宝物。
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#51 [みぉり]
「はぁ、私ってばとうとう幻聴が聞こえ・・・・」


「だからため息つくと幸せ逃げるって」


「?!?!?!?!」


今度は背後から聞こえた声に勢いよく振り向くとそこには、一人の男の子が立っていた。

⏰:08/06/29 20:26 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#52 [みぉり]
「いいいいいいつからそこにっ」


上手くロレツの回らないままではあったが、なんとか疑問をぶつける


「え?あんたが入ってくる前からあそこで寝てたんだよ」


そういって指差した先は、いつもあかりとお弁当を食べてる場所


・・・・・そりゃ扉からは見えないわけだわ

⏰:08/06/29 20:47 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#53 [みぉり]
頭をがくっと落として再びはぁっとため息をつく


「またため息かよ・・・・」


呆れたような口調の男の子の声が頭上に降り注ぐ。


その声がもやもやしていた気持ちに拍車をかけた



・・・・黙って聞いてりゃなんなのよ、私がため息つくのがそんなにいけないわけ?!

⏰:08/06/29 21:26 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#54 [みぉり]
一言いってやろうと顔をあげると、思っていたよりも近くにその顔があって思わず後ろのフェンスに寄りかかってしまった



ちちちち近っっ!!!



「ぷっ・・・・」



見ると男の子は私のその姿がおかしかったのか、吹き出していた。

⏰:08/06/29 21:37 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#55 [みぉり]
ちょっと・・・・この人、かなり失礼じゃない?!


いい加減むかっとしてきた私は、身体をフェンスから起こして腕を胸の前で組んで立った。


が、それでもその男の子は悪びれる様子もなく、くくっと笑っている



何よこの人?!?!うちの学年にこんな奴いたっけ?!

⏰:08/06/29 21:41 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#56 [みぉり]
むっとしながらも、その男の子のブレザーに目を向けるとその校章のエンブレムカラーは青、


塩見高校は学年ごとに、エンブレムカラーが異なる


といっても赤、青、黄色の3色が毎年順番に採用されていくだけなので、進級するとカラーが変わるというわけではない。


今年入学の1年は青、私たち2年は赤、3年は黄色なのが今年のパターン


つまり、、、私を笑っているこの男の子はつい1週間前に入学したばかりの1年生

⏰:08/06/29 21:50 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#57 [みぉり]
1年っ・・・年下じゃん!!こんな態度でかいくせに?!


思わず驚いてエンブレムを見つめていると、その視線に気づいたのか男の子が笑うのをやめて私に向き直った


「・・・・なんだよ」


「えっ?!?!別に何もっ」


今度は打って変わって不機嫌そうな眼差しで私を見てくる


何なのこの子〜〜〜〜っ

⏰:08/06/29 21:55 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#58 [みぉり]
むかついていたはずの気持ちはどこへやら、男の子の視線に背筋がぴんと伸びてしまった


漂っている空気は重くて、なんとかこの場をやりきろうと口を開く



「やっ・・・なんていうか、、タメかなぁ〜って思ってたらエンブレムが青だから1年なんだなぁって」


そこまで言うと、その男の子は「ちっ」と舌打ちをして私から目を逸らした

⏰:08/06/29 22:00 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#59 [みぉり]
はっ?!今、舌打ちしたね?この子・・・・舌打ちしたいのはこっちだっつーのよ



一度はその子の態度に、消え失せたはずの怒りがその舌打ちによって再びこみ上げる



「・・・・・ちょっと」



「・・・・あ?」

⏰:08/06/29 22:03 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#60 [みぉり]
「あ?じゃないわよ・・・・何よ今の舌打ち」


「なんだっていいだろうが」


面倒くさそうに相変わらず、視線を逸らしたままそう言い放つ


むかっ・・・・


「・・・・ふぅ〜〜〜〜ん、ま、確かになんでもいいわ」


「はぁ?・・・じゃあ言ってくんなよ」

⏰:08/06/29 22:07 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#61 [みぉり]
「今のは理由は何でもいいって意味よ、だけど初対面の人間にいきなり舌打ちするのは失礼じゃないの?」


私は再び、腕を胸の前で組んで男の子をキッと見る


が、男の子は目を合わせようとはせずに片手をポケットに突っ込んだまま空いた手で頭をかいてるし・・・


むかむかっ・・・・なによこの態度

⏰:08/06/29 22:19 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#62 [みぉり]
「人と話すときは目を見て話せって習わなかった?」


むかつきつつもめちゃめちゃ作り笑顔で言う私に、男の子ははぁっとため息をついてから視線を合わせてきた


できるんなら最初っからやれっつーの!!!


