☆ヒカリ☆BLです
最新 最初 🆕
#501 [YOU]
凛の胸に顔をうずめた…ものすごく…気持ちいい…



『眠い…』



『ベッド行こ?風邪ひくよ!?』



『凛の部屋で眠っても構わない?』




『……うん』

⏰:08/07/24 09:49 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#502 [YOU]
頬を赤らめ嬉しそうに笑ってくれる。

ベッドへ入り、凛を抱き枕にすぐ眠りに就いてしまった。




―――凛side―――――

僕の部屋で眠るのは…今日で2回目だ…

ロクの甘いボディコロンかな?なんだか知らないけど…懐かしくて落ち着く…。

⏰:08/07/24 09:52 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#503 [YOU]
こんなに遅く帰ってきて、事故にでも遭ったのかと思った…


本人は全く悪気なんてない様子だったけど、どれだけ心配したことか…



いつもは遅くても3時位には帰って来てたし…
今日だけは色んな事を考えた…


声には出さないけど、ロクの寝顔を見ながら思っていた。



女の人の所にでも行ってるんじゃないかとか…

⏰:08/07/24 10:18 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#504 [YOU]
ロクは…格好いいから…色んな女性に声掛けられそうだし…


僕は…男で…僕には…ロクを縛ることなんて出来ない。


男同士だから…?



ロクの一言で…僕は、浮いたり沈んだりするんだもん…



それに…あの日以来…抱かれてない。

⏰:08/07/24 10:22 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#505 [YOU]
自分で思っておきながらカァーっと頬が熱くなった。



別に抱かれたいって思ってるわけじゃなくて!!
ヤバい…変な汗かいてきた!!


ロクだって色々忙しいんだし、今日だって顔色悪かった…疲れてるんだよ…




でも…やっぱり…体に触れて欲しい。
こんな事考える僕はおかしいのかな!?

⏰:08/07/24 10:26 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#506 [YOU]
もしかして!!!!!
一回抱いてくれた時…つまんなかったとか!?



『ンッ…んー』



ビクッと体が強張った。隣ではぐっすり眠ってるロクがいた。



ドキドキしながらもまた徐々に堕ちていく僕…
気持ちよくなかったのかな…

⏰:08/07/24 10:29 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#507 [YOU]
だから…ここ最近早く帰って来ないのかな…
部屋にも一度も入れてくれないし…


やっぱり…女の人と遊んでたりするのかも。
ヤバい…泣きそう…声だしたら起きるし…



静かにベッドを抜け出してリビングのソファに腰掛けた。



『ウッ……ヤダヨ…ツッ…』


涙が止まらない…絶対にそうだ。
いい人がいるに決まってる。

⏰:08/07/24 10:33 📱:F905i 🆔:TTmnC9dQ


#508 [如月隼人]
あげときます

⏰:08/07/28 18:26 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#509 [YOU]
真っ暗なリビングに独り…更に感情が溢れ出してくる。



僕は…他の世界を知らない。
記憶が戻らない限り…








『ンッ…痛っ…』


目を覚ますと僕はリビングで寝ていた。

⏰:08/07/29 23:55 📱:F905i 🆔:1bKDnemo


#510 [YOU]
如月 隼人さん感想板にてコメントしてます

―――――――――――

泣き疲れて…眠ったんだ。

時計を見ると午前6時を指していた。
変な寝方をしていたから体中が痛い。

着替えをしに部屋に戻った。



ベッドには…大好きなロクがいる。
しばらく見ていたら、また泣きそうになってきた。

⏰:08/07/29 23:59 📱:F905i 🆔:1bKDnemo


#511 [YOU]
静かに着替えを済ませて、朝食の準備を始めた。



なんか…気分が重い。今更だけど、一緒に住まない方が良かったのかな?


悪い方向にしか今は考えが働かない。
どうしよう…やっぱり…働きに出た方がいいよね。お金も貯めないと…



ロクに相談しても、また反対されるよな…

⏰:08/07/30 00:01 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#512 [YOU]
もう一度、相談してみよう。




『おはよー』


振り返ると雪ちゃんが大きく背伸びをしながら、こっちに向かってきた。


『おはよ、後少しで準備できるよ』




『……凛ちゃん?』

⏰:08/07/30 00:04 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#513 [YOU]
顔を目の前まで近づけてきて、マジマジと顔を見てくる。
何かついてるのかな??


『泣いた?』



『泣いてないよ!!さっき起きたから、むくんでるだけだよ!!』


雪ちゃんにバレたらロクにバレる。
必死に言い訳をするのは大変だった。



『そっ?ならいんだけどね』

⏰:08/07/30 00:06 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#514 [YOU]
ホッと胸を撫で下ろして料理作りに戻った。




『おはよう』


ロクが来た。神様…どうか普通に話せますようにと願ながら、挨拶を交わした。



みんながテーブルに揃い、雪ちゃんはコロンを膝に乗せて話していた。
ロクはいつものように新聞を読みながらコーヒーを飲む。

⏰:08/07/30 00:09 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#515 [YOU]
いたって変わりないいつもの光景…



いつ…仕事の事を切り出そう。
雪ちゃんが居てくれた方がいいよな…


『あっ…あの…』




2人して一斉に僕の方を見た。
見比べてみると、やっぱりこの2人は似ている。

いやっ!違う!!そんな事どうでもいんだよ。

⏰:08/07/30 00:12 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#516 [YOU]
『どうした?』



『…働きたいんですが』

あっ…ロクの眉間にシワが入った。



『どうしてそんなに働きたいんだ?』



『25にもなって、養って貰うのはどうかな?って思った…から』


『いんじゃない?別に働かなくったって』


雪ちゃん…今日はロクの味方かよ!!

⏰:08/07/30 00:15 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#517 [YOU]
『……でも』



『駄目だ…この話は終わる』


『ロク!!』


なんで駄目なんだよ!!僕にはそんな力も無いみたいに思われてるみたいでイヤだ!!



新聞をまた読み出した。雪ちゃんは目で合図を送ってくるし。



でも…やっぱり!!

⏰:08/07/30 22:24 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#518 [YOU]
『働きたい!!!!』



僕の訴えなんか完璧に無視し続ける。
新聞なんてよんでないくせに!!



―――…あったまきた!!



『なんでダメなんだよ!!』

⏰:08/07/30 22:26 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#519 [YOU]
新聞を手で思い切り払ってしまった。
やった後に後悔しても遅かった。



目が合った瞬間、思い切り睨まれたのは言うまでもなく…


『駄目なもんはダメだ!!』



ロクの怒鳴り声で話は終わった。
たまらず雪ちゃんが駆け寄って僕に声を掛けてきた。


『凛ちゃん…後で話し合おうよ?』

⏰:08/07/30 22:33 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#520 [YOU]
『やだ!!今がいんだ!!』


雪ちゃんが必死に僕をなだめてくれてるけど、引くに引けない!


ロクは席を立って、部屋に戻ろうとしていた。




『ロク!!』


名前を呼ばれて立ち止まり、こっちを向いて一言だけ…

⏰:08/07/30 22:37 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#521 [YOU]
『働きたいなら、ここから出ていけ!!』


『お兄ちゃん!』



こんな事言われるなんて…全く想像しなかった。

『わかったよ!!出て行ってやる!』



部屋に戻り、スーツケースをクローゼットから引き出した。



なんでこんなに腹がたつんだろう。

⏰:08/07/30 22:39 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#522 [YOU]
胸も苦しい…



『凛ちゃん!!何してんの!?』


『荷造りだよ』



雪ちゃんがおもむろにスーツケースの荷物を出しだした。



『何するんだよ!?』


必死の形相で訴えかけてくる。

⏰:08/07/30 22:42 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#523 [YOU]
『出て行くなんてダメ』


今度は雪ちゃんが怒っている。


どうして…この兄妹は…僕を縛るんだろう…



『ロクが出て行けって聞いただろ!?』




『あんなの…本心なわけないでしょ!?』

⏰:08/07/30 22:45 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#524 [YOU]
そんなに怒鳴らなくても…と言おうとしたけど、やめておいた。



『…………』



『凛ちゃん?…私達と居るの…嫌だった?』





違う…一度もそんな事考えたりした事ないよ…



『お兄ちゃんと私の事…迷惑だった?』

⏰:08/07/30 22:52 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#525 [YOU]
『違う…そんなんじゃなくて…』



これだけは雪ちゃんにも言えないよ…
下を向いて黙っていたら…雪ちゃんは立ち上がり…静かに部屋を出て行った。









―――ロクside――――

⏰:08/07/30 22:54 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#526 [YOU]
あいつ…いつからあんなに頑固になったんだ?


頭は痛いし…胃も重い…調子が悪いからって八つ当たりした俺も大人気ないが…




しかし…どうしてあんなに働きたがるんだ?

俺と一緒じゃ不満なんだろうか…


考え出したら頭痛がひどくなってきた。

⏰:08/07/30 23:27 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#527 [YOU]
『お兄ちゃん?』



ドアの向こうから雪の声がする。



『どうした?』


ドアを開けると雪が今にも泣きそうな表情で立っていた。



『凛ちゃん…しばらく徠おじさんの所に預けたら?』

⏰:08/07/30 23:29 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#528 [YOU]
家を出たいのは本当なんだな…
雪の表情で大体分かる。


『後で電話しておくよ』



それだけ伝えて背中を向けた。
内心は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


俺たちの事で…雪まで巻き込んでしまって…




しばらくして徠に連絡すると、あっさりOKだった。

⏰:08/07/30 23:32 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#529 [YOU]
凛の事は全て雪に任せて、俺は仕事に向かった。


『おはようございます』

野崎がいつものように予約表を見せてくれた。
なぜか…座っているだけなのに目が回る感覚を覚えた。



時々…頭を左右に振り、意識をはっきりさせながら話を続けた。




風邪か?今日は表に出ないといけない…

⏰:08/07/30 23:35 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#530 [YOU]
『大丈夫ですか?』




『……うん』


今日は早く店が閉まる事を願ながら、表に出た。



俺の願いが届いたのか、今日は早く帰れそうだ。


従業員に挨拶を済ませて、椅子に掛けて事務作業をしていると野崎が入ってきた。

⏰:08/07/30 23:38 📱:F905i 🆔:Vwr6XfPw


#531 [YOU]
『お疲れさまです、オーナー、ホールも全てOKです』



『お疲れ様…帰るか…』

立ち上がった瞬間に激しい目眩に襲われ、机に両手をついて踏ん張ったが、あえなく両膝をついて下に座り込んでしまった。



『オーナー!!』



『…大丈夫だ』

⏰:08/08/02 03:09 📱:F905i 🆔:brhgvl4k


#532 [YOU]
立ち上がろうとしたが、体が鉛のように重い…


野崎が俺の額に手を当ててきた。



『すごい熱ですよ…送ります』


『大丈夫、帰れるよ』




立ち上がってみたものの、今度は目が回りだした。

⏰:08/08/02 03:11 📱:F905i 🆔:brhgvl4k


#533 [YOU]
そこから先の記憶は全くない…




目を覚ますと…ベッドの上だった。


『目が覚めましたか?今点滴してるので、大人しくして下さい』




『……野崎?』


色々と話し掛けてくれるが、頭が痛いのと体中が暑くて聞ける状態ではなかった。

⏰:08/08/02 03:14 📱:F905i 🆔:brhgvl4k


#534 [YOU]
『お兄ちゃん!!』




この声は…雪だ…もう一人うるさい奴…


そうか…徠の所に行ってるんだった…




『大丈夫ですよ、ただの風邪です』




野崎が気を利かせてくれて雪をリビングに連れて行ってくれた。

⏰:08/08/02 03:16 📱:F905i 🆔:brhgvl4k


#535 [ピー]
一気に全部,読みました!!!!!すっごい面白いです!!!頑張れって下さいね('◇')ゞ

⏰:08/08/04 08:14 📱:D905i 🆔:wGBdxyBE


#536 [YOU]
ピーさん感想板にてコメントしております


―――――――――――
日頃の疲れが出たのだろう…
また深い眠りについて次に目を覚ましたのはリビングから聞こえる異常な騒がしさだった。




喉も渇いた俺は…起きるのもままならない程体力が落ちていた。


壁に寄りかかりながら水を取りに向かった。

⏰:08/08/05 02:47 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#537 [YOU]
『ロク!!』



凛…どうしてここに居るんだ…と聞こうとしたが、喉の激しい痛みでうまく話せない。


心配してこっちに近づいて俺の腕を取ってきたが、風邪がうつると大変だと思い、手を払いのけ追い払った。




『……ロク…』


キッチンまで行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを取った。

⏰:08/08/05 02:52 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#538 [YOU]
部屋に戻ろうとしたが、こんなに遠いのか!?って位体が思うように動かない…



意識朦朧の中…ソファに目をやると…




凛が静かに泣いている。





どうして泣いてるんだ!?駆け寄って行きたいが自由が効かない。

⏰:08/08/05 02:55 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#539 [YOU]
『どうしたんですか?』


野崎、助かった…。
凛を心配そうに見ていたまでは良かった。

隣に腰掛け、涙をすくい髪を撫でだした。



今の俺に出来ることは、壁を強く殴って止めさせるぐらいだった。



―――ドンッ!!!!




