宝物。
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#401 [みぉり]
そんなことを思ってみても、後の祭りでなんとも言えない空気が流れてしまった
互いに、沈黙
…………うぅ……私ってバカ?
いや、だってさ?なんか、こー…森くんが淋しそうだったし、励ましたかったから……いやいや、でも撫でるのは子ども扱いみたいだったかな……うー……
真っ赤な顔を見合わせたままだったのを破ったのは森くんだった
:08/11/13 04:22
:N905i
:S4B9qLtA
#402 [みぉり]
「…………バカ、じゃねぇの///」
「はっ!?バカってッ……いや、バカかもだけど……だって…………うーん、なんか………うん、撫でてしまいました………。」
バカ呼ばわりされて言い返したかったけど、
相変わらず真っ赤な顔で
必死に紡いでくれた言葉を
無碍には出来なくて、
ぺこりと下げた頭をあげると、
少し薄くなった赤い顔で、笑う姿に私もつられた
:08/11/13 04:27
:N905i
:S4B9qLtA
#403 [みぉり]
「…………帰るか」
「うん」
一息ついて、静かに教室を後にする
廊下はもちろん真っ暗で
どちらともなく言い出した
しりとりをしながら玄関へと歩いた
「……マンゴー」
「胡麻」
「また”マ”!?……もーないよぅ」
「まだまだあるだろ……どんだけレパートリー少ないんだよ」
:08/11/13 04:34
:N905i
:S4B9qLtA
#404 [みぉり]
呆れる森くんに軽くパンチをいれて
また笑って、靴を履く
「…………無理すんな」
「え」
先に靴を履き終えた森くんが、一歩前に出て言う
:08/11/13 04:37
:N905i
:S4B9qLtA
#405 [みぉり]
「俺がさっき話したことを変に考えんな」
「………う…無理だよ」
素直にうん、と言える程簡単なことではなくて
どうしたって考えてしまう
私も、もしかしたら……と思ってしまう自分がいるのを
森くんだって気付いているからこそ、話しているんだ
:08/11/13 04:41
:N905i
:S4B9qLtA
#406 [みぉり]
「………さっき、後悔してるかって聞いたよな?」
「うん………してないとも言いきれないって」
「………一つだけ、」
「ん?一つだけ?」
玄関を出て、ゆっくりと並んで歩く
「………伝えればよかった、と思う自分がいる」
:08/11/13 04:45
:N905i
:S4B9qLtA
#407 [みぉり]
思わず歩みが止まりそうになった
「混乱、させちまったから……素直に伝えて振られる方がよかったんじゃないか、と思う時がある」
「……………なんで、伝えなかったの?」
「”伝えなかった”んじゃなくて、”伝えられなかった”んだ」
”?”が頭を駆け回る私を横目に、森くんはクスリと笑って空を仰ぐ
:08/11/13 04:50
:N905i
:S4B9qLtA
#408 [みぉり]
「…………怖かった、ただそれだけさ」
「……………そっ、か」
「なのに、昼間はあんな言い方しちまった……やってみなきゃわかんねぇ…なんて、俺が言えた立場じゃないのに」
:08/11/13 04:53
:N905i
:S4B9qLtA
#409 [みぉり]
そう言って立ち止まった森くんに合わせて、私も足を止める
今日一日だけで、森くんの色んな顔を見た気がする
そんな事を思いながら見上げた先の森くんは、
眉間にシワを寄せるわけでなく、
けれども真剣な面持ちで私を見据えていた
「・・・・・やるだけやってみるのもひとつだ、俺みたいに諦めるのが全てじゃねぇよ」
「・・・・・・・うん」
:08/11/13 19:56
:PC
:C/s/P5Ak
#410 [みぉり]
こくんと頷いた私を確認して
歩き出した森くんを追うように私も帰路へとついた
━━━━ーーーー…………
:08/11/15 04:38
:PC
:B3JgZ0dY
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