☆ヒカリ☆BLです
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#951 [YOU]
こみ上げてくるものを必死に我慢して言葉を発した。




医師やナースが凛を見てくれている間に、俺は徠や親父に連絡を回し、明日みんなが会いに来ると言ってくれた。



電話で話していると一人のナースが俺の横に来て


『呼んでますよ?弟さん』




『…ありがとうございます』

⏰:08/10/19 00:51 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#952 [YOU]
弟じゃないのに…前にもこんな事があったな…。



凛はマスクも外され、楽になった様子だ。



『……なんだか、凄い眠ってた気がする…ロク?……浮気…してなかった?』




まだ言葉に力は全くないが、いつもの凛の口調が聞けて良かった。

⏰:08/10/19 00:54 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#953 [YOU]
『どうかな…?……馬鹿…余計な事を考えるな…ありがとう…ッ……凛』




とうとう我慢できず、俺は凛の胸に顔を埋めた。


何も言わずに凛は頭を撫でてくれている…。





この手を失わずにすんで…本当に……本当に良かった…。

⏰:08/10/20 09:38 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#954 [YOU]
『ロクのお陰だよ…目覚めたのは…』




頭をなで続けながら、ゆっくり一言ずつ話し出した。



『僕ね…眠ってる間……何度も……夢を見たんだ。』





ゆっくり顔を上げると、俺の宝物は…頬を赤らめ話し出した。

⏰:08/10/20 09:39 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#955 [YOU]
『何度も…諦めそうになった……けど…めげそうになると…必ずロクが僕を呼んでくれた』




『……………』




『凛…負けるな……頑張れ!!…って』




俺の心の声は届いていた?そんな気がして…また胸が苦しくなる。

⏰:08/10/20 09:40 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#956 [YOU]
お礼を言いたいのはこっちなのに、俺に…また生きるヒカリをくれた。





『そして…何度も……』




真っ直ぐ見つめながら頬に触れてきた。
目には……沢山の涙を溜めながら。




『愛してる…って…』

⏰:08/10/20 09:42 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#957 [YOU]
その言葉を聞いた瞬間、凛を強く…強く抱き締めていた。




凛が居ればそれでいい…もう…誰にも邪魔はさせない。




そして俺は…夢の中の台詞を、自分の口から告げた。





『愛してる…』

⏰:08/10/20 09:44 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#958 [YOU]
唇にキスを軽く落として、また抱きしめた。




その日は病室に泊まり、凛が眠るまで話続けた。


眠りに入った時…また目を覚まさなかったら?
何度も不安に駆られて起こそうとしたが…大丈夫…と何度も自分に言い聞かせて眠りについた。






『……ちゃん!!ヤメロってば!!』

⏰:08/10/20 21:24 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#959 [YOU]
『…クスクス』




笑い声…?今…俺は病院だよな。
浅い意識の中、声が聞こえてきた。




眠い目をこすり起きると、雪が病室にいた。
さっそく2人がまた朝からやり合っている。




『…………』

⏰:08/10/20 23:47 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#960 [YOU]
低血圧の俺はしばらくベッドの上で放心状態…それに関係なく元気な2人。



ただそれだけの光景が無性に可笑しくて、ついつい吹き出してしまった。


普段めったに笑わない俺が腹を抱えてるもんだから、実の妹は驚きを隠せない様子だ。




『お兄ちゃん…?大丈夫?…診察する?』

⏰:08/10/20 23:48 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#961 [YOU]
今は凛の全てに感動してしまう。




声に張りが出てきたり、食事をきちんと採れるようにもなった。



一週間眠り続けたんだ。体力が相当落ちているのは確かだ。





根気よく病室に通い、やっと外に出れるまで回復してくれた。

⏰:08/10/20 23:49 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#962 [YOU]
車椅子に凛を乗せ、天気がいいので屋上へ連れて行った。





『気持ちいいね!!ありがとうロク…ずっと病院だから、具合が悪くなりそうだったよ』



思い切り背伸びをして空気を思い切り吸い込んでいる。




お互い会話もなく、景色を満喫していた。

⏰:08/10/20 23:50 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#963 [YOU]
タバコを吸いながら、えらく大人しいのが気になって、凛に視線を移してみると…。





こっちを向いて…微笑んでいる。
その笑みが、俺には綺麗で……なぜか…また胸が苦しくなった。








『また…沖縄行きたいね…』

⏰:08/10/21 17:24 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#964 [YOU]
――――えっ!?




沖縄……話はしたから分かる、だけど…凛がいつもと違って見えるのは気のせいか?




