ…なら…本望だ…』




僕は…振り向きざまに撃たれた。


刀は…母に突き刺さっている。


僕らは向かい合い、抱き合うようにひざを突いた。


『さよなら…母さん』

⏰:08/10/11 12:48 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#910 [YOU]
『凛!!…凛!?……バカヤロ…ッ!!』



銃声を聞いてみんなが広間から出てきた。




体中の力が抜けていく…母を抱きしめる力すら無くなってきた。



気づくと、側にロクがいて…僕を抱きしめ…必死に何かを言ってくれている。



『ロク…?大丈夫…だよ…』



どうしてそんな顔してるの??悪夢は…もう見なくて済むのに…。

⏰:08/10/11 13:14 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#911 [YOU]
ロク……泣いてるの??

『僕が…守るって……約束…したでしょ…??』


『頼む…!!もう…話すなッ!!すぐ、車がくるから頑張れ!!』



あぁ……そっか…僕が撃たれたから…



痛みも…何も感じないから平気だよ。


そう伝えたいのに…うまく言葉がでない。

⏰:08/10/11 13:16 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#912 [YOU]
空が…綺麗……星が…今にも落ちてきそう。




ロクを見ると、話しかけてくれてるけど…何も聞こえない。



辛そうな顔が苦しいよ…


頬に触れて僕は精一杯の笑顔をプレゼントした。



ずっと…ずっと…僕達は一緒だよ…ロク。

⏰:08/10/11 13:17 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#913 [YOU]
それから先の事は覚えてない…




ただ…死んでも悔いはないと…感じれる…人生だったかな…。





―――ロクside――――



墓石の前に花を置き…線香を立て、両手を合わせる…。

⏰:08/10/11 13:18 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#914 [舞]
つづききになる

⏰:08/10/11 22:09 📱:F703i 🆔:W/e1UDiw


#915 [゚+麗羅+゚]
続きわゴクリ.....ッ

⏰:08/10/13 15:04 📱:D902iS 🆔:RPmaO7dc


#916 [YOU]
舞さん゚+麗羅+゚さん感想板にてコメントしております

⏰:08/10/13 20:05 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#917 [YOU]
『大丈夫かロク…?』




声のする方へ振り返ると徠と香澄さんが立っていた。



そう言えば…あの日から顔を合わせてなかったような気がする。


無言で頷き、立ち上がり2人が手を合わせるのを見守っていた。

⏰:08/10/13 20:06 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#918 [YOU]
空を見上げると雲一つない青空が広がっていた。



3人で歩きながらも会話は何一つなかった。
あまりにも多くの事が有りすぎて…
徠も疲れているだろう…


親父や兄貴達は一体どうなったか、あの後……



徠の車で病院に向かった後、近所に通報され警察がやってきた。

⏰:08/10/13 20:07 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#919 [YOU]
幸いなことに…母一人の自殺…となったのは良かった。



誰もおとがめなしだったが、必要に事情聴衆されたのは言うまでもない。



一言で言えば運が良かった…ただ…それだけだ。


親父…大丈夫かな……最近は気持ちが中々上がってくれない。
毎日…曇り空だ…どうやったら晴れるか、毎日もがいてる。

⏰:08/10/13 20:09 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#920 [YOU]
『ロク…お前ちゃんと食ってるか?』



食べてない…何も喉を通らない。


味がしない…俺はいつになったら這い上がれるんだろう…。




『大丈夫だよ…ありがとう』



こうして徠と話す事も今は疎ましく思える。
誰も…俺の気持ちなんて分かってはくれない。

⏰:08/10/13 20:10 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#921 [あ]
失礼します
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

⏰:08/10/13 20:11 📱:W51SA 🆔:/LIGafMk


#922 [YOU]
悪い方にしか何も考えられない…



2人と別れ、俺は行き場を失った。




歩きながらも考える事は一つ…




――――凛…。


お前は俺と居れて幸せだったか?

