宝物。
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#101 [みぉり]
「うしっ!!そうと決まれば・・・凪を待ち伏せて尾行大作戦だー!!」
一人になった屋上で、決意を叫んでから校内へと続く扉へ
作戦を考えながら向かったー・・・・
:08/07/06 23:39
:PC
:j.k9yRAA
#102 [みぉり]
―――――・・・・・
凪side
ガチャ・・・・・
バイト先に向かうため、私服に着替えてキャップとメガネで少しだけ見た目を変えて家を出る
携帯のディスプレィを見ると5時ちょい過ぎ
:08/07/06 23:43
:PC
:j.k9yRAA
#103 [みぉり]
ゆっくり歩いていっても、十分に間に合うか
バーテンのバイトを始めて、もう丸1年になる
高校生になったらやろうと決めて、たまたま面接に行った店で恭ちゃんに会った
まさか、うちの学校の秀才くんがバーテンやってるなんて思いもしなくて
すげー叫んだのを覚えてる
:08/07/11 01:08
:PC
:mzJdfIvE
#104 [みぉり]
バイト先へと向かって歩く道すがら、恭ちゃんとの出会いを思い出していた俺はふと、背後に違和感を覚えた
なんだ?
特に異臭がするとか、そういうことではないのだけれど
:08/07/12 23:32
:N905i
:BIIUbG6.
#105 [みぉり]
何気なく振り返って後ろを見るが、特に気になるものはない
気のせいか・・・
再び前を向き、そのままバイト先へと足を進めた
:08/07/15 17:52
:N905i
:Uk78WeJY
#106 [みぉり]
ガチャ・・・・・・・
「おはようございまーす」
店の裏口から、挨拶しながら中へと入る
既に開店している時間のためか、中には誰もおらず店へと続く扉から微かに人の声が聞こえているだけ
:08/07/28 04:50
:PC
:3IdQYgbQ
#107 [みぉり]
でかでかと”凪”のステッカーを貼った自分のロッカーを開けて征服に着替えてから
鏡の前に立った
白いシャツのボタンを少しだけ開けて、ほんのり甘めの香水をサッとつける
一応、見られる職業でもあるし・・・バイトといえども手を抜くことはするなというのが修さんのポリシーらしい
:08/08/02 04:04
:PC
:meav.lzk
#108 [みぉり]
・・・・バーテンなのにちょっとホストっぽいなぁ
なんて、初出勤の日に感じたのをふと思い出して顔が笑う
時計は18時の手前を示している
気持ちを仕事モードに切り替えるために深呼吸をして
店へと続く扉に手をかけ、静かに店内に出て行ったー・・・・
:08/08/02 04:08
:PC
:meav.lzk
#109 [みぉり]
――――・・・・・
有希side
ちりんちりんー・・・・・・
凪の後をこっそり付けて、辿り着いた先はこのお店
今まで立ち入ったことのない道に入って、大人の雰囲気漂う路地にあるお洒落なバー
・・・・・こんなとこ高校生が来るところじゃないよっ
:08/08/04 00:53
:PC
:Opfi5l96
#110 [みぉり]
そんなことを心の中で思いながらも、意を決して店内へと入った
高校生とばれないようにタイトなミニスカートに白いシャツを羽織って
胸元には淡い花柄のストールで大人めの服装にしたから多分、高校生とばれないはず
こういう時だけ、元々大人びた顔立ちでよかったーなんて
:08/08/04 00:57
:PC
:Opfi5l96
#111 [みぉり]
「いらっしゃいませー」
店内に入るとすぐにカウンターから声が掛かり、すぐ近くにいた男性が席の希望を尋ねてくる
カウンターに座るとさすがにすぐ、凪にばれてしまうよね
「あ、あそこいいですか?」
私が指差した先は店内の最奥の窓際、店の隅っこだし店をぐるっと見渡せるからきっと凪をすぐに見つけられるはず
:08/08/04 01:00
:PC
:Opfi5l96
#112 [みぉり]
私の答えに男性はにっこり笑って、案内してくれた