・・・と心の中で思いながらも男の子の目をじっと見る。

⏰:08/06/29 22:42 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#63 [みぉり]
今の今まで気づかなかったけど・・・・もしかして


もしかしなくてもこの子すごい綺麗な顔立ちをしてる


・・・・男にしとくのもったいないなー、化粧とかしたらすごい美人になるわ



なんて、見当違いなことを考えていると目の前にいた男の子が口を開いた

⏰:08/06/29 22:45 📱:PC 🆔:Cq6KJX02


#64 [みぉり]
「はぁ〜・・・面倒くさいのにつかまった・・・」

「はっ?!ちょっと!!それ私の台詞なんですけど?!」


心底後悔したような口ぶりで言う言葉にカチンと私のスイッチが入る


「大体ねぇ〜先に話かけてきたのあなたの方でしょうが!!」


「あー・・・・あの一瞬は儚げっつーか寂しそうな感じしたからつい」

⏰:08/06/30 01:23 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#65 [みぉり]
「え・・・・」


思いもしなかった答えに言葉が詰まった


私・・・・寂しそうだった・・・?



「?なんか俺、変なこといった??」


急に勢いの失せた私を不思議そうを覗き込むように聞いてくる

⏰:08/06/30 01:28 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#66 [みぉり]
はっ


「あっ・・・ちがっ・・その・・・・なんかそう思って声かけてくれてたなんて思わなかったから」


慌てて取り繕う私に一瞬、目を丸くしたその子はふっと笑った


「いや、俺も・・・すげぇぶしつけだったし、舌打ちも・・・あんんたの言う通り失礼だったよな」


そう言ってぺこっと私に頭をさげて『ごめん』と呟く姿に拍子抜け

⏰:08/06/30 01:34 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#67 [みぉり]
なんだ・・・・思ったよりも素直じゃん


顔を上げたその子と目が合って思わず、笑うと

その子も私につられたようで一頻り、二人でくすくすと笑ってしまった


「っつーかさぁ、」

「ん?」

「なんであんなにため息ついてたわけ?」

⏰:08/06/30 01:38 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#68 [みぉり]
「・・・・・さぁ」

「なんだそりゃ、理由もなくため息でんのかよ」


私の首をすくめた姿にその子は、『変なの』とくっと笑ってからフェンスに寄りかかるように腰を下ろした


私もなんとなく、その隣に座り込む

⏰:08/06/30 01:43 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#69 [みぉり]
そこにすぅーっと心地いい風が吹いて思わず目を閉じた



あぁ、なんて気持ちがいい風



そんなことを思っていると



「あー・・・気持ちいい風だなぁ」


と、私の感じた事を全く同じ事が横から聞こえて思わず隣を見た

⏰:08/06/30 01:47 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#70 [みぉり]
「なんだよ」

「や・・・私も同じ事思ってたから・・・ちょっとびっくりして」

「あ?そーなんだ、俺達気が合うかもねー」


楽しそうに笑って私を見てそんな事を言う

・・・いや、絶対ないでしょそれ、しょっぱなからあんな険悪なムードだったのよ私ら?


何も応えずに私は乾いた笑いを浮かべてあははと返すのみ

⏰:08/06/30 01:51 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#71 [みぉり]
「あ」

「何よ??」

「っつーか、俺らってお互い名前知らない?」


はぁ?何を言い出すかと思えばそんなこと・・・

寧ろ、うちの高校内だと学年違うだけで遭遇率なんてほぼ0に近いから今後会うこともないと思うんけど・・・


そんな状況で自己紹介????

