☆ヒカリ☆BLです
最新 最初 🆕
#701 [YOU]
これは…恥ずかしくて、言えそうにない…けど。


『凛?』



ロクの瞳はとっても優しく感じた。


こんな事を考えてるなんて絶対思ってないよね…



でも…僕は毎日でも…


一分一秒でも…

⏰:08/09/02 02:57 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#702 [YOU]
ロクに触れていたいし…触れられたい。




『僕との……えっ……』


『落ち着いて言ってみろ』



『エッ…は……嫌っ…』



言えない!!伝えたいのに!!言えないー!!

⏰:08/09/02 03:01 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#703 [YOU]
やばい…体中が熱くて息がうまくできない…


でも、今言わなくていつ言うんだ!?
しっかりしろよ!!



自分に気合いを入れれば入れるほど…


呼吸が苦しくなっているのがわかる。



僕は見事、ロクに情けない姿をさらしてしまった。

⏰:08/09/02 19:22 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#704 [YOU]
本当に…情けない。



過呼吸を起こしてしまった、駄目な奴と自分を責めた。







――――ロクside―――


正直…ショックだった。

⏰:08/09/02 19:24 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#705 [YOU]
そんな風に思われていたとは…



今、俺の事を心から信用してくれているものだと思っていたから…


他にもまだありそうだったが、過呼吸で倒れてしまった。




そろそろ潮時かもしれないな…
携帯のフリップを開き、ある人に電話を掛けた。

⏰:08/09/02 19:27 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#706 [YOU]
「もしもし…」




『親父、電話ですみません』


凛と俺の父親に電話した。タイミングよく時間に余裕があったみたいで、ゆっくり話ができた。



内容は、全てを話してもいいかと…

⏰:08/09/02 23:48 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#707 [YOU]
この台詞を伝えるとしばらくの沈黙があった。


確かに、全てを話してしまえば凛は両親に会いたいと言い出すだろう。




『お前はいいのか?』


俺?予想してない質問に驚いたが、冷静に考えた結果…伝えた方がいい。



『はい』

⏰:08/09/02 23:51 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#708 [YOU]
親父はお前が選んだ答えならそれでいいと言ってくれた。



屋敷にも凛が望めば連れてきてもいいと…



徠の努力も水の泡だと親父は笑っていた。
今まで散々助けてもらったのに、結局全てを明かしてしまう…



都合がいいにも程があるな…

⏰:08/09/02 23:53 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#709 [YOU]
今回ばかりは徠も許してくれないかもな…



フゥーっと煙を吐きながらタバコを消した。





さて…凛に全てを話す時が来てしまった。



なぜか分からないが…嬉しいようで淋しい、そんな気持ちになってしまった。

⏰:08/09/02 23:55 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#710 [YOU]
部屋へ戻り、俺のベッドで横になっている宝物の側に腰を下ろした。



静かに寝息を立てている。



なぁ…今、誰の夢を見ている?
俺は、お前の夢にまだ出てないか?




6年前…お前が眠ってる間に俺は姿を消した。

⏰:08/09/02 23:58 📱:F905i 🆔:6r04goQs


#711 [YOU]
でも今度からは、お前が目を覚ます度俺がいる。



もう逃げないよ…。




『んっ…ンー』




『おはよ…』

⏰:08/09/03 00:00 📱:F905i 🆔:SDRxuQPw


#712 [YOU]
――――凛side――――

目を覚ますとどアップのロクの顔があってびっくりした。



『はよ!!』


てか…僕はなんで今ベッドの上にいるんだろう…




しばらく考えると思い出すだけで顔から火が出そうだった。

⏰:08/09/06 00:37 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#713 [YOU]
ロクに全てを言おうとして…ぶっ倒れたんだった…。



『大丈夫か?』


大丈夫じゃない…落ち着け…大きく深呼吸してようやくロクの目を見て笑った。




あれ?ここ…僕の部屋じゃない。

⏰:08/09/06 00:41 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#714 [YOU]
もしかして…ロクの部屋で爆睡してたの!?




『今何時!?ロクのベッド占領してごめん!!』



起き上がりベッドから下りようとした時、デスクの上や本棚の所々に写真立てに自然と目がいった。


ここからでは誰が写っているか見えない。

⏰:08/09/06 00:46 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#715 [YOU]
でも、僕じゃないのは確かだ…。



――――ズキン…




胸の痛みを抑えるように無意識のうちにシャツの上から胸を押さえていた。


『ロク、仕事は?』



『休みだが、それがどうかしたか?』

⏰:08/09/06 01:15 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#716 [YOU]
『……別に…』



この部屋から一刻も早く出て行きたい。


立ち上がりドアに向かって歩き出した。




『凛…待て』




『夕食の買い物行かないと』

⏰:08/09/06 01:17 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#717 [YOU]
どうでもいい言い訳をしている事ぐらい分かっている。



ロクもロクだよ!!


部屋に入れてくれたのは嬉しいけど、僕の気持ちも少しは考えてくれてもいいだろ?