渡されたメニューを眺めながら、ちらりと店内を見回すがまだ凪の姿はない
カウンターにはオーナーっぽい男性が料理を作りながら、すぐ近くのお客さんと楽しげに談笑してるのが見える
まだ18時前とあってか、お客さんはほとんどいない
:08/08/04 01:03
:PC
:Opfi5l96
#113 [みぉり]
・・・・まずいなぁ、このまますぐに凪が出てきちゃったらばれちゃう
そんなことを考えていると、カウンターのすぐ横にある扉が開き、見慣れた姿が目に入った
凪っー・・・・
:08/08/04 01:05
:PC
:Opfi5l96
#114 [みぉり]
咄嗟にメニューで顔を隠す
そろりと顔を半分だけ出して、じっと凪を見る
学校で見るよりも大人っぽくて………お洒落でかけているんだろう黒縁メガネがよく似合ってる
:08/08/06 19:02
:N905i
:S00DTYfA
#115 [みぉり]
カウンターにいるお客さんと楽しそうに一言、二言話をして、カウンター内へと入っていく姿に
凪じゃないみたいで、、、なんとも見ていられなくて目を反らした
:08/08/06 19:05
:N905i
:S00DTYfA
#116 [みぉり]
「お決まりですか?」
目を逸らしたのとほぼ同時に、案内をしてくれた男性に声をかけられた
はっと、慌ててメニューに目を走られてお勧めカクテルを頼むことにした
゛かしかまりました。゛と男性は笑ってカウンターへと歩いていく
:08/08/11 17:20
:N905i
:K5oGNn1Y
#117 [みぉり]
その後ろ姿にほっと胸を撫で下ろしてから、凪にばれないように窓に顔を向けた
ほんのり暗くなってきた外のせいで、中の様子が窓ガラスに反射して写っている
これはラッキーかも…
:08/08/11 17:23
:N905i
:K5oGNn1Y
#118 [みぉり]
直視せずに凪を見られるのは好都合、この席にして正解だったなぁ、なんて考えていたらいつのまにかさっきの男性が頼んだカクテルを持ってきていた
お互いに軽くほほえんで、それを受け取り、再び視線を窓に戻す
反射して見える凪は、いつもの笑顔を振りまいてシェーカーを研いてる
:08/08/11 17:32
:N905i
:K5oGNn1Y
#119 [みぉり]
ここにいても、見劣りすることもなくて高校生とは思えない雰囲気を醸し出している
それがまた私に妙な淋しさを感じさせて
カクテルを口に運んだ
:08/08/12 16:21
:N905i
:V2EVrkiA
#120 [みぉり]
「美味しい・・・・」
飲んでびっくりした。全然アルコールの味はしなくて、甘酸っぱい柑橘の香りと甘さがとっても美味しい
一口で気が良くなった私はグイグイと続けて口へ運ぶ
:08/08/12 17:26
:N905i
:V2EVrkiA
#121 [みぉり]
ちらりと窓を見てみれば、カウンターでシェーカーを振ってる凪が写っていて
いつのまにか増えてきたお客さんがカウンターを埋めていた
そのほとんどは女性で、凪に話し掛けて楽しげな様子
・・・・・でれでれしちゃって
:08/08/12 17:42
:N905i
:V2EVrkiA
#122 [みぉり]
じろっと窓越しに凪をにらんで、カクテルを一気に飲み干した
すかさず、またあの男性スタッフが私の元にやってきて注文を尋ねてくる
イライラしていたのも手伝って、さっきよりもずっとアルコールのきついカクテルを頼むことにした
:08/08/16 12:48
:N905i
:CY7Jnd8A
#123 [みぉり]
新たに運ばれてきたカクテルを飲んでまたまた驚いた
すごく美味しいんだけど、相変わらずアルコールが感じられなかったから
・・・・・私ってお酒強いのかも
:08/08/16 13:44
:N905i
:CY7Jnd8A
#124 [みぉり]
ちょっぴりうれしくなりながらも視界に凪を捉えたままに少しずつ口に運ぶことを繰り返した
っていうかさ、、、凪もなんであんなに愛想がいいんだろ
そりゃ接客業だけど・・・・にしても、あの女の人たちはちょっと行きすぎじゃないのっ?
