年下の彼
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#609 [新]
「嬉しい……ありがとー…」
この小さな小さな指輪ひとつで
一年でも十年でも
待てる気がした………。
:08/10/09 04:22
:F902i
:☆☆☆
#610 [新]
そして律がニューヨークへ行く日の朝。
あたしは空港まで見送る。
笑顔で見送ること。
それが唯一あたしにできること。
:08/10/09 04:24
:F902i
:☆☆☆
#611 [新]
「忘れ物ないよね?」
「うん。大丈夫。」
「ハンカチ持った?ティッシュは?」
「ぷっ…遠足に行く小学生じゃないんだからさ」
「あっ。そうだね」
:08/10/09 04:27
:F902i
:☆☆☆
#612 [新]
「たまには連絡してね?」
「うん。電話する。」
「寂しくて泣いちゃ駄目だよ?」
「京子さんもね。」
:08/10/09 04:29
:F902i
:☆☆☆
#613 [新]
あと言いたいことは何だろう。
あぁ、もう、ありすぎてわからない。
「電気つけっぱなしで寝ちゃ駄目だよ?」
「うん。」
:08/10/09 04:36
:F902i
:☆☆☆
#614 [新]
伝えたい気持ちを表す言葉が見つからない。
「それから、風邪引かないようにね。」
「うん。」
「それからっ……あたしのこと…忘れないでっ……」
:08/10/09 04:40
:F902i
:☆☆☆
#615 [新]
「うん。」
律は笑ってくしゃっとあたしの髪をなでた。
「─あ、もうそろそろ行くな。」
律が時計を見る。
「元気でねっ……」
:08/10/09 04:41
:F902i
:☆☆☆
#616 [新]
あたしは笑顔で手を振る。
律が背中を向けて歩いて行くのを見つめていた。
すると律が立ち止まり、もう一度あたしの方へ歩いてくる。
「律…??」
:08/10/09 04:43
:F902i
:☆☆☆
#617 [新]
律はあたしの前で立ち止まると、強く、強くあたしを抱きしめた。
それはもう、このまま折れるんじゃないかってくらい。
あたしも律の背中に腕をまわす。
:08/10/09 04:45
:F902i
:☆☆☆
#618 [新]
「一度しか言わないからよく聞いて。
俺は…京子さんを愛してる。
だから、俺が日本に帰ってきたその時は──────────」
泣かないって、決めてたのに。
そんな事言われたら泣いちゃうじゃん。
律の馬鹿…………
:08/10/09 04:48
:F902i
:☆☆☆
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