年下の彼
最新 最初 全 
#1 [新]
:08/07/07 08:37
:F902i
:☆☆☆
#2 [新]
恋に恋をしていた中学時代
車持ちってだけで好きになってた高校時代
酸いも甘いも経験してきた
……つもり。
:08/07/07 08:43
:F902i
:☆☆☆
#3 [新]
「他に好きな人ができた。
別れよう。」
木下京子──25歳
たった今
ふられました。
:08/07/07 08:47
:F902i
:☆☆☆
#4 [新]
なんとなくそんな気は
してたけど。
「…わかった」
こくりと頷いて
彼と過ごした二年間が終わった。
:08/07/07 08:51
:F902i
:☆☆☆
#5 [新]
やっぱ二年も付き合うと【慣れ】が出てきちゃうのかな?
確かに彼の前では女さぼってたかも───
:08/07/07 08:57
:F902i
:☆☆☆
#6 [新]
なんかもう…ね、
この年になると
すがりついたり
追っかけたり
…そういうの面倒くさい。
:08/07/07 08:59
:F902i
:☆☆☆
#7 [新]
女は愛される方が幸せなんだよね。
愛されて尽くされて
そんな甘い幸せに
どっぷり浸るの。
:08/07/07 09:02
:F902i
:☆☆☆
#8 [新]
修羅場はドラマの中だけで十分。
傷つきたくないから
深入りはしない。
逃げてるだけだって
思われてもいい。
:08/07/07 09:11
:F902i
:☆☆☆
#9 [新]
───仕事が終わり、アパートへ帰る。
「ただいま」
返事がないとわかっていても
つい癖で言ってしまう。
鞄をベッドに放り投げてルームウェアに着替える。
:08/07/07 09:14
:F902i
:☆☆☆
#10 [新]
ふと全身鏡で自分の体を見つめる。
モテないわけじゃない。
年の割に若く見られるし
体のラインだってまだまだ…
:08/07/07 09:17
:F902i
:☆☆☆
#11 [新]
まぁ、若い子からしてみれば
もうおばさんなんだろうけど。
「お風呂はいろ‥」
:08/07/07 09:19
:F902i
:☆☆☆
#12 [新]
お風呂からあがり、喉をならしながら缶ビールを飲む。
「ぷはーっ」
ここまでくるともう自分がおっさんに思えてくる‥
:08/07/07 09:21
:F902i
:☆☆☆
#13 [新]
ベッドに入り携帯を見る。
メールの返信忘れがないかとか
目覚まし設定したり
寝る前の日課。
たまに着うた取ったり
画像見たり。
:08/07/07 09:25
:F902i
:☆☆☆
#14 [新]
たまたま次の日が休みだったから、
いろんなサイトを見ていた。
そして久しぶりにとあるサイトを開いた。
──まぁ、いわゆる出会い系ってやつ。
:08/07/07 09:29
:F902i
:☆☆☆
#15 [新]
本気で出会いを探すつもりはなかった。
ただの暇つぶし。
投稿者の写メを見ながらそれなりに楽しんだ。
「どうせなら一通くらいメール送ってみようかなー」
:08/07/07 09:34
:F902i
:☆☆☆
#16 [新]
そんなことを考えているとある書き込みが目に留まった。
【20歳の大学生(^o^)☆
よかったらメールして!】
なんとなく写メを開く。
:08/07/07 09:37
:F902i
:☆☆☆
#17 [新]
少しのびかけの明るい髪。
切れ長の目。
口元は手で隠れてよくわからないけど。
「この子でいいや」
:08/07/07 09:41
:F902i
:☆☆☆
#18 [新]
【初めまして。
掲示板みました!
京子っていいます(^o^)】
短文すぎかな?と思ったけどそのまま送信した。
:08/07/07 09:45
:F902i
:☆☆☆
#19 [新]
返ってこなかったらそれはそれでいいや。
でもメールはすぐに返ってきた。
【よろしく〜!俺は律です☆いくつ?】
「りつ?変わった名前‥」
:08/07/07 09:48
:F902i
:☆☆☆
#20 [新]
本名かどうかもわからないけど‥。
それから知り合った最初にありがちな質問のメールが続いた。
どこに住んでるの?とか
仕事は何してるの?とか。
:08/07/07 09:50
:F902i
:☆☆☆
#21 [新]
何通かメールをやりとりした時、
【てか京子さんの写メ見たい(^o^)】
……やっぱりそうくるよね。
わかってはいたけど写メを送るのは気が引ける。
:08/07/07 09:52
:F902i
:☆☆☆
#22 [新]
【ごめん。今ないんだ(^^;)】
とっさにそう返した。
いや、本当にないんだけどね。
【そっか(^o^)撮ったら送ってよ(^-^)】
:08/07/07 09:57
:F902i
:☆☆☆
#23 [新]
結構あっさりしてる?なんて思いながら
【わかった(^-^)】
とだけ返した。
それからメールの返信はなかった。
これで終わりだと思った。
:08/07/07 09:59
:F902i
:☆☆☆
#24 [新]
だけどそれから律はまめにメールをしてきた。
【学校暇(>_<)】
とか
【今日焼き肉食った(*^_^*)】
とか。
他愛もない会話。
:08/07/07 10:01
:F902i
:☆☆☆
#25 [新]
あたしは仕事の合間にメールを返した。
律は写メの催促をしてくるわけでもなく
会おうとも言わなかった。
「木下さーん!この間行ったバーベキューの写真できたよ。」
:08/07/07 10:04
:F902i
:☆☆☆
#26 [新]
休憩中、先輩が写真を持ってきてくれた。
「はいこれ!焼き増ししといたから」
「ありがとうございます。」
先輩から写真を受け取る。
:08/07/07 10:05
:F902i
:☆☆☆
#27 [新]
そうだ。この写真を携帯で撮って律に送ろう。
写メは恥ずかしいけど、これなら…。
そう思い、写真を携帯のカメラで撮った。
【写メ…っていうか写真を撮っただけなんだけど(^^;)】
:08/07/07 10:09
:F902i
:☆☆☆
#28 [新]
律にメールを送る。
いつもならすぐ返ってくるメールがこない。
もしかしてあたしの顔アウト?
:08/07/07 10:11
:F902i
:☆☆☆
#29 [新]
と、思っていたら携帯がなった。
【若っ!25歳には見えない(゚o゚)
すげー可愛い!】
はいはいお世辞お世辞。
:08/07/07 10:14
:F902i
:☆☆☆
#30 [新]
なんて思いつつ、口元が緩む。
お世辞でも嬉しいもんだね。
【もうおばさんだけど(^^;)】
なんて返信してみたりして。
:08/07/07 10:17
:F902i
:☆☆☆
#31 [新]
【実物に会いたくなった(>_<)笑】
律からのメールにあたしは戸惑った。
だって出会い系だよ?
自分もしといて言うのもアレだけど…
:08/07/07 10:21
:F902i
:☆☆☆
#32 [新]
出会い系で会って殺されてる子だっているわけで…
いくら年下だからって男の人に変わりはないし…
だけど………
:08/07/07 10:23
:F902i
:☆☆☆
#33 [新]
【いいよ(^o^)】
あたしはそう律に送った。
この時のあたしは
きっと暑さでどうかしてたんだ。
:08/07/07 10:25
:F902i
:☆☆☆
#34 [新]
そこから話が進むのは早かった。
律は会う日をあたしの休みに合わせてくれた。
【じゃあ明日18時に駅前で(^o^)】
律のメールに一言
【はーい(^-^)】
と返し眠りについた。
:08/07/07 10:34
:F902i
:☆☆☆
#35 [新]
翌日、不安と期待が入り交じる中待ち合わせ場所に着いた。
律らしき人は、いない。
もしかしてあの写メは悪用で、
全然違う人がきたらどうしよう?!
あぁー今更になって怖くなってきた。
:08/07/07 10:37
:F902i
:☆☆☆
#36 [新]
帰ろうかな。
もしこれで殺されたりでもしたら…
お父さん
お母さん
ごめんなさいー!!
なんて考えていたら。
:08/07/07 10:38
:F902i
:☆☆☆
#37 [新]
「京子さん?」
声がしたほうへ顔を向ける。
「……律?」
写メで見た子がそっくりそのまんま、目の前にいる。
いや、むしろ実物の方がいいかも。
:08/07/07 10:41
:F902i
:☆☆☆
#38 [新]
「うわーなんか緊張すんね!」
笑った律の顔が可愛かった。
「とりあえずご飯‥食べに行こっか!」
あたしも変に緊張してた。
:08/07/07 10:43
:F902i
:☆☆☆
#39 [新]
二人で居酒屋に行った。
「もっとお洒落なお店がよかった?」
そう聞くと
「俺わいわいしてる方が好き」
って、またあの笑顔を見せた。
:08/07/07 10:47
:F902i
:☆☆☆
#40 [新]
「「カンパーイ!」」
そう言ってお酒を口に運ぶ。
お酒の力もあってか、律とすぐに打ち解けた。
仕事の愚痴を言ったり
お互いの今までの恋愛を語ったり。
:08/07/07 10:51
:F902i
:☆☆☆
#41 [新]
「─でね〜元彼はぁ他に好きな女ができたの!しかもねぇ後々聞いたらあたしの友達だったの!ひどくない?ひどいよねぇ〜!?」
「あははっ!京子さん酔ってるね」
:08/07/07 10:55
:F902i
:☆☆☆
#42 [新]
居酒屋を出て公園を二人で歩く。
「酔ってなーい!」
「だって千鳥足じゃん!」
律があたしを見て笑う。
「ちょっと休もう?」
律がベンチを指さす。
:08/07/07 10:59
:F902i
:☆☆☆
#43 [新]
「ー…気持ち悪くなってきた」
「飲み過ぎだって。横になっていいよ?」
その言葉に甘えて座ってる律の足に頭を乗せた。
:08/07/07 11:03
:F902i
:☆☆☆
#44 [新]
「何でよりによってあたしの友達なの〜…」
「そうだね」
「あたし達の二年間はなんだったの……」
「うん」
律はただあたしの髪を撫でながら頷いた。
:08/07/07 11:05
:F902i
:☆☆☆
#45 [新]
「……った……好きだったよ……」
「うん」
「ちゃんと……大好きだった……」
「うん…」
「結局あたしは逃げただけ…」
:08/07/07 11:08
:F902i
:☆☆☆
#46 [新]
涙が出た。
「馬鹿だよねぇ…ほんと……」
「馬鹿じゃないよ。」
律はそう言って指で涙をぬぐった。
:08/07/07 11:13
:F902i
:☆☆☆
#47 [新]
"あたしの何を知ってんのよ"
そう言おうとしたけど
言えなかった。
律の一言で、心が軽くなるのがわかったから。
:08/07/08 02:30
:F902i
:☆☆☆
#48 [新]
「帰ろうか。明日も仕事だろ?」
律の言葉であたしは体を起こした。
律はあたしを家の近くまで送ってくれた。
「じゃあ、おやすみ。」
笑顔で手を振って背中を向けて歩いていく律の後ろ姿をあたしはしばらく見つめていた。
:08/07/08 15:06
:F902i
:☆☆☆
#49 [新]
律は何もしなかった。
キスも何も。
男の子ってそういう事期待して
会ったりするんじゃないの?
部屋に入りベッドに倒れ込む。
:08/07/08 15:08
:F902i
:☆☆☆
#50 [新]
あたしは思い出していた。
髪を撫でてくれた律の手の温もり。
──あぁ、そうか
何かを期待していたのは
あたしの方だったのかもしれない───。
:08/07/08 15:10
:F902i
:☆☆☆
#51 [さき]
面白いです(^ω^)
あげ\(^o^)/!!!
:08/07/08 19:24
:W51S
:kT4jMAUM
#52 [新]
>>51ありがとうございます!
感想貰えるなんて嬉しいです!
:08/07/08 21:42
:F902i
:☆☆☆
#53 [なな]
:08/07/08 22:09
:SH902iS
:☆☆☆
#54 [新]
:08/07/08 23:04
:F902i
:☆☆☆
#55 [新]
律と二度目に会ったのはそれから一週間後のこと。
その日はあたしの車でドライブをしていた。
「どこか行きたいとこある?」
「京子さんとならどこでもいいよ」
:08/07/08 23:08
:F902i
:☆☆☆
#56 [新]
「あははっ、地獄でも?」
「それも悪くないね。」
なんて二人で冗談を言いながら、車を走らせる。
しばらくしてコンビニに寄った。
:08/07/08 23:14
:F902i
:☆☆☆
#57 [新]
「外あっちーな」
そう言ってアイスの売場まで直行する律。
食い入るようにアイスを選ぶ姿が子供みたいで笑ってしまった。
「お姉さんが買ってあげようか?」
:08/07/08 23:48
:F902i
:☆☆☆
#58 [新]
「まじ?やったー!じゃ俺ガリガリ君!」
からかうつもりで言ったのに。
ほんと、子供みたい。
───可愛い。
:08/07/08 23:52
:F902i
:☆☆☆
#59 [さき]
更新されてる〜(^ω^)
ほんとに読みやすくて
内容も私がすきな感じ
でハマりました!!!!←
これからも主様のペー
スで更新頑張って下さ
いね\(^O^)人(^O^)/
:08/07/09 00:06
:W51S
:.l3C/jOc
#60 [新]
>>59読みやすいですか☆
よかったです!
頑張って更新しますっ!
:08/07/09 00:19
:F902i
:☆☆☆
#61 [新]
二人分のアイスを買って車に戻る。
「あー海行きてぇ」
ガリガリ君にかじりつきながら律が言う。
「いいね、海行きたい」
「一緒に行く?」
:08/07/09 00:30
:F902i
:☆☆☆
#62 [新]
「じゃあ新しい水着買わなきゃ」
「俺が選んだげるー」
「ばか、エッチー」
なんて言いながら最後の一口を口に運ぶ。
「あ、俺にも一口ちょうだい」
:08/07/09 00:33
:F902i
:☆☆☆
#63 [新]
「えーもう食べ終わっ───」
あたしが言い終わる前に律はあたしの唇をぺろりと舐めた。
「甘い。」
そう言って舌を出して笑う。
:08/07/09 00:36
:F902i
:☆☆☆
#64 [新]
「ちょ…〜もうっ」
びっくりして
恥ずかしくて
怒ったフリをした。
「嫌だった?」
律が顔をのぞき込んでくる。
:08/07/09 00:39
:F902i
:☆☆☆
#65 [新]
出逢ったばかりで
しかも年下の男の子に
まさかこんなにドキドキさせられるなんて
思いもしなかった。
:08/07/09 00:43
:F902i
:☆☆☆
#66 [新]
「嫌…………じゃ、ない。」
そう言ったあたしの唇に、律の唇が触れた。
律との初めてのキスは
ソーダとバニラの味がした。
:08/07/09 00:46
:F902i
:☆☆☆
#67 [新]
キスの後、律は向かい合ったままあたしの肩にコツンとおでこを当てた。
「律??」
「ごめん。」
:08/07/09 00:52
:F902i
:☆☆☆
#68 [新]
律の口から、想像していなかった言葉が聞こえた。
「ごめん…って、何が?」
あたしは冷静に問う。
「俺、京子さんに嘘ついた。」
:08/07/09 00:58
:F902i
:☆☆☆
#69 [新]
「嘘…って?」
「…………」
「律…答えて。」
「俺…本当は二十歳じゃないんだ。」
:08/07/09 01:02
:F902i
:☆☆☆
#70 [新]
二 十 歳 じ ゃ な い?
「…え?ちょ、えっ?待って、今いくつなの?」
あたしは言葉に詰まりながらも律に聞いた。
「…………17。」
:08/07/09 02:04
:F902i
:☆☆☆
#71 [新]
「……………はっ?」
度肝を抜かれたあたしの口からさらに魂の抜けるような声が漏れた。
嘘、嘘、ちょっと待って
17歳?高校生?
これって犯罪なんじゃ…
バレたら捕まる?
会社…クビ…解雇…
一瞬にして頭がパニックになった。
:08/07/09 02:12
:F902i
:☆☆☆
#72 [新]
「京子さん?」
律の声で我に返る。
「…あ、ごめん、びっくりしちゃって」
「嘘ついてごめん。本当の年言ったら相手にしてもらえないと思ったんだ。」
「そっ…か。とっ、とりあえず今日はもう帰ろう?送るねっ…」
:08/07/09 02:18
:F902i
:☆☆☆
#73 [新]
あたしはそう言って車を出した。
帰りの車内、二人は無言のまま…。
律を送り自宅へと車を走らせていると、メールが届いた。
律からだ。
:08/07/09 02:21
:F902i
:☆☆☆
#74 [新]
【嘘ついて本当にごめん…けど京子さんを騙し続けたくなかったんだ。
】
家に着きメールを返す。
【少し考えさせて。】
それだけ送り、考え込んでいたらそのまま眠ってしまっていた。
:08/07/09 02:30
:F902i
:☆☆☆
#75 [新]
律はいい子だと思う。
素直で、無邪気で
笑顔が可愛くて。
なのにどこか大人びてて、
自分をしっかり持ってる。
:08/07/09 02:42
:F902i
:☆☆☆
#76 [新]
あたしはその二日後、律にメールを送った。
【今度の日曜日、遊園地行こっか。】
その日を、律と会う最後の日にすると決めて─。
:08/07/09 02:44
:F902i
:☆☆☆
#77 [新]
─日曜日─
「もう会ってくれないんじゃないかと思った!」
律はとても嬉しそうにしていた。
その言葉を聞いて少し胸が痛くなった。
:08/07/09 02:47
:F902i
:☆☆☆
#78 [新]
あたし達も周りから見れば幸せそうなカップルに見えるのかな?
その日あたしは
心から楽しむことができなかった。
:08/07/09 02:56
:F902i
:☆☆☆
#79 [新]
「あー楽しかった!また来ようなっ!」
遊園地を出た帰り道。
あたしは何も答えなかった。
「京子さん?」
「ごめん。あたしもう律には会えない。」
:08/07/09 03:00
:F902i
:☆☆☆
#80 [新]
「……何で?」
さっきまでの空気が一変する。
「あたしみたいなおばさんに律はもったいないよー」
なんて冗談ぽく笑ってみせた。
:08/07/09 03:02
:F902i
:☆☆☆
#81 [新]
違う
本当は怖いの。
律にはまっていく自分が。
世間の目が。
犯罪者になりうるかもしれない事が───。
:08/07/09 03:06
:F902i
:☆☆☆
#82 [新]
結局あたしは自分が一番可愛いんだ。
彼を愛する"罪"を背負う自信がない。
ただ自分を守ることで精一杯で………
:08/07/09 03:08
:F902i
:☆☆☆
#83 [新]
「逃げるの?」
核心を突く律の言葉に足を止める。
「俺は…京子さんのこと好きだよ」
:08/07/09 03:11
:F902i
:☆☆☆
#84 [新]
律の言葉が胸に突き刺さる。
それは、痛いくらいに
深く、甘く。
「好きだけじゃ…駄目なんだよ」
:08/07/09 03:14
:F902i
:☆☆☆
#85 [新]
泣きそうになるのを必死に耐える。
好きだけじゃ、やっていけない。
辛い想いをするのは目に見えてる。
:08/07/09 03:17
:F902i
:☆☆☆
#86 [さき]
はい\(^O^)/
めっちゃ読みやすい
ですよ⊂ニ(^ω^)⊃☆
いっぱい更新されてて
嬉しいです(^o^)
切ないですね(´;ω;`)
また更新頑張って下さいっ
:08/07/09 13:57
:W51S
:.l3C/jOc
#87 [新]
:08/07/09 21:44
:F902i
:☆☆☆
#88 [新]
「京子さん!」
足早に歩くあたしの腕を律がつかむ。
「やっ…!」
思わずその手を振り払った。
そんな顔しないで。
そんな傷ついたような顔しないでよ。
:08/07/09 21:47
:F902i
:☆☆☆
#89 [新]
「ごめんっ…」
そう呟いてあたしは逃げるように走った。
その日は
律の声が、律の顔が
頭から離れなかった。
:08/07/09 21:49
:F902i
:☆☆☆
#90 [新]
忘れようって決めたのに
好きって言われただけで
決意が揺らいだ。
:08/07/09 21:53
:F902i
:☆☆☆
#91 [新]
これ以上関わっちゃいけない───。
その日から律と連絡をとることはなかった。
律から連絡がくることもなかった。
:08/07/09 22:00
:F902i
:☆☆☆
#92 [まな]
おもしろいです

