☆ヒカリ☆BLです
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#851 [YOU]
なんてタイミングいいんだ?
一人突っ込みながら、タバコを消して部屋の中へ入った。
今日は…長い夜になりそうだ。キッチンへ行き酒とグラスを持ちソファに腰掛けた。
いくら飲んでも酔えない…どれだけ落ち込んでるんだ?情けない…。
:08/09/24 22:16
:F905i
:☆☆☆
#852 [YOU]
こんな時に雪が居てくれたら、軽くあしらって笑い飛ばしてくれただろう。
意外に妹離れしてないのかもな…
自然と笑いが出てくる。
ソファにうなだれながら静かなリビングでグラスを見つめていた。
――――フワッ…
:08/09/24 22:22
:F905i
:☆☆☆
#853 [YOU]
肩に温かい感触を覚え振り返ってみると肩にブランケットが掛けられていた。
『…凛』
表情を伺うと、猛烈に怒っている様に感じられる。
顔を背けられ、行動を見守っていると…キッチンに向かい、グラスを持ってきた。
『……??』
:08/09/24 22:27
:F905i
:☆☆☆
#854 [YOU]
片手に酒を持ち、持ってきたグラスに満たした。
そして、一気に飲み干してしまった。
あまりの速さと驚きに、止めることすら出来なかった。
『クゥー…!!きっつ!!何?いつもこんなの飲んでるの!?』
『……あぁ…』
:08/09/24 22:32
:F905i
:☆☆☆
#855 [YOU]
また、何を始めるかと思えば…体育会系だよ。
『凛、やめておけ…ぶっ倒れるぞ?』
『いーや、ロクだけなんて許さない…今日はとことん飲んでやる!!』
最悪のパターンだ…まぁ、いいか…明日はゆっくり休ませよう。
つまみを作りに俺はキッチンへ向かった。
:08/09/24 22:37
:F905i
:☆☆☆
#856 [YOU]
気が重い…また心配事が増えた。
明日は雪に介抱お願いしよう。
おつまみを持ってリビングへ戻ると、凛は飲み続けていた。
『それは強いからこっち飲めよ』
と酎ハイを出してみた…がしかし…既に目がすわっている。
手遅れだ…と心の中で嘆いたのは言うまでもない。
:08/09/27 12:44
:F905i
:☆☆☆
#857 [YOU]
隣でぶつぶつ言っている。
僕が悪いなら言ってくれればいいのに…と、だから違うって言ってるのに…
いつも秘密ばっかりして徠にはなんでも言ってるくせに…
普段言えない事を酔いに任せて全て言ってくる。凛には悪いが、こんな姿を見るのは嫌いじゃない。
こいつも色々溜めているものがあるだろう。
:08/09/27 12:49
:F905i
:☆☆☆
#858 [YOU]
どれぐらい飲んだだろうか…
気付いた時には隣が静かになっていた。
安堵のため息をついてもう一杯酒を作り飲んでいたら、左に重みを感じ見ると、凛が真っ赤な顔で寄り添って来た挙げ句に寝ている。
『弱いくせに…バカ』
スースーと寝息を立てている。
:08/09/27 12:59
:F905i
:☆☆☆
#859 [YOU]
―――次の日、俺は徠と連絡を取り、屋敷に向かう日程を決めた。
2日後…あの屋敷にまた足を踏み入れる。
正直、乗り気ではない。でも…凛が記憶を少しでも取り戻してくれればと思いの事だ。
『最近元気ないですが、また喧嘩でもしましたか?』
:08/09/30 16:51
:F905i
:☆☆☆
#860 [YOU]
頭上からの落ち着いた声は野崎だ。
『いや…凛は関係ないんだ。すまない…』
『またそんな顔をする、人生の先輩になんでも言ってみて下さい。』
呆れ顔で野崎に笑われた。2人で飲みに行って以来…色々相談させてもらうまでの仲になった。
:08/09/30 16:54
:F905i
:☆☆☆
#861 [YOU]
店を閉めた後、またいつものbarに飲みに行った。
野崎も父や母の事を知っている。
だから、わりかし話はスムーズに出来た。
そこまで悩む必要はないと言ってくれたが、わだかまりはそう簡単には取れない。
:08/09/30 17:00
:F905i
:☆☆☆
#862 [YOU]
『ロク…?』
名前を呼ばれて顔を上げると凛が不安そうな面持ちで見つめていた。
『すまない…聞いてなかった』
母の存在が未だこんな俺を追い詰めているだなんて…
『…そんなに屋敷に行くのがイヤ?』
:08/09/30 17:09
:F905i
:☆☆☆
#863 [YOU]
『…いやッ、そんなんじゃない、気を使わせてすまない…』
最近、凛とまともに会話をしていないような気がする。
ナイーブになっていると、ついつい独りの世界に入ってしまう。
かと言って明るく会話出来るタイプでもない…。
『大丈夫…大丈夫だから…』
:08/09/30 17:13
:F905i
:☆☆☆
#864 [YOU]
また独り考え込んでしまっていたら、凛が俺を抱きしめていた。
『今度は僕がロクを守から…絶対に側にいるから…独りで悩まないで…大丈夫だから…』
そっと細い腰に腕を回した。
凛の香りを思い切り吸い込んで落ち着く自分が恥ずかしい。
その夜は凛を抱き締めて眠りについた。
:08/09/30 17:18
:F905i
:☆☆☆
#865 [YOU]
―――――――――――――――――――…
いよいよやってきてしまった。
鏡の前でネクタイを締め直した。
大きく深呼吸して、目の前の自分に喝を入れる。
『お兄ちゃん?決まってるじゃん』
雪が呼びに来てくれた。
:08/09/30 17:29
:F905i
:☆☆☆
#866 [YOU]
リビングに出ると凛と目があった。
『おはよう…』
ん?目をそらされた…どうしてだ?
