年下の彼
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#1 [新]
:08/07/07 08:37
:F902i
:☆☆☆
#2 [新]
恋に恋をしていた中学時代
車持ちってだけで好きになってた高校時代
酸いも甘いも経験してきた
……つもり。
:08/07/07 08:43
:F902i
:☆☆☆
#3 [新]
「他に好きな人ができた。
別れよう。」
木下京子──25歳
たった今
ふられました。
:08/07/07 08:47
:F902i
:☆☆☆
#4 [新]
なんとなくそんな気は
してたけど。
「…わかった」
こくりと頷いて
彼と過ごした二年間が終わった。
:08/07/07 08:51
:F902i
:☆☆☆
#5 [新]
やっぱ二年も付き合うと【慣れ】が出てきちゃうのかな?
確かに彼の前では女さぼってたかも───
:08/07/07 08:57
:F902i
:☆☆☆
#6 [新]
なんかもう…ね、
この年になると
すがりついたり
追っかけたり
…そういうの面倒くさい。
:08/07/07 08:59
:F902i
:☆☆☆
#7 [新]
女は愛される方が幸せなんだよね。
愛されて尽くされて
そんな甘い幸せに
どっぷり浸るの。
:08/07/07 09:02
:F902i
:☆☆☆
#8 [新]
修羅場はドラマの中だけで十分。
傷つきたくないから
深入りはしない。
逃げてるだけだって
思われてもいい。
:08/07/07 09:11
:F902i
:☆☆☆
#9 [新]
───仕事が終わり、アパートへ帰る。
「ただいま」
返事がないとわかっていても
つい癖で言ってしまう。
鞄をベッドに放り投げてルームウェアに着替える。
:08/07/07 09:14
:F902i
:☆☆☆
#10 [新]
ふと全身鏡で自分の体を見つめる。
モテないわけじゃない。
年の割に若く見られるし
体のラインだってまだまだ…
:08/07/07 09:17
:F902i
:☆☆☆
#11 [新]
まぁ、若い子からしてみれば
もうおばさんなんだろうけど。
「お風呂はいろ‥」
:08/07/07 09:19
:F902i
:☆☆☆
#12 [新]
お風呂からあがり、喉をならしながら缶ビールを飲む。
「ぷはーっ」
ここまでくるともう自分がおっさんに思えてくる‥
:08/07/07 09:21
:F902i
:☆☆☆
#13 [新]
ベッドに入り携帯を見る。
メールの返信忘れがないかとか
目覚まし設定したり
寝る前の日課。
たまに着うた取ったり
画像見たり。
:08/07/07 09:25
:F902i
:☆☆☆
#14 [新]
たまたま次の日が休みだったから、
いろんなサイトを見ていた。
そして久しぶりにとあるサイトを開いた。
──まぁ、いわゆる出会い系ってやつ。
:08/07/07 09:29
:F902i
:☆☆☆
#15 [新]
本気で出会いを探すつもりはなかった。
ただの暇つぶし。
投稿者の写メを見ながらそれなりに楽しんだ。
「どうせなら一通くらいメール送ってみようかなー」
:08/07/07 09:34
:F902i
:☆☆☆
#16 [新]
そんなことを考えているとある書き込みが目に留まった。
【20歳の大学生(^o^)☆
よかったらメールして!】
なんとなく写メを開く。
:08/07/07 09:37
:F902i
:☆☆☆
#17 [新]
少しのびかけの明るい髪。
切れ長の目。
口元は手で隠れてよくわからないけど。
「この子でいいや」
:08/07/07 09:41
:F902i
:☆☆☆
#18 [新]
【初めまして。
掲示板みました!
