愛の在り処
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#134 [果樹]
そう言って一ノ瀬慶は一人でなにやら机周りをゴソゴソと探り始めた。

「あった!はいあげます」

そういって手渡されたビニール袋の中には、ねずみのオモチャや猫じゃらしみたいなものが見えた。

なにこれ?
と顔で表す私。

⏰:08/11/04 04:36 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#135 [果樹]
それを察知したのか一ノ瀬慶が言葉を続ける。

「モアのオモチャですよ。ペットグッズを見ていたらモアのことを思い出してつい買ってしまいました」

照れたように一ノ瀬慶が笑う。

⏰:08/11/04 04:37 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#136 [果樹]
それにしてもこんなにたくさん。

自分の猫でもないのに・・・。

「気に入りませんか?」

「ううん。ありがとう」

私はモアの遊び道具が入ったビニール袋を抱える。

⏰:08/11/05 16:54 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#137 [果樹]
それを見た一ノ瀬慶は照れているのか嬉しいのか頭をかきながら笑った。


「それをみている間モアのこと考えていたらモアに会いたくなりましたよ」

そんなに昔のことでもないのに懐かしそうに一ノ瀬慶が言う。

⏰:08/11/05 16:55 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#138 [果樹]
だからだろうか?
あんな言葉がポロリと出てしまったのは。


「会いに来る?」

「いいんですか?!」

すごい食い付きに思わず笑いが溢れる。

⏰:08/11/05 16:55 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#139 [果樹]
「フフッ・・いいよ」

年上なはずの一ノ瀬慶は無邪気すぎて年上には見えなかった。

――――・・・

学校を一緒に出るのはまずいからと電話番号を交換して私は家で待機になった。

⏰:08/11/05 16:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#140 [果樹]
モアはさっきから一ノ瀬慶に買ってもらったオモチャに夢中になっている。

「楽しい?モア」

声をかけるがコロコロ転がるボールに夢中になって一向に側に来ない。

諦めて私はソファに横になる。

⏰:08/11/05 16:57 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#141 [果樹]
突然ピルルル―・・とテーブルの上で鳴る携帯の音で飛び起きる。

時計を見ると6時を回っていた。

いつの間にか眠ってしまったのか・・・。

私は相変わらず鳴っている携帯に手を伸ばしそれを耳に当てる。

⏰:08/11/11 06:06 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#142 [果樹]
「はい」

『もしもし?一ノ瀬ですけど・・・武藤さんですか?』

まるで家の電話にかけてきたような応答に少し笑ってしまう。

「はい。そうです」

『えっとマンションの前に着いたのですがどうやって行けば・・・』

⏰:08/11/11 06:06 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#143 [果樹]
「オートロックなんで迎えにいきます」

それだけ言って私は電話を切り玄関へと急いだ。

――――・・・

マンションの正面玄関を開けてすぐのところに一ノ瀬慶はいた。

「すみません。わざわざ」

⏰:08/11/11 06:07 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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