宝物。
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#34 [みぉり]
キーンコーンカーンコーン・・・・・


時間は気づけば放課後で、結局一日中、ぼぅっと過ごすだけだった。



清掃場所に当たっている音楽室へと向かうために、10組の前を歩いていると



その教室の中の会話が耳に飛び込んできた。

⏰:08/06/26 03:16 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#35 [みぉり]
「凪ぃ〜、これからみんなで遊びにいこぉってなってるけど行くでしょ??」

「ん〜・・・・今日は駄目だぁごめんな」


「あー?なんでだよぉ」
「凪いたほうが楽しいのにぃ」

思わず足を止めて、こっそり教室を覗くと


凪とその周りに女の子と男の子が数人で話をしているのが見える。

⏰:08/06/26 03:19 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#36 [みぉり]
「ちょっとな・・・・」


凪がほんの少し濁していうと、周りの子達は少し不満そうにしつつも了解したようで鞄を持ってこちら側へまばらに歩いてくる


私は慌てて扉の真横で目立たないように、出て行く彼らの他愛ない会話が耳を掠めながら遠のいていくのを待った。



・・・・はぁ、なんでコソコソしてんだか

⏰:08/06/26 03:22 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#37 [みぉり]
自分にまたため息をついて、音楽室へ向かおうとした瞬間



「楓はいかねぇの?」



教室に一人残されたと思っていた凪の声が聞こえた。



楓?


たぶん・・・さっきいた女の子達のうちの一人だろう

⏰:08/06/26 03:24 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#38 [みぉり]
歩き出そうとした足が再び止まる


別に凪が、女の子と話すのは珍しいことじゃない


今までもたくさんこういう光景を見てきた


いつもと同じだけ・・・・それだけなのに・・・・


なんでかその場から立ち去れなかった

⏰:08/06/26 03:25 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#39 [みぉり]
・・・・立ち聞きじゃん、私



なにやってんのよ・・・・はぁ・・・



そんな風に思っているのに、どうにも気になってしまって仕方ない


立ち止まってしまった自分に自己嫌悪している私の耳に『楓』さんの声が聞こえる

⏰:08/06/26 03:28 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#40 [みぉり]
「・・・・今日はバーテンの日だっけ?」

「まぁな・・・・黙っててくれてサンキュ」

「やっぱりね(笑)凪が濁すときは大体、バーテ・・・バイトの時だから」




・・・・え?

⏰:08/06/26 03:30 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#41 [みぉり]
今・・・・バーテンって・・・・言ったよね?




固まってしまった私にさらに二人の会話が聞こえてくる



「しかし、よく続くよねぇ(笑)」


「いやぁ・・・思いのほか俺の性格に合っちゃってるんだよねぇこれが(笑)俺もこんなに続けるとは最初、マジ思わなかったけど」




・・・・・・

⏰:08/06/26 03:33 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#42 [みぉり]
笑い声を含みながら淡々と交わされている会話からすぅっと周りの音が消えてゆく



放課後、廊下には多くの生徒が行き来を繰り返して本来ならば、騒音が絶えないのに



その場所に私は今、立っているのに・・・・




何も聞こえない

⏰:08/06/26 03:35 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#43 [みぉり]
あの子は知ってた



凪が・・・・バイトしてること・・・・そのバイト先も・・・・





私は・・・・何も知らなかったのに

⏰:08/06/26 03:38 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


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