『オーナー?』

⏰:08/08/05 02:59 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#540 [YOU]
あからさまな俺の不機嫌モードに気づいたのだろう。


両手を挙げてソファから離れた。
その姿を見てようやく部屋に戻った。




それから…また何時間眠ったんだろう。
喉の渇きでまた目が覚めた。


ベッドサイドの時計は夕方を指していた。



仕事…行かないと…

⏰:08/08/05 03:01 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#541 [YOU]
起き上がってみると、さっきよりは多少…楽だった…


これなら行ける。
スーツを着てリビングへ行くとまだ野崎がいた。



『お兄ちゃん!!何してんのよ!!』



『仕…事…』


『オーナー、今日は休んで下さい。私が全てやっておきますので』

⏰:08/08/05 03:06 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#542 [YOU]
『大丈夫だっ…て…』




『声でてないじゃん!休みなって』


心配してくれるのはありがたいが…
仕事は休みたくない。



野崎が近寄ってきて小声で話しかけてきた。


『子犬ちゃんにこれ以上の心配かけないで下さい…また泣いちゃいますよ?』

⏰:08/08/05 23:55 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#543 [YOU]
『お前…ッ』


完璧…馬鹿にしてる。



キッチンに立っている凛を見ると、心配そうに俺を見つめていた。


『私が奪ってもいんですか?』




『殺す』


野崎はまだ話続ける。

⏰:08/08/05 23:58 📱:F905i 🆔:cSzrGmS6


#544 [YOU]
『蚊の正体は彼ですか…』


目を合わせてニヤリと笑ってきた。
風邪なんて引いてなかったら、思い切り殴ってやるのに…



今は力が入らない。
頭に血が昇って一気に具合が悪くなった。


野崎は俺の肩を2回叩き、マンションを後にした。




『お兄ちゃん!!早くベッド行く!!』

⏰:08/08/06 00:01 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#545 [YOU]
静かに雪の言う事を聞いて、ベッドに戻った。



それから何時間眠ったんだろう…
目を覚ましたら辺りは真っ暗だった。


今まで病気なんかほとんどした事ない。
しかも、こんなに眠ったのも初めてだろう…



しかし…腹が減ったな…ベッドサイドのランプに手を伸ばし電気を付けてみると…そこには驚きの光景があった。

⏰:08/08/06 00:05 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#546 [YOU]
凛が部屋にいる…



椅子に座ったまま眠っていた。

焦った俺はデスクの上を見た!!写真立ての山がキレイになくなっている。



雪が隠してくれたのか…良かった…。
大きく安堵のため息をついた。






『ンッ…ロク…?』

⏰:08/08/06 00:08 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#547 [YOU]
名前を呼ばれただけで…こんなに…胸が苦しい程…愛してる。


目を擦りながら…ベッドに来た。


『馬鹿…うつったらどうする!部屋に戻れ』


さっきよりは喉の痛みが和らいでいた…
凛は無言のままシーツを掴んで黙っている。

『凛?』


『ねえ…僕…ロクを諦めるよ』

⏰:08/08/06 00:14 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#548 [YOU]
―――えっ…



『………』


せっかく…出逢えたのに…



確かに俺達は最近喧嘩ばかりしている。
昔なら有り得ない程…


だが、決して凛を傷つけたくてしている事ではない…



それに…まだ俺達は始まったばかりじゃないか。と伝えたい…

⏰:08/08/06 23:19 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#549 [YOU]
昔の俺なら…簡単に伝える事ができただろう。


今は…プライドが邪魔をして上手く伝えられない。



『ロクは…僕じゃなくてもいんだよ…』


苦しそうに一言一言話す姿を見ているのは切なかった。



結局俺は…凛を幸せにしてやる事が出来ない。
今の凛が出した答えを受け止める事しか…。

⏰:08/08/06 23:23 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#550 [YOU]
『何とか言えよ!!』



胸ぐらを掴まれ、必死に訴えてくる。


『すまない…』



手の力が弱まっていった。


『どうして…謝るの…?なんで謝るんだよ!!』



『………』

⏰:08/08/06 23:25 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#551 [YOU]
目の前で泣いている凛を抱き締める事も出来なかった。



一体、いつから俺はこんな最低の人間になってしまったんだろう。

俺は…また自らこの手で宝物を手放してしまった。



静まり返ったこの部屋は、今までに感じた事ない程広く感じた…。






凛の部屋はそのままにしてある…

⏰:08/08/06 23:28 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#552 [YOU]
携帯とブランケットだけ持って行ったらしい。
ベッドに横たわり、枕に頭を置くと…残り香がまだあった。



俺は…この先、思い出だけで生きて行けるだろうか…

凛は…小倉 涼の元へ行くだろう。
短い間だったが…凛との生活は、本当に楽しかった。


あいつが毎日待っていてくれる。
この上ない幸せな時だったのは確かだ。

⏰:08/08/06 23:32 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#553 [YOU]
幸せすぎて夢じゃないかと思ったぐらいだ。


玄関を開けてあいつが居るか心配になったことが何度もある。
こんな事…情けなくて言えなかったが…




今…この家には雪もコロンも居ない。
凛が出て行った日、初めての兄妹喧嘩をしてしまった。


雪は結婚前提の男の家で同棲をしている。

⏰:08/08/06 23:36 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#554 [YOU]
全て…俺が悪い…2人を傷つけてしまった。



凛も雪も失った今、俺は独りで居る…
一人で居る事は特に苦痛ではない。




でも…この時は気づかなかった。
もう、一人では生きられなくなっていたなんて…




――――凛side――――

⏰:08/08/06 23:39 📱:F905i 🆔:G5pk6XRY


#555 [YOU]
ロクと別れて…かなりの日数がたったけど…


一度も連絡がない。



僕は…今初めての孤独感を感じている。




あれから…小倉 涼って人と会ってる。





―――独りは嫌だ…

⏰:08/08/09 03:26 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#556 [YOU]
小倉 涼と会ったのは…ロクのマンションを飛び出して行った時だ。



徠おじさんの所しか僕には行く宛がなくて…
電話したけど出なかったから歩きながら行っていた。




どれぐらい歩いただろうか…
街は人で溢れていた。ロクと買い物に来た所だ…


独り思い出しながら左手の指輪を見ていた時

⏰:08/08/09 03:31 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#557 [YOU]
『凛?』



振り返ると見覚えのある顔があった。


この人…嫌いな奴だ…



無視してまた歩き出したら、腕を掴まれ止められた。




なんだ?こいつ…
イライラしているのが相手にも伝わったのだろう。

⏰:08/08/09 03:36 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#558 [YOU]
『そんなに怖い顔しないで下さいよ…何もしませんから』



じゃあ、手を離せよ!と言いたかった。


なんで、こんな嬉しそうな顔して笑ってるんだ?やっぱり…付き合ってたのは本当なのか?



『もし…暇だったら、そこのカフェ入りません?立ち話もあれなんで…』


『お金ないよ』

⏰:08/08/09 03:39 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#559 [YOU]
口を手で押さえて必死に笑いを堪えてる。


『ナッ!!何がおかしいんだよ!』



やっぱりこいつ嫌いだ!!なんで笑われないといけないんだ!?


『そんなの、奢りますよ』



返事も聞かずにグイグイと腕を引っ張られてカフェのテーブルに座らされた。


『………』

⏰:08/08/09 03:43 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#560 [YOU]
どうして付いてきたんだろう…


ボォーっとしていたら目の前に飲み物が置かれた。

『………』


目の前でニコニコしながら僕を見ている。
不思議と不快感はなかった…




この人…良い人なのかも

『今日は一人で買い物ですか?』

⏰:08/08/09 13:26 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#561 [YOU]
『いや…違うよ…ただの散歩』



ロクと喧嘩別れしたなんて言えなかった…と言うか言いたくなかった。


『散歩!?相変わらず嘘が下手ですね』



こいつは…僕の事どれ位知ってるんだろう。
てか、嘘って普通にばれてるし!!


携帯とブランケットしか持ってないので気付いたのかも…

⏰:08/08/09 13:31 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#562 [YOU]
『喧嘩でもしたんですか?そんな顔して…』



『してないよ…』


どんな顔してんだろう…泣いたから目とか腫れてるかもだし。


今出来る事は崩れ出しそうな自分に「頑張れ!!泣くな!!」と言い聞かせる事しかできない…



『お前…仕事は?』


話題を変えるために自分から話しかけてみた。

⏰:08/08/09 13:39 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#563 [YOU]
『今日は直帰です、だから大丈夫ですよ?心配してくれてるんですか?優しいなぁ』



『してないし…』


こいつ…凄いポジティブな奴。
嬉しそうにずっと微笑んでいる。



そう言えば…ロクの笑顔…見たことない?…かも。

やっぱり僕と居るのは楽しくなかったのかな。

⏰:08/08/09 14:46 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#564 [YOU]
『ねぇ…お前は俺の事どれぐらい知ってるの?僕が、どんな奴だったか』


『知ってますよ?とりあえずは出ますか!!ドライブしながら行きましょう』


なんか…すっごく嬉しそうにテーブルの上を片付けだした。


ドライブか…悪くないな、気分転換に丁度いいかもしれない。



俺達はカフェを後にして車に乗り込み走り出した。

⏰:08/08/09 14:51 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#565 [YOU]
一つ一つを運転しながら話てくれた。


自己紹介から…働いて行る場所も車から見せてくれた。



僕もここで働いていたらしい…けど、全く何も思い出せなかった。


なんか…ホッとした。
自分がちゃんと働いていたから、それすら今までは知らなかった。



こいつに感謝だな…

⏰:08/08/09 17:02 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#566 [YOU]
車が泊まり、外へ出てみた。



『思い出せますか?ここに前2人で来たんですよ?』



『ここへ…きた?』


はい。と笑い背中を押して景色の綺麗な場所に連れて行ってくれた。




『もう少し早かったら前みたいな綺麗な夕日見れたんですけどね…残念』

⏰:08/08/09 17:06 📱:F905i 🆔:RE2GuuW2


#567 [YOU]
『ここで…どんな話をした?僕は楽しそうな顔してた?』



『勿論!!楽しく話してましたよ、夕日に向かって好きな人の名前を囁いていました』



―――好きな人の名前


『誰!?なんて名前!?教えろ!!』


涼は切なそうな顔で僕をしばらく見つめていた。一体誰なんだ!?僕が好きな人って…

⏰:08/08/10 00:58 📱:F905i 🆔:IQlSbvFQ


#568 [YOU]
『小倉 涼って…言ってましたよ』



『………』


涼から目を話す事が出来なかった。
本当に僕は…涼と付き合っていたのか?




―――凛、愛してる。



突然何かが聞こえた!!誰?聞き覚えのある声…でも誰だか分からない。
違う、涼じゃない…僕が好きだった人…そんな気がした…

⏰:08/08/10 01:03 📱:F905i 🆔:IQlSbvFQ


#569 [YOU]
『嘘だ…お前は嘘ついてる!』



あからさまに涼の顔が焦っていた。
やっぱりこいつ好きになれない!!


『本当ですよー!信じてくださいよ!!』


僕に泣きついてきた!



『嘘つきは本気で嫌いだ!!』


早く帰りたい衝動に駆られて車に早足で向かっていたら、背後から情けない声で僕を呼んでいる涼がいた。

⏰:08/08/10 01:08 📱:F905i 🆔:IQlSbvFQ


#570 [YOU]
立ち止まって振り返り、その姿を見てみると…余りにも格好悪くて笑えた。


身長も高い、顔も悪くない…甘いマスクでモテそうなのに。僕と付き合ってるとか言って…馬鹿な奴。



『帰るぞ!!早くこっちこいよ』



『ふぁーい…』


友達としては仲良く出来そうな気がこの時はした。

⏰:08/08/10 01:13 📱:F905i 🆔:IQlSbvFQ


#571 [YOU]
帰りの車中、他愛ない話をした。
初めて…こんな自然にはなした気がする…


ロクと話す時…いつも顔色や言動を気にしながら話していた気がする。



涼とは…こんなに自然と話ができるのに…
楽しそうに話す横顔を見つめながら色んな事を考えた。


『何か付いてますか!?』


『いや…お前って本当に楽しそうに話すよね』

⏰:08/08/11 00:20 📱:F905i 🆔:EsKQhSKo


#572 [YOU]
運転しながらも目を見開いて驚いた表情をしている。
何かおかしな事言ったかな?