京子っていいます(^o^)】
短文すぎかな?と思ったけどそのまま送信した。
:08/07/07 09:45
:F902i
:☆☆☆
#19 [新]
返ってこなかったらそれはそれでいいや。
でもメールはすぐに返ってきた。
【よろしく〜!俺は律です☆いくつ?】
「りつ?変わった名前‥」
:08/07/07 09:48
:F902i
:☆☆☆
#20 [新]
本名かどうかもわからないけど‥。
それから知り合った最初にありがちな質問のメールが続いた。
どこに住んでるの?とか
仕事は何してるの?とか。
:08/07/07 09:50
:F902i
:☆☆☆
#21 [新]
何通かメールをやりとりした時、
【てか京子さんの写メ見たい(^o^)】
……やっぱりそうくるよね。
わかってはいたけど写メを送るのは気が引ける。
:08/07/07 09:52
:F902i
:☆☆☆
#22 [新]
【ごめん。今ないんだ(^^;)】
とっさにそう返した。
いや、本当にないんだけどね。
【そっか(^o^)撮ったら送ってよ(^-^)】
:08/07/07 09:57
:F902i
:☆☆☆
#23 [新]
結構あっさりしてる?なんて思いながら
【わかった(^-^)】
とだけ返した。
それからメールの返信はなかった。
これで終わりだと思った。
:08/07/07 09:59
:F902i
:☆☆☆
#24 [新]
だけどそれから律はまめにメールをしてきた。
【学校暇(>_<)】
とか
【今日焼き肉食った(*^_^*)】
とか。
他愛もない会話。
:08/07/07 10:01
:F902i
:☆☆☆
#25 [新]
あたしは仕事の合間にメールを返した。
律は写メの催促をしてくるわけでもなく
会おうとも言わなかった。
「木下さーん!この間行ったバーベキューの写真できたよ。」
:08/07/07 10:04
:F902i
:☆☆☆
#26 [新]
休憩中、先輩が写真を持ってきてくれた。
「はいこれ!焼き増ししといたから」
「ありがとうございます。」
先輩から写真を受け取る。
:08/07/07 10:05
:F902i
:☆☆☆
#27 [新]
そうだ。この写真を携帯で撮って律に送ろう。
写メは恥ずかしいけど、これなら…。
そう思い、写真を携帯のカメラで撮った。
【写メ…っていうか写真を撮っただけなんだけど(^^;)】
:08/07/07 10:09
:F902i
:☆☆☆
#28 [新]
律にメールを送る。
いつもならすぐ返ってくるメールがこない。
もしかしてあたしの顔アウト?
:08/07/07 10:11
:F902i
:☆☆☆
#29 [新]
と、思っていたら携帯がなった。
【若っ!25歳には見えない(゚o゚)
すげー可愛い!】
はいはいお世辞お世辞。
:08/07/07 10:14
:F902i
:☆☆☆
#30 [新]
なんて思いつつ、口元が緩む。
お世辞でも嬉しいもんだね。
【もうおばさんだけど(^^;)】
なんて返信してみたりして。
:08/07/07 10:17
:F902i
:☆☆☆
#31 [新]
【実物に会いたくなった(>_<)笑】
律からのメールにあたしは戸惑った。
だって出会い系だよ?
自分もしといて言うのもアレだけど…
:08/07/07 10:21
:F902i
:☆☆☆
#32 [新]
出会い系で会って殺されてる子だっているわけで…
いくら年下だからって男の人に変わりはないし…
だけど………
:08/07/07 10:23
:F902i
:☆☆☆
#33 [新]
【いいよ(^o^)】
あたしはそう律に送った。
この時のあたしは
きっと暑さでどうかしてたんだ。
:08/07/07 10:25
:F902i
:☆☆☆
#34 [新]
そこから話が進むのは早かった。
律は会う日をあたしの休みに合わせてくれた。
【じゃあ明日18時に駅前で(^o^)】
律のメールに一言
【はーい(^-^)】
と返し眠りについた。
:08/07/07 10:34
:F902i
:☆☆☆
#35 [新]
翌日、不安と期待が入り交じる中待ち合わせ場所に着いた。
律らしき人は、いない。
もしかしてあの写メは悪用で、
全然違う人がきたらどうしよう?!