⏰:08/10/13 20:12 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#923 [YOU]
俺は…お前に何をしてやれた?



何もしてやれていなかったんじゃないか…


屋敷なんて連れて行くべきではなかった。
今更後悔しても時間は戻らない…




『……凛…俺は…どう償えばいい…』



独り言を呟きながら、マンションに戻った。

⏰:08/10/14 12:38 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#924 [YOU]
玄関を開け、リビングに行きソファに座った。




戻りたい…あの頃へ…。


凛がキッチンで俺のために食事を作り、他愛ない会話をして…お互いの愛を確かめ合う。





その時、自宅の電話が鳴った。
起きあがる事も出来ずに機械音だけが部屋に響く…。

⏰:08/10/14 15:43 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#925 [YOU]
☆あ☆さん!!遅くなりました。感想板にてコメントしてます♪ありがとうございます(・∀・)

⏰:08/10/14 18:49 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#926 [YOU]
留守番電話に切り替わり、そこから聞こえてきたのは雪の声だ。



「お兄ちゃん?今日来ないの?私終わったから待ってるからね」




『…………』



ソファから立ち上がり車のキーを持つ。
直接職場に行けるようにスーツに着替えてある場所に向かった。

⏰:08/10/14 23:34 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#927 [YOU]
途中…花束を買いまた車を走らせた。



向かった先は…病院だ。



凛はここで眠り続けている…。
もともと体が弱かったのに、撃たれて大量出血をしたため、中々回復していかない。


最悪の場合…免疫力が上がらなければ死んでしまうかもしれないと、医師にはっきり宣告された。

⏰:08/10/14 23:36 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#928 [YOU]
あの時俺が撃たれていたら…後悔してもキリがない事ぐらい分かっている。




―――ピッ…ピッ…ピッ…


部屋に入ると雪の姿はなかった…
凛を見ると呼吸が穏やかで安心した。


体中に幾つもの管が通って痛々しいが、今はこれが生命線だ。



この機械音も…凛が生きている証…。

⏰:08/10/15 00:05 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#929 [YOU]
眠っている表情は今にも目を覚ますんじゃないかと思うほどだ。



少し痩せた気がする…毎日ここに足を運んでいるからあまり分からないが…




『凛……早く目を覚ましてくれ……俺を…独りにするな』



幾ら話しかけても返事はない。虚しく呼吸器の音だけが響く…。

⏰:08/10/15 00:06 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#930 [YOU]
手を握り締め…甲にキスをする。



凛の匂いがしない…消毒液の臭いしか…




俺が撃たれた時、こんな思いだったのか?
お前の方が強かったのかもしれない…

⏰:08/10/15 18:35 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#931 [YOU]
俺は…今にも崩れ落ちそうな程…ダメージを受けている。



独り身の辛さをもう一度味わえる強さが残っていない。




『お兄ちゃん…来てたんだ』



花瓶の水をやり換えに行ってくれていたらしい。雪は相変わらず仕事が終わっても凛の面倒を見てくれている。




『ありがとう…雪』

⏰:08/10/15 20:10 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#932 [YOU]
『どうしちゃったの!?当たり前の事だよ…そんなかしこまらないで、すぐ元気になるから!!』




凛が眠って一週間…毎日雪は俺に報告してくれる。


今日は…顔色がいいとか表情が柔らかくなった…とか…



女はこんな時強くなれるのか、看護婦だもんな…人の生死を毎日見ている。



『お兄ちゃん、ご飯食べに行かない?』

⏰:08/10/15 21:53 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#933 [YOU]
『……そうだな』



本当言うと食欲なんてない。
だが、妹の誘いだ…病院の目の前にあるファミレスへ向かった。










『…………ク…』

⏰:08/10/15 21:54 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#934 [YOU]
――――カチャン…





不思議と少しだが食事を採ることができた。




しばらくして病室に戻ると、さっきと何か感じが違う。



何かが変わっている…。凛を見ると言葉を失った!!

