宝物。
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#801 [みぉり]
「はぁ・・・・・あ、またかよ。」


こうやって、外を見てはため息をつくのも何度目か


それもこれも、園田がこんな場所でバイトをしているのが原因


・・・・いや、そのバイトをするきっかけは、俺の一言が原因なんだけど・・・・・



・・・・だが、それにしたってこの一角はちょっと、

⏰:10/03/23 23:52 📱:PC 🆔:jePp4ADI


#802 [みぉり]
・・・−って、俺がそんなことまで気にするのも変か?


いやいや、そもそも俺の発言が原因なわけだし・・・



そんなことをブツブツ考えていると、隣の塾の扉に人影が写り、


俺はすぐにそちらに意識を向けたー・・・・。

⏰:10/03/23 23:54 📱:PC 🆔:jePp4ADI


#803 [みぉり]
「あ・・・・」


扉から出てきたのは、うちの学校の制服の女子


遠目で見ても、一瞬で誰だかわかった



・・・・・楓



ヘッドフォンをして、携帯を触りながらスタスタと歩いていく


思わず、立ち上がった。

⏰:10/03/25 22:59 📱:PC 🆔:Oh/L3los


#804 [みぉり]
【感想板】
http//bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3579/

感想や意見をいただけたら幸いですm(__)m



みぉり。

⏰:10/03/25 23:02 📱:PC 🆔:Oh/L3los


#805 [みぉり]
【感想板】
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3579/

⏰:10/03/25 23:02 📱:PC 🆔:Oh/L3los


#806 [みぉり]
>>803から

こんな時間にッ…歩いて帰る気かよッ



傍らに置いていたカバンを掴み

店を出ようとして、足が止まった


今度は、扉から園田が出てきたのだ。

⏰:10/03/25 23:34 📱:N905i 🆔:LYm1ITj6


#807 [みぉり]
あいつは……自転車だからまだ安全なはず



パッと、そう判断して視線を外そうとした俺の目に

続けて見えたものは、園田と笑いながら出てきた男



スッと背が高く、眼鏡をかけた大人の男

⏰:10/03/28 00:57 📱:N905i 🆔:tCXte9cM


#808 [みぉり]
静かに、店を出てじっと二人を見つめた


二人の会話が聞こえてくる。



「えー?!じゃあ、なおさんのが、けいちゃん達よりも年下なの?!」


「えーって何だよ・・・・俺、あいつらより上に見えたわけ?笑」


「う〜ん。。。少なくとも年下には見えませんでした 笑」

⏰:10/03/28 02:06 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#809 [みぉり]
「このやろぉ〜 笑」


そう言いながら、園田の頭をグリグリと撫でる男

一方の園田も、笑いながらじゃれている




「・・・・ーーっ、園田っ」



「え?・・・・・!!もっ森くんっ?!」

⏰:10/03/28 02:12 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#810 [みぉり]
はっ


俺を見て驚く瞳に、はっと我に返った



・・・何してんだ?俺



思わず、声をかけてしまった自分に驚く

⏰:10/03/28 02:14 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#811 [みぉり]
「え〜!!すごい偶然だね!!こんなとこで会うなんて!!」 


ぱたぱたと、俺に駆け寄り話し掛ける園田


「あ、…いや………あぁ、そうだな」



声をかけるつもりは一切なかった

園田の表情を見て、バイトが本当に無理ではないことを確認したかっただけなのに

⏰:10/03/28 12:47 📱:N905i 🆔:tCXte9cM


#812 [みぉり]
ちら、と園田の後ろに立っている男を見ると



ばちっと目が合ってしまった



にやり


陽「ッ!?」


笑われたッ?!

⏰:10/03/28 14:57 📱:N905i 🆔:tCXte9cM


#813 [みぉり]
口元をふっと、緩ませたその男は今、間違いなく笑った



有「?森くん??」
陽「………ッ」


反射的に目線を反らし、うつむいた俺に不思議そうに声をかける


………っくそ、なんだよ

⏰:10/03/28 15:02 📱:N905i 🆔:tCXte9cM


#814 [みぉり]
妙に気恥ずかしく感じるのと同時に、イラっとした感じが渦巻いて起こった


・・・・なんで初対面の人間に笑われなきゃならない?



