宝物。
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#731 [みぉり]
肩を落としつつも視線を戻し、ゆっくりとオフィスビルの扉を押しあけたー・・・・。





━━━―――……
「ゆうちゃん!!この書類コピー30部頼める?」


「はぁい!」


受付のすぐ後ろにあるコピー機を操作しつつ、ふぅっと息をつく。

⏰:09/11/14 16:02 📱:PC 🆔:bgWvNAX2


#732 [みぉり]
カシャンカシャンと、勢いよく紙を吐き出すコピー機の前にいると


隣に張っているカレンダーが視界に入った




「・・・・・今日で1週間かぁ〜」



「あっちゅーまっしょ?」


後ろから聞こえた声に振り返ると、数人のバイト仲間が立っていた

⏰:09/11/14 16:17 📱:PC 🆔:bgWvNAX2


#733 [みぉり]
「けいちゃん!」


”けいちゃん”は私に『はい、これ』とコンビニ袋を差出してにっこり笑う



「ゆうちゃんがバイトきて、もう1週間なんてねぇ〜早すぎるわ」とけいちゃん。


「最初は受講生かと思ったもんな」となおさん。


「そうそう!超びびったよね、受付できんの?!みたいな(笑)」とりかさん。

⏰:09/11/14 16:38 📱:PC 🆔:bgWvNAX2


#734 [みぉり]
「うぅ・・・・いや、確かに・・・・できるかめちゃ不安になりましたもん」


私がコンビニ袋に入ってたポッキーの袋をあけながら答えると


3人はポッキーに手を伸ばして笑う。


けいちゃん、なおさん、りかさんは大学生で
この塾で講師のバイトをしている。つまりは先生。

⏰:09/11/14 16:43 📱:PC 🆔:bgWvNAX2


#735 [みぉり]
しっかりもののけいちゃん、子どもっぽいりかさん、まとめ役のなおさん


この1週間で感じた3人の印象はこんな感じで・・・・


「あ、そろそろ授業始まるわ!りか!なお!急がなきゃ」


「えー・・・・もうちょいポッキー食べたい」


再びポッキーに伸ばそうとした手を掴まれ、りかさんをひっぱりながら「またね」と手を振って去っていくけいちゃん

⏰:09/11/14 16:55 📱:PC 🆔:bgWvNAX2


#736 [みぉり]
「おーい、俺をおいてくなよ」


ふっと困り顔で二人を見て、ため息をついたなおさんの手がぽんと私の頭を撫でる



「じゃ、またな。気をつけて帰れよ」


「はい。頑張ってね、先生」



ヒラヒラと手を振って教室に向かうなおさんたちを見送り、
とっくに終わっていた30部の書類を揃えて、塾を出る

⏰:09/11/14 17:07 📱:PC 🆔:bgWvNAX2


#737 [みぉり]
この1週間、私は毎日この塾でせっせとバイトをしていた。



初めてのバイトで緊張していたけれど、扉を入ってすぐにけいちゃん達が声をかけてくれてー・・・・・


『はじめて見る顔ね・・・・申し込みにきたの?』


『へ?あっいや・・・受付のバイトで今日からお世話になります!!園田有希と申しますっ!よろしくお願いしますー・・・・・』



・・・・・と、いう感じバイトが始まった。

夕方から22時までのバイト中、けいちゃん達も毎日バイトで・・・

ちょこちょこ声をかけてもらえて、本当にありがたいこと限りない

⏰:09/11/14 17:31 📱:PC 🆔:bgWvNAX2


#738 [みぉり]
両手をぐーっと伸ばして肩をまわして息を吐き出す



「・・・・・・帰ろっと」


くるり、と駐輪場に向かうためにみながらも



ちらっと凪のバイト先を見てしまう。



ガラス越しに店内の様子も見えて・・・・中に凪がいることを確認しつつ

⏰:09/12/01 21:43 📱:PC 🆔:1h9DhuWc


#739 [みぉり]
塾でバイトしていることを見つからないように


そそくさと、自転車に乗って帰路につく。


・・・・・・凪とは話をするのは、とても少なくなった


というより・・・・・私が、凪との時間を持たないようにしている



『いつまでも一緒』にいると、気持ちが整理できないかもしれない

⏰:09/12/01 21:45 📱:PC 🆔:1h9DhuWc


#740 [みぉり]
凪への気持ちをなくしたいわけじゃない



だけど、森くんの話を聞いて、自然に気持ちが薄れていく日が来ないんじゃないかって不安になったから



幼なじみでいたいと願った自分の気持ちと


凪を好きな自分の気持ちの両方をとることは


あまりにも都合がよすぎて・・・・・

⏰:09/12/01 21:51 📱:PC 🆔:1h9DhuWc


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