凛の格好は白いシャツに薄いラベンダー色のニット、黒のパンツで…色白の良さがよくでている。
それは良しとして、どうして目をそらす?
雪に気づかれないように何度か目線を合わせようとするが、全部スルーされてしまう。
:08/09/30 17:47
:F905i
:☆☆☆
#867 [YOU]
まさか!!少し顔も赤いし、ダルそうだ…熱でもあるんじゃないのか?
心配になった俺は凛を部屋に呼び、理由を聞く事にした。
『どうした、調子悪いなら言えよ…熱あるんじゃないのか?』
『うぅん…大丈夫…元気だよ』
俯いたまま返事をする。一体どうしたって言うんだよ、軽くパニックをおこしそうな自分がいる。
:08/09/30 17:52
:F905i
:☆☆☆
#868 [YOU]
その気持ちがとうとう表に出てしまった。
苛ついていた俺は少し強い口調で凛に接した。
『いい加減に目を合わせろよ、あと、ちゃんと言ってくれ…心配するだろ?』
ビクッと凛の肩が揺れた。
『……ツッ…あの……』
俺の両手を握る力が強くなってきた。
:08/09/30 17:58
:F905i
:☆☆☆
#869 [YOU]
『……素敵…だなぁ…ッて…思っただけ…スーツ姿が…』
『…!!!』
そんな事…!?
ゆっくりと視線が上がってやっと目があった。
なんか、久々にマジマジと顔をみたら…
ヤバイッ!!思い切り泣かせたくなってきてしまった。
:08/09/30 18:05
:F905i
:☆☆☆
#870 [YOU]
『…ンッ……フッ…アッ!!』
思い切り抱き寄せて深いキスをした。
『……ゴメン…』
『お前が謝るな…続きは帰ってきてからだ、行くぞ』
『……ハイ』
車に乗り込み俺達は屋敷へ向かった。
:08/09/30 18:18
:F905i
:☆☆☆
#871 [YOU]
車中でお互いの会話はなかった…
途中、凛は父と母に手土産を買っていた。
『着いたぞ』
『えっ…??ここ…?』
とりあえず車から降りて門へ向かおうとした。
:08/09/30 22:28
:F905i
:☆☆☆
#872 [YOU]
足を止め振り返ると凛は車の側で立ち尽くしている。
『どうした?行かないのか?会えるんだぞ?』
『…………ハイ』
ゆっくりと歩きだし、俺達は門の前に立った。
開けると懐かしい風景が広がっていた。
俺の特等席には徠が座っていた。
:08/09/30 22:50
:F905i
:☆☆☆
#873 [YOU]
『よお…よく来たな』
徠がタバコを一本勧めてくれた。
俺の気持ちを察してくれたのか?ありがたかった。
徠の案内で親父の元へ行こうとしていたら、俺達が来たのを知って、兄貴達が寄ってきた。
『ロク!!…坊ちゃん、お久しぶりです』
:08/09/30 23:59
:F905i
:☆☆☆
#874 [YOU]
みんな凛に会えて嬉しそうだ。
当の本人はこれだけの人相の悪い男達に囲まれて硬直していたのが可笑しかったが…。
あとからみんなと飲みに行く約束をして別れた。
親父の部屋に向かう途中、周りを見渡し、母を捜してみたが、どこにも姿がなかった。
どこか出掛けてるのか?まさかな、凛が来る事は知ってるはずだし…。
:08/10/01 00:03
:F905i
:☆☆☆
#875 [かな]
あげげ
:08/10/01 01:45
:D705i
:n4XOR9RA
#876 [我輩は匿名である]
300-400
401-500
501-600
601-700
701-800
801-900
:08/10/04 22:40
:F703i
:swaYIYVk
#877 [我輩は匿名である]
300-400
401-500
:08/10/04 22:42
:F703i
:swaYIYVk
#878 [藍土]
:08/10/05 01:21
:L705iX
:SIY.Bu9E
#879 [我輩は匿名である]
出来ないなら
アンカしなぃで。
邪魔なだけ。
更新されたと思って見たのに
:08/10/06 08:22