!
つづきがきになります

応援してるんでがんばってください



:08/07/09 23:06
:D703i
:NLiu0BE.
#93 [新]
>>92嬉しいですっ☆
話考えながら書いてるので更新遅いですが
見守ってやってください!
:08/07/10 00:58
:F902i
:☆☆☆
#94 [新]
律と連絡をとらなくなって一週間。
また、会社と家を往復する日々。
なんだかんだやっていけるじゃん、あたし。
:08/07/10 01:01
:F902i
:☆☆☆
#95 [新]
─その日はたまたま、仕事が長引いて帰りが遅くなった。
「あ〜疲れた…」
鞄から家の鍵を取り出す。
カチャ
ガチッ
:08/07/10 01:03
:F902i
:☆☆☆
#96 [新]
………あれ?開いてる?
「おかしいな…急いでて閉め忘れたのかな?」
部屋に入り、電気を点けたあたしは絶句した。
「な………に、これ……」
:08/07/10 01:05
:F902i
:☆☆☆
#97 [新]
部屋の中がひどく荒らされていた。
箪笥は所々開けられ服が散乱している。
状況が掴めなくてその場に座り込む。
「…っ…警察…呼ばなきゃっ…」
:08/07/10 01:08
:F902i
:☆☆☆
#98 [新]
震える手で鞄から携帯を取り出した。
RRRRR......
早く…誰か─────
R..
『もしもし?』
:08/07/10 01:10
:F902i
:☆☆☆
#99 [新]
───え?
あたし……なんで……
『…もしもし?』
無意識のうちに………
『京子さん…?』
律の番号にっ…………
:08/07/10 01:12
:F902i
:☆☆☆
#100 [新]
「助けてっ……」
『京子さん?!今、どこ?!』
───………
バンッ!
大きな音と共にドアが開いた。
:08/07/10 01:15
:F902i
:☆☆☆
#101 [新]
「京子さん!」
座り込んだままのあたしに律がかけよる。
「律っ……!」
あたしは律の胸に飛び込んだ。
そんなあたしを優しく抱きしめる律。
:08/07/10 01:17
:F902i
:☆☆☆
#102 [新]
「帰ってきたら…鍵…開いててっ…あたしっ…」
「大丈夫…もう大丈夫だから…」
「…う…ひっ…く」
あたしは律の胸で子供みたいに泣いた。
:08/07/10 01:19
:F902i
:☆☆☆
#103 [新]
律は優しくあたしの涙を拭う。
「京子さんは?」
「え…?」
「京子さんはどこも怪我してない?」
温かい掌があたしの頬を撫でる。
:08/07/10 01:21
:F902i
:☆☆☆
#104 [新]
「あたしは大丈夫…」
「よかった─………」
律はまるで壊れものを扱うみたいにあたしを抱きすくめた。
「とりあえず警察呼ぼう。」
:08/07/10 01:24
:F902i
:☆☆☆
#105 [新]
律が電話を手に取る。
それから警察が来て、
どういう状況だったかとか、
軽い事情聴取を受けた。
「引っ越ししよ…」
:08/07/10 01:26
:F902i
:☆☆☆
#106 [新]
一段落ついてあたしはぽつりと呟いた。
「次の家が決まるまで俺ん家に来る?」
「うーん………って、え?」
何、一瞬迷ってんの、あたし。
:08/07/10 01:28
:F902i
:☆☆☆
#107 [新]
「駄目、それはできない。」
あたしは首を横に振る。
「何で?一人暮らしだし平気だよ?」
「そういう問題じゃなくてっ」
:08/07/10 01:32
:F902i
:☆☆☆
#108 [新]
「…京子さんのことほっとけない。俺んとこ来いよ。」
そんな、急に男の顔になんないでよ。
調子狂う……
「でもっ……」
あたしの中で理性の本能が戦ってる。
:08/07/10 01:35
:F902i
:☆☆☆
#109 [新]
「じゃあ何で俺に連絡したの?」
「それ…は…」
答えに迷う。
違う、答えは出てた。
だけどプライドが邪魔をしたの。
:08/07/10 01:37
:F902i
:☆☆☆
#110 [新]
「何で警察でも、他の誰でもなく、俺に電話したの?」
全てを見透かすような真っ直ぐな目で、
律があたしを見る。
:08/07/10 01:39
:F902i
:☆☆☆
#111 [新]
「わか…ない……
わかんないよっ…あたしにだって!だけど気づいたら律にかけてたの!
怖くてどうしたらいいのかわかんなくてっ…無意識にっ」
声を荒げるあたしの口を律の唇が塞いだ。
「…っ…ん…」
:08/07/10 01:44
:F902i
:☆☆☆
#112 [かな]
頑張ってください

:08/07/10 01:46
:SH903iTV
:dV1F42jI
#113 [新]
離れた唇から吐息が漏れる。
「嬉しい。それは京子さんが一番に俺を求めてくれたってことだろ?」
「何言っ……」
「じゃあ何で俺に電話したの?」
意地悪な律の笑顔。
:08/07/10 02:04
:F902i
:☆☆☆
#114 [新]
>>112ありがとうございますっ☆
感想あるとやる気出ます☆
:08/07/10 02:05
:F902i
:☆☆☆
#115 [新]
「〜〜っ…二回も言わせないで…」
顔が熱くなる。
律の前だと全てがどうでもよくなる。
プライドも
理性も
道徳も
罪の意識さえ───。
:08/07/10 02:08
:F902i
:☆☆☆
#116 [新]
「律の部屋に連れてって───…」
"そういう意味"にとられたって構わない。
本当は律に抱きしめられた瞬間から
理性なんて吹っ飛んでた───
:08/07/10 02:11
:F902i
:☆☆☆
#117 [新]
「上がって。」
「おじゃまします。」
「散らかってるけど適当に座っててよ」
「うん」
なんか…若い子の部屋って感じ。
:08/07/10 02:41
:F902i
:☆☆☆
#118 [新]
「両親は近くに住んでるの?」
「あー俺が小さい頃事故で死んだ。」
「あ…そうなんだ…ごめん。」
「いいよ。はい、お茶」
律は冷たいお茶を出すとあたしの隣に座った。
:08/07/10 02:45
:F902i
:☆☆☆
#119 [新]
お茶を口に運ぶ。
沈黙が流れる。
やっぱ聞いちゃいけないこと聞いちゃったかな…
「まぁ…事故で死んだのは親父なんだけど。」
律が口を開いた。
「お父さん…?」
:08/07/10 02:49
:F902i
:☆☆☆
#120 [新]
「親父、不倫してたんだって。
愛人とドライブ中に事故って死んだ。」
コップの中の氷を揺らしながら律が話す。
「そんでその後母さんが自殺したんだ。
それからは親戚ん家転々としてた。
まぁ…たらい回しってやつ?」
:08/07/10 02:52
:F902i
:☆☆☆
#121 [新]
「だから俺、親の愛情とか家族愛とかわかんねぇ。」
そう言った律の横顔は
どこか切なくて
あたしは胸が痛くなった。
:08/07/10 02:57
:F902i
:☆☆☆
#122 [新]
そして同時に
自分の無力さを思い知った。
過去を話してくれた律に
かける言葉が見つからなかった。
:08/07/10 03:00
:F902i
:☆☆☆
#123 [新]
何不自由なく裕福に育てられたあたしは
失恋したくらいで
自分が一番可哀想だと思ってた。
自分が一番辛いと思ってた。
:08/07/10 03:02
:F902i
:☆☆☆
#124 [新]
律はずっと独りだったの?
まだ幼い彼の心にのしかかる負荷はあまりにも大きすぎて──……
ねぇ、あたしは
律に何をしてあげられる?
:08/07/10 03:05
:F902i
:☆☆☆
#125 [新]
「ちょっ、なんで京子さんが泣くの?」
「わかんない…」
「ほらっ、もーしょうがないな」
律があたしにティッシュを渡す。
「う〜」
:08/07/10 03:11
:F902i
:☆☆☆
#126 [新]
「出逢った時から泣いてばっか」
そう言ってあたしの髪をくしゃくしゃ撫でる。
「だっで〜〜」
鼻が詰まってうまく話せない。
:08/07/10 03:14
:F902i
:☆☆☆
#127 [新]
「今日は疲れたろ?寝ようか。先にシャワー浴びてくる」
そう言って頬にキスをすると律はバスルームへ行った。
今日……律と……
しちゃうんだよね…?
:08/07/10 03:18
:F902i
:☆☆☆
#128 [新]
急に緊張してきた…
あんまり変に意識しちゃだめだよね……
「っちー!京子さんもシャワー浴びる?」
しばらくすると律が出てきた。
「って上半身裸!」
:08/07/10 03:22
:F902i
:☆☆☆
#129 [新]
思わず目を背ける。
「え?だって暑いしー」
目のやり場がっ……
「京子さん、ウブだね」
からかうように頬をつんつんしてくる律。
:08/07/10 03:26
:F902i
:☆☆☆
#130 [新]
「もうっ!ばか!」
なんかあたしばっかりドキドキしてる。
悔しいー!
あたしの方が年上なのにー!!
なんて思いながらシャワーを浴びた。
:08/07/10 03:29
:F902i
:☆☆☆
#131 [我輩は匿名である]
かなりおもしろい!
最後まで読みたいんで
頑張って更新して下さいねxx
:08/07/10 03:49
:DRAPE
:Mddqk.Qs
#132 [あお☆まる]
ぉもろーです(>∀<)
ブクマしましたぁ☆☆
頑張って下さいね
:08/07/10 03:59
:812SH
:/yvXE3K.
#133 [咲笑]
あげ
すっごいおもしろいです~
律カワィィP
主サンのペースで頑張ってc
:08/07/10 07:18
:W53S
:w5iIE0Ps
#134 [新]
:08/07/10 13:14
:F902i
:☆☆☆
#135 [新]
シャワーを浴びて出てくると律がベッドに横になっていた。
「律ー?」
寝たのかな?
ベッドの横に座り律の寝顔を見つめる。
仕返ししちゃえー。
:08/07/10 13:16
:F902i
:☆☆☆
#136 [新]
頬をつんつんしながら呼びかける。
「律ってばー」
するといきなり腕をつかまれた。
「起きてますー。寝てると思った?」
:08/07/10 13:18
:F902i
:☆☆☆
#137 [新]
この子は〜っ……
「大人をからかっちゃ駄目でしょっ」
ふいっと顔を背けると律が後ろから抱きついてきた。
「ごめんごめん!怒んないでー…ね?こっちおいで」
:08/07/10 13:21
:F902i
:☆☆☆
#138 [我輩は匿名である]
:08/07/10 17:07
:D705i
:xWSJx8Z2
#139 [まな]
続き読みました

わくわくめちゃきになります


がんばってください

+.
:08/07/10 20:44
:D703i
:Y0iZcfmA
#140 [新]
:08/07/11 02:09
:F902i
:☆☆☆
#141 [新]
少し怒ったふりをした。
けど律に腕枕をされると、
頬が緩(ゆる)んで自然と機嫌がよくなる。
怒ったふりすらできないくらい
幸せ。
:08/07/11 02:13
:F902i
:☆☆☆
#142 [新]
「おやすみ。」
そう言って律の唇がおでこに触れた。
「え?お、おやすみ…?」
予想外の展開に思わず聞き返してしまった。
:08/07/11 02:21
:F902i
:☆☆☆
#143 [新]
「何か期待してた?」
律が笑いながら言う。
「べっ…別にっ!」
あたしは恥ずかしくて律に背中を向ける。
──図星。
いつも何かを期待してるのは
あたしの方だ───
:08/07/11 02:28
:F902i
:☆☆☆
#144 [新]
律は背中を向けたあたしを引き寄せて後ろから抱きしめた。
背中に律の体温が伝わる。
「京子さん?
俺たち、急がなくていいんだよ。
ゆっくりでいいんだ…」
:08/07/11 02:35
:F902i
:☆☆☆
#145 [新]
本当は 少し不安だった
あたしはこうして
律の隣にいていいのか
律と愛し合ってもいいのか
って……
:08/07/11 02:40
:F902i
:☆☆☆
#146 [新]
律は何でもお見通しなんだね。
あたしの中の小さな不安も見つけて
一瞬にしてかき消してくれる……
:08/07/11 02:43
:F902i
:☆☆☆
#147 [新]
「うん…ありがとう…」
あたしは小さく頷いた。
「京子さんいつまでそっち向いてんの」
:08/07/11 02:46
:F902i
:☆☆☆
#148 [新]
ついさっき紳士なこと言っといて
もう駄々っ子に戻ってる。
律ってほんと、わからない。
だからこそ
はまっちゃうのかな──
:08/07/11 02:50
:F902i
:☆☆☆
#149 [新]
「はいはい、ごめんね?」
子供をあやすような言い方をしながら、律の方へ体を向ける。
さっきよりも顔が近い。
あ……どうしよう
今、あたし……
:08/07/11 02:52
:F902i
:☆☆☆
#150 [新]
キスしたい、と思ってしまった。
もう目をつむっている律の唇をそっと指でなぞる。
「キス…は?」
:08/07/11 02:54
:F902i
:☆☆☆
#151 [新]
そう言ったらしてくれるんじゃないかって思った。
「京子さんがしたいなら、して?」
そう言った口元が笑ってる。
:08/07/11 02:57
:F902i
:☆☆☆
#152 [新]
「──ずるい。」
そういうことどこで覚えてくるんだか……
だけど今は
そのずるさにはまっていたいかも───
:08/07/11 03:04
:F902i
:☆☆☆
#153 [新]
「おやすみ…」
そう言って律の唇に自分の唇を重ねた────。
:08/07/11 03:06
:F902i
:☆☆☆
#154 [新]
──────……
仕事の休憩中、住宅情報誌に目を通す。
早く住むとこ決めなくちゃ
律に甘えてばっかりいちゃいけない…。
:08/07/11 09:19
:F902i
:☆☆☆
#155 [さき]
めっちゃ更新されてる☆
本当におもしろいですっ
絶対に最後まで読むんで
更新頑張って下さい(^^)
:08/07/11 21:00
:W51S
:WLn/mTkE
#156 [新]
>>155ありがとうございます☆
更新遅いですが最後までおつきあいくださいッ♪
:08/07/11 23:22
:F902i
:☆☆☆
#157 [サクラ
]
おもしろいです


