宝物。
最新 最初 🆕
#402 [みぉり]
「…………バカ、じゃねぇの///」


「はっ!?バカってッ……いや、バカかもだけど……だって…………うーん、なんか………うん、撫でてしまいました………。」



バカ呼ばわりされて言い返したかったけど、
相変わらず真っ赤な顔で
必死に紡いでくれた言葉を
無碍には出来なくて、
ぺこりと下げた頭をあげると、
少し薄くなった赤い顔で、笑う姿に私もつられた

⏰:08/11/13 04:27 📱:N905i 🆔:S4B9qLtA


#403 [みぉり]
「…………帰るか」
「うん」


一息ついて、静かに教室を後にする
廊下はもちろん真っ暗で
どちらともなく言い出した
しりとりをしながら玄関へと歩いた


「……マンゴー」
「胡麻」
「また”マ”!?……もーないよぅ」
「まだまだあるだろ……どんだけレパートリー少ないんだよ」

⏰:08/11/13 04:34 📱:N905i 🆔:S4B9qLtA


#404 [みぉり]
呆れる森くんに軽くパンチをいれて

また笑って、靴を履く


「…………無理すんな」
「え」


先に靴を履き終えた森くんが、一歩前に出て言う

⏰:08/11/13 04:37 📱:N905i 🆔:S4B9qLtA


#405 [みぉり]
「俺がさっき話したことを変に考えんな」
「………う…無理だよ」


素直にうん、と言える程簡単なことではなくて
どうしたって考えてしまう

私も、もしかしたら……と思ってしまう自分がいるのを

森くんだって気付いているからこそ、話しているんだ

⏰:08/11/13 04:41 📱:N905i 🆔:S4B9qLtA


#406 [みぉり]
「………さっき、後悔してるかって聞いたよな?」

「うん………してないとも言いきれないって」

「………一つだけ、」

「ん?一つだけ?」


玄関を出て、ゆっくりと並んで歩く


「………伝えればよかった、と思う自分がいる」

⏰:08/11/13 04:45 📱:N905i 🆔:S4B9qLtA


#407 [みぉり]
思わず歩みが止まりそうになった

「混乱、させちまったから……素直に伝えて振られる方がよかったんじゃないか、と思う時がある」

「……………なんで、伝えなかったの?」


「”伝えなかった”んじゃなくて、”伝えられなかった”んだ」


”?”が頭を駆け回る私を横目に、森くんはクスリと笑って空を仰ぐ

⏰:08/11/13 04:50 📱:N905i 🆔:S4B9qLtA


#408 [みぉり]
「…………怖かった、ただそれだけさ」

「……………そっ、か」

「なのに、昼間はあんな言い方しちまった……やってみなきゃわかんねぇ…なんて、俺が言えた立場じゃないのに」

⏰:08/11/13 04:53 📱:N905i 🆔:S4B9qLtA


#409 [みぉり]
そう言って立ち止まった森くんに合わせて、私も足を止める


今日一日だけで、森くんの色んな顔を見た気がする


そんな事を思いながら見上げた先の森くんは、
眉間にシワを寄せるわけでなく、
けれども真剣な面持ちで私を見据えていた



「・・・・・やるだけやってみるのもひとつだ、俺みたいに諦めるのが全てじゃねぇよ」



「・・・・・・・うん」

⏰:08/11/13 19:56 📱:PC 🆔:C/s/P5Ak


#410 [みぉり]
こくんと頷いた私を確認して
歩き出した森くんを追うように私も帰路へとついた





━━━━ーーーー…………

⏰:08/11/15 04:38 📱:PC 🆔:B3JgZ0dY


#411 [みぉり]
チャプン…………


もわもわと立ち上がる湯気
たっぷりと湯を張ったバスタブに
身を沈めて大きく伸びる



「んーっ………………はぁ」




肩と首を回してため息を吐き出して、目を瞑った

⏰:08/11/15 18:17 📱:N905i 🆔:xImwR1dU


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194