宝物。
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#310 [みぉり]
思わず笑ってしまったけれど、余計に涙が込み上げて来てどうしようもない
「・・・・・・・・」
森君が目の前に立っているのもわかっているけど、嗚咽を堪えきれない
「うっ・・・うぇ・・っ」
ぐいっ
:08/10/26 00:17
:PC
:WmVD4FgU
#311 [みぉり]
コンクリートの黒い染みだったはずの視界が一変して、真っ白になった
思わず、目を見開いて両手を動かすとそこには温かいぬくもり
「泣け」
さっきよりもずっと近い距離で聞こえる声
:08/10/26 00:20
:PC
:WmVD4FgU
#312 [みぉり]
「わけわかんねぇけど・・・・・気が済むまで泣けよ」
ぎゅうっと力をこめて私を抱きしめるそのぬくもりに
なぜだか、許された気持ちになった
森君の腕にしがみついて、声を上げて、泣いた
:08/10/26 00:37
:PC
:WmVD4FgU
#313 [みぉり]
━━━━ーーーーー…………
凪side
「ーーーっはぁっ・・・はぁっ・・・っ」
階段を一気に駆け上がり、開け放たれたままの扉から見えたのは
有希が男に抱き締められている姿だった
思わずその場に固まった
:08/10/26 00:40
:PC
:WmVD4FgU
#314 [みぉり]
なん・・・だ・・・?
有希が・・・・男・・・と・・・・
抱き締めている男の顔はここからは見えない
けど、その男を有希は突き飛ばすわけでもなく受け入れている
俺が二人の姿を見つけてから、数十秒経っても離れる様子は、ない
:08/10/26 01:10
:PC
:WmVD4FgU
#315 [みぉり]
俺の思考はパンク寸前で、目を離すことが出来ずに居た
有希が俺の知らない男と一緒にいる所なんて、これまでたくさん見てきた
みんな『友達』なんだと思ってた
だけど、今目の前にあるこの光景が示すのは『友達』とは思えない
:08/10/26 01:55
:PC
:WmVD4FgU
#316 [みぉり]
・・・・なんだよ・・・・なんなんだよこれはっー・・・
立ち尽くしていた両手を強く握り締める
有希っー・・・・俺のこと、好きだって言ってたんじゃねぇのかよ?!
つい、二日前のことだぞっ?!?!
「・・・・ーっ」
:08/10/26 01:57
:PC
:WmVD4FgU
#317 [みぉり]
喉元まで出掛かった言葉に、驚いた
何・・・考えて・・・・
俺は有希にそんなことを言える立場ではないのに
有希を傷つけて、それでも尚、金曜の夜がなかったかのように接しているのに
:08/10/26 02:03
:PC
:WmVD4FgU
#318 [みぉり]
自分でついた嘘に、今更ながら激しい後悔が打ち寄せる
もし・・・もしも、あの金曜の後に素直に言っていたら違ったんだろうか
本当は彼女もセフレも居やしないと、そう伝えていたら
有希の涙を見ることも、その想いを知ることもなく
いつものように、笑ってなんてことのない会話を楽しんでいられたんだろうか
:08/10/26 02:09
:PC
:WmVD4FgU
#319 [みぉり]
そう考えて、首を振った
違う・・・そんなタイミングはたくさんあったじゃないか
だけど、俺はっ・・・・結局、怖くて言えないだけなんだ
あの日、あの金曜の夜、俺は心のどこかでラッキーだと思った
有希と離れられる良いチャンスだと、そう思ったんだ
:08/10/26 02:16
:PC
:WmVD4FgU
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