:08/07/11 23:30
:F704i
:2eKjYEw.
#158 [新]
「住む所探してんの?」
「ひゃっ!びっ…くりした…あ、浅野さん…」
食い入るように情報誌を見ていたあたしは後ろから来る人の気配に気づかなかった。
「ごめんごめん、脅かすつもりはなかってん」
:08/07/11 23:30
:F902i
:☆☆☆
#159 [新]
:08/07/11 23:31
:F902i
:☆☆☆
#160 [新]
「隣、いい?」
そう言って浅野さんは腰掛けた。
浅野栄志──(27)
少し前に大阪からうちの会社に来た
いちおあたしの上司にあたる人────なんだけど
:08/07/11 23:39
:F902i
:☆☆☆
#161 [新]
「いやー東京って人多いな!まぁ大阪もやけど〜それにしても東京の人て冷たない?ボケてもスルーやで!びびるわ〜
てかさっきの情報誌!
新しい家探してるん?」
───何故か普通の友達みたいに接してくる。
さっきから一人でしゃべってるよこの人…
:08/07/11 23:44
:F902i
:☆☆☆
#162 [新]
「はい…実は空き巣に入られちゃって…」
「ほんま?!あっぶないなぁ〜女の子の一人暮らしは…気ぃつけや!
あ、なんなら俺ん家来る?とか言うてみたりして」
…………チャラい…
:08/07/11 23:47
:F902i
:☆☆☆
#163 [新]
顔は悪くないのになー…
「あはは、気持ちだけで十分ですよ。」
「ま、木下さんやったら引く手あまたやろし俺が気にかけることちゃうわな!あんま言い過ぎたらセクハラ言うて訴えられるわ〜」
このマシンガントークなんとかして〜!
:08/07/11 23:52
:F902i
:☆☆☆
#164 [新]
「でもなんか困ったことあったら言うておいでや?」
ぽんぽんと頭を撫でられ浅野さんは席を立った。
ばりばりの関西弁だけど
仕事もばりばりできて
実際あたしも何度か助けられた。
:08/07/11 23:55
:F902i
:☆☆☆
#165 [新]
愛嬌もあるし社内では結構人気。
大人の男の人って感じ。
「さっ、あたしも仕事戻ろーっと…」
:08/07/11 23:58
:F902i
:☆☆☆
#166 [新]
♪♪〜
携帯が鳴った。
律からだ。
【帰ってきたら一緒にDVD見よ(^-^)v】
【早めに帰るね☆】
そう返信して仕事に戻った。
:08/07/12 00:23
:F902i
:☆☆☆
#167 [新]
おっしゃー!さっさと仕事終わらせて帰るぞ!
晩ご飯は何にしようかな?
律の好きなオムライスにしようかな
こんな些細なことで
いくらでも頑張れるなんて
恋の力ってすごい。
:08/07/12 00:25
:F902i
:☆☆☆
#168 [新]
「よしっ!終わったぁ」
トントンと書類をまとめて一息ついた。
「木下さん!あのね、今日浅野さんの歓迎会しようって話になったんだけどー…」
「あー…今日は…」
:08/07/12 00:28
:F902i
:☆☆☆
#169 [新]
…仕事の付き合いも大事…だよね…
「はい。大丈夫ですよっ!」
律には少し遅くなるって連絡入れておこう───
:08/07/12 00:29
:F902i
:☆☆☆
#170 [新]
「「「「かんぱーい!!」」」」
「俺のためにありがとう!今日は無礼講や!みんな飲みや〜!」
いつになくハイテンションな人。
「まさか木下さんも来てくれはるやなんて」
:08/07/12 00:33
:F902i
:☆☆☆
#171 [新]
あたしの横に腰を下ろすと小さく乾杯を交わした。
「どうせ帰るとこなくて暇してたんやろ?」
うわっ、嫌味な人ー!
「帰る場所ぐらいありますー!」
:08/07/12 00:37
:F902i
:☆☆☆
#172 [新]
ムキになって言い返す。
「なんや、彼氏んとこか?」
──彼氏──
頭に律の顔が浮かんだ。
「…まぁ、そんなとこです…」
急に照れくさくなってきた。
:08/07/12 00:39
:F902i
:☆☆☆
#173 [新]
「顔、赤いで?」
「おっ、お酒のせいですっ!」
あたしは手に持っていたグラスのお酒をグイッと飲み干した。
:08/07/12 00:42
:F902i
:☆☆☆
#174 [新]
「あんま飲み過ぎんなや?俺あっちで喋ってくるわ!また来るし潰れんなよ!」
あ〜人気者は忙しいわ〜
とか言いいながら浅野さんは席をかえた。
:08/07/12 00:45
:F902i
:☆☆☆
#175 [新]
時計は夜の12時を回っていた。
思ったより遅くなりそう…
律もう寝ちゃったかな?
明日ちゃんと謝ろー……
:08/07/12 00:47
:F902i
:☆☆☆
#176 [新]
…………に、しても…
なんか…
気持ち悪くなってきたー…
さっきの一気が効いたか?
とりあえず……水…
:08/07/12 00:49
:F902i
:☆☆☆
#177 [新]
目の前にあったグラスをつかみ口に運ぶ。
「あっ!木下さん!それ水じゃないよ!」
止めようとする同僚の声はあたしには届かなかった。
:08/07/12 00:53
:F902i
:☆☆☆
#178 [新]
その声を聞いたのか浅野さんがこっちへ来る。
「ちょ、何飲んだん?!」
「水と間違えてこれを…」
「うわっ!きっつい酒やん!」
浅野さんと同僚が何か話してる──……?
:08/07/12 01:57
:F902i
:☆☆☆
#179 [新]
でも…もう頭が…ボーッとして……
何話してるのか…
わかんない─────……
:08/07/12 01:59
:F902i
:☆☆☆
#180 [新]
─────
「……ー!った…ぁ」
翌朝、目を覚ますと頭に痛みが走った。
かんっっぺき二日酔いだ……
:08/07/12 02:01
:F902i
:☆☆☆
#181 [新]
もぞもぞと布団の中で寝返りを打つ。
あー、でも偉いなあたし。
ちゃんと家帰ったんだ。
服も着替えてるしー…
なんて、考えながらふと目を開けた。
:08/07/12 02:03
:F902i
:☆☆☆
#182 [新]
「おはよーさん。」
すぐ近くに
浅野さんの顔があった。
頭 真っ白
思考回路停止・・・
:08/07/12 02:06
:F902i
:☆☆☆
#183 [新]
「な、な、なん、なんっ…で?」
金魚みたいに口をパクパクしながら聞く。
この時のあたしは顔面の穴という穴が全部開くくらい情けない面(つら)をしていた。……と思う。
:08/07/12 02:09
:F902i
:☆☆☆
#184 [新]
「なんや…覚えてへんの?昨日のこと」
あぁっ…神様…
どうか嘘だと言って─────!!!
:08/07/12 02:11
:F902i
:☆☆☆
#185 [新]
「あ…あの…あたし…浅野さんとっ……」
「あのなぁ、酔って潰れてる女犯(や)るほど不自由してへんわっ」
そう言ってデコピンされた。
:08/07/12 02:17
:F902i
:☆☆☆
#186 [新]
そっ…か、何にもなかったんだ…
「よかっ………た…」
ホッと胸をなで下ろす。
「着替えさしたんは俺やけどな。そりゃもう暴れる暴れるで大変やったわ〜」
………穴があったら入りたい…。
:08/07/12 02:20
:F902i
:☆☆☆
#187 [新]
「しかも酔って俺にまで飲まそうとするしー」
「ごっ…ごめんなさいっ」
「甘ったるい声でずっと"りつー"言うて抱きついてくるし」
ひーっ!!!あたしってばそんなことを……
:08/07/12 02:25
:F902i
:☆☆☆
#188 [新]
むしろ今ここに穴掘って入りたい・・・。
恥ずかしさと申し訳なさで赤くなった顔を布団で隠していると
ベッドが軋んだ。
:08/07/12 02:28
:F902i
:☆☆☆
#189 [新]
───え?
考える暇もなく、
気づいたらあたしの上に浅野さんがいて
腕を押さえつけられていた。
「あさ…の…さん…?」
:08/07/12 02:30
:F902i
:☆☆☆
#190 [新]
「普段はめっちゃ仕事こなしてるくせに、彼氏って言葉出しただけであんな乙女な顔するんやね。」
あたしを見下ろしてるこの人は───誰?
いつものちゃらけた浅野さんじゃない。
:08/07/12 02:33
:F902i
:☆☆☆
#191 [新]
「放し…て」
「その上どっから出してるかわからんような甘い声で別の男の名前呼びながら抱きついてくるし…
───妬けるわ。」
:08/07/12 02:36
:F902i
:☆☆☆
#192 [新]
「朝帰りしたら彼氏怒るんちゃう?
シャワー貸すしそのまま仕事行ったら?」
そう言ってあたしの腕を離すとベッドから出ていった。
『───妬けるわ』
それって…どういう意味…?
:08/07/12 02:46
:F902i
:☆☆☆
#193 [新]
──まぁ、確かに…
酒くさいわ他の男の香水の匂いプンプンするわでこりゃ帰れないな─…。
ていうか25にもなってお酒もうまく飲めないなんて………
その上酒グセ悪い(最悪)
あーもう!!!あたしのバカ………。
:08/07/12 02:52
:F902i
:☆☆☆
#194 [新]
----------------
とりあえず寝ます。
感想あると頑張れ
るので是非お願い
しまーす....☆!!
おやすみなさい♪
----------------
:08/07/12 02:54
:F902i
:☆☆☆
#195 [新]
あっちなみに.
読み方は
浅野栄志(あさのえいじ)です...☆
では(-_-)zzz
:08/07/12 02:58
:F902i
:☆☆☆
#196 [ちぁみ]
すごくおもしろデス

続きが楽しみ

がんばってください

:08/07/12 05:39
:P905i
:T5bqRhPo
#197 [まな]
:08/07/12 08:11
:D703i
:3tvSntn6
#198 [さき]
何か新しいキャラ出て
きてる\(^O^)/←
おもしろい(^ω^)
あげます(゚_゚)
:08/07/12 15:17
:W51S
:5DYTGCO6
#199 [新]
:08/07/12 21:08
:F902i
:☆☆☆
#200 [新]
仕事が終わり急いで律の家へ向かう。
「…律?」
マンションの入り口に律がいた。
「おかえり。」
「どうしたの?こんなとこで…」
:08/07/12 21:23
:F902i
:☆☆☆
#201 [新]
「ここにいた方が一秒でも早く京子さんに会えるじゃん。」
律の笑顔と言葉が胸を締め付ける───
「ごめん…ね。」
あたしは人目もはばからず律の胸に顔をうずめた。
:08/07/12 21:26
:F902i
:☆☆☆
#202 [新]
「何で謝るの?」
「昨日帰れなかったから…」
「でも仕事だったんだろ?」
「……うん。」
律に 嘘をついた。
:08/07/12 21:29
:F902i
:☆☆☆
#203 [新]
「ならしょうがないよ。毎日お疲れさま」
笑顔であたしの髪を撫でる彼の優しさに
良心が痛んだ。
───罪悪感。
───後ろめたさ。
怒られた方がましだったかも───。
:08/07/12 21:54
:F902i
:☆☆☆
#204 [新]
「あれっ?」
手を洗おうと洗面所に行き鏡をふと見るとピアスが片方ないことに気がついた。
「どうかしたー?」
部屋から律の声が聞こえる。
:08/07/12 21:57
:F902i
:☆☆☆
#205 [新]
「ううんっ何でもないよ!」
会社で落としたのかな??
明日探してみよ…。
:08/07/12 22:01
:F902i
:☆☆☆
#206 [新]
「ないっ!ないないなーいっ!」
デスクの上をいくら探してもピアスは見つからなかった。
「お気に入りだったのに〜」
「なんや?えらいデスクの上散らかして」
:08/07/12 22:15
:F902i
:☆☆☆
#207 [新]
「浅野さん…!」
「そういえば家見つかったか?もしまだやったら俺紹介したってもええけどー…」
「今は…近くに住んでる従兄弟の家に住まわせてもらってるので大丈夫ですっ」
:08/07/12 22:23
:F902i
:☆☆☆
#208 [新]
本当は律の家に転がり込んでるんだけどー…
さすがに高校生の彼氏と一緒に住んでますなんて言えない…。
「あ、そうなん?よかったやん!ホームレスOLなんてシャレにならんしなぁ!」
:08/07/12 22:32
:F902i
:☆☆☆
#209 [新]
…この人は〜っ…憎まれ口しか叩けないのかっ。
「どうぞご心配なく。お疲れさまでしたっ!」
鞄に書類や荷物を詰め込み席を立つ。
「あ!ちょぉ待ちぃな!」
:08/07/12 22:38
:F902i
:☆☆☆
#210 [新]
浅野さんが呼び止めるのも聞かずにあたしは会社を後にした。
━浅野side━
「あんな逃げるように帰らんでもええのに…」
俺は手の中で転がるピアスを見つめた───。
:08/07/12 22:54
:F902i
:☆☆☆
#211 [新]
「返すタイミング逃してもたな…」
ふと木下のデスクを見る。
─これ、明日までにやらなあかん書類やん…
「しゃあないなー……」
:08/07/12 22:57
:F902i
:☆☆☆
#212 [新]
「誰か木下の新しい住所知ってる人いる?」
俺は書類を届けることにした。
───あとピアスも。
:08/07/12 22:59
:F902i
:☆☆☆
#213 [新]
「203号室──ここやな。」
インターホンをならす。
「─はい。」
出てきたのは
若い男。
:08/07/12 23:03
:F902i
:☆☆☆
#214 [新]
「木下京子さんの上司の浅野です。」
「あー…まだ帰ってないんですけど」
「いや、大事な書類届けに来ただけですので」
そう言い書類を渡す。
:08/07/12 23:07
:F902i
:☆☆☆
#215 [新]
従兄弟やったら一緒に渡しといてもええか。
「あと───これも、渡しといてもらえます?」
ピアスがころんと律の手の中に転がる。
「……え?」
:08/07/12 23:11
:F902i
:☆☆☆
#216 [新]
「ほな、失礼します」
そう言ってマンションを出る。
最後…ピアス渡した時
驚いた顔してたけど何やったんやろ。
:08/07/12 23:14
:F902i
:☆☆☆
#217 [新]
━京子side━
「重っ…」
仕事帰りスーパーによって買い物したはいいけど
調子のって買いすぎた〜…
:08/07/12 23:17
:F902i
:☆☆☆
#218 [新]
「ただいまぁ」
買い物袋をキッチンに置く。
「おかえり。
浅野さんて人来たよ」
ドクン・・・
心臓が跳ね上がる音が聞こえた。
:08/07/12 23:41
:F902i
:☆☆☆
#219 [新]
「浅野さんが…?」
何で?
あたしが買い物行ってる間に?
「大事な書類届けに来てくれたみたい。」
「他に…何か言ってた?」
:08/07/12 23:46
:F902i
:☆☆☆
#220 [新]
「いや、それだけだったけど」
よかった………
ふと机を見ると確かに書類が置いてあった。
今日勢い任せで会社出て来ちゃったから忘れてたんだ。
:08/07/12 23:49
:F902i
:☆☆☆
#221 [新]
それにしても律と浅野さんが出くわすなんて……
寿命縮まったかと思ったー……。
従兄弟って言っといてよかった…。
:08/07/12 23:51
:F902i
:☆☆☆
#222 [新]
「すぐご飯作るねっ」
キッチンへ戻ろうとしたあたしの腕を律がつかんだ。
「え………っ」
一瞬のことで
わからなかった。
:08/07/13 00:01
:F902i
:☆☆☆
#223 [新]
けど、フローリングの冷たさを背中に感じて
押し倒されたんだってわかった。
「律…?」
「あの日、京子さんが帰らなかった日…どこで何してた?」
:08/07/13 00:04
:F902i
:☆☆☆
#224 [新]
ドクン・・・
「あの日は…仕事だったって言ったでしょ…?」
「ピアス…片方どうしたの?」
そっと耳をなぞられる。
:08/07/13 00:06
:F902i
:☆☆☆
#225 [新]
どうしてそんなこと聞くの?
「どこかでなくしちゃってっ…」
何で今更あの日のこと────
「書類と一緒にこれも渡された」
:08/07/13 00:12
:F902i
:☆☆☆
#226 [新]
律が見せた"それ"は
まぎれもなくあたしのピアスだった。
「なんでっ…」
もしかして浅野さんの部屋で……落とした…?
「聞きたいのは俺の方だ!!」
:08/07/13 00:14
:F902i
:☆☆☆
#227 [新]
律が声を張り上げる。
「あの夜、あの男と一緒にいたのかよ?」
「あ……あたしっ…ン…」
塞ぐように律の唇が重なる。
:08/07/13 00:18
:F902i
:☆☆☆
#228 [新]
律の舌が乱暴に口内を犯す。
嫌…………
「ん…っ、は…苦し…」
こんなの…嫌…!!
「や…っ!!」
:08/07/13 00:22
:F902i
:☆☆☆
#229 [新]
精一杯力を入れて律を押し退ける。
「───ごめん。頭冷やしてくる」
そう言って律が部屋を出ていく。
残されたあたしは座り込んで乱れた息を落ち着かせようとした。
:08/07/13 00:39
:F902i
:☆☆☆
#230 [新]
謝るのは
あたしの方なのに……
律を傷つけた……
律にあんな顔させるなんて
最低だ、あたし……。
:08/07/13 00:43
:F902i
:☆☆☆
#231 [新]
ピアスを握りしめてそのまま床に横になった。
怒らせて
傷つけた
嘘をついた罰があたったのかな──
:08/07/13 00:52
:F902i
:☆☆☆
#232 [新]
━律side━
「くそっ…」
あんな風にするつもりじゃなかったのに……
俺は近くの公園まで来ると水道の蛇口をひねり
水を両手にためて顔にかけた。
:08/07/13 01:55
:F902i
:☆☆☆
#233 [新]
京子さん……
泣きそうになってたな………
「家帰って謝ろ…」
キュッと水を止め口元をシャツで拭く。
:08/07/13 01:59
:F902i
:☆☆☆
#234 [さき]
面白い\(^O^)/
続き気になるー
あげます(^ω^)
:08/07/13 14:31
:W51S
:rrOOeig2
#235 [みあちん]
めっちゃ気になる

