年下の彼
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#101 [新]
「京子さん!」

座り込んだままのあたしに律がかけよる。

「律っ……!」

あたしは律の胸に飛び込んだ。

そんなあたしを優しく抱きしめる律。

⏰:08/07/10 01:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#102 [新]
「帰ってきたら…鍵…開いててっ…あたしっ…」

「大丈夫…もう大丈夫だから…」


「…う…ひっ…く」

あたしは律の胸で子供みたいに泣いた。

⏰:08/07/10 01:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#103 [新]
律は優しくあたしの涙を拭う。

「京子さんは?」

「え…?」

「京子さんはどこも怪我してない?」

温かい掌があたしの頬を撫でる。

⏰:08/07/10 01:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#104 [新]
「あたしは大丈夫…」

「よかった─………」

律はまるで壊れものを扱うみたいにあたしを抱きすくめた。


「とりあえず警察呼ぼう。」

⏰:08/07/10 01:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#105 [新]
律が電話を手に取る。

それから警察が来て、

どういう状況だったかとか、

軽い事情聴取を受けた。

「引っ越ししよ…」

⏰:08/07/10 01:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#106 [新]
一段落ついてあたしはぽつりと呟いた。

「次の家が決まるまで俺ん家に来る?」


「うーん………って、え?」

何、一瞬迷ってんの、あたし。

⏰:08/07/10 01:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#107 [新]
「駄目、それはできない。」

あたしは首を横に振る。

「何で?一人暮らしだし平気だよ?」


「そういう問題じゃなくてっ」

⏰:08/07/10 01:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#108 [新]
「…京子さんのことほっとけない。俺んとこ来いよ。」


そんな、急に男の顔になんないでよ。

調子狂う……

「でもっ……」

あたしの中で理性の本能が戦ってる。

⏰:08/07/10 01:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#109 [新]
「じゃあ何で俺に連絡したの?」

「それ…は…」

答えに迷う。

違う、答えは出てた。

だけどプライドが邪魔をしたの。

⏰:08/07/10 01:37 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#110 [新]
「何で警察でも、他の誰でもなく、俺に電話したの?」



全てを見透かすような真っ直ぐな目で、



律があたしを見る。

⏰:08/07/10 01:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#111 [新]
「わか…ない……
わかんないよっ…あたしにだって!だけど気づいたら律にかけてたの!
怖くてどうしたらいいのかわかんなくてっ…無意識にっ」


声を荒げるあたしの口を律の唇が塞いだ。


「…っ…ん…」

⏰:08/07/10 01:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#112 [かな]
頑張ってください

⏰:08/07/10 01:46 📱:SH903iTV 🆔:dV1F42jI


#113 [新]
離れた唇から吐息が漏れる。

「嬉しい。それは京子さんが一番に俺を求めてくれたってことだろ?」


「何言っ……」

「じゃあ何で俺に電話したの?」

意地悪な律の笑顔。

⏰:08/07/10 02:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#114 [新]
>>112
ありがとうございますっ☆
感想あるとやる気出ます☆

⏰:08/07/10 02:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#115 [新]
「〜〜っ…二回も言わせないで…」

顔が熱くなる。

律の前だと全てがどうでもよくなる。

プライドも
理性も
道徳も


罪の意識さえ───。

⏰:08/07/10 02:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#116 [新]
「律の部屋に連れてって───…」

"そういう意味"にとられたって構わない。


本当は律に抱きしめられた瞬間から


理性なんて吹っ飛んでた───

⏰:08/07/10 02:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#117 [新]
「上がって。」

「おじゃまします。」

「散らかってるけど適当に座っててよ」

「うん」


なんか…若い子の部屋って感じ。

⏰:08/07/10 02:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#118 [新]
「両親は近くに住んでるの?」

「あー俺が小さい頃事故で死んだ。」

「あ…そうなんだ…ごめん。」

「いいよ。はい、お茶」

律は冷たいお茶を出すとあたしの隣に座った。

⏰:08/07/10 02:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#119 [新]
お茶を口に運ぶ。

沈黙が流れる。

やっぱ聞いちゃいけないこと聞いちゃったかな…

「まぁ…事故で死んだのは親父なんだけど。」

律が口を開いた。

「お父さん…?」

⏰:08/07/10 02:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#120 [新]
「親父、不倫してたんだって。
愛人とドライブ中に事故って死んだ。」

コップの中の氷を揺らしながら律が話す。

「そんでその後母さんが自殺したんだ。
それからは親戚ん家転々としてた。
まぁ…たらい回しってやつ?」

⏰:08/07/10 02:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#121 [新]
「だから俺、親の愛情とか家族愛とかわかんねぇ。」

そう言った律の横顔は


どこか切なくて


あたしは胸が痛くなった。

⏰:08/07/10 02:57 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#122 [新]
そして同時に


自分の無力さを思い知った。

過去を話してくれた律に

かける言葉が見つからなかった。

⏰:08/07/10 03:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#123 [新]
何不自由なく裕福に育てられたあたしは


失恋したくらいで


自分が一番可哀想だと思ってた。


自分が一番辛いと思ってた。

⏰:08/07/10 03:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#124 [新]
律はずっと独りだったの?

まだ幼い彼の心にのしかかる負荷はあまりにも大きすぎて──……


ねぇ、あたしは


律に何をしてあげられる?

