ギンリョウソウ
最新 最初 全 
#463 [向日葵]
「私はどうすればいいんですか……。我慢するなと言われたり我慢しろと言われたり……っ。要さまにとって私が何か、今は分かりません……」
その言葉に、要は表情を消す。
椿はハッとする。
言い過ぎだったと気づく。
「……分かった。勝手にしろ……」
要はそう言うと椿の横を通り過ぎて行った。
椿はどうしてか頭がくらくらする感覚に襲われる。
どうしてこうなるの……?
何を言ってるの私は……。
椿は自分を責める。
その場に座り込んで、長く、苦いため息を吐く。
:08/09/19 02:40
:SO906i
:☆☆☆
#464 [向日葵]
恥ずかしがってないで言えば良かった。
そうしたらこんな喧嘩にならずに済んだのに……。
椿は振り向く。
要の姿はもうない。
今帰るのは気まずいから、もう少し外にいようと椿は決める。
そういえばと思い出した事がある。
この道をもう少し進めば、確か公園がある。
そこで時間を潰せばいい。
椿は林を更に奥へ進んで行った。
――――――――…………
乱暴にドアが閉められる。
:08/09/19 02:43
:SO906i
:☆☆☆
#465 [向日葵]
それに気づいた大久保はリビングから出てくる。
そしてキョトンとした。
「随分お早いですね。それに椿さまは……」
「知らない。そこら辺歩いてるんじゃない?」
「そんな適当な……」
リビングのソファにドカリと座り、足を組んで目を瞑る。
苛立ちを早く抑えて、椿の元へ行ってやらないと。
じゃないと彼女はずっと自分を責めたままだ。
独占欲にかられるせいで彼女にひどい言葉を吐かさせてしまった。
[要さまにとって私が何か、分かりません……]
:08/09/19 02:48
:SO906i
:☆☆☆
#466 [向日葵]
>>456誤]お気に入りするだろ
正]お気に入りにするだろ
:08/09/19 02:50
:SO906i
:☆☆☆
#467 [向日葵]
:08/09/19 02:54
:SO906i
:☆☆☆
#468 [向日葵]
「要さま、あまり自分中心な物言いをしてはなりませんよ。椿さまが戸惑ってしまわれます」
「……っなら!椿と秘密なんて作るなっ!」
大久保は困った顔をすると、ため息をついた。
「喧嘩の原因はそれなのですね」
「…………」
「とは言え、私にも責任はあるようですので、要さまにその秘密をお教えします」
大久保は椿と話していた事を洗いざらい話す。
椿の返事を聞いた要は愛おしさでいっぱいになったが、同時に首を傾げた。
:08/09/21 01:53
:SO906i
:☆☆☆
#469 [向日葵]
「それを何故隠すんだ?」
「私が内緒と言ったのでそれを守って下さったのでは?」
それにしては様子がおかしかったような……。
考えていると外が騒がしいのに気づく。
見れば雨が降り始めていた。
空は暗い灰色になり、雨足は段々と強さが増す。
要は血の気がザッと引くのが分かった。
椿がまだ帰ってこないからだ。
要は立ち上がる。
大久保も立ち上がるが、要に制された。
「大久保は美嘉とここにいて。椿が帰ってきても僕を探しに来ないよう引き止めて」
:08/09/21 01:58
:SO906i
:☆☆☆
#470 [向日葵]
「かしこまりました」
「あれ要?椿はどこ?」
ひょいとリビングに顔を出しに来た美嘉が要に訊く。
余計な心配をかけたくないし、今は全てを説明してる暇がない。
「湖を少し眺めたいから1人にしてくれって言われたんだ。急いで迎えに行ってくる」
「えぇっ!?大丈夫なの椿……っ!」
まったくだ。
要は玄関へと駆ける。
―――――――――…………
ぽつりと鼻先に何かが当たったので、雨か?と疑問に感じる前に雨足が増してきた。
:08/09/21 02:03
:SO906i
:☆☆☆
#471 [向日葵]
公園についてブランコに乗っていた椿はそのまま頭を冷やすかのように雨を全身に受ける。
早く帰りたい。
そう思うのに足が進んでくれないのはどうしてだろう……。
:08/09/21 02:05
:SO906i
:☆☆☆
#472 [向日葵]
:08/09/21 02:06
:SO906i
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194