主さんファイト

:08/07/13 23:23
:P903i
:dJGy7oW2
#236 [新]
>>234>>235ありがとーですッ☆
律sideやら京子sideやら
ややこしくてすみません
m(_ _)m
:08/07/14 01:37
:F902i
:☆☆☆
#237 [新]
━京子side━
しばらくぼーっとしているとドアの開く音がした。
あたしは慌てて体を起こす。
「律…??」
律が帰ってきた。
まだ…怒ってるかな…
:08/07/14 01:44
:F902i
:☆☆☆
#238 [新]
律は座ったままのあたしを抱きしめた。
「さっきはごめん。
…そんな怯えた顔すんなよ…もう何もしないからー‥」
「謝るのはあたしの方だよっ…!
嘘ついてごめんね…
だけど浅野さんとは本当に何もっ…」
:08/07/14 01:51
:F902i
:☆☆☆
#239 [新]
「わかってる。信じてるから─…」
律はそう言ってくれた。
あたしはあの日のことを律に話した。
その後、
酒グセ悪いんだから飲み過ぎないように!
って怒られたけど…。
:08/07/14 01:56
:F902i
:☆☆☆
#240 [新]
だけど、話してよかった。
こうやって
恋人同士の絆って
深まっていくものなのかな───?
:08/07/14 02:04
:F902i
:☆☆☆
#241 [さき]
仲直り?できて
よかった(^ω^)
面白いです(゚゚)
>>主様
両サイドからの文章だから
両方の気持ちがわかって
あたしは主様の書き方が
すごいすきですよ(^ω^)
:08/07/14 18:22
:W51S
:eugl5A42
#242 [新]
>>241本当ですか?★
それはよかったです!!
あまり更新できず申し訳ないです…。
:08/07/17 00:54
:F902i
:☆☆☆
#243 [新]
─もう何もしないから─
そう言ったあの日から
律はあたしに何もしなくなった。
キスも。
気を遣ってくれてるのかな─…
…もしかして、女として魅力ない?
:08/07/17 00:56
:F902i
:☆☆☆
#244 [新]
確かにお肌の曲がり角は迎えてるけど…
その分しっかりケアしてるし!
髪だって爪だって!
抜かりはない!!
……はず。
:08/07/17 01:01
:F902i
:☆☆☆
#245 [新]
恋をすると
その人のために
痩せたい、
可愛くなりたいと思う。
その気持ちはきっと
どんな高価な化粧品や
サプリメントなんかより
効果があるのだと思う。
:08/07/17 01:09
:F902i
:☆☆☆
#246 [さき]
あげ(^ω^)
:08/07/19 19:43
:W51S
:6DASXKok
#247 [新]
:08/07/21 01:52
:F902i
:☆☆☆
#248 [新]
────……
「…ん〜」
「あ、起きた?京子さんも早く用意しないと遅れるよ!」
あたしが起きると律はすでに着替えて家を出る準備をしていた。
:08/07/21 01:54
:F902i
:☆☆☆
#249 [新]
律の制服姿…。
すごく萌えー……
……はっ!遅刻する!
慌ててベッドから出る。
「じゃ俺先行くよ。」
「うん。──あ、ねぇ、シャツのボタン取れかけてる」
:08/07/21 02:00
:F902i
:☆☆☆
#250 [新]
そう言って、胸元に手を伸ばしかけた時
パシッ・・・
───え……
「…あー、このくらい自分で縫えるよ。じゃ、いってきます」
そう言って律は出ていった。
:08/07/21 02:06
:F902i
:☆☆☆
#251 [新]
今………手、払いのけた……?
もしかして
気を遣ってるんじゃなくて───
避けられてる……?
:08/07/21 02:07
:F902i
:☆☆☆
#252 [新]
「──やばっ…遅刻……」
あたしも急いで用意をして家を出た。
避けられてるなんて
気のせいだよね──…?
:08/07/21 02:09
:F902i
:☆☆☆
#253 [新]
その日の午後
「「お疲れさまでーす」」
定時になり帰っていく同僚や先輩を背にあたしはデスクに向かっていた。
もう律は帰ってる…よね。
何か帰りにくいなぁ…
:08/07/21 02:24
:F902i
:☆☆☆
#254 [新]
次住む所が決まるまでとか言って…
いつまでいるんだよって感じだよね…。
これ以上甘えてちゃ駄目だ
本気で愛想尽かされる前に部屋探そう─…
:08/07/21 02:26
:F902i
:☆☆☆
#255 [新]
「木下さん帰らへんの?」
浅野さんが後ろから声をかけてきた。
「仕事がまだ残ってるので…」
「いっつもきっちり帰ってんのに珍しいなぁ」
浅野さんはピンとひらめいたように言った。
:08/07/21 02:29
:F902i
:☆☆☆
#256 [新]
「ははーん。帰れへん理由があるんやろ?」
「そんなんじゃないです」
この人はいつも痛いとこばかりをついてくる………
「俺んとこ来るかー?」
:08/07/21 02:31
:F902i
:☆☆☆
#257 [新]
「っ…だから!違いますってば!」
ムキになって声を荒げてしまった。
「ごめんごめん、冗談やんか。」
浅野さんがなだめるように言う。
:08/07/21 02:37
:F902i
:☆☆☆
#258 [我輩は匿名である]
更新されてる!
嬉しいよ〜☆★
頑張ってください!!
:08/07/21 09:01
:SH903i
:q7ds3qok
#259 [さき]
更新されてる(^ω^)イ
あげ\(^O^)/あげ
:08/07/21 21:59
:W51S
:n/T/eNDA
#260 [新]
:08/07/22 01:17
:F902i
:☆☆☆
#261 [新]
あー、もう…八つ当たりしてどうすんのよ…。
ため息をついてデスクに向き直す。
「なぁ、おいしい定食屋見つけてんけど行かへん?」
:08/07/22 01:19
:F902i
:☆☆☆
#262 [新]
「でもまだ仕事が…」
「急ぎちゃうやろ?
明日俺も手伝ったるから!ほら、行くでー」
「えぇっ?!ちょっ…ちょっと……!」
浅野さんはあたしの荷物を持つと先々と歩いていった。
:08/07/22 01:26
:F902i
:☆☆☆
#263 [新]
あたしも慌てて後を追う。
「鞄っ!返してくださいっ」
会社を出たところで鞄を返された。
「腹、減ってるやろ?」
なんて強引な人なのっ?!
:08/07/22 01:28
:F902i
:☆☆☆
#264 [新]
「今日一日浮かへん顔してたから」
そう言って、くしゃっとあたしの髪を触る。
「…じゃあご飯だけ…」
「そんな強調せんでも…」
浅野さんは苦笑いを見せた。
:08/07/22 01:33
:F902i
:☆☆☆
#265 [新]
ただ単に強引なだけなのか
気を遣ってくれたのか……
「お酒は飲みませんからねっ」
「はいはい。」
─今は強引な優しさに甘えよう。
:08/07/22 01:36
:F902i
:☆☆☆
#266 [さき]
あげ(^ω^)イ
:08/07/22 13:13
:W51S
:946Zi5bk
#267 [新]
:08/07/24 00:30
:F902i
:☆☆☆
#268 [新]
「すごくおいしかったです!ご馳走さまでした」
「せやろ?ほな気つけて帰りや!」
浅野さんはあたしをマンションの近くまで送ってくれた。
帰っていく浅野さんの背中を見送る。
:08/07/24 00:37
:F902i
:☆☆☆
#269 [新]
「さて…と。」
結局律の待つマンションに帰ってきたわけだけど──
あんまり帰りたくないな
かと言って他に行くあてはないし
:08/07/24 00:40
:F902i
:☆☆☆
#270 [新]
浅野さんの家?
いやいやありえない…
いっそマンガ喫茶?
ネットカフェ難民…?
なんて考えながらマンションの近くを右往左往していた……ら。
:08/07/24 00:42
:F902i
:☆☆☆
#271 [新]
「京子さん?」
びくっと肩がはねた。
「あ…律?何してるの?こんなとこで…」
平然を装う。
「京子さん遅いし電話繋がらないから心配で捜しに行こうと…」
:08/07/24 00:48
:F902i
:☆☆☆
#272 [新]
「あははっ…やだな〜子供扱いしないでよ」
そう言って逃げるようにマンションに入る。
「京子さん?何か怒ってる?」
「怒ってないよ」
:08/07/24 00:51
:F902i
:☆☆☆
#273 [新]
「俺何かした?」
「何もないよ」
「じゃあ何で泣いてるの?」
「泣いてないっ」
:08/07/24 00:54
:F902i
:☆☆☆
#274 [新]
「じゃあこっち向けよ!」
律はそう言ってあたしの腕を引っ張る。
泣いていたあたしは俯くことしかできなかった
こんなことで泣くな
涙止まれ…止まれ…!
:08/07/24 00:55
:F902i
:☆☆☆
#275 [新]
「ごめんね、早く部屋探して出てくから」
震えた声で言う。
「え?何の話……」
「あたしがいると迷惑なんでしょ?!」
:08/07/24 00:59
:F902i
:☆☆☆
#276 [新]
そう言ったあたしの手を律は痛いくらいに引っ張ってそのまま部屋に入った。
「痛い…っ」
部屋に入るなりベッドに押し倒された。
「律?!ちょっと…っ」
:08/07/24 01:02
:F902i
:☆☆☆
#277 [我輩は匿名である]
更新めちゃ嬉しいです♪
頑張れ!!
:08/07/24 01:04
:SH903i
:zD895tvM
#278 [新]
「京子さん何か勘違いしてる。誰がいつ迷惑だなんて言った…?」
怒ってるわけじゃない
ただ、切なそうな彼の瞳があたしを捕らえた。
「だって…朝…うざそうに手、振り払ったじゃないっ…」
:08/07/24 01:05
:F902i
:☆☆☆
#279 [新]
:08/07/24 01:05
:F902i
:☆☆☆
#280 [新]
「あー‥あれは、京子さんに触れられると抑えきかなくなりそうで‥つい…」
え……‥それって‥
「じゃあ避けてたわけじゃ‥ないの?」
「何で避けるんだよ。むしろいつ出ていくんだろうって不安だったのに…」
:08/07/24 01:09
:F902i
:☆☆☆
#281 [新]
少し恥ずかしそうに言う律が可愛く見えた。
あたしの勘違い…だったんだ…
「本当は京子さんに触りたくてしょうがないよ。けど、まだ不安なんじゃないかって…俺は京子さんの気持ちを大事にしたいから」
:08/07/24 01:12
:F902i
:☆☆☆
#282 [新]
そう言ってそっとまぶたにキスを落とす。
「あたしは…触れてもらえないことの方が不安だったよっ…」
「……じゃあ、触れてもいいの?」
律の手があたしの髪をなでる。
:08/07/24 01:17
:F902i
:☆☆☆
#283 [新]
「────うん。」
あたしは小さくうなずいた。
断る理由なんて
何処にも、ない────
:08/07/24 01:18
:F902i
:☆☆☆
#284 [さき]
更新されてる\(^O^)/
あげます(^ω^)☆
:08/07/24 09:24
:W51S
:ROKkNhQ.
#285 [なな]
ほんとにこのお話
大好きです

頑張って下さいね

:08/07/24 09:55
:SH902iS
:☆☆☆
#286 [我輩は匿名である]
この話すっごく大好きですイイ
最新大変だと思いますが、頑張って下さい!!
:08/07/27 19:40
:W51H
:XRXcn72w
#287 [我輩は匿名である]
書かないんですか???
:08/07/30 21:01
:W52SH
:wnpkKylo
#288 [我輩は匿名である]
書けし!
:08/08/06 22:55
:W52SH
:.WFFU2qk
#289 [新]
>>284-288感想ありがとうございます!!
お待たせしました。。。
今思ったんですが17歳と25歳って付き合っても犯罪じゃないですよね‥笑
この小説の中だけ犯罪ということで‥。
:08/08/07 00:20
:F902i
:☆☆☆
#290 [新]
律はキスをしながら胸のボタンに手をかける。
ひとつ、またひとつボタンがはずされる度に胸の鼓動が速くなる。
「はー‥」
律が小さく息を吐いた。
「律?どうしたの?」
:08/08/07 00:23
:F902i
:☆☆☆
#291 [新]
「ごめん、俺すげー緊張してる‥」
なんて愛しいんだろう…
「ふふっ…」
「あ゙っ…笑ったなー!?」
:08/08/07 00:26
:F902i
:☆☆☆
#292 [新]
「ごめんごめん!律、大好きだよ…」
そう言ってそっと口づける。
「うん、俺も…。
ずっとこうしたかった…」
律が覆い被さってくる。
:08/08/07 00:29
:F902i
:☆☆☆
#293 [新]
いつになく真剣な律の表情に息をのむ。
律がくれる愛撫ひとつひとつに体は敏感に応えてしまう。
「…っ…あ、ぁ…」
「ここ?」
律の指は的確にあたしのいいところを狙ってくる。
:08/08/07 00:39
:F902i
:☆☆☆
#294 [新]
「ひァ…やだぁっ…ぁあ」
いやいやをするように首を横に振る。
「可愛すぎ…」
律はあたしの中から指を引き抜くとあたしにキスをした。
:08/08/07 00:45
:F902i
:☆☆☆
#295 [新]
「京子さんの感じてる可愛い顔とか声とか…俺以外で知ってる男がいるのかと思うと…
過去にまで嫉妬しそー…」
そう言って胸に顔をうずめてきた律。
どこまであたしの心を鷲掴みにしたら気が済むの?
:08/08/07 00:56
:F902i
:☆☆☆
#296 [新]
好き。
これ以上ないくらい、大好き。
「律…来て……」
あたしは律を
まだ純粋な彼を、
愛という名の地獄へ引きずり込んだ。
:08/08/07 01:13
:F902i
:☆☆☆
#297 [新]
───……
「おはようございまぁす!」
「テンション高いね〜どしたの?」
翌日あたしはルンルンで出勤した。
「やー、若いっていいよね。」
:08/08/07 02:02
:F902i
:☆☆☆
#298 [新]
「は?」
ポカンと口を開けている同僚をしり目にあたしはデスクに向かった。
「はぁぁあぁァァ〜…」
仕事中も頬杖ついてピンク色のため息ばかり。
:08/08/07 02:05
:F902i
:☆☆☆
#299 [新]
「何か今日木下さんおかしい〜」
「肌とかつるっつるじゃない?」
「わかった〜男だよ男!」
ひそひそと話す同僚の女の子達にゲンコツが落ちた。
:08/08/07 02:06
:F902i
:☆☆☆
#300 [新]
「こらぁ!ちゃんと仕事せんかい!」
浅野さんだ。
「すいませーん!」
女の子達は散っていった。
「木下さんもさっきからため息ばっかついてるやん!」
:08/08/07 02:09
:F902i
:☆☆☆
#301 [新]
「へ?」
昨夜のことを思い出しながらヘラヘラしていたあたしは半笑いのまま浅野さんに返事をした。
この後あたしにも雷が落ちたことは言うまでもない…………。
:08/08/07 02:10
:F902i
:☆☆☆
#302 [新]
怒られてもあたしは(隠れて)ヘラヘラしていた。
周りから見たら何だアイツって思われるかもしれないけど。
だって…
昨日の夜は幸せすぎて……
:08/08/07 02:24
:F902i
:☆☆☆
#303 [新]
───……
「律…っ…も…ダメ…」
「まだだよ。触ってもいいって言ったのは京子さんだろ?
俺の気が済むまで相手してもらうから。」
「そんなっ…ーっあ‥!」
:08/08/07 02:41
:F902i
:☆☆☆
#304 [()]
あげ(^ω^)
:08/08/07 13:29
:W51S
:D41pgpU2
#305 [愛理]
おもしろい!続きお願いします
:08/08/07 17:51
:923SH
:jtgebu6w
#306 [#たゅり]
失礼します
:08/08/07 19:18
:W61P
:U0ljmfBs
#307 [我輩は匿名である]
最高っす!
ゆっくりでいいんで、更新頑張ってください!!
:08/08/08 00:25
:N703iD
:CoVSoajM
#308 [なな]
あげます

更新楽しみに
してます
:08/08/08 10:21
:SH902iS
:☆☆☆
#309 [
じュりあ
]
ウチも今25歳だけど
年下の♂にハマって
からわ年下とばッか
付き合ッて去年
今年17歳の仔と
付き合ッてましたよ

:08/08/08 11:54
:D904i
:8oyrs4Ak
#310 [愛理]
主のペースで更新してくださいね☆応援してます
:08/08/08 15:00
:923SH
:Ik1J.zFk
#311 [新]
>>304-310ありがとうございます!!
いつも話を考えていたらいつの間にか寝てしまってて…(T_T)
遅くてすみません。。
:08/08/09 01:36
:F902i
:☆☆☆
#312 [新]
「ここがイイんだ?ほら…」
「あ…!ぁあっ…律っ…んん…ッ」
あたしは手で顔を隠しながら唇をかみしめる。
「隠すなよ。見せて…全部見たい。」
:08/08/09 01:43
:F902i
:☆☆☆
#313 [新]
耳元で聞こえる声にさえ
感じてしまう。
「律…っ、あたしっ……もう…っ」
「イきたい?」
快感の波は引くことを知らずどんどん押し寄せてくる。
:08/08/09 02:03
:F902i
:☆☆☆
#314 [新]
「ぁ…ッん、イ‥きた…ぃ」
恥ずかしながらもあたしはうなずいた。
「イっていいよ。」
律はそう言って軽くキスをしたかと思うと、
腰を引き寄せ深く突いてきた。
:08/08/09 02:08
:F902i
:☆☆☆
#315 [新]
「あっ‥ァあぁ…!イっ……───っ!!」
びくびくと足が痙攣してあたしは絶頂を迎えた。
「っ…は、ァ…はぁっ…」
酸素を取り込み息を整えているあたしを律はゆっくり抱き起こした。
:08/08/09 02:14
:F902i
:☆☆☆
#316 [愛理]
やった

更新されてる

主サン

のんびり頑張ってくださいね☆
:08/08/09 09:48
:923SH
:hTpsw6po
#317 [☆.ゆうり]
このはなしすっごい
おもしろい
うちも年下の子と
つきあってるから
よくわかるわあ

:08/08/09 18:06
:D904i
:☆☆☆
#318 [新]
>>316-317ありがとうございます☆
共感してくれる方がいるなんて…(;∀;)カンゲキ
:08/08/09 18:44
:F902i
:☆☆☆
#319 [新]
「無茶させたね…ごめん」
律はあたしをそっと抱きしめた。
「ううん、大丈夫。律大好きだよ…」
そう言ってあたしは律にキスをした。
:08/08/09 18:47
:F902i
:☆☆☆
#320 [新]
「…可愛すぎ。ごめん、俺今日は京子さんを寝かせてあげられないかも…」
そう言ってまたあたしを押し倒す。
どうやら不意打ちのキスと潤んだ瞳が彼のスイッチをONにしてしまったみたい。
:08/08/09 18:55
:F902i
:☆☆☆
#321 [新]
「え…ぇえ!?ちょ…律っ、ダメッ…あ、ゃ…〜っ」
律はお構いなしと言ったように体中にキスの雨を降らせる。
「あっ…律ってば…、も〜っ…!」
こうして二人の夜は更けていくのでした。
:08/08/09 19:01
:F902i
:☆☆☆
#322 [新]
───…
はっ!いかんいかん…
回想にふけりすぎた…
我に返ったあたしはゆるんだ口元をキュッと締めた。
「さっ、仕事仕事…」
:08/08/09 19:08
:F902i
:☆☆☆
#323 [なな]
:08/08/09 20:26
:SH902iS
:☆☆☆
#324 [みぃ
]
:08/08/10 10:43
:821P
:CjVd6NyQ
#325 [愛理]
更新されてて嬉しいです