⏰:08/10/15 22:02 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#935 [YOU]
髪の毛が乱れている…。




『お兄ちゃん!!…待ってて!先生呼んでくる!!』




『凛!!…おい!!!…凛!』




呼んでも返事はないが、明らかにさっきと様子が違う。
ナースコールのボタンも落ちている。

⏰:08/10/15 22:04 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#936 [YOU]
表情も少し険しい…



医師と雪が戻ってきて、検査を始めてくれた。


俺は傍らで見守る事しか出来ない。
呼吸音も荒々しくなってきている…このまま…目覚めてくれたら。




心の中で何度も名前を叫んだ…いつの間にか…凛なしでは生きれなくなっている自分を奮い上がらせる為に…。

⏰:08/10/15 22:05 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#937 [YOU]
頼む………俺の名前をもう一度呼んでくれ…!!





仕事の時間が迫ってきたので後の事は雪に任せて職場に向かった。




働きながらも携帯は片時も離さなかった。
意識が戻ったら皆に悪いが病院に飛んでいくつもりだ。



残念な事に…雪からの連絡は虚しいものだった。

⏰:08/10/17 21:03 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#938 [YOU]
あれから一度も変化はなかったらしい…




でも、目を覚ます期待は大だと…医師が言ってくれたらしい。



それだけでも今の俺には嬉しい。




マンションに戻ったのが朝だったので睡眠をとらずにそのまま病院に向かおうとした。

⏰:08/10/17 21:03 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#939 [YOU]
今日は一日中居られる…少し軽い足取りで宝物に会いに行った。






病室の扉を開けると、先客が来ていた。



兄貴達や…野崎……個室の病室は一気に賑やかになっていた。


そのうち、雪や看護婦も集まり初めて、婦長にうるさくて怒鳴られたのは言うまでもない…

⏰:08/10/17 21:04 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#940 [YOU]
楽しい時間は……あっと言う間に過ぎていく…病室の窓から……綺麗な夕陽が見えた。



皆が帰り、静まり返った病室に2人…




『今日は楽しかったな…みんな…お前の元気な姿…見たいって』



額を撫でながら返事がないと分かっていても話続ける。

⏰:08/10/17 21:05 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#941 [YOU]
昨日から一睡もしていなかった為、自然とあくびが出てしまう。





いつの間にか、俺は凛の腕に顔を埋めて眠ってしまった。







遠のく意識の中……改めて凛を愛しくてたまらない気持ちになった。

⏰:08/10/17 21:08 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#942 [YOU]
凛しかいない……凛じゃないと…俺は…ダメになってしまう。














暖かい……風…?

⏰:08/10/17 21:09 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#943 [YOU]
何かが鼻をくすぐる…さっき眠ったばかりだ、もう少し寝かせてくれ。



『………雪…ヤメロ……』



余程疲れていたのだろう、何をされても目が開けれない程だった俺は、また…深い眠りに入った。



『…………愛してるよ』



夢を…見ている……凛がいつもの笑顔で何度も「愛してる」と言ってくれた。

⏰:08/10/17 21:09 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#944 [YOU]
温かい…





この温もりに抱かれて眠りたい………




いつの間にか俺は深い眠りについてしまった。
どれくらい眠ったのかは分からない…。




『…ンッ……』

⏰:08/10/18 12:26 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#945 [YOU]
体を起こしてみると凛はすやすや寝息を立てていた。




パサッ…と何かが落ちた。下を見ると………ブランケット…。




急いで拾い上げ、凛の顔を見た。



『……お前が…書けてくれたのか…?』

⏰:08/10/18 12:34 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#946 [YOU]
#945訂正です
書けてくれたのか?×
掛けてくれたのか?○
スミマセン

⏰:08/10/18 12:35 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#947 [YOU]
話しかけても返事はない…。




誰が掛けてくれたんだ?雪か??



