宝物。
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#431 [みぉり]
「はっ?!」


あまりに明るいその声に
慌てて顔を上げると
その先の有希は、驚いた顔で


「何?そんな変なこと言った??」


写真を片手に
不思議そうに首を傾げていた


「・・・・いやっ・・・別に・・・んなことはねぇ・・・」

「?何よ、変な凪」

⏰:08/11/16 03:08 📱:PC 🆔:/t1FCHRM


#432 [みぉり]
くすりと笑って
手にしていた写真を戻す


「あっ!!凪、急がないとマジで遅刻するから!!
早く着替えて!!
私、下で待ってるから」


時計を確認し
慌てて俺の部屋を出て行く有希を
目で追いながら
とりあえず、制服に着替える

⏰:08/11/16 03:13 📱:PC 🆔:/t1FCHRM


#433 [みぉり]
どうなってんだ?
すっかり元通りになってねぇか?


”?”が飛び交う頭を抱えつつ
着替えを済ませ
鞄を持って部屋を出る


トントントン・・・・


「凪、チャリ?」


階下の玄関には
既に、靴を履き終えた有希が待っていた

⏰:08/11/17 03:24 📱:PC 🆔:b2/wfidM


#434 [みぉり]
「あ・・・・おう」
「じゃ、乗っけて〜」


扉を開けて
先に外へと出る有希の後を
困惑する頭を抱えながら追う


だけど
心の奥では心底、安心していて
このまま
何もなかったようにしていれば

これまでと
同じ俺達で居られるじゃないかと

⏰:08/11/17 04:23 📱:PC 🆔:b2/wfidM


#435 [みぉり]
あんなに昨日、
悩んで決意をしたはずなのに

目先のこの安堵感を
手放したくなくて


この時の俺は
有希がどんな想いで

俺と幼馴染でいようとしていたのかなんて
これっぽちも考えていなかった


いつも
どんな時も

俺は自分のことしか見えていなかったんだー・・・・・

⏰:08/11/17 04:25 📱:PC 🆔:b2/wfidM


#436 [みぉり]
━━━━―――――…………
それから
毎日はあっという間に過ぎていって

有希と俺は
以前のまんまの幼馴染

あまりに普通すぎるから
俺のことを好きだと
そう言って泣いていた有希は

実は幻だったんじゃないかって
そう思ってしまうくらいだった

⏰:08/11/17 04:40 📱:PC 🆔:b2/wfidM


#437 [みぉり]
俺が恭ちゃんに自分の罪を告白したのは
そんな毎日の中でのこと

あかりを苦しめているきっかけは俺だって
本気であかりを好きな恭ちゃんには
知らせなきゃいけないって
そう思ったから


恭ちゃんは泣きながら
まとまりのつかない俺の話を
黙って聞いてくれた

俺はそれこそ
殴られるんじゃないかって
内心ビクビクしてたのに

⏰:08/11/17 04:44 📱:PC 🆔:b2/wfidM


#438 [みぉり]
話終えると
俺の頭を静かにぽんぽんと撫でて


『わかった、ありがとう』


ただそれだけを言って
にっこり笑って
屋上を後にした

⏰:08/11/17 04:46 📱:PC 🆔:b2/wfidM


#439 [みぉり]
残された屋上で
俺の頭をよぎるのは


あの夏の日の
有希の涙


俺があかりを苦しめている原因だと知ったら
きっと有希は俺を軽蔑するだろう


ずっと騙してきたのだと
そう思って俺から

今度こそ
本当の意味で離れていってしまうのだろう

⏰:08/11/17 13:35 📱:PC 🆔:b2/wfidM


#440 [みぉり]
「………いつまで持つかな」




今のこの関係はどれだけ続けられるんだろう


いつかは
あかりにも、有希にも打ち明けたい


だけど
せめてその時までは、
このままで居させてほしいー……

⏰:08/11/23 15:37 📱:N905i 🆔:zeHVN8cs


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