宝物。
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#673 [みぉり]
コポコポと音を立てて注がれるお湯をじっと見つめて少しの沈黙
「・・・・・楓は俺が離れたことを、気にする様子はなくて・・・・
会えば話をする程度になっても平気なんだなって思ったとき、
俺は、俺個人として楓と完全に繋がりを切ることを決めたんだ
家族同士が仲良いことは、変えるつもりもなかったし
ただ、俺が自分の気持ちをリセットするために
楓と離れた・・・・・・ま、俺の一方的な想いがあるだけで
実際は楓の態度がそんなに変わったわけでもないけどな」
ふぅっと息をついて、たっぷりと色がにじみ出てきた液体を
ゆっくりとカップに注ぐ
:09/07/14 23:02
:PC
:vqebAO7Y
#674 [みぉり]
何も言葉にすることができなくて
ただ、じっと黙っていた
「・・・・・さっきみたいに話したのは正月以来だと思う。そんくらい、あいつがここに来る頻度は減ったし・・・・俺も極力、会わないようにしてるとこがあってな・・・・・」
大きく伸びて、ソファにぼすんと背を預けて目を閉じた森くん
:09/07/15 00:24
:PC
:JCcUwlek
#675 [みぉり]
「・・・・・丸2年近くたつってのに・・・・・さっき、会ったことで俺の中にはまだ楓がいるんだって痛感したよ」
つぶやくように、今までよりも小さな声で話すその姿は
切なくて、切なくて、
ぽたりと、借りたズボンに雫が落ちてしまった
:09/07/15 00:27
:PC
:JCcUwlek
#676 [みぉり]
「・・・・・・いつになったら・・・・・・俺は・・・・・」
小さな小さな、その声に溢れるものは止まらなくて
気づいた時には立ち上がって、ソファに乗っていた
:09/07/15 00:33
:PC
:JCcUwlek
#677 [みぉり]
━━━―――………
陽臣side
ふわり、とせっけんの香りがして
身体にすこしの重みと
とっさに抱き留めたやわらかな感触
「………っ……うっ…ぇ…」
いつか、聞いた泣き声
:09/07/18 12:20
:N905i
:LIN1aCiA
#678 [みぉり]
その声は、俺の頭の上から聞こえてきて
目をあけた先の視界は、室内の様子ではなく真っ白になっていた
「…ごめ……っ…ごめんなさいっ……っ…ぅ…」
園田が俺の頭を包むように抱き締めて泣いていた
:09/07/18 12:38
:N905i
:LIN1aCiA
#679 [みぉり]
「・・・・・何が?」
微動だにせず、疑問を口にする
”ごめんなさい”の意味が全くわからない
そもそも、なんでこいつが泣いてるんだ??
:09/07/21 01:48
:PC
:85Wr0fgo
#680 [みぉり]
「…っく…ずっと…っ…私の話ばかりでッ……ぅッ…」
しゃくりあげながらの言葉の続きを待つ
「森くんのッ…痛みとか…ひっく…何も……考えなくてッ………ぐちばかりで…ッ……甘えてばかりで…ッ………ごめんなさぃ…ッ」
:09/07/23 00:52
:N905i
:3zGaP5Tc
#681 [みぉり]
”痛み”?
痛みなんて・・・・・感じたことがあったか・・・・?
ふっと記憶を手繰ってみる
蘇ってくるのは・・・・・苛立ちと、焦り
・・・・・痛みは、ないような気がする
:09/07/24 23:40
:PC
:4pLa/0Po
#682 [みぉり]
…………好き…なのに…?
「…―――同じ経験があるからって………甘えすぎ…だったよね……ッ…」
はっ
落ち着いてきた泣き声に、はたと我に返った
:09/07/28 20:42
:N905i
:e6tJZDec
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