:N905imyu
:☆☆☆
#880 [YOU]
我輩は匿名さん


藍土さん


感想板にてコメントしています

ありがとうございます

:08/10/06 09:11
:F905i
:☆☆☆
#881 [YOU]
――――――――――――――――――……
余り気にせず俺達は親父の部屋へ向かった。
扉を開けると、着物を綺麗に着こなし書類に目を通していた姿を見て懐かしさを覚えた。
『親父、ご無沙汰してます』
こっちにゆっくり目を向け、凛を見て心なしか少し微笑んだ気がした。
:08/10/06 09:12
:F905i
:☆☆☆
#882 [YOU]
目元の刻まれた深い皺を見て、時の流れを感じた瞬間だった。
『座れ、楽にしてくれていい…そう堅くなるな』
一緒に暮らして居た時こんな労いの言葉なんかかけてくれた事がない。
記憶のない凛を少しでも気遣っての事だろう…。凛の表情は堅くなっていく一方だ。
無理もない…この家柄だ。
:08/10/06 09:13
:F905i
:☆☆☆
#883 [YOU]
『凛、よく来たな…具合はどうだ?何か苦労してる事はないか?』
名前を呼ばれて背筋を真っ直ぐしてゆっくり話始める。
『……はい…お陰様で徠おじさんや…ロクに助けてもらってるので…大丈夫です。ありがとうございます』
緊張しながらも親父に微笑む姿は…なぜか…俺の胸を打った。
:08/10/06 09:14
:F905i
:☆☆☆
#884 [YOU]
親父や兄貴達の為にも記憶が戻ってほしい…。
もちろん母の為にも…。
『親父、母の姿がありませんが…どこか外出ですか?』
『居ないか?どこにも行っていないはずだが…まぁ、そのうち出てくる、気にするな』
相変わらず親父と母の中は冷め切っているのを感じた。
:08/10/06 09:14
:F905i
:☆☆☆
#885 [YOU]
親父と話が済み、屋敷の中を案内してくれる事になり、徠と3人で歩いていた。
昔話のように凛にも聞かせてやると表情も少しずつ和らいできた。
俺達に質問攻めしてくる。
何人が屋敷で暮らしているのやら、父の話しも仕切りに聞いてきた。
そんな姿が微笑ましくて仕方なかった。
:08/10/06 09:15
:F905i
:☆☆☆
#886 [YOU]
なぜ…記憶をとられてしまったのか…
屋敷に来てやたら感傷に浸ってしまう…。
俺も年をとったって事だな…。
自然に口元が緩んでしまう…
『どうしたロク?』
気づけば徠にしっかり見られていた。
:08/10/06 09:16
:F905i
:☆☆☆
#887 [YOU]
『なんでもない…』
そうか…とそれだけ言ってまた屋敷案内に戻った。
夜には盛大に宴会を用意してくれていた。
凛は相変わらず俺の横から離れない。
当たり前の事だよな、凛にしてみたら初対面の相手ばかりだ。
:08/10/06 09:17
:F905i
:☆☆☆
#888 [YOU]
それとは裏腹にみんなは凛と絡みたがる…
『ロク!?…助けてよ!!どうしたらいい!?』
必死に耳打ちしてくる姿が可笑しくて爆笑してしまった。
しばらく見守る事にして酒を飲んでいたら徠が傍らに寄ってきて2人で乾杯した。
『親父…嬉しそうだったな』
『良かった、合わせてやれて』
:08/10/06 23:21
:F905i
:☆☆☆
#889 [YOU]
親父も来ればいいのに…せっかくだ、凛とゆっくり話せばいいと思った。
それ以上に気になるのは母の姿がどこにもない事だ。
皆に会えた喜びでしばらく忘れていた。
大広間を見渡す限り姿はないし…と思いながら徳利を傾けていたら、ゾクッと背筋に寒気を感じた。
急いで振り返ると、襖がきちんと閉まっている…
―気のせいか…
:08/10/06 23:21
:F905i
:☆☆☆
#890 [YOU]
『どうした?』
『いや……別に…徠、母の姿見た?』
『そう言や見かけねぇ、安心しろ…警戒しとく、まぁ飲めよ』
変な胸騒ぎを覚えながら酒を一気に飲み干した。
