宝物。
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#322 [みぉり]
そんな気持ちを抱えたまま、見ていた二人がすっと離れるのが見えた
どこかほっとしたような、そんな気持ちを抱いた瞬間
一気に血の気がひいた
:08/10/26 02:33
:PC
:WmVD4FgU
#323 [みぉり]
離れたことではっきりと見えた有希は、間違いなく泣いていた
いや、泣いた後だったー・・・・
遠くからでもわかる、その表情で、仕草で、身体の呼吸する動きで
きっと嗚咽するくらい泣いていたんだ
:08/10/26 02:34
:PC
:WmVD4FgU
#324 [みぉり]
思わず、駆け出しそうになったが、足を止めた
「・・・−っ」
有希が、俺の見たこともないような笑顔で抱き締めていた男に話しかけていたから
俺は、有希の涙を見てとっさに、抱き締めている男のせいだと思った
だから駆け出そうとした
:08/10/26 02:37
:PC
:WmVD4FgU
#325 [みぉり]
でもそれは違う、絶対に違う
有希は笑ってる、きっと抱き締めていた男に慰められていたんだ
有希の笑顔でそれが十分にわかった
:08/10/26 02:39
:PC
:WmVD4FgU
#326 [みぉり]
俺は少しずつ、後ろに下がりながらやがて向きを変えて階段を折り始めた
ゆっくり、静かに、でも確実に
有希と
抱き締めていた男から離れた
:08/10/26 02:47
:PC
:WmVD4FgU
#327 [みぉり]
俺のせい・・・・か・・・・?
有希が泣いたのも、他の男を頼ったのも
全部、全部・・・・・俺のせいじゃないか
:08/10/26 03:04
:PC
:WmVD4FgU
#328 [みぉり]
「はっ・・・・・」
自嘲的に笑いながら玄関に向かって歩く
日が傾いてきて、うっすらオレンジ色に染められた廊下に俺の足音だけ響いていた
・・・・・有希、ごめん
:08/10/26 16:31
:PC
:WmVD4FgU
#329 [みぉり]
ごめんな
いつだって、お前は真っ直ぐに俺に向き合ってきてくれたのに
俺がはっきりせずに、
遠まわしにお前から距離を取ろうとしたから
訳がわからず困惑しているだろうに、完璧に繋がりを断ち切ることは怖くて
:08/10/26 16:35
:PC
:WmVD4FgU
#330 [みぉり]
表面的な『幼馴染』を装ってしまってるんだ
互いにその違和感を隠し切れないのに、それでも互いに突き放せずにいる
あの金曜の夜からまだ1週間も過ぎていないのが実際で
だけど、俺も有希も、互いのこの空気に耐えられなくなってるのも事実
:08/10/26 16:40
:PC
:WmVD4FgU
#331 [みぉり]
有希は、本当は俺に聞きたいはずだ
いつもなら、すごい剣幕でまくしたてて話をしていたはずだ
『なんでバイトのこと、教えてくれなかったの』
『セフレって何?!何考えての?!』
有希が言うだろう台詞と顔がすんなりと想像出来て、思わず笑った
:08/10/26 16:49
:PC
:WmVD4FgU
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