『当たり前じゃないですか…』



『なにが?』



『俺の好きな人と今、一緒にいるんですよ?楽しくないわけないでしょ?』



あまりの突然の告白に返す言葉がなくて、顔が一気に熱くなった。

⏰:08/08/11 00:23 📱:F905i 🆔:EsKQhSKo


#573 [YOU]
こいつ!!何を言ってるか分かってるのか!?
顔が赤くなっているのを見られたくなくて外を眺めるふりをしていた。



『照れてるんですか?』


『なんで照れるんだよ!!気持ち悪い!!』


『…………』



ヤバい…言い過ぎたかもしれない。
ゆっくりと運転席に目を向けてみたら…

⏰:08/08/11 00:26 📱:F905i 🆔:EsKQhSKo


#574 [YOU]
こっちを見てる!!
赤信号で停まってる事をいいことに…



『なっ…!!』


『好きですよ…凛』



何言ってるんだ!!なんでこんな直球なんだよ!!
やばい…絶対に顔が赤くなってバレてるよ。



車が発車して涼を見ていると何も言わずに微笑んでいる。

⏰:08/08/12 12:17 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#575 [YOU]
自分を落ち着かせる為に窓を開けて、大きく深呼吸した。


気づけば…もう空は暗くなっていた。
どれくらいの時間…涼と一緒にいただろう。



流れるネオンを見つめながら、しばらくボォーっとしていた。



『そろそろ送りましょうか?疲れたでしょう』



『そうだね…ありがとう』

⏰:08/08/12 12:23 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#576 [YOU]
徠おじさんのマンションへ送ってもらい、サヨナラをした。


別れ際に名刺を貰った。

いつでも連絡してくれって言われたけど…
もうする事ないよな…と思いながらも名刺をテーブルの上に置いた。



横になり色んな事を考えた。
涼と居る時でもロクが気になって仕方ないのは本当だ。


でも……

⏰:08/08/12 12:29 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#577 [YOU]
僕はずるい人間なんだろうか…


涼と居ると…楽だ…あの優しい雰囲気が嫌いじゃない。


ロクは…荒々しくて…いつも緊張している様なきがする。でも…ロクが…いい。


どうして…連絡してくれないんだろう…
ここに居るって分かってるのに。



独りは嫌だ…ダメ…涼に温もりを求めようとしている自分がいる…


抱きしめて欲しい時にロクは側にいてくれない…

⏰:08/08/12 12:54 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#578 [YOU]
起き上がりテーブルの上の名刺を手に取った…


携帯のフリップを開き、番号を押す。


―――プルルルル、プルルルル



急いでボタンを押して携帯を閉じた…
今…何したんだ??涼に電話してた…


『何やってんだ僕は』



その時だった!僕の携帯に着信があった。

⏰:08/08/12 22:46 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#579 [YOU]
番号を見ると…涼だ…


自分から掛けておいて、無視するのは…でも、僕って分からないよな…



鳴り続ける電話…こんな夜中に掛けたからもしかしたら起こしたかな?


恐る恐る…通話ボタンを押した。



「もしもし…?」


僕は何も言えずにひたすら黙っていた。
今は涼の声が僕の胸に染み渡る…

⏰:08/08/12 22:55 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#580 [YOU]
『………』


このまま切ろうとした時に…



「………凛ですか?」



『…ッ…ごめんなさい!!』


切った…一方的に切ってしまった。
どうしよう!!今ので絶対バレたよ!?明日謝ろうか!?


ダメだ…考えすぎて頭痛くなってきた。

⏰:08/08/12 23:32 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#581 [YOU]
ベッドに転がり込み、ブランケットにくるまった。
ため息しか出てこない…目を閉じてもいい考えが浮かんでこない。



涼に悪い事しちゃったなぁ…
またいつか会う事があれば謝ろう。




やっと、眠りに入ろうとした時に意識のなかでコール音が聞こえてきた。

誰だよ?やっと眠れそうなのに!!

⏰:08/08/12 23:39 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#582 [YOU]
独り言をブツブツ言いながら、眠っていた体を起こした。



『……はい…』



「凛!?何かあったんですか!?」



『…誰?』


寝ぼけ半分で誰か分からない。



「涼ですよ!!今マンションの下まで来てます」

⏰:08/08/12 23:42 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#583 [YOU]
『えっ!!』



この言葉で体が飛び起きてしまった。
こうなったらパニックだ!!とりあえず着の身着のまま外へ出た。


エントランスを出ると涼が立っていた。



『凛!!大丈夫ですか!?何かあったんですか?』



涼も見事にパニックだ…僕の腕をしっかり掴んで本気で心配してくれている。

⏰:08/08/12 23:47 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#584 [YOU]
深夜に会いに来てくれるなんて…
髪もボサボサ…何やってんだ。


こんな些細な事でも嬉しい。
胸が…熱くなって…我慢していたものがこみ上げてしまった…



泣かないって決めてたのに…
でも…今だけならいいよね?僕は…弱い人間なんだよ。



『凛…泣かないで』

⏰:08/08/12 23:51 📱:F905i 🆔:jl/EDExM


#585 [YOU]
『……ごめっ…ん…』



腫れ物に触るかの様に涼は僕の肩を撫でてきた。

『やっと…泣けましたか…』


気づいたら優しく抱き締められていた。
涙が止まる気配は全くなかった。



『意地っ張りは相変わらずですね…』


頭上でクスッと笑いながら話しかけてくる。

⏰:08/08/13 00:00 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#586 [YOU]
『…グズッ…うるせぇーな』



『やっぱり凛はそうでなくちゃ!!車の中で話しましょ?』


やっぱりこいつ嫌いだ…全てをお見通しみたいな目で見やがって!!



でも…今回は感謝だ…


『ありがとう』



『いーえ…俺は凛に会えて嬉しいですから、気にしないで下さい』

⏰:08/08/13 00:08 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#587 [YOU]
涼の素直な言葉は僕の心を惑わす…


涼なら…と変な考えまで浮かんできてしまう。



ロク?僕はここにいるよ…ロク……ロク…


『着きましたよ?降りましょう』


ここは何処だ?場所もわからず涼の後についていった。



『僕のアパートです』

⏰:08/08/13 10:46 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#588 [YOU]
#587にて訂正です

『僕のアパートです』×『俺のアパートです』○スミマセンm(_ _)m

⏰:08/08/13 21:59 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#589 [YOU]
玄関に入りしばらく立ち尽くしていた…入っちゃっていんだろうか…


涼は…何を考えてるんだろう。



僕は…何を期待してるんだろう…



『狭いですけど、上がって下さい』



『お邪魔…してみます』

部屋は一人暮らしには十分な大きさだ。
綺麗に片付いてる…男なのに偉いな。

⏰:08/08/13 22:11 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#590 [YOU]
飲み物を口にしながら部屋を眺めていた。



『お前、明日仕事じゃないの?』


『仕事ですよ?あっ、また…心配してくれてるんですか?嬉しい』



『…バカだな』


『凛は眠たくないですか?電話した時眠ってたでしょ?』



テーブルに肘を付いて涼特有の柔らかい笑顔を向けてくる。

⏰:08/08/13 22:21 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#591 [YOU]
なんか…この笑顔を向けられた瞬間…


一気に眠気が襲ってきた。



『眠い…かな?』



『んじゃ、隣が寝室なんで寝ちゃってください』


『涼は??』



『俺はどこでも眠れますから大丈夫ですよ』

⏰:08/08/13 22:31 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#592 [YOU]
それは気まずい…明日の仕事に支障がでたりしたら僕のせいになるし。



『涼はベッドで寝てよ、僕はここで寝るから!!大丈夫!!』


『いや、お客様ですから寝て下さい』



『いーや…大丈夫だから、寝てよ!!』



2人で押し問答していてもらちがあかない…
こんなのしてたら朝になっちゃうよ。

⏰:08/08/13 22:50 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#593 [YOU]
『わかった!!僕…帰ります!だから涼は普通に寝てよ、分かった?』



『じゃあ、送りますよ…』



『それじゃ…意味ないよ!!帰れるから大丈夫!』

一体…いつになったらこのくだらない会話は終わるんだろう。
少し頭も痛いし…早く眠りたいのは本当だ。



『分かりました、一緒に寝ましょう、幸いベッドだけはデカいですから』

⏰:08/08/13 22:55 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#594 [YOU]
ベッドは本当にデカかった…
男2人が余裕で寝返りをうてる、忘年会のビンゴ大会で当たったらしい。


2人で横になりしばらく話をしていた…
お互い少し距離をとって話している。





あれ…?この感覚…なんだろう…懐かしい感じがする。



広いベッド…向かい合って僕は…楽しそうに誰かと話していた…

⏰:08/08/13 23:03 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#595 [YOU]
『凛?』



誰だ?向かいで話してくれてる人は…


目を閉じて思い出そうとするけど、靄がかかって誰が居るか分からない…

涼が居るのも忘れて、僕はそのまま眠りについてしまった。






頭の中で…誰かの声がする。


『……ン?凛!?』

⏰:08/08/13 23:07 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#596 [YOU]
なんだよ…まだ眠っていたい…温かくて…心臓の音が聞こえて…


落ち着くんだ…お願いだからもう少し寝かせて…


『起きて下さい!!遅刻しちゃいます!』


―――遅刻…?



目を開けてみると、僕は涼の胸に顔を埋めて巻き付いていた。


『おはようございます…このままでいたいのは山々なんですが…』

⏰:08/08/13 23:11 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#597 [YOU]
カァーっと顔が熱くなってきた。



『ごめん!!』


すぐに起き上がると、見事に立ち眩みを起こしてしまった。


またベッドにへたり込み、時計に目をやった。
まだ…朝の6時じゃん、少ししか眠ってないし…


『仕事…何時から?』



『今日は10時からですね』

⏰:08/08/13 23:15 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#598 [YOU]
『なんで?こんなに早くいつも起きるの?』



『いえ…凛が俺の胸に入ってきてびっくりしてしまって…寝顔見つめていたかったんですが、我慢の限界になったんで、すみません』



朝からこんな恥ずかしいセリフよく言えるよ!!
顔は熱いし…頭はボォーっとするしで、パニックだ。


『全く…寝てないの?』


『はい』

⏰:08/08/13 23:21 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#599 [YOU]
眠いだろうに…こんな時でも笑顔を崩さない。


目の下…気のせいかもしれないけど、クマできてるし…



『凛の寝顔…次はいつ見れるか分からないから、勿体なくて眠れませんでした』


どうして…こんなに素直に涼の前ではなれるんだろう。

ロクの前では素直に泣く事も出来ないのに…



俯いていると頬に温かい手が触れてきた。

⏰:08/08/13 23:37 📱:F905i 🆔:6t6iolOU


#600 [YOU]
親指で涙を拭ってくれた…

自然と目が合い涼の顔が近づいてきた…



『凛…大好きです…』


でも…初めてみる涼の辛そうな顔を見たら逃げる事が出来ない…



そっと…唇が触れてきて…僕は、目を閉じた。



さっきより強く抱きしめられて何度も名前を呼ばれた…顔は見えなかったけど、泣いているように聞こえた…

⏰:08/08/15 16:10 📱:F905i 🆔:s0oaAnas


#601 [夜華]
>>500-550
>>551-600


いつも見てます

⏰:08/08/15 16:21 📱:D704i 🆔:NashYOAk


#602 [YOU]
夜華さん感想板にてコメントしております

―――――――――――
涼からキスを受けながら僕は……ロクを想う。
最低な事をしているのは分かっている。



この手を振り解く事ができない。


でも…何も感じない…ロクには抱き締められただけで心臓が爆発しそうになるのに…



ベッドに寝かされ…僕の上に涼がいる…

⏰:08/08/16 01:33 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#603 [YOU]
さっきとは違う表情で見下ろしてくる…
ゆっくりと顔が近付いてきた時…



―――愛してるよ…凛…


―――――愛してる…



『ヤッ!!…ツッ!!やめて!』

思い切り涼を突き飛ばしてしまった。




一体…この声は誰なんだ??胸を締め付けるほど感情を高ぶらせるのは…

⏰:08/08/16 01:39 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#604 [YOU]
『ごめんなさい…』



『やっぱり…俺ではダメなんでしょうね…』


泣いているように笑う涼の事を僕はただ…見つめる事しかできない。


『………』


『俺も好きな人…探します…凛みたいな素敵な人を…だから、あなたも早く出逢って下さい』



『…り…涼ぉ…』

⏰:08/08/16 01:47 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#605 [YOU]
僕が悪いのに…振り回してばかりで…本気で僕を好きでいてくれたのに…