『なんで助けてくれないんだよー!!』
少し赤い顔をして俺達の所にやってきた。
:08/10/06 23:22
:F905i
:☆☆☆
#891 [YOU]
こいつの存在を素で忘れていた。
『酔ってるのか?顔が赤いぞ?』
『酔ってない!!また2人で僕を仲間外れにして!!徠!!ロクは僕のだぞ!!離れろよ』
酔ってる…大きなため息をついてうなだれてしまったのは言うまでもない。
―――ピリリリリ ピリリリリ
:08/10/06 23:23
:F905i
:☆☆☆
#892 [YOU]
『おっと…悪い、職場から電話だ』
『…ンガッ!!…』
凛の口に手を当てて黙らせた。徠に任せて大広間から出て行った。
相手は野崎からだった…売上を聞いたり、客の入りを聞いてフリップを閉じた。
大広間はうるさいが外に出ると囲いの外には綺麗な月が出ていた。
昔の俺の特等席…そこに腰を下ろしタバコを吸い出した。
:08/10/06 23:24
:F905i
:☆☆☆
#893 [YOU]
この屋敷の中でも…ここだけはなぜか落ち着ける…
昔の事が、本当に今日はよく思い出される。
凛との思い出が一番だが…
「実家」だから無理もないか…タバコを吸い終わり大広間に戻ろうとした。
『久しいねぇ…ロク…』
声を聞いて身の毛もよだつのは…この世で一人しか居ない…
:08/10/07 09:17
:F905i
:☆☆☆
#894 [YOU]
凍り付いて動く事が出来ない。
何年振りに聞く声はまるで昨日の事のように悪夢まで思い出された。
『あたしの事…忘れたのかい?可愛そうなロク…』
背中で言葉とは裏腹…殺意丸出しの声がする。
忘れたくても忘れられない…今までの悪夢から解放されたい…そう願うのは我が儘なんだろうか。
平静を保つために、タバコを消し…立ち上がりゆっくりと声の方に振り返る。
:08/10/08 00:03
:F905i
:☆☆☆
#895 [YOU]
久しぶりの母の姿に感動を覚える訳もなく、真っ直ぐ目を見据えた。
『お久しぶりです菊姉さん…お変わりないようで』
『おゃ…えらく他人行儀じゃないかい…私の可愛そうなロク…』
全く変わっていない…逆に若返ったんではないかと思わせる程だ。
:08/10/08 22:04
:F905i
:☆☆☆
#896 [YOU]
でも…一つだけ違う所がある。
目だ…あれだけ綺麗だったグレーの瞳が今は曇って、焦点が合っていないように思える。
『凛にはお会いになりましたか?記憶をなくしてもあなたは母親ですからね…』
名前を出すと一瞬…顔が変わった気がしたが、すぐに戻った。
『……お前のせいだ…』
:08/10/08 22:50
:F905i
:☆☆☆
#897 [YOU]
急に母の形相が変わり、後ずさりしてしまった。
『あたしの…可愛い凛……宝のように育ててやったのに………ッ…お前…』
こんなに人を恐ろしいと感じたのは…初めてかもしれない。
何も言えた立場じゃないのはわかってる。
凍り付いている俺を見て、今度は笑い出した。
―――狂ってる…。
:08/10/08 22:51
:F905i
:☆☆☆
#898 [YOU]
その一言しか思いつかない。
『ざまぁないねぇ…ロク…あんたも忘れられちまって……フンッ…苦しみ…野垂れ死にな!!……その時は…笑ってやるよ』
――――凛side――――
遅い…遅すぎる…電話長いんじゃないか??
:08/10/08 22:59
:F905i
:☆☆☆
#899 [我輩は匿名である]
あげます(*`∀´)↑
:08/10/10 00:38
:P905i
:SJxnPafo
#900 [我輩は匿名である]
1-100
101-200
201-300
301-400
401-500
501-600
601-700
701-800
801-900
901-1000
:08/10/10 05:28
:F703i
:5b4gti3k
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