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#696 [みぉり]
「………ッ…つらかった…よね…?…こんな話をダラダラと……苦しかった時を…思い出させていたでしょ…?」



少しの沈黙。



「…………つらくねぇよ、もう」


ぽつりと答えた声は、小さいけれどどこか、やわらかい感じがした

⏰:09/08/12 10:37 📱:N905i 🆔:nRK8c5SE


#697 [みぉり]
「もう、ほとんど落ち着いてる」

再びソファに座りなおし、私を隣に座らせながら話した

…………けど、私の中にあるのは



「……………うそつき」




信じきれない自分

⏰:09/08/15 23:02 📱:N905i 🆔:/9N7.7tw


#698 [みぉり]
「は?」

「…ッ………だって、さっき……いつになったら…って言った」

「ッ……それは………」



私の言葉に今度は森くんが黙ってしまった


ほら……やっぱりそうじゃない……


そんなに…簡単に割り切れるわけ……

⏰:09/08/15 23:18 📱:N905i 🆔:/9N7.7tw


#699 [みぉり]
「うそじゃねぇよ」
「………」



「あいつ……楓と離れて…少しずつ楓が薄れていってるのは事実」

遠い目の横顔をじっと見つめる

⏰:09/08/15 23:30 📱:N905i 🆔:/9N7.7tw


#700 [みぉり]
「……だけど、………どうしたって残る。好きで好きで仕方なかったんだから……完全にはなくならねぇよ」



どこか自分に言い聞かせるような、けれども納得したような………そんな顔に私は




「…………そ、か」



と自然に答えていた

⏰:09/08/16 11:21 📱:N905i 🆔:.Ij2WFbQ


#701 [みぉり]
なんとも言えない沈黙が流れる



………『どうしたって残る』確かにそうかもしれない


私と同じような道を先に通っている彼が言うのだから


いつか、私の中の凪も…………




「おまえと俺は違うけどな」

⏰:09/08/16 13:13 📱:N905i 🆔:.Ij2WFbQ


#702 [みぉり]
「え?」


私と視線を合わさないまま続ける

『薄れていくんだろう』と思っていたのに………違うって……?


「俺はおまえと違って、日常から楓をなくした。いない日常を当たり前にしたから薄れてきたのかもしれない…………だから」


……………そういうこと…


「凪を………日常に残したまま……幼馴染みでいる私は……」



ゆっくり私に向き直る森くんがわかって、私は俯くように視線を落とす

⏰:09/08/16 14:35 📱:N905i 🆔:.Ij2WFbQ


#703 [みぉり]
「………薄れることは…ないかもしれない……のかな……?」


力なくつぶやいた私の頭に、ぽんぽんとぬくもりを感じた


「…………わかんねぇ」


頭に手を乗せたまま、低いトーンの声に顔を上げずにそのままでいると



ぎゅうっ

⏰:09/08/16 14:53 📱:N905i 🆔:.Ij2WFbQ


#704 [みぉり]
「ももも森くん!?///」


突然、変わった視界と体温に慌てて声をあげるが



ぎゅううっ



「〜〜ッ////」


より強く抱き締められて、緊張で心拍数が一気にあがった

⏰:09/08/16 17:58 📱:N905i 🆔:.Ij2WFbQ


#705 [みぉり]
「…………がんばれよ」
「………え…?」


耳元で聞こえる声は続ける


「俺が一緒にいてやるから」


その言葉に視界が、うっすら歪む

「ッ……だって…そんな甘えられないよ」

⏰:09/08/16 18:35 📱:N905i 🆔:.Ij2WFbQ


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