:08/08/16 13:47
:N905i
:CY7Jnd8A
#125 [みぉり]
時間も過ぎて人が増えたといってもカウンターは一際、女性客で賑わっていて
その中心にいる凪がすごく遠く感じてしまう
イライラもやもやする気持ちと入り交ざってどうしようもない
そんな思いでカウンターをちらちらと見ていた矢先、女性客の一人が、手を伸ばして凪の髪に触れた
:08/08/16 19:38
:PC
:jt8TLmjg
#126 [みぉり]
ガタンッー・・・・・
思わず立ち上がってしまった
近くに座っていた客が数人私に視線を向けていた様子に
慌てて我に返って、うつむき加減で腰をおろした
窓越しだし、まわりは薄明かりで賑わっているからこの辺りの人しか今の不可思議な行動に気付いてはいない
:08/08/16 23:50
:N905i
:CY7Jnd8A
#127 [みぉり]
恥ずかしいっ
そんな想いでなかなか顔を上げられなくて、熱くなった頬を押さえながらため息をつく
なんでこんなに動揺してるのよ・・・
深呼吸を繰り返し、ほんの少しの間をおいて、落ち着きを取り戻した私はゆっくりと顔をあげた
:08/08/17 19:26
:PC
:61JlzwEo
#128 [みぉり]
さっきと同じように、窓に反射したカウンターの様子が見える・・・・・・・・・・はずだった
「お一人ですか?」
カウンターの絵を遮る様に男性が立っているのが、窓越しに反射して写っていた
:08/08/17 19:33
:PC
:61JlzwEo
#129 [みぉり]
「え?」
声の聞こえた方に目を向けると、わりとかっこよさげな男性がにっこり笑って立っていた
「隣、いい?」
突然のことに驚いて、何も答えない私の隣にその人はさっと座る
:08/08/17 19:49
:PC
:61JlzwEo
#130 [みぉり]
ガタンと椅子をひく音にはっとして
いきなり何っー・・・・
そう言おうとした瞬間、
「いきなりごめんね」
先にそう言われ、にっこり微笑む顔に何もいえなくなった
:08/08/17 19:51
:PC
:61JlzwEo
#131 [みぉり]
「君、いくつ?」
私が何も言い咎めないのを受けてか、男性は話しかけてくる
っていうか、、これって軽くナンパじゃない?
ふと思い当たったけど、、、これまでにナンパなんてされたこともない私はぐっと押し黙ってしまった
:08/08/17 20:56
:PC
:61JlzwEo
#132 [みぉり]
「見た感じだとー・・・20歳?」
”もっと若いっての!!”そう言いたかったけど、言えるはずもなく
私はひきつった笑顔で”はぁ”と答えるだけ
「何々?もしかして緊張してる??・・・・可愛いなぁ」
かわっ?!?!
お世辞とわかっているのに”可愛い”という言葉にかぁっと顔が赤くなってしまった
:08/08/17 21:02
:PC
:61JlzwEo
#133 [みぉり]
「ははっ・・・純粋なんだねぇ」
私のその反応に気を良くしたのか、男性は距離を詰めてふいに私の頬に手を添えて
ぐいっと見つめ合うような姿勢にされた
え?え?
訳のわからないまま、あたふたする私に男性はさっきとは少し違う表情を浮かべてにっこりと笑う
「ねぇ・・・良かったらさー・・・」
:08/08/17 21:06
:PC
:61JlzwEo
#134 [みぉり]
なにこの人ーっ・・・・こわいっ
顔を固定されてしまったため、体勢を逸らすことができない
話しながら、でも確実に近づいてくる男性に背筋がゾクっとした瞬間
上から右腕をぐいっと引っ張られて、ガタンという椅子が倒れる音と共に体が起き上がった
:08/08/17 21:12
:PC
:61JlzwEo
#135 [みぉり]
「お客様、こちらの方はオーナーの恋人ですのでそれ以上はご遠慮下さい」
不意に聞こえてきた聞き覚えのある声ー・・・・
あまりのことに固まってしまって動けなくなってしまい、
私は、さっきまで私に言い寄ってきた男性をじっと見つめた
「え?あ、、、そ、そうなのか?」
その男性は隣にいるであろう人物に目を向けてやや焦った様子で話す
:08/08/17 21:18
:PC
:61JlzwEo
#136 [みぉり]
「知らなくて・・・すまなかった」
男性は慌てながら私にぺこりと頭を下げるといそいそとその場を立ち去っていった
今のやりとりに周りの客が注目し、ざわざわとする店内
「お騒がせいたしまして、申し訳ございません」
私を引っ張り立たせた人物は、周りのお客さんに向かって深々と頭を下げた
:08/08/17 21:23
:PC
:61JlzwEo
#137 [みぉり]
その様子に、周りの客もはっとした様子で数秒後には先刻と変わらぬ雰囲気へと戻った
私はほんの数分のやりとりの間に、、、何も言えず、、、視線を帰ることもできずに
今はもう、男性が立ち去って誰もいない椅子をじっと見つめていた
:08/08/17 21:25
:PC
:61JlzwEo
#138 [みぉり]