しばらく寝顔を見つめていたが、タバコが吸いたくなったので、喫煙室に向かった。



気づけば外は真っ暗になっていて、通路には冷たい空気が流れていた。

⏰:08/10/19 00:38 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#948 [YOU]
イスに座りタバコを一息吸って目を閉じていたら、俺の入院していた時を思い出した…。




こうやって吸っていたら、凛が俺を必死で捜してくれたんだよな…


自然と笑みが零れて、胸が温かくなる。
今度は俺が待つ番だな…


そんな事を思いながら、火を消し、部屋を出た。

⏰:08/10/19 00:41 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#949 [YOU]
自販機で缶コーヒーを買い、病室の扉をスライドすると…。





俺は…手に持っていた缶コーヒーを落とした…。




ベッドに眠っていた凛が……目を覚まして…こっちを見ている。




急いで駆け寄り、頬を両手で包む。

⏰:08/10/19 00:45 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#950 [YOU]
『凛……分かるか??…苦しくないか?……凛ッ!!』




目を細めて微笑みゆっくり頷いた。




俺は急いでナースコールボタンを押し、人を呼んだ。



『……ただ…い…ま』




『おかえり……』

⏰:08/10/19 00:48 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#951 [YOU]
こみ上げてくるものを必死に我慢して言葉を発した。




医師やナースが凛を見てくれている間に、俺は徠や親父に連絡を回し、明日みんなが会いに来ると言ってくれた。



電話で話していると一人のナースが俺の横に来て


『呼んでますよ?弟さん』




『…ありがとうございます』

⏰:08/10/19 00:51 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#952 [YOU]
弟じゃないのに…前にもこんな事があったな…。



凛はマスクも外され、楽になった様子だ。



『……なんだか、凄い眠ってた気がする…ロク?……浮気…してなかった?』




まだ言葉に力は全くないが、いつもの凛の口調が聞けて良かった。

⏰:08/10/19 00:54 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#953 [YOU]
『どうかな…?……馬鹿…余計な事を考えるな…ありがとう…ッ……凛』




とうとう我慢できず、俺は凛の胸に顔を埋めた。


何も言わずに凛は頭を撫でてくれている…。





この手を失わずにすんで…本当に……本当に良かった…。

⏰:08/10/20 09:38 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#954 [YOU]
『ロクのお陰だよ…目覚めたのは…』




頭をなで続けながら、ゆっくり一言ずつ話し出した。



『僕ね…眠ってる間……何度も……夢を見たんだ。』





ゆっくり顔を上げると、俺の宝物は…頬を赤らめ話し出した。

⏰:08/10/20 09:39 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#955 [YOU]
『何度も…諦めそうになった……けど…めげそうになると…必ずロクが僕を呼んでくれた』




『……………』




『凛…負けるな……頑張れ!!…って』




俺の心の声は届いていた?そんな気がして…また胸が苦しくなる。

⏰:08/10/20 09:40 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#956 [YOU]
お礼を言いたいのはこっちなのに、俺に…また生きるヒカリをくれた。





『そして…何度も……』




真っ直ぐ見つめながら頬に触れてきた。
目には……沢山の涙を溜めながら。




『愛してる…って…』

⏰:08/10/20 09:42 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#957 [YOU]
その言葉を聞いた瞬間、凛を強く…強く抱き締めていた。




凛が居ればそれでいい…もう…誰にも邪魔はさせない。




そして俺は…夢の中の台詞を、自分の口から告げた。





『愛してる…』

⏰:08/10/20 09:44 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#958 [YOU]
唇にキスを軽く落として、また抱きしめた。




その日は病室に泊まり、凛が眠るまで話続けた。


眠りに入った時…また目を覚まさなかったら?
何度も不安に駆られて起こそうとしたが…大丈夫…と何度も自分に言い聞かせて眠りについた。






『……ちゃん!!ヤメロってば!!』

⏰:08/10/20 21:24 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#959 [YOU]
『…クスクス』