写真立てぐらい隠しておいてくれてたらいいのに!!

⏰:08/09/06 01:20 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#718 [YOU]
でも…ロクが風邪を引いて入った時は写真立てなんかなかった。




『こっちこいよ』



ロクが手を強引に引っ張って一番行きたくない所へ連れて行こうとしている。




『ヤッ…!!やだ』

⏰:08/09/06 21:08 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#719 [YOU]
思わず目を強くつぶってしまった。


僕の気持ちとは裏腹にロクはクスクス笑っているが、それどころじゃない!!




『肩の力抜けよ…』



何も可笑しいことしてないような気がするんですけど!?
そう突っ込みたくなる反面、言えない僕がいる。

⏰:08/09/06 21:14 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#720 [YOU]
ロクは後ろに回り、両肩を2回叩いてきた。


なんでこんな嫌がらせをするんだ!?と思ったらだんだんイライラしてきた。



こうなったらロクの好きな人の写真でも何でも見てやるよ!!



ヤケクソになった僕はおなかに力を入れて踏ん張りながら目を開いた。

⏰:08/09/06 21:17 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#721 [YOU]
そこには…







『なに……これッ…』

⏰:08/09/06 21:18 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#722 [YOU]
僕だ……



僕の知らない自分が沢山いる。


隣で笑っているのは…ロク…



写真の中の2人はとても幸せそうに笑っている。年も若い…写真の場所は一体何処だろう。

⏰:08/09/06 22:32 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#723 [YOU]
海がとても綺麗で…思い出したくても何もわからない…。



でも…すごく温かくて…懐かしい気持ちになった。





『6年前の俺達だ…』



6年も前から…僕らは知り合いだったの?

⏰:08/09/06 22:35 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#724 [YOU]
ねぇ…ロク?



思い出したい、昔の事…



過去の事を想い出そうとすればするほど…胸が苦しくなる。

けど…なんだか分からないけど、とても温かい…



『……僕…ちゃんと…笑ってる…ね…』

⏰:08/09/06 22:38 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#725 [YOU]
『そうだな…この時の凛は…心の底から笑えてたかな?』



後ろから優しくロクが抱き締めてくれた。


2人共…今とは別人の顔だ。
若さもあるかもしれないけど…幸せそう。





自然に嬉しくて涙が出てきた。

⏰:08/09/06 22:41 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#726 [YOU]
この写真から…目を離す事ができない。




一生…焼き付けておきたい…でも…涙で写真が歪んで見えない…



『これは、2人で沖縄へ旅行に行った時の写真だ。熱を出して一泊延ばしたんだぞ?』




『…ズッ…相変わらず…弱っこいね…ウッ…僕』

⏰:08/09/06 22:48 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#727 [YOU]
『そーだな…』



ロクが出してくれた写真は数え切れないほどあった。


2人の写真はあまりなかったけど、ロクの写真は山のようにあった。



後ろ姿やタバコを吸ってる所…極めつけは、眠ってる写真まであった。

⏰:08/09/06 22:51 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#728 [YOU]
僕らは…相当仲が良かったんだろう。


でも…僕らが知り合いだったのは分かった。
どうゆう関係だったのか…。



僕の家族は?




兄弟はいた?一つ分かったら全ての事が知りたくなる。

⏰:08/09/06 23:30 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#729 [YOU]
もつれていた糸を少しずつ解いていく感じのように、ロクは話していってくれた。



家族、兄弟、どれも信じられない事ばかりだ。




ロクとは19歳まで家族同然でいたのは驚いた。
その中でも一番気になる事を聞いてみた。




『僕には恋人はいた?』

⏰:08/09/06 23:33 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#730 [YOU]
ロクがいきなり口をつぐんでしまった。
どうしてか分からなかったから、もう一度聞き直してみた。




『いたよ…』




『誰!?どんな人!?僕は幸せそうだった?』



また黙ってしまった。

⏰:08/09/06 23:35 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#731 [YOU]
タバコを吸い出して、一つ煙をはいてゆっくり話し出した。




『相手が知りたいか?』



2回頷いて真っ直ぐロクの瞳を見つめた。
そんなに言うのが勇気居る事なのかなぁ…?




『ロクも知ってる人!?』

⏰:08/09/06 23:37 📱:F905i 🆔:sNd15iQ.


#732 [YOU]
聞いた瞬間ゲホゲホとむせたロクは日頃にない姿だったので、とても可愛く感じた。


背中をさすってあげると、少し落ち着いたみたいだ。





話が長くなりそうだったので、僕はキッチンへ行き、飲み物を用意した。


一体…今からどんな話が聞けるんだろう。

⏰:08/09/07 23:55 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#733 [YOU]
部屋に戻るとロクはまたタバコを吸っていた。



煙たいので窓を開けると冷たい風が入ってきた。




もう少しで冬になるなぁ…



物思いにふけていたらさっきの質問の答えをまだ聞いていない事に気づいた。

⏰:08/09/07 23:57 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#734 [YOU]
『ロク…さっきの答えまだ聞いてないんだけど…』




『…そうだな』



タバコを消してしばらく黙っていたロクが、ゆっくり口を開いて話し出してくれた。

⏰:08/09/07 23:59 📱:F905i 🆔:/gsFG/Tw


#735 [YOU]
『そいつは…いつもお前の近くにいて……お前を心から愛してる。時には喧嘩もあった…でも、凛を…強く思ってる奴だよ…』






『そんな…の…』



あの時…涼と居る時…聞こえたあの声…




―――凛、愛してる。

⏰:08/09/09 12:19 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#736 [YOU]
あの声は…もしかして…ロク…?