主サン頑張ってくださいね☆
:08/08/10 11:27
:923SH
:MpQakhwE
#326 [我輩は匿名である]
:08/08/10 11:33
:W54T
:LwACfsig
#327 [新]
:08/08/11 01:57
:F902i
:☆☆☆
#328 [新]
仕事中、律からメールが来た。
【今日学校帰りに友達とカラオケ行ってくる!】
若いなぁ…なんて思いながら了解のメールを返した。
:08/08/11 02:02
:F902i
:☆☆☆
#329 [新]
仕事が終わりマンションに帰ると律はまだ帰っていないみたいだった。
「ご飯の用意しておこうかな。」
キッチンに立ちしばらくするとインターホンがなった。
:08/08/11 02:03
:F902i
:☆☆☆
#330 [新]
律?……じゃないよね。
出てもいいのかな…?
「はー…い…」
ドアを開けるとそこには制服姿の女の子が立っていた。
:08/08/11 02:05
:F902i
:☆☆☆
#331 [新]
彼女はあたしを見て一瞬驚いた表情をして、目にうっすら涙を浮かべた。
「……っの……」
「えっ?」
彼女の言葉が聞き取れずあたしは聞き返す。
:08/08/11 02:09
:F902i
:☆☆☆
#332 [新]
「このっ…泥棒猫!!」
彼女はあたしにそう吐き捨てた。
「え………」
:08/08/11 02:11
:F902i
:☆☆☆
#333 [新]
状況が掴めていないあたしの頭には疑問符ばかりが浮かんでいた。
「返して!!あたしの律を返してよっ!!」
彼女はあたしの腕をつかみがくがくと揺さぶる。
:08/08/11 02:13
:F902i
:☆☆☆
#334 [新]
この子は誰??
何がどうなってるの…
困惑しているあたしを彼女が睨む。
「あたし、絶対諦めないから」
彼女は涙を拭いながらそう言って去っていった。
:08/08/11 02:16
:F902i
:☆☆☆
#335 [新]
ドアを閉め玄関に座り込む。
泥棒猫?
誰が?
あたし?
何故……?
:08/08/11 02:18
:F902i
:☆☆☆
#336 [新]
しばらく玄関でぼーっとしていると、ガチャリとドアが開いた。
「ただいまー…って京子さん?玄関で何してんの?」
「おかえりっ…今ご飯の用意してたとこ…」
:08/08/11 02:21
:F902i
:☆☆☆
#337 [新]
あたしは立ち上がるとキッチンへ向かった。
「ねー律ってさぁ…」
「んー?」
「学校でモテるでしょー。」
わざと明るく聞いた。
:08/08/11 02:25
:F902i
:☆☆☆
#338 [新]
あたし嫌な女かな…?
「ははっ。モテないよ」
「嘘だぁ、告られたりするでしょ?」
あたしはまな板に目を向けたまま話す。
「うーん…たまに。けど京子さんに会ってからは全部断ったし。」
:08/08/11 02:27
:F902i
:☆☆☆
#339 [新]
「そっかぁ…。」
今、少し嫉妬してしまった。
律と同じ学校で
年も一緒で
近くにいることが自然で
それが当たり前。
そんな、顔も知らない複数の女に、あたしは妬いた。
:08/08/11 02:31
:F902i
:☆☆☆
#340 [新]
律は何かを察したのか後ろからあたしを抱きしめた。
「何かあった?」
耳元で聞こえる律の声。
「…何もないよ?」
あたしはそう言って笑った。
:08/08/11 02:34
:F902i
:☆☆☆
#341 [新]
あたしは体の向きを変え律と向かい合った。
「キスして」
律の胸元の服をつかみぐいっと引き寄せる。
「大胆だね」
そう言って律は唇を重ねてきた。
:08/08/11 02:39
:F902i
:☆☆☆
#342 [新]
触れるだけのキスから
深いキスに変わる。
「……ん…っ」
足りない。
足りない。
足りない。
もっと欲しい。
:08/08/11 02:41
:F902i
:☆☆☆
#343 [新]
「律…もっと」
もっとして。
キスだけじゃ足りない。
「ベッド…行く?」
キスの合間に律が聞く。
:08/08/11 02:42
:F902i
:☆☆☆
#344 [
]
:08/08/12 02:38
:D902i
:j2PYgvq6
#345 [我輩は匿名である]
めっちゃいい〜*`´*//
あげます///
:08/08/12 07:31
:SH903i
:P80Nt8gM
#346 [や]
:08/08/12 09:48
:D904i
:ve64NjJ.
#347 [愛理]
主サン頑張ってください
:08/08/13 23:20
:923SH
:MbZERw.c
#348 [新]
>>344-347ありがとうございます!!
お盆の間、あまり更新できないと思いますm(_ _)m
ごめんなさい…
:08/08/13 23:52
:F902i
:☆☆☆
#349 [
]
わかりましたヽ(´▽`)/
じゃあ…
楽しみに待ってます!!!!

:08/08/14 00:00
:D902i
:CvYB25S2
#350 [たあ]
あげイ
この小説大好きイ
:08/08/14 13:46
:W51P
:g.0p0Iyk
#351 [ぴ]
いま全部
読みました(・ω・)ノ
主さんのペースで頑張って下さい(ノω*)
:08/08/19 06:21
:SH903i
:☆☆☆
#352 [なち∞]
あげ

この小説大好きです\(^o^)/
:08/08/19 12:39
:D905i
:8uLLo.9M
#353 [新]
お待たせしました(>_<)
コメントくれた方ありがとうございます!!
:08/08/19 23:44
:F902i
:☆☆☆
#354 [新]
「─うん。」
あたしがうなずくと律は軽々とあたしを抱き上げベッドへと運んだ。
「京子さん、今日何か変だよ。」
「そんなことないよ。──ね、早く」
早く嫌なこと忘れさせて。
:08/08/19 23:47
:F902i
:☆☆☆
#355 [新]
嫉妬で心に黒い靄(もや)がかかる。
あたしはそれを隠して
大人の女のふりをして
律を誘った。
「…あっ…律…ッ優しくしないで…」
:08/08/19 23:51
:F902i
:☆☆☆
#356 [新]
何にも考えられなくなるぐらい
激しくして。
頭の中も体も心も律でいっぱいにして…
誰も邪魔しないで───
:08/08/19 23:53
:F902i
:☆☆☆
#357 [む・ω・]
実はいつも見てましたのよ・ω・☆
いつでも楽しみにしてますので頑張ってくださいね(*´ν` *)
:08/08/20 00:17
:SH903i
:efoCIvrU
#358 [我輩は匿名である]
気になるぅ! あげ
:08/08/21 00:15
:W51SA
:A7os7bwc
#359 [新]
:08/08/21 01:43
:F902i
:☆☆☆
#360 [新]
目が覚めると朝だった。
あたし…あのまま寝ちゃったんだ…
隣では律がまだ寝息をたてている。
体に残るは、甘い疼き。
「優しくしないでって言ったのに…」
:08/08/21 01:45
:F902i
:☆☆☆
#361 [新]
律の頬に唇を寄せた。
あたしは律を起こさないように一足先に家をでた。
不安なことがあっても
律の笑顔を見たら
律に触れられたら
何もかも吹っ飛んで
幸せに溺れることができる
:08/08/21 01:50
:F902i
:☆☆☆
#362 [新]
それが二度と這い上がれない地獄だったとしても
約束された幸せな未来じゃなくても
律と……
二人でなら……………
:08/08/21 01:53
:F902i
:☆☆☆
#363 [新]
だけど
少女マンガみたいに
恋愛小説みたいに
うまくはいかないってこと
あたしはまだわかってなかった。
:08/08/21 01:56
:F902i
:☆☆☆
#364 [愛理]
あげます
:08/08/23 11:01
:923SH
:iVRTogtA
#365 [まり]
あげy
:08/08/24 20:22
:W44K
:eld8fyaE
#366 [なち]
あげ∩^ω^∩
:08/08/25 18:22
:D905i
:Zkj71jMM
#367 [む・ω・]
あげ!!
:08/08/30 21:54
:SH903i
:6lrlv.I.
#368 [む・ω・]
あげまふ・ω・!!
:08/09/03 22:25
:SH903i
:dm9AYgEQ
#369 [む・ω・]
あげ!
しつこくてごめんなさい´`
:08/09/05 23:28
:SH903i
:fow4IK9M
#370 [新]
放置スミマセン。
そしてあげてくれた人
ありがとうございます!!!
:08/09/10 22:14
:F902i
:☆☆☆
#371 [新]
ヴヴヴ…ヴヴヴ…
デスクの上で振動する携帯を開く
律からのメールだ。
【今日仕事が終わったら駅前のファミレスに来てほしい。
大事な話があるから】
大事な話…?
:08/09/10 22:28
:F902i
:☆☆☆
#372 [新]
何だろ?
もしかして
別れ話…とか…?
まさか──……ね。
仕事を早く切り上げあたしは急いでファミレスへ向かった。
:08/09/10 22:36
:F902i
:☆☆☆
#373 [新]
ファミレスに入り辺りを見渡すけど律はまだついてないみたいだった。
あたしは適当に座りコーヒーを頼む
「お待たせいたしました」
店員が持ってきたコーヒーに口を付けようとした時
あたしの前にドサッと誰かが座った。
:08/09/10 22:46
:F902i
:☆☆☆
#374 [新]
あたしはコーヒーを手に持ったまま固まってしまった。
「………なんで?」
やっと出た言葉。
あたしの前に座ったのは律ではなく女子高生だった
あたしを「泥棒猫」と詰(なじ)った、あの女の子。
:08/09/10 22:48
:F902i
:☆☆☆
#375 [む・ω・]
おかえりなさい〜´`*
更新嬉しいです!!
お邪魔してすみませんでした

:08/09/10 22:50
:SH903i
:.a.cCtF2
#376 [新]
その子は笑顔でこんにちは、と言った。
あたしはゆっくりとコーヒーを置く。
「あの、どういうこと?」
あたしは冷静に問う。
だっておかしいよ。
律からメールがきたのに約束の場所にこの子が来るなんて…
:08/09/10 22:54
:F902i
:☆☆☆
#377 [新]
:08/09/10 22:55
:F902i
:☆☆☆
#378 [新]
「この間はごめんなさい…カッとなっちゃって…」
その子は潮らしく謝った。
「実は律に頼まれて…俺の代わりに伝えてほしい…って」
「何…を?」
ドクン・・・と胸騒ぎがした。
:08/09/10 22:58
:F902i
:☆☆☆
#379 [新]
「あなたとはもう付き合えないって…。」
ドクン・・・
鳴り止まない鼓動。
「こんなことまで言っていいかわからないんですけど、律、いつまでも家に転がり込まれてウザイって言ってましたぁ…」
:08/09/10 23:01
:F902i
:☆☆☆
#380 [新]
嘘・・・
そんなの…嘘に決まってる……
「あ、あたしもこの後律に呼び出されてるんです〜。それじゃあ、ちゃぁんと伝えましたからね?」
そう言ってその子は席を立った。
:08/09/10 23:06
:F902i
:☆☆☆
#381 [新]
そうだ…あたしはハメられたんだ。
あの子の言うことなんか信じちゃいけない……
立ち上がるとソファに落ちていた一枚の紙が目に入った。
『19時に
○○公園で待ってる。
律』
ここで…二人は会うんだ…
:08/09/10 23:11
:F902i
:☆☆☆
#382 [新]
それは律があの子宛に書いたメモだった。
気がついたらあたしは公園へと向かっていた。
時間は19時10分
公園に着いた。
:08/09/10 23:13
:F902i
:☆☆☆
#383 [新]
公園で遊ぶ子供の姿はなく
犬の散歩をしている人やカップルがちらほらいるだけだった
あたしは二人の姿を探す。
ふとベンチの方に目をやると二人が座って何やら話しをしているみたいだった。
:08/09/10 23:15
:F902i
:☆☆☆
#384 [新]
あたしは思わず陰に隠れた。
この年になって覗きみたいなことするなんて
悪趣味にも程がある
けど今はそんなこと言ってられなかった。
ドックンドックンと今にも飛び出しそうな心臓。
:08/09/10 23:17
:F902i
:☆☆☆
#385 [新]
しばらく何かを話していたかと思うと二人の距離がだんだんと縮まっていく。
そしてあたしの目の前で二人は唇を重ねた。
ガラガラとあたしの中で何かが音を立てて崩れた。
:08/09/10 23:21
:F902i
:☆☆☆
#386 [我輩は匿名である]
更新楽しみにしてました

頑張って下さい(^ω^)
:08/09/11 02:49
:D703i
:hif8xY9o
#387 [新]
>>386お待たせしました(>_<)
ありがとうございます♪、、
:08/09/11 03:06
:F902i
:☆☆☆
#388 [新]
目の前が真っ暗になったような気がした。
「っ……!」
激しい鼓動のせいか急に吐き気にみまわれ、あたしは口元を押さえながらその場を後にした。
壁を伝いよろけながら歩く。
:08/09/11 03:10
:F902i
:☆☆☆
#389 [新]
落ち着け…あたし……
とりあえず……
「水……」
ふらりと入ったコンビニでふとカミソリが目についた。
「お客様…!?」
店員の声が聞こえたような気がしたけど
そこから先は…あまり覚えていない。
:08/09/11 03:15
:F902i
:☆☆☆
#390 [新]
──────……
目を開けると、知らない天井があった。
「木下…!」
「あさ…の…さん…?」
隣には浅野さんが座っていて心配そうにあたしの顔をのぞき込んでいた。
「ここ…は?」
「病院や。何も心配ないで…」
:08/09/11 03:18
:F902i
:☆☆☆
#391 [新]
「あたし…」
どうしてこんなところに…
「会社に電話あった時はびっくりしたわ…傷が浅かったから良かったけど…」
ふと見ると手首に包帯が巻かれていた。
「あ…あたし…自分…で?」
:08/09/11 03:22
:F902i
:☆☆☆
#392 [新]
「……覚えてないんか…?」
聞くところによるとあたしは売場にあったカミソリの箱を開けその場で手首を切ったという。
店員がすぐに気づき、あたしは病院へ運ばれた…らしい。
:08/09/11 03:25
:F902i
:☆☆☆
#393 [新]
自分が怖くなった。
それと同時に、あたしは律に捨てられたんだと思い知った。
この傷がその証……
「今日中には退院できるらしいわ。ほな俺は帰るわな。」
あたしは立ち上がる浅野さんのスーツの裾をつかんだ。
:08/09/11 03:29
:F902i
:☆☆☆
#394 [新]
「あたしを…浅野さんのところに置いてください!」
こんなこと……
都合良いって思われるかもしれないけど……
「何言うてんねん、木下にはちゃんと彼氏がおるやろ?」
:08/09/11 03:31
:F902i
:☆☆☆
#395 [新]
あたしはふるふると首を振った。
「…あー、わかった。ほな後でもう一回来るから。」
察してくれたのか浅野さんはぽんぽんと頭をなでると病室を出ていった。
:08/09/11 03:35
:F902i
:☆☆☆
#396 [新]
一人になったあたしはただぼーっと外の景色を見ながら考えていた。
昨日のことが頭にこびりついて離れない…
夢なら……どんなにいいだろう
出会ったことも恋に落ちたことも
全て夢の中の話なら
:08/09/11 03:40
:F902i
:☆☆☆
#397 [新]
体と心についた傷も
なかったことにできるのに…
こんな自分知らなかった
好きになればなるほどどんどん欲張りになることも
少しのことに嫉妬してしまう気持ちも
:08/09/11 03:43
:F902i
:☆☆☆
#398 [新]
律に出逢って
律に教えられた
全部律が……
教えてくれた
なかったことになんて
できるはずないのにね…
:08/09/11 03:44
:F902i
:☆☆☆
#399 [新]
こぼれ落ちた涙がシーツにしみを作っていく。
ガラッ
急に扉が開いた。
あたしは急いで涙を拭う。
「京子さん!!!」
:08/09/11 03:50
:F902i
:☆☆☆
#400 [新]
顔を上げると息を切らした律が立っていた。
「今連絡あって…京子さん…何でっ」
「来ないで!!!」
あたしの張り上げた声に律はその場で立ち止まった。
:08/09/11 03:52
:F902i
:☆☆☆
#401 [新]
「もういいでしょ!?あたしのことは放っといてよ!!
出てって……早く出てって!!!」
あたしは泣きながら叫んだ。
これ以上傷つけないで……。
:08/09/11 03:57
:F902i
:☆☆☆
#402 [新]
「───わかった…。」
律はそう言って出ていった。
律が出ていった後、何か話す声と大きな音が聞こえたけどあたしは布団にもぐりこんでそのまま泣きじゃくっていた。
:08/09/11 04:01
:F902i
:☆☆☆
#403 [凛]
続きよみたい

:08/09/14 08:04
:F904i
:v143rOcg
#404 [☆]
読みたい

主さんのペースで頑張って

:08/09/15 08:52
:SH905i
:☆☆☆
#405 [新]
:08/09/15 10:12
:F902i
:☆☆☆
#406 [新]
━浅野side━
(――あ、忘れもんした…)
俺は一旦病院を出たが忘れ物をしたことに気づき病室に戻った。
木下の病室に近づくと何やら声が聞こえる。
:08/09/15 10:15
:F902i
:☆☆☆
#407 [新]
「もういいでしょ!?あたしのことは放っといてよ!!
出てって……早く出てって!!!」
木下の声が聞こえたかと思うと病室から男が出てきた。
あの男……確か木下が“従兄弟”って言うてた……
:08/09/15 10:17
:F902i
:☆☆☆
#408 [新]
その男は俺に気付くと軽く会釈してそのまま通り過ぎようとした。
「ちょお待ち!」
俺はそいつの腕を掴んだ。
俺の勘ではこいつは従兄弟やなくてたぶん彼氏や。
:08/09/15 10:21
:F902i
:☆☆☆
#409 [新]
「今回のこと、何か関係してるんか?」
「………俺にもよくわかりません」
何で誰よりも側にいてよくわからんねん。
俺は苛立ちを覚えた。
:08/09/15 10:25
:F902i
:☆☆☆
#410 [新]
「少なからずあんたのことで木下は傷ついてる思うで。」
「だから俺も何が何だか」
ドンッ!!
俺はその男を壁に押しつけた。
:08/09/15 10:27
:F902i
:☆☆☆
#411 [新]
「ええか?もし次木下が自分で自分を傷つけるようなことがあって、それがあんたのせいやったら……
俺は遠慮なく木下をさらっていくで」
「は…っなせよっ!」
俺は彼氏であろう男にそう言った。
:08/09/15 10:33
:F902i
:☆☆☆
#412 [新]
――コンコン
俺が病室に入ると木下は布団をすっぽりかぶってベッドの上で丸くなっていた。
「木下…?」
俺の声に反応したのか木下は布団から顔を出した。
あぁ、やっぱり泣いてる。
:08/09/15 10:39
:F902i
:☆☆☆
#413 [新]
「忘れもんしたから取りに来た。」
俺は指で木下の涙を拭う。
「あ…あの、さっき誰かと話してました?」
「ん?さぁ、わからんなぁ。また後で来るわ。」
くしゃっと頭を撫でて俺は病室を出た。
:08/09/15 10:43
:F902i
:☆☆☆
#414 [新]
―…俺は…
何で木下のためにあんな大口叩いたんやろ……
最近の俺は何か変や……
何やねん……この気持ちは―……
:08/09/15 10:44
:F902i
:☆☆☆
#415 [新]
更新ストップ☆”
次からまた京子sideです。
感想あると頑張れますのでどうぞヨロシク!!
:08/09/15 10:47
:F902i
:☆☆☆
#416 [
]
:08/09/15 11:30
:N902iS
:ZupQFA/6
#417 [なな]
もうやばく
好きですー!!