『本当に…ごめん!!』


頭を下げていたら、思い切り髪をクシャクシャにされた。



『約束してください…』


『約束??』


両手で顔を包まれ目を合わせてきた。

⏰:08/08/16 01:50 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#606 [YOU]
『絶対に幸せになるって!!』


どうして涼を好きにならなかったんだろう…こんな良い奴絶対にいない。
でも…どうしても僕はロクがいんだ。
それも、涼が気づかせてくれた…


『約束するよ…涼、ありがとう』



悪戯そうにニコッと笑い、また頭を強く撫でられた。



『やめろよ!!子供じゃないんだぞ』

⏰:08/08/16 01:56 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#607 [YOU]
『凛はやっぱりそうでなくちゃ、泣いてるよりそっちの方がいいですよ』

こんな時でも気を使って…お人好しにも程があるよ。


『でも…今度泣きついて来た時は離しませんよ?』



『何言ってんだよ!!』


いつもの涼の笑顔に戻っていたけど、どこか寂しそうだった…



本当にありがとう…涼

⏰:08/08/16 23:37 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#608 [YOU]
マンションに送ってもらった頃にはみんなが通勤、通学時間だった。


徠おじさんも多分居ないから良かった…と安心して玄関を抜けてリビングへ行くと…



『凛くん!!どこに行ってたの』


血相を変えて心配してくれてたのは香澄さんだ。すっかり存在を忘れていた…



『ごめん…友達の所に行ってたんだ』

⏰:08/08/16 23:41 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#609 [YOU]
香澄さんは…母親みたいな人で…徠からいつも助けてくれる。


でも、さすがに今回の朝帰りはヤバいよな…徠も居ないの気づいてるはずだし…



『大丈夫?何かあったんじゃないの?』


――――鋭い…



『なんでもないよ、心配かけて本当にごめん』


そこから逃げるように部屋に戻った。

⏰:08/08/16 23:48 📱:F905i 🆔:zvOBcSiU


#610 [YOU]
部屋に戻り大きなため息と罪悪感が出た…



ロクとはきちんと別れていないのに涼とキスしてしまった。


どうしよう…バレて嫌われたら…
自分が最低な事をしてしまった。



『何やってんだよ…』



ロクと離れてかなりの日数が経ったけど…いまだに連絡がない。

⏰:08/08/18 23:10 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#611 [YOU]
もし…遊ばれていたとしても、ロクを好きな気持ちは揺るがなかった。



どうしても嫌いになれないよ…


今は徠おじさんのマンションにお世話になっている、いつまでもここに居るわけにはいかない。



2人には迷惑かけっぱなしだから、徠おじさんにも働きたいと言ったけど、あっさり却下された。



月日はあっという間に流れた…

⏰:08/08/18 23:14 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#612 [YOU]
気がつけば…吐く息が白くなってた。


今では家事や洗濯が楽しくて仕方ない。
僕自身も働きたいなんて気持ちがなくなっていた。



どうしてあの時…喧嘩なんてしたんだろう…




間違いなく僕の我が儘でロクを困らせてしまったんだ。
未だに後悔の日々を送っている。



出きる事なら…

⏰:08/08/18 23:19 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#613 [YOU]
あの頃に戻りたい…




ロクに逢いたいよ。


僕のせいで雪ちゃんとも喧嘩しちゃったみたいだし。


謝りたい…勝手に先走って八つ当たりして…



『フッ……ツゥ…ウ…』



自分の馬鹿さ加減に泣けてきた。
薬指のリングを触れても…ロクを感じられない。

⏰:08/08/18 23:42 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#614 [YOU]
独りぼっちだった僕をあの2人は家族のように接してくれていたのに。



ロク…ごめん…





『泣くほど辛いならぶつかってこいよ』




振り返るとニヤニヤしながら徠おじさんが立っていた。
笑いながら言われてムカついたのは言うまでもない。

⏰:08/08/18 23:44 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#615 [YOU]
『お前達は…本当、不器用すぎるんだよ、お互いにぶつかり合わなくてなにが分かるんだ?なぁ…凛』



徠おじさんの言う通りだ…知り合って間もないけど、ロクは僕にとって大切な人だ。



『嫌われるのが恐いのか?』



『違う!!そんなんじゃ…』

⏰:08/08/18 23:48 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#616 [YOU]
違わない…正直な気持ちは、絶対嫌われたくない。
でも…もしかしたら…もう嫌われてるかもしれない…



『あいつはそんな小さい器じゃない、男ならビシッと決めてこいよ』



最後にまた少し笑って姿を消した。







―――ロクside――――

⏰:08/08/18 23:51 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#617 [YOU]
普段から従業員に公私混同は絶対にするなと言い聞かせてきた。


でも、どうだ?俺は思い切りダメージを受けて、日に日に凛への想いが募っていってるではないか…



野崎に気づかれるようでは俺もまだまだだな…




凛と雪が居なくなって、毎日浴びるように酒を飲むように…いや、飲まずにはいられなかった。

⏰:08/08/18 23:55 📱:F905i 🆔:XW3VJxf6


#618 [YOU]
『オーナー痩せましたね、ちゃんと食べてますか?』



最近は小言のように野崎に質問される。
ほとんど毎日顔を合わせているのに小さな事に気づいて逐一質問してくるようになった。



『…うん』




『子犬ちゃんは元気ですか?』

⏰:08/08/19 00:00 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#619 [YOU]
『うん…』



それ以上は話しかけられたくなかった。
野崎もすぐに気づいてくれたらしい…


自分に気合いを入れて仕事を黙々とこなしていった。




いつものように仕事を終えて、車に乗り込もうとしたら野崎が声を掛けてきた。



『ご一緒します』

⏰:08/08/19 00:03 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#620 [YOU]
『えっ?』




『飲みに行かれるんでしょ?私も行きます』



野崎は俺より7歳上だ。いつも静かにアシストしてくれている…本当に感謝だ。



何も言わなくても気づいてくれる。


仕事での野崎はよく知っているが、プライベートでこうして2人で飲みに行くのは初めてかもしれない…

⏰:08/08/19 22:43 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#621 [YOU]
BARに入り飲みだした。 特に何を話し掛けて来るわけでもなく…


今更変に気を使う仲でもないので楽はらくだ…




『喧嘩でもしたんですか?ここ最近の元気の無さは…』



早速的をつかれた。
思わずむせてしまったのは言うまでもない。


野崎はクスッと笑いながらゆっくり話し出した。

⏰:08/08/19 22:49 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#622 [YOU]
『そうですか…理由は聞いても宜しいですか?』





『俺の…変なプライドで傷付けた』


野崎は一口ブランデーを流し込みグラスを置いた。



『そんなプライド捨ててしまいなさい』


こんな台詞を言われるなんて全く予想していなかった。

⏰:08/08/19 22:52 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#623 [YOU]
またもや俺は見事にむせてしまった。



『プライドの為に最愛の人を失うのは辛いですよ?最近のあなたときたら…仕事中も心、此処にあらずですしね…彼の存在が余程大きかったのでしょう』



痛い所を突かれまくって、思わずカウンターにうつぶせでしまった。



『…野崎の言う通りだ、申し訳ない』

⏰:08/08/19 22:56 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#624 [YOU]
『どうして謝るんですか、私は嬉しいですよ?あなたの人間臭い所が見れて』



『………』


『てっきり感情なんて無いのかと思っていましたからね』



優しく微笑まれ何故かホッとした。
渇いていた心に水が染み込んで行くような感覚だった…



『お相手が男性だったのは予想していませんでしたが…』

⏰:08/08/19 23:01 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#625 [YOU]
マンションへ戻り凛の部屋へ足を運んだ。


ベッドに横になり凛を探す…何処にも居ない…



一気に空虚感に襲われ現実に引き戻される…
キッチンへ行き、煽るように酒を飲みだした。


いくら飲んでも想いばかりが募って虚しくなるだけ…



自分の部屋へ行き、デスクや棚にある写真立てを持ち写真の中で笑う凛を見つめる…


『愛してる…』

⏰:08/08/19 23:06 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#626 [YOU]
不眠症は深まる一方だ。最近は睡眠薬も効かないぐらい眠れない…



俺はこんなに弱い人間だったのか?
真っ暗になったリビングに独り情けなく座り込んでいた。






凛に逢いたい…



次の日…徠に会う約束だったので一睡もしないままマンションへ向かった。

⏰:08/08/19 23:09 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#627 [YOU]
チャイムを鳴らして中へ入る。


もしかしたら凛がいるかと期待したがいとも簡単に裏切られた。



『今は香澄と買い物に行ってる』



『そうなんだ…あいつ迷惑かけてない?』


徠はニヤリと笑い、少しずつ話し出した。

⏰:08/08/19 23:12 📱:F905i 🆔:xqm/Y3fY


#628 [YOU]
どうやら凛は…夜中なかなか眠りにつけない、食事もほとんど食べていないし、話しかけても上の空らしい…



俺はそれを聞いて安心している。
あいつも…同じ気持ちだったんだと…


『もうそろそろ全て話してもいんじゃないのか?』



『なんで?』



『遠回りし過ぎだよ…もっと素直に生きろよロク』

⏰:08/08/21 00:12 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#629 [YOU]
返す言葉がなかった。
全て話してしまえば楽になる事ぐらい分かっている…
でも、できない。



『小倉 涼にとられてもいいのか?』



それだけは嫌だ。
もう、ほかの誰にも渡したくないのに…


しばらく話をして俺はマンションを後にした。




『今から何しよう…』

⏰:08/08/21 00:16 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#630 [YOU]
今日は休みだ。
マンションに独りで居るのは気がおかしくなりそうな気分だ。


車から降りてそこら辺を散歩してみた。
都心にもこんな所があったのか…



緑がしげっていて、こんなにも心安らぐ場所が…芝生の上に腰をおろし、色んな景色を目に焼き付けた。


風邪が優しく頬を撫でてくれる。
気持ちいい…心が表れそうだった。

⏰:08/08/21 00:20 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#631 [YOU]
いつの間に俺は変わってしまったんだろう…


ここに座って景色を眺めていると、自分の悩みがちっぽけに思えるぐらいな気分だった。





『お兄ちゃん…』



振り返ると雪が立っていた。
今にも泣き出しそうな顔をして。



『……雪』

⏰:08/08/21 00:22 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#632 [YOU]
『ごめんなさい!!』



それだけ言って一気に泣き出した。
夕方の公園にはランニングをしてる人やサラリーマン、カップルがい、てみんなこっちを見てる。

みんなからの冷ややかな視線を感じた。
いたたまれなくなったのではマンションへ連れて行く決断をした。


『雪、マンション行こう』



中へ入り、しばらくしてようやく落ち着いたらしく、話し出した。

⏰:08/08/21 00:25 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#633 [YOU]
『分からず屋でごめんなさい…お兄ちゃんの気持ちも全く考えないで…』


『いいよ…元気そうでよかった』


頭を撫でるとまた泣き出した。
また雪に会えて本当に良かった。



『…馬鹿!!少しは…怒ってよぉ!優しすぎるよ!!』



『可愛い妹が帰って来てくれただけで充分だ』

⏰:08/08/21 00:28 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#634 [YOU]
#632で訂正です

いたたまれなくなったのでは×

いたたまれなくなったので○

ですスミマセン

⏰:08/08/21 10:28 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#635 [YOU]
さっきまで泣いていたのに…
たちまち冷蔵庫が空だの部屋が汚いだの怒り出した。


連行されるようにスーパーへ買い物に行き、大量の食料を持って帰った。


ここ最近酒とつまみぐらいしか口にしていなかったもんな…
ブツブツ隣で文句を言っているが可愛いものだ。



久々に誰かとまともな食事を取った。

⏰:08/08/21 23:19 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#636 [YOU]
『凛ちゃんから連絡ある?』



少し気まずそうに聞いてきた。


『ないよ、大丈夫だ気にするな』



雪が戻ってきてくれたお陰で少し気分が楽になった。
少ししてコロンと雪の婚約者も来た。




久々に家で笑い声を聞けた気がする…

⏰:08/08/21 23:23 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#637 [YOU]
でも…夜になると眠れない…それだけは変わらなかった。


眠ったとしてもすぐに目を覚ます。
この繰り返しだ…



大きなため息をついてベッドに体を沈めた。










――――凛side――――

⏰:08/08/21 23:25 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#638 [YOU]
なんで家に居なかったんだろう…
せっかくロクが来てたって言うのに。



玄関に入った瞬間、ロクのボディコロンの香りがして、一目散にリビングへ入った。




『おじさん!!ロク来てたの!?』



ソファに座ってタバコを吸っている徠おじさんに詰め寄った。

⏰:08/08/21 23:28 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#639 [YOU]
僕の気持ちを見透かしたようにニヤリと笑って一言だ。



『今出て行ったぞ?』



今度はバルコニーに走り下を見たけど姿はない。




そんな感じで、今日もまだ怒りが収まらない。


自分自身へだけど…

⏰:08/08/21 23:30 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#640 [YOU]
どうしてこんなにタイミングが悪いんだ…



もういい加減限界に達している。
ロクに逢いたくて仕方ない…




『出かけてくる!!』




『あいつ…やっと行ったか』


『そうね』

⏰:08/08/21 23:32 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#641 [YOU]
徠と香澄は顔を見合わせて笑っていた。






マンションの前に立ち部屋の番号を押してみる。




あれ??



