宝物。
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#433 [みぉり]
どうなってんだ?
すっかり元通りになってねぇか?
”?”が飛び交う頭を抱えつつ
着替えを済ませ
鞄を持って部屋を出る
トントントン・・・・
「凪、チャリ?」
階下の玄関には
既に、靴を履き終えた有希が待っていた
:08/11/17 03:24
:PC
:b2/wfidM
#434 [みぉり]
「あ・・・・おう」
「じゃ、乗っけて〜」
扉を開けて
先に外へと出る有希の後を
困惑する頭を抱えながら追う
だけど
心の奥では心底、安心していて
このまま
何もなかったようにしていれば
これまでと
同じ俺達で居られるじゃないかと
:08/11/17 04:23
:PC
:b2/wfidM
#435 [みぉり]
あんなに昨日、
悩んで決意をしたはずなのに
目先のこの安堵感を
手放したくなくて
この時の俺は
有希がどんな想いで
俺と幼馴染でいようとしていたのかなんて
これっぽちも考えていなかった
いつも
どんな時も
俺は自分のことしか見えていなかったんだー・・・・・
:08/11/17 04:25
:PC
:b2/wfidM
#436 [みぉり]
━━━━―――――…………
それから
毎日はあっという間に過ぎていって
有希と俺は
以前のまんまの幼馴染
あまりに普通すぎるから
俺のことを好きだと
そう言って泣いていた有希は
実は幻だったんじゃないかって
そう思ってしまうくらいだった
:08/11/17 04:40
:PC
:b2/wfidM
#437 [みぉり]
俺が恭ちゃんに自分の罪を告白したのは
そんな毎日の中でのこと
あかりを苦しめているきっかけは俺だって
本気であかりを好きな恭ちゃんには
知らせなきゃいけないって
そう思ったから
恭ちゃんは泣きながら
まとまりのつかない俺の話を
黙って聞いてくれた
俺はそれこそ
殴られるんじゃないかって
内心ビクビクしてたのに
:08/11/17 04:44
:PC
:b2/wfidM
#438 [みぉり]
話終えると
俺の頭を静かにぽんぽんと撫でて
『わかった、ありがとう』
ただそれだけを言って
にっこり笑って
屋上を後にした
:08/11/17 04:46
:PC
:b2/wfidM
#439 [みぉり]
残された屋上で
俺の頭をよぎるのは
あの夏の日の
有希の涙
俺があかりを苦しめている原因だと知ったら
きっと有希は俺を軽蔑するだろう
ずっと騙してきたのだと
そう思って俺から
今度こそ
本当の意味で離れていってしまうのだろう
:08/11/17 13:35
:PC
:b2/wfidM
#440 [みぉり]
「………いつまで持つかな」
今のこの関係はどれだけ続けられるんだろう
いつかは
あかりにも、有希にも打ち明けたい
だけど
せめてその時までは、
このままで居させてほしいー……
:08/11/23 15:37
:N905i
:zeHVN8cs
#441 [みぉり]
━━━ーーーーー…………
有希side
「…………疲れた」
放課後の屋上
すっかり習慣となった独り言を呟きながら
空を見上げる
凪と以前のような幼馴染みに戻って数週間
たまに部屋に行ったり、
あかりを交えてご飯をしたり
それなりに
演じられてると思う
:08/11/23 15:46
:N905i
:zeHVN8cs
#442 [みぉり]
だけど
つらい
普通に装うことが
こんなにもつらいなんて
凪が通りすがりの子に話し掛けられるのは日常のこと
学内だって
学外だって
それくらい人気者
:08/11/23 18:55
:N905i
:zeHVN8cs
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