⏰:08/06/30 02:10 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#72 [みぉり]
「自己紹介しても意味ないと思うんだけど・・・」


素直に思ったままを口にすると、その子は目を丸くして


「え?なんでだよ・・・だってあんた2年でしょ?」


と訳のわからない答を返してくる



「は?いや、そりゃ2年だけど・・・なんでそれと自己紹介と何の関係が・・・」

⏰:08/06/30 02:12 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#73 [みぉり]
「3年なら今後、会うこともないだろうけど・・・2年はきっと会う事もあるだろうし」


「え?・・・どういうこと??」


ハテナが飛び交う頭を傾げながら、その子に尋ねる


「んー・・・何て言うか・・・俺ね、1年の勉強はほとんど終わっちゃってるからLHRとか、専門以外は基本2年で受けるんだよね」

⏰:08/06/30 02:17 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#74 [みぉり]
それって・・・・留年したってこと?


彼の言葉を私なりに整理してみるとそういうことになる

それなら私に堂々とデカイ態度を取ったことも、今のことも納得できるし

だけど・・・うちの学年で留年した生徒が出たなんて話聞いたっけ??

混乱気味のまま思わず『留年したの?』って呟きそうになった瞬間


「言っとくけど・・・留年じゃないからね」

⏰:08/06/30 02:20 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#75 [みぉり]
私の心を読んだかのような声が聞こえた


「え・・・違うの?」


つい、そう言ってしまうと彼ははぁっとため息をついて続ける


「まぁ、そう思われても仕方ないんだけどさ」


そういってゴソゴソとブレザーから取り出したのは学生証

うちの高校の学生証はカードタイプのもので教室内にある個人ロッカーの鍵の代わりもこなすありがたいものなのだ

それを私に突き出す様子に、戸惑いながらも受け取って視線を落とす

⏰:08/06/30 02:24 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#76 [みぉり]
学生証には彼の写真とその横に『森 陽臣(モリ ハルオミ)』と書かれていた


?名前なら口で言えばいいじゃない


そう思って顔を上げて彼を見ると、彼はそこじゃないとでも言うように名前のすぐ下を指差す

それに促されるように再び、視線を落とすとそこには生年月日が書かれていた

『4月2日生』

4月2日・・・なんとまぁ、年度初めぴったりに生まれたんだこの子

⏰:08/06/30 02:34 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#77 [みぉり]
すっごい珍しい!!・・・世の中にはたくさんいるのかもしれないけど私の周りでこの誕生日の人を見たことはない


「へぇー!!4月2日生まれなんだ!!じゃ、もし1日早かったら同級生だったんだね」


カードから顔を上げて自分でそう言ってからふと疑問、


ん?じゃあ、本当に留年したわけではなくて・・・先週入学したばかりってことよね??

でも授業の多くは2年と受ける???

⏰:08/06/30 02:37 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#78 [みぉり]
ますます困惑の私の手からカードを取り、森君は頭をかきながらそれを仕舞った


「っつーこと」


はっ?!?!?!?!?!

いやいやいや!!!今の全く説明になってませんけども?!?!


「意味がわからないままだからっ!!どういうこと??」

「だーからね?俺はわりと出来が良かったので1年の授業はほとんど独学で終えちゃってるわけ、ちなみに俺、学年主席で入学してるからね」

⏰:08/06/30 02:42 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#79 [みぉり]
「はっ?!マジすか?!」

思わず心の底から驚いて叫んでしまった

そんな私をよそに森君は『マジっす』と答えて笑う


主席で飛び級で勉強?!?!いや、違うか

本当の飛び級ってわけじゃないのよね・・・だって1年だし、うん

なんかややこしいんだなぁ〜この子も


「で、あんたとも今後関わることもあるかもしれないっつーことで自己紹介」

「え?あ、園田 有希です、誕生日は・・・・・3月29日」

⏰:08/06/30 02:46 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#80 [みぉり]
「3月29日?!近っ(笑)」


・・・言うと思った、絶対そう言うと思ったから実は話すのを一瞬ためらったのに


「そうよ・・・つい先日16歳になったばかり」

「ほとんどっつーか、俺と完璧タメじゃん(笑)」


満面の笑みでそう言う森君はなんだか・・・嬉しそう

⏰:08/06/30 02:49 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#81 [みぉり]
くそぅ・・・でも、一応形式では私のほうが先輩なのよ?