全く反応がない…携帯を開き時間を見てみると今日は…

⏰:08/08/21 23:34 📱:F905i 🆔:kw1GGiLI


#642 [YOU]
『あー!!タイミング悪すぎ!!』



ロクは仕事だよ…
でも…どうしても今日逢いたい。


ロクと喧嘩した日から、雪ちゃんとも疎遠になっていた。
でも、ロクの知り合いって言えば雪ちゃんしか知らない。



勇気を出して、電話してみた。
声を聞いた瞬間…涙が溢れて止まらなかった。

⏰:08/08/23 00:21 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#643 [YOU]
電話越しにお互い泣きながら謝っていた。



今マンションの前に居ると伝えたら、すぐに行くと言ってくれた。


しばらくボォーっとしていたら、マンションの住民達に不審者のように見られたけど、ひたすら無視して雪ちゃんを待った。





『凛ちゃん!!』

⏰:08/08/23 00:24 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#644 [YOU]
雪ちゃんが僕の胸に飛び込んできた。



女の子って…本当小さくて可愛い。
そんな事を思いながらまた2人で泣いて笑いあった。


『今日は、再会を記念して飲みに行こ!!』



ロクに逢いたくてマンションに来たのに、この瞬間だけ忘れていた。

⏰:08/08/23 00:27 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#645 [YOU]
だって…大好きな雪ちゃんと仲直りできたんだ。それが凄く嬉しくて…



訳が分からないまま電車に揺られて何処へ向かうのかも分からず着いていった。


久々に人混みの中を歩いて酔いそうだった。
雪ちゃんは僕の手をしっかり掴み引っ張って行ってくれた。



どうやら目的地に着いたらしい。
しかし…この店は人が沢山出入りしている。

⏰:08/08/23 00:31 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#646 [YOU]
スーツを着た男の人に雪ちゃんが話しかけている。
店の中から誰かが出てきた。



『雪ちゃん、いらっしゃい。おやっ?こんばんは』


この人…どこかで会った事があるような…ないような…んー…考えても全く思いつかない。



『どうも…こんばんは』

⏰:08/08/23 00:34 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#647 [YOU]
まぁいいや…今日はとことん雪ちゃんと飲むぞ!!

ロクには明日ちゃんと会いに行こう…



中に案内されたのはいいけど、すごい人混みでびっくりした。
気がつけば雪ちゃんとどんどん距離が離れていく。



『ゆっ…雪ちゃん!!待ってよ!』



『大丈夫ですか?』

⏰:08/08/23 12:44 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#648 [YOU]
腰を持たれて誘導してくれた。
見上げるとさっきのスーツの男の人だった。



この人…本当にどこで会ったんだっけ??
背はロクより少し高くて…優しそうな横顔は印象的だった。



『何か付いてますか?』


『いえっ…スミマセン』

柔らかい微笑みを貰ってついつい頬が熱くなる感覚がした。

⏰:08/08/23 12:48 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#649 [YOU]
優しい人なんだろうな…


『仲直り出来たらいいですね』


『えっ?』



『凛ちゃーん!!早く!早く!!』


なんでそんな事を言われたのか分からなくて、聞き返そうとしたら、雪ちゃんに呼ばれて遮られてしまった。



僕達は個室に入れられた。

⏰:08/08/23 12:51 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#650 [YOU]
室内は黒で統一してあって、天井の真ん中には大きなシャンデリア。


ソファの後ろには石のカーテンがあって…
何の石かはわからないけど、綺麗でついつい見とれてしまった。



『それはスワロフスキーで出来ているんですよ』


『スワロフスキー?』



さっきの男の人は野崎さんて人だった。
以前、ロクのマンションで会った事があるらしい…

⏰:08/08/23 12:55 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#651 [YOU]
確かに…会った事があるかも…



野崎さんは飲み物を作りながらわかりやすくスワロフスキーについて説明してくれた。


高級クリスタルガラスで透明度の高い素材と高度なカット技術でできているらしい。



3pぐらいの石がいくつも繋がって出来たカーテンは本当に綺麗で…と僕が浸っていたら、ゆきちゃんからお呼びがかかった。

⏰:08/08/23 13:03 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#652 [YOU]
『ほら、凛ちゃん乾杯しよ!!』



渡されたグラスにはピンク色の液体が入っていた。
2人で乾杯をして仲直り会が始まった。



やっぱり雪ちゃんといると落ち着く…
可愛い妹が出来たみたいで嬉しい。


女性は良い香りがして、体も柔らかくて…笑顔も素敵で…落ち着くのかな?

⏰:08/08/23 23:49 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#653 [YOU]
僕は…細くて…柔らかさなんてない。



ましてやいい香りなんてしない。
安らぎなんて与えられない…


やばい…またへこんできた。ロクはどうして僕を選んだんだろう…







よりによって男の僕を…

⏰:08/08/23 23:52 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#654 [YOU]
『お口に合いませんか?』



隣から落ち着いた声が聞こえてきた。
声の方を見ると野崎さんだった。




『いえ…美味しいです』

それだけ言って僕はまた一人の世界に入ってしまった。




正直…味なんて分からなかった。

⏰:08/08/23 23:55 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#655 [YOU]
雪ちゃんは楽しそうにカラオケを歌っている。



たまに…自分の事が本当に嫌いになる時がある。一度沈みだしたら、中々上がることができない…


周りの音も聞こえなくなり




景色も全てモノクロになってくる…


泣くことすら忘れてしまう自分が本当に嫌いだ。

⏰:08/08/23 23:58 📱:F905i 🆔:YcWmLLmw


#656 [YOU]
                                          まるで…自分が誰にも必要とされていない気がして…



最近は…記憶が戻ったとしても僕の周りには誰もいないんじゃ…なんて思っている。


徠おじさんは何か知ってるのかな?




今度聞いてみよう…

⏰:08/08/24 00:00 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#657 [YOU]
『こらー!!そこ!!暗い顔して飲んでるの!?』



耳に大音量で雪ちゃんの声が聞こえてきた。



『はい!!飲んでます!!』


グラスを思い切り上にあげてアピールしてみた。暗くなるのはよそう…せっかく誘ってくれたのに。




何時間飲んで歌っただろう…

⏰:08/08/24 00:05 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#658 [YOU]
体が重い…途中からお店の人?らしき人達が来て雪ちゃんと盛り上がっている。



僕もよっぽど楽しかったのか、いつもより飲む量が増えてるのは確かだ…

ふぅーっと熱っぽくため息をついてグラスを傾けた。




『もうやめた方がいんではないですか?』



野崎さんが話しかけてきた。

⏰:08/08/24 00:09 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#659 [YOU]
まるで小さい子供に話を聞かせるように…


みんな何処へ行っても僕を子供扱いして…




なんか…ムカつく。


『まだ大丈夫です』


グッと一気に飲み干した。




『凛ちゃーん、楽しいね、やっぱ…あたし達って最高の友達だよねぇ』

⏰:08/08/24 00:11 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#660 [YOU]
また2人で乾杯して勢いよく飲みだした。
今日は気を失うまで飲んでやる!!



と…言ったまでは良かった。
猛烈に気分が悪い…普段ほとんど飲まないし…飲めない…


調子に乗りすぎた…。




気がつけば部屋には沢山の人がいるし…
酒と人に完璧酔ってしまった僕は、オアシスを求め部屋を出た。

⏰:08/08/24 00:16 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#661 [YOU]
『ウゥ…ーやばい…吐きそう…』



何処へ行ってもこの店は人が多い…
とりあえずトイレへ駆け込み、そこにあったソファに座り込んだ。


頭がぐるぐる回って…呼吸も荒い…
心拍数も異常に高い気がする。



外へ出たいけど、そこまで歩ける自信がない…





『大丈夫?』

⏰:08/08/24 00:20 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#662 [YOU]
重い頭を上げると全く知らない人が立っていた。

『………』


無言で頷いてまた頭を下げ、ソファにうなだれていた。
とにかく…一人にしてほしい…親切にしてくれるのは嬉しいけど。



頭を抱えていたら首筋に冷たい感触があった。
びっくりして顔を再度上げると…

⏰:08/08/24 23:20 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#663 [YOU]
『気持ちい?』



気づいたらさっきの知らない男はいつの間にか隣に座っていた。




なんか…怖い…




『ありがとう…大丈夫だから』



そう伝えても去っていく気配がない。

⏰:08/08/24 23:22 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#664 [YOU]
本当はまだ具合が悪くて座っていたいけど…


逃げないとヤバイような感じがして…



僕は立ち上がり、トイレを出ようとした。次の瞬間!!手首を掴まれソファに転けるような形で倒れた。




『冷たくされるのも嫌いじゃないよ…』



『…ヤッ!!やめろ!!離せ!!ツッ』

⏰:08/08/24 23:25 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#665 [YOU]
両手首を取られて、男が上に乗ってきた。


僕はソファに寝かされる形になっている…
次第に顔がどんどん近づいてきて…



『…ッ!!……!!』


あまりの恐ろしさに声が出ない!!男が男をなんで襲ってくるんだよ!!




『ロッ…ロク…ロクー!!』

⏰:08/08/24 23:28 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#666 [YOU]
『大きな声出したら駄目だよ?今から気持ちよくなろうよ…』



こいつ、おかしい!!お酒が回って力が全くでない…
それでも必死に腕を振りほどこうと抵抗していた。




『大人しくしてよ…じゃないと…酷い事するよ?』


冷たく笑う目を見て、金縛りにあったような感覚になって動けなくなった。

⏰:08/08/24 23:32 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#667 [YOU]
ゆっくりと耳朶を攻めてきた…



気持ち悪くてザラついた舌の感触で吐きそうになった。


喉がカラカラに渇いて、声を出したいのに出せない!!




こんな男に犯されるなんて…本当…最低…


誰も…助けてくれない。


ロクも来てくれない。

⏰:08/08/24 23:37 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#668 [YOU]
もう…いーや…どうにでも…なればいい…




『聞き分けの良い子は好きだよ…優しくしてあげるからね』



なにも聞こえない…大丈夫…いつかは…終わるから。


どこかで諦めている自分の嫌いな自分がいる。




いつも…嫌な事があれば殻に入れるから…大丈夫

⏰:08/08/24 23:40 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#669 [YOU]
『うわあぁぁぁー!!!』


遠ざかる意識の中で悲鳴な男の声で我に返った。



『凛ちゃん!!しっかりして!!』


僕の視線の先には、雪ちゃ…ん?



何があったのか…必死に僕の名前を呼んでいる。雪ちゃんの隣には野崎さんもいた。

⏰:08/08/24 23:43 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#670 [YOU]
『………』



僕…無事なの?


体の力が抜けていて、起き上がる事もできない。


『凛ちゃん!!ねぇ、返事してよ!!』




『うん…平気』


さっきの気分の悪さは何処へやら…

⏰:08/08/24 23:45 📱:F905i 🆔:KyChKgPs


#671 [YOU]
やっと返事が出来たのは良かったが、体が言う事を聞いてくれない。



『運びますよ、捕まって下さい』


野崎さんにお姫様抱っこをされて、恥ずかしさの余り顔が一気に熱くなった。



でも、一人で歩けない僕は力なくすがることしかできなかった。

⏰:08/08/25 18:47 📱:F905i 🆔:F2QrEvuE


#672 [YOU]
さっき飲んでいた部屋とは全く違う雰囲気の所へ案内された。


さっきは黒…今度は白…僕は備え付けてあったソファベッドの上に寝かされた。



雪ちゃんは心配してくれて、ずっと僕の手を握っていてくれた。




『ごめんね…せっかく楽しく過ごしてたのに』

⏰:08/08/25 18:49 📱:F905i 🆔:F2QrEvuE


#673 [YOU]
『馬鹿…出て行くなら一言伝えてよ…でも…何もされなくて本当に良かった』



『…ごめん』



2人で笑い合っていたら、ノックもなしにいきなりドアが勢いよく開いた。

⏰:08/08/25 18:53 📱:F905i 🆔:F2QrEvuE


#674 [YOU]
『…ロ…ク』



目の前に逢いたくて仕方ない人の姿があった。
体をゆっくり起こし、立ち上がろうとした。


正面に立ち、言葉を交わそうとした瞬間…



パチ―――ン!!!!!