ロクを見ると表情は曇っていた。


19年ずっと僕らは一緒に過ごしたんでしょ?
ヤクザな家庭だったし、友達は絶対多くなかったはずだ。




目を閉じて思い出してみる。

⏰:08/09/09 12:21 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#737 [YOU]
頭の中で…ロクの声が聞こえる。



それは…とっても優しい声で…




愛してる…と何度も…。




『ロクだよね?…僕を…ずっと愛してくれていたの』

⏰:08/09/09 12:22 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#738 [YOU]
多くを語らない人だから、自分から言えなかったんだ。



決して全てを思い出せたわけではない、正直何もだ。




でも…ロクが僕を愛してくれていた事は思い出さなくても…心が覚えてたんだ。




『………』

⏰:08/09/09 12:25 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#739 [YOU]
静かに…僕はロクの唇に触れた。



そして、そっと口づけた。




『ありがとう…ロク。僕の側にいてくれて』





『……まだ、伝える事があるんだ』

⏰:08/09/09 12:27 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#740 [YOU]
そう言ってロクは、優しく僕を抱き締めてくれた。



なぜか、辛そうに聞こえるのは気のせいだろうか?




今日は、一日が長く感じられる。



2人はまた座って話し始めた。

⏰:08/09/09 12:29 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#741 [YOU]
ロクの表情がどんどん曇っていく…。



一言一言選ぶように話し出した。




沖縄の旅行の時、僕は喜んでいたが、ロクは辛くて仕方なかったと聞いた。




何故なら…別れを告げないといけなかったからだと言う。

⏰:08/09/09 13:34 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#742 [YOU]
僕の母親に銃で撃たれ、徠からは僕と血縁関係はないと聞かされ…



僕の前から姿を消す決心をしたと言う。





『どうして…僕の前から居なくなったの?僕等は別れないといけなかったの?』

⏰:08/09/09 13:36 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#743 [YOU]
首を振ってくれて安心したのは言うまでもない。


家族として暮らしていた時…
母に言われた事があったらしい、ロクはそれを破ってしまったし、血縁関係もないのに家に居るのが苦しかった。




そして何より…僕を守る為の力もなかったと…

⏰:08/09/09 13:39 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#744 [YOU]
僕を養える力がついたら、迎えに行こうと思ってくれていた。




だからロクは…働く事を反対していたんだ。



そして…やっと出逢えたと思ったら、僕は記憶をなくしていた。




『ごめ…ね?ロク…辛かったよね…』

⏰:08/09/09 13:43 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#745 [YOU]
この話を早く聞いていたら…ロクから離れる事なんかなかったのに…。




僕は…自分ばかり辛いと思っていた。



ロクは、僕の何倍も辛い思いをしてきて…



自分に対しての怒りと悲しみが一気に溢れ出して、声が枯れるほど…僕は叫び…泣いた。

⏰:08/09/09 13:46 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#746 [YOU]
『凛…もういい、泣くな』




『ごめッ…な…さい!!…ウッ…ロク!!』



泣くなと言われても涙は止まるはずはない。
その間も優しく背中を撫でていてくれた。




どこまで優しいんだよ!!僕は…どこまで甘えてるんだ?

⏰:08/09/09 13:49 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#747 [YOU]
ごめんねロク…。




もう二度とこの手を離さないから。



ようやく泣き止んだ頃には、窓の外が薄暗くなっていた。




『落ち着いたか?』

⏰:08/09/09 13:52 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#748 [YOU]
優しく微笑んでくれる顔を見たら、せっかく落ち着いてたのに!!




『落ち着かないよぉー!!』



また泣き出してしまった。




ロクは…どれだけの思いで、僕に接してくれていたんだろう。

⏰:08/09/09 13:54 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#749 [YOU]
全てを聞いてスッキリしたけど、またある疑問が一つ浮上してきた。





僕と離れてる間…付き合った人はいたんだろうか…。





『ねぇ…ッ…僕と離れてる間…付き合った人とかいた?』

⏰:08/09/09 13:59 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


#750 [YOU]
『いないよ…』




あまりの返事の早さが逆に怪しいと思うのは僕だけだろうか…。


目をみても合わせてくれないし…絶対おかしい!!



『嘘つかなくていいから…教えて?今日は全て話してくれるんでしょ?』

⏰:08/09/09 23:56 📱:F905i 🆔:NrjC0t/c


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194