そう言ってやろうと思ったのに、森君のやたら嬉しそうで綺麗な笑顔に言葉にすることができなかった


・・・・第一印象と全く違いすぎて変な感じ


私がふぅっとため息をつくと、それを見て森君が再びあの言葉を言った



「またっ・・・ため息つくと幸せ逃げるって」

⏰:08/06/30 02:53 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#82 [みぉり]
「このため息は違うのっ」

「・・・・さっきのため息の理由、わかってんじゃん」


はっとした

思わず出た言葉に自分でも驚いて、目を見開いているのがよくわかった


「・・・言いたくないなら聞かねぇけど、言ったら楽になるかもよ?」

「・・・・・・・」

「少なくても・・・ため息の数は減るような気はする(笑)」

⏰:08/06/30 02:57 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#83 [みぉり]
ついさっき出会ったばかりの森君に、いきなりこんな話をするのは迷惑かもしれない


だけど、あかりにも話すタイミングを掴めなかった

もしかしたら、もやもやしたままでずっと過ごすことになるのかもしれない


迷う私に森君はまっすぐな目を向けてくれて・・・それに許されているような気持ちになって・・・



大きく息を吸い込んで、話すことを決めた

⏰:08/06/30 03:05 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#84 [みぉり]
☆ご案内☆
・感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3579/

よろしければ、感想・意見おねがいします!!

⏰:08/06/30 03:08 📱:PC 🆔:U0zxI.jA


#85 [みぉり]
>>83から

「・・・・幼馴染がね、いるんだ」

「へぇ・・・・男?女?」

「男。・・・・昔はね、何でも知ってるのが当たり前だったの」


ぽつり、ぽつりと言葉にしていく


今の気持ちを、もやもやを少しでも無くすために

⏰:08/07/02 02:15 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#86 [みぉり]
「ため息の理由は・・・こんなの森君や他の人からすれば変って思われるかもしれないんだけどね?その幼馴染のこと・・・最近、わからなくなって・・・」



話しながら自分の気持ちが沈んでいくのがよくわかった

だけど・・・・話し始めた想いは止まらなくてどんどん溢れてくる



「わからなくなって・・・すごく悲しくて・・・でもなんで悲しいのかもわからないの、どんなときもずっと一緒にいたわけじゃないから・・・・今までだってわからないことはたくさんあったから」

⏰:08/07/02 02:20 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#87 [みぉり]
そうだ、わからないことはこれまでも色々あったのに


どうして、今はこんなにもやもやしてるんだろう・・・・



「私は・・・あいつがバイトしてることもそのバイト先も何にも知らなかったのに・・・他の子は知ってて・・・私だけが・・・ううん、その子とあいつだけがそれを知ってるみたいで・・・なんでかすごく悲しくて・・・あいつを・・・取られたみたいで」



そうだ、私・・・凪が取られたみたいで嫌なんだ

⏰:08/07/02 02:25 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#88 [みぉり]
バイト先に・・・私の知らない凪の世界に凪を取られたみたいで



『楓』さんが、私の知らない凪を知っているようで




それがすごく、悲しくて嫌なんだ

⏰:08/07/02 02:26 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#89 [みぉり]
「好きなんだ」

「え?」

「それって、その幼馴染を好きってことじゃん?」



好き?!?!?!私が凪を?!?!?!?

いやいやいやいやいや!!!!!!!!!