『…………』


えっ…?痛いんだけど…

⏰:08/08/26 22:53 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#675 [YOU]
ゆっくりと右の頬に手をやり、自分が平手を喰らった事を実感した。



『お兄ちゃん!違うの!私が無理矢理誘って連れ出したの!!』



『雪、お前は部屋に戻っていろ』


雪ちゃんはまだ何か言いたそうだったけど、部屋を出て行った。

⏰:08/08/26 22:56 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#676 [YOU]
『雪ちゃんは悪くないんだ…勝手に僕が動いたから』



頬が痛い…でも、ロクが今は目の前にいる。


今日は、再会に感動してる場合じゃないみたいだし…ロクは猛烈に怒っている。



『バカヤロー!!お前は何を考えてんだ!?体弱いくせに調子乗って酒なんか飲んで…ふざけるな!』

⏰:08/08/26 22:59 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#677 [YOU]
せっかく逢えたのに…



せっかく仲直りしようと思っていたのに…


悲しくて…言葉がうまく出てこない。
こんな姿見て幻滅されて…また嫌われちゃったよ。



それより…もう終わりだ。



――完璧に嫌われた…。

⏰:08/08/26 23:02 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#678 [YOU]
でも…最後に、怒ってる顔だけど…見れて良かった。



ヤバイ…泣きたくなってきた。もう歩けるし…


『ごめん、帰る』



立ち上がろうとしたら、思った以上に回復してなくて、座り込んでしまった。



情けない…ボロボロと我慢していた涙が溢れてきた。

⏰:08/08/26 23:04 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#679 [YOU]
『送ってやる』



『いいよ…一人で帰れる』


チッと舌打ちが聞こえてきた。


『待ってろ!キー持ってくるから』



『ヤダ!!一人で帰る!!もう僕なんかほっとけよ!最後まで喧嘩なんて最悪だったけど…いい……もう…』

⏰:08/08/26 23:08 📱:F905i 🆔:6dzD2Olc


#680 [YOU]
自分が何を言っているかはっきりいって訳わからなかった。


無我夢中で泣きながら訴えていた事は覚えてる。


『黙れ!!もう話すな!!』



怒鳴られた時…気づいたら僕は…ロクの胸の中にいた。


久々のロクの香りに包まれ、安心した僕は軽い目眩すら覚えた…

⏰:08/08/27 23:29 📱:F905i 🆔:.4wsgZuA


#681 [YOU]
『ロク…?』


抱き締められた意味が分からなくて混乱していた。


『すまない…守ってやれなくて』



苦しそうに頭上で声がする…どうしてロクは謝るんだろう…

悪いのは僕なのに…なんで…抱き締めるの?




辛いよ…

⏰:08/08/27 23:32 📱:F905i 🆔:.4wsgZuA


#682 [YOU]
でも…今から予想もしないセリフを貰うなんて…検討もつかなかった。

















『凛…側にいてくれ』

⏰:08/08/27 23:35 📱:F905i 🆔:.4wsgZuA


#683 [YOU]
『………』


夢なんかじゃないよね…?



側にいてって…今言ってくれた。


言葉がうまく出てこない。泣きすぎて恥ずかしいぐらい話も出来ない。




『ロク…ヒック…僕は……僕もッ…』

⏰:08/08/30 01:25 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#684 [YOU]
『もう…お前無しでは生きて行けない』



死んでもいい…僕は…絶対にロクがいい。
ロクじゃないとダメだ!!

お互いに目をやっと合わせた。
一体自分がどんな顔してるかなんてもう…どうでもいい。




目の前にいるロクを瞳に焼き付けたい…
そんな衝動に駆られた。

⏰:08/08/30 01:28 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#685 [YOU]
少し乾いた唇に優しくキスされ、また…強く抱きしめられた。











――――凛side――――

『へぇーここってロクの店なんだ』

⏰:08/08/30 01:30 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#686 [YOU]
#685

で訂正です凛sideと書いてますが…ロクsideですごめんなさい

⏰:08/08/30 01:32 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#687 [YOU]
『凛ちゃん…お兄ちゃんはこの店のオーナーだよ?さっきから本当に何言ってんの!?』



またこの2人…さっそく始まった…

ため息をつきながらもどこか喜んでいる俺が居る。
凛は顔色も戻り、雪と言い合いをしていた。




でも…さっきは本当に助かった。
雪と野崎が凛を捜してくれなかったら…

⏰:08/08/30 01:37 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#688 [YOU]
今頃…その男を俺は殺していたかもしれない。



襲った男はこの店がある限り永久追放だ。
ほかの店にもこの情報は一斉に流しておいた。




やっと…俺の所に戻って来てくれた宝物。



今から、また喧嘩もするだろう…だが、もう離さない。

⏰:08/08/30 01:40 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#689 [YOU]
『ロク?』



名前を呼ばれて顔を上げると、隣に座っている凛が心配そうに見てきた。


『大丈夫?』


『あぁ…平気だ。もう少し2人でいろ、店内回ってくる』



店を閉め、マンションへ戻った。
雪は男の所へ戻り、また2人の生活が始まろうとしていた。

⏰:08/08/30 01:44 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#690 [YOU]
気のせいかもしれないが、凛の様子がおかしい…さっきからそわそわしている。



『どうしたんだ?』


『いや…雪ちゃんもコロンもいないし…久々に来たから落ち着かなくて』



『そうか…お前、荷物徠の所にあるのどうする?取りに行くか?』

⏰:08/08/30 23:47 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#691 [YOU]
『ブランケットだけはいる!!…あれがないと落ち着かなくて…』



『子供だな…』



自然と笑みがこぼれる自分がいる。
隣で何かブツブツ言っているが、それも今思えば可愛いもんだ。




とりあえず、お互いに風呂に入り眠りについた。

⏰:08/08/30 23:50 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#692 [YOU]
今日は週末とあって帰宅したのが午前様だ。


凛が戻ってきて俺の不眠は嘘のように解消された。









目を覚ますと隣にある姿がなかった。
リビングに向かうと凛の姿がキッチンにあった。

⏰:08/08/30 23:52 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#693 [YOU]
『おはよう』



またこうして言葉を交わせて一緒に食事が出来て幸せを感じている。




この笑顔を見るだけで全てが癒される。




『ロク…?』

⏰:08/08/30 23:54 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#694 [YOU]
腹も満たされた頃…やけに神妙な面持ちで俺を見ていた。



どうしたんだろう…



俺は今から驚く台詞を言われるとは全く予想していなかった…






『浮気してない?』

⏰:08/08/30 23:57 📱:F905i 🆔:hDji60d2


#695 [YOU]
思わずコーヒーを吹き出しそうになった!!



『なんで?どう考えたらそうなるんだ?』









――――凛side――――


だって…そうだろ?しばらく会わない間に…なんか…また素敵になってるし。

⏰:08/09/02 02:40 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#696 [YOU]
ちょっとしか離れてないけど…


気になって仕方ないんだよ、前は正直好きって気持ちがいっぱいすぎて…何も考える事ができなかったけど…




今は…不安の方が大きくて…




もう離れたくない…

⏰:08/09/02 02:42 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#697 [YOU]
だから…きちんと話をしないと。




『不安で…たまらないんだ……もう、ロクと離れたくないんだ』




『ゆっくりでいい、一つずつ話してくれ』



朝食の途中だったけど、自分からこんな話を出しただけに、食事は喉を通るはずもなく…

⏰:08/09/02 02:45 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#698 [YOU]
椅子に座って大きく深呼吸して、話し出した。




ロクの目を見てしまうと…今にも泣き出しそうだったので、自分の手を見つめて話した。




帰りが遅いのは女の人と会ってるんじゃないか…

どうして男の僕を選んだのか…

⏰:08/09/02 02:48 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#699 [YOU]
だってそうだろ?普通の考えなら男同士なんて…


ロクから声を掛けられたら誰でもなびいちゃうよ。




『…………』



どうして部屋に入ったらいけないかも聞いた。


ロクは静かに黙って聞いていてくれた…

⏰:08/09/02 02:50 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#700 [YOU]
もしかしたらまた喧嘩になるかもと内心恐れていたけど…




『話は終わりか…?それで全部吐き出せたか?』


どれぐらい話したのかは分からないけど…なんか疲れた。


でも…まだ一つだけ聞いていない事がある。





―どうして…触れてくれないの?―

⏰:08/09/02 02:54 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#701 [YOU]
これは…恥ずかしくて、言えそうにない…けど。


『凛?』



ロクの瞳はとっても優しく感じた。


こんな事を考えてるなんて絶対思ってないよね…



でも…僕は毎日でも…


一分一秒でも…

⏰:08/09/02 02:57 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#702 [YOU]
ロクに触れていたいし…触れられたい。




『僕との……えっ……』


『落ち着いて言ってみろ』



『エッ…は……嫌っ…』



言えない!!伝えたいのに!!言えないー!!

⏰:08/09/02 03:01 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#703 [YOU]
やばい…体中が熱くて息がうまくできない…


でも、今言わなくていつ言うんだ!?
しっかりしろよ!!



自分に気合いを入れれば入れるほど…


呼吸が苦しくなっているのがわかる。



僕は見事、ロクに情けない姿をさらしてしまった。

⏰:08/09/02 19:22 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#704 [YOU]
本当に…情けない。



過呼吸を起こしてしまった、駄目な奴と自分を責めた。







――――ロクside―――


正直…ショックだった。

⏰:08/09/02 19:24 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#705 [YOU]
そんな風に思われていたとは…



今、俺の事を心から信用してくれているものだと思っていたから…


他にもまだありそうだったが、過呼吸で倒れてしまった。




そろそろ潮時かもしれないな…
携帯のフリップを開き、ある人に電話を掛けた。

⏰:08/09/02 19:27 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#706 [YOU]
「もしもし…」




『親父、電話ですみません』


凛と俺の父親に電話した。タイミングよく時間に余裕があったみたいで、ゆっくり話ができた。



内容は、全てを話してもいいかと…

⏰:08/09/02 23:48 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#707 [YOU]
この台詞を伝えるとしばらくの沈黙があった。


確かに、全てを話してしまえば凛は両親に会いたいと言い出すだろう。




『お前はいいのか?』


俺?予想してない質問に驚いたが、冷静に考えた結果…伝えた方がいい。



『はい』

⏰:08/09/02 23:51 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#708 [YOU]
親父はお前が選んだ答えならそれでいいと言ってくれた。



屋敷にも凛が望めば連れてきてもいいと…



徠の努力も水の泡だと親父は笑っていた。
今まで散々助けてもらったのに、結局全てを明かしてしまう…



都合がいいにも程があるな…

⏰:08/09/02 23:53 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#709 [YOU]
今回ばかりは徠も許してくれないかもな…



フゥーっと煙を吐きながらタバコを消した。





さて…凛に全てを話す時が来てしまった。



なぜか分からないが…嬉しいようで淋しい、そんな気持ちになってしまった。

⏰:08/09/02 23:55 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#710 [YOU]
部屋へ戻り、俺のベッドで横になっている宝物の側に腰を下ろした。



静かに寝息を立てている。



なぁ…今、誰の夢を見ている?
俺は、お前の夢にまだ出てないか?




6年前…お前が眠ってる間に俺は姿を消した。

⏰:08/09/02 23:58 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#711 [YOU]
でも今度からは、お前が目を覚ます度俺がいる。



もう逃げないよ…。




『んっ…ンー』




『おはよ…』

⏰:08/09/03 00:00 📱:F905i 🆔:SDRxuQPw


#712 [YOU]
――――凛side――――

目を覚ますとどアップのロクの顔があってびっくりした。



『はよ!!』


てか…僕はなんで今ベッドの上にいるんだろう…




しばらく考えると思い出すだけで顔から火が出そうだった。

⏰:08/09/06 00:37 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#713 [YOU]
ロクに全てを言おうとして…ぶっ倒れたんだった…。



『大丈夫か?』


大丈夫じゃない…落ち着け…大きく深呼吸してようやくロクの目を見て笑った。




あれ?ここ…僕の部屋じゃない。

⏰:08/09/06 00:41 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#714 [YOU]
もしかして…ロクの部屋で爆睡してたの!?