気のせいか…





『元気になったら、連れて行ってやる』

⏰:08/10/21 21:32 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#965 [YOU]
『うん…でも次行ったら、ジャグジーには落ちないようにするよ!!』





気のせいじゃない…ジャグジーの事は話してなんかない。




記憶が…戻ってる。




『熱もだしたから…次は観光行こうね』



『……お前』

⏰:08/10/21 23:53 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#966 [YOU]
急いで車椅子の前に回り、膝をついて向き合う形になった。




戻れるのか?あの頃に…凛はまだ話続けている、小さな所まで…。





『次に…沖縄に行ったら…もう……置いてい帰らないで…ね』
                                                       _

⏰:08/10/21 23:55 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#967 [YOU]
『思い出したのか…?全てを…いつ?』




『……目を覚ました時かな…』



悪戯そうに笑っている。



『俺の事…嫌いになったんじゃないか?』



凛の目を見ながら答えを待っていた。

⏰:08/10/21 23:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#968 [YOU]
『嫌いになるわけないよ…今まで以上に好きになったんじゃないかな?』



『…………そっか…』




良かった…と内心胸を撫で下ろした。
記憶が戻ったと言う事は、今までの生活とはまた変わってしまう。



軽くショックを受けている自分がいた。

⏰:08/10/22 00:02 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#969 [YOU]
多分…働きたいとそのうち言い出すだろう。




小倉 涼とも顔を合わせる…記憶が戻ってうれしいが、色んな世界に飛び込んで行くのが不安でならない。



『……ロク?』



これから凛は、もっと綺麗になって行くだろう。

⏰:08/10/22 00:09 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#970 [YOU]
いつか俺が独りになる…そんな不安に駆られる。



『ロク!?』



『悪い…どうした?』




呼び掛けが聞こえなかった。
凛は不満そうにこっちを見ていた。



『全然話聞いてないでしょ?どうしたの?』

⏰:08/10/22 00:12 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#971 [YOU]
顔を思い切り両手で引っ張られた。




『痛い…』



記憶が戻って、なんだか大胆になったような気がするのは俺だけか?




頬を撫でながらタバコに火をつけた。

⏰:08/10/22 00:15 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#972 [YOU]
煙をはきながら、悩むぐらいなら聞いた方がいいと言う結論を出した。




『元気になったら働くのか?』




『えっ…?なんでそんな事聞くの?』




『あれだけ仕事の事で俺達喧嘩しただろ?だから…』

⏰:08/10/22 00:17 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#973 [YOU]
黙り込んでしまった。
一体どうしたって言うんだろう。





『あの…さ……今更なんだけど、働くの…やめるよ』




どうゆう風の吹き回しだ?働くのやめるだなんて…とりあえず返事を待ってみた。

⏰:08/10/22 00:21 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#974 [我輩は匿名である]
おもろい!!

⏰:08/10/24 03:29 📱:W52SH 🆔:adLW5/hQ


#975 [我輩は匿名である]
>>400-500

⏰:08/10/25 15:13 📱:F703i 🆔:8KHAG0Hc


#976 [我輩は匿名である]
>>300

⏰:08/10/25 15:16 📱:F703i 🆔:8KHAG0Hc


#977 [YOU]
料理教室に通いたいと言い出した。




はっきり言ってなんでかは分からないし聞けない。


『もっと、上達したいんだ…』




『店でも開くのか?』



冗談混じりに問いかけてみたら、意外と真剣に返された。

⏰:08/10/26 23:50 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#978 [YOU]
『違うよ……ロクに…もっと美味しい物を作りたいんだ』




予想もしない返事に、思わず顔が熱くなってしまった。




『………そうか』




こんな時、どうやって返答していいか分からない。

⏰:08/10/26 23:53 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#979 [YOU]
『ロク…?』





凛は、車椅子から少しよろけながら立ち上がった。



『座っていろ、どうしたんだよ…』



俺の両腕を支えに真っ直ぐと背筋を伸ばし、目を見てきた。



何?本当に…どうしたって言うんだ?

⏰:08/10/26 23:57 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#980 [YOU]
『僕と……結婚…して下さい…』







『……………』




なんて?頭が真っ白になり開いた口が塞がらない。





『海堂 凛……にして…ください』

⏰:08/10/27 18:46 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#981 [YOU]
何か返事をしないといけないのは分かってる。
でも…余りの驚きに本気で言葉を失った。




凛は顔を真っ赤にして俺からの答えを待っている。





その台詞は…俺から言うつもりだったのに…。
凛に先を越されるとは…それもショックな話だ。

⏰:08/10/27 18:57 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#982 [YOU]
『………ダメ?』






不安そうに見つめてくる…。



『駄目なんかじゃない…』




きちんと伝えてやらないと…一世一代の凛の告白だ。





_

⏰:08/10/27 18:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#983 [YOU]
『俺の側に…一生居てくれ…そして、その笑顔を生涯無くさないように……お前を幸せにするよ』