⏰:08/07/10 03:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#125 [新]
「ちょっ、なんで京子さんが泣くの?」

「わかんない…」

「ほらっ、もーしょうがないな」

律があたしにティッシュを渡す。

「う〜」

⏰:08/07/10 03:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#126 [新]
「出逢った時から泣いてばっか」

そう言ってあたしの髪をくしゃくしゃ撫でる。


「だっで〜〜」

鼻が詰まってうまく話せない。

⏰:08/07/10 03:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#127 [新]
「今日は疲れたろ?寝ようか。先にシャワー浴びてくる」

そう言って頬にキスをすると律はバスルームへ行った。


今日……律と……


しちゃうんだよね…?

⏰:08/07/10 03:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#128 [新]
急に緊張してきた…

あんまり変に意識しちゃだめだよね……


「っちー!京子さんもシャワー浴びる?」

しばらくすると律が出てきた。

「って上半身裸!」

⏰:08/07/10 03:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#129 [新]
思わず目を背ける。

「え?だって暑いしー」


目のやり場がっ……


「京子さん、ウブだね」

からかうように頬をつんつんしてくる律。

⏰:08/07/10 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#130 [新]
「もうっ!ばか!」

なんかあたしばっかりドキドキしてる。

悔しいー!

あたしの方が年上なのにー!!

なんて思いながらシャワーを浴びた。

⏰:08/07/10 03:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#131 [我輩は匿名である]
かなりおもしろい!

最後まで読みたいんで
頑張って更新して下さいねxx

⏰:08/07/10 03:49 📱:DRAPE 🆔:Mddqk.Qs


#132 [あお☆まる]
ぉもろーです(>∀<)
ブクマしましたぁ☆☆

頑張って下さいね

⏰:08/07/10 03:59 📱:812SH 🆔:/yvXE3K.


#133 [咲笑]
あげ
すっごいおもしろいです~
律カワィィP
主サンのペースで頑張ってc

⏰:08/07/10 07:18 📱:W53S 🆔:w5iIE0Ps


#134 [新]
>>131-133
感想たくさんありがとうございます!
嬉しーですっ☆

⏰:08/07/10 13:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#135 [新]
シャワーを浴びて出てくると律がベッドに横になっていた。

「律ー?」

寝たのかな?

ベッドの横に座り律の寝顔を見つめる。


仕返ししちゃえー。

⏰:08/07/10 13:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#136 [新]
頬をつんつんしながら呼びかける。

「律ってばー」


するといきなり腕をつかまれた。


「起きてますー。寝てると思った?」

⏰:08/07/10 13:18 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#137 [新]
この子は〜っ……

「大人をからかっちゃ駄目でしょっ」

ふいっと顔を背けると律が後ろから抱きついてきた。

「ごめんごめん!怒んないでー…ね?こっちおいで」

⏰:08/07/10 13:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#138 [我輩は匿名である]
めちゃおもしろい..

頑張ってください

⏰:08/07/10 17:07 📱:D705i 🆔:xWSJx8Z2


#139 [まな]
続き読みました
わくわくめちゃきになります
がんばってください+.

⏰:08/07/10 20:44 📱:D703i 🆔:Y0iZcfmA


#140 [新]
>>138-139
ありがとうございますっ!
できるだけ早く更新できるようがんばります.☆

⏰:08/07/11 02:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#141 [新]
少し怒ったふりをした。

けど律に腕枕をされると、

頬が緩(ゆる)んで自然と機嫌がよくなる。

怒ったふりすらできないくらい


幸せ。

⏰:08/07/11 02:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#142 [新]
「おやすみ。」


そう言って律の唇がおでこに触れた。


「え?お、おやすみ…?」


予想外の展開に思わず聞き返してしまった。

⏰:08/07/11 02:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#143 [新]
「何か期待してた?」

律が笑いながら言う。

「べっ…別にっ!」

あたしは恥ずかしくて律に背中を向ける。

──図星。

いつも何かを期待してるのは

あたしの方だ───

⏰:08/07/11 02:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#144 [新]
律は背中を向けたあたしを引き寄せて後ろから抱きしめた。


背中に律の体温が伝わる。


「京子さん?

俺たち、急がなくていいんだよ。
ゆっくりでいいんだ…」

⏰:08/07/11 02:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#145 [新]
本当は 少し不安だった


あたしはこうして
律の隣にいていいのか



律と愛し合ってもいいのか
って……

⏰:08/07/11 02:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#146 [新]
律は何でもお見通しなんだね。


あたしの中の小さな不安も見つけて


一瞬にしてかき消してくれる……

⏰:08/07/11 02:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#147 [新]
「うん…ありがとう…」


あたしは小さく頷いた。



「京子さんいつまでそっち向いてんの」

⏰:08/07/11 02:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#148 [新]
ついさっき紳士なこと言っといて

もう駄々っ子に戻ってる。

律ってほんと、わからない。


だからこそ
はまっちゃうのかな──

⏰:08/07/11 02:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#149 [新]
「はいはい、ごめんね?」

子供をあやすような言い方をしながら、律の方へ体を向ける。

さっきよりも顔が近い。

あ……どうしよう

今、あたし……

⏰:08/07/11 02:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#150 [新]
キスしたい、と思ってしまった。



もう目をつむっている律の唇をそっと指でなぞる。



「キス…は?」

⏰:08/07/11 02:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


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