笑い声…?今…俺は病院だよな。
浅い意識の中、声が聞こえてきた。




眠い目をこすり起きると、雪が病室にいた。
さっそく2人がまた朝からやり合っている。




『…………』

⏰:08/10/20 23:47 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#960 [YOU]
低血圧の俺はしばらくベッドの上で放心状態…それに関係なく元気な2人。



ただそれだけの光景が無性に可笑しくて、ついつい吹き出してしまった。


普段めったに笑わない俺が腹を抱えてるもんだから、実の妹は驚きを隠せない様子だ。




『お兄ちゃん…?大丈夫?…診察する?』

⏰:08/10/20 23:48 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#961 [YOU]
今は凛の全てに感動してしまう。




声に張りが出てきたり、食事をきちんと採れるようにもなった。



一週間眠り続けたんだ。体力が相当落ちているのは確かだ。





根気よく病室に通い、やっと外に出れるまで回復してくれた。

⏰:08/10/20 23:49 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#962 [YOU]
車椅子に凛を乗せ、天気がいいので屋上へ連れて行った。





『気持ちいいね!!ありがとうロク…ずっと病院だから、具合が悪くなりそうだったよ』



思い切り背伸びをして空気を思い切り吸い込んでいる。




お互い会話もなく、景色を満喫していた。

⏰:08/10/20 23:50 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#963 [YOU]
タバコを吸いながら、えらく大人しいのが気になって、凛に視線を移してみると…。





こっちを向いて…微笑んでいる。
その笑みが、俺には綺麗で……なぜか…また胸が苦しくなった。








『また…沖縄行きたいね…』

⏰:08/10/21 17:24 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#964 [YOU]
――――えっ!?




沖縄……話はしたから分かる、だけど…凛がいつもと違って見えるのは気のせいか?




気のせいか…





『元気になったら、連れて行ってやる』

⏰:08/10/21 21:32 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#965 [YOU]
『うん…でも次行ったら、ジャグジーには落ちないようにするよ!!』





気のせいじゃない…ジャグジーの事は話してなんかない。




記憶が…戻ってる。




『熱もだしたから…次は観光行こうね』



『……お前』

⏰:08/10/21 23:53 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#966 [YOU]
急いで車椅子の前に回り、膝をついて向き合う形になった。




戻れるのか?あの頃に…凛はまだ話続けている、小さな所まで…。





『次に…沖縄に行ったら…もう……置いてい帰らないで…ね』
                                                       _

⏰:08/10/21 23:55 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#967 [YOU]
『思い出したのか…?全てを…いつ?』




『……目を覚ました時かな…』



悪戯そうに笑っている。



『俺の事…嫌いになったんじゃないか?』



凛の目を見ながら答えを待っていた。

⏰:08/10/21 23:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#968 [YOU]
『嫌いになるわけないよ…今まで以上に好きになったんじゃないかな?』



『…………そっか…』




良かった…と内心胸を撫で下ろした。
記憶が戻ったと言う事は、今までの生活とはまた変わってしまう。



軽くショックを受けている自分がいた。

⏰:08/10/22 00:02 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#969 [YOU]
多分…働きたいとそのうち言い出すだろう。




小倉 涼とも顔を合わせる…記憶が戻ってうれしいが、色んな世界に飛び込んで行くのが不安でならない。



『……ロク?』



これから凛は、もっと綺麗になって行くだろう。

⏰:08/10/22 00:09 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#970 [YOU]
いつか俺が独りになる…そんな不安に駆られる。



『ロク!?』



『悪い…どうした?』




呼び掛けが聞こえなかった。
凛は不満そうにこっちを見ていた。



『全然話聞いてないでしょ?どうしたの?』

⏰:08/10/22 00:12 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#971 [YOU]
顔を思い切り両手で引っ張られた。




『痛い…』



記憶が戻って、なんだか大胆になったような気がするのは俺だけか?




