宝物。
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#694 [みぉり]
そこにはあきれ顔の森くん
「ばっ!?ばかってな……」
「俺が勝手にやってんだよ」
「………」
私の言葉を打ち消す声に、思わず黙ってしまう
「おまえの気持ち……わかるから」
「………ッ」
「イライラしてむかついて、苦しい自分を……そんな自分が嫌いな気持ちを知ってるから」
:09/08/12 07:56
:N905i
:nRK8c5SE
#695 [みぉり]
「…ッ!!」
ずばり私の気持ちを見透かして、さらっと言う
………だけど、そんなの…ッ
まだ自分だって消化し切れていないはずなのにッ
…私の一人よがりな話を聞くなんて……
「……だって…ッ………」
「ん?」
:09/08/12 08:01
:N905i
:nRK8c5SE
#696 [みぉり]
「………ッ…つらかった…よね…?…こんな話をダラダラと……苦しかった時を…思い出させていたでしょ…?」
少しの沈黙。
「…………つらくねぇよ、もう」
ぽつりと答えた声は、小さいけれどどこか、やわらかい感じがした
:09/08/12 10:37
:N905i
:nRK8c5SE
#697 [みぉり]
「もう、ほとんど落ち着いてる」
再びソファに座りなおし、私を隣に座らせながら話した
…………けど、私の中にあるのは
「……………うそつき」
信じきれない自分
:09/08/15 23:02
:N905i
:/9N7.7tw
#698 [みぉり]
「は?」
「…ッ………だって、さっき……いつになったら…って言った」
「ッ……それは………」
私の言葉に今度は森くんが黙ってしまった
ほら……やっぱりそうじゃない……
そんなに…簡単に割り切れるわけ……
:09/08/15 23:18
:N905i
:/9N7.7tw
#699 [みぉり]
「うそじゃねぇよ」
「………」
「あいつ……楓と離れて…少しずつ楓が薄れていってるのは事実」
遠い目の横顔をじっと見つめる
:09/08/15 23:30
:N905i
:/9N7.7tw
#700 [みぉり]
「……だけど、………どうしたって残る。好きで好きで仕方なかったんだから……完全にはなくならねぇよ」
どこか自分に言い聞かせるような、けれども納得したような………そんな顔に私は
「…………そ、か」
と自然に答えていた
:09/08/16 11:21
:N905i
:.Ij2WFbQ
#701 [みぉり]
なんとも言えない沈黙が流れる
………『どうしたって残る』確かにそうかもしれない
私と同じような道を先に通っている彼が言うのだから
いつか、私の中の凪も…………
「おまえと俺は違うけどな」
:09/08/16 13:13
:N905i
:.Ij2WFbQ
#702 [みぉり]
「え?」
私と視線を合わさないまま続ける
『薄れていくんだろう』と思っていたのに………違うって……?
「俺はおまえと違って、日常から楓をなくした。いない日常を当たり前にしたから薄れてきたのかもしれない…………だから」
……………そういうこと…
「凪を………日常に残したまま……幼馴染みでいる私は……」
ゆっくり私に向き直る森くんがわかって、私は俯くように視線を落とす
:09/08/16 14:35
:N905i
:.Ij2WFbQ
#703 [みぉり]
「………薄れることは…ないかもしれない……のかな……?」
力なくつぶやいた私の頭に、ぽんぽんとぬくもりを感じた
「…………わかんねぇ」
頭に手を乗せたまま、低いトーンの声に顔を上げずにそのままでいると
ぎゅうっ
:09/08/16 14:53
:N905i
:.Ij2WFbQ
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