これからの展開
かなり気になります

頑張って下さい!!


:08/09/15 12:05
:SH902iS
:☆☆☆
#418 [なち]
:08/09/15 18:07
:D905i
:JlrmXk2k
#419 [凛]
読みやすいし
おもしろいし
構成も上手いし
もう最高です

これからも楽しみ
にしてるので
頑張って下さい

:08/09/15 22:20
:F904i
:xF0O66EI
#420 [む・ω・]
わぁ〜´ω`
いっぱい更新嬉しいです☆あぁ律…なんだか京子さんより可哀相だと思ってしまうっす'_'

:08/09/16 20:31
:SH903i
:oGVXlkB.
#421 [新]
:08/09/19 01:08
:F902i
:☆☆☆
#422 [新]
━京子side━
病院をでる準備をしていると浅野さんが迎えに来てくれた。
「用意できたか?」
「あ…はい。」
二人でタクシーに乗り込み浅野さん宅へ向かう。
:08/09/19 01:09
:F902i
:☆☆☆
#423 [新]
「散らかってるけど適当に座っといて」
浅野さんはキッチンにたつとコーヒーをいれてくれた。
「あの…なんかいろいろすみません。」
「構へんよ。何があったかわからんけど気が済むまでいたらええし。」
:08/09/19 01:16
:F902i
:☆☆☆
#424 [新]
浅野さんはそれ以上聞いてはこなかった。
そんな浅野さんの優しさが嬉しかった。
「あたしはどこで寝ればいいですか?」
「ベッド使ってええよ。俺はソファで寝るし」
:08/09/19 01:20
:F902i
:☆☆☆
#425 [新]
「ソファ寝にくくないですか?」
「何や、一緒に寝てほしいんか?」
意地悪そうな顔で言う浅野さん。
「違いますっ!」
心配してあげたのに。
:08/09/19 01:30
:F902i
:☆☆☆
#426 [新]
お言葉に甘えてベッドをかりることにした。
「…ん〜」
ベッドに入ってもなかなか寝付けず何度も寝返りを繰り返す。
一人で眠るのって、こんなに寂しかったっけ?
今にも夜という闇にさらわれてしまいそう。
:08/09/19 01:33
:F902i
:☆☆☆
#427 [新]
怖い。
寂しい。
独りは嫌……
ねぇ、律。
今どこにいるの?
誰と何してるの?
あたし、今独りだよ…
:08/09/19 01:35
:F902i
:☆☆☆
#428 [新]
こんなに寂しいのに
どうしてそばにいてくれないの?
律…今あたしのこと
どう思ってるの……?
『もう付き合えない』
『ウザい』
:08/09/19 01:38
:F902i
:☆☆☆
#429 [新]
「───やぁっ…!!」
あたしはガバッと起きあがった。
その声を聞いて浅野さんが部屋に入ってきた。
「どうしたんや!?」
「っ…あ………夢…?」
夢の中で…律の言葉が……
:08/09/19 01:42
:F902i
:☆☆☆
#430 [新]
「嫌な夢見たんか…?」
「…っ…う…」
もう…嫌だ…
辛い…………
もう一度横になったあたしに
「大丈夫や、寝るまでそばにいるから」
そう言って浅野さんは頭を撫でてくれた。
:08/09/19 01:45
:F902i
:☆☆☆
#431 [新]
────……
「……ん」
朝、目が覚めるとあたしの手を握ったままの浅野さんがベッドに寄りかかって眠っていた。
ずっとこうしてくれてたんだ。
なんだか申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが入り交じった。
:08/09/19 01:48
:F902i
:☆☆☆
#432 [新]
「ん〜……あぁ、起きてたんか…」
浅野さんが目を覚ましコキッと首をならす
「あの、あたし先に会社行きますね」
「あ?あぁ、わかった」
あたしはベッドから出ると用意を済ませ家を出た。
:08/09/20 18:53
:F902i
:☆☆☆
#433 [新]
一緒に会社行って変な噂が流れたら浅野さんにまで迷惑がかかっちゃう。
あたしは足早に会社に向かった。
:08/09/20 18:55
:F902i
:☆☆☆
#434 [新]
━律side━
「はー…………」
何がどうなってんのか
さっぱりわからねぇ。
:08/09/20 18:56
:F902i
:☆☆☆
#435 [新]
「どぉしたの?ため息なんかついて〜」
パタパタと足音をさせながら篠原亜矢(しのはらあや)が近づいてきた。
「別に」
俺は冷たく言い放ち窓の方を向いた。
:08/09/20 19:00
:F902i
:☆☆☆
#436 [新]
「ねーねー律〜今日一緒に帰ろ?」
亜矢は俺の腕に自分の腕を絡めてきた。
「くっつくな。てか俺ら別れたんじゃねぇのかよ。」
俺と亜矢は付き合っていた。
もちろん過去形。
:08/09/20 19:02
:F902i
:☆☆☆
#437 [新]
亜矢が浮気して俺たちは別れた。
後になって亜矢はやっぱり俺がいいとか言ってきたけどその時はもう京子さんと付き合っていたしよりを戻す気なんて更々なかった。
「え〜いいじゃぁん」
……しつこい。
:08/09/20 19:05
:F902i
:☆☆☆
#438 [新]
俺はあの日亜矢に呼び出された。
「キスしてくれたら本当に諦めるから」
そう言うもんだから俺は最後にキスをしたんだ。
今じゃ後悔してる。
:08/09/20 19:07
:F902i
:☆☆☆
#439 [新]
その後だった。
俺の携帯に連絡が入ったのは。
俺は病院に急いだ。
京子さんが俺を待ってる。
そう思ってた。
だけど、俺を待っていたのは意外な展開だった。
:08/09/20 19:09
:F902i
:☆☆☆
#440 [新]
俺は京子さんに拒絶された。
何でだよ?
わかんねぇよ。
京子さんの上司にまで宣戦布告された。
:08/09/20 19:10
:F902i
:☆☆☆
#441 [新]
あれから京子さんに連絡してない。
いや、できない。
また拒絶されるのが怖いから。
「……情けねぇ」
恋愛ってこんなに難しかったっけ?
失恋ってこんなに辛かったっけ?
:08/09/20 19:12
:F902i
:☆☆☆
#442 [新]
俺はデータボックスを開き京子さんと撮った写メをみた。
「なになに、おまえの女?」
連れが後ろからのぞき込んでくる。
「うっせ。見んな」
俺は携帯を閉じた。
「んだよケチー見せろよー」
「だめ。見ていいのは俺だけー。」
:08/09/20 19:15
:F902i
:☆☆☆
#443 [新]
京子さんを独り占めしていいのは俺だけなんだよ。
細い体とか
俺を呼ぶ声とか
仕草も温もりも
知っていいのは俺だけなんだよ。
:08/09/20 19:19
:F902i
:☆☆☆
#444 [新]
俺は京子さんと初めて繋がった日のことを思い出していた。
なんつーか…あんな満たされたセックス初めてだった。
声とか…
肌の柔い感じとか……
:08/09/20 20:50
:F902i
:☆☆☆
#445 [新]
「やべぇ、勃(た)った。」
「はっ?」
連れがポカンと口を開けている。
「次の授業ふけるわ。」
俺は連れにそう言って教室を出た。
:08/09/20 20:54
:F902i
:☆☆☆
#446 [新]
屋上に行くとさすがに誰もいない。
風が気持ちよかった。
風と一緒に俺の気持ちも京子さんに届けてくれよ。
:08/09/20 21:03
:F902i
:☆☆☆
#447 [新]
「ねみぃ…」
屋上で少し居眠りした俺はポリポリ頭をかきながら教室に戻った。
「あ、律ー」
「……んぁ?」
さっきの連れが話しかけてきた。
:08/09/20 21:10
:F902i
:☆☆☆
#448 [新]
「さっきは思い出せなかったんだけどさ、俺、お前の女見たことあるわ。」
「……は?」
「最近だよ。ファミレスで…篠原が入っていくのが見えて、何となく目で追ってたら篠原が座った席にお前の女がいた。」
:08/09/20 21:17
:F902i
:☆☆☆
#449 [新]
「それっ…ほんとかよ?!」
「あぁ…多分──っておい!?」
俺は教室を飛び出した。
確信に近い憶測だけど───
亜矢が何か知ってる。
:08/09/20 21:22
:F902i
:☆☆☆
#450 [りりこ]
すっごく面白いです(^^)
:08/09/20 21:23
:PC
:aOhxkOJM
#451 [新]
「亜矢!!!」
亜矢の教室へ行くと俺は亜矢の腕をつかんだ。
「律っ?もう授業始まっ……」
「いいから来い」
人気のない階段へ連れていった。
:08/09/20 21:24
:F902i
:☆☆☆
#452 [新]
:08/09/20 21:27
:F902i
:☆☆☆
#453 [新]
「急にどしたのぉ?」
亜矢は乱れた前髪を整えた。
「亜矢、何か知ってるだろ。」
「…何のこと〜?」
「俺の彼女に何したよ?」
:08/09/20 21:33
:F902i
:☆☆☆
#454 [新]
「………」
亜矢は視線をそらし押し黙った。
「答えろ。」
「……って…」
亜矢は瞳に涙をためながらふるふると唇を震わせた。
:08/09/20 21:34
:F902i
:☆☆☆
#455 [新]
「だって律があたしの気持ちに応えてくれないから!!…っ…だからっ…あの女がいなくなればいいと思っ───」
ドンッ!!
俺は亜矢を壁に押さえつけた。
:08/09/20 21:43
:F902i
:☆☆☆
#456 [新]
「俺を傷つけるだけならまだいいけど、彼女傷つけんのだけは女でも許さねぇよ?」
「……っ…」
亜矢は謝りながらその場に泣き崩れた。
亜矢は泣きながら京子さんにしたことを話した。
:08/09/20 21:47
:F902i
:☆☆☆
#457 [新]
俺のマンションにきて京子さんに暴言を吐いたこと
俺のいない隙に俺の携帯から京子さんにメールを送り、ファミレスに呼び出し俺が別れたがってると嘘を言ったこと
:08/09/20 21:50
:F902i
:☆☆☆
#458 [新]
わざと俺との待ち合わせ場所を書いた紙を置いていき、京子さんが二人でいるところを見るようにしむけたこと。
「……っくそ…!!」
俺は学校を飛び出した。
全部が繋がった。
:08/09/20 21:54
:F902i
:☆☆☆
#459 [新]
すれ違っていただけなんだ。
そして今あの人は泣いてる。
俺のせいだ。
何も気づけなかった
俺のせいだ─────
:08/09/20 21:56
:F902i
:☆☆☆
#460 [しょこ]
おもしろいです

頑張ってください★
:08/09/21 21:43
:SO905i
:☆☆☆
#461 [カナ]
すごくドキドキしながら見てます


頑張ってくださぃ☆
:08/09/22 00:04
:D705i
:kdo.Z9no
#462 [みぽ]
面白いですヽ(∇`)ノx
:08/09/22 01:17
:W51SA
:☆☆☆
#463 [りりこ]
頑張ってください★
:08/09/22 20:47
:PC
:9ALlOo7I
#464 [む・ω・]
更新嬉しです!!
頑張って下さい!!
:08/09/22 20:55
:SH903i
:0Tjl8Mt.
#465 [なち]
ほんとおもしろいです(^-^)/
更新がんばってください。
:08/09/24 00:59
:D905i
:uIvSojTg
#466 [なち]
しつこくごめんなさい(´・ω・`)
大好きなんです!笑
:08/09/29 23:45
:D905i
:HIGg9tJM
#467 [にゆ]
めっちゃおもしろいです

更新楽しみに待ってますね

:08/10/01 00:06
:F706i
:FrS2Evgc
#468 [カナ]
:08/10/01 00:20
:D705i
:T3OkE.Mk
#469 [我輩は匿名である]
がんばれ
あげ!
:08/10/01 06:11
:SH902iSL
:W6tUsk6g
#470 [新]
>>460-469こんなたくさんのレスが…(/_;)

なかなか更新できず申し訳ないです。
みなさんありがとうございます!!
:08/10/01 22:55
:F902i
:☆☆☆
#471 [新]
>>459続き
━京子side━
ヴヴヴ…ヴヴヴ…
携帯がなり液晶画面を見ると【律】と表示されていた。
あたしはそのまま携帯を閉じた。
:08/10/01 22:58
:F902i
:☆☆☆
#472 [新]
何度もなり続ける携帯。
出ようかな……
そう思うのに、なかなか通話ボタンを押せずにいた。
だって…もしこれ以上彼に拒絶されたら…?
:08/10/01 23:02
:F902i
:☆☆☆
#473 [新]
もし聞きたくない言葉が待っていたら…?
あたし…生きていく自信ないよ───
なり続けた電話もしばらくたつとならなくなった。
:08/10/01 23:04
:F902i
:☆☆☆
#474 [新]
「お疲れさまでーす」
仕事が終わり帰ろうとするあたしを浅野さんが呼び止めた。
「今日ちょっと残業して帰るから先帰っといて」
ひそひそと話すとあたしにこっそり家の鍵を渡した。
:08/10/01 23:06
:F902i
:☆☆☆
#475 [新]
あたしは鍵を受け取り先に帰ることにした。
ただ家に居座るのも悪いからご飯でも作っておこうかな…
スーパーに寄り適当に食材を買って家に帰った。
:08/10/01 23:09
:F902i
:☆☆☆
#476 [新]
「ただいまー」
ってあたしの家じゃないじゃん。
今のあたしってもしかして家なき子………
「はぁー家探さなきゃぁ……」
:08/10/01 23:11
:F902i
:☆☆☆
#477 [新]
大きなため息をつきながらも買った食材を冷蔵庫に入れる。
「うわ…ビールとおつまみしかない」
どんな食生活してるんだか…。
「勝手にキッチンかりまーす」
独り言を言いながらご飯の用意をした。
:08/10/01 23:16
:F902i
:☆☆☆
#478 [新]
────ガチャッ
丁度ご飯ができる頃に浅野さんが帰ってきた。
「おかえりなさい」
玄関まで出迎えたあたしの片手にはおたま。
:08/10/01 23:24
:F902i
:☆☆☆
#479 [新]
それを見て浅野さんの目が点になっている。
「何やってるん?」
「あ、あの、ご飯を…」
うわー!おたま片手に「おかえりなさい」なんて
新婚さんじゃないんだからー!!!
:08/10/01 23:26
:F902i
:☆☆☆
#480 [新]
自分のしてることが急に恥ずかしくなってきた。
「飯作ってくれたん?」
「はい…勝手にごめんなさい」
食卓に並べられたご飯を見て浅野さんの瞳はらんらんと輝いていた。
:08/10/01 23:28
:F902i
:☆☆☆
#481 [新]
「手料理とかめっちゃ久しぶりやわ!」
これは…喜んでくれてるよね?
「いただきます」
二人でご飯を食べる。
何か変な光景。
:08/10/01 23:31
:F902i
:☆☆☆
#482 [新]
「うっ…うまい!」
満面の笑みで言われると少し照れる…。
よほどお腹が減っていたのか浅野さんはがっつくように完食した。
「あーうまかった。ありがとうな。」
:08/10/01 23:33
:F902i
:☆☆☆
#483 [新]
「いえ、このくらいしかできないので…」
空いた食器を洗う。
「ビール飲むか?」
「はい、いただきま─った…!!」
一瞬浅野さんのほうに振り向いた時、手元が滑って食器を割ってしまった。
:08/10/01 23:39
:F902i
:☆☆☆
#484 [新]
「ったぁ……」
「指切ったんか?!見せてみ」
浅野さんはあたしの腕を引っ張る。
「食器…割っちゃってごめんなさいっ」
「そんなんええから!」
:08/10/01 23:42
:F902i
:☆☆☆
#485 [新]
浅野さんは少し切れた指先を口に含んだ。
「あ…浅野さ…っ」
指先が生温かい感触にふれる。
変な感じ。
指先からしびれるような。
「……っ」
:08/10/01 23:46
:F902i
:☆☆☆
#486 [新]
「指だけで感じたん?」
意地悪な浅野さんの不敵な笑み。
その言葉で我に返りあたしは浅野さんを押し退けた。
「もうっ…大丈夫ですからっ……」
:08/10/01 23:49
:F902i
:☆☆☆
#487 [新]
「可愛いな。指かしてみ、絆創膏貼るだけやから」
可愛い、とか、
簡単に言わないでほしい。
この人は知ってる。
女の扱い方を。
:08/10/01 23:52
:F902i
:☆☆☆
#488 [新]
浅野さんは絆創膏を貼り、そのままあたしを引き寄せて抱きしめた。
「!?あ…あのっ…」
「…俺じゃあかんか?」
え………
それって………………
:08/10/01 23:59
:F902i
:☆☆☆
#489 [新]
一旦切ります!
少ししか更新できなくて
ごめんなさい(T_T)
:08/10/02 00:01
:F902i
:☆☆☆
#490 [まな]
頑張ってください

