宝物。
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#644 [みぉり]
じっ、とアルバムを見つめる姿を静かに見ていた




「………こいつだよ」



「え?」



アルバムを閉じて、バサッとソファに投げ出し、つぶやいた声に聞き返す

⏰:09/07/10 21:18 📱:N905i 🆔:1JnXsQzM


#645 [みぉり]
ふぅっと息をはだした森くんと、視線が合った瞬間



「おれの幼なじみ」
「ごめんなさいっ」



勝手にアルバムを見てしまったことを謝らなくてはと、とっさに出た言葉に重なった声

⏰:09/07/10 21:39 📱:N905i 🆔:1JnXsQzM


#646 [みぉり]
「あ・・・えと・・・・勝手にアルバム見てごめんなさい・・・・あの、写真の子って・・・・・」



少し遠くを見ているような、そんな目の森くんにしどろもどろになりつつも話しかける。



「・・・・・お前、楓の知り合いなの?」


やっぱり。
あの子は・・・・楓ちゃんなんだ

⏰:09/07/12 01:09 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#647 [みぉり]
「知り合いというか・・・・本当に顔見知り程度なの。話したのなんて1回だけで・・・・」



おずおずと話す私から視線をお茶に移した森くんは



慣れた手つきで、紅茶をカップに注ぐ。



部屋中にふわっと紅茶の香りが漂って、ふっと力が抜けた。

⏰:09/07/12 01:16 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#648 [みぉり]
「ふーん。・・・・座ったら?」


その声に促されるように、テーブルのすぐ近くにちょこんと正座しする。



「ん、熱いから気をつけろよ。・・・砂糖はこの中」



トレイの上の可愛らしい小さな容器を私側に寄せて



森くんは、ソファに深く腰掛け直して紅茶を口に運んだ。

⏰:09/07/12 01:21 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#649 [みぉり]
「・・・・・あの・・・・楓ちゃんが森くんの幼なじみ?」


カップには手を伸ばせず、じっと森くんを見上げるように聞く



心なしか、心臓がドキドキしているのが自分でもよくわかる



カチャンと、静かにカップを置いた森くんは再び、遠い目で私に視線を向けた

⏰:09/07/12 01:25 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#650 [みぉり]
「楓は、生まれた時から・・・・いや、生まれる前からの幼なじみ。」


じっと、黙って森くんを見つめていると、森くんは投げ出したアルバムを開いてゆっくりとページをめくり始めた



「楓の親と、うちの親が仲良くてさ。ずっと家族ぐるみで仲がいいんだ・・・・で、生まれる前からずっと一緒にいたわけ・・・・・俺が中2までは」



声のトーンが少し下がった

⏰:09/07/12 01:46 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#651 [みぉり]
「ここからの話は・・・・・あんまいい話じゃねぇけど・・・・聞くか?」



森くんの問いかけに、コクンとしっかり頷く



だって、今までは私の話ばかり聞いてくれていた森くんが



自分の話をしようとしてくれてるんだもん



きちんと聞きたい、そう思ったから

⏰:09/07/12 01:50 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#652 [みぉり]
━━――――………
陽臣side


久しぶりに見るアルバム
無邪気に笑う自分と楓がひどく懐かしく感じた



「楓は俺の1つ上、園田と同い年。・・・・・といっても、誕生日が1週間しか違わないってのもあったし、子どもの時は年の違いなんて気にしたことなかった」



話ながらページをめくる
幼少期、小学校・・・・学年を超えた行事が多かったせいか
ほとんどの写真に一緒に写っている

⏰:09/07/12 16:23 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#653 [みぉり]
毎日が楽しかった


いつも一緒にいられることが『特別』だなんて気づかなかった



だから



自分の気持ちに気づいたとき



たった1週間の年の差が、悔しくて悔しくて仕方なくなった

⏰:09/07/12 18:38 📱:PC 🆔:px1IlGdI


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