『今何時!?ロクのベッド占領してごめん!!』



起き上がりベッドから下りようとした時、デスクの上や本棚の所々に写真立てに自然と目がいった。


ここからでは誰が写っているか見えない。

⏰:08/09/06 00:46 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#715 [YOU]
でも、僕じゃないのは確かだ…。



――――ズキン…




胸の痛みを抑えるように無意識のうちにシャツの上から胸を押さえていた。


『ロク、仕事は?』



『休みだが、それがどうかしたか?』

⏰:08/09/06 01:15 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#716 [YOU]
『……別に…』



この部屋から一刻も早く出て行きたい。


立ち上がりドアに向かって歩き出した。




『凛…待て』




『夕食の買い物行かないと』

⏰:08/09/06 01:17 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#717 [YOU]
どうでもいい言い訳をしている事ぐらい分かっている。



ロクもロクだよ!!


部屋に入れてくれたのは嬉しいけど、僕の気持ちも少しは考えてくれてもいいだろ?




写真立てぐらい隠しておいてくれてたらいいのに!!

⏰:08/09/06 01:20 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#718 [YOU]
でも…ロクが風邪を引いて入った時は写真立てなんかなかった。




『こっちこいよ』



ロクが手を強引に引っ張って一番行きたくない所へ連れて行こうとしている。




『ヤッ…!!やだ』

⏰:08/09/06 21:08 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#719 [YOU]
思わず目を強くつぶってしまった。


僕の気持ちとは裏腹にロクはクスクス笑っているが、それどころじゃない!!




『肩の力抜けよ…』



何も可笑しいことしてないような気がするんですけど!?
そう突っ込みたくなる反面、言えない僕がいる。

⏰:08/09/06 21:14 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#720 [YOU]
ロクは後ろに回り、両肩を2回叩いてきた。


なんでこんな嫌がらせをするんだ!?と思ったらだんだんイライラしてきた。



こうなったらロクの好きな人の写真でも何でも見てやるよ!!



ヤケクソになった僕はおなかに力を入れて踏ん張りながら目を開いた。

⏰:08/09/06 21:17 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#721 [YOU]
そこには…







『なに……これッ…』

⏰:08/09/06 21:18 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#722 [YOU]
僕だ……



僕の知らない自分が沢山いる。


隣で笑っているのは…ロク…



写真の中の2人はとても幸せそうに笑っている。年も若い…写真の場所は一体何処だろう。

⏰:08/09/06 22:32 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#723 [YOU]
海がとても綺麗で…思い出したくても何もわからない…。



でも…すごく温かくて…懐かしい気持ちになった。





『6年前の俺達だ…』



6年も前から…僕らは知り合いだったの?

⏰:08/09/06 22:35 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#724 [YOU]
ねぇ…ロク?



思い出したい、昔の事…



過去の事を想い出そうとすればするほど…胸が苦しくなる。

けど…なんだか分からないけど、とても温かい…



『……僕…ちゃんと…笑ってる…ね…』

⏰:08/09/06 22:38 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#725 [YOU]
『そうだな…この時の凛は…心の底から笑えてたかな?』



後ろから優しくロクが抱き締めてくれた。


2人共…今とは別人の顔だ。
若さもあるかもしれないけど…幸せそう。





自然に嬉しくて涙が出てきた。

⏰:08/09/06 22:41 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#726 [YOU]
この写真から…目を離す事ができない。




一生…焼き付けておきたい…でも…涙で写真が歪んで見えない…



『これは、2人で沖縄へ旅行に行った時の写真だ。熱を出して一泊延ばしたんだぞ?』




『…ズッ…相変わらず…弱っこいね…ウッ…僕』

⏰:08/09/06 22:48 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#727 [YOU]
『そーだな…』



ロクが出してくれた写真は数え切れないほどあった。


2人の写真はあまりなかったけど、ロクの写真は山のようにあった。



後ろ姿やタバコを吸ってる所…極めつけは、眠ってる写真まであった。

⏰:08/09/06 22:51 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#728 [YOU]
僕らは…相当仲が良かったんだろう。


でも…僕らが知り合いだったのは分かった。
どうゆう関係だったのか…。



僕の家族は?




兄弟はいた?一つ分かったら全ての事が知りたくなる。

⏰:08/09/06 23:30 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#729 [YOU]
もつれていた糸を少しずつ解いていく感じのように、ロクは話していってくれた。



家族、兄弟、どれも信じられない事ばかりだ。




ロクとは19歳まで家族同然でいたのは驚いた。
その中でも一番気になる事を聞いてみた。




『僕には恋人はいた?』

⏰:08/09/06 23:33 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#730 [YOU]
ロクがいきなり口をつぐんでしまった。
どうしてか分からなかったから、もう一度聞き直してみた。




『いたよ…』




『誰!?どんな人!?僕は幸せそうだった?』



また黙ってしまった。

⏰:08/09/06 23:35 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#731 [YOU]
タバコを吸い出して、一つ煙をはいてゆっくり話し出した。




『相手が知りたいか?』



2回頷いて真っ直ぐロクの瞳を見つめた。
そんなに言うのが勇気居る事なのかなぁ…?




『ロクも知ってる人!?』

⏰:08/09/06 23:37 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#732 [YOU]
聞いた瞬間ゲホゲホとむせたロクは日頃にない姿だったので、とても可愛く感じた。


背中をさすってあげると、少し落ち着いたみたいだ。





話が長くなりそうだったので、僕はキッチンへ行き、飲み物を用意した。


一体…今からどんな話が聞けるんだろう。

⏰:08/09/07 23:55 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#733 [YOU]
部屋に戻るとロクはまたタバコを吸っていた。



煙たいので窓を開けると冷たい風が入ってきた。




もう少しで冬になるなぁ…



物思いにふけていたらさっきの質問の答えをまだ聞いていない事に気づいた。

⏰:08/09/07 23:57 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#734 [YOU]
『ロク…さっきの答えまだ聞いてないんだけど…』




『…そうだな』



タバコを消してしばらく黙っていたロクが、ゆっくり口を開いて話し出してくれた。

⏰:08/09/07 23:59 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#735 [YOU]
『そいつは…いつもお前の近くにいて……お前を心から愛してる。時には喧嘩もあった…でも、凛を…強く思ってる奴だよ…』






『そんな…の…』



あの時…涼と居る時…聞こえたあの声…




―――凛、愛してる。

⏰:08/09/09 12:19 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#736 [YOU]
あの声は…もしかして…ロク…?



ロクを見ると表情は曇っていた。


19年ずっと僕らは一緒に過ごしたんでしょ?
ヤクザな家庭だったし、友達は絶対多くなかったはずだ。




目を閉じて思い出してみる。

⏰:08/09/09 12:21 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#737 [YOU]
頭の中で…ロクの声が聞こえる。



それは…とっても優しい声で…




愛してる…と何度も…。




『ロクだよね?…僕を…ずっと愛してくれていたの』

⏰:08/09/09 12:22 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#738 [YOU]
多くを語らない人だから、自分から言えなかったんだ。



決して全てを思い出せたわけではない、正直何もだ。




でも…ロクが僕を愛してくれていた事は思い出さなくても…心が覚えてたんだ。




『………』

⏰:08/09/09 12:25 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#739 [YOU]
静かに…僕はロクの唇に触れた。



そして、そっと口づけた。




『ありがとう…ロク。僕の側にいてくれて』





『……まだ、伝える事があるんだ』

⏰:08/09/09 12:27 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#740 [YOU]
そう言ってロクは、優しく僕を抱き締めてくれた。



なぜか、辛そうに聞こえるのは気のせいだろうか?




今日は、一日が長く感じられる。



2人はまた座って話し始めた。

⏰:08/09/09 12:29 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#741 [YOU]
ロクの表情がどんどん曇っていく…。



一言一言選ぶように話し出した。




沖縄の旅行の時、僕は喜んでいたが、ロクは辛くて仕方なかったと聞いた。




何故なら…別れを告げないといけなかったからだと言う。

⏰:08/09/09 13:34 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#742 [YOU]
僕の母親に銃で撃たれ、徠からは僕と血縁関係はないと聞かされ…



僕の前から姿を消す決心をしたと言う。





『どうして…僕の前から居なくなったの?僕等は別れないといけなかったの?』

⏰:08/09/09 13:36 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#743 [YOU]
首を振ってくれて安心したのは言うまでもない。


家族として暮らしていた時…
母に言われた事があったらしい、ロクはそれを破ってしまったし、血縁関係もないのに家に居るのが苦しかった。




そして何より…僕を守る為の力もなかったと…

⏰:08/09/09 13:39 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#744 [YOU]
僕を養える力がついたら、迎えに行こうと思ってくれていた。




だからロクは…働く事を反対していたんだ。



そして…やっと出逢えたと思ったら、僕は記憶をなくしていた。




『ごめ…ね?ロク…辛かったよね…』

⏰:08/09/09 13:43 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#745 [YOU]
この話を早く聞いていたら…ロクから離れる事なんかなかったのに…。




僕は…自分ばかり辛いと思っていた。



ロクは、僕の何倍も辛い思いをしてきて…



自分に対しての怒りと悲しみが一気に溢れ出して、声が枯れるほど…僕は叫び…泣いた。

⏰:08/09/09 13:46 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#746 [YOU]
『凛…もういい、泣くな』




『ごめッ…な…さい!!…ウッ…ロク!!』



泣くなと言われても涙は止まるはずはない。
その間も優しく背中を撫でていてくれた。




どこまで優しいんだよ!!僕は…どこまで甘えてるんだ?

⏰:08/09/09 13:49 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#747 [YOU]
ごめんねロク…。




もう二度とこの手を離さないから。



ようやく泣き止んだ頃には、窓の外が薄暗くなっていた。




『落ち着いたか?』

⏰:08/09/09 13:52 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#748 [YOU]
優しく微笑んでくれる顔を見たら、せっかく落ち着いてたのに!!




『落ち着かないよぉー!!』



また泣き出してしまった。




ロクは…どれだけの思いで、僕に接してくれていたんだろう。

⏰:08/09/09 13:54 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#749 [YOU]
全てを聞いてスッキリしたけど、またある疑問が一つ浮上してきた。





僕と離れてる間…付き合った人はいたんだろうか…。





『ねぇ…ッ…僕と離れてる間…付き合った人とかいた?』

⏰:08/09/09 13:59 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#750 [YOU]
『いないよ…』




あまりの返事の早さが逆に怪しいと思うのは僕だけだろうか…。


目をみても合わせてくれないし…絶対おかしい!!



『嘘つかなくていいから…教えて?今日は全て話してくれるんでしょ?』

⏰:08/09/09 23:56 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#751 [YOU]
大きなため息をつきながら答えてくれた。




『寝るだけの女なら、何人かいたよ』



ショックだ…。


自分から聞き出したくせに、普通に言葉を失っている。



顔にも確実に出てるよ…一体、僕はどんな表情してるんだ?

⏰:08/09/09 23:58 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#752 [YOU]
自分に問い掛けながら、パニクっていたら…




『プッ…』



ん?ロクを見ると手で口元を押さえている。


何?何が起こったか把握出来なくて、一人で唖然としていた。




『ロク?』

⏰:08/09/10 00:01 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#753 [YOU]
『腹痛い…何て顔してんだッ…』



笑われてる?そう思ったら頭に血が一気に昇った。




『信じらんない!!なんでそこで笑えるわけ!?』



『……ごめッ…でも…』

⏰:08/09/10 00:05 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#754 [YOU]
ロクがこんなに笑ってる所を初めてみた気がする…。



なんだか…嬉しい。
でも、いい加減にしないと…と言おうと思ったら、こっちを見て優しく微笑んでいた。




『昔に戻ったみたいだな…』



そう言って、シャツの袖を捲り上げブレスレットを見せてくれた。

⏰:08/09/10 00:08 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#755 [YOU]
これ…見た事ある。
僕は自分の首からぶら下がっているネックレスを出してみた。




『お揃い…』



『お前がくれたプレゼントだ』



普段、気にしていなかった。
でも、ロクの左手首には間違いなくアメシストのブレスレットがあった。

⏰:08/09/10 00:12 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#756 [YOU]
『いつ…?』




『19の頃だ』



それから片時も外したことがないらしい。
僕とまた出逢えたのも、このブレスのおかげとまで言ってくれた。




僕等はすごく遠回りをしてきた気がする。

⏰:08/09/10 00:16 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#757 [YOU]
ロクは…ずっと僕を探してくれていた。


一人の人間にこんなに愛されるって…本当に素敵な事だと思った。




こんなにも…僕を想ってくれて…ただひたすらロクは走り続けてきたんだ…そう思うと、なんとも言えない気持ちになった。

⏰:08/09/10 00:20 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#758 [YOU]
目の前にいるロクが愛しくて…愛しくて仕方ない。






『ロク…ロクを僕にちょうだい』




『……凛』




『僕だけを見て…僕の全てをロクにあげるから…』

⏰:08/09/10 00:23 📱:F905i 🆔:LqJfkMiM


#759 [我輩は匿名である]
がんばあ

⏰:08/09/12 19:41 📱:P905i 🆔:mdwyjoOs


#760 [YOU]
我輩は匿名さん☆感想板にてコメントさせてもらってます

―――――――――――『…………』



ロクの頬にそっと触れてみた。





早く一つになりたい…。


僕から誘っているかもしれない。

⏰:08/09/13 01:23 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#761 [YOU]
形のいい唇に軽く口づけをした。




次の瞬間!!強く抱きしめられていて…苦しいけど…ロクの体温や…匂いを感じられる。



何度も…何度も…僕の名前を呼んでくれる。




ロクの声を耳元で感じていた。

⏰:08/09/13 01:26 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#762 [YOU]
お互いに目が合い、久しぶりにロクを感じようとしている…




『ンッ…ロク……ッ…』



舌を絡まされ、久々のロクに一気に体が火照りだした。



激しく舌を吸われ、頭が真っ白になって、意識が遠くなりそうなくらいだ。

⏰:08/09/13 01:30 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#763 [YOU]
『待って!!……ハッ…ァ…ロク!!』





強引に服の中に手が入ってきて、思わず拒否してしまった。



だって!!お風呂に入ってないんだよ!


