ギンリョウソウ
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#832 [○○&◆.x/9qDRof2]
じわりと脂汗が額に滲んだ。仰向けに倒れそうになるも、巻き込まれた白装束がそれを許さない。紅い鮮血が白装束を染めた。玉砕覚悟で最期まで闘うなぞ、なんと浅ましいことよ…
:22/10/03 21:56
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#833 [○○&◆.x/9qDRof2]
荒い呼吸のまま、力を振り絞り小刀を横へ薙(な)ぐ。尖った刃が肉を引き裂き鮮血を流れ出させる。
:22/10/03 21:56
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#834 [○○&◆.x/9qDRof2]
我は敵の手に掛かって無惨に死ぬるくらいなら…自らの手でこの生命を絶とうぞ…。口元に笑みを含みながら、燃え往く寺の中で男はゆっくりと絶命した。
:22/10/03 21:56
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#835 [○○&◆.x/9qDRof2]
天の邪鬼
鬱蒼(うっそう)と生い茂る森を歩いていた。
真の闇に包まれた、夜の森であった。
月明かりすら、ない。
:22/10/03 21:59
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#836 [○○&◆.x/9qDRof2]
冷たい夜風が駆け抜ければ、木々たちが不気味な音を立てて森自体が一つの生き物のように怪しく蠢(うごめ)いた。
:22/10/03 22:00
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#837 [○○&◆.x/9qDRof2]
そんな中を歩く一人の男がいた。
凛とした表情に灯る鋭い眼光はしっかりと正面を見据えていた。
手には明かりらしきものはなかった。
真の闇だというのに、明かりなしで進んでいるのである。
:22/10/03 22:00
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#838 [○○&◆.x/9qDRof2]
悠然(ゆうぜん)と進むその歩調には、まるで昼間に見晴らしの良い道を歩いているかのようにさえ感じさせる。
男の口元には、絶える事なく微笑が含まれていた。
:22/10/03 22:00
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#839 [○○&◆.x/9qDRof2]
男は今日の昼間、興味深い話を聞いた。
どうやら、この森には妖怪らしからぬモノがいるらしい。
それを初めて見たのは、この近くに住む老人だという。
:22/10/03 22:00
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#840 [○○&◆.x/9qDRof2]
老人は山菜採りが趣味で、よく山に登っていた。
農民であるために、なかなか早くは仕事が終わらず、大体山に登るのは日が没してからの方が多かった。
その日もいつものように鎌を片手に籠を背負い、熊などに備えて知り合いから譲り受けた太刀を腰に携(たずさ)えた。
:22/10/03 22:01
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#841 [○○&◆.x/9qDRof2]
出掛けるに当たって、今日はどの山に行こうかと考える。同じ山ばかりではその山の山菜を取り付くしてしまうし、何より楽しみが薄れる。そこで老人は考えついた。
:22/10/03 22:01
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