宝物。
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#330 [みぉり]
表面的な『幼馴染』を装ってしまってるんだ
互いにその違和感を隠し切れないのに、それでも互いに突き放せずにいる
あの金曜の夜からまだ1週間も過ぎていないのが実際で
だけど、俺も有希も、互いのこの空気に耐えられなくなってるのも事実
:08/10/26 16:40
:PC
:WmVD4FgU
#331 [みぉり]
有希は、本当は俺に聞きたいはずだ
いつもなら、すごい剣幕でまくしたてて話をしていたはずだ
『なんでバイトのこと、教えてくれなかったの』
『セフレって何?!何考えての?!』
有希が言うだろう台詞と顔がすんなりと想像出来て、思わず笑った
:08/10/26 16:49
:PC
:WmVD4FgU
#332 [みぉり]
屋上にいた有希を見上げて、視線を逸らされた時
背筋がぞっとした
俺から離れると決めたはずなのに、有希に逸らされたのが怖かった
気付いたときには、屋上へ向かって走っていた
:08/10/26 16:56
:PC
:WmVD4FgU
#333 [みぉり]
「・・・・・なんて言うつもりだったんだか」
扉から見えたのは、俺にとって衝撃的なものだったけど
仮に、有希が一人で居たとして俺は屋上に脚を踏み入れられたのだろうか
涙を流している有希に言葉をかけるなんて事をする勇気があったのだろうか
:08/10/26 22:12
:PC
:WmVD4FgU
#334 [みぉり]
いつのまにか、玄関に辿り着いて靴を履き替えようとして気付いた
・・・・・外靴のままだ、俺
靴を履き替えることを忘れるくらい、急いで屋上に向かっていたらしい
それくらい、有希に突き放されることが怖いんだ
・・・・・・・自分からはそうしたくせに、
:08/10/26 22:18
:PC
:WmVD4FgU
#335 [みぉり]
そのまま玄関を通り、再び校門へと向かって歩く
有希と目が合った場所まで来て・・・・再び、屋上を見上げたがそこに二人の姿はなかった
有希は俺を好きだと言った
それを聞いて、どうしたらいいかわからなくなった
:08/10/26 22:20
:PC
:WmVD4FgU
#336 [みぉり]
だけど、同時にものすごく安心したんだ
あんな事を言って、軽蔑されたと思っていたから
有希の想いを聞いた時、本当に心の底から安堵したんだ
だけど・・・・・俺にとって有希は『幼馴染』でしかない
:08/10/26 22:22
:PC
:WmVD4FgU
#337 [みぉり]
俺にとって有希は、家族みたいなもので『好き』とか『嫌い』という枠に収まらない
それは有希も同じだと思っていた
思っていたのに・・・・実際は違っていて、所詮は俺がそう思い込んでいただけだった
中学の時から、彼女がいないなんて事はなかった
:08/10/26 22:31
:PC
:WmVD4FgU
#338 [みぉり]
中には俺から、告白して付き合った人だっている
だけど、いつも最後は俺が振られて終わるんだ
俺なりにいつだって一生懸命に相手と向き合っているつもりなのに
決まって最後は『恋愛ごっこはやめにしよう』って言われる
俺の付き合うって事は『相手を好き』だからじゃなくて『恋愛がしたいだけ』だと思われるんだ
:08/10/26 22:34
:PC
:WmVD4FgU
#339 [みぉり]
ふぅっとため息をつきながら、家路を辿る
傾きかけていた陽は今や完全に夕陽と化して、空を真っ赤に染めていた
:08/10/26 22:38
:PC
:WmVD4FgU
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