宝物。
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#43 [みぉり]
あの子は知ってた



凪が・・・・バイトしてること・・・・そのバイト先も・・・・





私は・・・・何も知らなかったのに

⏰:08/06/26 03:38 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#44 [みぉり]
「じゃぁ、私はみんなのとこ行くね!!バイト頑張って」


「うん!また明日な、みんなによろしく言っといて」



そんな会話が聞こえて反射的に、身体の向きを壁にくっつけるようにして扉から離れた。



すぐ横を『楓』さんが高くひとつに結った髪をなびかせて玄関へと歩く後姿をそっと見つめた

⏰:08/06/26 03:42 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#45 [みぉり]
『楓』さんの姿が見えなくなって、また大きくため息がでる。

でもこれは、安堵のため息


なにしてんだか…


体を壁から起こして大きく息を吸い込んで、頭をふるふると振って気持ちを切り替えようと目を閉じる

⏰:08/06/26 15:52 📱:N905i 🆔:VQ8LUkEI


#46 [みぉり]
凪だけが残った教室から、着信を知らせる音楽が鳴り響く。


「もしもし・・・あ、修(シュウ)さん」


修・・・聞いたことのない名前


「わかってますよ、遅刻はしませんって・・・え?あ、じゃー今日は6時からで・・・・はい、じゃあお疲れ様です」


口調から察するに、目上の方らしい『修』さんとの電話を終えた凪がこちらに向かってくる足音が聞こえる

⏰:08/06/26 16:30 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#47 [みぉり]
気づけば私は走っていた


音楽室とは別の方向へ・・・玄関へと向かうであろう凪とは逆に・・・



なんで走っているのかわからない



でもその場にいられず、凪と顔を合わせたくなくて


ただそれだけは、わかった

⏰:08/06/26 16:48 📱:PC 🆔:IjwlEUHc


#48 [みぉり]
たどり着いた先は屋上


全力疾走の末に乱れ切った息を整えながら、ゆっくり鍵をあけた



ガチャ・・・・・



屋上に誰か出入りすることなんてまずないはずなんだけど、なんとなく周りを伺いながらドアをしめる

⏰:08/06/27 16:15 📱:N905i 🆔:np.nE.As


#49 [みぉり]
そのままフラフラと校門の見える位置にあたるフェンスまで歩く


カシャン・・・・


フェンスに指をかけて、見下ろすと帰宅のピークを過ぎ、生徒がまばらにその道を校門へと向かって歩く姿が見えた


その中でも自然と目は凪を探して、またしてもすぐに見つけた後ろ姿にため息がでてしまう

⏰:08/06/28 13:30 📱:N905i 🆔:qFdIvw1Q


#50 [みぉり]
「ため息つくと幸せが逃げるよ」


「!!!!」


突然聞こえてきた声に驚いてあたりを見回す。

が、その主の姿は見当たらない



空耳???

⏰:08/06/29 20:18 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#51 [みぉり]
「はぁ、私ってばとうとう幻聴が聞こえ・・・・」


「だからため息つくと幸せ逃げるって」


「?!?!?!?!」


今度は背後から聞こえた声に勢いよく振り向くとそこには、一人の男の子が立っていた。

⏰:08/06/29 20:26 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#52 [みぉり]
「いいいいいいつからそこにっ」


上手くロレツの回らないままではあったが、なんとか疑問をぶつける


「え?あんたが入ってくる前からあそこで寝てたんだよ」


そういって指差した先は、いつもあかりとお弁当を食べてる場所


・・・・・そりゃ扉からは見えないわけだわ

⏰:08/06/29 20:47 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


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