:08/10/02 00:02
:D703i
:yIWvhRUI
#491 [む・ω・]
更新めっちゃ嬉しぃです!!ありがとうございます

:08/10/03 01:18
:SH903i
:y8ixzYGU
#492 [新]
:08/10/03 03:20
:F902i
:☆☆☆
#493 [新]
「…お前の傷ついてるとこ見たないねん。
俺は絶対泣かせたりせぇへんから…」
「ずるい…っ弱ってるところにつけ込むなんて…」
こんな時に優しくしないで………
:08/10/03 03:24
:F902i
:☆☆☆
#494 [新]
「男はずるい生きもんや。けど女もずるいやろ?
そうやって無意識に目ぇ潤ませて、誘ってくるんやからー…」
「誘ってなんかっ……!」
誘ってなんかない
そう言おうとしたけど
言えなかった。
:08/10/03 03:28
:F902i
:☆☆☆
#495 [新]
言い終わる前に、浅野さんの唇が重なったから。
「んぅ…っ…や、め…」
強く抱きしめられたままのあたしは逃れることができない。
:08/10/03 03:31
:F902i
:☆☆☆
#496 [新]
唇が離れたかと思った矢先あたしは抱き上げられた。
「ひゃあっ!ちょっ…どこ行くんですかっ…!?」
浅野さんは無言で寝室へ向かうとあたしをベッドにおろす。
「」
:08/10/03 03:37
:F902i
:☆☆☆
#497 [新]
「俺が忘れさせたる…。」
浅野さんはあたしの上に覆い被さるようにしてあたしの髪をなでた。
「あ…あたし…」
:08/10/03 03:43
:F902i
:☆☆☆
#498 [新]
「嫌やったら抵抗したらええ。
引っ掻いてでも殴ってでもこの部屋から出たらええ。けど、抵抗せえへんのやったら───抱くで。」
いつになく本気な表情。
いつもみたいな冗談なんかじゃ、ないんだ───
:08/10/03 03:47
:F902i
:☆☆☆
#499 [新]
一筋、涙がこぼれた。
あたしは泣きながら言った。
「忘れさせて……くださいっ…」
:08/10/03 03:51
:F902i
:☆☆☆
#500 [新]
その瞬間、浅野さんの唇が触れた。
触れるだけじゃない
熱く絡むような口づけ。
キスの合間に見せる浅野さんの顔が切なくて、ほっとしてるようにも見えた。
:08/10/03 03:54
:F902i
:☆☆☆
#501 [新]
誰だって拒絶されるのが怖いんだ…
ねぇ、律?
こんなあたしを見たらどう思うかな。
馬鹿だって笑う?
尻軽女だって蔑(さげす)む?
:08/10/03 03:57
:F902i
:☆☆☆
#502 [む・ω・]
きゃぁーッ>∀<//
ドキドキですね!!
更新頑張って下さい‘χ`

:08/10/03 20:37
:SH903i
:y8ixzYGU
#503 [新]
>>502キャーッ(*/ω\*)
コメントありがとうございます★
:08/10/04 12:52
:F902i
:☆☆☆
#504 [新]
続き..
独りじゃ無理だった。
あたし独りじゃ心に開いた穴を埋めることができなかった。
誰かにすがりつくことでしか、この恋を忘れることができない───
:08/10/04 12:57
:F902i
:☆☆☆
#505 [新]
「…んっ…は…ぁ」
「京子…」
律とは違う声があたしを呼ぶ。
律とは違う指が体を這う。
:08/10/04 13:07
:F902i
:☆☆☆
#506 [新]
あたしは最低だ…………
浅野さんの腕の中で
律に抱かれる夢を見ていた。
ひどく幸せな、夢を。
:08/10/04 13:20
:F902i
:☆☆☆
#507 [新]
─────……
♪〜♪〜♪♪
朝、着信音で目が覚めた。
手探りで携帯を探し電話に出る。
:08/10/04 13:23
:F902i
:☆☆☆
#508 [新]
寝ぼけていたあたしは画面を確認しなかった。
「はい…もしもし…」
「京子さん?」
ドク…ン─────
大きく鼓動がなった。
:08/10/04 13:26
:F902i
:☆☆☆
#509 [新]
それは聞き慣れた声だった。
「切らないで聞いて。話がしたい。今日の夜七時に公園で待ってる。」
「あたし…行かない…っ」
行けない───…
:08/10/04 13:33
:F902i
:☆☆☆
#510 [新]
「来るまで待ってる。それじゃあ…」
プツッと電話は切れた。
電話を持つ手が震えていた。
体が熱をもったように熱い。
:08/10/04 13:36
:F902i
:☆☆☆
#511 [新]
耳元で律の声を聞いただけなのに……
体はこんなにもくすぶって…
すごく…熱い─────
:08/10/04 13:37
:F902i
:☆☆☆
#512 [新]
「…んー、きょー…こ?」
「あ…ごめんなさい、起こしちゃって…」
あたしは慌てて携帯をしまう。
「おはよーさん」
浅野さんはあたしにチュ、と触れるだけのキスをする。
:08/10/05 02:46
:F902i
:☆☆☆
#513 [新]
「コーヒーいれますねっ…」
スルリと浅野さんの腕からすり抜けて部屋から出た。
浅野さんはキッチンに立つあたしを後ろから抱きしめた。
:08/10/05 02:48
:F902i
:☆☆☆
#514 [新]
「俺は後悔してへんで。こうなったことー…」
「…っあ、あたし…」
何て言えばいいの?
あたしも後悔してません
素直にそう言えたら
楽になれるのに───
:08/10/05 02:53
:F902i
:☆☆☆
#515 [新]
言えない…
言えるわけない……!!
あたしは汚くて
浅ましい女──………
:08/10/05 02:54
:F902i
:☆☆☆
#516 [新]
「今日…仕事が終わってから、ご飯食べに行きませんか?」
「ん、あぁ、構へんよ。」
今日は……できるだけ時間を忘れていたい。
:08/10/05 02:57
:F902i
:☆☆☆
#517 [新]
──そして仕事が終わり二人で会社をでた。
「急やったからお洒落なとこ予約できひんかってすまんな。」
「いえ、あたしも急にお誘いしてすいません…」
店に入る。
時刻は十八時二十分。
:08/10/05 03:06
:F902i
:☆☆☆
#518 [新]
「何か今日ずっとぼーっとしてるな」
熱でもあるんちゃうか、と言ってあたしのおでこに手を当てる。
「大丈夫ですよ、少し疲れてるだけ…」
あたしは笑顔を向けた。
:08/10/05 03:14
:F902i
:☆☆☆
#519 [新]
料理に舌鼓(したつづみ)をうっていると浅野さんが何か察したように言った。
「今日何かあるんか?」
「え…?どうして?」
「さっきから時計ばっかり気にしてるから」
:08/10/05 03:17
:F902i
:☆☆☆
#520 [新]
「そんなことないですよ。」
あたしは平然を装う。
「誰かと約束してるんか?」
「…やだなぁ〜、見たいテレビがあるだけですよ!」
:08/10/05 03:21
:F902i
:☆☆☆
#521 [ぴかり]
今全部読みました
この小説最高ですmx
まじハマりましたKKK
主さんスゴすぎw(.o゜)w
応援してます
:08/10/05 10:51
:W51S
:symv5qLY
#522 [とも]
全部読みましたx
律も浅野さんもかっこいいですねフ
読んでてドキドキしますy
続き待ってますス
:08/10/05 12:15
:W43H
:FA/m3WQw
#523 [新]
:08/10/05 14:02
:F902i
:☆☆☆
#524 [新]
そうか、と浅野さんは料理に目を移した。
───
「ほな、そろそろ帰ろか」
十九時五十分
あたし達は席をたった。
:08/10/05 14:06
:F902i
:☆☆☆
#525 [新]
約束の時間から五十分が過ぎていた。
もう諦めて帰ってるよね…
お会計を済ませ外へ出る。
「あー、雨降ってるやん」
:08/10/05 14:09
:F902i
:☆☆☆
#526 [新]
えっ……!?
あたしも慌てて外に出ると激しい雨音が聞こえた。
嘘…いつから降ってたの!?
天気予報では雨は降らないって言ってたのに…
:08/10/05 14:12
:F902i
:☆☆☆
#527 [新]
まさか……
まさかね……?
待ってるわけないよね…?
「今タクシー呼ぶわ。」
浅野さんが携帯を取り出す。
:08/10/05 14:13
:F902i
:☆☆☆
#528 [新]
「浅野さんっ…」
「何や?」
「あたし…行かなきゃいけないところがあるんです…!」
いてもたってもいられなかった。
:08/10/05 14:16
:F902i
:☆☆☆
#529 [新]
「この雨ん中どこ行くつもりやねん!?」
浅野さんがあたしの腕をつかむ。
「あの人がっ…待ってるんです…!」
「あの人…って…、とりあえずタクシー来るまで待ち!」
:08/10/05 14:19
:F902i
:☆☆☆
#530 [新]
「だめなの!今すぐじゃなきゃだめなんですっ…!!」
あたしは浅野さんの腕を振り払って雨の中を走り出した。
服に泥がはねるとか
そんなことはどうでもよかった。
ただひたすら走った。
:08/10/05 14:22
:F902i
:☆☆☆
#531 [新]
二十時五分
公園についた。
「はぁっ……はぁっ…」
あたしは息を切らしながら辺りを見渡す。
いない……?
やっぱり…遅かったのかな…
:08/10/05 14:26
:F902i
:☆☆☆
#532 [新]
「京子さん!!!」
ドクン…
あたしは声のする方を見た。
「り……つ……っ」
:08/10/05 14:30
:F902i
:☆☆☆
#533 [新]
律は駆け寄るとあたしを強く抱きしめた。
「京子さん…やっぱり来てくれたっ…」
「何で…何でっ…諦めて帰ったかと思っ……っ」
「信じてたから…!来てくれるって…信じてた…」
:08/10/05 14:34
:F902i
:☆☆☆
#534 [新]
「馬鹿っ…あたしが来なかったらどうするつもりだったのよぉっ……」
もう雨で濡れているのか涙で濡れているのかわからなかった。
「それでも待つよ。一年でも百年でも…俺は待つよ…。」
:08/10/05 14:36
:F902i
:☆☆☆
#535 [新]
「あたしも…っ待ってくれてる…って、信じてたー…」
「俺の話…聞いてくれる?」
あたしはコクンと頷いた。
:08/10/05 14:39
:F902i
:☆☆☆
#536 [新]
───……
「はい、タオル」
「ありがとう…」
久しぶりに来た律の部屋。
何も変わってなかった。
:08/10/05 14:41
:F902i
:☆☆☆
#537 [む・ω・]
超ドキドキッ♪`ω´//
私浅野さん好きですッ//
:08/10/05 16:46
:SH903i
:QjCuYA1c
#538 [りりこ]
浅野さん可哀相……
でも律も良いー^^
展開が面白いですッ^^
:08/10/05 17:12
:PC
:RRjawUQQ
#539 [ひろ]
律やばい」
好きだ〜
更新頑張ってねメ
:08/10/05 17:34
:W61PT
:8sh3KBgQ
#540 [まあ]
:08/10/05 21:19
:SH904i
:OMfcznmQ
#541 [新]
:08/10/05 23:57
:F902i
:☆☆☆
#542 [新]
律はあたしの隣に座り、話し出した。
「俺の元カノが…全部仕向けたことだったんだ。」
「……え…?」
「俺と京子さんを別れさせるために…」
:08/10/06 00:01
:F902i
:☆☆☆
#543 [新]
「じゃあ…あたしがファミレスに呼び出されたのは…?」
「俺がいない隙に、俺の携帯から勝手にメール送ったらしい…」
「でもっ…公園でキスしてた……」
:08/10/06 00:03
:F902i
:☆☆☆
#544 [新]
「キスしてくれたら諦めるからって言われて……でもこんなの言い訳にしかならないよな。ごめん……」
じゃあ…
律が別れたがってるとか
ウザがってるとか……
全部あの子が勝手に……?
:08/10/06 00:06
:F902i
:☆☆☆
#545 [新]
「俺等はすれ違ってただけなんだよ…」
「嘘……っ」
あたし達は……
本当はずっと…
お互いを想ったまま──
:08/10/06 00:09
:F902i
:☆☆☆
#546 [新]
律はあたしをグッと抱き寄せる。
「もう二度と離さない…!絶対…守るから…」
律の匂い
律の声
律の温もり…
:08/10/06 00:14
:F902i
:☆☆☆
#547 [新]
律が唇を重ねようとした。
「っ…だめっ……!!」
あたしは律の胸板を押した。
「京子さん?」
:08/10/06 00:18
:F902i
:☆☆☆
#548 [新]
あたし達はすれ違っていただけだった。
今こうしてやっと誤解がとけ、律がずっと想ってくれていたこともわかった。
律はあたしを裏切ってなんかなかった。
だけど
あたしは?
:08/10/06 00:19
:F902i
:☆☆☆
#549 [新]
あたしは
胸を張って律を裏切っていないと
言えるだろうか?
:08/10/06 00:20
:F902i
:☆☆☆
#550 [新]
裏切られたと思いこんでいた。
だけど
裏切ったのは
あたし……。
:08/10/06 00:24
:F902i
:☆☆☆
#551 [めぐみるく]
.
続きがかなり
気になります―