宝物が今までにない最高の笑顔を俺だけにくれた。




そう……この笑顔だけで俺は救われる。




優しく抱き締めて、頬にキスをした。

⏰:08/10/27 19:04 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#984 [YOU]
抱き合っていて全く気づかなかった…



見られていたなんて…。



しかも…





『父さん!!』



親父だ…俺はすぐさま走っていき、事の成り行きを説明しようとした。

⏰:08/10/29 00:06 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#985 [YOU]
顔を見ると、もの凄く怖い顔をしていた。



まずい…絶対に殴られる覚悟で土下座して許してもらおうとした。





『すみません!!…親父、凛を俺に下さい!!』



『…………』



声が掛かるまで待つつもりだった。
ある一声で、緊張の糸が切れた。

⏰:08/10/29 00:10 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#986 [YOU]
『父さん!!…僕、記憶が戻ったよ』




『そうか…傷の調子はどうだ?』



俺の存在が忘れられているような気がする…。
それでも頭を下げ続けていると…。




『いい加減にしろ、みっともない…さっさとこっちに来い』



顔を上げると、ベンチに親父と凛が座っていた。

⏰:08/10/29 00:14 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#987 [YOU]
ベンチに向かい、2人をしばらく見ていた。
雰囲気が…お互い柔らかくなっている。




昔だったら、凛は常に親父に怯えていた…
だが今は、本当に微笑ましく感じるほどだ。





『凛を海堂の養子にするのか』



急に話を振られて驚いたが、きちんと返事をした。いつかはきちんと話そうと想っていたし。

⏰:08/10/29 00:18 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#988 [我輩は匿名である]
1-100

101-200

201-300

⏰:08/11/01 10:06 📱:F703i 🆔:1BwKCBog


#989 [YOU]
『はい、海堂の養子に迎えます』




そうか…と一言いい、目を細めながら煙をはく親父を見つめていた。




やっと記憶が戻った矢先に自分の手から息子が離れるのさ耐え難い苦痛だろう。




その気持ちは痛いほど分かる。

⏰:08/11/03 09:45 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#990 [YOU]
我輩は匿名さん感想板にてコメントしております

⏰:08/11/03 09:46 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#991 [YOU]
俺と凛は親父を無言で見つめ続けていた。




『凛…』




『はい!!』



緊張の面持ちで、次に来る言葉を待っている。




『何かあればいつでも帰ってこい…あそこはお前の家でもあるんだ』

⏰:08/11/03 09:47 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#992 [YOU]
……親父…愛おしそうに凛を見つめる姿は…とてつもなく苦しく見えた。



『父さん!!ありがとう』



そう言いながら凛は親父に抱きついた。
昔なら考えられないが…笑ってる。





何も言わずに…寂しそうに親父は笑っていた。

⏰:08/11/03 09:48 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#993 [YOU]
『ロク』



名前を呼ばれ、返事をすると親父は立ち上がり、真っ直ぐ目を見てきた。




『凛を頼む、あと…お前もいつでも帰ってこい、2人共…俺の息子だからな…』




『ありがとうございます』



嬉しかった…「息子」初めて言われた。

⏰:08/11/03 09:49 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#994 [YOU]
こんなに幸せな時間があって良いのだろうかと思う程…





俺は…この日を生涯忘れないだろう。








―――――――……

『ロクー!!』

⏰:08/11/03 09:51 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#995 [YOU]
あれから凛は元気だ。



相変わらず体は弱いが…いつも笑顔を俺にくれる。





実家にもよく出入りするようになった。
親父の跡目は徠が受け継ぐ事になり、大須賀は落ち着きを取り戻した。




雪は…来年、結婚する。親父の気持ちがまた痛い程分かった。

⏰:08/11/03 09:52 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#996 [YOU]
でも、切ない反面…心から幸せになってほしいと願う。



『何考えてるの?さっきから一人笑って』




心配そうに横を歩きながらのぞき込んできた。






『昔を思い出してた…』

_

⏰:08/11/03 09:52 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#997 [YOU]
『誰の事…?』





『お前しかいないだろ?こんなに面白いのは…』




『ナッ…何でだぁー!!』




まぁ…こんな感じで、仲良くやっている。



_

⏰:08/11/03 09:54 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#998 [YOU]
喧嘩もするが、理解するまでお互い話し合うようになった。




少しは成長したような気がする。



手探りながらも俺達は……ヒカリの道を歩んで行く。





目の前で微笑む宝物と共に……。

⏰:08/11/03 09:55 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#999 [YOU]
――――end―――――

皆様最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

かなり長くなって疲れたと思いますが、感謝です
番外編を考えておりますので要望があれば感想板の方にコメントお願いします
本当に…ありがとうございました

⏰:08/11/03 09:59 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#1000 [舞]
お疲れさまです

⏰:08/11/03 10:24 📱:F703i 🆔:xjSzheXY


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