それでもロクは僕の声に耳も貸さず、首筋を舐めたり、噛んだりして顔を埋めてきた。

⏰:08/09/13 01:33 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#764 [YOU]
『ロク!!待ってって!!』



『……何?』



『…お風呂……入りたい…かも』




『一緒にか?』



なんでこんな時だけロクは意地悪になるんだろう…。

⏰:08/09/13 01:35 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#765 [YOU]
誰も…一緒に入りたいなんて言ってないのに。




『一人で…入りたい…よ』



『無理だ』




『アッ!!…フッ…ン……ロク…』

⏰:08/09/13 01:39 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#766 [YOU]
ロクと結ばれる時…思う事がある。



普段は凄く物静かなのに…この時だけは……荒々しくなる。


このロクも嫌いじゃないけど……死ぬほど恥ずかしいんだ。





『……電気…消してッ…』

⏰:08/09/13 01:42 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#767 [YOU]
しばらく見つめ合っていて、電気は消してくれるかと思ったけど…




『それも駄目だ…全て見せろ……お前は……俺の全てだ』




目を見つめられて、こんな台詞言われちゃったら…もう…死んでもいい。


ロクになら…殺されてもいい。

⏰:08/09/13 01:46 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#768 [YOU]
何もされていない…ただ見つめ合っているだけのに…下半身に熱を感じる。




だって…ロクに触れられるのなんて…どれぐらい振りだろう。




髪をかきあげられ、額にキスを落としてきた。

⏰:08/09/13 23:48 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#769 [YOU]
そしてまた目が合う…。


一体どうしたんだろう?





『明日、起きれなくなったらすまない…』




『えっ?…なんッ!?…ンン!!』

⏰:08/09/13 23:50 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#770 [YOU]
どうゆう意味!?




舌を激しく絡められて、言葉を発することが出来ない。



一人、パニクっていると、胸のあたりで電流が流れた。



突起物を舌で転がされて…片方は手でもてあそばれてる。

⏰:08/09/13 23:52 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#771 [YOU]
『ヤッ…ア……ァン…!!』




久々の快感に思わず腰が浮いてきた。


所々チクッと痛むときがあったけど、そんな事考えている余裕なんて…今の僕にはない。





『凛…?』

⏰:08/09/13 23:55 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#772 [YOU]
不意に声がかかり、荒い呼吸のままロクを見上げた。





『なっ…ハァ…何?』




『誘ってんの?…と言うか、どこでこんな事覚えたんだよ』




何が?言われている事が全く分からない。

⏰:08/09/13 23:57 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#773 [YOU]
僕は、返答する事もできず、瞬きしかできなかった。



だけど…ロクは事細かに赤面する僕に説明してくれた。




ロクの腰を掴み、自分の股間を擦り当てていたらしい…。



信じられない!!自分がそんな事をしてたなんて!!

⏰:08/09/13 23:59 📱:F905i 🆔:9GKfyuic


#774 [YOU]
『もうやめてッ…言わないで………恥ずかしくて…死んじゃいそうだよ…』





『もっと、乱れていいよ』




『…ヒヤッ!!』



ロクの左手が分身をとらえて、優しく上下に動かされだした。

⏰:08/09/14 00:02 📱:F905i 🆔:hFBfkuyI


#775 [YOU]
もっと…激しくして欲しいのに…撫で回すだけで、物足りない。




酷くして欲しいなんて、恥ずかしくて言えない。


撫でられてるだけなのに…グチュグュ音を出している。




最悪だよ…淫乱とか思われたらどうしよう。

⏰:08/09/14 00:05 📱:F905i 🆔:hFBfkuyI


#776 [YOU]
必死に我慢していたら、右手を掴まれ、ロクの手に導かれて下に持って行かれる。





『…ンン…ロク?』



『自分でしてみせて…』



『ナッ…!!できなぃ…ッ!!ヤダッ!』

⏰:08/09/14 00:08 📱:F905i 🆔:hFBfkuyI


#777 [YOU]
思い切り意地悪な顔で笑ってる。




僕の手で分身を握らせ、その上からロクの手が…ゆっくり上下に動かされ始めた。



『意地悪ッ…!!ツッ…ン…』



今度はお尻に異物感を感じて、閉じていた目を開けてみる。

⏰:08/09/15 00:18 📱:F905i 🆔:xTnTnD7A


#778 [YOU]
指が…入ってる…




でも…足りないよ…もっと………グチャグチャにして欲しいのに…。



『凛…手が止まってるぞ?』



言葉と同時に指が激しくピストン運動を始めて、恥ずかしいほど喘いでしまう自分がいた。

⏰:08/09/15 00:21 📱:F905i 🆔:xTnTnD7A


#779 [YOU]
『ヤッ…アアァ!!……アン…』



『気持ちいいんだ…やらしいな凛は…』



耳元でため息混じりに囁かれ、背中が弓のようにしなっていた。


それをいい事に、僕は四つん這いの体制に転がされ、気付は思い切りロクにお尻を突き出した形になっていた。

⏰:08/09/15 00:24 📱:F905i 🆔:xTnTnD7A


#780 [我輩は匿名である]
ファイト

⏰:08/09/15 00:33 📱:P905i 🆔:FGi1v7Go


#781 [YOU]
我輩は匿名さん感想板にてコメントしてますありがとうございます


―――――――――――

こんな体勢で恥ずかしくて死にたいぐらいなのに…




僕は自分の分身を掴んで必死に上下にしごいていた。

⏰:08/09/16 02:59 📱:F905i 🆔:ZDUezus.


#782 [YOU]
前後を一気に攻められ、頭では……もう何も…考えられなくなっていた。




腰を自ら振り、喘ぎまくっていた。



『アッ…ァ!!もぅ…イクッ…ロクゥ…イッちゃう!』




『凛、こっち向いてイッて…』

⏰:08/09/16 03:02 📱:F905i 🆔:ZDUezus.


#783 [YOU]
また体勢を変えられた…



今度は…ベッドに体育座りをさせられ、思い切り股を開かれた。




『ロク!!無理だよぉ…ヤダッ…』



ロクと目が合って、頬が熱くなった。

⏰:08/09/16 03:05 📱:F905i 🆔:ZDUezus.


#784 [YOU]
『今まで…一人で勝手に乱れて腰振りまくってたのに?…今更恥ずかしいのか…?』




目の前の人がロクじゃないみたいに感じた。


だって…僕の目の前でアグラを組んで…タバコを吸っている。



でも、切れ長の目に見つめられ…僕は…

⏰:08/09/16 03:08 📱:F905i 🆔:ZDUezus.


#785 [YOU]
僕の分身は…元気がなくなる所か…さっきまで萎えてたのに……




ロクに見つめられるだけで……徐々に熱を帯び……起ち上がってきた。




自分の姿が…余りにも恥ずかしくなって…涙が滲んできた。

⏰:08/09/17 00:28 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#786 [YOU]
『手伝おうか…?』



タバコをくわえたまま…ジリジリと距離を縮めてくる。





人差し指で僕の分身の突起を円を描くようにしてきた。



ただ…それだけしかされていないのに…先から密が溢れ出てきて…

⏰:08/09/17 00:32 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#787 [YOU]
自然と僕の手もまた上下に動き出した。



僕の行為を最初は見ていたロクは…



タバコが吸い終わり、目の前にやってきた。




肩で荒く息をしながら見つめていたら、腰を持たれ、座っていた体勢からズルズルとベッドの中央に寝かされた。

⏰:08/09/17 00:35 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#788 [YOU]
せっかくイケそうだったのに!!


そんな事を言えるはずもなく、体が痙攣をおこしている。




髪も体も汗でお互いびしょびしょだ…



『お疲れさま…今、イカせてやるから』

⏰:08/09/17 00:37 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#789 [YOU]
そう言いながら、上に覆い被さってきて、額にキスをしてくれた。



もぉ…その笑顔は反則だよ!!と独り言のように頭の中で呟いていた。




『ヒャア!!…アァ!!…ンッ』



自分の声に驚き、ロクを探してみる、いつの間にか…

⏰:08/09/17 00:41 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#790 [YOU]
ロクが股に顔を埋めている!!



『エッ…?ロク!?…ヤアッ…ッ…ハッ…』




凄い早さで上下に動かされたり舌で転がされたりしている。



余りの快感に、うまく呼吸ができない自分がいた。

⏰:08/09/17 00:43 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#791 [YOU]
髪を掴み足をばたつかせて逃げようとするけど…



力が入らない…



口と手で僕はあっと言う間にイカされ……気を失いそうだった。



『ごちそうさまでした』


『……………』

⏰:08/09/17 22:28 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#792 [YOU]
限界だ…体がおかしくなりそう。



でも、僕はしてもらってばかりで……何もしてあげてない。


『ハァ…ねぇ……ロクのが……飲みたい』




力を振り絞って起き上がり、ロクの前に正座した。

⏰:08/09/17 22:31 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#793 [YOU]
『いい…お前は何もしなくて、無理するな』




無理なんかしてないよ!!と言いたいけど、言えない。



ロクのボクサーパンツに手を掛けて、脱がした。



……までは良かったけど

⏰:08/09/17 22:33 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#794 [YOU]
いざ目の前にすると…



余りの大きさに驚いた自分がいる。




でも…喉が自然と鳴る……ロクが欲しい。




両手でロクを持ち、口の中に入れる。

⏰:08/09/17 22:42 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#795 [YOU]
『ンッ…!!……フッ…ンン…』



膝立ちになっているロクを下から見上げると、少し苦しそうに僕の髪を撫でている。





気持ちいんだよね…?



わざと水っぽい音を出すと、ロクがドクン!と脈を打っている。

⏰:08/09/17 22:46 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#796 [YOU]
顎が…痛い…



『凛…もう……やめろ』



苦しそうに頭上から声がする。
また視線を上げて見つめてみると…




――――怖い


次の瞬間、僕の頭は力強く離された。

⏰:08/09/17 22:49 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#797 [YOU]
『ロッ……ク!?…』




『もう無理…我慢してくれ』




両膝を抱えられ、股間の辺りに冷たい感触があった。



『エッ!?…冷たい!!』

⏰:08/09/17 22:52 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#798 [YOU]
『滑り良くしないと、凛が傷物になっちゃうだろ?』




ローション??ヌルヌルして…なんか変な感じ…。



『アッ!!……無理!!…アァッ…ンッ』



ゆっくりとロクを飲み込んでいく…。

⏰:08/09/17 22:55 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#799 [YOU]
『ロク?…ンッ…いいから……痛くても…イイからッ!!ロクが欲しい!!』




こんな言葉言ったら煽る事ぐらい分かってる。


でも、散々焦らされたんだ、早く一つに繋がりたい!!




『煽るなッ!!』


と怒鳴られ、その怒鳴り声にさえ感じる!!

⏰:08/09/17 22:59 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


#800 [YOU]
ロクが一気に入ってきて、痛みで気が遠くなる…



『大丈夫か…?』



『もう…こんな時まで…優しいんだから……ンッ…ロクの物だよ?…グチャグチャに……してよッ…』



ロクが大きく目を見開いていた。
驚いたかな?

⏰:08/09/17 23:03 📱:F905i 🆔:KLag7VkE


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194