あぁー今更になって怖くなってきた。
:08/07/07 10:37
:F902i
:☆☆☆
#36 [新]
帰ろうかな。
もしこれで殺されたりでもしたら…
お父さん
お母さん
ごめんなさいー!!
なんて考えていたら。
:08/07/07 10:38
:F902i
:☆☆☆
#37 [新]
「京子さん?」
声がしたほうへ顔を向ける。
「……律?」
写メで見た子がそっくりそのまんま、目の前にいる。
いや、むしろ実物の方がいいかも。
:08/07/07 10:41
:F902i
:☆☆☆
#38 [新]
「うわーなんか緊張すんね!」
笑った律の顔が可愛かった。
「とりあえずご飯‥食べに行こっか!」
あたしも変に緊張してた。
:08/07/07 10:43
:F902i
:☆☆☆
#39 [新]
二人で居酒屋に行った。
「もっとお洒落なお店がよかった?」
そう聞くと
「俺わいわいしてる方が好き」
って、またあの笑顔を見せた。
:08/07/07 10:47
:F902i
:☆☆☆
#40 [新]
「「カンパーイ!」」
そう言ってお酒を口に運ぶ。
お酒の力もあってか、律とすぐに打ち解けた。
仕事の愚痴を言ったり
お互いの今までの恋愛を語ったり。
:08/07/07 10:51
:F902i
:☆☆☆
#41 [新]
「─でね〜元彼はぁ他に好きな女ができたの!しかもねぇ後々聞いたらあたしの友達だったの!ひどくない?ひどいよねぇ〜!?」
「あははっ!京子さん酔ってるね」
:08/07/07 10:55
:F902i
:☆☆☆
#42 [新]
居酒屋を出て公園を二人で歩く。
「酔ってなーい!」
「だって千鳥足じゃん!」
律があたしを見て笑う。
「ちょっと休もう?」
律がベンチを指さす。
:08/07/07 10:59
:F902i
:☆☆☆
#43 [新]
「ー…気持ち悪くなってきた」
「飲み過ぎだって。横になっていいよ?」
その言葉に甘えて座ってる律の足に頭を乗せた。
:08/07/07 11:03
:F902i
:☆☆☆
#44 [新]
「何でよりによってあたしの友達なの〜…」
「そうだね」
「あたし達の二年間はなんだったの……」
「うん」
律はただあたしの髪を撫でながら頷いた。
:08/07/07 11:05
:F902i
:☆☆☆
#45 [新]
「……った……好きだったよ……」
「うん」
「ちゃんと……大好きだった……」
「うん…」
「結局あたしは逃げただけ…」
:08/07/07 11:08
:F902i
:☆☆☆
#46 [新]
涙が出た。
「馬鹿だよねぇ…ほんと……」
「馬鹿じゃないよ。」
律はそう言って指で涙をぬぐった。
:08/07/07 11:13
:F902i
:☆☆☆
#47 [新]
"あたしの何を知ってんのよ"
そう言おうとしたけど
言えなかった。
律の一言で、心が軽くなるのがわかったから。
:08/07/08 02:30
:F902i
:☆☆☆
#48 [新]
「帰ろうか。明日も仕事だろ?」
律の言葉であたしは体を起こした。
律はあたしを家の近くまで送ってくれた。
「じゃあ、おやすみ。」
笑顔で手を振って背中を向けて歩いていく律の後ろ姿をあたしはしばらく見つめていた。
:08/07/08 15:06
:F902i
:☆☆☆
#49 [新]
律は何もしなかった。
キスも何も。
男の子ってそういう事期待して
会ったりするんじゃないの?
部屋に入りベッドに倒れ込む。
:08/07/08 15:08
:F902i
:☆☆☆
#50 [新]
あたしは思い出していた。
髪を撫でてくれた律の手の温もり。
──あぁ、そうか
何かを期待していたのは
あたしの方だったのかもしれない───。
:08/07/08 15:10
:F902i
:☆☆☆
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