宝物。
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#282 [みぉり]
「……へ?」


「…………やまとさんが……って、鍵の前の持ち主だけど………一人だけなら合鍵作っていいって言ってくれて…誰にやろーって考えて……頭に浮かんだの………有希だったからさ」

⏰:08/10/18 22:07 📱:N905i 🆔:XJT02ytg


#283 [みぉり]
そう言って、またスタスタと歩きだした凪をぽかんと、見つめた



鍵………私にって……思ってくれたんだ




驚きだったのが、じわじわと嬉しさに変わって自然と顔が綻ぶ

⏰:08/10/19 23:05 📱:N905i 🆔:0NQJO8EU


#284 [みぉり]
引き継がれてきた鍵を私も持てること

凪が鍵を渡したい相手に選んでくれたこと


どちらもすごく嬉しくて、鍵をぎゅっと握り締めた



「凪っ!!ありがとうっ!!」



━━━━ーーーーー…………


ゆっくりと目を開ける
目の前には大きな空

⏰:08/10/20 04:45 📱:N905i 🆔:4Ptja8.o


#285 [みぉり]
思い出した一年前の記憶から現在に頭を戻す


「………嬉しかったなぁ」


呟いた私の顔はきっと笑ってると思う

思い出し笑いなんて気持ち悪いかもしれないけど、、

思い出すだけで笑顔になれる、

それくらい、あの時嬉しかったんだ

⏰:08/10/20 04:52 📱:N905i 🆔:4Ptja8.o


#286 [みぉり]
「……ぃよっと」


上体を起こして、携帯を取り出す
金曜から一切、凪に連絡してない
凪からも連絡はない



「………」



顔を合わせば普通に話はしてる

⏰:08/10/20 05:09 📱:N905i 🆔:4Ptja8.o


#287 [みぉり]
でも、それだけ


無意味に携帯の電話帳をくるくると回しながら、ある名前で指を止めた


「………椎名…楓」


そこにあったのは聞き覚えのある『楓』の字

また記憶を手繰る

⏰:08/10/20 05:17 📱:N905i 🆔:4Ptja8.o


#288 [みぉり]
『…ーーっで、中学の仲良しだった楓ちゃん』

『初めまして、椎名楓ですー……』



「…………っ思い出した!!」


『楓ちゃん』
あかりと凪の中学の友達だっ!!
入学してすぐ、機会があってちょっとだけ話をしてその時に携帯を交換したんだ

⏰:08/10/20 05:21 📱:N905i 🆔:4Ptja8.o


#289 [みぉり]
「すっかり忘れてた・・・・・」



1学年12クラスのこの高校で、5クラス以上離れていたらまず互いの名前を知ることなんてない



楓ちゃんもその一例、
入学して1週間経たないうちに見学してたバスケ部で偶然会っただけだ


・・・・・確か、あの時も髪を高く結ってたっけ


一目しか見てないけど、小動物みたいな可愛らしかった印象だけは残ってる

⏰:08/10/21 22:13 📱:PC 🆔:0zM106IM


#290 [みぉり]
「・・・・・隣のクラス・・・なのかな」


先週の始業式日の放課後、あかりからクラスに知り合いは凪だけだったって聞いた


だから、、、多分、楓ちゃんは同じクラスではない



・・・・・・だけど、私よりずっと近い距離に居られるんだ



『羨ましい』という気持ちより、よくわからないけど・・・・漠然と不安が押し寄せる

 

⏰:08/10/21 22:19 📱:PC 🆔:0zM106IM


#291 [みぉり]
・・・・・凪のバイト先を知っていた、ただそれだけしかないのに



高1の間、凪やあかりからその名前を聞いた事があったわけでもないのに



『私が知らない凪を知っていた』



それがひっかかって、大きななんとも言えない不安になってるんだ

⏰:08/10/21 22:21 📱:PC 🆔:0zM106IM


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