頬を撫でながらタバコに火をつけた。

⏰:08/10/22 00:15 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#972 [YOU]
煙をはきながら、悩むぐらいなら聞いた方がいいと言う結論を出した。




『元気になったら働くのか?』




『えっ…?なんでそんな事聞くの?』




『あれだけ仕事の事で俺達喧嘩しただろ?だから…』

⏰:08/10/22 00:17 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#973 [YOU]
黙り込んでしまった。
一体どうしたって言うんだろう。





『あの…さ……今更なんだけど、働くの…やめるよ』




どうゆう風の吹き回しだ?働くのやめるだなんて…とりあえず返事を待ってみた。

⏰:08/10/22 00:21 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#974 [我輩は匿名である]
おもろい!!

⏰:08/10/24 03:29 📱:W52SH 🆔:adLW5/hQ


#975 [我輩は匿名である]
>>400-500

⏰:08/10/25 15:13 📱:F703i 🆔:8KHAG0Hc


#976 [我輩は匿名である]
>>300

⏰:08/10/25 15:16 📱:F703i 🆔:8KHAG0Hc


#977 [YOU]
料理教室に通いたいと言い出した。




はっきり言ってなんでかは分からないし聞けない。


『もっと、上達したいんだ…』




『店でも開くのか?』



冗談混じりに問いかけてみたら、意外と真剣に返された。

⏰:08/10/26 23:50 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#978 [YOU]
『違うよ……ロクに…もっと美味しい物を作りたいんだ』




予想もしない返事に、思わず顔が熱くなってしまった。




『………そうか』




こんな時、どうやって返答していいか分からない。

⏰:08/10/26 23:53 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#979 [YOU]
『ロク…?』





凛は、車椅子から少しよろけながら立ち上がった。



『座っていろ、どうしたんだよ…』



俺の両腕を支えに真っ直ぐと背筋を伸ばし、目を見てきた。



何?本当に…どうしたって言うんだ?

⏰:08/10/26 23:57 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#980 [YOU]
『僕と……結婚…して下さい…』







『……………』




なんて?頭が真っ白になり開いた口が塞がらない。





『海堂 凛……にして…ください』

⏰:08/10/27 18:46 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#981 [YOU]
何か返事をしないといけないのは分かってる。
でも…余りの驚きに本気で言葉を失った。




凛は顔を真っ赤にして俺からの答えを待っている。





その台詞は…俺から言うつもりだったのに…。
凛に先を越されるとは…それもショックな話だ。

⏰:08/10/27 18:57 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#982 [YOU]
『………ダメ?』






不安そうに見つめてくる…。



『駄目なんかじゃない…』




きちんと伝えてやらないと…一世一代の凛の告白だ。





_

⏰:08/10/27 18:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#983 [YOU]
『俺の側に…一生居てくれ…そして、その笑顔を生涯無くさないように……お前を幸せにするよ』





宝物が今までにない最高の笑顔を俺だけにくれた。




そう……この笑顔だけで俺は救われる。




優しく抱き締めて、頬にキスをした。

⏰:08/10/27 19:04 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#984 [YOU]
抱き合っていて全く気づかなかった…



見られていたなんて…。



しかも…





『父さん!!』



親父だ…俺はすぐさま走っていき、事の成り行きを説明しようとした。

⏰:08/10/29 00:06 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#985 [YOU]
顔を見ると、もの凄く怖い顔をしていた。



まずい…絶対に殴られる覚悟で土下座して許してもらおうとした。





『すみません!!…親父、凛を俺に下さい!!』



『…………』



声が掛かるまで待つつもりだった。
ある一声で、緊張の糸が切れた。

⏰:08/10/29 00:10 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#986 [YOU]
『父さん!!…僕、記憶が戻ったよ』




『そうか…傷の調子はどうだ?』



俺の存在が忘れられているような気がする…。
それでも頭を下げ続けていると…。




『いい加減にしろ、みっともない…さっさとこっちに来い』



顔を上げると、ベンチに親父と凛が座っていた。

⏰:08/10/29 00:14 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#987 [YOU]
ベンチに向かい、2人をしばらく見ていた。
雰囲気が…お互い柔らかくなっている。




