宝物。
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#422 [みぉり]
なんてことを思いつつ
きっと、直後に母親か姉の大声が響き渡ると予想して
俺はぎゅっと目を瞑った
・・・・・・が、聞こえたのは予想もしていなかった声
「ちょっと!いい加減、起きなって!!あんた、新学期始まったばかりなのにもう遅刻するつもり?!」
自分の耳を疑った
だって今、聞こえたのはー・・・・・
ガバッ
:08/11/16 02:27
:PC
:/t1FCHRM
#423 [みぉり]
「・・・ゆ・・・・・うき」
勢いよく起き上がった俺の目の前にいるのは
布団を右手に掴みつつ、両手を腰に当てて
仁王立ちしている有希の姿
「おま・・・・なんで・・・・」
突然の事にぽかんとしたままの俺
それを見下ろす有希は、
毎朝俺を起こしていた中学の頃のようなやや呆れた顔
:08/11/16 02:32
:PC
:/t1FCHRM
#424 [みぉり]
「なんでって・・・・・こっちが聞きたいっつの、
もう七時半すぎてるんですけど?
どうやったらこんな時間まで寝続けようと思うかな」
言いながら布団をベットの端に寄せて
雑誌が散乱している俺の部屋をちょこちょこ片付け始めた
ぽかんとその様子を見つめていると
くるりとこちらに向き直る
「・・・・・何してんの?
早くしないと遅刻だってば!!
さっさと顔洗って準備してきなさーい!!」
:08/11/16 02:36
:PC
:/t1FCHRM
#425 [みぉり]
「へっ・・・・あっ、おぅ!!」
有希の言葉に押され、
慌てて洗面所へ駆け込み顔を洗う
冷たい水が寝ぼけた頭をシャキンとさせる中
徐々に、意識が覚醒する
ちょっと待て・・・・
どういうことだよ?
なんで有希が俺を起こしに来てんだ?
っつぅか、
思いっきり前と同じになってんじゃないか?
:08/11/16 02:41
:PC
:/t1FCHRM
#426 [みぉり]
混乱する頭を抱えながら
着替えるために再び部屋へ戻る
その途中、覗いた居間には誰もおらず
既に両親、姉は出勤したあとだった
トントントン・・・・・・ガチャ
階段を上りながら
なんて声を掛けるか
ぐるぐると悩みながらも
辿り着いた自室の扉をあけて
俺の視界に入ったのは
昨日、俺が壁から外した大量の写真の一枚を
手にとって見ている有希の姿
:08/11/16 02:49
:PC
:/t1FCHRM
#427 [みぉり]
「ーーっ!!!!」
その場に思わず硬直してしまった
そんな俺に気付いた有希がこちらに振り向く
俺はその振り向くまでの瞬間
有希がまた昨日のような
涙顔になっているのではないかと不安になり
咄嗟に、うつむいてしまった
やばいっ・・・・くそ、
昨日ちゃんと片付けりゃ良かった
まさに後悔、先に立たず
:08/11/16 02:52
:PC
:/t1FCHRM
#428 [みぉり]
さっきまで、、、
有希があまりに普通に接してきたとき
ほっとした
昨日は、俺から離れると覚悟したはずなのに
有希が本当に以前のように接してきたから
嬉しかった
けれど
この写真の山を見てしまった有希のことだ
きっと、さっきまでのようには居られなくなっている
:08/11/16 02:54
:PC
:/t1FCHRM
#429 [みぉり]
どうしよう
俺はきちんと有希に言えるのだろうか
有希の気持ちを知っている事
その気持ちには応えられない事
・・・・・・・距離を取ろうと思っていること
まさか、こんな急なタイミングで
言う羽目になるとは予想もしていなかったのだ
だけど
写真の山を有希が見てしまった今、
きちんと話す絶好のチャンスなのかもしれない
:08/11/16 02:58
:PC
:/t1FCHRM
#430 [みぉり]
でもなんて切り出したらいい?
一瞬で、そんな事が
頭を一気に駆け巡り
固まってしまった俺に聞こえたのは
またまた予想だにしていなかった有希の言葉
「写真、外したんだねぇ・・・・
って、そら彼女にとって気持ちのいいものじゃないもんね!
あ、これ、もし捨てるんならもらっていい?
」
:08/11/16 03:01
:PC
:/t1FCHRM
#431 [みぉり]
「はっ?!」
あまりに明るいその声に
慌てて顔を上げると
その先の有希は、驚いた顔で
「何?そんな変なこと言った??」
写真を片手に
不思議そうに首を傾げていた
「・・・・いやっ・・・別に・・・んなことはねぇ・・・」
「?何よ、変な凪」
:08/11/16 03:08
:PC
:/t1FCHRM
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