ギンリョウソウ
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#9 [向日葵]
[第1話]
椿が通う学校はお嬢様が行くような学校ではない。
美嘉と一緒の一般の学校だ。
これは椿の希望で、父も快く許してくれた。
むしろ美嘉がいてくれた方がありがたいと喜んでくれたのだった。
「あ、美嘉、椿。おはよう」
教室に入って、にっこり笑いながら挨拶したのは友人の神田 越(カンダ エツ)だ。優しくいつも前向きな女の子だ。
「おはようございます……」
椿も微笑みかえす。
:08/06/03 21:51
:SO903i
:☆☆☆
#10 [向日葵]
しかし椿の頭の中は、葵 要の事でいっぱいだった。
葵 要。
彼はデザイナー界の期待の新人なのだ。
椿と同い年にも関わらず既に社長業を勤め、彼のデザインした服はパリコレなんかにも出される有名ブランドとなっている。
その名もAKAと言うらしい。
自分の名前がアオイ、だから逆のアカでブランド名をつけたらしい。
容姿も爽やかで、人なつっこい笑顔が人を寄せ付ける。
:08/06/03 21:58
:SO903i
:☆☆☆
#11 [向日葵]
そんな女性にも困らなさそうな彼が、「ギンリョウソウ」と称している自分を好んだのか、椿はやっぱり分からないでいた。
しかし、椿には薄々気づいている事もあったのだ。
――――――――……
「ただいま戻りました」
「お帰りなさいませ、お嬢様」
迎えてくれるメイドや執事達に会釈して、椿は自室へと向かった。
ベッドに腰掛け、深呼吸をする。
なんだか熱っぽい気がしますね……。
:08/06/03 22:02
:SO903i
:☆☆☆
#12 [向日葵]
体のだるさを感じていると、ドアを誰かがノックした。
返事をすると、ノックした人物が入ってきた。
「あ、父様……。イタリアから帰ってらしたんですか……。お帰りなさいませ」
「たたいま椿。すまないがまた出かけなければならないのだ。その前に顔を見ておきたくてな」
柔らかく笑いながら、父は椿の髪を撫でる。
椿はいつも自分を大事にしてくれる父が大好きだった。
「それと、もうじき要君がくるらしいから、仲良くするんだよ」
:08/06/03 22:06
:SO903i
:☆☆☆
#13 [向日葵]
そう言われて、椿は静かに微笑んで頷いた。
そんな椿に、父は少し困った顔をした。
「椿、本当に要君が婚約者でいいのか?椿は私が彼を気に入ってるからそれでも良いと思ってるんじゃないのか?いいか椿。一生一緒にいる人は、自分の心で決めなきゃならないよ?」
真剣な顔で心配して言ってくれる父に、やはり椿は微笑んだ。
「大丈夫ですよ……父様……」
「失礼します」
凛とした声が椿の部屋に響いた。
:08/06/03 22:11
:SO903i
:☆☆☆
#14 [向日葵]
:08/06/03 22:21
:SO903i
:☆☆☆
#15 [向日葵]
↑も間違いました

×などの意味か書かれて
○などの意味が書かれて
:08/06/03 22:22
:SO903i
:☆☆☆
#16 [向日葵]
>>12×たたいま
○ただいま
しょっぱなから間違いだらけですいません


:08/06/03 22:24
:SO903i
:☆☆☆
#17 [向日葵]
入口を見れば、スーツ姿の要がいた。
要はにこっと笑うと部屋の扉を閉め、こちらに歩いてくる。
父はそんな要に向き直り笑いかける。
「やあ要君。久しぶりだね。フランスはどうだった?」
「行く度に勉強させられますよ。僕はまだまだ未熟ですね」
「そうかい。向上心があって実にいい。では、邪魔者は退散しようかな」
そう言って、要を信じきっているのか、父は2人を残して出て行ってしまった。父が出て行く際に一礼して見送った要は椿に向き直る。
:08/06/05 23:50
:SO903i
:☆☆☆
#18 [向日葵]
笑いかけられた椿はベッドから立ち上がり要に頭を下げた。
「お仕事ご苦労さまです、葵さま」
「葵さまだなんてよそよそしい。要と呼んでくれて構わないんだよ」
挨拶とでも言うように、要は椿の頬に軽くキスをした。
戸惑いながらも微笑む椿。
「まだ、旦那さまではないので……」
「でもなるのは決まってるんだ。別にいいじゃないか」
:08/06/05 23:53
:SO903i
:☆☆☆
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