ギンリョウソウ
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#467 [向日葵]
:08/09/19 02:54
:SO906i
:☆☆☆
#468 [向日葵]
「要さま、あまり自分中心な物言いをしてはなりませんよ。椿さまが戸惑ってしまわれます」
「……っなら!椿と秘密なんて作るなっ!」
大久保は困った顔をすると、ため息をついた。
「喧嘩の原因はそれなのですね」
「…………」
「とは言え、私にも責任はあるようですので、要さまにその秘密をお教えします」
大久保は椿と話していた事を洗いざらい話す。
椿の返事を聞いた要は愛おしさでいっぱいになったが、同時に首を傾げた。
:08/09/21 01:53
:SO906i
:☆☆☆
#469 [向日葵]
「それを何故隠すんだ?」
「私が内緒と言ったのでそれを守って下さったのでは?」
それにしては様子がおかしかったような……。
考えていると外が騒がしいのに気づく。
見れば雨が降り始めていた。
空は暗い灰色になり、雨足は段々と強さが増す。
要は血の気がザッと引くのが分かった。
椿がまだ帰ってこないからだ。
要は立ち上がる。
大久保も立ち上がるが、要に制された。
「大久保は美嘉とここにいて。椿が帰ってきても僕を探しに来ないよう引き止めて」
:08/09/21 01:58
:SO906i
:☆☆☆
#470 [向日葵]
「かしこまりました」
「あれ要?椿はどこ?」
ひょいとリビングに顔を出しに来た美嘉が要に訊く。
余計な心配をかけたくないし、今は全てを説明してる暇がない。
「湖を少し眺めたいから1人にしてくれって言われたんだ。急いで迎えに行ってくる」
「えぇっ!?大丈夫なの椿……っ!」
まったくだ。
要は玄関へと駆ける。
―――――――――…………
ぽつりと鼻先に何かが当たったので、雨か?と疑問に感じる前に雨足が増してきた。
:08/09/21 02:03
:SO906i
:☆☆☆
#471 [向日葵]
公園についてブランコに乗っていた椿はそのまま頭を冷やすかのように雨を全身に受ける。
早く帰りたい。
そう思うのに足が進んでくれないのはどうしてだろう……。
:08/09/21 02:05
:SO906i
:☆☆☆
#472 [向日葵]
:08/09/21 02:06
:SO906i
:☆☆☆
#473 [向日葵]
[第11話]
椿はずっと思っていた。
実は不安だと言う事。
こんな自分を求めて、好きだとまで言ってくれた要。
が、しかし、自分はそんな彼に見合う人かが分からない。
自分は何も持っていない。
もっているとしたら、ただただ要が好きだと言う気持ちだけ。
それでも、触れられればどうしていいか分からず、彼が求める対応すら出来ない。
そんな何も出来ない自分が、彼に全てを預けてもいいのだろうか……。
いつかこんな自分を、彼はいらないと、捨ててしまわないだろうか……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さすがにこのままではいけないと思った椿は立ち上がり、元来た道を戻って行く。
:08/09/21 02:13
:SO906i
:☆☆☆
#474 [向日葵]
いや、戻って行ったつもりだったが、ここがどこなのかが分からない。
この場所の別荘は1番好きだが、来た事はあまりない。
前に来たのは5年程前だったか……。
他の別荘にだって行くし、椿の体、学校の事もあり、彼女は外へ出かける事が少ない。
この公園に来たのもほとんど手探り状態だったし、道しるべとしての印をつけるものも何も無かった。
なんとか帰れるだろうと思った自分が甘かった。
木だらけの林では、目印の物は、何1つとして無い。
それでも帰らねばと、椿は足を進める、
:08/09/21 02:18
:SO906i
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#475 [向日葵]
:08/09/21 02:19
:SO906i
:☆☆☆
#476 [向日葵]
携帯と思って開いて見るも圏外。
使い物にならない。
秋も終わりの冷たい雨は、椿の体温をどんどん奪っていく。
――――――――…………
「椿……」
さっきの場所へと戻って来た要は、その場に椿がいない事に落胆する。
だとすれば本当に湖に?
しかしここからでは湖は遠い。
なら林の中へ?
どちらにしろ動かなければならない事に変わりはない。
イチかバチかで、林の中へと進んで行く。
:08/09/21 02:24
:SO906i
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