有「?ねぇ・・・・」


そのままの俺に、声を掛け続ける園田


な「有希、帰るぞ?」


園田の声を打ち消すように、投げかけられた声

⏰:10/03/28 17:09 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#815 [みぉり]
有「え?あ・・・・うん」


俺と眼鏡の男を交互に見て、戸惑う園田がゆっくりと身体の向きを変えてゆく


その動きに合わせて、反射的に



ぐいっ



有「ひゃっ・・・」



園田の腕を掴んで、俺の方に引き寄せてしまった

⏰:10/03/28 17:36 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#816 [みぉり]
有「なっ・・・どどどしたの?!」
陽「・・・・いや、ちょっと・・・・・」


それだけで、黙ってしまうと


な「・・・くくっ、じゃ、俺は帰るよ?笑」

有「あ、待って!CDは?」

な「バイクん中だし、明日持ってきてやるよ。それに・・・今日は無理そぉだしな」

⏰:10/03/28 18:07 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#817 [みぉり]
眼鏡の男は俺を見て、また、にやりと笑うと


ひらひら手を振りながら、駐輪場にあったバイクに跨り去っていった。



・・・・ー残されたのは、遠ざかるバイク音と困惑した瞳で俺を見る園田と、掴んだ腕を離せない俺

⏰:10/03/28 21:45 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#818 [みぉり]
何やってんだ?なんで呼び止めてんだ?


別にサラっと流せば良かったじゃないか


笑顔であの男と会話している様子からだって


十分、ここのバイトを楽しんでいることを感じ取れたじゃないか


それなのに、呼び止めてまで・・・・俺は何してるんだ?

⏰:10/03/28 22:09 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#819 [みぉり]
「ねぇ・・・どうしたの?・・・森くん?」


何も話さない俺に不安を感じたのか、小さな声に


ぱっと掴んでいた腕を離した。



「・・・・・・・邪魔してごめん」


「え?・・・・・?あぁ!!大丈夫だよ?明日、受け取ればいいだけだもの」

⏰:10/03/28 22:25 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#820 [みぉり]
けろっと笑顔で答えた園田だったが、ふと、真顔になって俺に向いた




「・・・・あの、・・・・もしかして、私を待っててくれた?」

「・・・・なんで、そう思うわけ?」


思いもしなかった園田の発言に、ドキッとしつつも努めて冷静に聞き返す

⏰:10/03/28 22:35 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#821 [みぉり]
「っ・・・・今日の、古典の時・・・とか、私の態度・・・悪かったな・・・と思って」



「・・・・は?」


それと、俺が園田を待つことにどんな繋がりがあるっていうんだ?


「え?違う?それで、怒るためにいた・・・・とかじゃない?」


「はぁ??」


なんだそれ、

⏰:10/03/28 22:44 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#822 [みぉり]
「あれ?・・・じゃあ、本当に偶然??ごめんなさいッ変なこと言って///」



一人で青くなったり、赤くなったりを繰り返す園田に



「ぷっ・・・・お前、おもしろいな」



肩の力が抜けて、笑ってしまった

⏰:10/03/28 22:49 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#823 [みぉり]
くるりと、向きを変えて歩き出すと、慌てて後ろから声が掛かる。


「あっ、どこか行くの?」

「どこかって・・・・お前、駐輪場にチャリ止めてるだろ?」

「へ?うん?」

「取りに行かなきゃ帰れないだろうが」


そのまま歩く俺の後ろから、パタパタと追いかけてくる足音が並ぶようにゆっくりと駐輪場へと向かったー・・・・

⏰:10/03/28 22:58 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#824 [みぉり]
━━━―――……
凪side


・・・・・・・誰だ、あいつ


店の前の看板を取り込むために、開けた扉をそのままに動けずにいた



俺の目線の先にいるのはー・・・・

有希と、知らない眼鏡の男

それから、うちの学校の制服を着た男子

⏰:10/03/28 23:02 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#825 [みぉり]
突然、道路を挟んだ向かいに現れた有希に驚いていたら


俺の知らない奴らが出てきて、有希を挟んでなにやら話を始めていた


ここからじゃ、声は全く聞こえない


表情も僅かにしか、読み取ることができない


じっと、やりとりを見つめていると

⏰:10/03/28 23:15 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#826 [みぉり]
「・・・・ッ!!」