「・・・・・何してんの」
右隣から聞き慣れた声が聞こえる。
でもそのトーンはいつもは聞くことのない位低くて、、、、怒っていることが伝わってきて余計に視線を変えられない
「・・・・おい、聞いてんのか?有希」
名前を呼ばれたとの同時に、掴まれた右腕がぐっとやや強く握られて
私はゆっくりと身体をその相手に向ける
:08/08/17 21:29
:PC
:61JlzwEo
#139 [みぉり]
「・・・・・・・凪」
視線を移した先にいたのは、いつもの笑顔ではなく
眉間にシワを寄せて、じっと私を見つめる凪の姿だったー・・・・
:08/08/17 21:33
:PC
:61JlzwEo
#140 [みぉり]
凪のその鋭い視線に思わず目を逸らしそうになる。
でも、なんとかこの状況を上手く説明しなきゃ、、、、後をつけたことがばれない様に言い訳しなくちゃ
そう思って口を開く
「あのっ・・・これは・・・」
けど、口を開いてはみたものの、上手い言葉が見つけられない
:08/08/17 21:52
:PC
:61JlzwEo
#141 [みぉり]
「ーーっ」
何も言えなくて、凪の目が怖くて、、、、俯いてしまった
「・・・・はぁ、お前さ」
凪がため息をついてから何かを言いかけた瞬間、
「なっちゃぁぁぁん」
鼻につくくらい、媚びてる甘ったるい声が聞こえて、凪の声を掻き消した
:08/08/17 23:42
:PC
:61JlzwEo
#142 [みぉり]
その声に顔を上げると、凪が掴んでいた私の腕を離して
抱きついてきた女性を抱き留める様子がスローモーションの様に私の視界に飛び込んできた
「・・・・悠里(ユウリ)、危ねぇよ」
凪は仏頂面をしながらも、その女性に向き直って声をかける
:08/08/18 00:17
:PC
:WiNzS.oo
#143 [みぉり]
「平気、だってなっちゃんは絶対抱きとめてくれるもん」
”悠里”と呼ばれた女性は、上目遣いで凪に応える
凪は”はぁ”とため息を吐きながらも、さっきまで私の腕を掴んでいた手で”悠里”さんの頭にぽんぽんと手をのせた
”嫌だ””触らないで”
:08/08/18 00:20
:PC
:WiNzS.oo
#144 [みぉり]
そんな気持ちが胸の中をぐるぐる回っていたけれど、目の前の光景から目を離せなかった
”悠里”と呼ばれた女性・・・いや、女の子・・・・かな
ぱっと見、私とそんなに年が変わらない様に思う
小さくてふわりとしていて、ピンクのワンピースが良く似合ってる
すごく可愛い女の子
その子と凪がぴったりと寄り添っている姿はとても絵になって、、、
・・・・・やだよ。
:08/08/18 00:29
:PC
:WiNzS.oo
#145 [みぉり]
そんなに凪に触れないで、、”なっちゃん”なんて・・・・呼ばないでよ
”悠里”さんはそんな私に気づいたのか、チラリと一瞬私を見た
その目があまりに鋭くて、可愛いのにしっかりと”女”としての気を発していて
私は思わず、身体がびくっと強張ってしまった
「ね、なっちゃん?先に部屋いってるから、、、鍵ちょーだい」
:08/08/18 00:34
:PC
:WiNzS.oo
#146 [みぉり]
「は?なんでそんなー・・・・っ」
凪は困惑した顔で応えていたが、次の瞬間はっとしたように黙った
”悠里”さんはそんな凪を見て、ふっと笑って頬に手を添える
「ね?鍵ちょーだい?」
再び、話かける”悠里”さんは女の顔で、
恋愛に疎い私にだって、凪との関係がはっきりわかった。
凪は、ふっと笑ってポケットから鍵を出して”悠里”さんに渡す
:08/08/18 00:38
:PC
:WiNzS.oo
#147 [みぉり]
「ん、失くすなよ」
「へへ、サンキュー」
”悠里”さんは凪の頬に軽くキスをして、手を振りながら去っていった
去り際、しっかりと私に不敵な笑みを浮かべながら
:08/08/18 00:40
:PC
:WiNzS.oo
#148 [みぉり]
彼女が去って、残った凪と私の間に沈黙が流れた
今の・・・・彼女・・・なんだ
それを理解するのと同時に、
自分の心がこれまでにないくらい息苦しくなっていく
「・・・・・有希」
:08/08/18 00:44
:PC
:WiNzS.oo
#149 [みぉり]
びくっ・・・・
凪の声にはっと我に返った
「あいつはー・・・」
いやだ。凪の口から彼女の紹介なんて聞きたくないっ
そう思うが早いか、自然と口を開いていた
「可愛いね、今の子、凪の彼女でしょ??」
:08/08/18 00:47
:PC
:WiNzS.oo
#150 [みぉり]
「え・・・?」
凪が驚いた顔をしたけど、私は満面の笑顔で続ける
「隠さなくていいよぉ!!っていうか、あんな可愛い彼女いるならさっさと教えなさいよ!!水臭いなぁ〜」
いつもと同じ様に笑えてるかな、
変じゃないかな
:08/08/18 00:54
:PC
:WiNzS.oo
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