宝物。
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#172 [みぉり]
「悠里と修は?」
「裏です・・・俺のせいでちょっとこじれさせちゃったけど・・・・すぐ戻るんで平気だと思いますよ」
「お前が言うなっつーの(笑)」
石田先生の突っ込みに苦笑いしながら、有希の悲しそうな顔を思い出して、またため息が出た
「・・・・あれで良かったの?」
:08/08/18 03:31
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#173 [みぉり]
いつの間に従業員部屋から出てきたのか、悠里の声が聞こえて顔を上げると
石田先生の横にちょこんと座る悠里の姿があった
「あぁ・・・・ありがとな、悠里」
礼を言う俺に、隣から”ごほん”という咳払いが聞こえて横を見ると
悠里同様、いつの間にかカウンターに入ってきた修さんの姿があった
:08/08/18 03:34
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#174 [みぉり]
「修さん・・・本当にすいませんでした」
俺が再び、頭を下げて謝ると修さんは”悠里に軽く聞いたから”と言って俺の背中をぽんっと叩いて、入ってきたオーダーを捌いていく
「凪、ごめんね?修ちゃんにちょっとだけ・・・話しちゃった」
悠里が俺に申し訳なさそうに言う
:08/08/18 03:40
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#175 [みぉり]
「いや、むしろ悠里に嫌な思いさせた俺が悪いし・・・修さんになら・・・別に聞かれてもいいよ」
笑顔で返す俺にほっとしたのか、悠里はにっこり笑っていつもの様に時折、修さんと目で会話をしながら飲み始めた
ちなみに、幼く見られがちな悠里だがこれでも22歳の大人だ
:08/08/18 03:45
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#176 [みぉり]
修さんはこの店のオーナーで、友達の今泉恭平の兄
悠里はその恋人で、今年の2月まで5年間アメリカに留学していた大学生
石田先生は、俺の通う潮見高校の担任でこの店の常連さん、修さんとは幼馴染らしい
:08/08/18 03:49
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#177 [みぉり]
「凪、お前、今日はもういいから上がれ」
「え・・・でも」
「いいから上がれ、っつーかそんな顔じゃ接客できねぇだろ?」
修さんが自分の眉間を指差しながら言う仕草に、俺は初めてこれまで眉間にシワを寄せて、困った顔で仕事していたことに気づいた
「すいませんっ・・・・有難うございます」
:08/08/18 04:00
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#178 [みぉり]
修さんと悠里達を含めた周りのお客さんに挨拶をしながら、従業員部屋に入った
バタンッー・・・・
扉を閉めると同時にどっと疲労感が襲ってきて、思わずソファにダイブして目を瞑った
:08/08/18 04:03
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#179 [みぉり]
迂闊だった
まさか有希が後を付けてくるなんて思いもしなかった
店へ向かう途中に感じた違和感の正体が、
店内に入って見つけた有希の姿で、すぐにわかった
どこにいたって一瞬でわかる、見つけられる
:08/08/18 04:07
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#180 [みぉり]
有希に気づいたけれど、どうしたら良いかもわからずにいつも通りに接客していた
勿論、常に視界に入るようにはしていたけれど・・・・
元々大人っぽい有希なのに、あんな服装をされては誰も未成年であるとは気づくわけもなく、
あろうことか、カクテルのオーダーまでしやがった
:08/08/18 04:10
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#181 [みぉり]
酒なんて飲ませられない。
有希は覚えてないだろうが、正月にちょっとチューハイを飲ませたら途端に酔っ払ってしまったのだ
そんな有希に、ここで酒を飲ませるわけにはいかない
そう思った俺は、修さんに頼んで代わりにシェーカーを振らせてもらってほとんどアルコールの入っていないカクテルを作った
:08/08/18 04:20
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