宝物。
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#526 [みぉり]
困惑したまま、私を抱き上げた森くんを見る


その顔はさっきのニヤリ顔と同じで、瞬間いやな予感



「・・・・やられたらやりかえす、ってな」


「・・・・・はい?」


さわやかな笑顔で口を開いた森くん


恐る恐る続きを聞き返す

⏰:09/02/22 22:57 📱:PC 🆔:DsMEKhPQ


#527 [みぉり]
「俺のモットーなの」


「は?」


どういう意味ー・・・っと言いたかったのに


バッシャン!!


という大きな水音に私の言葉はかき消されてしまった




「〜〜〜〜〜っなにすんのーーー!?!?!??!」

⏰:09/02/22 22:59 📱:PC 🆔:DsMEKhPQ


#528 [みぉり]
抱きかかえられていた温もりは消え、代わりにあるのは冷たい水


尻餅をついてしまった体勢で水に浸かっている私


当然、スカートはびしょびしょ


かろうじて濡れていないのはシャツのみ



・・・・・・確かにね、
私が水をぶっかけましたよ、えぇ、やりましたとも

⏰:09/02/22 23:07 📱:PC 🆔:DsMEKhPQ


#529 [みぉり]
それは認めましょう



でもね?
この仕打ちはないんじゃないかしら?


しかも、頭に水かけるつもりなんてなかったんだから!!いわばあれは事故なのに!



全身水浸しってひどすぎだよぉぉ!!!!!

⏰:09/02/22 23:15 📱:PC 🆔:DsMEKhPQ


#530 [みぉり]
「森くんのばかーっ!!」


叫びながら見上げた森くんは、悪びれる様子もなく大笑いしてお腹をかかえている始末



ひ、ひどい・・・・・めっちゃ笑ってるし!



ふつふつと怒りがこみ上げて、尻餅をついてままではあったけど


上半身動かして、森くんの右腕を掴む



森くんが一瞬、目を見開いて慌てたのがわかったけど


勢いよく、その腕をひっぱってやった



バシャーーーッン

⏰:09/02/22 23:27 📱:PC 🆔:DsMEKhPQ


#531 [みぉり]
「〜〜〜っつめてぇ」


文字通り、全身水浸しで両手をついた森くんの第一声



そんな彼を横目に、私は立ち上がって



もう一回、頭っから水をバシャンとかけてやった

⏰:09/02/23 00:16 📱:PC 🆔:3Zw2M3OI


#532 [みぉり]
「うわっ・・・・しょっぱ・・・っ」


口に海水が入ってしまったようで、眉間にしわを寄せてフルフルと頭にかかった水を振り切る森くん



「これでお互いさまでしょっ!」



そう言い放って、一人先に波打ち際から離れ


かばんと靴を置きっぱなしにしたバイクの方へと歩く




森くんが悪いんだからっ!
謝ったりなんかしない!

⏰:09/02/23 01:08 📱:PC 🆔:3Zw2M3OI


#533 [みぉり]
「おぉい・・・・園田ぁ〜・・・・」


「先輩を呼び捨てにしないでくださーい」



後ろからパタパタと、近づく声にも振り向かず


むすっと言い返し自分のカバンからハンドタオルを捜索する



ブルッ


背筋に急に悪寒が走った


肌にまとわりつく海水が、体温を奪ってるのだ


さっきまで射していた陽の光も、気づけば空を真っ赤に染めながら海へと沈んでいっていた

⏰:09/02/23 01:13 📱:PC 🆔:3Zw2M3OI


#534 [みぉり]
やばっ・・・寒い


冷えた手で、なんとかタオルを取り出して濡れた制服を無言で拭く



横にはやや、バツが悪そうに立つ森くんが視界にあるけれど、無視を決め込む



「・・・・園田、あの」


「先輩、でしょ?」

⏰:09/02/23 01:19 📱:PC 🆔:3Zw2M3OI


#535 [みぉり]
完全にご立腹オーラで、話す私に森くんはやや困惑気味



・・・・・・いや、私も森くんに対して水ぶっかけてその上、謝りもしてない・・・・・けど



体温が下がるのと同時に、かっとなっていた頭も冷えてきて



自分ばかりが森くんを責められる立場ではないと、冷静に感じつつも



どうにも、タイミングを掴めない

⏰:09/02/23 01:22 📱:PC 🆔:3Zw2M3OI


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