「それはないよっ!!!!!」

⏰:08/07/02 04:43 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#90 [みぉり]
ものすごい大きな声で、それこそ森君がその声に驚いて目をまん丸にするくらいの大きさで叫んでしまった


「あっ・・・ごめん」


すぐに我に返って、慌てて謝ると森君もはっとした様子で


「いや・・・びっくりしたけど・・・・」



そう呟いて・・・なんとも言えない沈黙が流れた

⏰:08/07/02 04:49 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#91 [みぉり]
私はというと・・・なんだか森君の顔を見れずに俯いたままじっとコンクリートの床を見つめる



「好きじゃないんならさ・・・・聞いてみればすっきりするんじゃない?」


「え?」



森君が数分の沈黙を破って、話を続ける

⏰:08/07/02 04:50 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#92 [みぉり]
「知ってるのが当たり前だったんだろ?知らないことが悲しいんだろ?」


その言葉に俯いたままこくんと頷く



「じゃあ、本人に聞いてみればいいじゃん」

「え・・・」


本人に聞く?凪に?

・・・・・それが一番手っ取り早いってわかるけどなんでか・・・聞くのが嫌な気持ちもある


というか・・・・拒否されるかもしれないって怖さを心のどこかで持っているんだきっと

⏰:08/07/02 04:53 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#93 [みぉり]
「うー・・・・」


唸ったままで顔を上げようとしない私に森君も黙ってしまった


きっとグチグチしてる女だなって、思ってるんでしょうけど


私だって普段はこんなんじゃないんだから


いつでも、好き嫌いもはっきりしてて悩むよりも行動第一・・で・・・

⏰:08/07/02 05:11 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#94 [みぉり]
「・・・・・そうよ」

「あ?何??」


こんなの私らしくない


うじうじして、本人に聞きもしないで勝手にもやもやして・・・・



「私が一番嫌いなタイプじゃん」

「???」


勢いよく立ち上がると、訳がわからない顔のままの森君に向かい合った

⏰:08/07/02 05:14 📱:PC 🆔:4.oxMXpk


#95 [みぉり]
「ありがとう」

「は?」

「森君の言う通り、本人に聞いてみるっ」

「あ・・あぁ・・・・」


森君は”?”を前面に押し出した表情のまま、とりあえず私の言うことに頷く

⏰:08/07/05 17:17 📱:PC 🆔:OXACKWgY


#96 [みぉり]
「うじうじしてるの私の性に合わないって思い出したから」


そうだよ


いつだって疑問はなんでもぶつけてきたじゃない


変に考えるのやめたらいいんだ



周りとか、そういうの全部とっぱらって

⏰:08/07/06 23:25 📱:PC 🆔:j.k9yRAA


#97 [みぉり]
自分の疑問を確かめればいいんだ



「心配なんだよね、どこで何してるか・・・夜のお仕事関係だし」



「ふぅ〜ん・・・・”心配”ねぇ」



含んだような言い回しで、私を見上げてくる森君は口元をにやっとさせて


なんかその仕草が凪に似てて、一瞬どきっとしてしまった

⏰:08/07/06 23:27 📱:PC 🆔:j.k9yRAA


#98 [みぉり]
思わず、視線を逸らす


「ま、いいんじゃね?」



森君はその様子には気づかなかったみたいで変わらぬ口調でそう言う。


変に意識してしまって、しどろもどろになりそうな自分に驚きつつ


「なんか・・・変なこといっぱい話してごめんね?」


その感謝だけはきちんと伝えた

⏰:08/07/06 23:32 📱:PC 🆔:j.k9yRAA


#99 [みぉり]
「あ?話せっつったの俺だから気にすんな(笑)」



そう言って笑った森君はさっと立ち上がると


私の頭をぽんぽんと軽く撫でてからひらひらと手を振って去っていった


その背中にもう一度『ありがとねー』と伝えてから空を見上げて深呼吸する

⏰:08/07/06 23:34 📱:PC 🆔:j.k9yRAA


#100 [みぉり]
ちょうど、聞こえてきたチャイムで清掃時間の終了に気づいた



あ、早速さぼっちゃった・・・



新学期初の清掃活動をさぼってしまったのは、新しいクラスメイトにはかなりのマイナスイメージだろうけど



でも、それでもその時間でもやもやが晴れてくれたから


多少、冷たい視線で見られてしまう明日は乗り切ろう

⏰:08/07/06 23:37 📱:PC 🆔:j.k9yRAA


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