制服の男が、有希を引き寄せる様子が飛び込んできた。


思わず、駆け出しそうになった足をぐっと留めて


そのままでいると、そのうちに眼鏡の男が去り


残された有希と制服の男だけになった

⏰:10/03/28 23:25 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#827 [みぉり]
制服の男が歩き出したのを、有希が追いかけて


すぐ近くの駐輪場に入っていった。


有希の赤い自転車ー・・・俺と色違いで買ったその自転車に乗った2人はそのまま、この一角を走って消えていったー・・・・。




俺は、ただただ立ち尽くしているだけで

⏰:10/03/28 23:35 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#828 [みぉり]
今の目の前で、繰り広げられたこの事実に困惑していた



・・・・なんだ?今の、


誰だあいつ



『ハルと付き合ってるのかな』


”『ハル』とー・・・・”

⏰:10/03/28 23:43 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#829 [みぉり]
「あいつがー・・・・『ハル』・・・?」


楓が今日、ポツリと言った言葉が再び、頭の中でループする


「あいつと・・・有希が・・・付き合ってる・・・・?」


そんなまさか


と、思う自分


そうなのか


と思う自分

⏰:10/03/28 23:50 📱:PC 🆔:Y99UOsDs


#830 []
頑張れ
この小説好きです
陽クンなんか好きです(笑)
でも凪が…

⏰:10/03/29 00:28 📱:P08A3 🆔:DTptub/U


#831 [みぉり]
>>さん 

コメントありがとうございます
陽臣に凪に……有希の周りも変化していきますのでぜひお付き合いください

また、感想板がありますので、そちらに感想をいただけましたら幸いです


みぉり

【感想板】
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3579/

⏰:10/03/29 00:49 📱:N905i 🆔:HRA4Ur8A


#832 [みぉり]
>>829から


「…―っ凪ッおいッ」


はっ


後ろからの声に振り向くと、眉間にシワを寄せた恭ちゃんが立っていた


「あっ……ごめん」

「ったく、時間が掛かりすぎだろ、兄貴が早く帰れってうるさいんだよ」


言いながら、シャツの胸元を緩めて看板をさっさと店内にしまう

⏰:10/03/29 00:53 📱:N905i 🆔:HRA4Ur8A


#833 [みぉり]
その後について、裏口から店内へと戻る


ドサッ


「あぁ〜・・・今日は平日のわりには混んでたなぁ」


ソファに座った恭ちゃんは、肩を回してため息をついた

俺は、何も答えず黙々と、着替えを続けていると


「・・・・おい、凪・・・ちょっと座れよ?」


恭ちゃんのやけに低い声に、その動きを止められた

⏰:10/03/29 01:24 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#834 [みぉり]
「………ん?」


ほとんど、着替え終えた状態でロッカーを開けたまま


恭ちゃんの向かいに腰掛けた



「…………」

⏰:10/03/29 16:10 📱:N905i 🆔:HRA4Ur8A


#835 [みぉり]
少しの沈黙


俺をじっと見つめる恭ちゃんの視線に耐えられなくて



口を開いた



「………見てたの?」

⏰:10/03/29 18:05 📱:N905i 🆔:HRA4Ur8A


#836 [みぉり]
「・・・・・何を?」


「いや・・・・なんでもない」



そのまま、ふぅっとため息をついて天井を仰ぐ


「・・・・・・園田さんと森のことか?」


がばっ

⏰:10/03/29 19:37 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#837 [みぉり]
恭ちゃんの言葉に、勢いよく身体を起こして見つめた


正面の恭ちゃんは、にやりと笑いを浮かべていた



「さっきの・・・・園田さんと一緒にいた男子の名前だよ」


・・・・ーー森


「・・・・・下の名前は?」


「なんだっけな・・・確か・・・陽臣(ハルオミ)だったかな」

⏰:10/03/29 19:43 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#838 [みぉり]
森・・・陽臣・・・・楓の言ってたのは

・・・・やっぱりあいつか



『ハルと付き合ってるのかな』



付き合ってる・・・・のか・・・?

