宝物。
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#761 [みぉり]
んだよっ・・・そこまで避けんなよ・・・っ


イラっと気持ちがこみ上げて、ぐっと握った分厚い教科書がやや変形しているのを感じつつ扉を見つめているとー・・・・


「・・・・あのぉ〜・・・・」


手を止めた俺に申し訳なさそうに切り出す声に我に返る。


はっと視線を移せば、困り顔で俺をチラチラ見る女子


・・・・・とりあえず、教室戻らないと・・・だな

⏰:10/03/15 00:21 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#762 [みぉり]
「あぁ、すみませんでした。ありがとうございました」


いかんせん、相手は上級生だ(いくら飛び級とはいえ)


俺はニコリと笑って、丁重に挨拶をすると教室を後にしたー・・・・

⏰:10/03/15 00:24 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#763 [みぉり]
━━━―――……
有希side



うぅ〜・・・・気まずくしちゃった・・・よね


教室を後にしながら、次の移動先の音楽室へと廊下を歩く


森くんの顔をまともに見れなくって・・・結果、避けてますってアピールするような態度を取ってしまった


「はぁ・・・・ばかだ私って」

⏰:10/03/15 00:32 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#764 [みぉり]
ため息をつきながら、10組の前を歩いていると


「あれ?有希?」


びくっ


後ろから耳馴染みの声に呼ばれて足が止まった



「・・・・・凪」



ゆっくりと振り返った先には、大好きな笑顔で手を振る凪がいた

⏰:10/03/15 00:40 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#765 [みぉり]
「・・・・次、移動か?」


「ん・・・音楽で・・・・」


「そか・・・」

「・・・・・」



それ以上は生まれない会話に沈黙が流れる。

どちらとも、次の言葉を紡がない。


「・・・じゃね」

「あぁ・・・」

⏰:10/03/15 00:45 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#766 [みぉり]
少し困ったような笑顔で手を振る凪に


私もニコリと笑顔を浮かべて、前を向いて歩き出す。



「「ーーー・・・・はぁ、何してんだろ」」



お互いに同じ科白を呟いてるなんて、思いもせずにー・・・・

⏰:10/03/15 00:48 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#767 [みぉり]
━━━―――……
凪side


有希の後ろ姿が廊下を曲がり、見えなくなったところで廊下の壁にもたれた。



「・・・ばかじゃねぇの」



有希が俺を避けている。
この数日の有希の態度が、間違いなくそれを示してる。


それは俺にとっても、都合がいいことのはずなのにー・・・・

⏰:10/03/15 00:54 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#768 [みぉり]
姿を見つけるたびに声を掛けてしまう自分がいる。


俺が名前を呼ぶたびに、緊張で肩を大きく揺らして


『どうしよう』と訴える瞳でこちらを向くことが分かっているのに


俺から話しかけなければ簡単に消えてしまいそうなつながりを
必死に繋ぎとめようとしている。


有希が・・・・きっと、自分と俺を想ってその態度を取っていることもわかってるのに

なんて、俺は臆病者なんだろう

⏰:10/03/15 01:06 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#769 [みぉり]
「・・・・凪?どしたの?」


はっと声の先を見ると、高く結った髪を傾げて楓が立っていた。


「・・・や、なんでもないよ」


「さっきの・・・えと、有希?ちゃん??」

眉間にシワを寄せて、『そうだそうだ』と一人で答えに納得している楓の言葉に驚いた


「そうだけど・・・楓って面識あったっけ?」


「ん?あかりとよく一緒にいるとこ見てたし、前にちょっと話したことあるのよ」

⏰:10/03/15 03:05 📱:PC 🆔:38EE/k9o


#770 [みぉり]
ケロッと話す楓に『へぇ』と相槌を打つと、丁度、3時間目を告げるチャイムが鳴った


そのまま『じゃあ・・・』と10組の教室に戻る俺に、11組へと向かう楓の独り言が聞こえる



「ん〜、この間ハルの家にいた子だよね。。。ハルと付き合ってるのかなやっぱり」


ぴたっ


「・・・・・・・は?」

⏰:10/03/15 03:09 📱:PC 🆔:38EE/k9o


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