ちなみにあたしわ
律派ですっ


頑張って下さい

応援してます

.
:08/10/06 00:38
:SH903i
:DcE0AzN.
#552 [きてぃ
]
めちゃいいです
よすぎです◇+。゚
これからも頑張って
下さいっっ(p
q)
律も浅野?サンも
カッコエエ
です
:08/10/06 00:51
:P903i
:31PYF9bI
#553 [新]
:08/10/06 03:45
:F902i
:☆☆☆
#554 [新]
「あたし…律に愛される資格ない…」
「何で?どうしてそんなこと言うんだよ」
「あたし……浅野さんと寝たの……!」
:08/10/06 03:47
:F902i
:☆☆☆
#555 [新]
部屋が静まり返る。
「嘘、だろ?」
律がぽつりと呟いた。
「あたしは…律を裏切ったの…」
:08/10/06 03:50
:F902i
:☆☆☆
#556 [新]
俯いてグスグスと鼻をすするあたしを律はそっと抱きしめた。
「そこまで追いつめたのは俺だ…俺がもっとしっかりしてれば……ごめんな…」
「な…んで?」
どうして律が謝るの?
:08/10/06 03:53
:F902i
:☆☆☆
#557 [新]
どうして自分を責めるの?
もっと怒ってよ。
怒鳴られて詰(なじ)られる覚悟で言ったのに。
:08/10/06 03:56
:F902i
:☆☆☆
#558 [新]
律の悲しそうな顔を見るのが辛かった。
いっそ怒られた方がましだった。
あたしは裏切るということがどういうことか
わかってなかったんだ…
:08/10/06 03:57
:F902i
:☆☆☆
#559 [新]
“裏切り”
怒りをも通り越して
悲しませてしまう
大事な人を
傷つけてしまうこと……
:08/10/06 03:59
:F902i
:☆☆☆
#560 [我輩は匿名である]
:08/10/06 16:58
:W52CA
:m9Eurmks
#561 [新]
:08/10/07 02:05
:F902i
:☆☆☆
#562 [新]
「あたし律に甘えてばっかりでっ…挙げ句の果てには傷つけて…悪いのはあたしなのにっ…!」
「だけど京子さんは俺を想ってくれてる。それだけでいいんだ。その事実だけでいい…。
だから自分を責めるなよ…!
一人で…苦しまないでほしい…。」
:08/10/07 02:18
:F902i
:☆☆☆
#563 [新]
「側にいても…いいの…?」
「当たり前だろっ…!」
「…律…っ!!」
あたしは律の胸に飛び込んだ。
:08/10/07 02:39
:F902i
:☆☆☆
#564 [新]
律の心臓の音が聞こえる。
二人の間にあった溝が今ゆっくりと埋まっていく。
しばらく律の腕の中で静かな時を過ごす。
「あたし浅野さんの家に行ってくるね」
:08/10/07 02:42
:F902i
:☆☆☆
#565 [新]
あたしが立ち上がると、
「一緒に行く。大丈夫、俺は外で待ってるから。」
そう言って律も立ち上がった。
「─うん、わかった。」
二人で浅野さん宅へ向かった。
:08/10/07 02:45
:F902i
:☆☆☆
#566 [新]
律は少し離れた所で待っててもらいあたし一人でインターホンを押す。
「京っ……どこ行ってたんや?!遅いから今から探しに行こ思て…」
あたしの顔を見てほっと安堵の表情を見せた。
:08/10/07 02:47
:F902i
:☆☆☆
#567 [新]
「心配かけてごめんなさい…」
「とりあえず入り。」
パタンとドアが閉まると同時に浅野さんに抱きしめられた。
「何ともなくて本間によかった…」
:08/10/07 02:50
:F902i
:☆☆☆
#568 [新]
「ごめんなさい…」
「ええねん、無事に帰ってきてくれたんやったら…」
違う
違うの
そうじゃないの…
「ごめんなさいっ……」
:08/10/07 02:51
:F902i
:☆☆☆
#569 [新]
強く抱きしめる浅野さんの広い背中に、腕を回すことができなかった。
浅野さんを抱きしめることができなかった。
気持ちに応えることができなかった……。
:08/10/07 02:55
:F902i
:☆☆☆
#570 [新]
「…っ…て…くれ……」
「え…?」
「行かんといてくれっ……」
抱きしめる、腕の強さとは裏腹に
泣いてしまいそうな、切ない声。
:08/10/07 02:57
:F902i
:☆☆☆
#571 [新]
「頼むから…!俺の側におってくれ…」
「浅野さんっ……」
浅野さんはあたしから体を離すと少し悲しそうに笑った。
:08/10/07 03:20
:F902i
:☆☆☆
#572 [新]
「…って、男のくせにみじめやな。今のは忘れてくれ…」
「ごめんなさい…あたし…っ」
何て言ったらいいのか…
謝ることしかできない…
:08/10/07 03:21
:F902i
:☆☆☆
#573 [新]
「ええから早よ行き。彼氏待ってるんちゃうんか…?」
「…っ…でも」
「俺のことは気にすんな。そんかわり、幸せにならな承知せえへんで?」
:08/10/07 03:25
:F902i
:☆☆☆
#574 [新]
そう言ってくしゃくしゃとあたしの髪をなでた。
「…はいっ…!こんなあたしのこと好きになってくれて…ありがとうっ……」
あたしは声を震わせながら言った。
:08/10/07 03:27
:F902i
:☆☆☆
#575 [新]
浅野さんの家を出る。
近くで待っていた律の所へ向かうと、律が手をさしのべた。
「帰ろうか。」
「……うん」
あたしはその手をとる。
:08/10/07 03:29
:F902i
:☆☆☆
#576 [新]
律は何も聞かなかった。
誰も傷つかない恋があればいいのに。
憎しみも悲しみもない
幸せな恋があればいいのに。
:08/10/07 03:31
:F902i
:☆☆☆
#577 [新]
だけど人は
誰かを傷つけて
誰かに傷つけられて
悲しみを知り
涙を知る
:08/10/07 03:33
:F902i
:☆☆☆
#578 [新]
だからこそ
喜びを感じることができるのかもしれない。
誰かを好きになる
それは
喜びも悲しみも受け入れられるということ───
:08/10/07 03:36
:F902i
:☆☆☆
#579 [新]
とりあえず更新ストップ!
今日はもう寝ますm(_ _)m
感想貰えたら嬉しいですー★”
:08/10/07 03:38
:F902i
:☆☆☆
#580 [きてぃ
]
更新おつですっ(∀`)
浅野サンカッコ
よかったです
お疲れさまです
:08/10/07 06:55
:P903i
:gs6Xj/sI
#581 [む・ω・]
ちょっとッ>∀<//
浅野さん良すぎッッ!!!
いい大人の男だ!!
最高!!浅野さん万歳です!!
:08/10/07 22:18
:SH903i
:8w7PpK1c
#582 [咲笑]
浅野サンも律も大好きですP
関西弁Lovey年下萌えぇy笑
頑張ってください~~
:08/10/08 00:01
:W53S
:☆☆☆
#583 [新]
:08/10/08 20:08
:F902i
:☆☆☆
#584 [新]
やっと分かり合えた二人。
この手をもう二度と離さない…
この先ずっと
幸せな日々が待っていると
信じていた────
:08/10/08 23:54
:F902i
:☆☆☆
#585 [新]
それから、律の家に二人で住むことに決めた。
浅野さんとは会社で顔を合わせてしまう。
気まずくなるかな…なんて思っていたけど
浅野さんはいつも通りに接してきてくれた。
:08/10/08 23:57
:F902i
:☆☆☆
#586 [新]
そしてそれは、正式に同棲を始め幸せ真っ直中の時の出来事───。
会社から家に帰ると律がベッドに横になっていた。
「律?起きてる?」
「ん、あぁ、おかえり。」
:08/10/09 00:00
:F902i
:☆☆☆
#587 [新]
むくりと起きあがる律の表情はどこか暗い。
「………」
お互い何も話さない
静かな空気が流れた。
どうしたのかな…?
「お茶いれるねっ」
:08/10/09 00:02
:F902i
:☆☆☆
#588 [新]
あたしはあえて明るく言った。
コップにお茶を注ぐ。
「俺さ………」
律がぼそっと話し出した。
「うん?どうしたの?」
「ニューヨークに行かなきゃなんねぇかも。」
:08/10/09 00:04
:F902i
:☆☆☆
#589 [新]
あたしは持っていたコップを落としそうになった。
「え、え…えっ??な、なにっ…えぇっ??」
話が突拍子すぎて。
何の話しをしているのか
わからなかった。
:08/10/09 00:07
:F902i
:☆☆☆
#590 [新]
「さっき…叔母さんから電話があって…」
律の話によると、
唯一律によくしてくれて、お世話になった叔父さんと叔母さんが今はニューヨークに住んでいるらしい。
しかし叔父さんの体の具合が悪くなり、叔母さんだけではどうしようもない…
:08/10/09 00:10
:F902i
:☆☆☆
#591 [新]
だから、律にニューヨークに来てほしい、というものだった。
「ニューヨーク…って…」
あたしの頭の中に浮かんだ、不安。
離ればなれになる…。
:08/10/09 00:13
:F902i
:☆☆☆
#592 [新]
「律は…どうしたいの?」
「わかんね…。すげぇ、迷ってる。」
律は小さくため息をついた。
:08/10/09 00:19
:F902i
:☆☆☆
#593 [新]
「たぶん…行ったらしばらくは帰ってこれないと思う。」
「しばらくって…どれくらい?」
「半年…一年…いや、それ以上かも…。叔父さん癌なんだって…。入院とかいろいろ大変らしくて…」
:08/10/09 00:22
:F902i
:☆☆☆
#594 [新]
そんなに………?
また律と離れるの?
また独りぼっちになるの?
嫌だよ……
そんなの嫌だよ………!
:08/10/09 00:27
:F902i
:☆☆☆
#595 [新]
「…行ってあげて!」
あたしはぎゅっと律の手を握った。
「でも…」
「心配なんでしょ?叔父さんのこと…。」
:08/10/09 00:29
:F902i
:☆☆☆
#596 [新]
わかってる。
叔父さんのこと心配でしょうがないんだよね。
だけど、あたしを独りにしてしまうことも心配なんでしょう?
律は優しいから
どちらかなんて 選べないんだよね─…
:08/10/09 00:31
:F902i
:☆☆☆
#597 [新]
「だけど京子さんが…」
「あたしのことは心配しないで。大丈夫!女は強いのよ?」
迷っているなら
背中を押してあげる。
つまづいているなら
手を差し伸べてあげる。
:08/10/09 00:33
:F902i
:☆☆☆
#598 [新]
「ありがとう…」
律はあたしの手を握り返した。
「あたし、お風呂入ってくるね。」
:08/10/09 00:36
:F902i
:☆☆☆
#599 [新]
シャワーを頭からかぶる。
「…っ…ふ…ぇ」
我慢していたものが一気に溢れた。
本当は…
本当は…行ってほしくない…!
:08/10/09 00:39
:F902i
:☆☆☆
#600 [新]
行ってほしくなんかない。
ずっと側にいてほしい。
嫌っていうほど一緒にいたい。
ただそれだけなのに……
そう思うのは
我がままですか───?
:08/10/09 00:41
:F902i
:☆☆☆
#601 [新]
独りにしないで……
行かないで………
行カナイデ………………
:08/10/09 00:43
:F902i
:☆☆☆
#602 [新]
:08/10/09 00:51
:F902i
:☆☆☆
#603 [新]
律が決意を表明したのはそれから数日後だった。
「俺、ニューヨークに行くよ。」
あたしは何も言わずにただうなずいた。
大丈夫、泣かない。
:08/10/09 03:54
:F902i
:☆☆☆
#604 [新]
あたし達はその日体を重ねた。
何度もキスをして
何度も愛し合った。
律の全てをあたしに染み込ませて
:08/10/09 04:01
:F902i
:☆☆☆
#605 [新]
匂いも 温もりも
離れていても
忘れないように
会えなくても
傍に感じられるように
:08/10/09 04:03
:F902i
:☆☆☆
#606 [新]
ベッドで寝ていると急に律が起きあがり何やらごそごそとしている。
「京子さん手ぇ出して」
律にそう言われ右手を出す。
「違う、こっち」
:08/10/09 04:13
:F902i
:☆☆☆
#607 [新]
左手を引かれ、律は左手の薬指に指輪をはめた。
「えっ……これ……」
あたしは驚いて自分の左手と律を交互に見やる。
「今は安物しか買えないけど…」
:08/10/09 04:17
:F902i
:☆☆☆
#608 [新]
よく見ると律の左手薬指にもお揃いの指輪が光っていた。
「こんなもんで京子さんの気持ち繋ぎ止めれるかわかんねぇけど…」
そう言って律はあたしの左手をとり指輪にそっと唇を寄せた。
:08/10/09 04:20
:F902i
:☆☆☆
#609 [新]
「嬉しい……ありがとー…」
この小さな小さな指輪ひとつで
一年でも十年でも
待てる気がした………。
:08/10/09 04:22
:F902i
:☆☆☆
#610 [新]
そして律がニューヨークへ行く日の朝。
あたしは空港まで見送る。
笑顔で見送ること。
それが唯一あたしにできること。
:08/10/09 04:24
:F902i
:☆☆☆
#611 [新]
「忘れ物ないよね?」
「うん。大丈夫。」
「ハンカチ持った?ティッシュは?」
「ぷっ…遠足に行く小学生じゃないんだからさ」
「あっ。そうだね」
:08/10/09 04:27
:F902i
:☆☆☆
#612 [新]
「たまには連絡してね?」
「うん。電話する。」
「寂しくて泣いちゃ駄目だよ?」
「京子さんもね。」
:08/10/09 04:29
:F902i
:☆☆☆
#613 [新]
あと言いたいことは何だろう。
あぁ、もう、ありすぎてわからない。
「電気つけっぱなしで寝ちゃ駄目だよ?」
「うん。」
:08/10/09 04:36
:F902i
:☆☆☆
#614 [新]
伝えたい気持ちを表す言葉が見つからない。
「それから、風邪引かないようにね。」
「うん。」
「それからっ……あたしのこと…忘れないでっ……」
:08/10/09 04:40
:F902i
:☆☆☆
#615 [新]
「うん。」
律は笑ってくしゃっとあたしの髪をなでた。
「─あ、もうそろそろ行くな。」
律が時計を見る。
「元気でねっ……」
:08/10/09 04:41
:F902i
:☆☆☆
#616 [新]
あたしは笑顔で手を振る。
律が背中を向けて歩いて行くのを見つめていた。
すると律が立ち止まり、もう一度あたしの方へ歩いてくる。
「律…??」
:08/10/09 04:43
:F902i
:☆☆☆
#617 [新]
律はあたしの前で立ち止まると、強く、強くあたしを抱きしめた。
それはもう、このまま折れるんじゃないかってくらい。
あたしも律の背中に腕をまわす。
:08/10/09 04:45
:F902i
:☆☆☆
#618 [新]
「一度しか言わないからよく聞いて。
俺は…京子さんを愛してる。
だから、俺が日本に帰ってきたその時は──────────」
泣かないって、決めてたのに。
そんな事言われたら泣いちゃうじゃん。
律の馬鹿…………
:08/10/09 04:48
:F902i
:☆☆☆
#619 [新]
飛び立っていく飛行機を見つめる。
次いつ会えるかなんてわからない。
けれど、あたし達はこの空で繋がってる。
どれだけ離れても、心はいつも傍にいるよ。
:08/10/10 02:11
:F902i
:☆☆☆
#620 [新]
三ヶ月後
律から葉書が届いた。
病院で叔父さんと撮った写真に一言、
「俺は元気でやってます。」
「もうちょっと何か書いてよー」
なんて言いながら、本当はすごく嬉しい。
:08/10/10 02:19
:F902i
:☆☆☆
#621 [新]
半年後
浅野さんが結婚する話を聞いた。
相手の女性からすごいアプローチを受けたらしい。
「モテる男はつらいわ〜」
そう言って幸せそうに笑っていた。
:08/10/10 02:21
:F902i
:☆☆☆
#622 [新]
一年後
なんと浅野さんと奥さんの間に子供ができたらしい。
浅野さんってば目尻下げっぱなしで子供の話ばっかりしてた。
「男の子やったら俺に似て絶対男前やで!」
とか。
何だかあたしも優しい気持ちになった。
:08/10/10 02:28
:F902i
:☆☆☆
#623 [新]
二年後
今日も何ら変わらない一日が始まる。
季節は流れ、律のいない四季を過ごし、
あたしの中の時間は二年前のあの日で止まったまま……
:08/10/10 02:30
:F902i
:☆☆☆
#624 [新]
今日の晩ご飯は何にしよう
昨日の残りのご飯温めて……
なんて考えながら帰っているといつの間にかマンションについた。
律と二人でいたマンション。
:08/10/10 02:36
:F902i
:☆☆☆
#625 [新]
ここに独りで帰ってくることにあたしはまだ慣れない。
ドアを開けてもおかえりの言葉はない
ベッドに入っても律の温もりはない……
:08/10/10 02:38
:F902i
:☆☆☆
#626 [新]
「はぁ…」
小さくため息を吐き、一度止めた足を進めようとした時、マンションの横の石段に誰か座っていることに気がついた。
向こうもあたしに気づいたようだ。
言葉が、出なかった。
:08/10/10 02:47
:F902i
:☆☆☆
#627 [新]
顔なんて見えなくたってシルエットでわかる。
だってその人はあたしがずっと待ちわびていた人だったから───
「京子さん!!!!」
「律────……!」
:08/10/10 02:50
:F902i
:☆☆☆
#628 [新]
「何で…いつ帰ってきたのっ…」
会えた……
「今日帰ってきたんだ。驚かせてごめん…」
やっと会えた………!
:08/10/10 02:52
:F902i
:☆☆☆
#629 [新]
人目もはばからずあたし達は抱き合った。
「連絡くらいっ…しなさいよぉっ……」
「ごめんな?でもちゃんと会いに来たろ…?」
律の温もりが染みわたる。
:08/10/10 02:55
:F902i
:☆☆☆
#630 [新]
「うんっ……おかえり…っ」
「ただいま───。」
二年ぶりの口づけは、
涙で少ししょっぱかった。
:08/10/10 02:58
:F902i
:☆☆☆
#631 [新]
「京子さん、あの日の“約束”覚えてる?」
「二年前に律が言ってくれたこと?」
「そ、空港で俺が言ったこと。」
「ふふっ、覚えてるよ。」
:08/10/10 03:03
:F902i
:☆☆☆
#632 [新]
「二年間離れてても俺の気持ちは変わらない。
京子さん、俺と結婚してください────」
この日をどれだけ……
夢みてきただろう………
「はいっ……!!」
:08/10/10 03:13
:F902i
:☆☆☆
#633 [新]
─────
あの日交わした“約束”。
『俺は、京子さんを愛してる。
だから、俺が日本に帰ってきたその時は…結婚しよう───。』
夢は現実になり
幸せは形になる。
:08/10/10 03:17
:F902i
:☆☆☆
#634 [新]
あの日から止まっていた時計の針がゆっくりと動き出す。
ずっと二人でいよう。
季節が変わっても
世界が変わっても
ずっと変わらない二人でいよう。
:08/10/10 03:23
:F902i
:☆☆☆
#635 [新]
あなたを愛し
二人がいる現在(いま)を愛す。
真っ白いページに、今日は二人で何を記そう?
それはきっと、
終わることの無い……
幸せな物語─────
:08/10/10 03:40
:F902i
:☆☆☆
#636 [新]
「年下の彼」は、これで完結です。
だらだらと長編になってしまいましたが、
読者様のおかげで完結できました!!
ありがとうございます。
:08/10/10 03:44
:F902i
:☆☆☆
#637 [新]
:08/10/10 03:47
:F902i
:☆☆☆
#638 [我輩は匿名である]
:08/10/13 22:55
:F704i
:BmlbcB8k
#639 [我輩は匿名である]
感動的ッ


:08/10/18 11:09
:P905i
:KvwZdWZY
#640 [新]
:08/10/18 23:24
:F902i
:☆☆☆
#641 [我輩は匿名である]
:08/10/19 08:08
:W51SA
:Lq6VWP.c
#642 [新]
:08/10/20 03:26
:F902i
:☆☆☆
#643 [◆taka/9wPCM]
凄く良かったです!!
あまり恋愛系見ない僕でも楽しめました(^ω^)
:08/10/22 00:10
:D903iTV
:sfvW/pow
#644 [新]
:08/10/22 17:51
:F902i
:☆☆☆
#645 [我輩は匿名である]
一番最後の文章
すごいキレイでなんか幸せな気分になりました

あたしの彼氏も年下なので楽しく読めました

心暖まる小説をありがとうございました

:08/11/01 03:12
:P904i
:☆☆☆
#646 [新]
>>645ありがとうございます!
私自身年下の方と付き合った経験がないので、
書けるか不安でしたが、
完結することができてしかもそんな風に言ってもらえるなんて光栄です!
よかったら新しい小説の方も読んで下さいね♪♪
:08/11/01 03:29
:F902i
:☆☆☆
#647 [新]
:08/11/01 03:31
:F902i
:☆☆☆
#648 [我輩は匿名である]
:08/12/03 08:15
:W51SA
:4We9COqw
#649 [我輩は匿名である]
:08/12/21 11:18
:W45T
:wdYXRNfE
#650 [
留可
]
凄いよかったです


最後の言葉...感動しました

画像作ったので良かったらどうぞ


これ待ち受けにしてます

(笑)
[jpg/33KB]
:09/05/23 19:25
:F704i
:oXW6RHvI
#651 [新]
こっちもあげますm(_ _)m
:09/07/03 09:24
:F902i
:☆☆☆
#652 [
]
:09/07/07 04:10
:SH904i
:S5GaN.0w
#653 [新]
:09/07/07 09:38
:F902i
:☆☆☆
#654 [
]
あげ

:09/08/20 19:11
:SH904i
:EEb9v5Ck
#655 [我輩は匿名である]
:09/08/20 21:30
:W61SA
:gzAEWUsY
#656 [我輩は匿名である]
:09/08/20 22:40
:W61SA
:gzAEWUsY
#657 [我輩は匿名である]
あげ〜
:09/11/16 09:53
:W51SA
:NlyFAZrg
#658 [我輩は匿名である]
あげー
:10/01/04 01:09
:N906imyu
:4aPhFw3E
#659 [
]
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#1001 [我輩は匿名である]
このスレッドは 1000 を超えました。
もう書けないので新しいスレッドを建ててください。
:10/02/28 11:56
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