⏰:10/03/29 20:00 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#839 [みぉり]
また、そこに意識がいってしまいそうになったが、頭を振り払って前を見据えた



「恭ちゃん、さっきのやっぱり見てたんだ?」



そう、今きちんと確認すべきはそこ

それからー・・・・



「森・・・のことも知ってるの?」

⏰:10/03/29 20:17 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#840 [みぉり]
森 陽臣が・・・どんな人間なのか、それを知りたい



「・・・・知ってるよ。英会話スクールで俺が中3まで一緒のクラスだったんだ」



「へぇ・・・・で・・・その・・・どんなやつ?」


少しぎこちなく、問いかけた俺にふっと笑う

⏰:10/03/29 20:36 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#841 [みぉり]
「森?んー・・・いい奴だよ。頭の回転が速くて、なんでもソツなくこなしてたな、と、言ってもスクールでのあいつしか知らないけど」


「ふぅ・・・ん・・・」


恭ちゃんの返答に、相槌をうつしかできなくてそのまま俯いてしまうと、

ぽんっ

恭ちゃんの手が俺の頭を軽く、叩いて上から声が聞こえた


「さて・・・着替えて帰るか」


そのまますぐに立ち上がり、

⏰:10/03/29 20:55 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#842 [みぉり]
黙々と着替える恭ちゃんの隣に立って、帰宅の準備を進めたー・・・



━━━―――……
有希side


「えっと、先に森くんの家に行こうよ」

「は?なんで?」


「だって、私を送ってからじゃ帰りが歩きで遅くなっちゃうよ、それに私は自転車だから大丈夫だし・・・・」

⏰:10/03/29 20:58 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#843 [みぉり]
塾からの帰り道


━送ってく

━え?大丈夫だよ!自転車だもの・・・

━女一人じゃ、自転車だって危ないだろ



・・・・・そんな森くんの提案で、今、私の赤い自転車を森くんが漕いで

その後ろに私がちょこんと、捕まって乗っている

⏰:10/03/29 21:20 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#844 [みぉり]
「俺は平気だってー・・・」

「だめっ!送ってもらってる上にそれはできません!それが無理なら・・・森くんが私の自転車に乗って帰って」


「・・・・・強情」


「・・・・何か言いました?」


見上げた森くんの後ろ頭は、ふるふると首を横に振って
はぁっとため息を吐いていた


もぉっ・・・いい奴なんだか、・・・訳わかんない

⏰:10/03/29 21:36 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#845 [みぉり]
そんなことを考えつつも、森くんの背中に捕まって


この前のバイクとは比べ物にはならないくらいゆっくり流れる景色を見ていた



いくつめかの角を曲がったとき、向かいの歩道にある姿を見つけて


捕まっていた手を離してしまった


キキーッ


「・・・っぶねッ」

⏰:10/03/29 21:42 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#846 [みぉり]
突然、バランスを崩した自転車に急ブレーキをかけて


森くんがこちらに振り向く



「あぶねぇだろッ」


「ごめっ・・・だって・・・ねぇ、あそこの・・・・」



私が指差した先に視線を移した森くんが、目を見開いた

⏰:10/03/29 22:46 📱:PC 🆔:mHh3wW3w


#847 [みぉり]
「………あそこにいるのって」


無言のまま、見つめる先にあるのは―……



「楓ちゃん…でしょ?」



夜道をてくてく歩く楓ちゃん

⏰:10/03/31 18:15 📱:N905i 🆔:VvI2y36s


#848 [みぉり]
「………あぁ」


森くんが返したのはそれだけ、
なんとなく、気まずさが残る、けど


「夜道に歩きじゃ、危ない…よ」

遠回しに話すのは


『送ってあげて』


の気持ち……なんだけれど

⏰:10/04/01 23:46 📱:N905i 🆔:sK5sglPU


#849 [みぉり]
「…………」


ちら、と覗いた横顔は、表情かたく読み取れない


ただ、送ることをためらっていることは伝わってきて


「………自転車、降りて?」


私が背中を押すことにした

⏰:10/04/05 19:03 📱:N905i 🆔:lHqf5FuQ


#850 [みぉり]
「………なんで」


「私は自転車で帰るから、森くんは楓ちゃんを送って帰って、と思っているから」



さらり、と言って後ろを降りる

正面に立って見る顔はやっぱり険しさを醸し出していた。


「はい、降りて降りて」

⏰:10/04/05 19:06 📱:N905i 🆔:lHqf5FuQ


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