昔だったら、凛は常に親父に怯えていた…
だが今は、本当に微笑ましく感じるほどだ。





『凛を海堂の養子にするのか』



急に話を振られて驚いたが、きちんと返事をした。いつかはきちんと話そうと想っていたし。

⏰:08/10/29 00:18 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#988 [我輩は匿名である]
1-100

101-200

201-300

⏰:08/11/01 10:06 📱:F703i 🆔:1BwKCBog


#989 [YOU]
『はい、海堂の養子に迎えます』




そうか…と一言いい、目を細めながら煙をはく親父を見つめていた。




やっと記憶が戻った矢先に自分の手から息子が離れるのさ耐え難い苦痛だろう。




その気持ちは痛いほど分かる。

⏰:08/11/03 09:45 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#990 [YOU]
我輩は匿名さん感想板にてコメントしております

⏰:08/11/03 09:46 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#991 [YOU]
俺と凛は親父を無言で見つめ続けていた。




『凛…』




『はい!!』



緊張の面持ちで、次に来る言葉を待っている。




『何かあればいつでも帰ってこい…あそこはお前の家でもあるんだ』

⏰:08/11/03 09:47 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#992 [YOU]
……親父…愛おしそうに凛を見つめる姿は…とてつもなく苦しく見えた。



『父さん!!ありがとう』



そう言いながら凛は親父に抱きついた。
昔なら考えられないが…笑ってる。





何も言わずに…寂しそうに親父は笑っていた。

⏰:08/11/03 09:48 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#993 [YOU]
『ロク』



名前を呼ばれ、返事をすると親父は立ち上がり、真っ直ぐ目を見てきた。




『凛を頼む、あと…お前もいつでも帰ってこい、2人共…俺の息子だからな…』




『ありがとうございます』



嬉しかった…「息子」初めて言われた。

⏰:08/11/03 09:49 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#994 [YOU]
こんなに幸せな時間があって良いのだろうかと思う程…





俺は…この日を生涯忘れないだろう。








―――――――……

『ロクー!!』

⏰:08/11/03 09:51 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#995 [YOU]
あれから凛は元気だ。



相変わらず体は弱いが…いつも笑顔を俺にくれる。





実家にもよく出入りするようになった。
親父の跡目は徠が受け継ぐ事になり、大須賀は落ち着きを取り戻した。




雪は…来年、結婚する。親父の気持ちがまた痛い程分かった。

⏰:08/11/03 09:52 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#996 [YOU]
でも、切ない反面…心から幸せになってほしいと願う。



『何考えてるの?さっきから一人笑って』




心配そうに横を歩きながらのぞき込んできた。






『昔を思い出してた…』

_

⏰:08/11/03 09:52 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#997 [YOU]
『誰の事…?』





『お前しかいないだろ?こんなに面白いのは…』




『ナッ…何でだぁー!!』




まぁ…こんな感じで、仲良くやっている。



_

⏰:08/11/03 09:54 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#998 [YOU]
喧嘩もするが、理解するまでお互い話し合うようになった。




少しは成長したような気がする。



手探りながらも俺達は……ヒカリの道を歩んで行く。





目の前で微笑む宝物と共に……。

⏰:08/11/03 09:55 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#999 [YOU]
――――end―――――

皆様最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

かなり長くなって疲れたと思いますが、感謝です
番外編を考えておりますので要望があれば感想板の方にコメントお願いします
本当に…ありがとうございました

⏰:08/11/03 09:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#1000 [舞]
お疲れさまです

⏰:08/11/03 10:24 📱:F703i 🆔:xjSzheXY


#1001 [我輩は匿名である]
このスレッドは 1000 を超えました。
もう書けないので新しいスレッドを建ててください。

⏰:08/11/03 10:24 📱: 🆔:Thread}


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